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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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空火照り  探偵①
 その日、その時間に流風が職場である薬局の外にいたのは、全くもって本当にただの偶然だった。そろそろ暑くなり始める五月半ば、月曜日、時刻は午後1時を回っている。いつも通りなら、自宅アパートから職場に着いて、休憩室でのんびりカップラーメンを啜っている頃合いだが、その日に限っては勝手が違ったのだ。そのため、自慢の端正な顔立ちは今や『悪役堕ち』と形容していいほど歪んでいる。特売日に近所のドラッグストアでまとめて買い込むにんにく醤油のカップ麺。今日の昼食となるはずだったそれは、流風の知らないうちに、彼の双子の姉によって消化されてしまったらしい。大股で交差点を歩きながら、ぶつぶつと呟くのは姉である陸への呪詛の言葉だ。食い物の恨みはおそろしいのだ。
 平日の昼間とはいえ、日本の中心のそのまたど真ん中にある新宿は、人の流れが絶えることはない。こちらへ来てからもう数年、人波でぶつからないよう歩くことには慣れたけれど、この人の多さにはやはり閉口する。

「水城……? 水城だろお前!」

 変わらず呪詛を吐きながら横断歩道を渡り切ると、目の前でそう声をかけられた。いかにも自分は水城 流風という。しかし経験上、そう声をかけてくる輩にろくな奴はいなかった。流風の姉である陸もまた当然だが水城姓であり、悲しいことに顔もそっくり、職業はそこそこ売れてるモデル兼歌手、しかも本名で活動中。流風自身、自分が男としては華奢な部類に入ることは理解しているが、だからといって女と間違えられるほど小柄だと思ったことはない。触ってもらえれば十分筋肉質であることはわかってもらえるはずなのだ、触らせたくなどないが。なので、苗字だけで呼んでくる輩には反応しないようにしている。どうせ陸のファンかストーカーか何かだろう。目的地へと急ぐため、するりと脇を通り抜けようとしたが、相手は怯まず流風の肩を遠慮なしに掴んできた。

「無視すんなって! 水城 流風だろ? 俺、高校の同級生だった林沢! 覚えてねえかな」

 そう声をかけられては顔を上げざるを得ない。視界に入れた相手はなるほど確かに今は疎遠だが高校の頃そこそこ仲の良かった覚えのある青年だった。記憶力には割合自信のある方なので、それは間違いないだろう。
 しかし、高校時代の同級生が、なぜ、こんなところに、この日、この時、この場所で自分と出会うことになるのか、さっぱり見当がつかず首を傾げた流風を見て、林沢と名乗る青年は苦笑した。

「そりゃあそうだよな、驚くよな。俺も驚いたし。あ、なんなら飯でもどうだ? ちょうど昼飯にしようと思ってたところなんだ」

 話はそっちで、と持ち掛けた青年に流風は頷いた。じゃあこっちに、と先頭切って流風が歩き出すと、相手もそれに続く。

「それで、何食いに行くつもりだ?」

 相手はあまり新宿に慣れていないのか、期待に満ちた表情で流風に問いかける。ちらりとその楽しそうな横顔を一瞥して、「二郎だけど」と短く答えれば、少し後ろをついて来ていたはずの足音が止まるのがわかった。仕方なく流風も足を止める。

「……俺、顧客がいる仕事だからさ、ニンニクはちょっと……。パスタとかにしねえ?」

 女子大生かOLか、と突っ込もうと思った流風と青年の間を、道を急ぐ営業マンが通り抜けていった。





 あまり声を大きくして話すことは少ないが、流風も姉の陸も、実は生まれと育ちが岐阜県である。高校卒業までは二人とも岐阜で過ごしていた――姉の陸は東京旅行でスカウトされてからというもの、新幹線で往復する生活をしていたが。進学を機に流風も陸も上京したが、まさかこんな新宿の雑踏で岐阜の同級生に会うなんて思っていなかった。上京自体は珍しいことではないし、都内にいる以上ゼロでない確率ではあるだろうが、それでも稀有なことだろう。それはそれで分かっているが、今流風が大変難しい表情をしているのは、運命のいたずらによるものではない。もっと即物的なものだ。
(……納得いかん)

 繰り返す。流風が眉を顰めているのは、偶然の再会によるものではない。目の前のテーブルに載るパスタが原因である。
 方やナポリタン、方やペペロンチーノ。ナポリタンが流風の、ペペロンチーノが林沢の注文した品だ。

(ニンニクはちょっと、とか言って二郎蹴っといてペペロンチーノはひでえ裏切りだ)

 それほど、本日の流風のガーリックに対する思いは強いものがあった。出不精の自分がこうしてたまには外で食べるかと外出したのも何かの縁、姉にカップ麺を食われてしまったのも、何かの思し召しに違いないと思った。しかしこれでは話が違う。ペペロンチーノならオシャレで良くて、二郎じゃダメって理屈がわからない。モデルである姉とよく似た整った顔で不機嫌を露わにする流風に、気圧されたように林沢は「な、なんか、ごめんな」と声をかけた。
 ゆで上がったばかりで湯気を立てるパスタに二人揃ってフォークを入れながら、他愛もない近況報告が始まる。

「俺さ、地元大学に一回は行ったけど、東京出たくなっちゃってさ。東京のそこそこ名がある大学に行こうと思って中退して、でも勉強ろくにしてなかったから1浪してさ。それでこっちの大学入って、この前卒業したばっか」
「割と波乱万丈じゃん」
「今じゃこんな馬鹿な選択する奴なんていねえよな。最初からよく調べとくんだった」

 たははと笑う林沢の表情を見ながら、ナポリタンを口に運ぶ。まあ、悪くない。当初のガーリック成分とは遠いけれど、舌が子供な自覚はある。味の濃いものは大概好きだ。
 林沢は続けて名刺を一枚取り出すと、自身の近況を語った。それなりに名の知れた私立大学の法学部に入ったこと。法曹を目指したいと思い、在学中から探偵社でアルバイトをしていたこと。ロースクールに通うには資金面で難が多いことから、予備試験からの合格を狙って、バイトとして世話になっていた探偵社――業界としては大手といわれるところに就職したこと。それがこの春のことだという。つい先月の話だ。

「ふうん、じゃあ新米探偵ってことか」
「そーゆーこと!」
「うちの近所にもいるよ、探偵。どー見てもヤクザかマフィアって感じだけどさ。なんでも屋みたいな」

 探偵と聞けば自然と脳裏を過ぎるのが歌舞伎町の探偵事務所だ。実務としては二人で切り盛りする、その殺伐とした“探偵”のイメージしかない流風にとっては、目の前の同級生の職業だというホワイトでクリーンなイメージのある“探偵”はなんとなく馴染まない。
 かたやアメリカ出身の元警察官、見た目はマフィア。かたや日本出身の元警察官、見た目はヤクザ。下手に事務所に足を踏み入れたら指を詰められるのではないか、法外な価格でクスリを買うように言われるのではないか、気絶させられてマグロ漁船か蟹工船に乗せられるのではないか――そういった馬鹿馬鹿しく微笑ましい妄想が、春の歌舞伎町には付き物だ。歌舞伎町では何かと顔の利く探偵二人は、夢を求めて上京し金のためにこの街で働き始めた若者にはひどく異様に見えるのだ。気持ちはわからないでもない。事実、そんな相談を小さなキャバクラのボーイから寄せられたことがある。あまりに面白かったのでその場は神妙な表情で相談に乗り、後で本人たちに告げ口したのは秘密だ。

「へー。ドラマみたいじゃん。最近はうちみたいな企業らしい探偵企業が増えてっからさ、憧れるよ、そういう町の何でも屋みたいなのさ」
「今度紹介してやるよ。所長は外人で気難しそうなんだけどさ、もう片方頭悪いのがいるから。いっつもうちの薬局の裏手で猫追っかけて仕事サボってる」

 その所長でない方、日本人の桜井 拓海という男は、なんとも見てくれとちぐはぐなことをすることが最近多い。
 愛用する木刀を肩にかける図面ケースに入れ、調査が終了したのかなんなのか、余った時間なのか知らないが、薬局の裏手にある猫のたまり場でじっと猫を観察しているのだ。正直、気色悪い。
 林沢もその光景を想像したのか、首を傾げている。

「なんだそりゃ」
「でも元警官でさ、剣道の腕前はピカイチらしい。見たことないから本当かどうか知らないけど」
「はー、やっぱ新宿ってヘンテコな人多いんだなあ。来週の土曜とかさ、その人いねえの? ちらっと顔見れるだけでいい」
「出勤かどうかは知らねえけど、いつも暇そうだから引っ張ってくるくらいはできる。俺は休みだけど、部屋は近いし」
「マジか。俺多分出勤なんだけどさ、これくらいの時間なら昼飯だし、寄れると思うんだよな」
 
 流風も自分のスケジュールを思い返した。おそらく問題はないだろう。夜8時から店を開けられれば、それまではどうにでもなる。いいよどうにかする、と頷くと、林沢は嬉しそうに「じゃあLINEの連絡先交換しとこう」とスマートフォンを取り出した。

「そういやお前は? こっちの大学来たのは知ってたけどさ、薬局ってことは薬学部行ったんだよな」
「そう。一応世話になってる医者のクリニックみたいなとこ間借りして薬局やってる」
「うわ、自分の店か。じゃあ俺も今度何かあったらお前んとこ行こうかな」
「無理だろ多分。歌舞伎町だし、開店夜8時だし」

 連絡先を好感し終えるとスマートフォンをポケットにしまい、食事を再開する。熱さに弱い舌を守るため、念入りにパスタに息を吹きかけて冷ます。ケチャップソースのたっぷりかかったパスタをまた頬張って咀嚼している間も、林沢はきょとんとした顔をしていた。
 なにも、驚かせることを言ったつもりはない。岐阜にいた頃少し世話になった姉弟を頼って上京したら、気が付いたら薬局を開いていた。学生時代にはこの街に世話になった部分も多分にあるし、少しでも夜の街で働く人の手伝いになればと思ったのだ。姉の陸はそんなに賢い方ではなかったので、外見や性格を活かせるあの仕事に就いたのはよかったと思っている。
 薬局の開店は午後8時、閉店するのは日付を跨いだ午前9時だ。酔っ払いから外国人、事情が言えないような若者が来たりと毎日いろいろあるが、今のところ平和な日々を過ごせていると思う。能力に見合った毎日だ。

「へー、自立してんなあ」
「そうでもねえよ。場所だって間借りしてんだから」
「この年でそれだけできりゃ上出来だろ。ここ岐阜じゃねえんだしさ。日本の中心、新宿だぜ?」
「おだててもロキソニンくらいしか出ねえよ」
「ロキソニンかー。ボルタレンのがありがたいな」
「お前なあ……。……まあ、あるけど」
「あんのかよ」

 いつ何があるかわからないので、一応鎮痛剤代わりとしてボルタレンは4錠程度持ち歩いている。他人への譲渡は本来褒められるものではないが、大した量でもない。
 ズボンの後ろポケットに突っ込んだ二つ折りの皮財布を開けると、錠剤を取り出し、林沢の掌に載せる。

「さんきゅ。あって損するモンじゃねえからな。もらっとく。あとついでにさ」

 ペペロンチーノを食べる手を途中で止め、受け取った錠剤を林沢もまた財布に仕舞い、代わりに一枚の写真をテーブルに載せた。合わせて流風も視線を落とす。ひとりの女性の写真だった。セミロングの黒髪に、大きな瞳が印象的な、かなり可愛い部類に入る女性だ。年齢は、流風や林沢と同じくらいだろうか。流風の知り合いの中に、この女性はいない。
 
「さすが探偵。人探しか」
「そう。もしこの人見かけたら連絡くれよな」
「家出か?」
「さあ、わかんねえんだ。ただでさえ最近物騒だろ、行方不明頻発しててさ」

 そう言われればそうだ。最近テレビのニュースを賑わす言葉と言ったら「多くの人が行方不明」「一か月ほど経ったのち、手足全てが切断された状態で見つかる」「生きている場合もあれば、死んでいる場合もあるが、生還しても精神異常の状態である」などと、あまり現実味を感じない、けれど字面だけはおどろおどろしいものばかりだ。自分とは縁遠い話だと思っていたが、探偵はこんな人探しもしているのか。

「事件に巻き込まれてるかもしれないって思って、1カ月以内に探し出してくれ、って家族が駆け込んでくるんだよな。うちの所員もほとんどが似たような案件抱えてる。こんな新米投入すんだから忙しさも推して知るべしってな」
「そりゃあ、結末が物騒だからな。家族も気が気じゃないだろうし、お前もあんま首突っ込むと危ないんじゃないのか」
「俺はまあ仕事だからさ、ある程度は仕方ねえかなって。危険だと思ったら引くように会社から指示が出てるし、見つかることなんてまずないんだよな、皮肉だけど」
「会社も従業員むざむざ殺されるわけにいかないからな。当たり前だろ、そんなの」

 そういうもんかなあ、と照れたように言う林沢に、当たり前だ、と流風はもう一度強く頷いた。
 その後は他愛もない話をしばらく続け、小一時間話したところで林沢の電話が鳴った。「やっべ、定時連絡忘れてた!」という林沢は千円札をテーブルに置くと、慌ただしく席を立った。

「じゃあな流風! 土曜のこと忘れんなよ! 昼頃連絡すっから!」

 はいはい、という意味合いを込めてひらひらと掌を振り返す。予定外ではあったが、なんとなくむずがゆいような懐かしさを得られた。悪い気はしない昼食だった。



「それで。何で俺がお前の同窓会に付き合わなきゃならねえんだ」
「休みだろ。いいじゃん」
「よくねえ」
「でも来てんじゃん。ケレスさんってやっぱ怒ると怖いんだ」
「怖いとかそういうんじゃねえよ」
「いや怖いから来たんだろ、休みなのに」
「お前は給料差し止めの恐ろしさを知らねえから言えるんだ」
「そんなコスモを感じたことがあるかみたいに言われても。つーかやっぱ怖いんじゃん」

 給料差し止めとは末恐ろしい。それよりも、そこに至る何をこの熊じみた男はしでかしたのだろうか。
 現在土曜日、午後1時を回ったところだ。薬局は定休日である。金曜の夜は大繁盛する歌舞伎町だが、やはり土日は社会人の大半が休みのためか、普段ほど人通りは多くない。そのため、流風が切り盛りする薬局も人の流れに沿って定休日を決めた。つまり、土日が休みだ。
 流風の目の前にいる男は、桜井 拓海。件の猫ストーカー探偵だ。いつものように肩からは図面ケースを携えている。中には愛用の木刀が入っているのだろう。
 呼び出し方は至極簡単だった。歌舞伎町のよく顔の利く面々の電話番号は一通りスマートフォンに入っている流風は、もちろん探偵事務所の所長とその使いっぱしりの番号も知り得ている。拓海宛に電話をしたのは昨日の開店前。『就業中に猫のストーキングをしていることを所長に知られたくなくば、明日正午に薬局まで来い』と告げれば、重々しい声で『……何が望みだ』と返ってきたことには、今思い出しても腹が捩れる。

「まあ、すぐ連絡来ると思うしもうちょい待てよ。終わったら解放するから」
「会っても面白いことなんかねえぞ別に」
「十分面白いと思うけどな、こんなヤクザめいた探偵がいて、就業中の猫のストーキングしてるとか」
「ストーキングじゃねえ、観察だ」
「猫がストーキングだと感じたらその時点でストーキングだと思います」
「いじめセクハラ理論を適用するのはやめろ」

 しかし、未だに林沢からの連絡はない。昼頃、という約束が既にあいまいだ。人によって昼の捉え方は違う。流風としては十分今が昼頃なのだが。そう思ってスマートフォンをもう一度確認しようとした時、あろうことか薬局の固定電話が鳴り響いた。定休日にはほとんど鳴ることのない電話である。一瞬びっくりしたが、何か急な用件のある相手かもしれないと思い、その電話を取る。電話の相手は客でもなければ製薬会社でもない、新宿の警察署に所属する警官からだった。

『お知り合いの林沢冬馬さんが数日前から行方が分かりません。何か心当たりは御座いませんか』

 電話の向こうの声が言う。そんなものはない。つい一週間前に会って、今日会う約束だったのだ。
 不思議な事態に自然と少し声がこわばったが、当たり障りのない返答をすれば、そうですか、と電話は切れた。
 これはひょっとすると、もしかして、そういうことになるのだろうか。

「どうした、何かあったか」
「なあ桜井サン、これもしかしたら、猫ストーキングの汚名返上して余りあるヤマかもしんねえよ」

 今度は自然と口角が上がる。
 何せ中身の知れない探偵の仕事が間近で見られるかもしれないのだ。

「俺からの依頼! 薬局定休日の今日明日中に、俺の友人を探し出すこと!」
「断る」
「対価は後ろめたい情報の秘匿。断るなら今ここでケレスさんにバラす」
「すいませんでした」
「うわチョロい」

 契約は成立した。流風は薬局の扉に鍵をかけると、さてと、とひとつ息をついた。

「ま、今日の昼飯くらいは奢ってやるよ。仕方ねえな」

 もちろん行く先は、先週行きそびれたラーメン屋だ。
 気の進まない表情の拓海を先導して歩く流風は、非日常に少しだけ足を浸らせて、それだけで大変満足だった。

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2016.05.14(Sat) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |


リベリオンのツバキとヤマトの話を書きたいのでメモだけしておく。

・ツバキのお父さんが行方不明
・お母さんがショックで心神喪失状態、ツバキが虐待される
・ツバキが10歳の誕生日の日(春生まれ)に、楽にしてやるために母親を殺す
・孤児院送り、親殺しの厄介者で疎まれる
・その年の冬にヤマト(14歳)が孤児院にたまたまやって来て、ツバキを引き取る

ツバキは自分が召使いにされると思ってヤマトについていく。養子というのは建前だって思ってる。
でもヤマトはガチで子供が欲しい。なのでツバキに娘として自分と接するよう強く言いつける。
それでも最初はお父様なんて呼べないからヤマト様って呼んでただろうし、どこにも居場所のなかった自分を助けてくれた、ちょっと年上の男なんてツバキにとっては憧れとか感謝もあるけど恋愛感情も抱ける相手なわけで。
恋愛感情についてはルミの存在がフラグばっきばきにしてくれるから問題はない。
拾ってもらって、フラグ折られて、その後はどうでもいいので、あとはヤマトとルミが死ぬところさえ書ければ。


リベリオンのツバキは何があっても心折れないし、それが最大の強みなんだけど、ヤマトが死んだらこの子どうなるのかなとはちょっと思う。折れないんだけど、きっと折れないままゆっくり壊れていくんだろうなあとか。
その上エンジ君もいなくなったらどうしようもねえよなあとか。
そのギリギリで駆けつけてくれるのがツヅキ君だったら私は心底ほっとするし、ルカも一緒になって支えてくれたらちょっとずつ持ち直すのかも。
ツバキにとってはもう二人とも手放せない存在で、どうにもならない胸の内を全部聞いてあげるのがルカだったらいい。「お前らはほんとに馬鹿だな」ってルカに言わせたい。なんだかんだでリベリオンのルカはかなり大人だと思うんだよな。


あーだめだ、もうねむい。ねる。

2013.08.20(Tue) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

Kパロキャスティングについて本気出して考えてみた。

宗像に貴久さんを据えようとしたら見事に公式(=点呼どん)にぶった斬られたので軌道修正するwwwwww
そしてオフィシャルガイドブック通販しました設定厨ですすいません。
最初は赤の王と青の王をタっくんと大和で固めようと思ってたのですが、なんか、ちょっと、うーん、みたいな感じになったので考え直す。大和・ルミ・風哉くんのセプター4もかなりアリだとは思うんだけどなwww
紙でひとりツイッターして軌道修正したものがこちら。


<赤のクラン>
・尊→ケレス
・出雲→叡一
・多々良→瑶司
・美咲→流風(反転)
・アンナ→みのり
・鎌本→大和


<青のクラン>
・礼司→アンドゥー
・世理→紗央
・猿比古→慎吾


あとはまあ適当に!
出雲はシーマスさんでももちろんいいんだけど、声的な意味と世理が紗央だったらと思ったら叡一くんのがいいかなと思う。安定のおかん。
この面子でほむら家族やってくれたらすごくおいしいです。
肝心の主役クラン3人組ですが、猿とカラスで都筑のお二人を使わないなら、

・シロ→炎而
・クロ→冬二
・ネコ→椿

とかいいんじゃないかな。シロ→琴也、クロ→真紘、ネコ→織夏でもいいけど、シロを炎而くんにして、無色の王を風哉くんにしたいという飽くなき野望が。いや、無色の王実体ないわただの悪役だわで大変だけど、ぜひ瑶司さんを銃殺していただきたい。
クロが冬二くんだったらもうめっちゃ強いヤバい。料理裁縫完璧な上に強い……。日本刀ヤバい……。
炎而くんのクランズマン冬二くんとか見た目的にもヤバい……。
したら菊理ちゃんは織夏で、菊理ちゃんのこと好きなあの男子は琴也で決まりだな。


慎吾は反転流風に執着しまくりのガチヤンデレ。普段テンション低めだけど、流風を前にするとキチガイ。
K本編は美咲は男の子だけど、なんか面白くないので反転する。男ばっかでむさいというのもある。
反転流風はケレスさんに憧れてクランズマンになる。純粋に憧れだとおいしい。うわああかっこいい、みたいな。
アンナが紗央ならもっとほむら家族可愛いけどな。あー、叡一くんいるしみのりでもいいかなあ。叡一くんとみのりは通常運行で可愛いけど、ケレスさんについてまわるみのりって新しすぎる。みのりにするか。


アンドゥーならケレスさんと友達になれて、かつ助けたいとか言ってくれそうという妄想。ていうか声的にも杉田だし。宗像って公私混同しすぎだよな……。どんだけ周防助けたいの。
最終的に助けられなくて、災害防ぐためにダモクレスダウンする前にケレスさん殺すアンドゥーとかどれだけおいしいの。13話やってほしい。
そもそも力が不安定で制御が難しい王様ってのも、よくもそんな厨設定考えてくれたなと腹立たしくけしからん思いです。


ケレスさんのこと呼び捨てにする叡一くんとみのりおいしいです。ケレスさんをキングって呼ぶ多趣味で最弱の瑶司さんおいしいです。
炎而くんがヴァイスマンなら、クローディアをお姉さんじゃなくて妹にして水希ちゃんで、中尉を真紘にしようか。95歳だけどwwwwwwww みのりが幼女なのにwwwwww
くっそこのパロキャスティング俺得すぎる……!!
アンドゥーの右腕紗央もおいしい。NO.3が慎吾ってのは違和感あるけど、まあいい。


ちょっと書いてみたいかもなあ。早いところ小説とコミック揃えるか。

2013.06.25(Tue) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

独身貴族組



「なあに? コレのこの有様」
「僕はやめとけって言ったんですけどね。お疲れ様です、紗央さん」
「どーも」

 時計の針が九時を回った頃。仕事帰りに叡一から電話を貰って、駅前の居酒屋に顔を出した。どこの駅前にもあるようなチェーンの居酒屋、入り口からは離れた六人掛けのボックス席に男が三人。うち一人は明らかにアルコールに潰されていた。片側奥にケレス、通路側に叡一、対面の席の奥には潰れた圭一。仕方なくあたしは圭一の隣に腰かける。
 卓の真ん中には枝豆が盛られており、各自ビールを頼んで飲んでいたらしい。そこからひとつ手に取ってつまみ、注文を取りに来た店員に生ビールを中ジョッキで頼むと、簾を下ろして通路側からこちらが見えないようにした。視線は対角線、金髪に目つきの悪い、とても教師とは信じられない男に向ける。

「でー? あんたは挨拶もないわけ?」
「普通遅れて来た方がすんだろ」

 と、この言いぐさだ。いつものことだけど腹が立つ。

「途中で呼び出されたのに遅れるも時間厳守もないでしょ」
「じゃあお前はコレにも挨拶要求すんのか」
「しないわよ。この状態のコレに常識求めても無駄だし」

 店員がちょうどビールとお通しを持ってやってきた。ということで、一応仕切り直しの乾杯の音頭をとる。
 隣に座る圭一はジョッキの持ち手を握ったまま机に突っ伏しているので放っておく。

「じゃああたしが参加したことだし、仕切り直しね。かんぱーい」

 各自ジョッキを持ち上げ、中央で合わせる。
 全部で三つのジョッキの厚いガラスががちりと音を立てた。

「コレは何杯飲んでこうなったわけ?」

 席の隅に置かれているメニューをめくりながら、あたしは問いかける。ケレスと叡一は顔を見合わせて、二人とも同じように軽く首を傾げて見せた。
 二人の反応でおおよその察しはつく。仕事終わりの空きっ腹にアルコールを入れたから回りが早かったのだろう。圭一のことだから、昼ごはんだって成人男性の必要摂取カロリーを満たさないだろうし。まったくもっていつもカッコのつかない男。ここまで毎回期待を裏切らない人というのは逆に珍しいかもしれない。

「何杯も飲んでないですよね、ケレス先生」
「空きっ腹に酒入れて勝手に自滅したんだよ、そいつが」
「僕たちが入ってまだ一時間半くらいしか経ってないですし」
「そ。予想通り」

 実際真相はあたしの予想と寸分違わぬものだった。ほんとに期待を裏切らない。
 ビールのジョッキを空にしたケレスは煙草に火を点けながら嫌味な笑みを口許に浮かべている。こいつはこいつで見た目通りの性格の悪さをしている。その期待を裏切られたことは一度もない。

「さすが、相方のことだけあって理解が早いこった」
「妙な言い方しないでよね、心外だわ」

 圭一のことでは毎回周囲に勘違いされているけれど、あたしと圭一の間には“お隣さん”という以外の関係はまったくない。……今のところは。
 確かに、周囲が揶揄したくなる状況であることもわかってはいる。あたしだって思う。普通の男女なら、交際に発展してもおかしくないくらいの接触はしているはずなのだから。それにもかかわらず、あたしも圭一も、お隣さん以上の関係であることを全否定する。圭一のことについてはわからないけれど、あたしについては、まあ、面倒な過去があるわけで。深く考えない、遊びに近いような恋愛なら何度も経験はあるのだから、臆しているというわけではないのだけれど、圭一の経験値が低い分あたしもどうしたらいいかわからないという部分があり、――多分、ほんの少し怖いのだ。
 圭一は普段がコレなくせに、たまにひどく刺さることを言う。嫌味や悪口という意味ではなく、あたしの面倒なこれまでを、恋愛観を、人生観を揺るがしてしまいそうな一言を。あたしはその言葉を聞きたいとも思い、そして、耳を塞ぎたいとも思う。あたしがまた前に進むために必要な言葉のような気もするし、あたしを壊してそのままにしてしまいそうな言葉でも、ある。圭一との関係を深めるとするなら、その点において慎重になるべきなのだ。

「それで、何? あたしはコレの処理のために呼ばれたわけ? だったら申し訳ないけど、あたしにはコレの面倒見てやるような義理もなければ資格もないので、食べるだけ食べたら帰るわよ」
  
 それまでの思考をやめてメニューを閉じ、呼び出しのベルを押してからはっきり断言する。
 慎重にならなければならないからこそ、甘やかしてはいけないのだ。何せ相手は経験値が足りてない。下手に甘やかせば勘違いされる元だし。あたしから動く時は、すべての気持ちに整理がついた後、それでも心の中に圭一がいるなら、その時。今はまだまだそんな時ではない。

「それがですね、違うんですよ紗央さん」
「ちがうって、何が?」

 叡一が口を開いて続きを話そうとした時に店員がやってきた。あたしは串の盛り合わせやらご飯ものやらとすぐ出てきそうなつまみを一通り注文する。顔を見回すと、ケレスがハイボールを追加で注文した。

「安藤先生が酔ったから紗央さんを呼んだんじゃないんですよ」
「お前呼んだらこいつのピッチが速くなったんだ」
「まあどっちにしたって自滅なんですけどね」
「ふうん」

 隣で潰れたままの圭一を見やる。まあ、当然起きない。
 食事なんて今更どうってことないくらいの回数、しかも二人きりで行っているというのに、この面子にあたしが加わるというだけで自分のペースを崩したという圭一が信じられない。それほどまでにあたしは動揺の種だとでも言いたいのか。それでも別にいいけど、なら、どんな動揺なのか教えてくれなきゃ。貴方が感じているのはどんな動揺なの? それをはっきり教えてくれたなら、仕方ないわね、とでも言えそうなものを。ほんと、頼りないんだから。

「不服そうな顔だな」 

 短くなった煙草を灰皿に押し付けながら、ケレスが言う。その言葉にあたしは当然、頷く。

「当たり前じゃない。ぱーっと開放的な気分で飲んで酔った人の介抱の方がまだいいくらいよ」
「安藤先生に限ってはそれ、有り得ないですからね」
「今更あたしが来るくらいでペース外したとか、どこの中学生なのよ……」
「怒るのは結構だが、“今更あたしが来るくらいで”とか言えるほどの仲のくせに実際は何にもねぇって方が異常だろ普通」

 あたしと圭一のこのパターンに、この二人は割と慣れてきている。でも、叡一はともかく、ケレスはこういうことに関してあまり気が長い方ではないのだろうし、アメリカ人の気質も手伝っていらいらしているに違いない。すぐに上手い返事が見つからないくらいには核心を突かれていますとも、ええ、知ったこっちゃないけどね!
 何度も背中は押してもらっている。あたしも、圭一もだ。普通ならどうにかなっていたっておかしくないのは、前述のとおり、少なくともあたしは理解している。
 店員がさっき注文したばかりのつまみと、ケレスのハイボールを持ってきた。あたしもさすがにお腹が空いてきたので、綺麗に揚がったえびせんを口にする。

「……別にあたしが渋ってるわけじゃないってことくらい、あんたらは分かってるんでしょーが。なんでもないから、どうしようもないのよ」
「どうする気もない、の間違いだろ」
「ケレス先生、紗央さんだけに非があるんじゃないんですから。紗央さんばかりつつくのはよしてあげて下さい」

 叡一が真ん中に入ってくれる。ケレスはちッと舌打ちをした。本当に、いっそ爽やかなくらいこいつの一挙一動には腹が立ちます。腹が立ったのでジョッキのビールを飲み干して、店員をベルで呼ぶ。空いているからかすぐに注文を取りに来た店員にウーロンハイを頼んだ。

「ていうか、人の話ばっかりしてないで自分はどうなのって話でしょうが」

 自分ばかり突かれるのは癪なので話を振ってみる。返事はわかっている。こいつら、そういった方面では困ってないのだ。叡一にはあんまりはっきり聞いたことないからわかんないけど、うまく煙に巻くのが上手いのでいつも騙されてしまう。まあ、それでも少しも動揺しないんだから話題を振られたって別に困らない環境にはいるんだろう。

「お前らほど話題に事欠かない奴の方が珍しいってこと覚えとけ」
「はは、それはケレス先生に同意します」
「うるさいわね、あたしだって今だけよ! 普段からこういうのばっか相手にしてると思ったら大間違いなんだから!」

 言いながらあたしはつまみのひとつであるポッキーを咥える。
 一口目を齧る前に、異変は起きた。あたしの隣でずっとダウンしていた圭一がむくりと顔を上げたのだ。顔は真っ赤で、目は虚ろ。寝ぼけている。

「こんなのとは何れすか紗央さん! おれだってねえ、やるときはやるんですよお」

 何を突然、と言おうとしたけれど、言えなかった。あたしが咥える反対側から、圭一がポッキーを齧りだしたからだ。口を離せばそれでおしまいだったんだろうけど、圭一は酔っているくせにしっかりあたしの両肩を掴んでいて、あたしも一瞬のことで驚いてしまって即座に反応することができなかった。
 ポッキーはすぐに短くなる。ちょ、ちょっとっ、ま、待って……!
 ぎゅっと目を瞑ると、首の後ろを強く後ろに引かれた。ついでに、ぐ、と呻く声。
 目を開くと、圭一が沈み込んでいくのが見えた。圭一の真正面にいたケレスが、圭一の首に手刀をお見舞いしたようだ。一方のあたしはというと、叡一が身を乗り出して服の襟を後ろに引っ張ってくれたらしい。

「……あ、ありがと……」

 思わず礼の言葉が出る。助かった、と思ってしまった。

「酔っ払いにビビってるくせに普段も今だけもねえだろ」
「び、ビビってたわけじゃないわよ! こんなの驚くでしょ普通!」
「宴会ゲームだろこんなもん。突然じゃなきゃできるってか?」
「できるわよ! あんたとは絶対しないけど!!」
「こっちから願い下げだ」

 せっかく人がちょっと礼を言ってあげたと思ったらすぐこの言い草だ。あたしのことを鼻で笑いながら、ケレスは煙草に火を点ける。叡一はあたしたちを宥めるように、まあまあ、と笑った。 

「未遂で済んでよかったです。安藤先生も油断ならないですね」
「……ほんと、びっくりした」

 ほっと一息ついたところで店員がウーロンハイを持ってきた。さっきまで突っ伏していた男が沈んでいるのを見て、リアルにびっくりしていた。その姿はちょっとだけ面白かった。




 その日の飲み代は取りあえずあたしが全額持ち、後日圭一から全額+慰謝料を請求した。
 圭一が何のこっちゃと泣きそうな顔になっていたのは言わずもがなだろう。





2012.04.07(Sat) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

ばたばたばた

異動の辞令もらってからばたばたしすぎてて意味がわからん。
今日はお礼の品をいろいろ買ってきた。重かった……。
新店なのでしばらくシフトの心配をしなくていいってのがありがたいです。通勤に時間はかかるけど、まあ今まで楽してきた分と思えば。通勤時間もいろいろ考えるしなあ。それでいい。


点呼どんへー。
19日部長来るならアンドゥーのバックグラウンド聞いておいてほしいwww
紗央さんルート進めないなら私が個人的にハッピーエンドになるルートを考えてみたいので、紗央さんルートでアンドゥーが抱えてる鬱ポイント聞き出しておいてください。
あいつらあと一押しが足りないだけだし、お互いあと一歩踏み込む勇気が足らんだけだと思う。ていうか実際そうだろ。しかしお互いにあと一歩分壁作ってるのも事実。何が地雷かわからないから、どう踏み込んだらいいのかもわからないし、踏み込んで拒絶されるのも怖い。何が地雷か分かってれば、前もって覚悟ができるからもし拒絶されても痛みは少ないし、どうにか頑張れるだろう。
紗央がタっくんとくっつくのはそれはそれでいいんだけどさ、でも空と奈央は紗央にはアンドゥーと一緒になってほしいなって思っているわけで。空は特にそう思ってるわけで。
だからアンドゥーとくっついても十分紗央は幸せだろうなと思う。そいでいつかみのりが生まれたらいい。
アンドゥーは娘だったらいつもちゃん付けで呼んでそう。


さて、眠いのでもう寝ます。

2012.02.14(Tue) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |



うたプリRepeatを始めました。
音也大恋愛エンドと真斗恋愛エンドを見たのですが、トキヤはまだか。
気が付いたらCD8枚買ってたよ! SSディスクも買ったよ! 本編終わってねえのにファンディスクとかwww
音ゲーパートが結構楽しい。キャラソンはハズレがないので聞いてて飽きないし。




音也と春たんが琴也と織夏な件……!!!!
さっきまで全然気づいてなかったけどそうだよ琴也こんなんだよ……!
織夏だったら琴也相手ならなんでもかっこいいとか言っちゃうよ……! とか思った。
琴也だと思うと多少白いキャラという目線で見れるんだけど、音也単体で考えるとどうしても真っ黒な子に見える。
音也とトキヤすげえ好きなんで、CDおいしいですありがとうございます。
BL展開はどうでもいいです。音也とトキヤが春歌と一緒にいってほんわりしてればいいです。奴らの場合多分取り合いじゃないの。こいつは俺のものって何の根拠もなく少しのよどみもなく言い切れる自信があるからお互い干渉しないんだと思う。
タラシの音也と、初心なトキヤとか、ほんと、おいしいです……。
一丁前に独占欲はあるんだけど、一緒にいられればそれでいい的な若干乙女思考なトキヤさんであればいいかなとか思ってます。トキヤルートやってないから何とも言えんが。


たまにHAYATOになるとか、おいしすぎだろ、どうしてくれるおはやっほー……。
HAYATOなら音也にも勝てる気がするんだが、どうだろう。


うたプリを嘲笑してた頃の私を返して!!
乙女ゲーやってるときとかアニメ見てるときの、主人公をルミに変換したい欲は異常……。
流風、大和、慎吾、風哉君の勉強会にルミが混じる話書いてます。奈央とか紗央が可愛がられるのはくすぐったいが、ルミは割とうちの男キャラには(……こいつ可愛いなあ)とか思われてていいと思ってるので、楽しい。


取りあえずもう寝る。明日8時起きなのに何やってるの……。

2011.08.23(Tue) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |




「おっ、そこにおわすは圭一くんでないの?」

 大学の図書館の前で見かけた人影に声をかける。反応して振り向いた男性はやはり、月見ヶ丘高校で英語の先生やってる、安藤圭一くんだった。今日は平日、今は夕方。出勤日には思えないから、研究日なんだろう。どうやら図書館から出てきたばかりのところだったようだ。

「照井さん」
「よーこさんでいいのに」
「いや、それは理央先生に申し訳ないなって」
「理央くんは呼び方なんか気にしたりしないよ。私が自分の名前気に入ってるから呼んでほしいだけ」

 そう言われてはなかなか嫌ですともいえないみたいだ。まったく私って嫌な奴なんだから。

「それじゃ、瑶子さん」
「おっけ。圭一くんは仕事用に何か借りにきたの?」
「まあ、そんなとこです。教科書だけじゃなくてたまにちゃんとしたのも読まないと鈍りそうで」
「わかるわかる」

 圭一くんは手にしていた数冊の本を軽く上げて私に見せた。しっかりした厚みのある本。これだけの洋書を日常的に読める先生がいるんだから、ツキ高ってつくづく教員のレベルが高い。

「瑶子さんは講義終わりですか?」
「そうなのよー。これから理央くんと夕飯の買い物行くんだけど、ちょっと遅れるって連絡あったし。圭一くん、時間あったらお茶でもどう?」

 私の提案に、圭一くんはちょっと困ったように笑った。

「いいんですか? 俺なんかとお茶して」
「うん。私モテる分には全然構わないし。何かあっても理央くんが助けてくれるしぃ?」
「あーそうでした、瑶子さんってそういう人でした」
「そうなのです、そういう人なのです。あ、圭一くんちょっときゅんとしたでしょ」
「あ、聞き取れなかったんでもう一回いいですか」
「圭一くんちょっときゅんとしたでしょ?」
「なんでボケたのに聞き直しちゃうんですか……」
「やだなあ、それが面白いんじゃない」

 圭一くんが本を手持ちの鞄に入れたのを確認してから、その足でカフェテリアへ向かう。道中話を聞けば、圭一くんも割と大学図書館を利用するらしい。近いところで専門書とかが揃うんだから利用しない手はないとか。そりゃ確かにそうだ。圭一くんと同じ理由で、理央くんもよくこっちの図書館に来る。そういう時は夕食が外食になったり、いきなり予定を変更してデートできちゃったりするわけで、誰得? 私得! なわけであります。
 ここの大学のカフェテリアは割としっかりしている。カフェテリア、っていうより、喫茶店っていう方がいいのかもしれない。私はブレンド、圭一くんはアイスティーを注文。私が誘ったんだから私が払うと言ってるのに、俺にも一応プライドがあるんで、と言い切った圭一くんに全額払ってもらうことになってしまった。なんだか申し訳ない。とある人から圭一くんの財政事情は事細かに伺っているというのに、本当に申し訳ない。

「なんか、ありがとうね。奢ってもらっちゃって」
「いいえ。代わりに結婚式のご祝儀の中身が少なくても見逃してください」
「圭一くんの私たちへの気持ちってそんなもんだったんだなあ、ってちょっと悲しくなるだけだからいいよ別に」
「ちょっと、その微妙に追い込む感じやめてもらえますか」

 人に奢ってもらうコーヒーのなんとおいしいことか。口をつけたカップをソーサーに置いて、圭一くんを見る。学生客の姿はそう多くない。それは今日に始まったことではなく、ちゃんとしたコーヒーを楽しみたい教員の方が来客としては多いんだろうと思う。なので私と圭一くんが座っていたところで浮いた感じはない。あ、そうだ、浮いたといえば。

「圭一くん、浮いた話のひとつもないの? 私が認識できるくらい近場で」
「まず聞いておきたいんですけど、どうして今現在俺には浮いた話がないことが確定してるかのような言い方なんですか?」
「しまった、私としたことが」
「フォローのひとつもないんですか! うっわ、地味に傷つきましたよ俺!」
「ごめん、私嘘とか苦手で☆」
「ソースはわかってますよどうせあいつでしょうあのスイミーでしょう!」

 ご明察。圭一くんの財政事情もスキャンダル情報もそのスイミーからいただいたものです。
 いらついたようにとんとんと指でテーブルを叩きながらアイスティーのストローを咥える圭一くんに、私は手を合わせる。

「弁解させてもらうとね、私聞いてないのに積極的に流してくれるのよスイミーが! 私ってば賢いから聞いたらぼんやり覚えちゃうんだよね、てへ☆」
「はい、明日スイミーが海の藻屑と消えますので乞うご期待」

 グッバイスイミー、もとい、瀬川くん。君のことは忘れないよ。奈央ちんには要くんあたりを紹介しておくから許してね。
 と、そんな感じで遠い瀬川くんに思いを馳せる。おそらく今頃くしゃみでもしてるんじゃないだろうか、盛大に。

「え、じゃあ浮いてるの? 浮いてるの、圭一くん」
「それはなんかニュアンスが違って聞こえます。いやまあ、別に、浮いてないですけどね」
「なんだ、やっぱり浮いてないんじゃん。計画通りです」

 圭一くんは「計画通りってなんですか!」と言い出しそうな顔をしていた、というかもう言い出しているオーラは放っていたけれど、口には出さなかった。言い出したら終わらない気がしたのだろう。もしそうなら奇遇だ、私もちょうどそう思っていた。

「俺の浮いた話なんて関係ないでしょう、近々ご結婚される照井瑶子博士には。式の日取りとか場所とか、早めに教えてもらわないと俺着ていく服あるかどうか」
「知らないかもしれないから言ってみるけど、理央くんって世界的な宝飾会社の副社長ご子息なんだよ」
「へー、初耳ですけどまああの雰囲気なら納得……あれ、じゃあ奈央さんも」
「そうだよー」
「紗央さんも?」
「もちろん」
「へー…………って、宝飾会社!? ご子息!? 何それ俺初耳なんですけど!!!!」
「ほんと、ぶれないねえ圭一くん」

 この反応を待っていた私としては嬉しいことこの上ない。圭一くんは「そもそも俺招待されんのか!?」と頭を抱えている。大丈夫だよ圭一くん、面白そうだから圭一くんだけは全力でご招待するから。最近理央くんとちゃんと話をし始めて、具体的な日取りとかはまだまだだけど、式の規模くらいは聞いたことがある。理央くん自身は慎ましい人だから、身内だけでの式で全然問題ないみたいなんだけど、やっぱりおうちの関係上それなりに大きくしないと体裁が悪いらしい。瑶子さんはステージ慣れしてるから平気でしょう、と言われたのがまだ記憶に新しい。まあ確かに研究の発表とか? ステージ慣れはしているけれど、あの言い方はまるで私が目立ちたがり屋みたいだ。否定はしないけど。否定はしないけど!!
 
「圭一くんそんなに面白いのに浮いた話のひとつもないなんて意外だよ」
「面白いことと浮いた話がないことを等式で結ばないでください」
「最近は顔よりも面白さなんだよ、圭一くん自信持って!」
「俺は芸人かっ」
「芸人が板についてる、そんな圭一くんが好きです私」
「ああそうですか、うれしゅうございますねえ」

 とても嬉しそうには見えない顔で圭一くんはそう言う。それからグラスの中のアイスティーを少しだけ飲んで、あ、と目を見開いて一文字声を上げた。どうやら私の後ろに何かいたらしい。
 振り返ってみれば、それは仕事を終えた理央くんだった。大学のカフェテリアにいることはメールしてあったから、特別返信はしないでここまで直接来たのだろう。なんにせよ、私にとってはお待ちかねの人だ。
 
「理央くん! お疲れさまぁ」

 私の声に続いて、圭一くんも「どうも」と軽く挨拶をする。
 圭一くんという暇つぶし相手がいたとは言っても結構待った気がする。嬉しくて自然と声が高くなった。でも、理央くんはこの前私とケレス君が話しているところに居合わせた時のような瞳のまま、なかなか返事をしてくれない。

「理央くん?」 
「あ、すいません。瑶子さんもお疲れ様です」
「私なんかぜんぜんだよ。理央くん何か飲む? 圭一くんがおごってくれるって」
「いや、まあ、いいですけど。何か飲みますか、理央先生」
「そんな気を遣わなくていいですよ。すぐ出るでしょうし、瑶子さんの分奢ってもらってその上長話に付き合わせちゃったんですから、僕が奢るくらいじゃないと釣り合い取れません」
「ちょっと理央くーん、何それー! 圭一くんに迷惑かけたみたいな言い方に聞こえます!」
「違わないでしょう」

 理央くんが私の隣に腰かける。困ったように私を見て微笑む姿に私は安心する。ずうっと前から、理央くんは理央くんのままだ。優しくて頼りがいがあって、結構自分から苦労引き受けちゃって、それでいて、私のことが大好きな理央くん。

「前から思ってましたけど、仲良いですねえ、瑶子さんと理央先生」
「でしょー? 羨ましい? 羨ましいよねー」
「ちくしょう、否定できない自分が恨めしい……!」
「ごめんねー、私がフリーだったらちょっと考えてあげたかもしれないけど」
「そんな同情票いらないやい!」

 圭一くんをいじるのってなんでこう、とてつもなく面白いんだろう……。私リア充でほんとによかった!
 ちらりと理央くんの表情を窺う。見られていることに気づいたのか、理央くんと目が合った。

「まあ、安藤先生がいくら羨ましがっても瑶子さんはフリーにはならないんで」

 そんな台詞もさらっと言ってしまう。照れた様子も戸惑う様子も少しもない。何年も日本で待っててくれてた理央くんは、こういう理央くんで、こういう理央くんだから私をずっと待っててくれたんだと思う。私も同じくらい理央くんが大好きだ。理央くんの気持ちに何度でも何度でも応えてあげたいと思う。

「あの、理央先生、一回でいいんで殺させてくれませんか」

 憎々しげな圭一くんの声。もちろんそれには私が反論する。

「させませんっ」





 その後圭一くんと別れて、理央くんと買い物をして、いつもよりはずっと早めに家に帰った。私は家を出る前に干したままだった洗濯物を取り込むためにベランダに出て、理央くんは部屋で仕事をするみたいだった。広いベランダで洗濯籠に乾いた服を入れていくと、途中で理央くんがベランダのガラスの向こう側にいるのが見えた。理央くんはベランダに近づいて、きょろきょろと辺りを見回している。きっと私のことを探しているんだな、と思ったので、見える位置まで移動してみる。すると理央くんは微笑んでまた自分の部屋へと戻っていった。いないから心配になっちゃったのかなあ、可愛いなあ、なんて思いながら、うきうき気分で洗濯物を取り込んでいく。
 ベッドシーツやら大判のものもいろいろ干していたから、そこそこ重さのあるカゴを抱えて、ベランダを出ようと扉に手をかけると、

「………あれ」

 開かない。
 外からカギは掛けられないんだから、私がかけたってことはありえない。何か引っかかってるのかもしれない。そう思って何度も力を込めて開けようとしてみるけど、やっぱり開かない。理央くんに電話しようにも携帯はバッグの中に入れっぱなしだから連絡できない。理央くんがリビングに戻ってくるのを待つしかない。
 ベランダに立ち尽くしたまま、ずいぶん長い時間が流れる。……おかしい。理央くんは、夕飯作る時はいつも手伝ってくれる。早めに家に帰れた時は、部屋で仕事をしてても遅くたって七時半くらいにはリビングに顔を出す。もう私がベランダに出てから一時間が経つ。そろそろ七時半。腕時計を見て確かめる。
 だんだん気温も低くなって、肌寒くなる。薄着だったから寒さをダイレクトに感じてしまう。何度くしゃみをしても、なかなか理央くんは顔を出さなかった。
 理央くんに、何かあったのかもしれない。体調崩しやすいから、もしかしたら、熱出しちゃったとか、私が駆けつけないと危ないとか、もしかしたら。そう思ったら急に不安で不安で仕方なくなって、何度も何度も扉を叩いた。

「理央くん……!!」

 もう泣きそうな声で扉を叩き続けると、ひょっこり理央くんが顔を出した。全然大丈夫そう。仕事、すごく忙しかったのかな。
 理央くんがリビングを見回して、その後、ベランダにいる私を見つける。理央くんがこちらに駆け寄って鍵を開ける。

「大丈夫ですか、瑶子さん」

 扉が開いたら、ほっとして涙がぽろぽろ流れた。そんな私を理央くんは軽く抱きしめて背中をぽんぽん叩いてくれた。その温かさに安心する。

「大丈夫、ごめんね」

 


 その後はいつも通りに夕飯を作って、食べて、理央くんもいつも通りで、私もいつも通りだった。
 でも、何度ベランダの扉を見ても何かがつっかえていたとか引っかかっていた様子はなくて、……そもそも、あの時理央くんは、私が開けっ放しにしていたはずの鍵を、開けた。いつ閉まったのか、考えても考えても、私にはわからなかった。



2011.08.10(Wed) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

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