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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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野に咲く花のように




 昨夜の予報から、今日が雪であることは分かっていた。なので今日はいつも使うバイクを使わず、電車を使っての通勤。こういう日に限って研究日でない自分の身を恨めしく思ったのは往路も同じだった。学校での仕事を終えて帰路につき、駅への道を辿りながらケレスは再び往路と同じことを考える。
 雪は止む気配がなかった。大粒の牡丹雪が、黒い傘にふわりふわりと積もって、だんだんとその重みを主張し始める。積もったと思ったら傘を振って雪を落とし、また進む。往路と同じ、その繰り返しだ。往路と違うところと言えば、足場が格段に悪くなっているところだろう。朝はまだ降り始めということもあってか路面はあまり酷くはなっていなかったのだが、何時間も経って積もった上を車が通り、泥の入り混じったみぞれが道路に満遍なく広がっている。
 駅はもうすぐそこ、商店街の入り口に差し掛かった。この悪天候で、買い物に出る人間など少ないのだろう、以前見たことのある商店街と比べると活気が少ないのは当然だった。それでも商店街の各店舗のシャッターは開いている。全国の他の商店街に比べれば、ここは比較的賑やかなのかもしれない。

「…………」

 商店街に特別用事はないので、駅に向かうため突っ切ることにする。そうして一歩踏み出し、たまたま左を見ると、その先にどこかで見たような顔があった。向こうもケレスに気がついたらしく、あ、と言った顔のままフリーズしている。どことなく気まずい時間が流れた。
 セミロングの栗色の髪、その一部を結う桃色のリボン、真っ白なコートに大人びた黒い傘。彼女の顔立ちはまだ学生のようにも見える。肩には黒く大きなトートバッグが掛かっているのだが、その先からはネギらしきものが見えているので、所謂エコバッグという奴なのだろう。

「えっと、け、」

 彼女は傘を差したまま、随分考えながらこちらに一歩ずつ近づいてきた。歩くたびに、「け、け、」と傍から見れば奇怪極まりない言動を繰り返す。
 あと数歩で隣に並ぶというところで彼女は、ふう、と大げさなため息をつくと顔を上げ、

「こんにちは、横文字さんっ」

 と満面の笑みで言ってのけた。
 その言動のお陰で、一発で目の前の女が何者なのかが分かる。先ほどの呟きも、こちらの名前を思い出そうとしてのことなのだろうと予測はできるのだが、思い出せなかったからといってその呼び方はどうなんだ、と思わざるを得ない。

「恋人の影響受けすぎなんじゃねぇのか」
「すみません、空君がいつもそうやって呼んでたな、っていうのしか思い出せなくって」

 明日シバく。
 翌日の予定がひとつ決まったケレスである。
 目の前の女は、瀬川 空の恋人だ。普段聞き流しているが、やたらと自慢していたような気がする。名前は何と言っただろうか。

「あたし鈴城奈央です。理央の双子の妹の。今更失礼なんですけど、お名前伺ってもいいですか?」

 奈央はトートバッグを肩にかけなおすと、ぺこりと頭を下げた。理央と兄妹だということは、言われるまで忘れていた。見た目はあまり似ていない。色合いも雰囲気も、理央はどちらかといえば交番に勤務している女性警察官に似ているような気がする。普段理央と奈央が二人で歩いていても兄妹だと初見で判断できる人間はまずいないだろう。

「……ケレスだ」
「あ、そうですよね! ケレス先生! 芹沢君とか水城君とか野島君とかがクリニックに来るとたまに聞こえる名前でした。きっと先生の話で盛り上がってるんだろうな、っていうのはわかるのに肝心のお名前が出てこないことが多くって。もう覚えたので大丈夫です」

 固有名詞を使わずに会話する、今名前の上がった面子からならどんな言葉を使われていたのか簡単に想像できるというものだった。頭が痛くなった気がした。

「普段お見かけしませんから、今日は雪で電車を使ったんですね?」

 マンションが駅の方向なので途中までご一緒してもいいですか?
 こういったタイプの女との会話は慣れていないが、断る方が不自然だろう。ああ、と頷いて駅への歩みを再開した。




「普段は何で通勤されてるんですか?」
「バイクだ」
「あ、なんか分かる気がします。車よりバイク似合いそうですね、ケレス先生」

 駅は目と鼻の先で、距離もそう遠くない。ケレスから質問するようなことは特に無いので、自然と奈央からの質問ばかりになってしまっていた。クリニックの院長である響 要は非常勤の保健医として校内にいることはあるが、奈央が来るという事は校内での健康診断の時くらいで、学校にはほとんど来たことがないはずだ。諸々のイベントには空が参加しているのだから奈央も来ているのだろうが、生憎と顔を合わせる機会はなかった。

「あたしばっかり聞いちゃってすみません。理央、えっと、兄が休むと代わりに授業してくださってるんですよね。すごい人なんだぞー、って聞いてたからついつい気になっちゃって」
「別に、授業のベースになるプリントは理央が作ってる。俺はそれに従って進めているだけだ」
「教え方上手くて学歴も比べ物にならないから、生徒に何も言われなくても兄にとってはプレッシャーなんだそうです」
「杞憂だって伝えておけ」
「きゆう、……難しい日本語もご存知なんですね……」

 見るからに外国人であるケレスが難しい熟語を知っていたことに奈央は驚きとある種の絶望を感じているようだった。肩と一緒に桃色のリボンもしゅんと垂れて見える。
 職員室やら教室やらで、瀬川 空はやたらと恋人自慢をしている。くどいようだがちゃんと聞いているわけではない。けれど、あれだけ自慢する女ということは、空とは釣り合いが取れないくらい気品のあるお嬢様なのかと思っていたケレスだったが、どうやら少し違うらしい。初めて言葉を交わしてまだ数分しか経っていない。彼女の本質など見抜けはしないが、高嶺の花、という言葉とは別の場所にいる女であろうことはわかった。

「雨とか雪とか、嫌いじゃないんですけどお買い物には適してないですよね」

 黒い傘を傾け、ふわりふわりと空から降る牡丹雪を眺めながら、奈央が呟いた。

「でも、今日は初めて先生とお話できたのでちょっとラッキーでした」

 そう言って少しケレスより先を歩き、くるりと振り向いてみせた奈央だったが、白いコートが翻った瞬間にブーツの底がみぞれで滑ったらしく体勢を崩した。何が入っているのかは知らないが、トートバッグの中身をぶちまけては大変だろうし、何より駅前での転倒騒ぎは周囲の視線が気になるところ。ケレスが咄嗟に彼女の腕を取ると、何とか転倒は防ぐことができた。
 
「思ったよりずっと優しい人で嬉しいです」

 体勢を立て直してコートを叩くと、奈央はにこりと笑ってお礼のために頭を下げてきた。それからごそごそとコートのポケットを探っている。

「これ、さっき八百屋さん行った時に創兵くんにあげようと思ってたんですけど、本人がお留守だったので、貰ってください」

 小さな透明のラッピングバッグに入っているのは四つのマカロンだった。ピンク、ライトブルー、チョコレート、ライムグリーン。春を思わせる淡い色合いが揃っている。
 味には自信ありますから、と言っているところを見ると、手作りなのだろう。甘いものは得意ではないが、断ると関係云々の前にどこかから聞きつけた空が喧しく騒ぎ立てるのが想像できたので大人しく貰っておくことにした。受け取ると、奈央は大きな瞳を見開いて、まるで驚いているかのようだった。 

「……何だよ」
「いえ、突っ返されると思ってたのでちょっとびっくりで」
「突っ返して欲しいなら返す」
「そんなことないですよ! おいしいので食べてみてくださいっ」

 やっと駅まで着いた。さっき奈央と出会った場所はここからでも見えるくらい近いのに、随分長かったような気がする。軒下でケレスが傘を閉じると、ばさりと積もった雪が落ちた。
 奈央はこの位置から見える高層マンションに住んでいるのだろう。傘を差したまま、ぺこりとまたお辞儀をした。

「今日はどうもありがとうございました。今度電車使うことがあったらお夕飯でも食べに来てください」

 電車を使うことがあってもそんな日はきっと来ないだろう、とケレスは思う。その様子もおそらく奈央は分かっていて、次の言葉を口にした。

「美味しい赤ワインがあるんですけど、空君ワイン苦手みたいで合うお料理が作れないんです」

 重いのか肩のバッグを時折掛け直し、奈央はそう言う。ワインお嫌いですか? と奈央が問えば、繕う必要もないので「いや」と曖昧な返事をするに留めた。

「先生と要さん呼べばちょっと大人なディナーが楽しめそうだな、と思いまして」

 それは割と魅力的な話だとは思えたのだが、今の発言はどことなく、想像に反していたような気がする。不思議な違和感だった。
 あ、と奈央が気付いたように声を上げ、長々引き止めてすみませんでした、とまた頭を下げ、それじゃあ気をつけて帰ってくださいね、と見送られる。そのまま背を向けて駅に消えてもよかったのだが、一応、

「大事な恋人除け者にしたディナーでも楽しめんのか?」

 その質問を、投げかけておいた。
 奈央はやはり目をぱちぱちさせている。予想外の質問だったのだろう。独占欲の強い空を差し置けるのだろうか。
 返答がなければそれでも構わない。背を向けようとしたその時、

「本当の空君はこんなことくらいじゃ騒いでくれないんですよv」

 穏やかな声がはっきりとそう告げた。

「今のは今度お夕飯食べに来てくれるってことですよね? 期待しちゃいます」

 黒い傘には白い雪が降り積もって行く。
 吐息も白いのに、彼女の周囲は寒さを感じないやわらかさがある。
 高嶺の花でこそないが、大地にしっかり根を張る花ではあるらしい。
 今度こそケレスは背を向けた。

「――いつか、な」




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2009.02.28(Sat) | 触発されました | cm(0) | tb(0) |

その頃のA組




「どうよ、憧れのセンセイが担任になった気分は」
「あ? サイアク」

 即答すれば目の前の席に座る大和――本来の席の持ち主を追い出してここに居座っている――は腹を抱えて笑い、そりゃあ実態がアレじゃあな、と一定の理解を示した。
 流風はいつもに増して不機嫌である。ひとつ学年が上がれば周囲の環境も変わるし、元々女子からの支持が厚い流風だ、普段どおりならばもっと愛想を振りまいているはずなのだが、新学期が始まってからもうじき一週間になろうというのにまだ機嫌が悪い。
 大和は『憧れ』という言葉を用いたが、果たして自分の感情にその言葉が相応しいのかは流風にとっても疑問だった。あれだけ目を引く色をしているのだ、目に入れば追ってしまうのは致し方ないこと。

(ちょっと似てるかもとか思ってた俺が馬鹿ですよ、どうせ)

 流風は頬杖をついてため息をついた。自分が馬鹿だったのだ。
 今はHRの時間。委員会を決めるという話は聞いていたがあまりに一方的だった。開始五分してどの委員会に誰の立候補もないことを知ると、担任教師が適当に生徒を指名、強引に委員会に割り当てた。流風もそのとばっちりを受けたひとりである。委員会など面倒なものをやっているくらいなら部活に行きたい。流風をはじめ、生徒の反論はひとつも聞き入れられることはなかった。
 傍若無人、唯我独尊。ぽつりぽつりとそんな四字熟語が飛び交ったのは、流風の気のせいではあるまい。

「つーか、開始五分で強制的に委員会決められてHRやることねぇし、じゃあ解散、って流れにすりゃいいのにな。このぐだぐだ感、新学期に有り得ねぇよ」

 大和もこの空気にうんざりしている様子だった。委員会決めなんて元々どうでもいいものだし、普通ならば立候補がなくとも誰かが推薦などしてある程度盛り上がるものだ。それが結局、最初の五分+強制執行の一分+生徒の反論が三十秒、七分かからないで議題は消化してしまった。教科書を読んだり、近い席の者と話したり、寝たり。残り四十分以上というのはかなり長い時間だ。
 流風にとってもそれは同じだ。生憎と、大勢の人間がいる前で勉強する気にはならない。携帯を取り出すと、ちょうどメールを着信してぶるぶると震えた。中をチェックすれば、去年同じクラスで今はC組にいる女子からの連絡だ。

「C組、レクでバレーやるんだってさ。空先生の提案で」

 携帯を閉じ、ブレザーのポケットに仕舞うと、あの先生ならやりそう、と大和が笑った。

「アレだろ、最下位は罰ゲームで掃除! とか。あの人担任だったらクラスもすぐ仲良くなるよなー。ぐだぐだな空気とか許さなそう」

 だよなあ、と流風は頷く。
 瀬川 空は社会科全般を担当している。流風たちが入学した去年、新任教員として着任したらしいが、持ち上がりではなく、去年も二年の担任をしていた。二年の方が社会科科目に当たる時間が長いからなのだろう。背は、背が低いと自分で思っている流風よりも低く、態度はでかい。生活指導なんてのもやっているから、髪を染め服装もきちんとしているとはとても言えない流風が標的になるのも致し方ないことではあった。去年地理の授業を担当していたくらいであまり接点は無い。水泳部の顧問だとかなんだとか。球技大会のときの空のクラスの応援具合といったら半端なかった。

「担任があんなんじゃ、このクラスの行く末が心配だよ、俺は」
「担任発表された時密かに喜んでたくせに」
「してねぇよ!」
「いいや、してたね」

 大和は椅子に跨るように座るとこちらを向いてにやりと笑った。こういうところが苦手だ、と流風は思う。さすが金持ちの家の息子、人を見下して笑うことには慣れているのだろう。
 それは仕方が無いのだ。確かにちょっと喜んだ。A組の担任としてあの男が名前を呼ばれた時、あの人だ、とそりゃあ多少は喜んでしまった。誰にも話したことはないが、子どもの頃一度だけ出会った人に似ている、と思ったから、去年も廊下で見かけては目で追ってしまっていた。仕方ない、それは認めよう。しかしこうして実態を目の当たりにしている今となっては、ただ単に金髪の無愛想な男、としてしか認識のしようがない。これ以上思い出を穢されるのは御免だ。

「……あーあ、うちもC組みたいにアクティブな活動すりゃいいのに」

 脱力して天井を見上げ、そう呟く。それから大和とともに、教壇の前に椅子を置いて座り、HR中であることも生徒の様子にも我関せずで英字新聞を広げる担任の姿を目に入れる。

「有り得ねぇな」

 斬り捨てる大和の言葉に、だな、と流風は頷くことしかできなかった。




2009.02.27(Fri) | 触発されました | cm(0) | tb(0) |

とちゅうでおわった



「こんにちは、お義兄さん」

 母屋の扉を開いて出迎えたのが、使用人ではなく家元の妻であることに、拓海は一瞬息を呑んだ。それから慎重に丁重に、頭を下げて挨拶をする。

「家元に呼ばれて来たのですが、今はどちらに?」

 本当は違うんだけどな、と心の中で付け足しておく。大和に会ったら一言二言怒鳴りつけてやろうと思っていただけだ。
 大和の妻、拓海の義妹に当たるルミは、深い緑の着物を美しく着こなして、離れで待ちましょうか、と提案した。元長男であるとはいえ、芹沢を抜けた身である拓海がそれに反論できるわけもなく、草履で砂利の上を歩くルミの後に続く。

「再来月の展覧会の打ち合わせで今は外に出てしまっていて。お義兄さん呼んだならあたしに言付けでもしてくれてたらよかったんですけど。予定ならそろそろ帰って来る頃ですから、お茶でも飲みながら待ってもらえれば」

 ルミが離れの扉を開ける。芹沢を名乗っていた頃にもこの離れはあったが、拓海は一切出入りをしたことがなかった。離れなど拓海にとっては物置に近かった。一応戸建てではあるが狭いし、家事の一切できない自分がいるような場所ではない、と考えていた。
 開け放された離れの扉。ふわりと漂うのは、生活の香り。

「大和さんは学生時代ずっとここに住んでいましたから、馴染みの人が来るといつもこちらに案内するんです。高校以来の友人とか、椿の友達とか。未だに母屋は慣れないってこっちに逃げてきたりするんですよ」
「……そうなんですか」

 拓海がこの家を捨てた時、大和はまだ二歳だったか三歳だったか。まともに話をしたこともなかったし、元々子供は大嫌いだったのだ。妹の夕霧が生まれた時でさえ嫌だったのに、もっと年下の大和に好意を持てるはずがなかった。よく庭で夕霧と遊んでいたような記憶もあるが、目が合えば睨み返していた。大和がもっと小さい頃から接触しておくべきだったかもしれない、とは思っているが、それは関係を前向きにやり直したいなどという綺麗事などでは決してなく、大和が幼かった時点でもっと自分への恐怖を植えつけて、芽が出ないようにしておけばよかった、そういう類の後悔である。
 睨みを利かせる程度ではダメだったのだ。末っ子といえど芹沢だ、自己顕示欲が強い。大和の行動に今こうして機嫌を左右される度に、ツメが甘かったな、と拓海は思うのだ。

「待っていてくださいね、今お茶を淹れますから」

 義妹は微笑むとキッチンへ消え、拓海は縁側のある部屋に通された。冬だから縁側の窓は閉められているが、その向こうには椿の花が咲き誇っている。拓海の記憶に、椿の木などひとつもなかった。成長した大和がここを使うようになって、それから自分で植えたのだろう。
 ここの使用頻度はかなり高いのか、急騰式のポットがあるらしかった。ルミは数分でこちらに戻ってくると、拓海の目の前に湯のみと饅頭の箱を出して、自分も畳の上に正座をした。

「椿の花、びっくりしました?」

 ずっと窓の外に目を向けていたからだろうか、ルミがそんなことを問いかけてくる。ええ、まあ。曖昧に返事をすると、そうでしょう、と返事が来る。

「季節になると、着流しの上に半纏着て、ずうっと縁側で眺めてるんですよ、椿。あたしが知ってる限り、高校の頃からずっと。それで風邪引くことなんかもあったりして」
「そんなに椿がお好きだったんですか、家元は。……娘さんはさぞかし幸せに育つんでしょうね」
「だといいんですけど。結局大和さんは、お義兄さんに負けないために手にした地位で子育てに苦労してますよ。あたし、思ってました。お義兄さんってなんて賢い人なんだろうって」

 ず、とルミが緑茶を啜る音が響いた。

「……それは、どうして」

 問いかければ、こげ茶色の前髪がふわりと揺れる。

「あなたがすごく幸せそうだから」

 聞いた瞬間、拓海は目を見開いた。 
 幸せなのはてめぇの旦那だろう、地位も名誉も財産も手に入れて、その上恋愛結婚もして、授かった娘には一番好きな花の名前を。そうして生きている大和の方こそ幸せなはずだ。

「お義兄さんがどんな人か、あたし大和さんに逐一聞いてますから」
「それはお恥ずかしい。過去の話なんてされたら顔から火が出そうです」
「現在のお話もですよ」
「語るほどのことなんてないでしょうに」
「十分なネタをお持ちじゃないですか、お義兄さんは。本気で怒鳴られたら多分俺でも萎縮するって大和さん言ってましたから」

 嫁と情報共有するとは、なんて、

「大和さんが弱いのはあたしの前だけで十分です。お義兄さんの前で弱くなってる大和さんなんて見たらあたし妬いちゃいます」

 なんて弱い男だろう。芹沢の恥ではないか。
 自分がこの家に残ったままだったのなら、嫁となる女がこうしてのさばることなど許さなかったはずだ。家の主とはそういうものだ。父相手ならともかく、嫁に弱みを握られるなどあってはならない。この家に根付いた男尊女卑の精神はそう簡単に剥がれるものではないのだ。
 こんな当主など生き恥を晒しているだけ。生まれてから高校を出るまでの間、次期当主として育てられた拓海は、それが末っ子ゆえの甘さであると判断した。またひとつからかう要素が増えたことを密かに喜ぶ。それは、この義妹に気取られてはならない喜びだ。

「弱いのは私の方ですよ。本来ならば私はこの家の敷居を跨ぐことは許されないはず。またこうして芹沢に迎え入れてもらえるだけで、家元の心の広さに深く感謝しています」

 義妹はすべて大和から打ち明けられているらしい。弱さを曝け出すこと、縋りつくこと、芹沢で生きる者としてそれらは嫌悪して生きてきたはずだ。それほどの女か? と拓海は勘繰りたくなる。見た目も中身も普通の女。芹沢に嫁に来てから多少は鍛えられたのだろうが、それだって元々こうした旧家の嫁になるために教育された女とは根本が違う。
 
「あたしは小さい頃の大和さんを全然知りません。お義兄さんの姿に怯えてる様子も、お義姉さんに懐いている様子も、内気な子供だったということも、話に聞いているだけ。あたしにとっては高校からの大和さんが大和さんそのものだとしか思えない」
「私は家元がまだほんの二歳三歳だった頃に家を出たものですから、その後家元がどのような成長を辿ったのか知る由もありませんでした」

 大和のどんな過去を主張されても、拓海はそう答えるしかない。知るものか。意識の中に大和の存在があったことなど一度もない。

「だからあたしは想像するしかないんです。大和さんが真実だとあたしに伝えてくれることを頼りに、大和さんが今までどんな気持ちで、これからどんな気持ちで芹沢大和として生きていくのか。あなたが知ろうとさえしなかった大和さんのこれまでを、あたしは想像するしかない。あなたと違ってあたしには大和さんという人が必要ですから」

 これから義妹が並べる御託を聞かされるのかと思うと拓海はうんざりした。そんなもの大人しく聞いてやれるほど心が広くないのだ。大和の言う事ならばひとつひとつ丁寧に聞いて、ひとつずつ確実に折っていけるのに、相手が芹沢の嫁で、しかも元は一般の家の娘となれば拓海がある程度ルミを見下すのも致し方ないことではある。
 ただ、それを阻止する言葉が出てこない。
 ――なるほどね。
 鼻で部屋の空気をいっぱい吸い込んで、ちらりと縁側の向こうの椿を見る。
 ここは相手の陣地なのだ。母屋ならば確実に拓海に分がある戦も、ここでは簡単にはいかないだろう。

「といっても、長いことごちゃごちゃ言うつもりないんです。お義兄さんが要らないと言って捨てたもの全部、それを幼い大和さんはひとつひとつ全部拾って大事にしてたんだなって。家も花もお義姉さんも、あなたが捨てたものを自分は捨てないように、だから自然と家の主人にならなきゃいけないと思ったんだろう、って」
「お言葉ですが、意味が分かりかねます。家元が家元となる決意をしなければ、家元は貴女とは出会えない。こうして結婚し、娘さんが生まれるような今は訪れない」
「ええ、ですからあたしは家元になった大和さんを否定するつもりは少しもありません。自分は大和さんの持つたくさんの歯車のうちのひとつでいいと思ってます。あたしがいなくても大和さんは生きていける、けど絶対に正しい方向には進めない」

 大した自信だ。
 この離れが大和やルミのホームグラウンドで、その上拓海が本性を少しも現す気がないとしても、義兄相手にここまで言えれば大したものだろう。次の一言は予想がついた。

「言ったじゃないですか、お義兄さんってなんて賢いんだろう、って」

 ルミは、それ以上は語らなかった。
 しかしそこから全ての意味を汲み取ることができる。
 家元になる大和をルミは否定しない。そうでなければ現在が有り得ないからだ。
 彼女が言いたいのはただひとつだけ、大和を動揺させるような真似をするな、ということ。現在芹沢の籍を持たない拓海が、芹沢時代の本性むき出しに大和に接することは、過去からタイムスリップしてきたトラブルメイカーそのもの。その拓海相手に大和が震え上がっているようでは、大和が人生のすべてをかけて築いてきたものが台無しになる。 
 ルミの言いたいことはよく分かった。
 分かるけれど大きな穴がある。
 
「私自身、家元に楯突くことができるような人間ではないのですが、今お話を伺った限りでは、……」


 俺に勝てないこと前提になってねぇか?


 声には出さず、心の中でそう呟く。
 離れでこの程度じゃ、母屋に行った時どうなるかは目に見えている。
 大和は家元のくせに女に弱みを見せるなんて堕落しきっているし、肝心の嫁ももう少し強いのかと思いきやこの程度、今の芹沢をひっくり返すことなど簡単だ。
 一度俯いてから堪えきれない笑みを浮かべて、それから至極真面目な顔でルミを見た。

「……いえ、何でもありません」




2009.02.26(Thu) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

君と生きる世界の香り 5



『あ、あのさ、芹沢?』

 話を切り出されたのは昨日の昼。午後は選択授業があるが、俺も葉山も取っていないから、ゆっくり食堂で昼食をとっていた時だ。

『明日、その、時間ある? 放課後っていうか夜っていうか』

 十八の誕生日はそれなりに親に挨拶しなきゃいけない。しかしそれは別に義務でもなんでもない。一応それを頭で確認してから、どこか不安そうに尋ねてくる葉山に頷きを返した。

『そ、それじゃあ、…………あの、……』
『何だよ、誕生日云々の話なら随分楽しみにしてますけど?』
『そうじゃなくてっ、あ、いやまあ、似たようなもんなんだけど』

 髪を指に絡めて遊びながら、葉山はやたらと何かを躊躇っているようだった。はっきりしてくれないとこっちも気持ち悪い。
 そのまま一分程度沈黙。やっと意を決した葉山が顔を上げて口を開く。

『……う、うちで、夕飯っ、食べない?』
『……は? ……ああ、いいけど』



 その時は簡単に答えたのだが、葉山の家で夕飯食べるってことを自分の家と同じように考えていたというのが馬鹿な話だったのだ。正直、そこまで考えてなかった。





「娘さんとお付き合いさせていただいてます、芹沢大和と申します」

 玄関に一歩踏み入ると、奥からすぐに葉山の母親だろう女性が姿を現した。
 近づいてくるその人に深く頭を下げて挨拶をすると、先に家に上がった葉山がぎょっとして俺を見る。いや、俺は頭を下げているから葉山がどんな顔をしているのかなんて見えてないのだが、十中八九、九分九厘ぎょっとした表情をしているのだろう。

「本日はお招きくださいまして本当にありがとうございます」
「あらあら、そんな改まらなくていいのに。……ルミの母です」
「な、なんで二人とも改まってるの!! いいからほらっ、上がってよもう!」

 葉山がむきになって俺の腕を引っ張り、やかましい娘でごめんなさいね、と葉山の母親が苦笑した。その苦笑に俺は会釈をしてから、お邪魔します、と言い慣れない一言を口にして、早足で家の奥へと俺を引っ張っていく葉山の後に着いて歩く。
 階段を上ってすぐの部屋。葉山は勢いよくその扉を開けると、やはり俺を強い力で引き入れてぱたんと再び勢いをつけて閉めた。

「なんであんな恥ずかしい挨拶すんのよー!! あたしが家に居づらくなるでしょ!?」
「お前の親なんだから当然だろ」
 
 俺が当然に思っていることを口にすると、葉山は呆気にとられたようでぽかんと口を開けて椅子に腰掛ける。どこでもいいから座ったら、と言うので俺はベッドに腰掛けることにした。
 葉山の親だ。あの人がいなければ俺がこうしてここにいることも、あんな挨拶をする機会もなかっただろう。感謝しなければ。葉山が生まれなければ、当然会うこともできなかったのだから。

「……あんたでもあんな腰低くして挨拶できるのね」
「家にいるときは大体あんな感じだ。こういう俺の方が珍しいんだよ」

 ベッドに置いてある枕のすぐ側には、編み物の本が二冊ほど置かれていた。新しそうに見えるのに随分読み込んでいるのだろうそれを見て、俺は少し、安心する。
 そういうお前がいてくれる限り俺はこうして砕けていられるのだと、安心する。

「……俺の家のこと、下手に喋るなよ?」
「え、何でよ? まだ喋ってないけど盛大にバラそうと思ってたのに」
「やめとけ。一気に空気悪くなること請け合いだ」

 どうせ遊びなのだろう、と思われることが嫌なのだ。
 金持ちは期間限定の本気の恋愛をしてはいけないのだろうか。
 ずっと一緒にいられるなんて少しも思っていない。その点では、親が思うように幸せにはしてやれないのだろうと思う。娘の幸せを第一に願うからこそ、こんな男と付き合っているなんて快くないだろう。俺がこういう一般家庭の親なら、きっとそう思う。

「そーゆー台詞は寂しそうに言っちゃ効果薄いわよ。嘘つくとか、下手に繕うとか、嫌いでしょ?」

 俺が何を考えてるのかなんて、軽く見通してるみたいな顔で葉山は笑う。

「……お前、相当俺のこと好きだろ」
「はぁ? 逆でしょ、逆」

 嘘をつくこと、自分を繕うこと、俺自身が嫌がっていることだ。 
 それを当然のように指摘してくれるのがお前で、俺は心底嬉しい。

「あんたが嫌なら別にいいんだけど。けど、下手に消極的な芹沢って気色悪い」
「うるせぇよ、人がせっかくいろいろ考えてやったってのに」
「そういうのを杞憂っていうの。……あんたの親があたしをどう思うかはわかんないけど、うちの親はあんたが心配するほどマイナスなこと考えてないと思うよ」

 至極真面目に、俺の目を見てそう告げた後、葉山ははたと気付いたように目を見開いて、それから顔を真っ赤にした。それから一人で突如慌てだす。くるくる変わる表情は器用というか奇妙というか。どちらにしても、俺の目には好ましく映る。 

「何だよ百面相」
「だ、だって何あたしたち真面目にこんな話してるわけ? 結婚するわけでもあるまいしっ」

 俺は最初からそんな気分だったというのに。気付くのが今更すぎる。
 まあ、こいつとしては自分の恋人を親に紹介するという方が余程でかいイベントだったろうというわけで、それはごくごく普通に抱く気持ちなんだろう。

「……俺はそれでもいいけど?」
「え、……えっと、えーっと、あの、」

 できるものなら。
 できるというなら。
 本当に叶うのなら、誰が何と言おうとお前を選ぶのに。
 本気で戸惑っているらしい葉山は、椅子に座ったまま視線をきょろきょろさせてちっとも落ち着かない。仕方がないから助け舟を出してやることにする。

「……冗談だ。俺にも人生考える時間くらいくれよ」
「な、何それっ、こっちの台詞よ!!」

 そう、冗談だ。それも冗談。
 俺は十分考えた。きっと、お前以上の奴に出会うことなんて今後一切ないんだろうということも、わかっている。
 好きな女の家に来て親に挨拶して、なんて、そんな経験一切しないもんだと思ってたんだ。想像したことのないいくつもの経験を、葉山と一緒にいるだけでできるのは正直、すごく楽しい。
 まだ高校生なんだ、GDPを直視するのはもう少し後だっていいだろう? 今日が十八の誕生日だとしても。あと数時間くらいはいいじゃないか。







「ごっめんねー、やかましかったでしょ?」

 帰り道は葉山が付き添ってくれていた。俺の手には大きな紙袋が左右ひとつずつ。片方は葉山が編んでくれたセーター。葉山と葉山の母親が作ってくれた手料理の夕食を終えてからそのセーターを見せられたのだが、気合いが入りすぎて、測ったサイズより一回り大きく仕上がったらしい。俺が服をでかいと感じることはあまりないから、試着して「でかい」と呟いた時の葉山の泣きそうな顔が忘れられない。つーか普通に笑える、あの顔。
 夕食の途中で葉山の父親も帰宅して、一緒に食卓を囲むことになったけれど、――うちとは違うのだ、と強く思った。明るくて楽しそうで、何より、家族に上下があまり感じられない。部活の話、勉強の話、趣味とか、普段自分の親には聞かれないことばかりを聞かれて、かなり戸惑った。バレー部だし体力には自信があると言ったら、葉山の父親に今度一緒に山に登らないかと誘われた。断る理由なんかひとつもない、でも、俺みたいのでいいのか? と思ってしまう。素直にそう聞いたら、ルミのことだからもっと今時っぽい子連れてくると思ってたんだよ、と返された。

「……いや、楽しかったし」

 これで俺が帰った途端表情変えて小言言ってたら悲しいな、と思う。帰るギリギリまでそう思ってたけど、その夕食の最中に、家の素性は伝えずに『ほぼ一人暮らし』ということを伝えていたからなのか、いくつかの弁当箱にさっきの夕飯の残りを詰めて紙袋に入れて渡してくれた。それがもう片方の袋だ。

「お弁当箱、あたしに直接返さないで、今度遊びに来る時返してくれればいいから、って言ってた。だからさ、気が向いたらまた遊びに来たら?」
「女の両親に公認もらえるなんて彼氏冥利に尽きるっつーもんだな」

 今まで葉山を育ててあの高校に入れてくれた、あの二人に感謝をしつつ、その大事な娘と付き合っているのが俺なんかで済まないという気持ちが体の中で膨れていく。
 もっと今時っぽい子を連れてくると思っていた。それは流風のことだろうか。流風なら、見た目と中身のギャップでもっと好感度を上げたかもしれない。
 『普通の家庭』に少し憧れてしまうから、そう思う気持ちは余計に強くなる。
 葉山の家を出て百メートルほど。駅まではまだあるが、夜中に女一人で歩かせるわけにもいかない。ここまで送ってくれただけで十分だ。

「もうここでいい。後は分かるから」

 曲がり角で立ち止まると、そっか、と葉山は俺を見上げて笑う。
 
「これ、ちゃんと着るから」
「とーぜんでしょ」
「やたらでかいけどな」
「うるさいっ、もうちょっと背伸ばしたらいいじゃない!」

 いつものように軽口を叩いて調子を取り戻しておく。
 何と言っても今日は俺の誕生日なのだ。帰れば一番大きな仕事が待っている。
 今日は十分楽しかった。もしかしたら俺の人生で一位二位を争うような日だったかもしれない。
 あとは帰って自分の仕事を全うするだけ。じゃあまた連絡する、と告げようとしたところで、俺のマフラーにそっと手がかかる。

「……曲がってるから直したげる」
「あ、……悪いな」

 ネクタイはともかく、マフラーが曲がってるのなんて気にしないから黙って直されることにする。しばらく葉山はそうして俺の灰色のマフラーをいじっていたが、それが数分続くとさすがに長いから何かあったのかと目線を落としてみた。
 視線の先の葉山は拗ねるような瞳で俺を見上げると、突然マフラーの先を強く引っ張った。 

「な、っ、」

 最近よく思うようになったのだが、葉山ルミという女は、俺が当初想像していたよりもずっと強かな人間なのだ。
 ――最初のキスをそっちから仕掛けられるとは思っていなかった。
 正直、驚いた。本当に驚いた。

「……気をつけて帰ってね、おやすみっ」

 俺の我が侭に付き合ってくれているだけだと、心のどこかで思っていたからだ。
 ろくに俺の顔も見ずに背中を向けて走り去っていく葉山を呆然と見送る。
 そして、言いようのない寂しさが、暗い路地から近づいてくるのが分かった。

「……相当俺のこと好きだろ、あいつ……」

 馬鹿みたいに嬉しくて、直視したくないほど寂しくて悲しくて苦しくて、そんな自分が信じられない。まるで中学生だ。
 自分が好きでいる分だけ、もしくはそれ以上に、相手に自分を好きになってもらいたい。
 そんな子供じみた理論はドラマや小説の中だけで、少なくとも俺は、俺が好きでいるならそれでいいと思っていたのに。
 ひとつ先を望んでしまう。今日があるなら明日を、明日が来るなら明後日を。あの拗ねたような表情をもっと見せて欲しいと思ってしまう。

『関係にちゃんと名前があれば、安易に否定も肯定もしないよ』

 葉山のその言葉を思い出す。恋人という関係でも、そう思ってくれるのだろうか。俺がしなければならないことを、受け止めてくれるのだろうか。
 葉山が握り締めたマフラーの端は、皺になっているように見えた。




2009.02.25(Wed) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

ご近所ワールド拡大計画


せっかく冬二くんがご近所進出したんだからみのり出そうかなあと設定を考えてみた。


・取り合えず高2か高3くらい
・椿とは親友同士
・椿は大和のはとこあたり(大和にルミがいなかったら婚約させられるところだったとか)
・みのりは高校の陸上部
・2人してオープンキャンパスとかに来ればいいんじゃないかな!
・みのりと紗央さんに血の繋がりは無いということで。容姿の設定は変わらん感じ


椿は大和にすごく辛辣な態度をとってればいいと思います。ルミにもきつい言葉かけるけど、それは心底ルミが心配なんだと思います。ルミのことは悪く思ってないはず。
「あらルミさん、まだ大和様とお付き合いされてたんですか? 相変わらずの趣味の悪さですわねv」と笑顔で言ってくれる。ルミはスルーできる子。なんとなく椿の真意が読めてるからスルーできるんだと思います。ていうか、身近なF4からの嫌味の方がチクチクするに決まってるんだ。



妹が携帯でアニメロに登録してるんですが、声優の話をなんだかんだでしていたらケレスさんのCVの人の着とーく貰いました。それで何となくイメージ膨らませてます。おお、こんな感じなのか、と。
ちなみに台詞はケレスさんは絶対言いそうにない感じので。(笑)

2009.02.24(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

揺らぐ蒼




 誰かと歩くあいつの姿を、夜毎夢に見る。
 こうなっちゃったんだからもう平気、仕方ないことだと自分に言い聞かせてもなかなか聞き入れてくれないらしい。理性で感情を抑えこんで、起きてるうちはそれで我慢できるし満足してるからいいけど、夢に見るんじゃ対策の打ちようが無い。そうして夜毎泣いてしまう。あいつという存在を近くから失うことは、あたしにとって、これまでの人生が消えてなくなったのと、ほぼ同義だからだ。
 毎日、毎日、夢を見て深夜に目を覚まし、泣いて、泣き疲れて眠って、まだ慣れない天井を視界に入れて朝に目を覚ます。その繰り返し。

(毎日夜勤だったらいいのに……)

 そんなの体が持たないのはわかっている。疲れるから夜勤も好きじゃない。でも結局睡眠不足になるなら、無理して眠るより眠らない方がいいんじゃないか、なんて思ったりするのだ。
 朝日が薄くカーテンの隙間から床を照らす。上体を起こすと、眠いようなだるいようなふわふわした感覚が体を包んだ。睡眠不足のためだろう。ここ最近は毎日そうだ。
 ベッドから出て、手櫛で髪を梳かしながらリビングに向かった。




 テレビをつけると、朝の情報番組が始まっていた。時刻はちょうど六時を回った頃。今日は非番だし、この家の住人はまだ起きてこないから、ゆっくりする時間がたくさん取れそうだった。
 考える暇もないほど仕事に追われればいいのだが、そうもいかない。こういう休みの日は思い切り好きなことをするに限る、と思う。キッチンに一通りの設備は揃っているのだから、これを活用しない手は無い。一日中お菓子作りというのもなかなかできないことだ。
 朝食の準備をするにもまだ早い。ソファーに身を沈め、手近なところにあったブランケットを引き寄せて、テレビを眺めた。

「…………」

 金髪の男の家に上がりこんで、もう三日になる。自分がやられたら絶対追い出すレベルだ。いくらあたし自身強引なキャラしてるからって、これはやっぱりやりすぎた?
 でも、こうじゃなきゃあたしは頭がおかしくなっていたかもしれない。ここじゃなくても、どこかに逃げないと。割り切ることができるのと、向き合えることは違う。今までの自分が可愛いから、否定したくなかった。鬱屈とした気持ちのやり場に困ってしまう。こんなこと今まで無かったから余計にだ。相談してどうなるものでもなければ、大体のことはこの家の住人にも、理央にも奈央にも知られている。吐き出したから楽になるものじゃない。できれば思い出したくない。あたしを見てくれないなら一生会いたくない、なんて子供みたいだけれど、その方があいつにとってもあたしにとってもいい方法なんじゃないだろうか。
 ブランケットを膝にかけて、ソファーの上で体育座りをする。
 窓から射す陽射しが少しずつ強くなって、睡眠不足が祟ってか、そのまま横になってみる。ここでなら眠れそうだ。まどろみ始めたところでブランケットが床に落ちる。けど拾うのも億劫で、あたしはそのまま目を閉じた。




 次に目を覚ますと、陽射しはずっと強くなっていた。寝転んだまま壁の時計を見れば、もう九時近い。そのままごろんとソファーの背に向かって寝返りを打つと、体にブランケットがかかっていることに気付いた。

「寝るなら部屋で寝ろ」

 低い声がかかる。また寝返りを打って180度回転すると、テーブルの向こうでマグに口をつける男の姿があった。自分でブランケットを拾った覚えはないから、多分あの男がかけてくれたのだろう。
 男の方を向いて、ブランケットを体にかけ、横になったまま膝を曲げて体を縮める。

「変なことしなかったでしょうね?」
「誰がするか」
「へえ、それは奈央に対して喧嘩売ってるの?」
「耳鼻科行ってこい」
「必要ないわ。聴力には自信あるもの」
「なら精神科だな」

 さく、とトーストを齧る音がした。
 昨日はあたしが作った。今日も作るつもりだった。それがあたしの生活だったから。夜勤明けの日以外で、自分で作らなかったことなんてない。自分の分はもちろん、人に振舞うのだって、子供の頃からずっとやってきたこと。
 体を起こしてブランケットをたたみ、朝食を取る男に近づいて、勝手にマグのコーヒーをいただく。睨みつける視線も別に怖くは無い。朝食のメニューは、スクランブルエッグに焼いたベーコン、それからトースト。

「……普通ね」

 理央だってあいつだってきっと、これくらいの食事は作れるんだろう。手は込んでなくても、手早くはできなくても、馬鹿じゃないから、自分達で食べるくらいのことはできる。
 我が侭だったんだろうと今は思う。煩わしかったんだろう、とも思う。でも、でもあたしは、あたしがあいつがいてくれなきゃダメだったみたいに、あいつにもそう思って欲しかった、それだけだった。料理以外のことはてんでダメなあたしは、料理でしか自分を主張できなかったから。

「起こしてくれたらおいしいご飯作ってあげたのに」
「アホ面晒して寝てた奴が何言ってやがる」
「あ、また奈央に喧嘩売ったわね!?」
「お前いい加減容姿の話に妹出すのやめろ!!」
「何よ! 奈央が可愛くないってーの!? 殺すわよ!?」

 ブラックコーヒーの苦味は口の中いっぱいに漂っている。舌がぴりぴりする。目が覚めるほどに苦い。刺激が強いから嫌いなのよ、ブラックは。紅茶の方がずっと好き。薫り高くて、優しくて、あったかくて、誰にだって受け入れられるの。
 相手のマグをテーブルに置くと、力を入れたつもりはないのにごとんと大層な音がした。

「……こんな苦いものよく飲めるわね」
「勝手に飲んだんだろうが」
「やっぱり人相に関係してるわよねー。こんなの飲んでるからそんな顔になんのよ」

 男の隣に立って、その頬を両手で摘む。その手を軽く振り払うと、人の話聞く気一切ないだろお前、と言われてしまった。 
 そんなことない。ここにいなかったらあたし、こんな風に喋ったりもきっとできなかった。
 でも、前を見てちゃんと話をしようと思ったら、心のどこかがいきなりぽきんと折れて泣いてしまいそうで怖い。それは、今度はあんたに“煩わしい”という感情を余計に植えつけるんじゃないかと考えてしまう。あんたにとってのいつも通りのあたしでいる以外にどうしたらいいかわからない。
 あたしって対人恐怖症なんじゃないの? 真っ直ぐに目を見られると怖くてすぐ逸らしてしまう。

「あんたなんかとっとと学校行っちゃえばいいのよっ」

 あんまり喋ると泣きたくなる。
 テレビの音がやけに遠く聞こえた。




2009.02.22(Sun) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

急かし続けてさ




「ミナトー! あたし駅前のアイス食べたいんだけどっ」
「へー」
「そりゃあもう今猛烈に! ね、帰り寄ってこ?」

 机の中のノートを鞄にしまって、僕はため息をついた。
 この幼馴染は「今猛烈に!」がしかも突然やってくるのだ。頻繁に。食べたがるものナンバーワンに輝くのは、駅前の屋台で売ってるアイスクリーム。最近はシンプルにいちごとバニラにハマっているご様子。その他にもクレープだとかタピオカのドリンクだとか、甘いものが軒を連ねるのだけれど、去年一度だけ「牛丼が食べたい!」と言い出した時には心底びっくりした(その時は球技大会の練習帰りだった)。もっと可愛くなくなるからやめとけば、と言ったら普段の3倍怒って僕を牛丼屋に押し込み、テイクアウトさせられた。

「今日部活じゃなかったっけ? サボんの?」

 今日は水曜日。普段と同じなら今日は合唱部の練習があるはず。ルミが部活で帰りが一緒にならない月・水・金は僕の平穏の時間だ。勝手にやって来て奪わないで欲しい。
 どうせ休みになったから誘っているんだろう。それに、ルミが練習をサボったりするはずがないことは僕が一番よく知っている。それでも一応確認を込めて尋ねると、あたしがサボるわけないでしょ、と予想通りの返答があった。

「講師の先生に急用が出来たみたいで休みなんだって。自主練する子もいるみたいだけど、アイス食べたいから今日は帰る!」
「寄るのはいいけど、ルミ持ちで」
「は!? 何で!?」

 ルミは全く話が読めないような顔に不機嫌を上塗りして僕を見るけれど、僕はいい加減うんざりしているのだ。僕に奢らせるようなことはあまりしないけれど、「一口ちょうだい」が何回も続いて結局僕は大して食べていないことが多い。だから代金を全部ルミが持っても支障ないと思う。食べてる量としては僕が一口貰ってる立場に近い。
 当然ルミは大反対。聞くわけないとは思ってたけど。

「ていうか、そんなに食べるならダブルにすればいいじゃん」
「ダブルはダメ! 大きいから食べきれないもん」
「僕の分まで食べてるくせに何言ってんだか」
「ひ・と・く・ち! 誤解招くような言い方しないでよ! それにっ、男のくせに細かいことでうるさいのミナトは! この狭心症!」
「………そんなだから成績上がんないんだよ、ルミ」

 狭心症というボケは幼馴染の僕でもさすがに読めなかった。




 校門を出たところで、久々に水城に遭遇。キャラメル色の髪、馬鹿みたいに着崩した制服。だけどすごく似合っているのが少し腹立たしい。羨ましいわけでは決して無いけれど。

「よう樹崎。元気してたか?」

 去年同じクラスだった水城は、見た目の割によく僕に話しかけてくる。クラスが別々になった今でもそうだ。水城は確かA組。体育のクラスも違うから、会うのは確かに久しぶりかもしれない。けど会うのは久々ってだけで、名前なら何回も見てるし聞いてる。

「まあね。最初の実力テスト総合1位だっけ? おめでとう」
「どーも」

 2年に上がって最初の実力テストで水城は学年総合一位を取った。同率一位が今同じクラスの伊賀奇なんだけど、もうこいつら化け物なんじゃないかと思う。そんな感じで、テストと言えば大体成績上位者で水城の名前が上がる。学年が上がったばっかりだからまだテストはあまり多くないけれど、これから中間なんか始まったら各科目の上位に毎回食い込んでるのは当たり前だ。

「けど総合だからな。国語だけは入学してから一回も取ったことない。模試もなんだから流石に敵わねぇよ」
「水城も八朔みたいに筋金入りの扇屋先生ファンになれば成績上がるんじゃないの?」
「冗談。これ以上上げてどーすんだよ」

 へらりとだらしなく水城は笑う。その表情に腹が立たないのは、それが似合っているから、というのもあるし、水城が陰でかなり努力をしていることを知っているからだ。顔も良くて性格も明るくて、成績は学年トップでバスケ部主将、のパーフェクトボーイで通っている水城は、万人にそう思われるために、その肩書きを保つ努力をしている。並大抵の精神力じゃできないことだ。
 水城は鞄を肩にかけ直すと、僕の後ろに隠れて一言も喋らないルミをひょっこり覗き見た。
 水城の名前をよく聞く理由、その2。ミーハーな幼馴染のお陰。
 ルミは僕に隠れて黙ったままだから声をかけにくいと思ったのか、じゃあ俺こっちだから、と駅の方向とは反対の道を辿るようだった。

「家そっちだったっけ?」
「ヤマトんとこで駄弁ってくる。暇なら今度お前も来いよな」
「無理無理。芹沢の家ってあの屋敷でしょ? 僕みたいな庶民が行けるとこじゃないよ」
「お前去年しばらくヤマトは一般の人間だって思ってたじゃん」
「それは芹沢がそう振舞ってたからだろ」

 まあ、ぱっと見おぼっちゃんって感じじゃねぇもんな。水城はそう言って笑った。
 去年同じクラスだった芹沢 大和はこの近くに大きな土地を持つ、華道の一流派の息子。手なんか大事だろうに、バレー部なんか入ってるから、おぼっちゃんだなんて2学期まで気付かなかった。水城とは今年も同じクラスみたいで、去年と同じく仲が良いようだ。僕は部活も特にやってないし、あの2人が並んで喋ってたりすると結構サマになるから入れる雰囲気じゃないんだよな。例えるなら水城が王子様、芹沢はその従者というところだろうか。 

「そんじゃ、今度会う時は球技大会の戦場で」

 C組なんか完膚なきまでにぶっ潰すから覚悟してろよー、と言いながらばっちりウインクを決めて、水城は僕らに背を向ける。なんていうか、何でもサマになるんだよな、あいつ。僕がため息をつく後ろで、葉山は水城をじいっと見つめて小さく手を振っていた。





「神様はどーしてあのような存在を地に与えたもうたのか!」

 ルミはストロベリーとバニラ、2つのアイスが乗ったコーンを手にして叫んだ。駅前なんだからもうちょっと声自重してほしい。……ダブルは食べきれないから無理とか言って結局頼んでるし。
 僕はプラスチックのスプーンでカップの中に入るアイスを掬う。ビターカラメルは新商品らしい。甘さも控えめで好みだ。

「容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、おまけにサービス精神旺盛! いつどこの事務所から声かかってもおかしくないよね!!」
「ほんとミーハーだよね、ルミって」
「あんなのが同じ学校にいて騒がないわけないでしょー!?」

 ルミは水城をアイドルみたいに言うけど、あいつは天才ってわけじゃないから、いくら他人にスマートに見えても僕からすれば嘘くさい。スマートに見せるために努力する、そういうがつがつしたところの方がずっと水城の本性って感じがして見てて面白いんだけど。
 水城としてはそう見られたいんだろうからこれで結果オーライなんだろうか。おかげさまでうちの幼馴染はその策略にまんまとひっかかっております。いいカモです。

「どんなキザい台詞だって水城が言うならサマになるよねー……。ああいう人があたしの幼馴染だったらよかったのに」
「あんなのが幼馴染だったら成績とか見た目とか比較されまくって大変だと思うけど? 僕に感謝した方がいいよ」

 大きなピンクの球体にかじりつきながら、うぐ、とルミが言葉を詰まらせる。

「ひ、比較とかしないの。水城が幼馴染だったらねー、毎日宿題とか一緒にやってー、」
「あー、そうだよねー。僕だとやらせてるもんね、ルミ」
「テスト前は勉強教えてもらっちゃったりしてー、」
「まるで僕には教わってないみたいな言い方だね」
「朝はモーニングコールで、その後直に起こしに来てもらっちゃったりしてー、」
「それはまんま僕もやってるんだけど?」
「あたしの発表会は見に来てもらってー、水城の練習もあたしが応援したりして!!」

 最後の以外全部僕もやってることだ。幼馴染をこき使うというスタンスは変わらないらしい。

「……ま、いいけどさあ、別に。有り得ないから」

 最後はツッコミを入れる気も失せて、僕はスプーンを咥えた。
 どんなに夢見たって水城はルミの幼馴染になんかならないし、ルミのスタンスは変わらないし。

「そんな夢みてばっかじゃ彼氏できないよ、ルミ」
「そんなこと言って、あたしがいつか水城クラスのイケメンとか超すごい有名人とかと付き合ったらどーすんの?」

 どーすんの? と言われても、ルミって普通だからそういう人と釣り合いが取れるとは思わないし。だからってダメな男に引っかかるタイプでもなさそうだ。その上で、どーすんの? と聞かれて僕はどう答えるべきだろう。
 ほんの少し考えていると、ルミが僕のスプーンをぱっと奪う。あ、とルミを見れば、スプーンには既にビターカラメルのアイスがのっている。

「一口ちょうだいっ」

 ――なんか、考えて損した気がする、すごく。

「……どうもしないなあ、多分」

 ルミがどんなの連れてきたって、図太いルミがそう簡単に変わるわけない。恋愛でルミがしおらしくなるなら見てみたいもんだ。僕にとってのルミも、ルミにとっての僕も多分ずっと変わることなんてない。
 変わらないのなら早いところ誰かこのおてんば娘を貰ってくれないだろうか、と思ってしまう。哀れな僕のポジションは奇特な誰かに譲ってあげたい。これの面倒見るのは結構大変なんだ。例えば、

「あーもう、食べるなら綺麗に食べなよ」

 そう言って、口の端についたアイスを指で拭ってやったりだとか。



2009.02.21(Sat) | Title | cm(0) | tb(0) |

笑った。
たまたまラブシャッフル見てたんですが、この前秋臼さんが谷原ホモっぽいとか言ってたのを思い出しまして、ラストに笑いました。変態役似合うなあ!(褒め言葉)
いいですねえ、野島作品。しかしTBSの金10はホモフラグ立てんの好きですね! TBS好きになりそうです。
とりあえず魔王なら私は芹沢受の方が好きです。(誰も聞いてない)


信用金庫の説明会行ってきた! 6人とか超少人数。人事の人かなりいい人でした。
銀行もね、うん。内定者の人すごいな、ほんとに。


ミナトとルミの話書いてます。ぶっちゃけ、口調とかは叡一くんと大して変わらないんじゃないかなと思う。そいで流風とは仲良し。イチローかっけーなー!


ヒカ碁のアニメを見ていて、加賀さんのイケメン具合に騒いだ。あんなにイケメンなのに華奢とか歪んだ妄想をせずにいられない……! 少なくとも大和はあんなんじゃないよ加賀さん態度もカッコイイのにイケメンで華奢とかマズい、すごくときめく……!
目指すだけなら大和にもあんな色気のあるキャラになって欲しいと思います。イトケンボイスから滲み出る色気……!
初登場中2であの色気はもはや犯罪ですよね。あんな風に着流しを着こなせるキャラになってほしい。
ついでに言えば、先週のクラナドの岡崎の浴衣姿も犯罪級だと思いました。


加賀さんの色気について語り出すとキリがないですな。ハーゲンダッツドルチェの新しいのが気になります。

2009.02.20(Fri) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

(笑)
受かる気がしねぇwww

2009.02.19(Thu) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |



さむいです、しにそうです。


すごく鬱るような話が書きたい、もしくは読みたい。という時期が来たみたいです。すごく鬱な話欠乏症になってます。しかしネタがない。今の旬だと大和さんだろうか。でも一回大和さんをそんなキャラで使ったらきっと抜け出せなくなります。想像する分にはどんなんでも構わないけど、書いててしっくりくる大和ってやっぱり高校時代の大和なんだな。風哉くんとギリギリの駆け引きしてるあたりがきっと一番生き生きしてる。
でも風哉くんと大和の絡みってなかなか書けません。多分ルミがいるからですな。ふざけてる分にはどんとこいって感じだけど、ドシリアスでやると匂わせなきゃいけないからやりにくいんだろう。
ということは、風哉くんと大和の絡みを超シリアスでやろうと思ったら大和高2、風哉くん1年の頃が全盛期ってことか。若いな。


折角だから点呼どんの書いた奴の続きじゃないけど視点替えっていうかなんていうかをやろうと思ったのに私じゃ無理だった。
点呼どんの世界観が至って普通の人間の世界にコミットするのはきっと、日常とかいうカテゴリを使えばできることなんだろうけど、逆は難しい、逆は難産だよ……!
紗央が自分の容姿に無自覚というのは公式設定っぽいのでそんな話でも今度書こうかなあ。
美人って言われることには慣れてると思うけど、いつも「ふーん」くらいに聞き流してると思います。
紗央さんは何か散々「そんなの怖がってたら警官やってらんないわよ。度胸あるなら襲ってみればいいじゃない」とか大口叩くくせに実際そんな目にあったらすごい悲鳴上げるに決まってるんだ。
(紗央さんである限りどのパロディでも共通ルールだと思う)


さて、そろそろ寝ようかなあ。

2009.02.19(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

あんぱーんまーん


タっくんとルミが喋る話を書いてたんですが、ルミがかなり優勢で喋ってんのにタっくんが一切態度崩す気なさそうで面白くないんでやめました。
大和にしか本性見せる気はないんだろうな、と思う。
タっくんが芹沢を出たのは大和が2歳とか3歳の頃です。その頃ほとんど喋ったりしてないけど、小さい大和に会うと睨み利かせたりしてたタっくんです。今のタっくんは多分、もっと恐怖植えつけて芽ぇ摘んどくんだったなー、とか思ってます。反省する気ゼロ。


一応大和はなりたくて家元になってるんですが、それでもどことなく不幸な感じが拭えないのは、「家元にならない=死ぬ」くらいの公式ができていたからだと思います。それしか選択肢がなかった。
一方タっくんは、簡単に手に入るものが大嫌いで、約束されてる家元の地位なんて単に自分を縛るものだし面白くないから投げ出す。後のことなんて妹がいるし、それがダメなら弟だっているんだから適当にしてくれ、ってとこ。寧ろ、タっくんが家元になってたら大和はそれこそ家のための結婚しかできないし、歯車にしかならないからそっちの方がいいだろ? ってくらい横柄です。
嫌なものは投げ出して、それでもタっくんは一応恋愛結婚してます。何年もブランクがあっても、紗央は馬鹿みたいに真っ直ぐにタっくんのことばっかり考えてた人です。拓海さんって、全然苦労してない。
でも大和は、タっくんに負けられなくて家元になって、地位としては上に来ているんだけど、椿に対して芹沢の人間としてしか接せなかったりで結局なんか可哀想。そういうのが嫌でタっくんは家を出て行ったわけですが。地位も名誉も金も全部手に入る。いい思いはできるだろうと思う、でも肝心なところは全部家に縛られる。
という情報を総合すると、大和がタっくんに対して上目線使えば使うほどタっくんは嬉しくなってしまうんです。「それがやりたかったんだよなぁ? 幸せだろ? 俺が嫌で嫌で仕方なかったことを全部背負えてそれで苦しいのが好きなんだろ?」って思っちゃう。
だからどんなに腹が立っても大和以外にはそういう本性を見せないと思います。感謝もしてるし馬鹿だと思ってるのは大和相手だけなので。
つまりなんだ、あれですよ、大和ってやっぱりどっかMなんじゃないかというお話で。(そこに戻るのか)


ルミも強いですが、タっくんに凄まれたらやっぱりちょっとビビりそうです。
うちのキャラでそういうのに動じないのは奈央くらいだろうなあ。
奈央が泣いてるところってあんまり見たことない。未来話の大和の方がまだ想像できるんだけど。
奈央ってタフなんだなあ。理央関連は微妙ですが、それでも空とちゃんと両思いになったあとなら精神的にも強いし、風邪引かないし。


前に書いたタっくん豹変の話での大和は勝ったんじゃなくて負けなかっただけだから、きっとちくちく刺されると弱い。元々末っ子でお姉ちゃんっ子だったんだから仕方ないよ! あの図体で甘え気質なのかと思うと気色悪いです。でもCVが伊藤健太郎なんだったら超大らかな心で許す。



点呼どんの書いてたお話に和みました。人が書いてくれる自分のキャラはどんな奴でも美形に思えるのはどうしてなんだろう。やべえ紗央が遠く感じるよ……!


2009.02.18(Wed) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

いたいたちいち




「……どうしたんだよ、その傷」

 学校が終わり、帰宅して真っ先にリビングに向かった俺は、奇妙なものを見た。リビングでは兄さんがテレビのワイドショーをBGMにDSに向かっている。今日授業無い日だったな確か、と兄さんの今日の予定を思い出したので、兄さんが今家にいること自体は何の問題もない。
 ただ、兄さんの風貌に問題があった。頬には引っかき傷のようなもの、額は少し腫れているように見える。道で転んだりだとかはあまりしない人だから尚更奇妙に見える。
 鞄を下ろして兄さんの目の前に座り、まじまじとその顔を見る。

「……変なの。猫にでもやられた?」
「猫じゃないけど怒らせたみたいだ」

 兄さんは黙々とゲームを進める。画面を覗き込むと、テトリスだった。こういう地道なゲームはとことん兄さんの性に合っていると思う。

「怒らせたって、猫じゃないなら犬? 鳩?」

 兄さんがゲームの片手間に食べているのだろう、市販のクッキーをひとつ頬張る。やっぱりこういうのは手作りを食べなれていると不味く感じられてならない。いやに甘ったるくて好きじゃない味だ。ついでに兄さんの湯のみを拝借して中のお茶を一口頂いて、ぱさぱさに乾いた口の中を潤した。
 道端の動物に手を出して引っかかれる、なんて兄さんなら有り得なくも無い。無さそうではあるけど有り得ないわけではないだろうと思う。時計をちらりと見ると、もうすぐ先生が来る時間だった。着替えるのも面倒だから今日はこのままでもいいだろう。玄関の鍵閉め忘れてる気がするから、このまま出迎えればちょうどいい。

「いや、紗央さん」

 ただ俺は、その兄さんの一言にひどく驚いた。
 内容ではなく、兄さんの声に何の危機感もなかったから。
 こんな傷を負わされるほど姉さんを怒らせるなんてことが兄さんにできるわけがない。それよりも、兄さん相手に姉さんがこんなこと、するわけがない。
 唖然として兄さんを見つめていると、兄さんは突然「あー!!」と騒いで、それから神妙にDSの電源を切った。どうやらゲームオーバーになったらしい。顔を上げた兄さんは、いつもと変わらない表情でへらりと笑った。

「この間高校の頃の同級生に告白されてさ、」

 な、

「どうしたもんかと思って紗央さんに相談しに行ったんだけど、」

 何を、

「そんなの自分で考えなさいよ!、って」

 この男は、何を、

「すっげー怒られた」

 何を、平然と、
 
「そうだよな、相談するようなことじゃないよな」

 ――そんなの、殺されなかったのが不思議なくらいだ。
 
「……それで何か投げつけられたんだ?」
「シャーペンとマグカップ。さすがに驚いた」
「へえ」

 何で、何で、どうして、どうして兄さんが姉さんにそんなこと言うんだ?
 どうして平然と姉さんの所に行った?
 すうっと背筋が冷えて、頭の中で取り合えずすべての情報を消去しようとする。

「……自業自得だろ、兄さん」

 立ち上がって、大股で一歩兄さんに近づいて、襟首を鷲掴みにして、右腕を振り上げる。
 鈍い人だとは思っていたけどここまでだとは思わなかった。
 驚いた表情をする兄さんを心底憎いと思う。どうしてこんな惨いことを。襟首を握る力を強めてぐっと自分に近づけると、振り上げた右腕を後ろから誰かに掴まれて動きを封じられてしまった。
 それが誰かなんて、鍵を閉め忘れてたのを思い出せばすぐにわかることだけれど、今は誰に止められたって止まっちゃいけないと思う。

「てめぇがやんなきゃなんねぇのは勉強だろうが」

 うるさい。
 俺が勉強したって姉さんが傷ついたことは変わらない。姉さんは絶対今も部屋で泣いてる。何でそんなに惨いことができるんだ、意味が分からない。殴ってやんなきゃこの人は絶対理解しない。
 ペンとマグをぶつけられたくらいじゃ少なすぎる。何年も何年も兄さんだけ見てきた姉さんだ、その姉さんを俺はずっと見てたからわかってる、姉さんが今どれくらい痛いのか! 俺が一発殴ってやったくらいじゃ、全然足りない、絶対足りない。

「………理央」
「っ……!」

 振り上げた右腕を制止させられたまま、やり場の無い気持ちをどうしたらいいかわからなかった。兄さんのシャツを握る左の拳から力が抜けて行く。
 兄さんは、何もわかっちゃいない。
 でも、何も間違ったことはしていなかった。そうも思える。
 兄さんは誰よりも姉さんを信頼して、誰よりも大事にしていた。俺は弟だから、そんな兄さんを一番知っている。だから俺は、兄さんを、とても羨ましいと思ってしまう。
 視界が涙でぼやけてきた俺の右腕を、黙って先生が引っ張る。力の抜けてしまった俺は、そのまま引きずられるように先生の後に続いて部屋に戻った。





「あんな兄さんですけど、……一回だけ本気で怒ったことがあるんです」

 先生は、黙っていてくれた。

「小学校低学年の頃です。兄さんと姉さんが三年かそこらで、その頃って姉さん、見た目のことがあってずっといじめられてたんですよ。奈央はまだ見た目が日本人寄りだったし、一年二年と俺が一緒のクラスだったんでそんなことなかったんですけど、兄さんと姉さんは一度も同じクラスになってなくて」

 毎日毎日、奈央の心配ばかりしていた。大丈夫、いじめられたりしなかった? と、毎日妹に問いかけていた。奈央は多分わかっていて、それでも何も言わなかった。姉さんは昔から負けず嫌いでああいう可愛くない性格だし、見た目も小学生にしたらちょっと不気味なのかもしれない。物珍しさとやっかみがいりまじった揶揄がいつも姉さんを苦しめていた。

「……で、ある日、いつも一緒に帰る姉さんが奈央と一緒に先帰っちゃったみたいだったんですよ。けど姉さんの上履き無いし、どうしたんだろう、って兄さんと話してたら、ちょうど姉さんのクラスの悪い奴らが出てきて、ベタなんですけど、靴隠されたみたいで。それで兄さんに会いたくなくて先に帰ったんだと思います」

 いつも強気を装っているから、上履きでとぼとぼ帰る姿なんて見せたくなかったんだろうと思う。兄さんのことだからきっと心配してくれる。それも嫌だったに違いない。

「そいつらが帰るところ見つけて、俺に先帰ってろって言って、兄さんはそいつら追いかけて。でも俺も気になって兄さんの後、気付かれないように着いて行きました。兄さん達がいたのは近所の公園で、三対一で蹴り合い殴り合いの喧嘩ですよ。昔から兄さんあんなんですから、喧嘩とか当然強くなくて、やられっぱなしだったんですけど」

 でも、覚えている。

「でも、兄さんの目、ぎらぎらしてて、本当に怒ってるんだっていうのが遠くからでもよくわかった。砂を相手に向けてぶちまけて、ランドセル振り回してぶつけて、」

 兄さんはきっと、姉さんを守るためになら誰かを傷つけることが出来る人なんだ、と思った。

「目に砂が入って相手が泣いて、痛い痛いって喚いて、隠した靴の在り処聞き出して。それで、……痛いとかふざけたこと言うな、って。姉さん、紗央ちゃんは一回も人の前で泣いたりしないんだ、って。俺は大事なもの傷つけられるの我慢できない、って」

 そう怒鳴った。
 泥だらけ傷だらけで兄さんはそう言った。俺はちゃんと聞いてた。嘘は言っていない、そう思った。

「……俺にはあんなことできなかった。兄さんは姉さんのためになら何だってできる人なんだ、って思ったんです。姉さんは兄さんの一番大事な人なんだろうって。だから俺は、」

 姉さんをずっと見てきたけど、兄さんの弟でいる以外何もできなかった。

「そんな兄さんが、姉さんを傷つけたのが、どうしても理解できない……!!」

 どうして。
 大事なんじゃなかったのか。大事だから身を投げ出せるんじゃないのか。
 いくら鈍くても、あんな酷いことしなくてもよかったじゃないか。ただでさえ姉さんは打たれ弱いのに。結婚でもなんでも、したってしなくたって大差ない。兄さんだってきっとこのままでいいと思ってたはずだ。
 机に向かって、俺は拳を握る。
 どうすることもできない。兄さんを殴ることも、姉さんを慰めることも、きっと俺にはできない。でも兄さんが憎くて仕方なくて、今もきっと部屋で泣いている姉さんが可哀想で仕方ない。

「……あいつに限ったことじゃねぇんだろ、お前の兄貴の場合」

 勉強という空気でもなかったからか、俺のベッドに腰掛けていた先生が、ゆっくりと、吐き出すように言った。
 飲み込めない。

「あいつだけじゃなく、やられてるのがお前でも、あの妹でも、お前の兄貴は喧嘩なりなんなりしただろうよ」
「……そんなことないですよ、兄さんは姉さんを一番大事に思ってる」
「だろうな。ただし、お前も、あいつの妹も、どれも一番だ」

 順位なんざねぇんだよ、最初から。先生はそう付け加える。
 それは一番残酷だ。そんなの、最初から希望は少しも無いって言ってるのと同じこと。
 姉さんは何年その中を過ごしてきたんだろう。

「近親相姦の気はないってこの前さらっと言ってたぞ。そこまで言うんだから完璧だろ」
「そんな、……そんなことまで、言うんですね、兄さん」
「家族なんだったら当然の反応だろうな」

 姉さんはどれだけ長い間、兄さんと生きていく夢を見て、こうして壊されたんだろう。
 痛かっただろうと思う。苦しいだろうとも思う。
 きっぱり振られたのではなく、間接的に、一番痛いやり方で終わりを告げられてしまった。
 その上、兄さんがその女と付き合おうがどうしようが、姉さんがその舞台に上がるチャンスは永遠に来ないのだ。

「……っ、じゃあ、」

 俺は悲しくなる。
 どうして先に生まれたのが兄さんで、後に生まれたのが俺なのか。

「俺が兄さんになってやりたい……!!」

 俺が兄さんなら、姉さんをここまで悲しませることは絶対にしない。姉さんが昔要求していたように、名前を呼び捨ててやれる。俺なら姉さんに振り向いてやれる。ああでも、姉さんは俺なんか少しも呼んじゃいないのだ。この一方通行だけが歪んでいる。姉さんが俺に抱く感情は、兄さんが姉さんに抱く感情と全く同じものだろう。俺も、その舞台に上がることは永遠に無い。俺はそのことを、ずっと昔から知っていた。
 家があと三軒離れていたらこうはならなかったかもしれない。近すぎたから、兄さんにとってはみんなかけがえのないものになってしまったのだろう。やっぱりそれは、すごく残酷だ。
 
「それが無理なら、早く誰かが掻っ攫ってくれたらいい、あんな姉さん、口説けなくても攫うくらい簡単だ」

 誰か姉さんを攫ってやってほしい。
 誰かに姉さんが恋をして、その相手にレモンパイでも焼けるようになったら、兄さんはもちろん、俺でさえもほっとしてしまうんだろう。今の姉さんは想像するだけでこちらが痛くなる。
 前に似たような言葉を吹っ掛けたとき、先生は御免だと言った。
 けれど今日は、何も言わなかった。




2009.02.17(Tue) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

点呼どん、それは考えすぎです。


タイトルに今日のすべてが詰まっていますね。
秋臼さんにメッセで異様な悪戯を仕掛けるにしてもアドレス忘れたんだぜてへっ☆みたいな事態に陥っています。(笑)
久々にチャットを独り言で埋めるんだぜ。


ケレスさんにうちの面倒な女どもを押し付けるイベントが流行ってきたのでもうちょい練ろうと思う。
ていうか、 た の し い 。
ケレスさんはどうしようもない女に弱いらしいとのことですが、どうしようもない女に弱いってのは大抵の男性はそうなんじゃなかろうかと思うので、ある意味多数派なのかもしれないですな。
千鶴さんはどうしようもないけど底意地が悪いし、外聞をものすごく気にする人だからそういうのがあって生きていけないわけじゃないと思ってます。でも紗央ってそういうの全然ないから、ただまっすぐなだけで、それくじかれたら本気でただのどうしようもない女になります。断言できます。


<手っ取り早い紗央さんの堕落チャート(not昼ドラ)>
①アンドゥーが告白されて、それを受けるかどうか紗央に相談に行く
②鈍い紗央でもここまでされて、「紗央さんにしか相談できなくって」とか言われればそりゃキレる(お約束展開)
③ブチキレてその辺にあるもの全力でぶつけて「そんなの自分で考えたらいいじゃないッ」とか行ってアンドゥー追い出す
④☆鬱展開☆


はい、スピーディーですね。そこからどうやってこの状態の紗央をケレスさんに押し付けたらよいものか謎ですが、そこは置いておくことにします。どうせ理央も奈央も近づけないんだ、鬱展開だし。
けどあれですよね、こういう弱った人の弱みをどんどん突いていくのがケレスさんの長所ですよね!(爽)
奈央はアンドゥーのことは怒らないと思います。思わせぶりだったかもしれないけどアンドゥーの反応は家族としては普通だったし。


紗央はまっすぐな人なので、一度決めたらなかなか曲がりません。それでいて怖がりだから、あれだけ嫌ってたケレスさんと万一付き合うようなことになったら今度はどうしたら嫌われないかでびくびくしてると思う。生まれてから20年弱ずっと好きだった人に最悪な形で振られてるんで特に。
ほうらめんどくさい!(笑)
いつもみたいに接してればいいんだろうけど、いつもと同じだとウザいとか喧しいとか思われそう、とかとにかくごちゃごちゃ要らんことをずうっと考えてると思う。
でもってその上妹が厄介。アンドゥーのことは全然怒らなかったくせに、今まで優しい態度取っといていきなり豹変して、
「あなたがお姉ちゃんを泣かせるようなことがあったらただじゃおきませんからv」
と言いそうな気がしてきた。
男の方から振るとか無理なんだ、あるとしたら紗央の気が変わることだろうけど、紗央はああいう人なので悪いところ見ても良い所で埋め合わせしちゃう人だと思うんだ。ということは結婚まで面倒見るしかないんですかね。うわ地獄だ。
悪いところ見てもいいところで埋め合わせするって典型的ダメ女じゃないか!(笑)


まあ、しかし紗央は性格がとんでもないだけで後は悪くないと思うので、どうにかなりそうな気もしてます。秋臼さんはこいつらがいちゃついてるところ想像できないと仰ってましたが、なんか、紗央が勝手に家押しかけてきて料理して、鍋で料理煮込んでる間ソファーにふたりで座ってテレビ見るとかまったりした時間過ごしてる感じのはなんとなーく想像ついたりします。チャンネル合戦とか、たまたまついてたからぼーっと料理番組眺めてただけなのに、「こーゆーの好きなの?」とか聞いてきて数日後に「これ作ったから食べてもいいわよ」とかタッパーに入れて持ってきたりしそう。
青薔薇と違うのは、相手が千鶴さんじゃないので安易に押し倒したり云々ってな展開にならないところだと思います。紗央さん少女漫画の世界で生きてる人だから! でも警官だよ!
千鶴さんより紗央のが面倒なんじゃないか。少女漫画の住人ですよあの人。(笑)


紗央なんかと付き合ったらF4の他の連中がうるさそうですね! 特にシーマスさん。
だってケレスさんに彼女できたら(略)
シーマスさんは大和と一緒に、「年下の婦警捕まえるなんて犯罪だよな、逆に」とか言ってればいいと思います。で、ルネさんと紗央の写真持ち出して並べ、ルミをチラ見して、「最下位だけは決まってるね☆」と言えばいい。楽しくなってきました。
ルミみたいのがちょうどいいと思うんですが。大和もこのままでいい、っていうか大和の場合ルミじゃなきゃ嫌なので特にフォローとかしません。
ルミも別に可愛いって言われたくて付き合ってるわけじゃないので気にはしないけどこうも徹底されるとイライラしてくるっていう。



ちょっとタっくんの話書きたいなあとか思ったり思わなかったりでフリーセルしながら考えようと思います。
恋愛話は過程を考えるのが楽しくて、その後を書くのが楽しいんです。過程は文章にすると面倒。


2009.02.16(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

決して触れ合わない




「――あ、」

 流風はゆっくりと頭を上げた。
 制服はすっかり雨に濡れている。軒先に座り込んでいたとはいえ、乾くわけでもない。
 キャラメル色の髪の先からはぽたぽたと雫が落ちた。
 目的の人物は地上、透明なビニール傘を差してこちらを凝視している。しかしやがて睨むことも面倒になったのか、階段の近くまでくると傘を閉じ、鉄製の階段をかんかん音を立てて上ってきた。
 流風は目だけでその動きを追う。

「……邪魔だ」

 流風が背をつける扉、この部屋の主は流風の目の前まで来るとそう告げる。
 ん、と流風は小さく頷きを返してから、

「……おかえり」

 全く見当違いな言葉を落とした。






 時折、世界に自分はひとりで生きているんじゃないかという錯覚に陥る。

「なあ、俺ってメーワク?」

 きっかけは簡単で、すごく小さい。
 自分は何とも思っていない、肩書きだけの恋人に振られた。
 全国模試の得点がいつもより少しだけ落ちた。
 たったそれだけのことなのに、何十億人も人間が生きているこの世界に自分だけ見放されて生きているような気がして、誰かに縋りたくなる。
 相手が返事をしないので、都合のいいように話を進めることにする。

「じゃあさ、なんで俺のこと見捨てねぇの? 生徒だからとかそういうの、気にするタイプじゃないだろ?」

 都合よく解釈してしまう。

「嫌ならさ、嫌って言ってくれればいーじゃん? メーワクだって、あんたがばっさり言ってくれたら」

 この世界で、自分を見つけてくれる人がいるんじゃないかと、期待してしまう。

「……俺は、言われたく、ないけど」

 自分を見つけて、拾ってくれる人、捨ててくれる人、がいるんじゃないかと。
 拾ってくれたら嬉しい。でも捨てられたっていいと思う。この世界で見つけてくれるなら。

「……あんたに言われるなら多分、結構嬉しいと思うんだ」

 自分を否定してもいいと思えるのは、見つけてくれた人だけだと思う。
 上辺だけを見て、みんな同じ顔をして近寄ってくる大勢の女のうちの一人や、機械が印刷した紙切れではないと思う。
 そんなものには否定されたくないのに、そんな小さなことでいちいち自分が揺らいでしまうのは脆い証拠だ。

「だからあんたのこと、待ってた」

 否定して。
 受け入れないで。
 切り刻んで。
 どうせなら痛い方がいい。
 それでもいいと思えるから、

「……待ってた」

 





2009.02.15(Sun) | Title | cm(0) | tb(0) |

甘酸っぱいまま腐りゆく


 制服姿で深呼吸をして、インターホンを押す。
 深緑の扉が開いて、この部屋の主、水城流風――流風おじさまが顔を出した。

「いらっしゃい」
「三日間、お世話になります」
「硬くなるなよ。どうぞ」

 父様と同い年のはずなのにずっと若く見える彼は、黒のVネックを着ていて、それが体の線の細さを際立たせている。私は頭を下げてから玄関に足を踏み入れた。持っていた白いボストンバッグにはここに泊まるための荷物が詰められている。持つよ、と言ってくれたので、遠慮なく甘えることにした。小さい荷物でもないし、軽くもない。少し重いな、と思っていたところだった。

「樹理がそっちに泊まることはあっても、椿がこっちに来ることなんてなかったからな。初めてじゃないか?」
「ええ。すごく小さい頃にお邪魔した時はこの部屋ではありませんでしたし」
「だよな。お前連れて葉山が来てたのなんてもう十年以上前だし」

 先頭に立って歩くおじさまの後を歩く。この部屋は広いメゾネットタイプで、二人暮らしの親子が住むには広すぎるくらいのスペースがある。おじさまは高校で教師をしているばかりでなく、附属大の教職課程でも教えているらしく毎日忙しいから人を呼ぶ暇もなさそうだし、息子の樹理さんはあの通り友達が多いタイプではない。勿体無い広さだと思う。
 私が泊まる部屋は二階になるらしい。男の二人暮らしに入ってくるのだから、何かあっても困るという判断なのだろう。何かあることなどまずないだろうとは思っているけれど、こちらの方が気が楽になる。
 両親が急な用事で三日ほど屋敷を離れなければならなくなった、というのが事の発端だった。それでも、そんなのは普段からよくある話で、うちのような大きな家にはお手伝いさんがいる。しかしその時に限って、三人いるお手伝いさんのうち二人は休暇中、残りの一人はこれも急病で私の世話などしていられる余裕がなくなってしまったのだ。じゃあみのりの家に、と話はまとまったのだが、桜井家も問題があり、紗央おばさまがちょうど今日から三日間、警察学校時代の友人と旅行に出かけるのだという。そうなればあの家はちょっと危ない。かなり危ない。私が言えた話ではないけれど。
 学校もあるからあまり遠くなく、心配する必要が少しも無いところ、ということでこの家に白羽の矢が立った。元々父様と流風おじさまは親友同士で、おじさまも快諾してくれたようだ。

「部屋三つあるけど、どこがいい? 広さも家具も変わりないと思う。さすがに勉強机までは備え付けてないから勉強する時はリビングになるけど」
「それは構いませんわ。お邪魔しているのはこちらですから、お気遣いなく」

 どれも変わらないのならどれでもいいのだが、こういうものはこちらが選ばなければ相手も困るだろう。なので一番左の部屋を希望した。
 部屋はクローゼットとシングルベッドとエアコンが備え付けられていた。ベッドサイドに小さなテーブルがあり、小物を置けるようにはなっているようだ。洗面所は二階にもあるから自由に使っていい、とのことだった。

「随分お部屋がたくさんありますわね」

 人を呼ぶことはあるのか、と遠まわしに聞いてみることにする。
 見たところシーツも布団もすべて綺麗なのだが、実際どうなのだろう。

「人呼ぶことは少ないけど、日本の学会に向こうの知り合いが来たりする時泊めたりしてるんだ。知らないかもしれないけど、俺一応ドクターなもんだから」

 知っている。高校卒業と同時にアメリカの最高ランクの大学に留学し、日本人でありながら、しかも若くして博士号を取得した。そして、――帰ってきた彼は肩書きと一緒に金髪の子供を連れていた。何ともドラマチックな話だ。

「存じておりますわ。樹理さんの自慢のお父様の話ですもの」
「ほんと、お前は父親に似て皮肉が上手いな」

 おじさまが苦笑した。私は本当にそう思っているのに。




「今日は樹理さんは?」
「さあ? 俺研究日だからな」

 制服は持ち運びに適さないだろうと思って制服を着たまま来たのだ。その制服はハンガーにかけてクローゼットの中に下がっている。普段着は気が楽だ。
 ダイニングの中央にあるソファに腰掛けたおじさまはテレビのリモコンを弄っていたが、私が下りてきたのを確認すると、紅茶でいいか? と訊ねて立ち上がった。ええ、と答えると、適当に座ってろよ、と声を掛けられた。
 
「椿今中三だっけ? 高校は?」
「愚問ですわ、わざわざ聞くなんて」
「高校こそお嬢学校に通うのかと思ってさ。月見ヶ丘はそりゃあ近いだろうけど、お前に合うかは疑問だな」
「あら、お嬢様学校の方が疑問ですわ。私と父様は似ていると仰いますけれど、なら父様がお坊ちゃん学校に適応できるとお思いで?」
「はは、そりゃ確かにな。悪かったよ」
 
 キッチンのおじさまを見ると、きちんと紅茶を蒸らしてから淹れているようだった。こういう几帳面なところは樹理さんとよく似ていると思う。昔は見た目からしてまるで似ていない親子だと思っていた。おじさまは学生時代割と遊んでいたと父様が言っていたように、忙しささえなければ交友関係はかなり広いのだろうし。今こうして見ると、何となく横顔も似ている気がするのだ。樹理さんが成長して学生時代のおじさまの面影に近づいたのかもしれない。
 
「砂糖とミルクは?」
「結構です」
「了解」

 右手にティーセット、左手にマグカップを持って、おじさまはこのソファに近づいて、目の前のテーブルにその両方を置いた。
 何も無くては間が持たないと判断したのか、リモコンを操作して適当なニュース番組にチャンネルを合わせると、おじさまはマグに口をつけ、一息つく。私もティーカップに口を付けた。いい紅茶だ。おじさまはコーヒー派のようだし、樹理さんは基本的に緑茶が好きな人だ。これが仕舞われたままなのかと思うと勿体無い気がする。

「樹理さんには今日からのことは?」
「言ってあるよ。すっげー嫌そうな顔してた」
「でしょうね。三日も私と寝食を共にするなんて考えたくもないでしょうから」
「ガキの頃はあれだけ一緒に遊んでたくせにな。ドラマの世界なら恋のひとつやふたつ芽生えてるところだ」
「私と樹理さんが? まさか」

 多少鼻で笑ってカップを置くと、おじさまも同じように鼻で笑ってマグをテーブルに置いた。
 幼馴染というのは、確かに近い存在かもしれないけれど、お互いを少し知りすぎている。それは恋愛の舞台では邪魔なものだ。

「そう言うけどさ。意地張り合ってるくせに結局いつも一緒に遊んでた。本の中じゃあるまいし、昔は本当に樹理はいつか椿を貰うんじゃないかと思ってたよ」
「樹理さんがそんなことする人に見えます?」
「さあ。けど人間、どうなるかわかんないからな」

 実体験。とおじさまは自分を指差す。
 確かに、おじさまは父様の記憶のままの人なら今でも独身を貫いていそうだ。今も独身という言い方はできるのだろうけれど、子供なんてまず作らなかっただろう。

「だから、お前が都筑の息子追い回してるって聞いた時驚いた。ショックもあったかな」
「おじさまには悪いですけれど、炎而様の方が樹理さんより余程人間として心惹かれます」
「だろうな。俺もそう思うよ。樹理にはちょっと柔軟さが足りないよな」
「ええ。馬鹿みたいに頑固ですし、打たれ弱いですし、私にあんな失礼な物言いをするのは樹理さんくらいですわ」

 おじさまが笑った。そっかそっか、と自分さえ言わないような悪口に苦笑しているようだった。でも、本音だから仕方ない。私は樹理さんのそんなところがダメだと思っているし、そのダメなところの一端はきっとおじさまが担っているんだろうとも思っている。

「……樹理は、俺がこういう親なのもあるけど、椿も分かってるみたいにああいう奴だから、俺よりずっと不器用だし、もしかしたら俺よりずっと孤独に生きていくんじゃないかと思ってた」

 樹理さんは不器用だ。おじさまよりずっと。樹理さん自身直そうと思っていないし、おじさまも直るとは思っていない。生き方と育てられ方と環境に問題があった。そう思う。
 おじさまは遠くを見るように、視線を大きなテレビの画面に向けていた。私はそんなおじさまの横顔をじっと見る。おじさまは、けど、と続けた。

「椿にとって樹理がいかに特別かわかったから、よかった」

 はあ?
 思わず音が顔に出てしまう。
 どこをどうすればそんな結論に? 信じられない。私が来る前にお酒でも飲んだのだろうか。ならこの人、かなり危ない気がする。耳掃除でもしてあげるべきなのだろうか。
 私が異様な顔をしていることにおじさまも気付いたらしい。顔をこちらに向ける。

「樹理の駄目なところを、俺以上に椿は分かっててくれてるから。樹理だって椿の嫌なところならきっと掃いて捨てるほど言えるだろうし」
「それは結果だけを見てのことでしょう? 親同士が仲が良くて、樹理さんは頻繁に屋敷に来ていたんですから自然とそうなります」
「結果さえ時の運だろ? どれだけの選択肢があったって、見える結果はひとつにしかならない。椿は樹理にしかそういう態度を取らない。それがこれまでの環境のせいだったとしても、結局そうなっちまったもんはどうしようもない。樹理はきっと、椿の人生の中で特別になってるな」
 
 言い終えるとおじさまは、まだ学生と言い張っても通用しそうな表情でにやりと笑って、ざまあみろ、と言う。ざまあみろとは何だろう。私が何をしたというのか。
 
「おじさまを嫌いになりそうですわ。樹理さんは問題外ですけれど、おじさまなら私のストライクゾーンに入ってきてもおかしくありませんのに」

 ソファの背もたれに深く体を預けて、ちらりとおじさまを見ると、おじさまはやっぱり笑った。大胆だなお前、とのこと。

「無理だよ、絶対」

 それから私を拒絶するようにそう言う。
 私だってもちろん本気ではない。冗談のつもりで言ったのに、その冷たい声のトーンは少し私を寂しくさせた。

「俺は馬鹿みたいに頑固だし、馬鹿みたいに打たれ弱い。お前の嫌いな男のタイプそのものだ」

 知っている。
 おまけに不器用だ。ここまで似なくてもいいのに、と思ってしまうほど、おじさまと樹理さんはよく似ている。
 似ているから毛嫌いしたりはしない。それに、父様と付き合いが長いという点でも父様とおじさまを同一視したりしない。

「それは、私が嫌う男性の定義さえ変更されれば良い、と受け取ってよろしいですか?」
「年齢制限ナシなんてありがたいな。可愛くて賢くて性格に問題ある子は大好きだよ?」
「照れ隠しがお上手ですわねv 素敵ですわ」

 この人は、きっと最初から頑固で打たれ弱かったのだろう。樹理さんと同じ年の頃からずっと。私がこの人に一目置いてしまうのは、大きなことを経験してなお、今でもまだ頑固で打たれ弱いというから。
 父様と母様も、普通じゃ考えられないような大きなことを経験していると思うけれど、この人は、ほんの数瞬前まで自分でも全く想像していなかった未来に突っ込んだのだ。
 
「おじさまがいてくだされば、三日間楽しく過ごせそうな気がします」
「……そうかよ」
 
 ぽん、とおじさまが私の頭に手を置いた。
 父様とは全く違う手、なのに、眼差しはどこか似ている気がして、私はひどく戸惑ってしまった。



2009.02.13(Fri) | Title | cm(0) | tb(0) |

さて……
もう眠いです。最近の寒さは異常です。死にそう。


点呼どんがご近所を書いてたのを思い出し、理央と大和あたりも絡んだりしないかなあと思ってみることにしました。大和はツキ高で生徒しててもご近所で年上してても理央にちょっかい出しそうです。
そして鬱展開に疲れたので番外妄想するようになりました。それならいくらだっていける、いくらだって書けるぜちくしょう……! 名前で呼ばせたいんだ!
暖炉とか料理は下手だけど裁縫はできる男とか荷物持ってあげたりとか捨て猫飼ったりとかなんかちょっと岡崎っぽいことさせたいんだ!(何)
そして女守らせたら最強、と。アンドゥーと張れるな。問題点は山積みな気がしますが。


今日はたまたまヨークマートに行く機会を得たので、ここぞとばかりにセブンプレミアムの商品を眺めまくってきました。
「おお! 本当にメーカー名表示してる!」ってな感じで。トップバリュと比較したわけじゃないんでまだわかんないけど、フーデックスとは違うよなあと思う。


何か書きたいなあ。
流風をめっきり書いてないから流風を書くんでもいいんだけど。
やっぱりあれか、青薔薇を書かないことには書きたい流風を書けないのか。
パラレル大好きだしさっちゃんと樹理とか会わせても楽しそうだけど、さっちゃんのあまりの自信家具合に樹理は圧倒されて暗さに磨きがかかると思う。
前クリチューの流風とさっちゃんはびっくりするほど前向きで自信家で愛妻家のマザコン。
さっちゃんとルカが会ったらルカは子犬のように敵対心むき出しだと思う。もしくはドッペルか。
どっちにしろろくな親にならないなあ、流風。酷い。


2009.02.12(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

ようやっと
15ページ。最長記録更新できそう。
なんてったって文字サイズ初めて9だしね。10.5だったらもっと長くなってる。
さっきまで書いてた段落っていうかパートは久々にほのぼのした感じだったんで新鮮でした。
暗いだけじゃないんだから!
設定ありきで書いてるから登場人物をできるだけ没個性的にしてるつもりなんだけど、カメリアさんは愛着が湧きます。そういえば病弱でちょっと口調が男っぽいってどこぞのつぐみさんみたいですね。つぐみさん私苦手だったの思い出しました。


理央奈央の両親が理央奈央そっくりとか自分で言い出したら止まらなくなってきた。
イメージはどこぞのシンクロの和仁様と舞加さんです。
何でかわかんないけど、最近青薔薇の続きじゃないがあのストーリーの人々を書きたくて仕方ないです。千鶴さんってアホでどうしようもないけどきっと可愛い女なんだろうなと思います。書いてるとダメ人間にしか見えないんだけどさ……!
青薔薇の続きとか番外とか考えてると、あの世界の男性キャラ何であんなにろくでなしばっかりなんだろうと爽やかな気分になります。その中でちーちゃんがケレス先生に惚れるのは最早当然と言うべきか否か。あれですよね、サークル内で旅行とかいう話とか書きたいなとか思ってました。温泉! 浴衣! 卓球! 飲み会! みたいな。陸さんは雑誌の撮影のロケで拉致られてればいいと思う。
最近流風をめっきり書いてません! 大和に肩入れしすぎだろう私。
キッズステーションでヒカ碁の放送を見て、加賀さんのCVが伊藤氏でテンション上がりました。中2であんなイケメン&素敵声なんて犯罪ですよ!(笑)


やっと業界研究をし始めました。ノートにまとめて行くのは結構楽しい。
しかしどうして赤ペンが1本も見つからないんだ……! 私の赤ペン持ってない度は異常。
ジェットストリームの3色ボールとか欲しいなあ。
マイナビだかリクナビで、自分の志望業界ランキングを見たところ、エントリーしてる企業ことごとくランク外ww
どこがどこの傘下、とかは調べてると楽しいです。
ということで、某ご近所のお店はイ○ンの傘下でした。通りでトップバリュが置いてあるわけですよ。
PB製品に関心があるので、日曜の説明会は非常に有意義でした。
明日から店舗見学とか行きたいなあと思ってるんですが、PB製品買ってきて比較でもしようかな。
NBに対抗するためにPBがどんどん開発されて売れてって、今度はPB同士で競合ってことになるんじゃなかろうかと楽しくなっております。
ぶっちゃけ味変わんないしなあ、NBもPBも。一流メーカーに製造依頼してるってのも初めて知りました。自社工場とかだと思ってた。情報仕入れるの遅すぎ自分。
日曜の説明会が有意義すぎてうっかり東北に就職したくなりました。
明日は企業研究かなー。図書館に本返しにいくついでにいろいろ見てこよう。


毎日寝るのがこの時間。明け方めっちゃ寒い。

2009.02.09(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

レモンパイ


パイ生地は作ったことが無いのでわかりませんが、レモンパイで一番大変なのはレモンまるまる使うところだと思います。皮擦って使うし、果汁も絞るし。
もう一回チャレンジしたいところですな。ていうか一人暮らしがしたいです。(唐突に)


点呼どんが何か素敵なの書いてくれたので、続きじゃないけど空と理央奈央の話をちょっとばかり書いてました。
双子の親は宝石商をやってます。某ドラマの影響でそれに決定しました。なので紗央さんちも宝石商です。紗央のお父さんが社長、双子のお父さんが副社長っていう会社です。ちなみに紗央の父親が双子の父親のお兄さんっていう。
個人的設定ですが、双子が距離置いて会おうとしてないご両親というのは双子にそっくりです。
おとんは理央を大人にした感じで、おかんは奈央を大人にした感じで、性格も理央奈央そっくりだと思ってます。つまりバカップル……!! 央樹さんと莉那さんって名前だけは決まってる。
双子は親から見離されてるとかなんとかぼやいたりするけど、父親と母親の名前から一字ずつ取って名前つけられたような子どもが愛されてないわけがない。しかも出生届超ギリギリに出してそう。すごい名前迷ってたりしたらいいなあと思ってます。
紗央さんのご両親は、なんとなくですが、まんまアンドゥーと紗央みたいな夫婦だったらいいなと思ってます。紗央が将来タっくんと結婚するにしてもそんなんだといいな。お母さんの名前は決めてませんが、お父さんは央人さんって決めてます。
莉那さん絶対可愛いな。央樹さん絶対素敵だな。書く気ないからそんな妄想も膨らみます。
今書いてるのは、そんな双子のご両親が帰国して、食事会をするってんで空に一曲演奏してもらえまいかというお話。私ピアノに疎いので昨日はずっとニコニコしてました。
くるみ割り人形の「金平糖の踊り」とか好きです。可愛い。年長のときクラスでくるみ割り人形やったの思い出します。私は別の出し物でナレーターしてました。ふくろうのそめものやは今考えてもいいお話だったと思います。
ていうか、くるみ割り人形なんて私には無理ww どの役やればいいの、ねずみの大将か?


眠い。けど履歴書……。
耳鼻科にも行きたい。

2009.02.08(Sun) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

われなべにとじぶた



「これ」

 いつものように先生を玄関に入れると、先生はすぐ皿を突き出してきた。

「何ですか、これ」
「ここの隣の家に住んでるやかましい女が押し付けてきたもんだ」
「ああ」

 合点がいった。この前のレモンパイの皿だろう。
 直接返してくれると助かるんですけど、と試しに言ってみると、こっちに返すのも直接返すのも変わんねぇだろうが、と返された。ここは姉さんの家じゃないんだけど、仕方ない。
 先生を先に部屋に通して、俺はキッチンに皿を置いた。
 ――食べたんだろうか。食べたんだろうな。
 そっと皿の縁に触れて、それからすぐに部屋に戻った。




 レモンパイは今でも姉さんの一番得意な料理だ。
 料理を始めたのは確か小学校五年だか六年の頃だったか。バレンタインにあげるお菓子作りが発端だ。姉さんが闘志を燃やす対象といったら、そりゃあまあ、うちの兄さん以外に有り得ない。兄さんは今でもそうだけど、バレンタインに貰う数は少ないけどその中に本命が混じっているのが厄介なのだ。義理ばっかり死ぬほど貰うより姉さんにとっては性質が悪いだろう。だから姉さんは、周りの女子とどうしても差をつけたかった。他の女子がみんな、溶かしたチョコレートをどんな型に流そうか、ラッピングはどうしようかと考えている中、姉さんは『すべて手作り』にこだわった。
 そこで引っ張られたのが俺だ。服を思いっきり引っ張られて姉さんの部屋に連れていかれ、大人向けの料理雑誌をしこたま見せられた。どれがいいと思う? けーいちはあまいの大丈夫かな? あんた弟なんだからお兄ちゃんの好みくらいしってなさいよ! と疑問質問最後は罵倒で締められた。兄さんのために作るならいっそお菓子じゃなくてもいいと考えていたあたり、姉さんはその頃から全然変わってない。姉さんがこんなに必死になるんじゃ俺も適当やるわけにいかなくて、雑誌を何ページもめくった。正直、兄さんは何を貰ったって同じ反応をするだろうと思ってたけど。不安そうに俺を見る淡い青の瞳を裏切ることはできなかった。
 そんな時にたまたま目に留まったのがレモンパイだった。表面には少し焦げ目のついたふわふわのメレンゲ、中のカスタードはレモン果汁をたっぷり使うから甘酸っぱくて独特の味がする。アップルパイやパンプキンパイだとありがちだし、市販を疑われるかもしれないけれど、レモンパイなんてなかなかお目にかからない。作ることができればかなり周りに差をつけられるだろう。で、他の子が市販のミルクチョコレートを溶かしてハートだの星の型に流している時に姉さんは小麦粉と格闘してパイ生地を作った。




「あいつのチャイム癖なんとかしてやめさせろよ」

 部屋に戻ると先生が唐突にそう言ってきた。話を聞けば、どうもチャイム魔人のようにチャイムをぴぽぴぽ鳴らしまくったらしい。

「あのパイ姉さんが作った時、俺たち二人とも外にいたんで外で食事取ったら兄さんに電話かかってきたんですよ」

 それなら一言声かけなさいよね!! という姉さんの怒鳴り声が兄さんの携帯から漏れていた。あまりの大声に兄さんは苦笑して電話を耳から離して、姉さんの怒りが静まるのを待っていた。まったく、ややこしい人だ。

「勝手に作ったくせに、せっかく作ったのに! って怒って、で、捨て台詞が“いいわよ、犬の餌にでもしてくれる!”です」

 姉さんなら多分本気で犬にでもくれてやろうとしただろうと思う。奈央が先生に持っていくのを提案してくれて本当によかった。あのパイは犬に食わせてやるには少し気持ちが入りすぎている。

「……それを聞いて言うのも何だが、あいつは機嫌良かろうと悪かろうとチャイムああやって鳴らすだろ」
「子どもの頃からですから直りませんよ、多分。機嫌良いと若干リズミカルになります」
「俺は一生聞かねえな、それは」

 それには同意だ。
 やれやれと先生がため息をつき、俺は数学の問題集を開く。





 前日が運よく日曜で、朝から気合いを入れて姉さんはパイを作った。俺も兄さんも、鈴城家に立ち入ることを許されなかった。にこにこ笑いながら奈央が締め出すのだ。お姉ちゃんすごく頑張ってるから、待っててあげて。と。どっちが姉だかわかんないな、と兄さんと話した覚えがある。
 そして当日、姉さんはいつも学校に行く時間よりずっと早くうちに電話を寄越して、早く学校に行こうと言い出した。まるで遠足に行く子どものようだ。早く学校に着いて、兄さんに自慢したかったんだろうと思う。それから教室に徐々に人が増えれば、姉さんの頑張りを褒めてくれる奴もたくさんいるはずだ。小学生が持ち歩くには不似合いのケーキボックスをしっかり手に持って姉さんは歩き出した。
 それからすぐだった。大きなトラックが狭い道を無理に曲がってきたせいで、避けようと体を壁に寄せた時、トラックの側面がケーキボックスに触れて、姉さんの手からボックスを奪った。タイヤに踏まれこそしなかったが、ボックスは側面から地面に落ちた。排気ガスを噴き出しながら、何事もなかったかのように去っていくトラックに俺は殺意さえ抱いたが、姉さんの悲しみはそれ以上だっただろう。せめて箱を抱えて避けたらよかったのに、と俺は思った。
 俺がトラックを追いかけようとすると、奈央が俺の服の裾を引っ張って、にこりと笑顔を作った。奈央がどうしてそんな表情をするのか俺にはさっぱりわからなかったが、今思えば、そんなことをしたってどうにもならないし、姉さんが惨めになるばかりだということを奈央は知っていたんだろうと思う。
 あたしたち先に学校行ってるね、と奈央が兄さんと姉さんに声をかけた。そうしな、と兄さんが言う。俺は奈央に手を引かれて歩き出した。姉さんは膝をついて泣きじゃくっていた。
 ――兄さんはどう慰めるんだろう。
 兄さんは不器用だ。どうするんだろう、と俺は思った。気になって一度振り向くと、角がつぶれてしまったケーキボックスの蓋を慎重に開いている兄さんが見えた。中身はきっとぐちゃぐちゃになってしまっているんだろう。

『ちょっと崩れてるけど、まだ平気だよ』

 兄さんはそう言って笑っていた。笑って、箱がそれ以上変形しないようにそっと姉さんに見せた。当然姉さんが泣き止むはずはない。

『腕、上がんなくて抱えて避けられなかったんだよな』

 そこで俺は足を止めた。
 俺が止まったから奈央も止まった。
 なんで腕上がんなかったんだ? そう思った。

『よくわかんないけど、そんなになるまで頑張ったんなら絶対みんな食べてくれるよ』

 兄さんは不器用だけど、俺よりもずっと、ちゃんと、周囲の変化を見ている。
 姉さんの腕が上がらないのに気付いていた。だからこれは仕方ないこと。
 兄さんは姉さんが何を作っていたのか知らなかったけれど、あれを作ったことによって姉さんの腕が上がらなくなったと判断したんだろう。そりゃそうだ、昨日姉さんは一日中家から出なかったから。
 姉さんは、全部ひとりで生地を練ったりレモンを絞ったりしていた。小学生には重労働だ。だから姉さんは、筋肉痛で箱を抱えたくても抱えられなかったのだ。
 姉さんが顔を上げた。腕が痛いなんて一言も言わなかったのに、兄さんが見抜いたから。

『そ、そんなのっ、もういいわよ! 別に自慢したいわけじゃないんだし! けーいちにあげる!!』

 兄さんはあっという間に、姉さんの本音を引き出した。これが意図的ならどれだけ腹黒いんだって話だけど、兄さんは間違いなく素でこれをやってのける。それが俺には、多少なりともショックだったのだ。 
 俺はパイ選びにつきあって、雑誌を何ページをめくって見たから、生地作りが腕力を使うことはわかっていたのに、どうして姉さんは箱を抱えなかったのかと思ってしまった。
 俺と兄さんじゃ全然違う。一歳の差は思ったよりずっと大きい。





「そうだ、姉さんが“金髪に、自分の見た目自覚しろ、って言われたんだけどこれはあたしに対して全面戦争挑んでるって解釈でOK?”って俺が殴られそうになりました」
「ガキ向けの読解ドリルから始めた方がいいんじゃねぇのか。つーかよくそんな読解力の女と付き合っていられるな」
「兄さんもいい具合に抜けてるんで」
「それは否定しないが」

 読解に欠ける姉さんと、深読みしない兄さんは合っているんだろうと思う。
 普通、先生が姉さんに言ったような文脈で全面戦争を想像する方が難しい。
 まあ姉さんはそんじょそこらの柔な男よりは余程強いだろうから、万一があってもただで倒されるような女ではない。けれど先生が心配してくれるように、一応気にした方がいいんだろうというくらいのビジュアルではある。

「先生、姉さんみたいなビジュアルが好きなんですか?」
「性格と態度と読解力にでかい欠点がなければな。悪くないとは思う」

 これが、性格も態度も読解力も、兄さんが相手なら抜群にいいのだからおかしな話だと思う。先生が言ったあの台詞も、兄さんが同じように言ったなら、姉さんは。

「先生が性格も態度も読解力も抜群に悪い女が好みだったらよかったのに」

 それなら、レモンパイくらい兄さんが掻っ攫って言っても何も特別には思わないのに。

「あいつだけは願い下げだな」

 先生がそう言ってしまうから、俺はどうしたって割れ鍋に綴じ蓋を思い出してしまうのだ。



2009.02.05(Thu) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

お前を蝋人形に(略)


初ES書いてます。(遅)
しかしまだ書き終わりません。でも明日バイトなのでもう寝ます。
あれですね、ESって、1枚書けたらたくさん書けますね、多分。
取り合えずもう写真撮らなきゃマズくね?(爽)


でもこんだけ頑張って書いてもきっと落とされるんだろうなあ、と思うと鬱になります。(笑)
落ちる前提なら平気なのか? わかってても落ちるとがっくりするよねえ。1年の時単位落としたの思い出します。
小説書いてたけど詰まったので、気分転換がてらやってたんですが、綺麗な文章にならないと躍起になってしまうもんですな。
男と女しか出てこない話だけど、極力恋愛要素を排除したくて。(私には珍しく)
だって2人とも今にも死にそうな人たちだから。
そう思うと手が止まってしまうなあ。ESでも書くか、と。提出早いのから書いていかないとな。

2009.02.01(Sun) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

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