プロフィール

軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--) | スポンサー広告 |

タイトル付けられない(笑)



「……おっそい」

 ヤマトが部屋に戻るのはいつも遅い。普段から遅いには遅かったが、ここ数日は輪をかけて遅い気がしていた。最近はいつも、屋敷の護衛として寝ずの番をしているはずの兵士達さえ眠ってしまうような、そんな時間に帰ってくる。
 それでも、帰らないことは絶対にない。本当に忙しくて執務室で居眠りをしてしまって、それで目覚めた時既に夜明けだったとしても、ちゃんと部屋に戻ってくる。寝ていていい、とヤマトに言われているとはいえ、大体気になるから起きているのだが、流石に夜明けまで起きていることはできずに、そういう時はヤマトが部屋に戻ってきた音で目を覚ますのだ。
 『悪い、向こうで寝ちまった』とヤマトは苦笑していた。何を謝ることがあるのだろう、とルミは思う。疲れているのならどこで眠ったってルミは構わないのだ。ただ、ヤマトが倒れてしまうようなことがなければ、それでいい。
 ――とはいえ。
 こうも連日遅いとなるといろいろ勘ぐりたくなるのが性分だ。会議だというのなら、町の有力者の老人達も遅くまで集まっているということ。週に一日や二日ならともかく、毎日など有り得るだろうか?
 これが浮気だの何だので他の女の所に行っているというのならまだ気が楽なのだが、その可能性はゼロに等しい。確かにヤマトは、ルミをこの屋敷に連れて来た時に、“部屋に住まわせるが、結婚するまでは一切男女間の関係を持たない”と宣言した。そういったことが影響して、誰か女のもとを訪れるというのなら納得できる。けれど、ヤマトならそういったことは包み隠さず喋ってしまうだろうし、他の誰の言葉でもなく俺だけを信じろ、と言ったのはヤマトだ。まるでそれしか知らないようにルミを愛するヤマトが他に女を作るというのは、当事者であるルミからしても考えにくい。浮気が原因でなく帰りが遅いのなら、それはつまり、国の仕事であったり、その他のことであったり、とにかく、ルミが知ってはまずいことが絡んでいるはずなのだ。
 今日こそは真相を掴んでやろう。本当に仕事なら、少し労うことくらいはできるはずだ。自惚れかもしれないが、ルミの前でだけヤマトは緊張を解いている気がする。他の誰も知らないヤマトの表情を、ルミは知っている。
 雪の降る音だけが聞こえる夜更け、ルミは一人で部屋を出た。


 ヤマトの私室には、洗面所から湯殿まで、部屋を出なくても生活できるだけのものが揃っている。毎日の食事は、ヤマトが一緒にとれないときにはツバキが欠かさず運んでくるし、外が晴れれば実家に帰ることもある。
 だから、普段ルミが部屋の外に出ることはない。ヤマトとルミの関係を快く思っている者など、この屋敷にはいないのだ。ルミが無意味に傷つけられないよう、部屋を出なくて済むようにしてくれているのは重々承知していたが、実際のところルミはそこまで柔ではない。ヤマトが「信じろ」と言った。だから全身全霊をかけて信じている。誰の言葉にも惑わされるつもりはない。ヤマトの誠意に誠実に応えるだけで、何も恐れることは無いはずなのだ。
 会議室の手前で、普段着のまま歩くツバキを見かけた。彼女は秘書としての仕事以外にも薬師としての勉強をしているようだし、色々と忙しいのだろう。

「ツバキちゃん」
「あら、ルミさん。お部屋を出られては困ります。お父様が心配されますわ」

 何とも決まりきった文句だ。ルミは腰に手を当てて首を振る。

「今日はいいの。……ヤマト探してるんだけど、会議中?」

 ツバキの答えを聞かずとも分かっていた。会議室からは一切声が聞こえてこない。会議でないことは明らかだ。しかし、ツバキは少しも表情を崩すことなく、答えた。

「はい。お父様は国政に関わる重要な会議をなさっています。終わり次第お部屋に戻られると思いますから」

 流石はヤマトが育てた娘だ、とルミは感心してしまう。ここまで忠実に言いつけを守るとは。出来が良すぎてルミも気後れするほどだ。
 こう言われてはルミもそれ以上追及する気にはなれず、部屋まで送ると言ってくれたツバキの申し出を丁重に断り、仕方なく踵を返した。



 しかし、ただで戻るというのも気分が悪い。ということで執務室にまで足を伸ばして見る。久々に一人で歩き回ったからか迷いそうになったことは秘密だ。
 大きな扉の前に立ち、ノックをしようと手を挙げたとき、

「こーんばーんは♪」

 と陽気な声が聞こえ、驚いてルミは振り向いた。
 声の主は分かっている。ルミにこんな風に声をかけるのは、この屋敷ではこの人物しかいない。

「……ツヅキ君」
「夜分遅くにご苦労さんどすなー。ついに離縁でも決意されはりました?」

 心底楽しそうに、金髪の青年、ツヅキは笑う。ツヅキとは、ツバキ相手ほどではないが、喋る機会がある。話してて飽きないような人物ではあるが、たまにわざわざ言葉の中に棘を含ませてくれたりするので、ルミにとって苦手な部類に入る人間ではあった。

「ヤマト、知らない? ツバキちゃんには会議中って言われたけど、ツバキちゃんも君も会議室にいないてことは、会議中って確実に嘘でしょ?」

 ツヅキもツバキも、大抵ヤマトと共に会議に出席している。そのツバキはさっき普段着で廊下を歩いていたし、ツヅキも今ここにいる。ということは、先ほどのツバキの発言はやはり嘘ということになる。

「あっはっは、ツバキはんはどっこまでも愚直やなあ! 秘書たるもん、緊急に際しては臨機応変に振舞わんと」
「愚直なんてことないでしょー? 忠実なのはいいことじゃない。あたしに何か聞かれたら会議って言えって言われてるんでしょ? あたしが部屋出ないと思ってるからだと思うけど」

 ツバキはヤマトの言う事には忠実に従う。だからこそ、会議など行われていなかったとしても、そう答える外なかったのだろう。

「で、ツバキちゃんを愚直呼ばわりするツヅキ君は臨機応変に言い訳してくれるんでしょ? ヤマト、どこにいて何してるのか教えてくれない?」

 ツヅキのことだ、大人しく答えたりはしないだろう。部屋に戻るか、屋敷中を歩き回ってみるしかないかもしれない。

「外におります」

 屋敷の中で迷ったりしたら絶対笑われる。それは癪だけれど、ここまで来て引き返すのは――。
 そう思っていたが、ツヅキが割とそれらしいことを今言った気がする。事実かどうかはまだ分からないが。

「……本当?」
「うっわー、そこまで疑われるんは心外やわー。こないな事、言い訳するほどでもあらへんし、第一隠しとくんが不思議なくらいなんやから」

 あっけらかんとツヅキは言ったが、隠すようなことだから隠しているのではないか。ルミに知られてはまずいから、口裏を合わせていたのだろう。

「雪降ってるのにこんな夜に外でなんて……。軍事演習とか?」

 ルミ自身、かなり深刻に考えたつもりだったのだが、それを聞いた続きは心底おかしそうに腹を抱えて笑い出した。さすがにルミもむっとしてしまう。文句の一つでも言おうと思ったが、そこはツヅキに先手を打たれてしまった。

「そりゃちゃうわ、ルミはん! そりゃ勘繰りすぎや、いっくらなんでも。俺はその方が面白そうやから戦争するんでも構へんけど、あんさんくっどいくらい言われとるんやないの? この国で戦争はせえへんって」
「う、……」

 それをツヅキに言われてしまうとは心が痛い。ヤマトがいつも言っていることだった。この国で戦争はしない。国土が荒されるような展開には持ち込みたくないのだ。

「それに、あんなくだらんことと戦争を同一視したらあかんわー。ヤマトはん、この寒い中緑化計画を鋭意進行中や。――これもルミはんが知ったらまずいー、言うんでツバキはんと口裏合わせてたんやけど、……戦争の方が信憑性高いんかなー、あーあ、ヤマトはんもお可哀想に」
「ううう、……」

 こちらの方が余程ありえそうだ。外での緑化計画というのは、間違いなく種を蒔く作業だろう。それは週一回二人でやると決めたはず。それを無断でやっているのなら、ルミが起こることは確実だし、ヤマトが隠そうとしたのも頷ける。

「……外のどこにいるの?」
「さあ、そこまでは」

 と言いつつ、ツヅキのことだから知っているに違いない。とルミは根拠のない自信を持つ。ここで引くわけにはいかない。ヤマトが約束を破ったというのなら尚更だ。

「じゃあ一人で探し回って見るから。……これで風邪でも引いたらツヅキ君のせいだって言うからね!! あたしのことになるとあいつ、烈火の如く怒るわよ、きっと」

 ものすごく恥ずかしいことを言っているのは分かっている。今も顔から火が出てきそうだった。それでもヤマトの居場所を聞きだすためなのだ、仕方ない。
 ルミはこの町の出身ではないため、あまりここの地理には詳しくない。その上、ここ数年は屋敷か実家かどちらかでしか生活していないのだ。ちゃんと聞かなければ外に出ても迷ってしまう。

「あーあーお熱いことで。ごちそーさん」
「恥ずかしいんだから改めて言わないでよバカぁ!!」
「あーはいはい。ルミはんの最愛の旦那様は、さっき見た時は広場の近くにおったみたいやけど、気まぐれなお人やからなあ。その後は俺かてこーしてルミはんとおしゃべりしとるからどこにおるかは分からんなあ」
「広場?」

 広場といえば、町の中心部。
 屋敷は町の奥に位置しているから、ここからだと大分離れている。

「行ってくる! ありがとうツヅキ君!」
「いーえ。お気をつけて」
「うん!」

 ルミは勢いよく駆け出し、そっち出口とちゃいますよー、と後ろからツヅキに声を掛けられて、再び勢いよく方向転換をして出口へと向かう。
 外は雪。少し寒いだろうがきっと大丈夫だ。向かう先には怒りの矛先がいるのだから。




スポンサーサイト

2008.08.25(Mon) | rebellion | cm(0) | tb(0) |

道明寺ー!!!


過程は全然違うけど、取りあえずドラマ花男の最終回の道明寺は大和だって信じてる。
大和絶対松本潤ではないけど道明寺ではあると思う。
あのやりとりにどれだけときめいたか……!
でもって宇多田ヒカルの「Flavor of Life」は普通にルミだって信じてる。
大和が「……嘘つけ。お前俺に惚れてるだろ」とか言い出したら笑いますけどね私。
しかしあのラスト好きだあああ!!
大和が恥ずかしい台詞さらっと言うってのは、今さっきCMで見た道明寺の「俺はこれからの未来をお前と歩いてくことに、何の迷いもないけどな」って台詞みたいなこれ。まあ大和は付き合ってる段階じゃあ未来云々の話は絶対しないわけだが。
大和から一回別れ切り出すから未来とか約束とかいう話は大和はきっとしないだろうなあ。
こいつらの結婚式話とか! キザいキザいキザいキザい!!!(笑)
大和って父親も父親っていうよりじいさんって感じだし、にーちゃんねーちゃんとも年が離れすぎてたし、母親死んでるしで家族いないようなもんだったのだろうか。多分そうだ。
だから興味持ってもらえると嬉しいんだと思う。うわあいきもちわるい☆



リベリオンのヤマトのいろんなターニングポイントは全部ツヅキ君が来たときに訪れればいい。
救われる人いるのかリベリオン。
ヤマトにしろ大和にしろ、いつも先の見える戦いを強いられてる気がする。
それを回避したいのが主眼なわけですが。
あー、先が見えるからこそ自殺にも踏み切れるってもんですか。然様ですか。


寝よう。
手帳取りにいかなきゃ……。

2008.08.20(Wed) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

孤独なので

おうちひろいよう

なのにだれもいないよう

(笑)

おかんいないと夜喋る人いないし1階に行くのが億劫で仕方ない。
家広いわけじゃないがひとりは嫌だなあ、やっぱり。


いろんなこと考えてたら、早くシンゴがぶっ壊れる話書きたくなりました。
最初は本当にちゃんとルカを第一に考えてて、ルカを死なせないために誰かを殺すことも厭わないし、その点においてはそれが自分のためになるってことも分かってる。
けど、どんどん病んでいったら、結局自分のためにしかならないならルカとか関係なくたっていいじゃん、とか思ってきそう。


アンドゥーは完璧に騎士してるけど、私の中のアンドゥーの設定はどこまでも武士くさいなと思った。
実際の騎士ってビジネスな部分が結構あるから、契約同士がぶつかり合わない限りは複数の契約を同時に請け負ったりしていたらしい。
清浦のとこにいるのは騎士的な部分だろうけど、ヤマトとの契約はどこかが清算できるまで果たす気はないし、そもそもアンドゥーは清浦の国にいてもひとつのところに全部捧げる覚悟が出来てると思うからそこらへんは極めて武士的。
命令ならきっと背かないよ。主が命ずるなら、どんな相手でもアンドゥーはきっと殺せると思う。自分からは絶対やらないけど、命令ならやれると思う。うん。これでもかというほど理想をつめこんでやる!!


ヤマトってあれだな、何かどこにいても愛に生きる男だな。(今すごい吹き出したよ私)
ヤマトが自分の部屋にルミを住まわせたのは、最初こそ本当にルミをいろんな火の粉から守るためだったけど、こんなに長い間置いとくつもりはなかったんじゃなかろうか。
奴は限りなく自己中心的だから、途中で手放すわけにいかなくなったんだろうなあ。いろんな意味で、ヤマトはルミがいないと自分でいられないんと違うか。
私人間の書き分けできない人なので、環境が環境ならヤマトとシンゴは瓜二つになってるっぽい。
ふたりとも本当に普通の人間で、取り立ててすごい経験をしたことがあるわけでもない。だから二人ともものすごく弱くて脆いし、だけど異様に強い面も持ってて、だからそういうキャラには寧ろ進んで死んでくれと思う私です。
意外と組んだら面白そうな二人だなあ。


あ、やばい眠い。

2008.08.19(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

反応予想


うみねこ小休止。
ほんと楽しいからやった方がいい。
悪魔の証明とかパラドックスとか好きな人は絶対楽しいと思う。


ツヅキくんにいじられて、どれくらいシンゴが動揺するのかというお話をちょっと真面目に考えてみた。
シンゴが人を殺すまでの決心をしたのは、もともといろいろ思うところがあったってのと、相談した相手が悪かったとかいうのとかいろいろありますけども。結局自分のためにしかなってない、っていう考えは貫きます。「ルカを守るために敵を殺す」ことは、自分のためにやってることだと思ってます。二段で気持ち悪いな。
ルカ以外が対象だったらそうは思わない。いや当然だけど。
ルカ殺したらすごく楽になるんだろうけど、それは自分のためにならない。
ルカだっていつか死ぬ、って言われたら「死なせない」って言うに決まってます。永遠に生きてるなんてこと有り得ないのはシンゴだってわかってる。ただ、国に帰るまでは絶対死なせないし、ルカを死なせないために誰かを殺すこと、ルカをそれまで生かしておくことは全部自分のためになると思ってる。
それと、何回も書いて飽きたけど、守る誰かに罪をなすりつけることに繋がるから、ルカには押し付けたくないんです。ケレスさん死んでもいいと思ってるのにルカには絶対殺させない。なのに、ルカのどうしようもないところを見下してもいるっていう、ね。
倫理的には確かに破綻してるけど、シンゴのバックグラウンドを考えるとそれも仕方ないのかなと思えてきます。
そうすることでしかシンゴは多分自分を保っていられないと思います。若いから。
砂漠に来た時からいろんなことが原因で体調崩すし精神的にもいろいろキてたと思うけど、ヤマトのとこに来て風土病云々で一気に加速してる感じ。
これでツヅキくんにいろいろ突かれたら奴は間違いなく発狂すると思います。
ルカ動揺させるようなこと言ったら余計に怒りそう。
今はまだ理性あるけど、もうちょっと進んだらとんでもないこと言い出しそうだなあ。
シンゴはどこの世界でも一途だけど、リベリオンは特殊かな。
ツキ高の慎吾とは全然違うと思ってちゃんと書かないと、シンゴの行動に正当性がなくなってしまう。
私の書くものにそんなのあってないようなもんだけど!!


なんかヤマトのいろんな設定も思い出しました。そんなことも考えてたなあ、って感じ?
ツヅキ君は面白くないと思うけど、ヤマトとしては誰かを面白がらせるために生きてるわけじゃないとか思ってそうなのでよいです。
リベリオンのヤマトの性格なら有り得ない設定ではないなあと思う。リベリオンのヤマトって、ツキ高のと全然違って、ルミがいなきゃほんとに無能なんじゃなかろうか。
だから多分、ルミが先に死んだりしたら生きる気力なくしそうだ。
自分の大事なものだけは守るとかいう信念はやたら強そうだけど、他のところが脆いから、ねえ。


臨海学校の話はルカと樹理が書きたいだけだったりする。
限りなく性格が父親似のふたりはちょっと書いてみたい。


2008.08.18(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

ということで。


神CDを聞きながら。



真紘やみのりがいる未来なら、紗央は絶対アンドゥーとくっつくことはないし、正直言って紗央はアンドゥーをいろんな逃げ道に使ってる気がしてならない。
しかしそれでもいいんじゃないの、という気もする。
アンドゥー優しいから何だって受け入れてくれるし、拒否しないし。今までいろんな人に見捨てられて拒絶されてばっかりだった紗央にとってはかなり都合のいい人だったろうし、一緒にいて幸せすぎるくらいの人なんだろうと思う。
紗央はいつも現実に向かってばっかりで、ぶつかって挫折して勝手に傷ついてるような子なんで、そういう人と一緒にいて甘えててもいいんでないの、とは思う。
けど単なる現実逃避だから全部を忘れることはできなくて、だって結局タっくんが気になって仕方ないんだし。
まあそんな背景はあるけど、アンドゥーが紗央の中でそういう位置づけの人なら、もし振られたりしたらすごく病みそうだよね! 奈央が病んだら刃物持ち出しそうだけど、紗央はとことん引きこもってくタイプだと思う! でもって泣いて泣いて悩んで悩んで悩みぬいた末にとんでもない結論に達しそう!
基本頭の弱い子だから仕方ないのよ。


大和ルミの方は、タイムリミットをいつ意識させるかな、って感じです。
こいつら楽しい。素でばかっぷるすぎて楽しい。
ちゃんと付き合う前の段階で、大和がルミと一緒にいるところって風哉くんが見たらぞっとしてそう。
なんかすごい幸せそうなんだもんこの人。
これがちゃんと付き合うと態度が普通の友人を相手にするような感じになるから変な奴だ。
けど日常会話の中にさらりと「あ? 好きだっつってんだろ」とか頭悪い台詞混ぜてきそうで、ルミが先にぞわぞわ来て風哉くんの後ろに隠れたりしそう。
「この人気持ち悪いんだけど……!!」とか言って。流風も3メートルくらい離れたところで頷いてそう。


椿生まれたあとの大和がSMAPの「らいおんハート」の2番みたいだったら私心底大和のこと好きになれるんだけどなあ!
「椿をこの世で一番愛してる男は俺だって自信持って言えるぞ」と流風あたりに言ってたら楽しいのに。どこぞのCMでこんな台詞あった気がする。
奥さん溺愛している男が、奥さんに激似な娘愛さないわけがない。と絵を描いてて思いました。
椿とルミの違いって髪の色のみ。(笑)
結婚してからっていうか、両思いになってから大和の反撃が怖い気がする。がんばれ炎而君。


「りょうおもい」って打ったら「諒思い」って出て吹いた。
すいません私諒思いで!
「りょう」で変換すると、「諒」「領」「稜」の順で出てきた。私って……!
魔王の展開にも憤慨中です。
相手が芹沢なら許すのに! もう絶対ね、戻れないようなところに自分を追い込むほど芹沢が憎くて仕方ないんですよ。憎しみより絶対すごいもの抱いてる。
愛だの恋だの甘酸っぱいの期待してないんだよ!!!! どう見たって鬼畜な成瀬が一番ときめくじゃないか!

2008.08.15(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

悪魔が泣いた夜や



 ――さもしい人間。
 椿は声に出すことはなくとも強くそう思い、言葉の代わりに馬鹿にしたような笑いを鼻から漏らした。
 それに気付いた相手は怒りを露にして椿の長い髪を強く引っ張る。主犯格らしい女、それからその取り巻きが二人。下級生相手に三人がかりで何をしようというのか。
 部活の終わった夜の校舎。しかも旧校舎に誘い出されたのだから意図は理解していたが、逃げれば後が面倒だと思った。


 何なの、あんた。
 最初の一言はそれだった。
 去年からずっとつきまとって。
 次の言葉はそれだった。
 こんな女に付きまとった覚えなどない。とはいえ、そこまで察しの悪い椿ではない。すぐに相手の言葉の目的語が炎而であることに気付いた。気付いていても、あからさまに反論しては煽るだけだろう。煽るのも面白そうではあるが、そんなに暇ではない。早く帰って父の門弟の稽古に同席したいのだ。
 髪を引っ張られたまま、汚い罵りの言葉を浴びせられる。心は少しも痛まない。ただただ彼の人気に感心するばかりだ。
 しばらくして、相手は「何か言いなさいよ」と逆上を始めた。双方の心の平穏のために黙っておいたのに、と椿はため息をつく。

「なら言わせて頂きます。この手、離していただけません?」

 何か言えと言われたから言ったのに、何故か表情は怒りに満ちている。
 まったく意味がわからない。微生物だってもう少し論理立った行動をするというのに。
 諦めのため息と同時に、もっと強く髪を引っ張られて引き倒される。これにはさすがに驚いたけれど、三人がかりでは抵抗することもできずに旧校舎の板張りの廊下に頭を打ちつけた。

「――私“に”当たることも、貴女“が”怒ることもお門違いですわ」

 私と彼との間には大した関係などない。しかし、私と彼との間に何の関係もなかったとしても、それがこの女のメリットになるだろうとは少しも思わない。こんな女に彼が振り向くとでも? 有り得ない。そんなの、私じゃなくても分かる。
 それは、言葉にするまでもなく、椿の反抗的な瞳が語っていた。

「恥を知りなさい」

 夜の旧校舎に凛とした椿の声が響く。
 それから、ヒステリックな女の声。
 こんな卑しい女の叫び声、そんな声は一生この喉からは出すまいと思った時だった。右の手首に捻ったような痛みを感じる。そして強い圧力。踏まれているのだと瞬時に認識した。

「――……あ、」

 手が。
 手は大事なのに。
 この手が、これまでの芹沢を教え込まれてきたのだ。
 そしてこれからも。この手を傷つけられてはならない。この手だけは。

 
 
 この手が芹沢を忘れてしまったら、名目にすぎない存在意義からも見放されてしまう――!



 
 気がつくと廊下には椿ひとりが取り残されていた。
 自分は何を言ったのか、相手に何かしたのか、まるで覚えていない。
 ただ、右の手首だけがじんじんと痛む。
 旧校舎の汚い壁によりかかって、痛みはするけれどちゃんと手首が動くことを確認した。
 立ち上がる気にならなかった。この学校のことだから、外に出るのはきっと簡単だ。でも、稽古がある。
 放り投げられた鞄。中身が廊下のそこらじゅうに散乱している。そのうちの一つが、淡い光を点滅させた。携帯電話だ。
 這うようにしてそれを手に取ると、誰からの着信かも確認せずに耳に当てる。
 聞こえた低い声にぎくりとして。
 余計に手首が痛む気がして。

『どうした、今日は来ないのか?』
「……申し訳ありません。部活が少し長引いてしまいまして」

 緊張していた。
 いつもは右手で持つ電話を左手で持っているせいかもしれない。
 ずきずきと手首が痛んで、

「今日の稽古は、お休みさせて下さい」

 顔が見えないことが余計に不安で。
 この手首の痛みを悟られてはいないだろうかと、強く目を瞑りながら、こわいこわいこわい、と文字が頭の中で流れていくのが分かった。
 


 真っ暗な廊下で、古ぼけた非常灯の気味悪い緑色の光だけがぼんやりと浮かんでいた。





2008.08.14(Thu) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

ハイポ動画(笑)

すごい勢いで笑ってきました。
馬犬すごすぎる。


暇潰しにみのりとか描いて遊んでました。
しかし私、今セーラームーンフィーバーなおかげで、前世とか言われるとめちゃめちゃテンション上がるのですが。
みのり視点からいくと、鉄板はやはり「なんか懐かしい感じがする」とかね。少女漫画万歳。
よく夢に見るとかも鉄板ですな。
しかし紗央似のみのりのことだから、冬二くんが夢なんかに出てきたら即起きて嫌そうな顔してそう。翌朝椿に心配されればいい。
そういうのがあるから邪険にできないのもあったりなかったりして。


Hitomiの「Masquerade」はなんていうか、モロにルルーシュな曲なんだけど、コードギアスの曲だと思わなければ1番の歌詞はエンジ君ぽいなあと思いました。
ごめん、今ニコニコで聞きなおしてきた。個人的には「ぽい」どころじゃなくエンジ君ソングなんだが。
ときめきノンストップ。(笑)
これ聞きながらエンジ君と椿の話書いたらすごく綺麗なのが書けそうな気がする。気がするだけだから多分無理。(何)
エンジ君がこういう感じなら、もう椿は何にもわかってないような単なる抜けてるお嬢様でいいと思う。
あー、何か暗いところが似合いそうだなあ。


青薔薇、昔の眺めるのは痛いんだけど、私青薔薇の千鶴さんはウザいと思いつつかなり愛してることがわかったので(笑)、この陸さんの人でなし具合どうにかしてやりたいなあと思いつつ手が止まってます。
何がハッピーエンドで何がバッドエンドなのかわからんな青薔薇。面倒だ。
……あーもう、いいや。出来るだけシンプルに書くか。遠まわしにしようとすると逆に微妙だろう。


頑張ります。その前にお風呂に入ります。

2008.08.14(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

華を連れ歩いた



「あんま海の近くいると、髪が潮でやられるぞ」
「いーの。後で髪洗うもん」

 左様でございますか。
 人がせっかく髪を案じてやったというのに。
 波を見ながら砂浜を歩く、午後十一時。粗方イベントも終わって、人のいない砂浜。葉山が先頭、俺はその数メートル後を歩く。普通こんな時間に外出歩くなんて教師に咎められそうなもんだが、うちの学校はいいんだか悪いんだかそういった指導はほぼされない。
 空先生なんかはうるさそうだけど、あの人に何か言われたら口答えしたくなるし、この臨海学校には看護師である彼女もご同行ということで生徒に口出しする暇なんてないのだろう。
 俺の首には、この前貸してやったタオル。ついさっき返されたばかりのそれは綺麗に畳まれていたが、手に持っているのもなんだか違和感があったので首にかけている。

「伸ばしてんの、髪」
「ん? んー、どうだろ。ここまで長いと切る気もなくなっちゃって。あとは惰性、って感じ。長い方が好き?」

 自然にそう問われる。
 内心、少しびっくりしながらも表情には出さずに、どうだろう、と答えた。

「短いよりは長い髪の女の方が見慣れてるな」
「あ、何? 元カノとか?」
「違う。うちの姉はお前よりもっと長いんだ、髪」
「へー。あたしこれでもかなり長い方だと思ってたんだけど、もっとなんだ!」

 頷く。
 姉様はまるで平安時代の女のような髪の長さだ。
 真っ黒で、あれだけ長いのに驚くほど綺麗な髪をしている。
 あの髪を毎日見ているから、どちらかといえば長い方が見慣れているし、自分としても見ていて落ち着くだろうと思う。

「手入れとか大変なのか、やっぱり」
「当然! あたしより長いならお姉さんも絶対大変だって! 洗うのも大変だし、乾かすのも大変だし! あたしくせっ毛だからセットも毎朝大変!」
「くせっ毛?」

 見てわかるでしょ、と葉山はくるりと振り向いて、自分の髪を摘んで見せた。
 長い髪が緩く波打っている。

「綺麗に巻いてるから、あれだ、パーマか何かかと思ってた」

 ヘアスタイル云々には疎いが、俺の中でのくせっ毛のイメージはどうしようもないくらいの天然パーマのようなものだ。そうでなくとも、葉山の髪は自分でそうしているんだろうな、と思っていたくらいだから、葉山に似合っていたし、自然だった。
 葉山は、へ、と驚いた様子で自分の髪を見る。

「そ、そんなに普通、かなぁ?」
「いや、俺が疎いだけかもしれないけど」
「それも、そうか……。ううう、どうしようかな、ストパーかけようかと思ってたんだけどっ」
「別に変えなくても。ストレートの女なんて腐るほどいるだろ」

 それにも葉山はきょとんとした顔をした。 
 まあ、手入れが大変だから変えたいってなら俺が文句言う話でもないんだが。
 ……そもそも、文句じゃないし。

「……じゃあ、やめよう、かなあ」
「やめとけ。金の無駄だぞ」

 それは切実な問題なのか、俺がそう言うと葉山は、そうだよね、と納得するように頷いた。
 軽く振り返ってみてみると、宿舎からかなり遠ざかってしまった。戻った方がいいかもしれない。そう提案するより早く、葉山もそれに気付いたらしい。方今転換して俺の方へ歩いてくる。

「美容院行かなくていいやー、と思ったら一日得した気分」

 今度は俺の隣に並ぶ格好になる。葉山のスピードに合わせて、宿舎へ歩を進める。
 ――あまり意識していなかったが、葉山は普通の女よりは少しずれてて、意外と可愛い奴なのかもしれない。その上、多少面白い。
 改めて、こいつの中の俺の設定を思い出すのだ。華道の家元の長男で、金持ちで、傲慢で、放課後に同じ学校の学生を殴るような男だ。そんな男の一言で、髪型を変えようとするのをやめるなんて、なんだかおかしい。普通ならこうして話をすることもないだろうに。
 興味が湧く。
 タオルを返された今、何もしなければ何もないまま終わるのだろう。このまま宿舎に帰って、また今度、とでも声をかけあって、それで。

「……得したなら、その得使って祭でも行くか」

 俺にしては本当に珍しく、自分から女子を誘った。
 イエスかノーか。変に勘ぐられるか。どれでくるだろうと考えていたが、葉山の返答は予想より少しずれていた。

「……それって結局美容院に行かなきゃいけないのでは」
「……いや、まあ、別に浴衣着なくてもいいし、行きたいなら行けばいいし」
「お祭り誘うなら浴衣着ろとか言ってよねー! 何、水城やっぱり勉強忙しいって断られた?」
「は?」

 誘ったのは今が初めてなのだが。
 どうやら、流風がアウトだったから自分に誘いが来たものと思っているらしい。下手に勘ぐられるよりは余程気が楽だったが、それはそれでなんだか複雑な気がしないでもない。

「なんかお前、……どうしようもないな」

 そう思ったら最近の自分もひっくるめて、葉山を取り巻く世界が何となく面白そうに見えて、俺は笑いながら葉山の頭をぐしゃりと撫でた。
 どうしようもないのは自分のような気も、している。

「ちょ、やめっ、どうしようもないって何よ!? 髪!?」
「そういうことにしとけ」

 潮風で少しごわついた髪は、それでもやわらかかった。




2008.08.13(Wed) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

起きたら2時。


予備校は2時15分から。
生きる気あるのか私。



遅くまで星うさ萌えなんてしてるからいかんのだ。
星うさ見てると大和とルミとか書きたくなるからいかんのだ。
でも進めてたのは青薔薇です。一応。陸さんの性格めちゃめちゃなんで軽く最低になりましたが別にいいや。
その後の流風が書ければ。中学生書きたいから、イメージだと中高一貫校なんだけど。どうもケレスさんが中高一貫の先生とか有り得ないような気がする。ものすごくいい子で礼儀正しくて勉強もスポーツもちゃんとできるんだけど、本人もちゃんと自覚してなくて別人格みたいに一部が真っ黒だといいなあ。前クリチューだとそれこそが流風なんだけど。
青薔薇設定なら流風より大和の方が普通に人間らしいかもしれない。


みのりも真紘も似たもの兄妹ということで。
面倒見がいいのは紗央もタっくんも同じと見た。
でもってみのりが冬二くんに付き合ってるのは、構ってオーラが出てる冬二くんを無視できないっていうのと、みのり自身も結構構ってもらいたがり屋だからだと思います。所詮紗央の子!!
しかしアンドゥーみたいのを見てるときっと本能が騒いで「仕方ないわねっ」てなるんだと思います。
アンドゥーそのものじゃなくても、なんか放っておけない、っていう感じのする男にはみのりもめちゃめちゃ弱そう。世話してるうちに「こいつあたしがいなきゃダメなんじゃないの?」とか思い込んできてしまうミステリー。
ルミは逆だから、「……なんであたしがこいつの世話しなきゃいけないんだろう?」ってギリギリまで思ってるはず。
まあ、タっくんにしろアンドゥーにしろ、そんなタイプか自分を捨てるような男しか紗央の周りにいなかったんだ。なんつー両極端。


妹はちゃんと黒石ひとみのCD買ってくるだろうか……。楽しみすぎる。


2008.08.12(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

雨垂れを落とす



 夏休みが始まってすぐの部活帰り。
 元主将ってことで顧問と三十分程度喋ってから昇降口へ向かうと、雨が降っていた。ここ最近はこんな雨が多い。辺り一面真っ暗で、大粒の雨がざあざあと、地面に当たって強く跳ね返る。
 連日こんな感じだったから朝に一応鞄に折り畳み傘を入れていたはずだ。スポーツバッグの中を漁って、紺色の折り畳み傘を取り出すと外へ出た。
 外ではサッカー部が撤退を始めていて、あれじゃあずぶ濡れだろうなと他人事のように思った。バレー部は大体体育館での練習だから、こんな悲劇に見舞われることは少ない。ご愁傷様、と心の中で呟いて、人よりも若干大きな折り畳み傘を広げ、一歩踏み出した。

「あー、すっごい降ってる……。やっぱり走ってくしかないか」

 踏み出したところで、雨の轟音の中、知った声が聞こえた気がして振り向く。
 ――葉山か。
 頭の低いところで長い髪を緩く二つに結った葉山は、外に飛び出す決意を固めているらしく、頭の上にタオルを乗せていた。

「……傘、忘れたのか?」
「うわ、でかいと思ったら芹沢っ! いっつも折り畳み入れてるんだけど、重いからってこの前バイト先のロッカーに置いてきちゃって! 仕方ないからそこまで走るつもり」
「へー」

 ばたばたばたっ、と大粒の雨が相変わらず降りしきる。
 じゃあそういうことでっ、と葉山が走り出したので、

「おーい、入ってくかー?」

 と背中に声を掛けた。
 聞こえてなかったら別にいいやと思っていたけれど、この声はしっかり相手に届いていたらしい。葉山はぴたりと止まって、振り向くと、雨に打たれながらこちらに戻ってきた。

「そういうことは走る前に言ってもらえる……!?」
「入りたいなら先に言やあいいのに」
「言えるかバカあっ!!」

 ほんの少し打たれただけなのに、この大粒の雨のせいで葉山の制服は肩もスカートも、長い髪もかなり濡れてしまったようだ。これは悪いことをしたかもしれない。 
 スポーツバッグに入っていた予備のタオルを葉山に押し付け、歩く。葉山は突然渡されたタオルに困惑していたようだったが、取りあえずそれで髪を拭きながら小走りに着いてきた。
 標準よりも大きめの傘とはいえ、二人入れば濡れるのは当然。傘は気持ち葉山の方に傾けて持つことにした。

「ついでにこれも返す」

 今度はポケットに入っていた、先日のハンカチを返す。

「……何ていうか、普通洗ってアイロンかけて返すものだと思うけど」
「俺にアイロンなんてかけさせてみろ、真っ黒になるぞ」
「自慢しないの!!」

 当然、洗った。(手洗いで)
 乾かした。(それくらいはできる)
 アイロンという考えはあったが、アイロンがあってもかければ大惨事になることがわかっていたから、皺を伸ばして干しただけでそれ以上はできなかった。
 言い訳じゃない。事実の列挙は以上だ。
 何だかんだ言って葉山も納得したのか、まあいいや、とハンカチはポケットにしまっていた。

「……バイト先って、流風もバイトしてたとこだっけか」
「そう。最近勉強で忙しいからってなかなか来られないみたいだけど」

 勉強で、か。
 流風はまだ、俺にも事情を説明する気がないらしい。
 いやに英語に力を入れたり、洋書読み出したり、担任の部屋に入り浸って勉強教えてもらってるところからして、担任の出身大学に留学、の線が怪しいとは思っている。本人に聞くまでは何が本当のことなのかわからない。ただ、俺に話したいと思えば流風から話すだろうし、来ないなら流風にとって俺はそれだけの存在だということだろう。そうでなくても、卒業の頃には明らかになる話だ。

「お前はまだ続けてるのか? あのすげえ制服着て」
「すごい制服だけどもう慣れちゃったわよ。一応合唱部でパートリーダーやってたから、希望の学科にすんなり上がれそうでね。やめる理由もないかなって」
「内部の強みだな」

 受験勉強が特別必要になるわけではないのが内部進学の強みだ。
 流風みたいな外部受験や留学のケースは別だが、大半は希望した学科に上がることができる。
 俺はまあ、希望だけは出しているが、実際どうするかはまだ決めていない。大学なんか行かなくてもいいとは思っているし、高校を出たら家に入るのが一番いい気もしている。現当主のじいさま(っつっても親父だが)はもういい年だし、自分が家を継ぐと言って聞かない姉様をそろそろ結婚させてやりたいという弟の健気な思いもある。

「芹沢は? そういえば、理系クラスいるのにあんたって選択科目文系ばっかじゃない? 大丈夫なの、それで」
「は? あー、俺希望は文学部だから。別に試験必要になるって言われたけどどうってことない」
「……えーと、じゃあ何で今理系クラスにいるんですか、あんたは」
「いやあ、流風とクラス離れたら面白くないだろ?」

 これだからぼっちゃんの考えることはわかんないのよー!! と葉山は騒いでいた。分かる訳ないだろう。お前らから見たら俺はかなり自由奔放なのかもしれない。こんな自由、今しておかなくていつするんだ。
 しばらくそんな下らない話をして歩く。雨の勢いは衰えない。
 喫茶店が近づいてくる。重い雲で暗い空気を打ち消すような、店内の優しい灯りが窓から漏れ出していた。

「えーっと、……ありがとう」

 俺の傘から出て、葉山は小走りに店の軒先に立った。
 女子から礼を言われるような展開にこれまで出くわしたことが無いので何だか新鮮だ。

「いえいえ。汚いハンカチの礼だと思え」
「ああ、なら納得」
「普通そういう反応しないと思うけどな」
「あんたが思えって言ったんじゃないっ」

 ツッコミも的確でよき事だ。
 ううう、と葉山は唸ってから、気がついたように肩のタオルを取って、どうすればいい、とでも聞きたそうな目で俺を見た。
 
「……アイロンはあてなくていい」
「わ、わかってるわよ!」

 今この場で受け取ったって構わない。俺のせいで濡れたんだから、俺が貸して、回収して、それが普通だ。
 自分がどうしたいのか、何をしているのかいまいちわからずに、それでも何となく現状に満足している自分がいることにも気付いている。

「お前、来るの? 臨海学校」
「え? あ、うん。内部って決めてる人ならみんな行くと思うけど」
「だよな」

 ちなみに俺は不参加票を出していたりする。
 理由はもちろん、内部って決めてない奴を親友に持ったからだ。
 
「あ、なら臨海学校の時、これ返すから」
「アイロンはあてなくて」
「何回も言わなくてもわかるわよ!! あんたじゃあるまいし!!」

 ――そう言われたら、行かざるを得ないだろう。
 ひとりで行くのも微妙だ、当然流風を拉致る必要がある。

「……じゃあ、またな」
「うん。また臨海学校で」

 俺が喫茶店に背を向け、元来た道を戻って歩きだして少ししてから、扉が閉まる音がした。
 その間が、俺にはなんだか好ましかった。


2008.08.09(Sat) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

退屈な恋をしようよ神様


 たまに、機嫌が悪くなる。
 そういうことは本当に稀だ。いつも機嫌はいい。何だって大体前向きに考えられるし、大体楽しいし。
 機嫌が悪くなる原因はくだらないくらい些細で、爪が割れてたりだとか、部活の朝練に来た人数が想像していたよりひとり少なかったりとか、教科書2ページいっぺんにめくったりだとか、笑えるくらい小さい。

「ってぇ……」

 今日は朝から機嫌が悪くて、表面上はいつも通りこなしていたけれど、やっぱり放課後になると苛々が抑えきれなくなる。体育館裏で隠れてるつもりか知らないけど、俺からしちゃやたら堂々と喫煙してる同級生3人をここぞとばかりにぶん殴ってきたのはいいけれど、やりすぎたのか拳が痛い。右酷使すんじゃなかったな、と思う。明日体育バスケじゃなかったか? それに部活もこれじゃあヤバいかもな。
 教室にふらりと戻って自分の席に座る。夕暮れの教室は赤い。拳の痛みに時折眉をしかめながら、ぼんやりと窓の外を眺めた。
 くだらない学生生活。いっそ今すぐ終わらせたって別に痛いことなどありはしない。高卒くらいの学力はあるつもりだし、一般人の思うところの常識だってわかっているつもりだ。こうしてむしゃくしゃしては殴ってを繰り返していれば俺の拳も痛くなるし、向こうだってまさか殴られたいわけではないだろう。俺が芹沢の長男だからなのか、多分俺は、支配欲に襲われているんだと思う。それならとっとと支配する側に立てばいいだけの話なのに。

「っわ、びっくりした」

 廊下から聞こえる高い声。視線を向ける。 

「なんだよ」
「もう誰もいないと思ってたのに人がいたからびっくりしただけ」
「部活か、お前」
「そう。今終わったとこだけど」

 一度も同じクラスになったことはないが、流風を介してやたらと喋る相手だ。葉山 ルミ。俺の性格の悪さ見切って、どこで聞いたんだかいろいろ噂も聞いてて、女って怖いなー、となんとなく俺に思わせた相手。もちろん、怖いなんてそんな本気で思ってるわけじゃないけど。

「手、どうかしたの?」

 だらんと下ろしたままの俺の腕を見て、何を思ったか葉山は教室に足を踏み入れる。
 つかつかと近づいて、俺の目の前の席に腰を下ろした。
 持っていた楽譜の類はその隣の机に置く。長い髪が揺れた。

「別に。痛むから放ってるだけですけど?」
「殴ってきた?」
「そんな物騒なこと学校でするわけないじゃないですかー、いつの学園ドラマだよ」
「でも、痛いんでしょ? 変じゃん、部活でもなく怠惰なあんたが手痛めるなんて」

 見せて見せて、と、心配しているというよりはただ珍しいものを見たいだけのような口調で(実際そうなのだろう)、葉山は手をこちらに差し出した。
 痛めた右手を素直に差し出すと、驚いたような目で見られてしまった。

「……見たいんだろ、見れば」

 手の甲は真っ赤に腫れている。しばらくすればどす黒く変色してくるだろう。
 明日は適当に学校サボればいいだけか。部活だって単なる娯楽程度でやってるにすぎない。おかげで、主将やってたからってサボっても全然心は痛まないのだ。
 
「……学校、楽しくないの?」
「こんなことして手ぇ痛めてんだから、楽しいとは言えないんだろうな」
「絶対損してるよねー。背高くて顔も割りと良くて、スポーツできて、水城とトモダチやってて、水城ほどじゃなくても勉強だってできないわけじゃないんでしょ? 彼女のひとりでも作れば完璧じゃん。あ、もしかしてもういる?」
「いたらこんな風にお前に手触らせてねぇよ」
「それもそうか」

 腫れた部分には触らないように俺の手のひらに触れながら葉山は笑った。
 緩く波打つ長い髪が揺れる。夕陽の光を浴びて、染めた茶色い髪がもっと明るく見えた。

「――流風のこと、好きなんだっけか、お前」
「は? あー、まあ、女子の大半は一度は憧れると思うけどね。あいつが頑張ってトップにいるっての分かったからあたしは尚更かな。けど、だからこそあたしには絶対手の届かない人だって思ってるから」
 
 芸能人見てる感じ、と葉山は言う。
 俺としては首を傾げざるを得ないが、当人からすればそうなのだろう。流風なんて、外面を良くしたいがために足をばたつかせている、湖面の白鳥みたいなもんだ。水中で懸命にばたつくその姿はきっと、誰よりも人間くさい。

「だから、芹沢見てると結構羨ましかったりして。あの水城からかえるのって、ケレス先生か芹沢くらいなもんじゃない? そっちには当たり前かもしれないけど、からかわれてる水城って普通じゃ見れないもん。普段は本当に涼しい顔してるんだし」
「思ったことないから実感湧かないな」
「そうでしょうとも」

 こいつも現実の流風を知ればもう少し見る目も変わるだろうに。
 憧れていられるうちが華ということかもしれない。 

「俺が手伝ってやる、っつってもお前、諦めたままでいる?」
「何やっても多分何にもならないと思うんだよねー。それに、自分とはちょっと違うからこそいいっていうか。手の届くところに来たら冷めちゃう気がする」
「何だそれ。恋愛って言わねぇぞ」
「そう。だから言ってるじゃん、“憧れる”って」

 よくわかんねぇな。
 そう言おうと思って、やめた。わかったって仕方ないことだ。
 こいつが流風に対してどんな感情を抱いていようと、俺には関係ないこと。
 憧れであろうが恋愛感情だろうがどうだっていい。
 そう、思ったのに、

「……よくわかんねぇな」

 自分の声に驚いた。一度引っ込めた言葉を持ち出すなんて珍しい。
 この女に気でもあるのなら、口説くことくらいできないわけじゃない。それをしないのだから自分は何とも思っていないのだ。
 自分だけが何となく気まずくて、右手を引っ込めようとする。急に動かしたせいか、刺すような痛みが手の甲に走った。

「っつ……!」
「あ、ごめん! 帰ってちゃんと手当てした方がいいよ。もう保健室の先生いないだろうし」

 あ、とまた何かに気付いたような声を出して、ちょっと待っててよ、と葉山は楽譜もそのままに教室を出た。何事かと黙って待ってみると、数十秒で戻ってきた。手にはハンカチが握られている。
 
「……ていうか、思ったんですけど。殴ったりとかしなきゃよいだけの話なのでは」
「殴られるような奴がいなくなれば俺だって殴らなくなる」
「その理論でいったら多分、芹沢以外の人間はみんな殴られてるよ」
「だろうな」

 だろうな、って。と苦笑しながら、葉山は水に浸したハンカチを俺の右手に巻いた。
 ――世界にどんな事情があっても、俺が上に立つことは変わらない。血筋で支配欲に突き動かされる俺は、その世界で喜んで生きていくだろう。

「クリニックにでも行けば? あそこならまだ開いてるだろうし」

 白いハンカチを巻かれた右手。ものすごい違和感。
 俺は首を横に振って、提案を拒否した。

「いや、これから稽古がある」 
「その手で?」
「そう。この手で」

 稽古は唯一、支配欲をかき消せる手段だ。
 まだ学ぶべき身であることを自分に知らしめる。あの時間、空間がなければ、俺はひたすらに殴り続けなければならない気がした。

「俺は帰るけど」
「ん、あたしも帰る。鞄持てるの? その手で」
「別に。左あるし、近いし」
「そっか」

 左手で鞄を担いで立ち上がると、葉山も楽譜を持って立ち上がった。
 窓から射す夕陽が、教室の床に長い影を作り出す。この時間に教室に女子と二人で、そこに俺がいるなんてかなり違和感がある。それも、手に女のハンカチを巻いているなんて。

「部活の連中と帰ったりしないのか?」
「あたしこれから職員室に用事あるから。ホールの鍵返して、ちょいと世界史の質問を空先生に」
「ご苦労なことで」
 
 それなら別に一緒に学校を出ることもないだろう。その方が不自然だ。俺の家は駅とは正反対の方向だし。
 教室は一緒に出て、階段を下りる。職員室のある二階で葉山は「じゃあ」と俺に手を振った。鞄を持たない、けれど怪我をした右手を挙げて俺も合図する。

「またな」
「うん」

 また不思議な違和感。
 夕闇に溶け込んでいく暗い階段を一段ずつゆっくり降りながら、じくじくとまだ痛む右の拳にぐっと力を入れた。



2008.08.08(Fri) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

騒ぎたいんで。


今日の魔王見た人ー!!
感動した人……!!
「もう止められないんだ」って言った成瀬さんの悲愴な表情……!
大野君のあの演技力はどこから生まれてくるんだ。そこら辺の俳優よりずっといい気がするんだが。
成瀬さんの二面性が!! いやもう大好きだ!!!
けど欲を言うなら一切動揺しないでほしい。復讐することに関しては何の後悔もないし罪悪感もないっていうのを貫いて欲しかった。
ホモドラマと言われようと、その方が誇張されてて面白い。魔王は魔王らしくね!!
え、そんな目であのドラマ見てんの私だけですか。そんなことないよね!
成瀬×芹沢に見せかけて芹沢×成瀬だろやっぱり、とか思ってんの私だけじゃないよね! 
どっちが王道なんだろう。やっぱり表面的には前者だろうけどどうしても後者押しの私。
芹沢の酔った勢い攻めと成瀬の冷静誘い受けだろうと思ってんだが誰か賛同者いないだろうか。
ていうかその方が断然芹沢に罪悪感与えられるじゃないか。酔った勢いで11年前のことの愚痴とかそうじゃないこととか全部成瀬に吐露してしまえばいいと思うよ。でもってほくそ笑んでくれ成瀬。
そんなドラマだったら神なのに。(有り得ない)
成瀬は多分超ド級のサディストだが、芹沢は一般人クラスのサディストだと思うんだよね。成瀬とじゃ比べ物にならん……!
成瀬と本物の領との関係とかも気になりますな。
いやあもう私腐ってるなあ。しかしラストのバーのシーンで、「え、成瀬何しにきた!?」と思ったのは私だけではあるまい。
「早く犯人に辿り着いてください」って!! 
もはや成瀬は芹沢に対して殺意とか怒りとか全部超越した感情抱いてそうだ。
そういうのも燃える。そして萌える。



さすがに寝ます。


2008.08.02(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。