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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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終わった……っ

私、死にネタは読むのも好きだし、気持ちが乗るので書くのも結構好きなんですが。


結構気に入ってるキャラが死ぬと気持ちが乗りすぎて動揺する。


のが気色悪いです。ケレス先生死亡ルートもそうでした。流風が動揺しすぎてどうしような展開でした。今回もそうでした。な、なぜ自分こんなに動揺してる!? ってな感じでして。
本文はあれだけで改行も多いし文字量も大したことないし適当なんですが。
いやあ、他に大和どんなこと言いたかったかなあ、どんなこと言うかなあ、って想像して、でも言わせられるのはせいぜい3つか4つくらいだよなあと思い。
結局、バカみたいに「愛してる」を強調するつくりになりました。
まあでも、一番伝えたいのはそれだろ、と強制納得。
あと地味に流風を修羅とか言ってるのに笑った。前半どうでもよかったから手が動くままに適当に打ち込んだらああなった。修羅って!(笑)
うん、どうでもいいよもう、終わったから! こんな台詞を伊藤健太郎が、とか思ってもやもやは昇華します!


あー疲れた。


追記。
種村のネトラジすごいです。
ラジオと別に動画が乗っかってるんですが、種村のコピックの使い方とか見れてすごい。
あんなのできるわけないから参考にはならないけど、めちゃめちゃ綺麗だ。
髪とか、何ですかあれ……。デジタル使わないからコピックだけであそこまでできる種村は確かにすごい。うん。


秋臼さんが上げてたのでまた追記。
秋臼さんに怒られないように明日棄権しようかなと本気で思った私!
私東京の端っこの人だから関西弁とかできないよ!(爽)


しかしなんていうか、椿は即物的っていうかなんていうかだなあと思いました。
心で通じるとかあんまり信じてないっぽい。
今まで誰かと心を通い合わせるとかってことをしてこなかったから、目で見て耳で聞いてすぐにわかる形にして欲しいと思うんだろう。
けど声にされても、今まで声をかけられることも少なかったからすぐには信じられないっていう。
エンジ君と椿は書きたいけど関西弁ができないので、そうか脳内で補完というわけか。
風哉君と大和が死んだら、ケレス先生っていう想定外の駒を除いたら流風の勝ちは決まったようなもんなんだけどなあ。
慎吾はどうせ大和と同じような感じなので子供のためなら死ねるしなあ。慎吾が本気出したらわかんないけどね、プロのスポーツ選手なわけだし。でもどうであれ、慎吾は流風を殺すことはできないと思うんだ……!
修羅がスイーツ用語に見えてきた。修羅(笑)
流風や、修羅(笑)なら最後までちゃんと足掻いてくれなきゃ。
前バトロワ企画でケレス先生の声聞いて安心してた子はどこ行ったんですか。お母さんは悲しいよ。


樹理を書く機会がなかなかなくて、「僕」成分が足りない気がする。
僕いいねえ。
今回のロマンチカは花田さんのいい声具合にドキドキしました。
あと角先輩にドキドキしました。
やっと鳥海の春彦さん声を、ウサギさんの兄貴なんだと思えるようになりました。
いちいち呼吸がエロいんだよ鳥海……!!!
今回の暗転シーンは綺麗に切れましたね! それと、CMの入り方が美しすぎ。(笑)
まあ原作読んだ時から「アニメならここでCMだな……」とは思ってたが。
はい次回エゴイストどう考えても見ます本当にありがとうございました。
エゴイストはなんていうか、伊藤健太郎ってよりも、神奈さんの野分目当てかも。あとは宮城さん。
毎回思うんですけど、OPでカラフルな星がたくさん流れてるのがハルヒOPにしか見えん。
そしてOPの忍ちんの可愛さはガチ。


もう寝よう!(爽)

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2008.10.31(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

僕の頭をお食べ

やる気ならたくさん分けてあげるよ!!!!>秋臼さん



とりあえず、「終ノ空」やってて、「あ、哲学にかぶれてみよう」と思い立ち、カントは読んでると本当に危ない人くさいので、ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」を読んでます。
読むペースは激しくとろいが、わからなくはない、でも理解できない。注釈が読みやすいです。注釈こそ本文にしてくれ。(笑)
友人には大好評でした、ウィトゲンシュタイン。
しかし何ていうか、今しがた「終ノ空」終えましたが、うーん、どことなく文脈を誤っている感じがしないでもない。
4番目の視点で見てるときは、「うっわああ、齧った感じある!」と思いました。何か世界だか視点だかの共有がなんたらかんたらとか、そんなこと書いてあったなあと思う。
けど最後のスタッフロールで大学の研究室が挙がってたから多分哲学関係のところに聞きに行ったりしたのかなあとか思うんですが。専門家がこれやったらどう思うんだろう。
このゲーム、理解できたような気がする人どれくらいいたんだろう。わけわからん言葉入ってくると思ったらクトゥルー神話も混ざってんのかい! んなの理解できるか!(笑)
興味はあるけど手がなかなか出ないのがクトゥルー神話。ニトロもクトゥルー好きだしよく出てくるから分かってて損はなさそうな気がするんだけど。
クトゥルー神話を掻い摘んだような解説書がほしいですな。うんと分かりやすくして。


椿はこれから書く予定ですが、椿は愚かな子ではないので多分大和から最後に言葉をかけてもらったらそれで全部わかってくれるはず。そうじゃないと大和がかわいそうだ。だから説得とかは無理にされなくても動くと思うんだけど、風哉君に殺されそうになったらどうするかですな。
正直うちのキャラはみな一般人なので、椿も生まれが特殊なだけで普通な女の子でして、多分流風に殺されそうになってた時も内心は怖かったりしたんじゃなかろうか。一回修羅場潜って、二回目の相手が風哉くんなら怯える暇もなさそうだ。ほんのちょっとエンジ君のことも疑ってたりしたら私が萌える。風哉くんに殺されそう→ならその子供のエンジ君だって親のやること肯定的に見てる?(だって自分がそうだったから)、みたいな。大和がタっくん殺した時、椿は結局止めたりとかしなかったし。
いいよ、取り合えず書きます。明日は自宅学習することにします。


今日大学の友達とカラオケ行ってきて適当に歌ってきて思ったんだけど、やっぱり完璧に大和を表してるのは「らいおんハート」だと思うんだ。及び嵐の「One Love」。
「らいおんハート」とか、2番が真面目に大和で吹く。子供は二番目だよね、当然!(爽)
でもってそんな私がついさっき気付いたことといえば、ご近所大学生組→ケレスさん、シーマスさん、要君、ついでに大和、そんでもってその彼女のルミ、みたいなこんな構図どっかの漫画かなんかで見たぞ? 見目麗しい男4人と庶民の女って構図どっかで見たぞ? と思ったら間違いなくF4でした本当にありがとうごz(略)
大学生組の大学生らしさを書けないのですが(自分が大学生らしくないから)、きっとすごく大学生らしいんだろうなあと意味不明なことを思いつつ。
学祭時期なので学祭っぽいところでいろいろ考えてみる。



●絶対ミスコン出場者の顔写真見て品評会開催してる。(笑)
しかもチラシとかでなく看板の前に4人で立ち止まって長話する。目つきがどうだとか髪型云々とか、噂じゃどこぞのサークルの男と付き合ってるとかそうじゃないとかいう話まで持ち出して、なんかすごい偏った想像で申し訳ないが、シーマスさんが候補者ひとりをざっくり毒のある品評で切って、それたまたま聞いてた本人が泣いて去っていけばいいと思う。すいませんすいません都合のいい妄想ですみません。
でも最後は「ああ、でも大和の彼女よりは可愛いな」って締めてほしい。
大和そういうの怒んないよ! 「当然。下手に可愛いと変なのに狙われるからな」とか返すよ! ちょっと後ろからそれ聞いてるルミがむかむかしてればいいと思う。ミスコンに出るような子よりずっと劣ることは分かってるし、言われたことも納得できるんだけど腑に落ちない……! とか思ってるといい。


さて、ユキアキラジオ聴くか……。

2008.10.30(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

あ(笑)
切腹は横から縦だわ(笑)

やっちまった☆
眠かったから仕方ないじゃない!

2008.10.29(Wed) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

かおす
カオスヘッドの3話を見た。
ファンタズム(?)の曲いいね!! いつかPC盤と合わせてボーカルCD作らないかなあ。そしたら欲しいのに。
OP曲も好きです。着うたダウンロードしました。

Newtonの12月号が読みたくて昨日本屋に行ったのですが、あの特集読むためだけに1000円かけるのはさすがに馬鹿らしいのでやめました。
代わりに折原みとのアナトゥール星伝の2巻(1巻が見当たらなかった)とロマンチカの7巻買ってきた。アナトゥールは懐かしすぎる!! 原作途中まで読んでたんだけどなあ。あのタイトルが厨っぽくて好きだったんです。いやあ懐かしい。
ロマンチカはほぼテロリストで構成されてたんでうはうはでした。やはり忍ちん可愛すぎる……!!
意地っ張りなキャラがどうも好きです。
エゴイストのために続きを買うべきか否かで悩んでます。ロマンチカもなんかやっと話動いた感じだしなあ。このまま続巻揃えそうで怖い。(笑)

バトロワも書き上がらないのに次のブームが!!
伯爵と妖精見て、お世話キャラいいなあとか思ったらしい。

2008.10.28(Tue) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |




「さよならを教えて」は睦月と望美クリアして、正直もういいや☆って感じだから今は「終ノ空」やってます。え、勉強? ……やんなきゃな……!!(おいしいの? とか言う気力もない)
内容は結構面白いと思うんですが、いかんせんエンターキーが使えないのは痛い。
しかもフルスクリーン仕様ってのも辛い。
ボイスないからイヤホンなしでできるのはありがたいけど。
カントだのヴィトゲンシュタインだの、うっわあああ何か痛い子(80年代)が言い出しそう! ってな感じで爽やかに読み進めてます。
これ、しっかり理解はできないけど、なんとなく言いたいことがわからないでもない、って言う人がオタクなんだろうな。私? 全然理解できない!(爽)
物事の起点とか終点とか、存在意義とか、世界の矛盾とか、いかにも中2っぽいの好きな人にはオススメなのかもね! いや私そういう難しいこと好きくない。読んでて楽しいっちゃ楽しいんだけど。
あとひとつ言うなら暗転シーンがものっそい唐突で笑った。え、何この展開!
ざくろさん可愛すぎだと思います。可愛いくせに電波なんて超私好み。


えーと、純情トライアングル~いざ、純情に勝負!~(無駄にフルタイトル)の最新版聴きました。
花田光スペシャルとかいい声すぎる。のっけから飛ばしすぎだろこの人たち!(笑)
このラジオ聴いてると、伊藤健太郎の言う趣味を全て大和にあてはめてみようとか思っちゃったりするんですよ。
しかし今回聞いて、こいつの趣味全部大和にインストールしたら大和がただの変態になってしまう……! と思ってそろそろ踏み止まる予定。(笑)
女の子の小さいくしゃみが好きとかお風呂のシチュエーションが好きとか、イメージ通りの大和の声で言われると吹かざるを得ない……!!! じゃあ何だ、あれですか、風呂上りのくしゃみは最高ってわけですか。おまけにその前の回のチャイナ云々を交えるとカオス。
しかしながら、大和のコスプレ好きはガチだと思うのである程度までは同じ路線でいてほしい。
あああああ、いかんな、男の声優集まってると下ネタでラジオが進行していく……!(笑)
岸尾の檜山モノマネが似すぎててヤバいです、似すぎだってあれ! 途中疲れてたけど。
「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ」って口説いてねぇええええええええ!!(笑)
コスプレ好きだろうなあとは前から思ってたが、耳属性はないと思いたい。そんなにストライクゾーン広くないよね!?(もはや誰に確認したいのかわからない)
ならあれですかね、巫女さんくらいはばっちりってとこですかね。いや、さっきトリック見たから巫女なんてワード出てきただけなんですけど。
いっそ一度立場を正反対にしたものを書いてみたいところです。
一般階級の男と由緒正しい家の娘でもって男のが一方的にほれ込むっていう。
……いや、大和とルミじゃ無理だろ絶対。(結論)


ゼミのテキスト読んでねぇえええええええ!!!

2008.10.27(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

そんな感じ



大学のスターティングキャンプなんかいいんじゃないかな!(爽)



ご近所大学生組にあまりにも接点がないので作り出した。
うちの大学は新入生で希望者だけスターティングキャンプに1泊2日で参加できるんだが、そんな制度。バイト先の同期の子の大学は、1年全員でキャンプあるらしい。やっぱそういうのってあるもんなのか。全然興味なかったけど。
でもって、大和はルミと申し込んで、ケレスさんはシーマスさんに引きずられて参加して、要君だけ理由がどうしても思いつかないんだけど何故か現地にいて(何)、という設定。
夕飯作りとか、好きな人同士グループ組んでー、とか死亡フラグを立てられ、ルミは女子なのでそっちで混ざり、大和はひとりでうろついてた要君を捕まえて、生活力皆無コンビの結成。大和がいる時点で夕飯作りとかもはや悪夢。いや要君何故かキャンプなら知識だけでいけそうな気がしないでもないが、それじゃあ話が進まないのでとりあえず。
なので超絶危なっかしい感じで調理スタートし、二人で組んでたシーマスさんとケレスさんが例の二人を見かける。→今将に火災起こらんと欲すな状況を目撃。
ていうか何あの鍋の中身、何色? みたいな。でもってしばらく楽観視してればいい。ケレスさんツッコミ要員だからちょっとイライラしてるくらいでもいい。化学変化で爆発する前に止めてくれれば。
いやもうそれくらいしか思いつかんかった。けど結構楽しそうだな。
ご近所の流風も中学生くらいで書きたい気がします。
ご近所の大和とルミは多分一番幸せなんじゃなかろうか。幼馴染だし、大和一人っ子だし。


今日は予備校行くぞー、おー!

2008.10.25(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

ちょっと本気出して考えてみたい。
昨日、「Doubt」の3巻が発売だったので本屋に立ち寄り、1冊じゃ寂しいな、と思い何故か純情ロマンチカの6巻を買ってきた。
裏表紙見たらここからでもわかりそうだったのと、5巻までの内容の大筋はアニメ1期でやったんだろうなあと思ったから。
及び、<太>忍ちんが見たかったから
2期OPに見事にやられた私としましては、忍ちんが原作でどれくらい可愛いのかチェックせんとな、という妙な義務感に襲われていたわけであります。
妹にそれを報告した時に、「全巻+ドラマCD買ったら負けだよね!」と言ってみたのですが、「1冊でも買った時点でお前の負けだ」と言われました。
そんな妹は私が2時間ほどスパルタで英語教えてやったというのにテストボロクソだったとかちょっと死んで来いって感じです。

でもって、問題の忍ちんですが、可愛すぎてどうしようかと思った。
何この子何この子何この子……!!!!
普通にいたら普通にカッコいいのに! 今日妹にアニメ1期強制的に全部見せたのですが、「これ声宮田でよくね?」と意見が一致。つまり好き。
普通に高校生男子なのに、なかよしりぼんなら普通にヒーローで出てきそうなのに何なのこの子けしからん!!
及びヒロさん愛です。野分も好きです。
どうして私ロマンチカの2人に見向きもしないのか……! 花田さんいい声なのに……!!!



ご近所の大学生組がなかなか個人的にヒットだったのでそれも考えつつ、大和は一体何をされたら照れるのかを本気出して考えてみたい。結論出そうにないなあ。
ご近所で大学生な話も書きたいんだけど、いかんせんシーマスさんのキャラが掴めんという快挙。


ということで、総合して考えると大和って道明寺かつウサギさんみたいな感じかな、と思う。
けど道明寺はどう考えてもツンデレっていうか単なる小学6年生くらいなので、やっぱウサギさんかな。
阿部隆也が素直クールに分類されるならうちの大和だって! と一時期思ったのですが、大和は別にクールではないということに気付き、じゃあ分類なら何なんだ、と考えた結果、単にルミに対してデレデレなだけではないかと。(うわあ…) けどだからって慎吾みたいに犬みたいな性格かというとそうでもないわけだから、やっぱり素直クールなのかな。
冗談は言うけど嘘は言いません。自分の気持ちを偽ることもやっぱりしません。
何してやっても照れそうにないなー。ウサギさんが照れないのと同じだなー。
ちくせう、どっから崩してくか……!
予想できる最大範囲のことを相手がしてきた場合なら、キスだろうがハグだろうが何だって軽く対応できるけど、予想してないことされると流石に弱いかな。そりゃ誰でもそうか。
すごい小さい時たまたまあげてたものを取っといてくれてたりとか。何だそれ。幼馴染って設定だがそれどうするんだ。
全然思いつかない……。扱いに困るぜ、大和は。

2008.10.23(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

久々にご近所。



「……何やってんだ、お前ら」

 ケレスが大学から帰ってくると、家の前には見知った二人がいた。
 しかしその二人がお互いを知っているわけがないので、傍から見ればそれは不審極まりない光景だ。かたやランドセルを背負った小学生、かたや同い年の大柄な青年である。誘拐現場とでもいえるかもしれない。

「にーちゃん! お花もらった!!」

 腕に一杯の花を抱えて、花のように笑顔を咲かせて、隣家の小学生である流風は嬉しそうにケレスに駆け寄った。百合やらガーベラやら色とりどりの花がその腕には収まっていたが、これを与えた相手がそもそも何故こんな花を持ってやって来たのかがまったく見当が付かない。というか、はっきり言って気色悪い。

「あ、何。これお前が飼ってんの?」
「こんなガキ、頼まれたって飼うかよ」

 相手の男は、だよなあ、と軽く笑った。

「こんなん四六時中近くにいたら首絞めたくなっちまうもんな☆」
「対象が目の前にいる間は物騒な発言控えろ」

 流風は話が読めない様子で小首を傾げている。聞かなくてもいいことをどうして子供はこう聞こうとするのか。とりあえずは放置しておくことにする。

「で、何しに来た」
「ノートふんだくりにきた。植物生理学、とってんだろ? せめてものお礼にと思って花束買ってきたんだけど気色悪いのでそこのポチ君に」
「俺ポチじゃない!!」

 自分がポチと呼ばれていることは分かったのか、流風はじたじたと足踏みしながら目の前の男に反論する。しかし男は一瞥くれただけで何もなかったかのように再び口を開く。

「冗談のつもりだったんだけど意外とポチ君喜んでくれたんで。欲しかった?」
「要るか馬鹿」

 男は芹沢 大和という名前で、ケレスと同じ大学に通う同学年の人間だ。
 しかし学部は正反対もいいところで、ケレスは理学部、対する大和は文学部に籍を置いている。その大和が何故植物生理学などという理系もいいところの授業を履修しているのかと言えば、単純に興味があったから、ということなのだろう。そこまで仲が良いわけでもないから、この辺の屋敷に住んでいる、という情報くらいしかケレスは持ち合わせていない。屋敷なのだから金持ちなのだろうと判断はできるが、あまり金持ちらしく見えたこともなく、昼休みに賭けポーカーの面子に加えられたこともある。
 ともかく、面倒な存在が家の前に二人もいられてはかなわない。鞄の中からノートを取り出して大和に向かって突き出した。

「次の授業までに返せ」
「つーか、今日コレ授業ないのに持ってたわけ? うっわ、見かけによらず勉強熱心ですこと」
「単に入れっぱなしだったんだよ」
「なるほどねぇ。ま、字が汚いのは五千歩譲って許してやるよ」
「何様だ」

 からからと明るく笑いながら大和は無造作にノートを自分の鞄に仕舞う。人のものを借りているのだからもうちょっと丁重に扱え、と言ったところできっと聞かないのだろう。そんな文句を言う気すらケレスには起きなかった。
 どうでもいいから早く帰ってくれ、と思うケレスの服の裾をくいくいと流風が引っ張る。何事かと視線を落とせば、友達? と今更な質問をぶつけられた。

「ポチ君、俺とそいつは友達じゃないんだ、残念ながら」
「俺ポチじゃないよ!」

 本日二度目の反論を、本日二度目の華麗なスルーで決め、大和はしゃがみこんで流風に視線を合わせる。

「友達じゃないの?」
「そう。俺は今は大学生の姿をしているが、本当は魔界から来た王様でな、お前のにーちゃんは実は俺の召使なんだ」
「うっそだー! にーちゃんはそんなんじゃなくて、アメリカから来た外人さんだって俺わかってんだぞ!」
「だからそれは仮の姿なんだよ。ほら、だからさっき俺がノート貸せって言った時素直に貸したろ、性格悪いにーちゃんが」

 それを聞いてはっとしたように流風がおそるおそる顔をこちらに向けたので、ケレスは盛大にため息をついて、目の前の両者の頭を叩いた。
 子供嫌いとか言っておきながら結構相性はいいのではないかと思わざるを得ない。

「お前は何信じてんだよ」
「だ、だってなんかしんぴょーせーあるし」
「どこがだ! ねぇよ!」

 叩かれた頭を押さえながら、流風は涙目でケレスを見上げる。一般の人間が見れば可愛いのかもしれない代物も、流風をよく知るケレスからすればどうでもいいもののひとつでしかない。
 同じように頭を叩かれた大和は平気そうなもので(当然だが)、膝を叩いて立ち上がるとまたへらりと腹の立つ笑みを浮かべてきたので、今度は脛に蹴りを入れてやった。痛ぇ!! と今度こそ声が上がる。

「用が済んだなら帰れ」
「お、そーだった。これから逢引、もといデートなもんでv」

 なら余計に早く帰れと思ったが、言わずとも去っていくだろうとその言葉は飲み込んでおく。そういえば彼女がいると随分前に聞いた気がする。幼馴染だとかいう話らしいが、幼馴染相手だとは思えないほど溺愛しているという。考えただけで気色悪い話だ。

「適当なことばっかりしてるとそのうち愛想尽かされるぞ」
「残念ながらそりゃないなあ。断然愛してるし。あ、横恋慕とかしたら殺すからv」
「誰がするか。寝言は寝て言え」
「はいはい。んじゃ、退散しますかね。またなポチ君」
「俺ポチじゃない!!」

 大和はぽんぽんと流風の頭を軽く撫でてからひらひらと手を振って、駅の方向へと歩いて行く。やっと騒がしいのが去った。ひとつ息をついて家に入ろうとすると、再び裾を引っ張られる感触。

「……てめぇは家に帰れ」
「腹減ったっ! ホットケーキ焼いて?」
「それくらい自分でできるだろうが」
「ひとりであんまり火使っちゃダメって言われてる」

 一難去ってまた何とやら。
 大和が去ったところで、無邪気な笑顔を振りまく流風からはしばらく解放されそうになかった。




2008.10.22(Wed) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

喉が痛い。

銀座のダイアモンドダイニングの店舗も半端なく頭悪いですね。
しかしアリスの店は行ってみたいという願望。銀座なんて一生足踏み入れないだろうに。


バトロワが進まないので少女漫画みたいの書いてます。
忍ちん見て積極的な子を書こうと思ったとか思わなかったとかいろいろ原因はありますが。
今のところ、黎→(壁)→樹理くらいな感じで書いてますが、どうしようかなあ。
積極的な女子キャラというのが好きじゃなくてですね、でも黎って所詮魅音さんだから積極的かつ奥手なんだが。
ていうか寧ろ、ルカと黎の会話を書きたいだけな気がする。
でも無自覚で黎振りまわしてる樹理も楽しそうだなあと思ってたりする。


何がびっくりって、成田剣がついに羊CDに登場してしまうことですよ。堀内賢雄と一緒なんて。
なので久々にHONEY BEEのページ見て、ミツバチ製薬のページ見て吹いてきました。
何あのキャストインタビュー。鈴村のやる気のなさ半端ない。
谷山の回答はいつでも発禁モノ。大丈夫かこいつら。
HONEY BEEはどうしてこんなにネタが尽きないんだろう。すげえ、すげえよほんと。
調べた結果、小野氏はビタミンと普通の羊と製薬と3つ出てる。(笑)
あ、ごめん、鳥海も3つ出てた。スルーしてた。どうした私。
のーとんはよく知らないので割愛。
私どんなコンビだったら即買いするかなあ。うーん。
アキラさん声の鳥海と堀江氏だったら買うかも。けど羊のCDってはっきり言ってそんなに要らない。(笑)
好きな声優のだけ全部一枚に納めたい気持ちがあります。
そういえば平田とか出てない。どうせなら成田剣と平田でCD作ってケレス先生盤作ってくれたらいいのに。諸手を上げて喜びます。
井上和彦はセニョリータなので使い物にならない。
杉田は確かビタミンでしか出てないので使えない。
あ、伊藤健太郎使えそう。検討しよう。


うわああああああ、ていうか何!? 今CM聞いてて気がついたけど、森田杉山ペアって慎吾流風じゃないかばっちり。いやすげえ笑った。すげえ笑ったよ私……!!
ゆうきゃんと代永のを聞いて、どっからどう聞いても西浦のバッテリーですどうもありがとうございました的感想を抱きました。
そして何故遊佐はいるのに伊藤健太郎はCMに出てないのか……! 怒るよ、ねえ怒るよ私!
ごめ、ちょっと本気で伊藤健太郎と森田杉山ペアに心揺らいだ。
むっちゃんが小野なんて気色悪すぎるから(褒め言葉)、寧ろ遊佐あたりとかにした方が無難なんじゃないかと思ったりした。だってCMの小野気持ち悪すぎる(褒め言葉)。
うわあ、森田杉山のテーマが熱血同級生と冷静同級生とかもっとときめく。HONEYBEEが私を殺そうとしている……!(笑)


それはそうと、やっぱり「こころ」が気になるんだがどうしたら。
いっそドラマ化とかしてくれないかな、あれ。アニメ化でもよい。
絶対ウケると思うんだよねえ、あのメロドラマ。

2008.10.21(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

あの青い薔薇は今日も咲く 9



 陸はまるで何事もなかったかのように学校に復帰して、部活にも顔を出したりしていた。前期の試験を受ければ卒業単位はクリアするらしく、いつも通りそれは心配ないようだ。肝心の二次試験はもうスタートしているのに、気にしないでー、とへらへらしている。ここは遊ばないと、と少しずれた発言を部員の前で堂々として、笑いを誘う様は以前と何ら変わらない水城 陸の姿だった。
 ――千鶴は、やはり姿を現さない。
 前期の試験は受験必須だから、学校には来ているのかもしれないが、ケレスはここ最近見かけることはなかった。それも、仕方の無い話だろう。
 騒がしい部室に長居する気にもなれなかったので、帰宅することにした。大したものは入れていない薄い鞄を持って部室を後にすると、足音が小走りに着いてくるのがわかった。振り返らなくてもわかる。陸だ。

「部活してくんじゃねぇのか」
「それはこっちの台詞。帰んの?」
「かったるい」

 やがて陸はケレスの隣に並ぶと、締まりのない笑顔を浮かべてこちらを向く。

「ちぃに会いたい?」
「しばらく見ねぇ間に頭おかしくなったか? 誰がんな事言ったんだよ」
「いっやあ、思春期真っ盛りって顔してるからさぁ、先輩としては気になるんだよな」
「思春期真っ盛りはてめぇらだろうが」
「褒められると照れるなあ」
「褒めてねぇよ」 

 部室棟を出て、校門に向かって足を進める。
 陸は相変わらずへらへらと笑いながら、鞄を肩に掛けなおした。

「この間さ、ちぃに“キス上手くなったね”って言ってみたんだ。すっげー気まずそうにしてたから、“可哀想に、仕方ないよ人間って慣れる生き物だから”って慰めたのに泣いてた。ごめんなさい、とか突然謝り始めるし? 俺は謝って欲しいなんて思ったことないのにさあ」

 もう葉桜になっている桜の並木道を歩く。
 そろそろ暑くなってくる頃だ。
 陸の声は低くもなければ高くもなく、自慢する風でもなく淡々としている。

「ちぃが謝り始めると止まらなくてさ、気がすむまで俺は言わせてやるの。そーすると今度は泣きそうな可愛い声で、俺のこと好きって言うわけ。でさ、あんまり可愛いから、嘘だろ、って冗談で言ったのにもっと泣くんだよな。ほんと、どーしろっつーの、って感じ?」
「それを俺に言ってどうしたいんだ、お前」
「お前、あいつのこと好きだろ?」

 陸が足を止める。
 仕方ないのでケレスも足を止めた。


 私のこと、好きでしょう?


 そうほざいたのはどこの誰だったか。
 あっさり言ってくれる。誰もがその女に心奪われると思ったら大間違いだ。
 全てが曖昧だから彼女は泣くのだ。
 全てが曖昧だからこうして陸が漬け入ってくる。
 なら、彼女もこの男も両手を挙げて喜ぶような言葉で終わらせてやろうと思う。


「――ああ」

 
 もう一度問われても同じ答えを返すより他は無い。
 下手に繕えば陸はもっともっと漬け入ってくるだろう。そんな面倒は御免だった。

「だが、だからお前の話を聞いて腹が立つわけでもない。てめぇの女が今どうしていようと興味ねぇよ」

 今彼女がどうだろうと、知った話ではないのだ。
 それは陸自身が先日ケレスに告げたこと。返せ、と陸は言った。最初から彼女は陸のもので、彼女もそうあることを望んでいた。最初から、ケレスが舞台に上がる余地はない。
 だから陸から千鶴のどんな話を聞かされたところで、腹を立てるなど筋違いな話だ。
 陸は少し驚いたような目でケレスを見ると、薄く笑った。

「参ったな。あっさり認めると思わなかった。す、好きなんかじゃないんだからね! みたいの想像してただけに、ここまであっさりしてるとつまんねー」
「悪かったな」

 これ以上下らない話題に付き合わされてたまるものか。そう思って校門を潜ると、どこかで見た緩い巻き毛がふわりと靡いて、校門の前からどこかへ走っていくのが見えた。
 かつかつとヒールの音が速い。

「なあケレス、俺さ、卒業したらちぃと結婚しようと思うんだけど」

 ――だから何だというのか。
 わざわざ校門の前で待ち合わせて、この会話を聞かせたかったのか。
 二人揃ってどこまでも下らない。

「そりゃよかったな」

 


2008.10.19(Sun) | Title | cm(0) | tb(0) |

終わらない……

バトロワもそうだけど、いろいろな妄想に区切りがつかない。(何)
取り合えず月曜学校行ったら警視庁見学申し込むか……。うん、一応何かしなければ。
バトロワは樹理に気持ちを込めすぎて進まない。樹理の台詞とか、それへの流風の対応で大体詰まる。うーん、困った。
想像はいくらでもできるんだけど進まないもんだな。


下書きとかで何回も書いたんだけど、今度の流風はただじゃ殺されてやらないぞ!(爽)
タっくんも大和も慎吾も空も、子供のためにならあっさり死んでやりそうです。ていうかそうだと思います。そうじゃなきゃ許さん。(何)
でも、流風は自分が死んだら樹理もきっと死んでしまうから、絶対死ねない。樹理を生かしたいなら自分も生きなきゃいかんと思ってます。最初からそう思ってます。
だから単に撃たれた刺されたじゃ気持ちの上では全然死なないだろうなと思う。這って進むくらい。
樹理がもう目を背けたくなるくらい生きようとしてたらいい。
だからこそケレス先生を余計に許せないといいなあ。とかいう妄想だけは進むのですが。何故他のことはこんなにも進まないんだ……。


でもって何気なく買った漫画がドツボをついてきまして、こういう淡々とした話書きたいなあと思う次第であります。
二点を結んでもただの線だけど、もう一点加えると面ができる。ってその作者が言ってるのもドツボでした。大好きです。こういう話のトレースをしたい。
歌はパワーボイスが好きですが、漫画とか小説は比較的大人しい方が好きかもしれない。
しかしこんな三角関係な話はなかなか書く機会がありません。
こういうのに似つかわしいキャラいないなあ。スクイズ展開用にキャラ作るか?(笑)
行き詰ったときは未来の未来を書くにかぎります


カラオケ行きたい。JOYでマクロス祭りしたい。(また行ってます)
個人的にものすっごく秋葉原のパセラが気になります。なにあの部屋。ときめく!(笑)

2008.10.18(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

次が最後か……


処刑人のテンションと谷山のすべり具合が素敵すぎて何もいえません。
さすがは秋の味覚に並べられるお二人です。
ビトロものまね途中かなり似てたと思うのですが。
ていうか次ユキヒト!!!!(最重要)
うわあうわあやばいよドキドキする……!!
さよなら絶望放送聴いて神谷のキャラ把握したから余計緊張する……!!!
ツボるリクエスト採用してて欲しいなあと思います。うわあうわあ。


ロマンチカも見た!!!!
OPの忍ちんの可愛さは異常ですね。超近くにいるのに宮城と電話とか!!
抱きついたりとか!!!!
いやあOPは完全に忍ちんに軍配が上がりました。ヒロさん作画ちょいキモかった。(笑)
本編に野分出てきたんでドキドキしました。野分の優声久々だな!!!
エゴイスト組が楽しみで仕方ないです。もちろんテロリストも楽しみです。
つーかOPでうさぎさんを目で追うヒロさんがものっそい好きでした。エゴイストの何が好きって、両思いなのも構わないんだけど、でも一番オイシイところは野分→弘樹→うさぎさんのループにあると思ってるのでやっぱりあのぐちゃぐちゃ具合。
騒いでたらエゴイストじゃなく1期のテロリスト見たくなりました。アニメ見てる限りでは1期テロリストって未遂で終わってる。だから何ってわけじゃないけど、そこに宮城の大人な感じを勝手に妄想して楽しむことにします。
だから私ロマンチカにあまり興味がないんですが、鳥海が出るので仕方なく。(笑)
しかし美咲が可愛かったのでよしとします。花田さんいい声……。
花田さんの声の兄貴役が鳥海ってすげえ不自然なんだけど。小杉さんとかどんな風に出てくるんだろう。原作もドラマCDも知らんから楽しみです。
まあ、あれですよね。あんな可愛いこと言われたら襲うよな、とテレビに向かって呟きました。
美咲は回を増すごとに可愛くなってるのがわかるんだけど、個人的にはもっと美咲にはしっかり男らしくいてほしいというか、コイビト遊戯の裕太っぽくあってほしいというか(最悪だ)、ていうか初回から可愛すぎるヒロさんと忍ちんにはちょっと勝てないというか!(爽)
テンションの上がり具合で言えばクラナドよりこっちのが断然上なんだよなあ。忍ちん早く出て来い!!!!
ディーン頑張ってるよね、絵がすごい綺麗。
今千秋さんがのだめスタッフにいたんだけど、ディーンとJ.C.STAFFってどういう関係?


予備校が苦痛で仕方ない……。あの授業ほんと聞いてられないよ。
でもヨーロッパが優だったので頑張る。うん。

2008.10.17(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

スノウメモリー 19



 僕は、心底気持ち悪いと思っていた。
 お父さんにそっくりな後輩。バスケ部所属。去年同じクラスだった友人は、そいつの家に居候中だという。ご愁傷様だ。その後輩が、僕を見かけると、その友人を見かける時と同じように明るい声で挨拶をしてくるのだ。
 加えておくけれど、僕はそいつが心底嫌いで、苦手で、同じ学校にいるってことも嫌だし、なんかもう同じ空気吸ってるのも嫌だ。なのに向こうはものすごく好意的だ。それが、気持ち悪くて仕方ない。

「よかったじゃないですか。樹理さん、学校で人と関わろうとしていないんでしょう? 可愛い後輩ができて」

 どこまでも性悪な父親を持った椿は遺伝子からかやっぱり性悪だ。これの外見に惑わされる奴はどんな理由があったって阿呆としか言いようがないと思う。
 三日ほど来なかっただけなのに、既に椿によって散らかり始めているリビングのソファーで僕は脱力した。日曜の昼からこんな部屋を見せられると疲れる。

「どこが可愛いんだよ、あれの。無法地帯があるならぶん殴ってやりたい」
「可愛いでしょう? 中学でもずっと人気でしたもの。お父様は有名な方ですし、明るいですし、バスケットの腕も良くて、学業もそれなりに。その上あの外見ですから」

 椿は、最後の一項目をやたらと感情を込めて言った。
 やっぱりこいつ、性格悪すぎる。野島より先にこっちシメてやりたい。

「……椿、あいつと中学一緒なんだっけ?」

 腹が立つのでわざと話を逸らした。
 椿は特に突っ込むこともせずに僕に話を合わせてくれた。

「ええ。樹理さんは少し離れた中学に通ってましたものね。家は野島先輩と割と近いのに」
「うるさい。あれと同じ学校行くんだったら遠いところに通ってた方が余程楽だ!」
「結局今は同じ学校ですけれどね」
「そんなことわかってるっ」 

 僕は、駅の裏側のマンションに住んでいる。面倒なことに、そのマンションはこちらと市が違っていて、どう考えたってすぐ近くに公立中はあるのに僕は住んでいる市の中学に通わなければならなかった。
 ……まあ、どっちにしろあの中学には行かなかったろうと思う。あそこにはお父さんの知り合いの子が多いから。だから、あの中学に行くことになっていたら、私立中を受験したような気がする。

「……それで?」

 椿が僕のすぐ隣に腰掛けて、にっこりと笑いかける。 
 ……薄気味悪。殴られるのは嫌だから言わないけど。
 それで?って? とわざとらしく返してみた。

「どうして野島先輩にそう好意を持たれるハメに? 樹理さんがあまりにも敵視しているから、あちらだって苦手だったんじゃありません? 樹理さんのこと」

 それはそうだ。
 ほんの数日前まで、僕たちはたまに目が合えば睨みあっていた。
 最初は僕が一方的に。それに向こうが気づいて、いい気分はしなくて、向こうもお返しとばかりに睨み返していた。その視線がやっぱりお父さんに似ていて、悲しくなったのをよく覚えている。

「……なんていうか、さ」

 痺れを切らしたのだ。向こうが。
 僕がずっとバスケ部の練習を遠くから見ているのを知って、そしておそらくは都筑くんから、僕がバスケをやるということを聞いて、突っかかってきた。

『なんで俺のこといっつもそんな睨むんですか! 俺が何したって言うんですかっ!!』

 ほんと、その通りだと思う。あいつがあの顔でなければ、あの声でなければ、あの名前でなければ、僕は見向きもしなかっただろうに。

『腹立つんで勝負してもらえませんか。バスケ、するんでしょう? 俺が勝ったら睨むのもうやめてください。不愉快です』

 僕だって、同じことをされたらきっと不愉快だろうと思う。
 僕はその申し出を受け入れて、お父さんによく似たその声に殺意さえ覚えて、……負けてしまえば楽だったのに。そうすれば、約束を守って、僕から向こうに近づかなければいいだけの話だ。
 夜のバスケコート。思い出す、ドリブルの音。負ければよかったのに、僕はその時、目の前の人間は決して『水城流風』ではないのだと認識した。
 負ければよかったのに、僕は、勝ってしまっていた。彼のバスケは、そう、僕も好きな、野島慎吾にやっぱり似ていると思った。似ているけれど、それはやっぱりまだまだ若いからなのか、僕には彼のガードは『ガラアキ』に感じたのだ。もちろん、僕の方が背が高いというのもあるかもしれない。でも僕は背が高いだけであって、筋肉の付き方だとかはずっとバスケをしている彼に敵わない。
 勝ってしまった。負けてはいけないと思った。負けるわけもないと思った。僕の攻撃を止めたいなら、そんな隙だらけのガードじゃ意味がない。

「……頭おかしくなったんじゃないのかな、あいつが」

 椿は煮え切らないといった顔で僕を見る。
 だからって、この前あったことをこのお嬢様に説明したところで全てを理解してくれるとは思わないし。

「納得できません」
「ならできないままでいいよ」
「それなら最初から愚痴らないで下さいます? 迷惑ですから」
「それはすいませんでしたー」

 何を思ってか、あのゲームの終わった後、野島流風は泣いていた。
 悔し泣きとか言うんじゃなくて、声を上げて泣くその様子は、なんていうか、そう、僕が初めて彼を見て、動揺して泣いた、その時の雰囲気によく似ていた。
 放っておいて帰ればよかったと今では思うけれど、その時僕は動くことが出来なかった。僕はわかる気がする。彼が泣いている、その気持ちが分かる気がする。どうしようもない絶望に襲われて、本当にどうしようもなくて、気持ちの行き場がどこにもなくて、ただ、泣くしかできない、そんな感情。
 まあ、理解できていようと僕が彼を嫌いなことに変わりはない。他人のくせにお父さんと同じ顔をしているなんて、僕からしてみれば腹立たしいことでしかないわけだし。

『……俺、っ、普通に、喋りたい、です、……先輩、と』

 先輩というのはもしかしなくても僕のことだろうか。
 普通に喋りたい、なんて、僕はそんなこと少しも思っちゃいないのに。
 思っちゃいないのに、僕は妙なことを口走っていた。

『……勝手にすれば。どーでもいいし』

 嫌だ、と答えればよかった。
 ああ、こいつとのやり取りの中で、僕は後悔ばかりしている。
 どうして、後悔するくらいなら、その時にその言葉を口にしなかったのか。
 
「……それでも、拒絶できないんでしょう、樹理さん」
「知った口利くな」
「知ってますもの。……あなたのお父様が、野島流風の父親をどうしても拒絶できないように、あの無邪気さを邪険に扱うことなどできなかったように、あなたも同じ轍を踏んでいるのですわ」
「そんなこと、」

 お父さんは、野島慎吾を邪険に扱えなかった。
 今でも野島慎吾はお父さんの支えだろう。
 だからって、お父さんの息子である僕が、野島慎吾の息子である野島流風を、同じように感じるかと言ったら、否だ。

「そんなこと、あるわけないだろ」

 否だ。
 当たり前だ、そんな風に思えるものか。

「馬鹿だね、椿も」

 僕がそういうと、椿は薄く笑って、

「樹理さんみたいに成績優良ではありませんから」

 それ以上は、語らなかった。





 芹沢邸からの帰り道、学校の前を通る。
 シャツの襟を直して、ショルダーバッグの位置も軽く直しながら歩いていると、寒気のするような大きな声が少し離れたところから聞こえて、僕は、ゆっくり首を回した。

「水城せんぱーいっ!!! 奇遇ですね、こんなところで会うなんて!」

 奇遇なものか!
 分かっていたら通らなかったのに!!
 思ったって仕方ない。バスケ部は熱心に活動する部だし、芹沢邸に行く以上ここを通るのは必然だ。

「一緒に帰ってもいいですか?」

 嫌だ。絶対嫌だ。
 とは思うものの、ちらりと横目で見た時の、この、野島流風の屈託のない瞳は。

「……勝手にすれば」

 僕に、そう言わせるのだった。


2008.10.16(Thu) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

スノウメモリー 18



「よっす、ルカ。中間どうだった?」
「普通」
「普通って言われてもなー。まさか平均点ってこたないだろ? 俺じゃあるまいし」

 渚がへらへら笑いながら俺の目の前の座席に腰掛けた。ついさっき、数学の中間試験が返されたばかりだ。高校入って初めてのちゃんとした試験だから、先生も加減してそこまで難しい問題は出ていなかったように思う。まあ、それでも全てを簡単にすることはできないのか、最後の方にちょっと捻った問題が混じっていた。そこを落としたくらいで、あとは、まあ、勉強したし。

「何、渚は平均だったんだ?」
「おうよ、これ見てみ?」

 渚は持っていた紙を、恥ずかしがることもなくぺらりと俺に見せた。
 紙の一番上には、赤いペンで大きく書かれた72の文字。ばっちり平均点ジャストだ。

「いっやあ、やっぱり高校入ったんだし自分の実力を知ったな」

 少しだけほっとしている自分のことは、無視することにした。

「実力って。勉強して平均点ならもうちょい頑張れよ」
「いやいや、実力ってーのは何も仕込まないからこそ測れるってもんだろ? 俺はこの最初の中間、ノー勉で挑むことを決めたわけよ。しかも数学のテストの前日ちょっと携帯で遊びすぎて寝るの遅くなってさー。眠くなきゃもうちょい取れてるかなあと思ってたんだけど。ナメすぎか、てへっ☆」
「見せて」

 渚の手から答案用紙を引っ張り、その中身を見る。
 答案用紙には、明らかに試験中寝てただろうことを思わせる、みみずの這ったような跡が鉛筆で残されている。ナメてるとかいう問題じゃない。
 肝心の回答は、数学の試験なのに途中式一切省いてそのまま最後の答えを書いている。先生は途中式も書けって言ってたから、そこで減点されている部分もあるだろう。あとはすごく単純なケアレスミスだ。途中式書いてれば間違えないだろ、ってところを直接解答に持ち込んでるからミスったみたいな。

「……あ」

 でも、最後の問題はちゃんと解けてる。途中式ついてるし。

「あ、最後のそれ? 最初に問題全部見た時に、そこだけ捻ってあったからそこだけ真面目に解いて満足したんだよなー。ま、入学して最初の試験だし、大したことなかったけど」

 相変わらずのへらへらした笑み。俺はこいつのこういう所がものすごく苦手で、羨ましい。
 入学してすぐ、初めて言葉を交わしたあたりから、こいつはこうだったのだ。

『俺は伊賀奇 渚。よろしくな。俺授業中って寝てるか携帯いじってるかだから、ノート見せてくれたりすると超ありがたい』
『……俺、そういうのあんまり好きじゃない』
『うわ、真面目だな。だぁってさー、せっかく久々に真面目に試験受けてここ入ったんだし、あと進学はエスカレーターだろ? なら遊ばない手はないってな。損だけはしたくないのよ、俺』

 真面目に勉強した、んじゃなくて、真面目に試験を受けた。それが渚だ。
 突出した部分が何も無い俺は、ちゃんとこつこつ勉強して積み上げて、それで何とかこの学校に入ったのに、こいつは俺がいつもしている“真面目に試験を受ける”ということをするだけで、その他のプロセスはほとんど意味を持たないのだ。
 俺が毎日していることが、こいつにとってどれだけ無駄な行為なのか。
 そういう人間もいるのだと俺は絶望する。俺がしなければならないことを、しなくてもいい人間がいる。俺がしなければならないことをどれだけやっても、そういう奴にはきっと本質的には届かない。そいつらに努力されたら、俺はどうやって追いつけばいいんだろう?
 俺は、どうやったら野島流風になれるんだろう。





「ルカー!! 今帰りかー?」

 授業が終わって、放課後。部活は今日は休みだけど、自主練しようと思って部室に向かうところだった。昇降口に向かう廊下で、背中越しに声を掛けられた。

「あ、櫂さん」

 声の主は櫂さん。俺に追いつくために走ったのか、軽く肩で息をしている。

「すいません、これから自主練しようと思って。部室行くんです」
「あ、そーなのか。けど俺も一緒に帰ろうと思ってたんじゃなくてさ」

 首を傾げると、櫂さんは嬉しそうににやりと笑って、胸ポケットから小さな紙を取り出した。
 差し出されるままにそれを受け取って、まじまじと見ると、それは軽音楽部のライブのチケットのようだった。
 ――ああ、まただ。
 すとん、と綺麗に気持ちが暗くなっていく。また俺の卑屈な癖が出た。

「春ライブ! もち俺達一番人気だからさ、早く来ねーと見れなくなるぜー? 去年文化祭のライブは見に来たよな?」

 頷く。
 去年、学校見学も兼ねてツキ高の文化祭にハルと来て、その時に櫂さんと黎さんが出たライブも見た。この人たちも、俺とは違う人だ。そう強く意識したきっかけでもある。

「文化祭ほどでかくないけど、定期ライブもいいもんなんだよ。暇あったら来いよな。何ならステージに上げてやってもいいし!」
「遠慮します。俺そんな目立ちたがり屋ってわけでもないし」
「目立つ見た目してんのになー。羨ましいぜ、ほんと」

 だから困ってるのに。自分の悩みなんて結局、誰も理解してくれるはずがないんだ。
 それにそもそも、櫂さんだって黎さんといつも一緒で無駄に目立ってるじゃないか。単体でも十分目立ってるけど。
 そこで違和感に気付く。

「そういえば、黎さん一緒じゃないんですね。珍しい。クラスは同じなんでしょう?」
「あ、黎?」

 その名前を聞くと、櫂さんは寂しげに目を伏せた。
 見慣れない表情。櫂さんには似合わない顔。子犬の耳がしゅんと垂れている様が見える。

「最近ちょーっと調子悪いみたいでさ。ほっときゃ治ると思うんだけど」
「あ、……確かに朝一緒に登校する時もいつもの調子じゃなかったかも」
「だろ? ま、つーわけでこうして客集めも俺一人で頑張るわけよ。俺まで暗くなるとどん底まで落ちちゃうんだよなー。その分這い上がった時のテンションの高さは異常だけどな!」
「ちょっと落ちといてくださいよ、って校内の人ほとんど思ってますよ、多分」
「どーゆー意味だよお前っ!」

 どういう意味も何も、そのままの意味だ。
 俺は一番そう思ってる、多分。
 櫂さんと黎さんも、俺とは違う、そういう人間だ。生まれた時から持ってる才能。生かす術を知っている。それを最大限に生かして、輝くことを知っている。だから俺には眩しい。
 ただ地面を這っていなきゃいけない俺には、眩しすぎて羨ましすぎて、時に憎いくらいだ。二人が歌をうたう。櫂さんの指が音色を奏でる。それが一番楽しいことだと、知っている顔で。
 俺は、大好きなバスケをするにも、時に、痛い。
 俺にとっては避けて通れない痛み。でも、他の誰にも理解されない痛み。






 基礎体力作りは、やってもやっても底が無い。
 どれだけやろうと無駄にはならないと思ってる。多分、これが無駄だって言われたら俺は人生の半分くらい無駄な時間で過ごしてることになるだろう。
 誰もいないバスケコートを、ひとりでぐるぐると、何周も何周も飽き足らず走り続ける。適当な頃合を見て一休みして、次は全速力で走る。もっと持久力を付けたい。もっと瞬発力も付けたい。もっと速く走りたい。もっとバスケが上手くなりたい。
 我が侭なんだろうか。そう思うことは、果たして我が侭なのだろうか。望みを言うだけじゃない、俺はちゃんと努力してる自信があるのに。努力なら誰にも負ける気がしない。俺ほど地を這って爪から血を流している人間はいないようにも思う。だからもう少し、俺に優しくしてくれてもいいのに、神様。
 一人でいるときの練習メニュー。相手がいることを想定して、ゴールに向かう。
 その時だった。

「――ッ」

 もう陽が落ちて、真っ暗なフェンスの向こう側に、金色の髪が見えた。くるりと巻いた毛先、あの身長、そしてあの、緑色の瞳。
 あいつだ、水城樹理だ。そう思うだけで、そいつがいると思うだけではらわたが煮えくり返りそうで、全然バスケに集中できない。
 あの目が俺を見下す。何も知らないくせに、俺がどれだけ時間をかけてここまで来たのか、何も知らないくせに!!
 お前はあっち側の人間なのか。お前は俺が持ってないものを持ってる人間なのか。だからそうやって見下すのか、ああそうか、なら渚も黎さんも櫂さんも野島慎吾も、みんなみんな俺をいつもそうやって見ているんだ。力も無いくせに足掻いてる、無様な奴だって思ってるんだ。だからって、俺にないものをあんたが持ってるからって、俺は負ける気なんて全然ないんだ。俺の時間は無駄にはなってない。だから十年以上、頑張れたんだ。
 俺はドリブルをやめて、ボールを抱えるとフェンスに向かって歩いた。 
 フェンスの向こうにはやっぱり、あの水城樹理がいて、俺が近づいてくることに少し驚いたようではあったけど、逃げる様子はなかった。

「なんで俺のこといっつもそんな睨むんですか! 俺が何したって言うんですかっ!!」

 渚のこと、黎さん櫂さんのこと、すべて思い出すと俺はまた暗くなってしまいそうで、苛立つ気持ちをすべて声に乗せて水城樹理に向かって怒鳴った。
 水城樹理は、少しも目を逸らさなかった。
 俺は、更に続けた。睨み睨まれ、憎み憎まれるような関係。お互いちゃんと名乗ったこともないし、何の覚えもないこの関係に終止符を打つには、やっぱり、

「腹立つんで勝負してもらえませんか。バスケ、するんでしょう? 俺が勝ったら睨むのもうやめてください。不愉快です」

 バスケしか、ないと思った。
 水城樹理は逃げないだろう、と思った。それと同時に、逃げて欲しい、とも思った。
 水城樹理は、かしゃ、と音を立ててフェンスの金網を握ると、いつものあの目で俺を見下すように睨む。

「……いいよ。勝負、してやる」

 不機嫌さを伴った声の響き。
 緑色の瞳は、ぎらぎらと怒りで光っているようにも見える。

 ――俺も今、こんな顔してんだろうな。

 絶対にぶっ潰してやる。
 エンジさんに話を聞いて、殺意にも似た感情が芽生えたあの瞬間を、思い出していた。



2008.10.15(Wed) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

あれ、もしかして。


路線がおかしいって「透き通るまで」のことも言ってるのかもしかして。


ならそれは路線がおかしいんじゃなくてルカと樹理がおかしいんです。
「透き通るまで」の話はそういう風に書きたいわけでもなんでもなくて、単に奴らの日常と食事会を合わせたかっただけ。
恋愛面はあんまりお互い干渉しない気がする。ルカは、樹理の相手が黎とかいうなら騒ぐけど。
大学の後輩とかと流される感じで付き合うって時にはあんまりお互い干渉しない。部屋に連れ込むのも構わないけど節操守ってくれよ、とか一方的にルカが釘刺されてそう。なんで俺だけなんですか! というツッコミはスルー。
ただ、血だとか才能だとかくだらないこと、しかも同じようなことに固執して悩んでいた二人だから、そういう下らないことに執着してしまう痛みも、気にしないでいようと心を制御する苦しさも分かるわけで、だからお互いがいる限りは痛いことも苦しいことも別次元に放り出せるっていうか以下略。
単純にこいつらは精神的に双子なんだ、という話をスノウで書きたいわけですが。


いや、何回でも言うけどガチでも私はかまわn(略)

2008.10.12(Sun) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

いや、ねえ。



何か路線がおかしいといわれたのですが、本人はまったくもってその気がないことに注意。
多分もそもそと二次創作してるからだと思います。あっちでできないことをこっちで補完してます。
ルカと樹理には多大な迷惑をかけているが、多分ルカは幸せだと思うのでよしとします。
そうでなくとも、ルカと樹理みたいな二人ならコンビだろうとBLがかってようと私はおいしくいただける。自分のキャラだからいくらでも楽しく考えられるというのが素晴らしいです。こいつらは何させても楽しい、とりあえず。

同居してて、「おかえり」って言わせるのが楽しくて仕方ないんです。最強です。
綺麗な部屋で、綺麗な洗濯物を干して、金木犀の匂いがうんたらかんたらとか言っていちゃいちゃするとか、エンジ君と椿とかじゃ当分見られないじゃないですか、っていうかその上人様のキャラだし!
空と奈央はいまだにやってそうだが、空の真骨頂的な部分ってのは自己犠牲っぽいけどどこまでも自己中心的な感じの片想いにあると思ってるので、ぶっちゃけ両思いっていうかそんな二人はあまり面白くない、最近。
慎吾と千咲さんは書きたいです。子供云々ってあたりに遡って書きたい。あそこはできちゃった結婚だから、慎吾の足手まといにならないように千咲さんが子供堕ろすとか、慎吾と別れるとか、そういう中2な展開になっててほしい。空なら相手が子供堕ろしたりしても、最後に相手が自分のところにいてくれるなら他の要素は取り合えず構わない、ってブラックな考え方をしそうなんですけど、ツキ高慎吾はリベリオンのシンゴじゃないので「全部手に入れる!」って感じかな。うん。


渚くんにちょいちょい萌え始めたので、ルカ絡みで書きたいな。
けどそうなると、樹理のことと合わせてルカがすっごい卑屈でコンプレックスだらけになっちゃって若干ざまあみろ的展開になります。
担任の先生か、顧問の先生かにいつか相談したりしないかな。
自分でも精一杯頑張ってみてるのに、それを簡単にやり遂げる人が回りにいて、それでも頑張ってる自分を強く責めることもできなくて、結局自分が可愛くてうんたらかんたら。
あー、ケレス先生の方がいいなあ、これ。こういう相談っていうか愚痴? を聞いたあたりから、これは流風とは似てるけど別物だと思ってほしい。
流風は悔しかったり悲しいこともあるけど、究極のナルシストでエゴイストだから、自分が一番じゃないとどうしても嫌。一番であることがアイデンティティだと思ってるから、一番じゃなきゃ自分が壊れてしまう。だから泣いてる暇あったら勉強なり練習なりしなきゃいかんかったと。
ルカも普通の家の子ならそんなに悩まないで済んだんだろうけど。親の存在が大きすぎるのも考え物ですな。


結局何が言いたいかって、ルカ樹理と渚くんが好きだという話で。
渚くんは深春にも結構言い寄ってるといいよ! そういうのもルカは羨ましくて仕方ないといい。
父親に対してはコンプレックスで、渚くんに対しては妬みかな。
樹理は超ドレッドノート級鈍感でいいと思います。そういうの好きです。
バトロワ後は超どろどろしててもある意味理性的で、今まで自分の存在を縛り付けてたものがなくなるから、ある意味で新しく出発できる的な感じはあると思います。まあ、そんないい話じゃないが。
二人で、バスケ強い全寮制の学校に転校するとか、そんな設定ばっか考えてます。
転校して、進学して、バスケ続けて、椿がエンジ君と結婚したって聞いて、ルミのところに挨拶に行って色々話をして、ルミがいう事も理解できないわけじゃないけど、
「都筑くんが椿を支えてあげるのはよくて、僕が流風に支えてもらうのはどうしてダメなんですか?」
って超澱んだ目で聞いたりするような話が書きたい、いつか。
私好みの電波な子になるといいな!(爽)


2008.10.12(Sun) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

うあああ、悩むよどうしよう!


バトロワの下書きは、社会学の時間ぼけーっとしながら書いてた親子の会話あたりで止まってます。
そういえば今日の社会学面白かった。性権力についてのお話だったのですが。
男が積極的、女が消極的もしくは、男が消極的で女が積極的であれば進化的には安定するらしい。
けど、実際実験で調べてみると、積極的なのは男の場合が多いと。
何せバトロワしてたもんだからあんまりちゃんと聞いてなかったんだが。
ぼんやり聞いてて思ったのが、「え、じゃあ誘い受けってどうなの?」だったあたり大分腐ってますな。分かってるよほっといてくれ!(笑)
バイトから帰ってきて、録画00見ながら妹と「山月記ってガチホモだよねー」という話をしました。終わってる、終わってるよ……!!
どうでもいいですが玉ニュータウンが好きです。楽しいです。この前は鈴村のカオスなアートを拝めて満足しました。ほんとカオスだよなあ、あいつの絵。


しかしどうするべきなのか。
心情描写メインで行きたい気はするんだけど、でも実際の動きも書かないわけにいかなくて。
やっぱり苦手なものに挑戦するべきじゃないなあ。
愛が溢れて止まらないんです。大好きなんです。


黒執事気持ち悪かったです。(褒め言葉)

2008.10.11(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

うーん(゜-゜)
バトロワ企画思案中。

流風どうしようかな。
どういうお父さんにしようかな。
大和はなんだかんだで型ができてるんだけど、流風か。何気に慎吾と空のとことかもちゃんと書きたいかもな。

アクションなんて書いたことないし読まないしで最近苦戦中の私です。
しかしこういう話は心情描写が楽しいのであって、アクション云々はあんまり問題じゃないと思いたい(笑)
揺れることはないと思うので書きやすそうだとは思うんだけど、難しいなあ。

グラロデの「delight song」がいい歌すぎてどうしよう。
「アウトサイダー」は歌うの楽しいです。

2008.10.09(Thu) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

(笑)


なんかもう、サービス精神旺盛ですごいなあと思います。
ていうか、マリンのホームページだと配信今度の木曜なのに、アニメイトのだと2日に配信してた……! ちくしょう。
いや、2日に配信されたってわかってたら多分ゼミのやつやらなかっただろうからこれでいいんだけど。いいんだけどさ!!
さすがあの二人ですね。最初からクライマックス状態で楽しかったです。
いやあ、緑川も福山もサービス精神はかなり旺盛だと思うんだけど、多分年近いから余計話弾むんだろうなあ。コニタンコニタン。

・ミツコさんは赤辮髪で鉄パイプの中にしこたま入ってる
・グンジの武器の名前はジャンボ&マッハ
・2人ともブーツの紐は左から結んで、家から出るときも左足から踏み出す
・アキラはだめんずにつかまるタイプ。


いっやああああ、鳥海グッジョブ。言いえてるよね。ちゃんとキャラ分かってる。
アキラさんはそういう子だよね、どうしようもない奴なのにどうしようもなくなっちゃってるんだよね。(何)
攻略キャラみんなどうしようもないから仕方ないんだが。
みんなで名前呼ぶのとかは新鮮っていうかありがとうって感じですか。しかし谷山、記号なのか。
SM度診断後の小西のいじられように激しく笑いました。
次も処刑人とかおいしすぎる!!! で、でも欲を言うなら何故ビトロ氏と一緒に出ないのか……!
トウヤは出ませんか、そうですか。DJCDに出たりしませんか? 出ませんか、そうですか。
伊藤健太郎はロマンチカのラジオで忙しいですかそうですか……。
最終回はユキヒトスキーな人たちがツボるリクエストをしてくれるのを期待しています。

どうでもいいんですが、一番気に入ってる台詞ってので鳥海が「ケイスケ」って言ったのに感動した。
ここで「ッ、離せ!」とかだったら面白かったけど、ケイスケってたくさん呼んだ気がするって言ってたのがすごい感動。
そうなんだよ異様に呼んでるんだよ、だってnルートだって私の分厚いフィルターにかかればケイアキ悲恋EDっていう。
移植してからはアキラがケイスケのこと考えてるのが一層顕著になった気がします。
TBのシキルートなんて、アキラの思考の根本にあったのはケイスケのことだったし。だからタグ集めるんじゃないか。ケイアキ好きはどれだけこの放送で騒いだだろう……!
演じてる人が、妄想してるこっち側と同じような思考してくれてると、キャラが生きてるって感じがします。ときめく。アキラさんちゃんと生きてる。

デモンベインのキャストを見直してて思ったけど、結構キラルにも出てる人多いなあ。
九郎の声はトウヤに近い感じだったかね。もうちょい高め?
でもトウヤはあそこまで超熱血漢って感じじゃないといい。

次の放送が楽しみです。絶対DJCD買うよね私。ダメな人だなあ私!!
多少高くてもケイスケが楽しみすぎるので買います。
処刑人に予定狂わされたぁああああ!!

2008.10.09(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

花のにおい残して



未来話、ルカ樹理。
だいぶBLな感じを匂わせた。ていうか、気がついたらこうなってた。あれ、予定外!(爽)
明らかに途中までは爽やか路線でいこうとしてたのが分かるんだけど、後半どうした。
でも正直ルカと樹理はこれくらいな感じが好きだったりする。元が慎吾と流風だと思えばこれくらいでちょうどいいんじゃないかな!
バトロワ後はこんな爽やかじゃなくて、どろっどろに依存しまくってればいいと思う。
四六時中近くにいてくれないと安心できないくらい依存しててほしい。特に樹理が。ルカとか顔そっくりだからねえ、お父さんに。
そしてそんな奴らを書きたい。だから私はそろそろバトロワ着手すべきじゃないかと思う。(爽)
未来ルカ樹理の日常は極めてユキアキ的で書くのが楽しいです。キャラ全然違うけどな。

しかしどんな事態が起きれば樹理があのルカに対してここまでデレを見せることになるんだ、と自問自答です。デレな部分を見せてるわけじゃないけど、心情的な面での変化がこれ頭おかしい。
ルカをちゃんと気持ちの上で上位においてるってことを自分で認識してる樹理がありえない。
なんだこいつら、何があったんだ。ルカどんな手使いやがったんだこいつ。(何)
まあでもルカなら普段からいろいろ仕掛けてそうではある。中身慎吾のくせに結構策士だといい。
深夜にバイトから帰ってきて、明らかにちゃんと風呂入ったりして酒飲んでるわけでもないのに樹理の部屋入ってベッドにお邪魔して、「何だよお前!!」って樹理にキレられても、「あ、眠くて間違えちゃったみたいです」とかさらっと言ってそのまま居座ってそう。
居心地悪いから樹理がルカの部屋移動しようとすると、寝惚けてる振りしながら服の裾掴んで阻止したりとかな。
下手にベッド一つに枕ふたつとかいうより想像しがいあるじゃないか。(何)


昨日までは足だけしか痛くなかったのに、今日全身痛くてしょうがない。
筋肉痛です。翌日だからまだ若いよね!!!


2008.10.08(Wed) | Title | cm(0) | tb(0) |

透き通るまであと少し 2



 一限が終わって結構早めに出たからか、地元駅についたのは正午を少し回った頃だった。駅前の手近なファーストフード店に入って昼食を済ませ、これからどうしようかと話し合う。

「どうせうちに来るなら母さんはいるだろうし、構いませんけど」

 そう野島は言う。多分野島慎吾も家にいるだろうとの話だ。
 けど、お父さんはまだ学校で仕事中だろう。その仕事が終わって、野島の家に来れるのは何時頃になるだろうか。それまで人の家で寛ぐというのは僕には少し難しい。
 細長いポテトを摘みながら、うーん、と思案する。

「大和さんのところ、顔出してこようかと思う」
「あ、なら俺こっちの大学見物でも行ってきますよ。ハルにはちょくちょく顔見せないと忘れられそうだし」
「あー」

 今は高校生ではない。大学生だ。しかも大学に入ってからの野島は、高校の時より確実に女のあしらい方が上手くなっているし、喋るのも、どこかに出かけるのも、要領を得ているようだ。
 その野島をして、未だに踏み込ませない女というのが例の鳥辺山深春。あんまり話したことはないけど、ぽやーんとしてふわふわして、鳥辺山先生が過保護になるのわかる、っていうか、明らかに疎そうな子だった覚えがある。
 今のところ野島がこっちに来る時というのは、両親に会うというよりもその子のところに顔出しするっていう方が近いだろう。

「わざわざこっち来てアピールすんのも大変だな?」
「なっ、あ、べ、別に、そういうつもりじゃ、」
「隠し事するなよなー。香水くさい女にいつも囲まれてんのに、ああいう子が好きとは。……ああいう子、ってより、あの子、か」
「だ、だだっ、だからっ、そういうつもりじゃないですし!! 自分こそ黎さんとデートなんかしたりして!!」
「だからあれは違うって」

 いつもいつも強引にやりこめられてるけど、今日は一矢報いることができそうだ。でかい顔しすぎなんだよ、いつも。
 ストローを咥えてコーラを啜ると、恨めしそうな野島の視線がぶつかってきてるのがわかった。腹が立ったので腕を伸ばして頭を叩く。
 生意気なんだよお前ー、って、どうしてもっとちゃんと年齢差がはっきりしてた時に言ってやらなかったんだろう。今更後悔だ。




 駅前で野島と別れ、バスに乗って高校へ向かう。十分程度揺られると、見慣れた校舎。料金を払って下車して、そこからは徒歩。
 相変わらずの大きな門。呼び鈴も押さずに手で門を開けて、広い庭を見渡す。
 きっと庭には誰もいないだろうな、と思って少し離れの方を覗くと、

「……あ」

 まだ花の時期には大分早い、椿の木の前に、着物姿の大和さんが立っていた。
 何となく声を掛けづらくて、ずっとその姿を眺めていた。寂しそうにも見えるし、いろいろ諦めているようにも見える。けして楽しそうな表情ではなかった。

「……何だ、来てたのか。珍しい」

 先に気付いていたのは僕なのに、声を掛けてきたのは大和さんの方が早かった。いつもいつも悪どいことばっか考えて実行して、ガキみたいなのに、今日は年相応に見える。見えてなきゃ困るってのもあるけど。

「野島の家で夕飯ご馳走になるんです。それで、お父さんも来るって言ってたけどそれまでは時間あるし。こっちに顔出そうかと思って」
「なるほどな」

 ぼんやりと葉だけの椿を見ていた大和さんは、緩い動きで歩き出した。僕の横を通り過ぎ、母屋へ向かうらしい。僕もその背を追った。
 小さな砂利をざくざくと踏む草履の音。大和さんには、この家がとてもよく似合う。家が好きだから似合うんだろうなあ、と小さな頃からよく思っていた。間違いなく、高校の夏服なんかは似合わなかったろう。
 母屋につくと、大和さんはお手伝いさんにお茶を出すよう頼んで、それから真っ直ぐ私室へと向かった。何も言わないってことは、ついてこいってことなんだろうと勝手に解釈して、僕も廊下を歩く。
 私室の障子を開けてすぐ、目に飛び込んできたのは、机の上に積み上げられたものだった。本というには薄い。和食を出す店のお品書きくらいの薄さのものが、机に積みあがっている。二十冊以上はありそうだ。

「大和さん、あれは?」

 僕が問いかけると、大和さんはまた苦笑して、僕を見る。

「なんだと思う?」

 分からないから聞いているのに。はぐらかされたのか。ちょっと複雑だ。
 大和さんは部屋に入ると、その束の前に腰を下ろす。それが何なのか知りたい僕も、大和さんの隣に座った。
 大和さんが一番上の一冊を手にとって広げると、そこには若い男の写真があった。いかにも育ちの良さそうなお坊ちゃんの写真。でもどことなく爽やかで、悪くはないかもしれない。僕が品評するとこじゃないけど。

「椿に来た見合い写真だよ」
「!」

 どうやらそれは、大和さんお得意の冗談ではないらしい。
 まあ、……うん、椿も来年の春には高校を卒業する。いいタイミング、といえばそうなのかもしれない。けど、今までそんなこと一度も考えたことのない僕にとって、その耳慣れない言葉は確かな衝撃を齎した。

「……結構、来るもんなんですね。あの椿にでも。椿の写真も送ったんですか?」
「まさか」

 ため息交じりに大和さんは写真を閉じると、山の上に戻した。
 大和さんが言うには、この写真を送ってくる家なんてそれなりにいい家柄ばっかりだから椿の顔くらい調べるのはわけないらしい。大和さんもここまで来るとは思ってなかったらしい。
 ……何だ、顔か? 顔なのか。見慣れてる僕からすればそこまでたかるほどの顔か、と思ってしまうんだけど、それは多分性格の悪さを僕が考慮に入れまくってるせいだ。今更、初めて会った時どう思ったとか考えられるわけがない。そもそも、初めて会ったのって向こうが一歳の時だ。覚えてるはずない、そんな昔のこと。

「見合いって言っても、椿、都筑くんとまだ付き合ってるんでしょう? 椿は大和さん似ですからともかくとして、都筑くんは誠実そうだし、将来道踏み外して結婚するとか言い出すかもしれませんよ」
「そりゃおぞましいな」

 僕には、おぞましい、の意味が理解できなくて、それは多分、都筑くんのお父さんと大和さんの個人的な関係の問題なんだろうと思う。
 都筑くんは、僕からすると少し苦手だけど、でも悪い人ではないと思う。少なくとも、この写真の連中よりかは椿を任せられる気がする。椿に料理貰って縁切らない男は僕と真紘さんくらいなものだと思ってたから。

「炎而はまがりなりにもあいつの子供だからな。今はまだお遊びだろうが、……いつか“本気になった”って言われてもどこまでが本気か信用できない」

 やっぱり、大和さんのいう事はあまり理解できない。
 ただわかるのは、都筑くんが“あいつ”の子供だから、いつか信用できなくなるらしい、ということ。
 僕は、そういうのは嫌だ。親がどうのこうので、もう縛られたくない。それとも、親は縛っていたいものなんだろうか。今まで奔放に椿を育てていたように見える大和さんが、今は少しだけ違う気がする。
 大和さんは、椿をどうしたいんだろう?
 可愛がっているようにも、突き放して育てているようにも見える。
 椿はいつも、気まぐれにも見える大和さんの行動に、ただ従っているだけだ。

「椿が、都筑くんがいいって言っても、信用ならないんですか、大和さんは」

 大和さんが僕を見た。
 余計なことだったかと謝ろうと思ってもう一度大和さんに目を向ける。
 大和さんは、縁側の向こうを見ていた。まだ花の咲かない椿。
 その時の大和さんの表情を、僕は忘れないでおこうと思った。
 
 
 大和さんは多分、ずっとこうして、自分が守るべき家で、椿の花が咲くのをずっと待っているんだろう。


 僕ならこんなお父さんは嫌だと思う。全部口にしてくれなきゃわからない。今でもそう思うのだ。
 ――この人にルミさんがいてよかった、と僕は心底思った。




「すいません、長居して」
「いいのいいの! 自宅みたいなもんでしょー?」

 思ったよりも長居してしまい、気がつけば日が傾いている。
 帰りはルミさんが門まで送ってくれた。車で送ろうか、とも言われたけどそれは丁重にお断りする。押しかけておいてそこまでの扱いはさすがに受けられない。

「有難うね。樹理くんと話せて結構すっきりしたみたい」

 誰が、とは言われずとも分かった。
 
「さっすが、養子計画が持ち上がっただけあるねー、樹理くん!」
「へ?」

 とんでもない笑顔でとんでもないことをルミさんが言い出すから、きっと僕でなくても同じ声を出してしまったろうと思う。
 養子計画って。この人たちが言うと洒落にならない。

「いやあ、十年以上前だけどね? 樹理くんあんまり大人しくて可愛いもんだから黙ってうちで引き取ろうかー、って話してたことあって。残念ながら実行には移せなかったわけだけど」
「当然ですよ……」
 
 でもやりかねないな、大和さんなら。どっかの子供連れてきて養子にして家継がせるって。………。

「……また来てやって」
「え」
「樹理くんは、うちの息子みたいなもんだけどそうじゃないでしょ? だから何でも言えるの。本当は椿に知ってほしいこともたくさんあるけど、立場上簡単にはいかないから。嫌じゃなければ、話し相手になってあげて」
 
 寂しい人だ。
 と、思いつつも、僕には何も言えない。
 何か言う権利を持つとするなら、あるいは義務があるのは、それは芹沢 椿ただ一人だろう。

「……仕方ないですね」
「ほんと、仕方ないわよね」

 それが何かの足しになるなら、僕は何度でも足を運ぼうと思う。
 椿に見せられない表情を、僕は覚えていようと思う。
 綺麗な花が咲くまで、ずっと。


 それから僕は屋敷に背を向けて歩き出した。
 どちらかというと愛情表現過多で、大和さんに比べれば器用なのかもしれない人たち。なんとなく、早く顔を見てやろうかという気分になって、アスファルトを蹴るスピードは自然と速くなった。



2008.10.01(Wed) | Title | cm(0) | tb(0) |

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