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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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うわああああああ

ファルディオ……!!!!(涙)
ああああ、ファルディオがぁああああ……!!


「あんなことっていうのは、どのことだ……?」
もう、もう、櫻井の独壇場だよもう……!! Aパート全部ファルディオにくれてやるよ!!
ダメだよあんなの、ファルディオの表情と櫻井の声で泣けました。
一口で片付けられる問題じゃないよね、うわああああああああ、私どうしたらいいんだ……!!


そしてBパートはアリシアの独壇場。ときどきザカ。隊長と副長コンビ。
井上麻里奈うまいなあ……。小隊の話を聞いちゃったときの動揺具合がすごく上手いと思います。
ああ、なんかもう上手く言えません。ファルディオもアリシアもウェルキンも、みんな言いたいことがあって、でもみんなお互いが大好きだから言えなくて、比重としてはウェルキンがすごく楽してるように見える。
ファルディオの苦しい感じとかダメだよねあれ反則だよね!! 「君が側で支えてやれ」って、ファルディオが着実に宗方コーチとの差を詰めてきています。何だかんだで私はやっぱりファルディオ好き。


一人だけ生き残った、王女を人質にとってヴァルキュリアの盾と剣を奪った、アリシアを撃った。ファルディオが自分で言ってたみたいに、全部一口で済ませられることじゃないんだろうとは思う。それでもそうするしかなかった。
「じゃあ俺はどうすればよかったんだ……!?」
って台詞、激昂するウェルキンでも感情的に返すことができなかった。ファルディオにもいろんな気持ちがあって、そうするしかなくて、しかもファルディオにしかできないことだった。私は永遠にファルディオの味方です。


スカーフを外したアリシアも印象的でした。「バケモノなの」って、ああいう台詞どっかで聞いたことあるんですけどどこでしょう。
次回が「愛のかたち」ってすっげーデラ萌えそうなタイトルなのに福島県wwwwww
まあいい、ようつべで見るさ……!

ファルディオの声が叡一くんの声だと思うだけでときめきノンストップなんですけどどうすれば。叡一くんイケメンすぎる……!(笑)
そして旅行に誰かPC持って行くなら私うみねこEP5持って行くんで誰か謎解きしてください。気になる。


(追記)
ヴァルキュリアもう1回見てきた。
やっぱりファルディオはいい男。
「黙って死ぬのを待つほど俺はできちゃいないよ」って、そうなんですよね。何もせずに開き直って全部捨てることもできないし、だからといって一人だけ生き残った事実は変わらないし。何度見てもAパート泣けます。
ウェルキンにとってはイサラが本当の家族で、イサラが死んでもアリシアがいてくれて、それで自分を保ってた。アリシアが隊から信頼を得られないことは、ファルディオが隊を失ったのと心情的にはすごくよく似てるんだと思います。そりゃあ本当の家族には敵わない、でも本当に大事なものだったんだろうなあ。アリシアの側にファルディオがいないことが悔やまれます。隊を失ったファルディオなら、ウェルキンとは違う方法でアリシアを慰められただろうに……。

2回見て、やっぱり櫻井上手いなあと実感。

「じゃあ俺はどうすればよかったんだ……!!!」

の台詞の感じがすごくすごく好きです。悔しさとか悲しさとか苦しさとかすごく詰まってるように聞こえる。あのファルディオの表情が、救いを求めるような答えを求めるような、辛そうでいい表情だったので、相まって櫻井の演技もむちゃくちゃ良く聞こえます。
戦場のヴァルキュリアをそういう方面のゲームで出して欲しい。釣られてやるよそんなの出したら!
ファルディオルート欲しい……! あとはロージーとザカにフラグ立ててあげて!
いや、ファルディオとコーデリア姫の間にフラグが今後立つなら許してもいい。(何様)


明日朝からバイトか……。そうか……。

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2009.08.31(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

祈りに似て非なるもの 4



 南の町、その奥に聳える金山では、今でもそれなりに金が産出されている。うちの国の経済を支えていると言って差し支えない。そのためか城下と同じくらい人口も多いし、活気もある。まあ、加工に優れていないから金山での発掘に従事する労働者と、産出した金を北の町に運ぶための運搬業者とで成り立っているというのが正しいのかもしれない。運搬業者は単に北と南を行き来するだけの奴もいるが、創じゃない奴が大半だ。南から北に金を運び、加工したものを他の国で売り捌く、そういったルートを持っている。だからこの町ではどこよりも異文化交流がさかんで、他の国の特産品もよく入ってくるということだ。俺は基本的に政治や外交にはあまり関与しない。騎士団を率いているから町のど真ん中に用があるということもこれまでそうそうなかった。詳しいことは教科書知識レベルだが、用があるのは町の中心ではない以上、そう細かい知識はなくてもいいだろう。
 町には基本的に細い道しかない。しかし金山に向かうために町や住宅地を抜けると、だんだん道幅も広くなってきていた。

「……お前、実家は」

 町の舗装された道路を出ると再び砂利道が続く。
 話を振られた慎吾は自分のことだとわからなかったらしく、一瞬の間があった。

「俺ですか? 俺の実家はですね、もっとずっと南っス。国境間近」
「この辺は? 懐かしかったりしないのか?」
「や、貧乏人はこんなところ用無しですし。基本的に物々交換でどうにかなってるようなところでしたし。そうっスね、御前試合出るって決めて、家を出てから城に向かう時にちょっとは通りましたけど、懐かしいってほどでは」
「ふうん」
 
 北、東、南と来て、どの町を走っても慎吾が懐かしそうにしているところがなかったのは、そういう理由らしい。
 更に聞けば、金山がある方角とは少しずれた方向に実家があるらしく、金山にも騎士団に入るまでは近づいたことがなかったという。
 口にはしないが、そんな辺鄙な土地に住んでいた慎吾が両親を亡くしたということは、そんな辺鄙な土地に攻め込んだ奴らがいるということだ。俺が興味なさそうに窓の外を見ると、察したのか慎吾がぽつりと話し出した。

「王子も思ってると思うんスけど、そういうことなんですよね。……町のど真ん中でやるよりも、中心から遠い分鎮圧に時間がかかる。なら俺のいた町じゃなくたって、とも思ってたんスけど、……あの金山が元々向こうのモンだったんなら、あの辺は戦場にせずに無傷で取り返したいんだろうな、って。何となくわかってきました。きっと、何年も何年も機会を窺ってる。特に今は王子がいるから、騎士団と戦うのは得策でないこともわかってるんだと思います。だから、辺鄙な場所ばかり蜂起のポイントに選ばれる。殺されたり燃やされたり、酷いもんです」
「機会を、ね……」

 国が滅び、その上迫害され、一からやり直すどころかマイナスに戻った奴らは、こうして今着々と信者を増やして、復讐の機会を窺っている。国の奪還が最終目的だろう、それは妥当だ。
 つまり、王位継承云々でごたごたしている時が一番突っ込みやすい。特に俺は国を継げるかどうかも怪しいらしい、ときたもんだ。俺が騎士団を率いている時点で奴らにもそれはおそらく知れている。

「ま、平気っスよ。伝承が本当だったとしても、王子が王族でないってことではないですし。それに、今までになかった力、ってことは王子がいることで国にとってはプラスになった部分も多かったってことで! 魔法だか魔術だか知りませんけど、そんなものより実戦経験や統率力の方がモノを言います」
「使用人風情が偉そうに」
「王子を励ますのも仕事の内っスから」
「励まされてねぇよ、ばーか」

 慎吾に励まされることなどあったら国の恥だ。可哀想としか言えないような境遇の相手に励まされることほど屈辱的なものはない。慎吾もこちらの意図を察しているのか、こういう時くらい素直に励まされてくれりゃいいのに、と漏らす。

「俺のこと励ましてる暇があるなら、弟と妹の顔くらい見てきたらどうだ」

 足を組み替え、腕を組んでそう言ってやると、慎吾は「は?」という文字が口から飛び出しそうな顔をしていた。俺の言葉を理解するのにその後数秒かかっていた、……こいつ、いい度胸してやがる。

「あ、はは、何ていうか、王子もたまにはいいこと言うんスね」
「一言余計だ」
「お気持ちはありがたいんですけど、……行けません」

 行きません、ではなく、行けません。できないのだという。慎吾が言葉の選択を誤ったのかもしれないと疑ったが、どうもそうでもないらしい。思いつめた瞳がその事実を語っている。

「弟と妹の元を離れる時に、約束したんです。戻ってこなかったら、その時は騎士団に入ってお前らのために戦ってるんだからな、って。だから泣くなよ、周りの人困らせるなよ、って」
「会いたくないのか」
「会いたいですよ。弟も妹も俺に会いたいだろうと思います。けど、こんな無様な姿になって、足引きずって会いに行くなんて、それは俺の心が許せなくて。俺は騎士団でしっかりやってる、って、そう思っててもらえる方が俺もありがたいです。あいつらの心の中では、俺は騎士でいられる」
「で? 死んだらどうするつもりだったんだ」

 慎吾の目が俯いて動かなくなった。
 俺は、何も間違ったことを言っているつもりはない。
 騎士団で戦死すればもちろん家にも連絡が行く。葬儀も開かれる。だがこいつの場合は。
 それ以上言うのは野暮だろう。戦死以外の理由で兄が死んだと聞かされる弟や妹の気持ちなど、わからない。まだ慎吾は生きていることだし。俺はため息をついて窓の外を見た。

「俺が無事に王位継承したら暇をやる。馬車も出してやる」
「王子、」
「弟妹にその無様な姿晒してこい。で、城に戻って馬車馬のように働け。命令だ」

 俺の言葉に慎吾は、やっぱ最低っスね、と苦笑した。





「この先に石碑があるって?」
「はい、随分昔からあるものらしくて、新年には採掘の責任者がお参りに来るんだとか」
「……そりゃ、毎日参れるようなモンじゃねぇよなぁ……」

 金山の入り口はこの真裏。慎吾が金山の入り口で聞いた話によれば、金山の真裏、即ちこの場所から少し山を登ったところに古い石碑があるのだという。責任者が新年に一度参る程度だから、その石碑がどんなものなのかは俺や慎吾はもちろん、長くこの金山で働いている人間でもよくわかっていないとのことだ。
 で、だ。その石碑までの道ってのが、――気が遠くなるほどの段数の階段。馬車を停め、階段の前で上ったずっと先を見上げてみる。……少し登ったところだと? 少しってレベルじゃねぇぞ、何段あるんだコイツは。数百段は軽そうだ。

「ええっと、……どうします?」

 慎吾もこの階段には笑いを隠せないらしい。俺だって笑いたい気分だ。
 本当なら面倒もいいところだから、ここまで来たことを良しとして帰るところなのだが。騎士団放って長いことこうしている以上、何の成果がなくとも取り合えず見るものは見ておくべきかと思う。収穫がなさすぎたことへの罪悪感を払拭したいだけだ。

「あーあ、わかったよ、行ってくる」
「え、俺もお供します!」
「お前の足に付き合ってやれる精神的余裕は無い!」

 この数百段、足が悪くない俺でも嫌になるのに、完璧に足の悪い慎吾に付き合っていたら時間がいくらあっても足りない。こんな登って下りるだけの階段、フォローも特に必要あるわけでもなし、登った先にあるものは石碑だけとわかっている以上、わざわざ慎吾を連れる必要はないのだ。

「わかりました、何かあったらすぐ向かいますから」
「嘘つけ」
「じゃあ俺もゆっくり後追います。それなら単にここで待ってるより、王子のピンチに駆けつけられます」
「んな事態があったらお前が着くより早く自力でなんとかするっつの」

 慎吾も元々は騎士団の一員、騎士団を追われてからも自主的に運動は欠かしていなかったようだし、俺が酷使していたせいもあって、階段を登ること自体は嫌ではないのだろう。俺の体を貸してやりたいくらいだ。
 そういうことで、俺と慎吾は最初の一段は一緒にスタートした。もちろん、二段目から先俺との距離はどんどん開いていく。そんなことはわかりきっているからいちいち慎吾がどこまで登ったかを確認はしない。段差は登ってみると意外と急で、下手に下方を確認しようとして落ちたりしたらシャレにならない。笑い話もいいところだろう。その上階段はいくら登っても終わりが見えず、一番軽い服装にしてよかったと心底思った。王子だから体力が無いとかいうわけではない。俺だって騎士団を率いている、それなりの体力づくりは欠かしたことがない。
 足にかかる負担を、思考で紛らわす。そうしてもう何分経ったのだろうか、上方を見やればあと二十段ほどで階段が途切れる。やっと階段が終わるらしい。終わりが見えればやる気も出るってもんで、一段一段また踏みしめて登っていく。

「っ」

 終わりまであと数段、というところで、違和感に襲われ足を止めた。自然、剣を抜く姿勢に入る。
 ――なんだ?
 さっきまでは感じなかった何かを感じる。おかしい。さっきまではこんな気配、一切していなかったのに。
 そのままの体勢で残りの数段を登りきると、そこに寂しく開けた場所があった。申し訳程度に石畳が敷かれており、奥に小さな石碑がある。一度違和感が消え去り、その石碑まで歩いていく。それは本当に、ただの石碑だった。手を伸ばして触れようとすると、電気が走るように再び違和感に襲われる。手はやはり自然と束を握っていた。

「……何者だ」

 声をかける。さっきまでは確かにいなかったはず。石碑の向こうに黒い影がある。もちろんそれは、慎吾ではない。
 つい数秒前までは確かにいなかったことを確認すると同時に、これが違和感の原因であることを悟った。誰だか知らないが、違和感の原因はコイツだ。
 黒い影がゆっくりと振り向く。ボロくて丈の長い黒マントを羽織ったそいつは、俺と張れるくらいガタイのいい男で、背の丈も俺と大差なさそうだった。どこか驚いたような、寂しそうな、変な目をした男だ。気に食わない。
 いや、本当に気に食わないのはそんなところじゃない。
 本当に気に食わないのは、

「何だ、てめェ俺が見えんのか」
「見えないモンに声かけるほどイカれちゃいないんでね」

 表情が俺に似ているような気がする、この気持ち悪さだ。
 すぐに抜けるよう、束を握った手に力を込める。そいつは相変わらず憂えた瞳で、ぽつりと呟いた。

「――そうか、……また、死ぬのか」

 また?
 聞き間違いかもしれないが、俺には確かにそう聞こえた。また、と。一度死んで再び死ぬということか? 理解できない。
 男の憂えた表情はそれまでだった。俺がわけもわからず剣を手にしたまま立ち尽くしていると、男の口許はにやりと不敵な笑みを形作った。

「今回はさすがに持ち主が変わるとは思っちゃいなかったんだが、――なるほどな、本拠地で俺に会えたことを幸運に思え、小僧」
「貴様、俺が誰か分かって口利いてんのか……!?」
「知らねぇな、興味もない。まあ取り合えず、ようこそ我が黄金の城へ、とでも言っておこうか」

 男の言葉とともに吹いた強烈な風が、俺と男のマントをひどく揺らした。




2009.08.30(Sun) | 聖櫃戦争 | cm(0) | tb(0) |

ね、眠い……

もうすぐ選挙。
民主党のマニフェストは池袋でもらったので、自民党のホームページを今度眺めようかなと思ってます。運の悪いことで日曜バイト代わってしまったので昼間の時間が使えなくなったのですが。まあいい、8時までやってることだし。
旅行については直前にメールする予定なので心配しないで下さい。一応7時頃新秋津で考えてるけどね。


「祈りに似て非なるもの」は、めんどいんでもう凍結にしようかと思ってたんだけど、大和は自分の国云々については知ってるけど聖櫃戦争については無知だな、と思ってその辺りの話を聞かせたいなと思います。しかし大和は信じちゃいないのでその時点では右耳から左耳に、って感じなのかな。
聖櫃戦争の設定なんて難しくて私説明できる気がしません。


取り合えずお風呂に入ろうかと思う。


旅行の時期雨くさくね?(笑) 毎度だな……。
聖櫃戦争の続き書いてたけど早速飽きた。子供らの質問コーナーもシャルがまだ固まらなくて詰まってるので、別の100質借りてきて、理央と瑶子さんでやってます。カップルに100題ですが都合上50問までしかやりません。そして私が満足する。
あああああ理央気持ち悪いいいいいい
と騒いで満足する。瑶子さんは奈央と紗央足してる感じ、と思ってるので私の書く女子キャラの中ではかなり好きかもしれない。ルミみたいに変に気負ってたりしないし、年上だから言うところは言うし。寧ろ告白がそういうスタンスだし。
ご近所で出したら面白そうです。アンドゥーとミス研!
「へ、安藤くんあの超合金集団と知り合いなの!? すっごい!」
「いや、超合金ではないと思うけど」
「だって5人揃って歩いてると、ぺっかー! って光って見えるもん、一般人は近づけないよね。そんな人たちとザ・一般人の安藤くんが知り合いなんて運命って素敵過ぎるっ」
というやりとりがあったところで瑶子さんは超合金集団(笑)にはあんまり興味ないと思うんだ。
狭いキャンパスにあんなのが5人もいるんだー、あんなのと付き合えるなんてミスユニバースクラスがこの周辺に5人いるってことだなー、すごいなー、彼女も全員揃ったら輝きハンパないんだろうなー、って思いながら去っていくタイプ。
大丈夫、私はそんな瑶子さんが好きだ。ご近所でも理央が相手なら、紗央が結婚するまでどうこうならない気がします。瑶子さんはそういうの気にしない人。


聖櫃戦争のタっくんは何かよく分からない存在でいいような気がしてきました。
はい、決めるの面倒なだけです。

2009.08.29(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

ううむ

暇な時はイメージしながらタイトルストックを考えたりするのですが、昨日それやってて、「アルデラミンの忠誠」で聖櫃戦争慎吾をものっそい書きたいな、と思った。タイトルで滾る。妄想なら追いつくんだけど形にならん……!! どっかのお題サイトさんにありそうだな。
聖櫃戦争書きたいんだけどどうすりゃいいのか分からない。点呼どんと秋臼さんの動き待ちです。
ゲーム期間中はどうでもいい話を挟んだりしたいですがこれは妄想すら追いつかない。
ラストはなんていうか、どうしても罪滅し編なイメージなんですが、どう考えても奈央のせいですありがとうございました。


腕落とされる云々は抜きにして、大和と剣を合わせられることを慎吾はちょっと喜んでたらいい。鞘から抜かれた時点で対象を殺そうとする剣を精一杯制御しようとすると、傍から見れば剣戟になるんだと思います。あー、これ庇われてるルミ視点で見たい。(見たいのか)
王様を殺した後に出会ったのがルミでなければ普通に殺してた気がします。ルミだからちょっと自分取り戻したんだろうな。何この激弱設定の王子様! タキシード仮面だってもうちょっと強いよ! よく誘拐されるけどな!!! あ、いや、寝返る回数半端ないからやっぱり大和のがましかも。
慎吾の腕は言ってたみたいにケレスさんに新しい傷作ってもらえばいいよ。で騎士団まとめればいい、「陛下のご命令です!」ってな。国王死んだらどんな背景があっても新しい国王は大和。
でもってルミは着いてくるなって言われてんのに着いていくと思う。よくわかんないけど大和が国を継ぐためにいろいろやってきたことを慎吾の次によく知ってるし、それで王様を殺して慎吾も殺そうとしたことに一番ショック受けてるだろうことをわかってあげられるのはルミだけだと思う、うん。


ここまで書いて思い出しましたが、Fate映画化ですってね。おめでとうございます。
でも何やるんでしょうね。アニメでセイバールートもどきやったんだから映画にするなら、是非、あの背中で語る男を……!!! 声気持ち悪いけどもうちょっと出張らせてあげて……!!
とか言ってもうストーリーがあんまり頭にないんですが。(笑)
近所の中古ゲーム屋でPS2の初回版が結構安く売ってたので検討中です。花札やりたいんだ……!!

2009.08.28(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

Transparent to radiation

別にヤバいものを書いたつもりはあんまりないけど追記で。いつも通り山もなくオチもなく意味も無い感じでケレスさんと紗央の話です。
石川智晶の「1/2」聞いててちょっと感動してしまった。石川さん最高だよ……!


ケレスさんは紗央の切り札をあっさり逆手に取ってくれる気がする。
まあ紗央にとって切り札なんてあってないようなものですが。
大和とルミって付き合いは長いけど一緒に住んでるわけじゃないもんね。ケレスさんと紗央の方が同居生活してるし、付き合い短くても分かってなきゃならない最低ラインが明確なのかもしれない。
近くにいたルミと大和がちょっと解れたら紗央はどうしたって不安になっちゃうと思います。不安だから、寂しいから、っていうよりは、自分にはケレスさんがいるから、って軽い優越感に浸りたいのかな、とか。
そいで、自分は絶対言葉にしないくせに、言葉をほしがるのが紗央。我が侭だ。めんどくさい。


眠いのでそろそろ寝ます。


2009.08.28(Fri) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

うみねこアニメ skewer

そういえばEP2は使用人全員第一の晩逃れたから使用人のターンなお話だったんですよね。
郷田のターン! 郷田のターン! ずっと郷田のターン!!!
偽嘉音くん襲来でもって源二と郷田アタックはちょっと滾りました。
郷田とか事情知らないくせに強いwwwwwww
郷田強いwwww(大事なことなので何度も言います)
予告も聞きましたがびっくりするほど郷田のターンで吹いたwww
郷田にお守りされたいwww
そうだよね、EP2でベルゼブブに目つけられるんだよね、さすが郷田!
話の本筋については「ああそんなこともあったなあ」って感じです。
EP5をやって、探偵が見てない死体は疑っていいってのがわかったのですが、でもほとんど見てるよねバトラ……。ジェシカは自分で鍵閉めたってことでいいじゃない。それしかないじゃない。いや、犯人な郷田は面白いのでアリだと思いますけどね。なんで嘉音くんだけ扱いが不遇なんでしょうか。どっかで紗音との一人二役が噂されてましたが、ないよね? 大丈夫だよね?
でもEP1で嘉音くん死んでないとか言ってなかったっけ? EP1の第一の晩の紗音の死体ってバトラ見たっけ……。譲治もバトラも見てないから秀吉さんに指輪確認してもらったんじゃなかったっけ……。
ごっちゃになってきました。答え合わせは24時なんだよね。うん。
裏お茶だけやり直したいわEP5! 散子については、二次創作サイトさんを見て好感度がちょっとだけ上がりました。


今シャルから葵に質問させてますが、シャルのキャラが定まらなくて。椿みたいにふわふわな子、と思ってたのにどぎついお嬢様キャラになって、こりゃいかんわ、ということで路線変更したい。
でもふわふわなお嬢様キャラはもう奏ちゃんがやってるから、きつい女の子でもいいかなとは思うんだけど。そしてちょっと頭が可哀想。もうちょい考えます。
メル君とアイリーンは「混ぜるな危険」で共通見解だと思ってます。普段口数少ないけどメル君いるとイライラするからきつい言葉で口数増えそうだ。
点呼どんの書いたの見てたら、なんか枢君はCV鈴木千尋とか堀江一眞とかいいな、と思いました。堀江氏は典型的穏やかお兄さん声だし!!(ぐっ)、鈴木千尋は個人的にカレカノの有馬っぽい声で。どっちでもいいです。どっちも好き。
でもって、バカでスポーツバカで(酷)、それでいて年下って言ったらもう下野じゃね? でも鈴木千尋と下野だと栄口くんと田島様ができるwww
奏ちゃんは長門なイメージがあったので茅原かなあ、と思ってたけど、ああいうお嬢様キャラだったら皆口裕子!!! 決まりだろこれ……。皆口裕子だよ絶対……。
枢君と双子の周君の声が気になります。秋臼さんの楽しみにしてる!


人のをみると浮かぶけど、葵とかアイリーンは浮かびません。椿は井上麻里奈と思ってたけど、じゃあシャルは福井ゆかりにするかなあ。(ゆかりってめんどいから変換しない)
ヨーコとニアですね! でもふわふわしてるなら福井ゆかりでもいいと思ってる。
メル君の声が柿原だとは思わないのでどんな感じかなと今から想像してます。タイプお父さんと似てるからな……。でも同じ声ってのも面白くないし。
葵を書いてると杉田臭がしてくるので(多分ハルヒ見ながらだったから)、払拭したいです。


さて、何書こうかな。


(追記)
メル君Mどりかわでよくね? とか今天啓が来たんですけどwwwww ないわwwwww

2009.08.28(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

横断歩道



 絶対に許せないものが、あって。



 学校のない日は部屋で膝を抱える日が続いていた。動くのも億劫。本当は学校にだって行きたくない。普段はあの面子とは学部が違うからいいけど、教職の授業でケレスと会うのも鬱屈した気分になる。数日前のあたしならこんなこと絶対思わなかったのに、ケレスだってF5の一員なんだから大和の気持ちとか全部分かってたんじゃないかと思ってしまう。そんなこと、きっとないってことは分かっているのにどうも後ろ向きな気分になって、自分に嫌気が差す。あたしと大和の間だけに線を引けばいい。何も無理矢理他のメンバーとの間にあたしから線を引かなくたっていいのに。
 元々、無条件にあたしの全てを好きだと豪語する大和は疑問だった。全部、本当に好きなの? 気持ちは疑わない、でも内容は疑っちゃう。あたしは大和の全部を無条件で好きでいることなんて多分できない。あるラインがあって、そこを踏み越えた大和を許せるとは思ってなかった。金銭感覚のズレだとか、尊大すぎる態度とか、そういうのは生まれてきた環境のせいだから仕方ない、その環境で育たなきゃ大和は大和じゃなかっただろうし、その辺はあまり気にしたことはないけれど、――信じればいい、気にするなと言っておきながら、大和自身があたしとの間に線を引くことは、どうしても許せなかった。
 それはあたしの努力じゃどうにもならないことだから。どんなに頑張っても、最終的に大和の意思に介入できるわけではない。自分の殻に閉じこもられたら、庶民のあたしはその殻を開ける力もなければ殻に辿りつく前に門前払いされてしまう。手を差し伸べることしかできないのに、大和が握ってくれなきゃどうしようもないのに、当の大和が今まで殻に閉じこもっていたなんて、ピエロもいいところだ。
 普通の女子大生になろうと思ったはずなのになかなかなりきることができなくて、これまで大和の隣を歩くことでどれだけ自分が驕っていたのか思い知らされる。普通じゃないとでも思ってたの? 自分が周りからどう見られてたかわかってる? 考えれば考えるほど痛くなって、いつも一緒にいたはずのF5や紗央さんやみのりちゃんの視線さえ悪意あるものだったんじゃないかと。ダメだ、あたし人間として酷すぎる。



 でも、許してあげることなんてできなかった。



 あたしと大和がこれからの時間も一緒にいるためには、必要な境界線だった。



 なのに、それを分かっていてくれなかったのがショックだった。



 大和にも理由があった。あたしに迷惑をかけまいとして、「俺と椿の問題」と言えばあたしが傷つくと思って、カテゴリを大きくした。芹沢の問題、という言葉は大和なりの配慮だ。冷静になればそれは分かる。大和の気持ちは疑わない、信じろと言われたからその姿勢は崩さない。だから、はっきり「俺と椿の問題」と言ってくれればよかった。大和と椿ちゃんの間に何かがあったんだろう。椿ちゃんがあんなこと言い出すなんて、椿ちゃんの心に何かあったからだ。大和は椿ちゃんのお兄ちゃんみたいなものだから、放っておくこともできなかったし、家のことにはナーバスになってしまうのも仕方ない。何があったのかはわからないけど、何かあった。そんなの、あの場を目撃したあたしにだって推測くらいできる。大和と椿ちゃんの間に「何かあった」ことがあたしにも推測できるんだから、はっきりそう言ってくれればそれでよかったのに。あたしが大和を取り巻く女性に嫉妬したことなんて一度もないこと、大和が一番よく知っているはずなのに、……多分、だからこそ、決定的な場を見られたと感じた大和は、直接的な表現を避けたんだろう。嘘は言ってない。嘘は言わないと豪語していたから、「何でもない」と逃げることだけはできなかった。
 大和は、どうでもいいところであたしのことを考えてくれている。嬉しいけど、そんなの望んじゃいない。あたしが一番優柔不断だ、優劣をつけられない大和が好きで、優劣つけてくれなくていいと思っているあたしが、一番。家は捨ててくれなくていいと思ってる、あたしのことも捨ててくれなければそれでいいと。だから極端な話、あたしは多分、芹沢という名目で線さえ引かれないのなら、大和が好きだと言ってくれる以上、何番目の彼女だって別に構わなかった。あたしが大和のことを信じてれば、自分がそう思っていればそれでいいと。これを聞いたらきっと大和はすごく怒るんだろうけど。
 あたしがこうして膝を抱えて部屋から出られないのは、そんな後ろめたさから。



 大和が芹沢という名目で線を引くのと同じように、あたしだって庶民という名目で大和との間に線を引いている。



 それを見透かされるのが、ひどく、怖い。




2009.08.27(Thu) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

葵からアイリーンに
 母さんによって綺麗に片付けられた離れは、俺が一歩足を踏み入れた瞬間にどこかで何かががさりと崩れる音がした。ガキの頃からだから気にしちゃいないが毎度毎度これは酷いもんだ。俺の後ろについてきていたアイリーンも同じことを思ったらしく、ちらりと様子を窺い見ると目に見えて不機嫌な表情をしていた。
 アイリーンをリビングに通す。まず相手を先にソファーに座らせ、それから目の前に俺が座る。家のものをいじると何がどうなるかわからないから自分でお茶を出すことはできない。昔からそうだからアイリーンもその辺は分かっているらしく、特に気にした様子もなく大きく息をついた。そこで俺は話を切り出す。

「というわけでお前に質問しなきゃならんらしい」
「どこをまとめたのか全く分からないんだけど。……帰る」

 基本的にアイリーンは他人との接触を好まない。必要最低限の会話を、必要最低限の語数でしか行わない。……「死ね」だの「散れ」だのって一語文は必要最低限って言わないとは思うんだけどな。あからさまに不機嫌そうなアイリーンは席を立つ。

「まあ待てって。だってホラ、俺ら見切り発車で設定だけできたからさ、親すら性格把握できてないわけだ、今」

 俺だって状況に戸惑っている。何故俺がアイリーンにインタビューなぞ仕掛けてやらなきゃならんのか。それもこれも全部見切り発車が原因だ、しかも軽く設定詰めたらいろんな皺寄せは俺に来るみたいで更に鬱。その上アイリーンが相手なんて面倒にも程がある。……メルが相手よりは断然いいけどさ、喋りすぎるよりは寡黙な方が楽ではあるかもしれない。そう思ったら少しだけ楽になった気がするぞ。
 立ち上がったアイリーンに声を掛けても、その固い表情を崩そうとはしない。こいつおちょくれるのってメルくらいなもんだからな……。

「なら家で母さんと二人きりで、ゆっくり、とことん語るから葵の手を煩わせる必要なんてない。帰る」

 想像できた返答。自分の性格は母親だけが知ってればいいってか。確かに俺だってそんな細かくお前の性格知りたいなんて思っちゃいない。でもそれじゃあ話が進まないんだから仕方ないじゃないか。
 俺は再びため息をついて、話を進めるためにアイリーンに条件を提示する。

「わかった。ならこの時間が終わったらお前の母さんが話してくれない昔話をうちの親父にしこたま聞き出せばいい。それでどうだ」

 アイリーンの眉がぴくりと動く。こいつは普段面倒なくせにこの手には易々引っかかってくれるから操作しやすくはあるんだが、頻繁に使える手ではないから一応奥の手ってことになってる。前提条件、アイリーンはすげえマザコン。娘がマザコンって言い方はおかしいのか? じゃあ単語に区切った意味での「ファザコン」ではあるかもしれない。
 アイリーン自身、この手に何度もかかっているのは分かっているからかしばらく仁王立ちの状態で悩んでいたが、ややもするとソファーに腰を下ろしてくれた。引っかかって見返りがないなら同じ手に何度も引っかかることはないのだが、生憎俺の出す条件は必ず見返りとして提供される。うちの親父は昔話が大好きだからな。アイリーンの両親が話したがらないような笑い話や、娘に聞かれたら恥だろって話もうちの親父は嬉々としてする。メルの父親もそうだ。俺はアイリーンと違ってんなモン聞きたかないんだが。両親が恋人同士だった時代の話なんて恥ずかしくて聞きたいなんて思わないが、アイリーンは違うらしい。俺には分からない感覚だ。

「……手短に終わらせて」

 やれやれ、だ。やっと話を始められる。俺はいくつかの質問事項が書かれた紙を開いて、苦笑した。




2009.08.27(Thu) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

うあああああ


ごめんファルディオ勘違いしてたよファルディオはいい男!!!!!
隊を失っても現実的に軍が勝てる方法を考えたんだね、ファルディオいい男すぎて涙が……!!
アリシアの覚醒シーンから戦闘シーンまで、あれはどこの月のプリンセスですかwww


いや、やっぱりファルディオ好きです。いい男です。
考古学を学んで、いろんな伝承とかを知っているファルディオだからこそアリシアを確実な方法で瀕死に追い込まなきゃいけなかった。前線に出したら死ぬかもしれないし。
ファルディオがずっと呼びかけるシーンとか、もう、もう、隊を失ったのも辛いし、好きな人を撃たなきゃいけないのも辛いのに、どれだけ呼んでも目覚めてくれないっていう……! 見てる時より思い出してコレ書いてる方が泣けてきます。君の側にいる、って言ってもアリシアには響かないわけで、ウェルキンの声がアリシアを目覚めさせたわけで、それもショックだよねファルディオにとっては。いくつ傷を負えばいいのファルディオ……!!! 確かにファルディオは軍を勝たせるためにアリシアを道具のように使ったわけだけど、それも隊を全滅させられて、ただ一人生き残ったからこそ、ヴァルキュリアに対抗するにはヴァルキュリアしかないと判断したからなのに!
辛いことを一度に背負わなきゃいけなくて、その上ウェルキンの声でアリシアが目覚めて、本当はいろんな気持ちがあるだろうに「ウェルキンを守れ」って言わなきゃいけなかったファルディオを思うと涙です。一人だけ生き残ったから、自分ひとりのために行動することは許されなくて、隊長だから隊員のためにも勝たなきゃいけない。ウェルキンなんかより自分の方がずっと救われたかっただろうに。


それで、隊長のくせに隊員みんな死なせて一人だけ生き残った苦しみと、好きな人を撃たなきゃならなかったことと、その事実を知ったウェルキンの気持ちも全部ファルディオは受け止めなきゃいけない。イサラがいなくなって自棄になってたウェルキンにはアリシアがいてくれたけど、ファルディオには隊もないし、アリシアもウェルキンのことが好きだとはっきりしてしまったので支えがない。
え、何この私好みの展開。
冒頭から何から何まで、作画から声までファルディオが素敵です。あれだけの痛みを負っても冷静なファルディオは今期一番のイケメンです。
ファルディオは私の中で2次元界でのいい男ナンバー1の座を争うまでに至りました。争ってるのは宗方コーチです。岡、エースをねらえ!
来週が楽しみっていうか、辛そうだな……。ちゃんと見れるだろうか……。
アリシアを撃ったことをウェルキンに糾弾されるわけだろう。どんな理由があったってウェルキンはきっと許せないんじゃないかな。そりゃそうだ、大事だもんなアリシア。
でもファルディオは大事なアリシアのためだけに戦うってわけにはいかなくなっちゃったんだよ、隊員みんな大事で大事で仕方なかったんだよ!! うわあああああ泣けてきた。
櫻井のキャラで一番好き。ただ精神弱い人じゃなかった。寧ろずっと強い人でした。個人的にはスザクよりも超絶好みなんですが。三木キャラとか思ってたけど櫻井でよかった。


さてウェルキンですが、ウェルキンもいい男度が増して素敵だと思います。
アリシアのところに行くのを思い留まるシーン。隊を失ってないファルディオだったらアリシアのところ行ってたと思うんだな。そこがウェルキンの覚悟っていうか強さっていうか、なのかな。
自覚した男は強いと思います。だからファルディオはウェルキンにはきっと勝てないよ。ファルディオはウェルキンみたいに整理する時間がなかったのにあれだけのことやってのけて来週ウェルキンとバシバシやらかすんだとしたら、どうしよう、想像しただけでテンションが上がる。


うん、やっぱり私PS3買おう! でもってヴァルキュリアやるよ!
冬にPSPで続編出るんですよね。あの眼鏡の男、ラインバレルのゆうきゃんキャラにしか見えないんですがどうですか。
ファルディオとザカが出ないなら興味ないけどちょっとやりたいかも。キャスト次第。

2009.08.24(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

祈りに似て非なるもの 3




「王子、そんな迷信を信じていらっしゃるんですか?」
「信じてるかどうかは別問題だ。そういう事実があったのかどうかを聞いている」

 北の町に着くと馬車を店から少し離れた場所に止め、馬を休ませるよう爺さんに言いつけると、俺は慎吾を引き連れて宝石商の店に入った。宝石商は各町に数軒あるが、その中でも城と交流のある者でなければ意味が無い。他にも聞く価値はあるのかもしれないが、昔から城と交流のあった人間が知っていることが前提条件だろう。
 この国は鉱物や金銀などの産出に困らない土地だというのは昔から教わってきたことだ。南の町には金山、北の町には銀山がある。東の町は海に面しているからそちらからの産出物を城に納めていたのだろうし、西の町には金剛石のとれる鉱山がある。どの山も奥地にあるが、領土であることには代わりが無い。烏合の衆みたいな騎士団を雇っても破産しない理由がよくわかるってもんだ。
 南にある金山は一番の産出量を誇るが、掘り起こすだけで加工の技術には優れない。どちらかと言えば北のこちらの方が、産出量が少ない分技術でカバーし、売り捌いているという。
 店主は俺の来訪を「ついにご結婚ですか?」などと喜んで二階の奥の部屋へ案内したが、俺の目的が別にあると知ると困惑した表情になった。店のものを買いに来たわけではないというだけで、王子という存在は店にいられては厄介なのに、大昔の話をしろなんて困惑も当然だろう。

「そりゃあ確かに、噂ではそういう話もありますけどね? 南の金山は別の国のものだったとか、世にも恐ろしい悪魔が巣食っていたとか。でもそんな御伽噺はどこの国にもひとつやふたつあるもんです。ましてや、金山から金が盗まれるなんてやろうと思えば今だってできること、あ、いえ、もちろん王子の指揮する騎士団がいればそんな悪だくみをする輩も萎縮することとは思いますが」

 こういう時でもお世辞を忘れないってのは商売人としてはよくできた奴だと思う。
 でも、商人までが知っているということを俺が知らないっていうのは変な話じゃないか? 一般の人間はこいつみたいに「どんな国にでもひとつやふたつある話」と済ませているのだろう。どんな国にでもひとつやふたつある、適用性の広い、俺のような人間なら取るに足らないと聞き流すかもしれないような話をどうして俺は知らない?

「……金を持って逃げるなんて面倒だろう、どうせなら加工するんじゃないか? この町で」
「そりゃそういう可能性もありますよ。量がどれだけだか知りませんけど、どこかで売り捌いても怪しまれないものにするのが妥当でしょう」
「となると、王冠なんかはでかいけど危ねぇわけだな」
「ええ。凝った首飾りなんかいいんじゃないですかね。パーツを作るのは面倒でも繋げて輪にする分には楽な作業です」
「首飾り……。……そうだな、あれは汎用性が高い」

 指輪や腕輪は小さすぎる。大量の金を使うには向かない代物だ。しかし首飾りならある程度量を使っても怪しまれない程度にはシンプルに済ませられるだろう。持ち運ぶ時も、それ一点を持っていればいいから紛失のリスクも少ない。この辺りは寒いから、自分で身につけているのが最善かもしれない。

「王子、まさか首飾り探すってんじゃないですよね……?」

 後ろで俺と店主の話を黙って聞いていた慎吾が口を挟んできた。
 
「信じてねぇっつったろ。こいつの認識だって御伽噺の域を出ない。そうだな?」

 言ってから店主を見れば、もちろんですよ信じちゃいません! という返事。現実の世界に足つけてる人間の頼もしさったらねぇな。
 慎吾は俺が首飾りを探しに行くと言い出すと本気で思っていたらしく、ほっと肩を下ろした。信じてないもの、確証のないものにかける時間は無い。慎吾が出発する時に騒いだように、一応騎士団は俺の配下にある。留守の間に何かあれば困るのは俺だ。もっとも、「俺王子サマだから☆」と逃げることも可能なわけだが。

「悪いな、聞きたかったのはそれだけだ」
「はあ、お役に立てず申し訳ありません」
「いや、いいんだ。――そうだな、邪魔した礼に何か貰っていく。何かあるか」

 俺の言葉に店主は目を輝かせた。
 現金な奴だ。……いや、それが商人か。俺と慎吾は互いに苦笑しながら階段を下りた。





 北の町を出てから、同じように海沿いの東の町を回ったが特段収穫は得られなかった――というよりも、北の商人と全く同じ話をされた、という方が正しいのかもしれない。
 それが本当にあったことなのかそうでないことなのかは定かでないが、俺が知らなかったことを当然の知識として商人が知っている。意外とメジャーな話なのだろうか。
 城を出て四日後には件の南の町に入っていた。

「……どうして王子は知らないんスかね」
「さあ、何でだろうな」
「本当に御伽噺レベルなら、夜枕元で読んでくれてもいいくらいですよね。悪魔は王様が封印しました、めでたしめでたし、って」
「となると」

 揺れる馬車の中で息をつく。

「俺に知られるとめでたくないってことだろうな。一般市民はともかく、王族と関わりのある人間は知っていることを王族である俺が知らないってことは、俺が知ると面倒が起こるってことだ」
「でも王子に知られて面倒なことって何なんですかね。王子が武に秀でてることは随分前から分かってたでしょうし、直系が王子しかいないのも分かってたことでしょう。あの宗教勢力を潰したいなら、尚更歴史を教えた方が王子も大義名分得て戦う気出すと――」

 そこで慎吾の言葉が途切れた。
 何かに気づいたような、驚いたような、困惑の表情が見える。
 どうした、と俺が声をかけても、いえ、と返すばかりで、そのくせ俺の顔色を窺っている。……変な奴だ。

「何か気づいたなら言え、命令されたいのか?」
「いえ、なんていうか、俺は生まれも育ちも庶民なもんですから、どういう意図があるのかはわかんないスけど、」

 多分、と慎吾は付け加える。

「王子が王子だったから、隠さざるを得なかったんじゃないかな、と」
「……意味わかんねぇよ、わかるように話せ」
「わかんないですよ? 今いる王子は王子だから他がどうかわかんないスけど、……もし王子が今の王子と違う力を持った王子なら、隠す必要はなかったのかもしれない。王子が信じないって言うから、俺も信じてません。俺を城に引き止めてくれた王子を憎むことなんてしません」
「そんなの、俺だって信じてねぇよ」

 慎吾の言葉は暗に、俺が通常通りの王族の血を引いていたら、という話をしている。騎士団を率いるような人間でなければ。魔術師の血が流れていれば、という仮定。

「……王子は歴代の王族で唯一、剣を握る人です。魔術師の家系でそれが異端なんだってことは、これまでの話で俺も理解してます。そして、お姫様のいるあの宗教が元は王国で、悪魔によって滅ぼされ、更にこちらの王国が迫害していた、というのも、物語として十分有り得ることだと」

 慎吾はあくまで物語として話している。物語としてでなければ、現実を肯定することになってしまうからだろう。
 間があった。言うべきかどうなのか只管迷っているように見えたが、しばらくしてようやく口を開いた。

「うろ覚えなんですけど、……あのお姫様って、魂が見える、とか、不思議な力があるからお姫様って崇められてるんじゃ、なかったですか?」

 その言葉に、俺は思わず立ち上がる。狭い馬車だ、大きく揺れた。立ち上がったことで気持ちが行き場をなくす。そのまま膝から力が抜けて、元いた席に腰を落とす。

「……何だよそれ、……何が言いたい」
「王子が王子じゃないなんて言うつもりはないっスよ、ただ、あの宗教に女の指導者っていうのがいたのかどうか疑問で。少なくとも騎士団にいる頃聞いた情報では、これまで女の指導者がいたなんて聞いたことないですし、……この国は直系なら女王を認めているはずです」
「だから、……何だ」

 俺の記憶力を試しているのか? そんなに俺は馬鹿じゃない、そうだ、うちは直系であれば女王を認めている。歴史は古いし何代も続いているものだから、直近でどの代が女王だったのかまでは興味もないし覚えちゃいないが、女王を認めているのは確かだ。そして、例の姫君の元に女の指導者がこれまでに存在しなかったのも事実。裏はどうか俺にもわからないが、表舞台に出るような人間は全員男だった。いや、だからと言って、慎吾が主張しようとしていることを認める道理にはならない。娘だっていたのかもしれない、あの姫君だけが特殊な力を持っていたから、だからああして祭り上げられているだけなのかもしれない。そうだ、その可能性は否定しきれない。

「……血が混じっているかもしれない、なんて言い出すんじゃないだろうな」
「可能性の一つとして否定はしきれないです」
「いつ、どこで、どうしたら、王族と流浪の民が関係を持てる? 有り得ない」
「有り得ないからこそ、否定しきれない可能性であったとしても公にはできなかった。いえ、もしかしたら確信があるから王子という存在を王にすることを躊躇っていたのかもしれない」
「だが俺は信じない!!」
「俺も信じません。……真実がどうあれ、王国に仕えている者にとっては王国が真実とするものだけが真実。俺は王子に助けられたので、国王陛下がどのような考えをお持ちでも、王子が是とするものを是とします」

 慎吾は、俺が否定するものを否定し、俺が肯定するものを同じように肯定するという。
 そうでなければ、俺は慎吾の憎しみの対象だ。慎吾にだって長年の恨みがある、今すぐ晴らせるものなら晴らしたいのかもしれない。それでも、馬鹿かと思うほど愚直な慎吾の忠誠心がそうさせない。
 本当に、血が混じっているとするのなら。それならもちろん向こうはその事実を絶好の脅し道具として使ってくるだろう。神に与えられた武の力を以て戦う宗教勢力と、魔術師を祖とする王国。そこに生まれた異端児が二人。……そうだとすれば、姫君と俺は相容れるはずがない。
 ――いや。
 俺は黙ってかぶりを振る。
 そんなものは信じない。そんなバックグラウンドなどなくても、俺と姫君は相容れない存在なのだ。深く考える必要などない。

「……俺が是とするものだけを是とすると言ったな」
「はい、もちろんです」
「忘れるなよ」

 揺れる馬車の中でも、慎吾の目は真っ直ぐだ。
 取り合えずはそれに安心して、背もたれに体を預け、少し頭の整理をするために目を閉じた。





2009.08.24(Mon) | 聖櫃戦争 | cm(0) | tb(0) |

うみねこ散について。


ネタバレなので追記。
ついでにあの人の台詞をもじるので言葉が汚いです、注意。
七姉妹可愛いなあとじわじわ思い始めました。こういう時コミックスは役立つかもなあ。



石川さんの曲ばっか聞いてます。「First Pain」ええ曲や……。
「落涙」も、まさかBASARAの挿入歌とは思えないほど良曲。

2009.08.24(Mon) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

きづき 2



 家に電話をして、車で駅まで送れば早い話だったのだ。それは頭のどこかに選択肢のひとつとしてあったはずなのに、俺はそれを採用しようとはしなかった。
 駅から学校まではかなりの距離がある。別に歩くのが嫌だとか言うんじゃない。確かに面倒ではあるし、流風と別れた時点で車を呼ぶという手だってあったはず。でも俺は流風と別れてからもひとりで歩いて坂を上ることを選んだ。流風の様子がおかしかったから? 何であんな不自然だったのか、それを考えようとしたのか? いや、歩いたって大したことは考えなかった。ただぼんやりと歩いていただけだ。どんな袴が家にストックしてあるかなんて考える気すらなかった。
 それでも坂を上りきった先に見知った顔があって、俺は多少驚いたのだ。こんな偶然もあるもんなのか、と。たまたま駅前で喋ってきて、たまたま歩いて帰ることを選んで、たまたま、葉山がひとりで帰るようだったから、送ってやろうと思った。それだけだ。それだけのことなのに、それだけという言葉だけで済まされないほど、俺にとっては偶然が重なりすぎている。
 使用人に話をつけて、俺と姉様の袴がすべて仕舞ってある衣裳部屋に足を踏み入れ、そうやってかれこれ一時間ほど今日のことを思い返している。あの場で別れることだってできたはずなのに。葉山が俺との話しを早く切り上げようとしたのは、単に俺と二人でいるのが気まずかっただけなのかもしれないのに、それなら俺はどんだけ余計なことをしたのだろう。
 ――ひとりで帰すなんて危ない、と思った。
 事実だ。駅前に出るまでは暗がりが続く。そこを葉山を一人で帰すなんて、…………。

「……いつまで続けんですか芹沢大和サンよぉ……」

 ひとり呟いてみる。自分に向かって語りかけているのだから返事をするのは自分しかいない。返事は難しい。そもそも返事なんてしていいものなのかも、わからない。
 わかっているのはひとつだけだ。そろそろそれは『多分』なんて言葉じゃ片付けられなくなって、段々俺の拳を疼かせるんだろう。






「余裕余裕、あとはメニュー決めて配置とか飾りつけだろ。それは俺ノータッチだからな」
「衣装さえ調達できりゃあとは何出そうが客は引っ張れるだろ。飾りつけや何かは女子が好きそうだし、丸投げでよくね?」
「やれやれ、君はいつも人に丸投げだね流風君」
「うっせーよ、そもそも人の上に立つ人間ってのは自ら動くべきでない。いわばプレイヤー、駒をどう動かすかが仕事だ。その点ヤマト君は駒の衣装を揃えただけなので問題なし」
「だが、衣装を着るのを一番期待されてるのはお前だということを忘れないように」
「それは仕方ないだろ、俺ってば校内のアイドルだからなあ」

 なんでこいつはこんなに自信たっぷりなんだか。折れる時はとことん折れるくせに面倒な奴だ。
 ということで翌日の昼休み、in教室だ。俺は袴の在庫状況を報告し、他の委員二人はそれを適当に聞き流す。今日の六限が文化祭の話し合いの時間に充てられているから、そこでクラスに伝えれば十分だろう。さすがにメニューやら材料の買出しやらをすべて引き受けてやるほど俺たちは優しい人間じゃないし、部活の出し物の手伝いもある(俺はやる気ないが)。それくらいはクラスの連中だって協力するだろう。

「ま、せっかく和装なんだし和がいいよな」
「緑茶出されただけで金を取られるなんてたまったものじゃないね」
「手が加わるだけ良いってもんよ、他の喫茶店なんてペットボトルの入れるだけだろ? 菓子だってさ、手作りじゃなくて最中とか饅頭だとか大福、買い込んでストックしときゃいいじゃん。あとは給仕の服見て眼福眼福、ってな」
「面倒が減る分にはクラスの連中も嫌だとは言わないよな、多分」

 第一面倒だから委員の仕事を俺らに押し付けたのだ、こっちの決定事項にNOを突きつけてきたりしたら取り合えずフルボッコだ。
 
「へー、A組は和装喫茶かー。絵になるのがいるといいねー」

 軽く話を終えたところで昼飯にしようかと三人揃って弁当を広げようとしたところで、相変わらず菓子パンを手にした葉山が声をかけてきた。当然葉山は別のクラスだから、これまでの流れを考えるに偵察ってところだろうか。流風は葉山に構わず弁当を広げ始める。今日も母親の手作りらしい。

「なんだよ葉山、偵察か?」
「んー、そんなとこ」

 黄色くて丸いパンを齧りながら葉山が答える。偵察を正直に白状したら偵察の意味がまるでないような気がするんだが、それは空先生のクラスだから抜けているということでいいのか?

「それで、盗み聞きの対価はC組の催し物を教えるということで」
「ちょっと、何よ伊賀奇ー。盗み聞いてないわよ、昼休み始まってからずっとここにいたもんあたし。そしたらあんたらが勝手に会議始めたんでしょ? 聞こうと思えば誰でも聞けたわよ、オープンだったじゃない」
「けれど、君がこの教室に来た目的は偵察なんだろう?」
「みたいなもの、よ!」
「大差ないね」

 一応委員として働く気あったのかこいつ。驚きだ。一番無関心だと思ってたからな……。
 伊賀奇の弁当はぱっと見流風の弁当よりも男らしいものだったが、伊賀奇はその蓋を取って一度弁当を見るとすぐに蓋を閉じ、脇からチョココロネを取り出して食べ始めた。……それ、常備してるのかもしかして。

「仕方ないわね、教えたげるわよ。うちはメイドきっ」
「「「やっぱりか」」」
「教えろって言っといてやっぱりかって何よやっぱりかって!!」
「C組はクラスを挙げて短絡的だね……」
「いっやあ手に負えねぇな、見事に当たるとは」
「やっぱトップに似るんだな、クラスって」
「先生を馬鹿にするだけならまだしもクラス全体同一視しないで貰える!?」

 ということで、こうなるとうちのクラスの勝ちは見えたな……。ろくなモン出さなくても和装と流風がいればある程度、伊賀奇ももちろん戦力だし、もしかしたら担任も、と邪推する人間もいるかもしれない。盛況の図しか見えねぇな。つくづく俺らは商売上手だ。野島も客として売り上げに貢献してくれるだろうし。 

「芹沢がいるなら和装にして当然よねー。和服たくさん持ってて似合う人がいるなら使わない手はないもん」
「あー、やっぱ葉山もヤマトの和服似合うと思うか。実際似合うしな」
「うん、ていうか実際ナチュラルっていうか似合っ、」

 そこまで口を滑らせてから、自分が何を言ってるのか気づいたらしい。黄色いパンを手にわなわなと震えだす。

「………すみません嘘です忘れてください失言でした」
「ドラちゃん聞いてました? 今の大胆発言! ヤマトって家では和服だけど流石に外では着ないよな」
「随分親密そうだね。大和君を篭絡してまで勝ちたいとは……」
「そ、っ、そんなんじゃないの!!」

 で、お前は嘘をつくことも思いつかないわけか。祭に行ったのは事実なんだから、友達と夏祭りに行って、俺を見かけた、それで十分納得できる言い訳になるだろうに。流風に俺とのことをこうして突かれて、嫌だろうな。それでもお前が嘘をつこうとしないから、俺はどうしたって苛めたくなるに決まってるじゃないか。
 そうじゃないと突っ張る葉山をからかい続ける流風の肩を叩く。

「俺がこいつを夏祭りに誘ったんだ。それで筋通るだろ、やめてやれ」

 嘘をつかないだけじゃなくて、本当のことも言おうとしない。それで気を引こうとしているなら間違いだ。
 生憎とそんなのを見逃してやる俺じゃない。

「なるほどね、夏祭りという選択肢を失念していたよ」
「秀才のくせに発想が貧相ですこと」
「でも、それは根本の解決になってないことを分かっているかい?」
「ご心配には及びません、それが狙いなので」

 俺だけは弁当を広げずに、弁当の包みだけ持って立ち上がる。 
 伊賀奇は冷静なもんだったが、流風は昨日と同じようにどこか複雑そうな表情で俺を見上げている。

「…………、」

 何か流風に言いかけて、ふと止まる。
 何を言おうとしたのかわからなくなった。その表情の流風に、俺は何を言おうとしたんだろう。

「これ以上ここにいてもネタにされるだけだぞ、ほら、とっとと出ろ」
「え、あ、はいっ」

 はいっ、て。驚いたのか畏まって返事をする葉山に苦笑する。俺が肩を押せば葉山は跳ねるように廊下へと向かう。ちらりと横目で流風を見てから、俺もその後を追った。




2009.08.23(Sun) | きづき/ゆらぎ | cm(0) | tb(0) |

ゆらぎ 1



 文化祭では合唱部の発表会もある。その練習でここ連日は7時近くまで残って練習。楽しいことではあるけれど、正直疲れるし、三年だからいろいろリーダーとして受け持つところも多い。音楽室の鍵を返しに行ったらちょうど空先生に会ってしまって、おしゃべりついでに世界史の質問なんかをしたらあっという間に時間が過ぎてしまい、他の部員はみんな帰ってしまった後。まあ、世界史の質問もできたことだしいっか、と自己満足。とはいえ、一人での帰り道は寂しいものがあります、いろいろと。
 楽譜だとかなんだとか、いろいろ入って重い鞄を肩にかけ、うちの部員だけじゃなく他の人もいない正門をひとり潜る。そして暗く長い坂道。とっとと鍵返してみんなと帰ればよかったなあ、とため息をついた時、坂を上がってくるひとつの影があった。歩きながらふとその影をよく見れば、――それは知った顔。

「あ、芹沢じゃん!」
「あ? なんだ、葉山か」
「え? 何、忘れ物とか?」

 坂を上がってくるなんて、学校に用事としか考えられない。……でも、この人間が忘れ物したからって取りに来るようにも見えないのよね……。どうだろう。
 芹沢自身もそう思うらしく、まさか、と笑った。

「流風と伊賀奇と駅前で文化祭実行委員会。その帰り」
「あー、そっか。あんたって家あっちなんだもんね。ていうか実行委員会? その面子超頼りないんだけど……。A組ってあんたらが委員でいいと思ってるわけ?」
「だから、俺らよりクラスの連中の方が問題」
「確かに」

 確かに喫茶店やる上では稼ぎ頭になるかもしれないけど……。うう、水城に伊賀奇に芹沢なんて絶対稼ぐじゃない、みんな部活の部長してるし知名度抜群だし! 芹沢は水城と伊賀奇といるとちょっと霞むのかもしれないけど、でもあの二人が知られすぎなのであって芹沢くらいで十分! うちのクラスにひとりくらいいてくれたっていいのになあ。

「実行委員が稼ぎ頭なんて羨ましい。芹沢、あんた文系なんだからいっそうちのクラスで働いてよー!!」
「本気で言ってんなら考えといてやるよ」
「本気も本気! A組なんて水城と伊賀奇いれば十分でしょー? あんたはうちで執事君やってくれたら空先生からも感謝されるって絶対」
「そりゃ要らねぇな」

 そう言って芹沢は肩を竦める。そりゃそうだ、あたしだって空先生の感謝なんて別に欲しくないし。ごめんね先生。
 
「で、お前は? こんな時間まで文化祭の話し合い?」
「違う違う。文化祭で合唱部の発表会あるから、その練習。戸締りとかした後に空先生と話し込んじゃったら遅くなって」
「なるほど。文化部だと三年でも仕事任されるから厄介だな」
「そうなのよねー。ま、その分出番あるからいいってもんよ」

 芹沢って、正直よくわからない。
 最初はただ噂を聞いただけ。同じ部活の男子が、「友達が芹沢にやられたっぽい」という話をしていて、噂話って女子は大抵好きだし暴力沙汰も何だかんだで他人事なら聞いていられる。でも、芹沢ってどんな人なのか、あたしも周りの友人もよく知らなかった。男子バレー部の部長してるけど、水城があまりにも有名すぎて霞んでしまう。芹沢がいつも一緒にいる水城とは多少交流があるにしても、芹沢も交えて話すような機会にはめぐり合ったことが無かったわけで。
 夕暮れの教室、今日みたいに部活帰りで戸締りして鍵を返しに行くついでに忘れ物をとりに教室へ戻って、職員室に向かう道。A組の教室にひとりでいる芹沢に初めて話しかけた時のことは、まだよく覚えている。その時の芹沢は、本当に人を殴ったのだそうだ。どれだけの力を使ったのか、拳が赤黒く腫れていた。痛そうだった。何だかむしゃくしゃしてるみたいな表情をしていた芹沢は怖くて、でも話しかけたからには放っておくこともできなくて、あたしはハンカチをその手に巻いてあげた。大柄で、言葉遣いもぶっきらぼうで、借りたものを綺麗に返すこともできなくて、意地悪で、そのくせ変に優しい。意味が分からない。
 芹沢の噂を知ってるのはあたしだけじゃない。知ってる子は大体芹沢って怖い、って言う。でも、あたしには単に怖い人にはどうしても思えない。性格は悪いけど、あたしを傘に入れてくれたし、その時タオルを貸してくれた、それにあたしがそれ以上濡れないように傘を傾けてくれたことも知っている。お祭りにも誘ってくれたし、浴衣のチョイスを褒めてくれたし、椿を象った銀の簪をくれた。ただ怖い奴なんかじゃない。こうして今話していたって、怖さなんてちっとも感じない。

「あ、ごめん引き止めちゃって。もう遅いから今日はこの辺で」
「ああ、……でもお前友達待ちとかじゃないのか?」
「空先生と話してたらみんな帰っちゃってて。今日は寂しく坂を下ります」
「……じゃ、送ってく」

 芹沢が踵を返した。
 ……な、なんだろう、変に緊張するんですけど、昼間のこともあるし。あたしに変な勘違いさせるつもりがないならこういう優しさは無用なんですけどっ!!

「なんだよ、駅まで遠いだろ。送るっつってんだよ」
「い、いいよ別に! ひとりで平気!」
「知り合いの女性警官が言ってたが、この辺の凶悪犯罪は変質者くらいなもんなんだとよ」
「あたしには変質者も近寄りません!」
「変質者は質が変だから変質者なんだぞ」
「で、でも悪いし!! 今駅前から来たんでしょ? せ、せっかく坂上ってきたのにっ」
「俺運動部だから体鍛えるの好きでな」
「そういう問題じゃ、」

 そういう問題じゃないのに。なんでこの人こんなに平然としてるわけ? 紳士として育てられましたって顔はしてないのに! 紳士なら人殴ったりしないし!!

「じゃあ何だ、……俺が怖い?」

 怖い?
 怖くないわよ、だって芹沢、変に優しいし。
 怖いかどうか聞くならもっと、茶化したみたいに聞いて欲しい。どうして芹沢の声はどこか真剣なんだろう。怖いって思う人も、そりゃあいるんだろうと思う。これだけガタイがよくて、鋭い目で見られたら萎縮してしまうことも確かにあるんだろう。でも、でも。

「……分かったわよ、ひとりでちょうど寂しかったし! 送ってくださいお願いします」
「仕方ねぇな、付き合ってやるよ」
「何よその言い方ー!!」

 変に優しいから変に勘違いしそうになってしまう。
 昼間の何気ない声、あんな些細なことをあたしは今もまだ気にしているのだから重症だ。優しすぎるだけ? こういうのはちょっと、経験ないからドキドキしてしまう。不覚だ。ていうか、こう勘違いしそうになると芹沢に申し訳ない。ただのいい奴だったらごめんねマジで。
 ――この人は意外とあたしのことを気に入っているのかもしれない、なんて、そんな馬鹿みたいな勘違い。 





2009.08.22(Sat) | きづき/ゆらぎ | cm(0) | tb(0) |

じしゃく


ニコニコで「magnet」聞きながら、これなら奈央紗央で百合書ける気がすると思い始めたあたりかなり最近迷走してます私です。


今日は府中までプラネタリウム行ってきました。もちろん単独です。
「銀河鉄道の夜」をまた見てきたわけですが、これで3回目。やっと同じ映画を何回も見る人の気持ちがわかりました。あれはDVD買って自宅で見るんじゃダメなんだ、ドームで見るのがいいんだ。
何回見てもオープニングの白鳥のところとか、One Nightが挿入されるところとかぞくぞくする。
あれを六都科学館でやってくれたら最高なんだけどなあ。解説員の質もいいし。府中の解説員のおねいさんはあれで大丈夫なんだろうか。画像出すの間違えちゃダメだろう……。
私あれやりたいから雇ってくれないだろうか……。
プラネタリウムでさそり座を見るのが好きで、やっと夏の星座を見ることができたので嬉しかったです。
帰宅してから妹に、「一人で行ったの!? うわ寂しい!!」とか言われたのですが、余程趣味が合わなければプラネタリウムって退屈する場所なので下手に気を使うよりもひとりで行った方が楽しめます。一回大平さんのプラネタリウムに行ってみたい……。どこでやってるんだろう。
(調べた)
うおおおおおおおお、日本科学未来館と川崎か!!
じゃあ川崎行こうかな! だって双眼鏡貸し出しだぜテンション上がる!!!
しかもメガスターが大学生100円で見れるとかヤバいだろ行くよ行きます!
オール翌日か9月かどっちかにしようかな……。生きてるうちに一度は見たいんですメガスター。
あ、むしろオール前に行ってしまうという手があった。
メガスターのプラネタリウムを見て、文化祭で地学部顧問に報告したい。


ということで、オールの日はどうします? すごい金欠なので夕飯居酒屋だと財布が危ないよ私!(爽) ドリンクバーとかあるところでうだうだゆっくりできたらいいかなあと思ってるんだけどどうだろう? なんかもう気持ちが川崎に行きたくて仕方ないので、池袋に7時頃集合とか。
反応待ってるぜー!!


楽しくなってきたからいろいろ考えるかなあ。
今日はハルヒとうみねこか……。ついに杭のみなさんが出てくるんですね、楽しみです。


2009.08.20(Thu) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

きづき 1




「ええええッ、A組も喫茶店なの!?」
「なんだ、C組もか」

 屋上で昼飯を食う俺と流風に乱入してきたのが葉山だった。とはいっても、夏休みが明けてからというものこのパターンは結構多くなっていた。まだちゃんと話すようになって三ヶ月程度だが、流風という共通の人間がいることで、時間の短さはカバーできているようだ。最初は貸し借りから始まり、祭に誘ってみたり乗ってきたり。葉山ルミという女は馬鹿には違いないが、変に抜けているところや変に優しい部分があり、単なる馬鹿と捨て置くのが惜しい。つまり、なんとなく、面白い人間なのだ。同級生ぶん殴って遊んでるような俺だ、どこから聞きつけたんだか知らないが、その話を知っているなら俺になんて近づかなければいいのに。

「三年はラストだしな、希望通りやすいんだろ」

 流風は冷静にそう言いながら、男子としてはありえないほど可愛らしい弁当を食っている。このタイプの弁当は母親のお手製だろう。流風はなんてったって流風だから、下級生から同級生まで幅広く弁当をもらう機会はあるのだけれど、あの整った弁当は母親の手作りとみて間違いない。三年付き合ってる俺が言うんだ、間違いない。

「だからってさあ、AとCじゃこっち勝ち目ないじゃないっ」
「ま、そうだよな。俺のいるクラスが見た目で負けるはずがない」
「そうよ! 水城いるだけでAは百人力じゃない! 水城いるだけで羨ましいのにっ、その上伊賀奇もいるし、少々頼りないけど芹沢さんちの大和クンもいるわけですし!」
 
 なんで喫茶店やるのに見た目で競おうとしてんだか……。そっちの方が断然面白いからあえて口は挟まないが、最初からそんな前提で出店しようとしてたのかこいつら。
 葉山は慣れた様子で流風の隣に腰を下ろすと、購買で買ってきたのだろうミルクフランスにかぶりついた。
 俺はその様子を横目で見て、流風と同じように弁当を口に運びながら、口を開く。

「んな肩肘張らなくても、お前いんだろ」

 ごくごく自然に発した言葉のつもりだったのだが、一瞬時が止まって流風と葉山が俺を凝視した。そして氷解。

「っはははは、ほら、ヤマトがそう言ってんだから自信持てよ葉山」
「あたしじゃなかったら女の子は傷つくポイントだって覚えなさいよね芹沢……!」

 別に冗談のつもりじゃなかったんだが、多数決で冗談にされたらしい。それでもまあ別にいいか、と空になった弁当を仕舞いながら「重々承知ですよ」と答えた。するとまた葉山は頬を膨らませた。百面相かお前。寧ろ流風の言葉にこそ傷つくべきじゃないのか。本当に傷つくべきポイントで傷つかない、それに気づかない葉山を見ていると複雑な気分だ。……変に拳が疼く。

「空先生のことだから、A組も喫茶店だなんて知ったら勝手に燃え上がるんだろうなあ」
「ミクロマン無駄に熱いからな」
「何であれだけ熱いのに焼失しないのか不思議だよな」

 『ミクロマン、焼失!』なんて子供が喜びそうなタイトルだ。最後の文化祭なことだし、先生方にも頑張ってもらいたいところだな。
 最後の文化祭。C組と同じものをうちもやるなんて結構な偶然じゃないか。





「つっても、やるもん決まってるだけで細かいことは全然だよな、俺ら」
「別に何を凝らずとも、定番メニューを代金と引き換えに提供するだけのこと、難しく考える必要もないと思うけどね僕は」
「お前は何か面白おかしくしようとする気皆無だよな、ドラちゃん」

 駅前のファミレスの一角、ボックス席。そこで俺たちは文化祭実行委員会を開いていた。
 即席の文化祭実行委員は何故か俺と流風と伊賀奇。面子から分かるように、そもそも喫茶店と決まったのだって適当、これからどうするかも適当、つまり決める気皆無な実行委員だ。実に頼りない。俺がクラスの人間なら今年の文化祭に協力なんて絶対しないところだ。それは流風も伊賀奇もおそらく同じだろう。

「けど空先生のクラスに負けるのは癪だよな」

 注文した品を待ちながら俺が言うと流風が大きく頷く。

「つっても、空先生のクラスだからなんでも凝ってかかると思うんだよな」
「流風君の人気がどれほどのものかは知らないけれど、確かにあのクラスに勝つのは至難の業だろうね」
「球技大会とか合唱コンとかいやに団結するもんな」

 団結。それはうちのクラスに最も欠けている、というか欠けさせられているものだ。何しろクラスのトップ、担任の時点で協力姿勢が一切見えない。そのクラスで二年間生きてきた流風はすっかり毒されてしまっているらしい。まあ、確かにうちのクラスは個人プレー向きなんだろう。球技やってる俺や流風まで個人プレー向きってのはどうなのかと思うが、その点空先生のクラスはチームプレー向きということか。……つーか何でこんな勝敗に拘ってるんだ俺ら。

「葉山君は確か流風君と同じ喫茶店でアルバイトをしていなかったかい?」
「そうだけど? どぎついメイド服」
「なら、経験上その方向で攻めてくるかもしれないね」
「メイド喫茶ねぇ……。男には背広でも着せるってか」

 C組の面子じゃ映えねぇ、と吐き捨てて流風は水を飲み干す。おいおい、そりゃ言いすぎだろうが。
 そこでウェイトレスがアイスコーヒーを二つと、赤と白のコントラストがうざったいイチゴのパフェをトレーに乗せて持ってきた。言わずとも分かるだろうが、パフェは伊賀奇の注文した品だ。
 うげー、と今にも吐きそうな顔をする俺と流風を横目に、何事も無いかのように伊賀奇はパフェにスプーンを挿す。なんか、すげえなこいつ。俺には無理。

「……とにかく、流行りはもう終わっただろうが衣装で人引っ張れるよな、そういうの」

 ガムシロップを入れながら流風が言う。

「流風君は衣装で引っ張るつもり、と」
「じゃあ何だよ、全員語尾に“にゃ”って付けるか? 衣装が一番分かりやすいだろうが」
「流風君がやりたいならその案でも反対はしないけどね」
「ざけんな、自分もやるってこと考えろよお前」

 そしてお前らはまるでクラスに自分達しかいないみたいな口ぶりで話してるが、少なくとも俺だっているんだぞ。見てる分には楽しいが自分がやるなんて絶対御免だ。ブラックのままのコーヒーにストローをさし、一口二口啜ってから、背もたれに体を預けた。その間も伊賀奇は黙々と塔のようなパフェを頬張っている。口にはしないが、男三人でファミレス来てパフェ食べるってどうなんだ。

「まあ、服で引っ張る、メイド服背広に対抗する、となったら残りは中華か和装しかないだろうね。制服に特化するだとか着ぐるみだとかいう選択肢もあるけれど」
「担任化学担当だし、全員理科の先生コスプレって手も」
「それもそれで客取れそうだけど、色彩に欠けんだろ。現実的に和装じゃね? それなら俺がどうにかできるし」
「でも九月半ばに浴衣となると少し寒い気がするんだけれど、その辺はどうだろう?」

 伊賀奇の言うことももっともだ。熱気があるとはいえおそらく校舎は冷房が入るだろうし、人ごみに入って崩れることも十分考えられる。俺みたいに着慣れてる奴なんてそうそう多くないし、もうちょっと面倒が少ないものにしたいところだ。……ああ。

「じゃあ袴とかどうだ? うちは家が家だから、呉服屋が俺用にってサンプル腐るほど持ってくるんだよな。取っておいてあるからそれ使えばいいし、浴衣よりありきたりな感じしないだろ。休憩の間とかそのまま外に出して、衣装で宣伝してもらえ」
「男子はそれでいいにしても、女子はどーすんだよ」
「うちは姉がいるからな。選べるくらい持ってるよ、あの人なら」

 理科の先生コスプレよりはましだろうということで意見が一致した。というよりも、それ以上考えるのが面倒だった。なら後は俺に任せろ、と告げれば、それが当然だろ、と流風が返した。流風は女子用がデフォルトだな、うん。覚えておこう。
 それから、中間に向けて下らない話をぐだぐだとしていたらあっという間に時間が過ぎた。試験の話っつっても俺と目の前の二人とじゃ差がありすぎるわけだが。かたや努力の人、かたや天才君、次の試験はどうなることやら、だ。
 陽が落ちてから、俺たちは店を出る。ここは駅前だから、伊賀奇は商店街にある自宅まですぐ近くだ。なのでそこで別れて、俺は流風と二人で途中まで学校方面の道を歩いた。

「ヤマト、いやに乗り気だな」
「何だよ、C組に負けんの嫌なんだろ?」
「そりゃあ売り上げいい方が気分いいだろうけど、なんかそういうんじゃなくてさ」
「意味わかんねぇよ」
「なんてーか、……悪い。俺も説明できねぇわ」
「自分も分かってないこと言うんじゃねぇよ」

 流風の視線は何考えてんだかわからない、意味深なものだ。
 
「……ヤマトがあんなこと言うなんて意外だったからさ、動揺したのかも」
「俺が? 何か言ったか?」
「え、や、あー、覚えてないならいいや、別に。俺が勝手に勘違いしてるだけだろうしさ」

 本当に動揺したように流風はそれだけ言って、じゃあ、と自分の家の方向へ走り去って行く。言いたいことあるなら言えばいいのに変な奴。
 ――帰ったら袴がどんなもんか調べてみないとな。
 ここから学校はまだそれなりに距離がある。薄暗い道を、ひとり歩いた。


2009.08.20(Thu) | きづき/ゆらぎ | cm(0) | tb(0) |

おかんww


おかんが、「ヴァルキュリア見た?」と聞いてきたので、「見た」と答えると、「そうくるか!って感じだったな」と言うので、私は自重せず、「いや、でも、でへへへへへ、と思ったよ」と返しておきました。
仕方ないじゃない萌えるんだもの! ファルディオは今期一番の可愛いヒーロー!
ウェルキンとファルディオの同人誌とかあったら余裕で手に取りそうです。第一小隊ももっとスポット当たればよかったのに。結構カッコイイ人いるじゃないの!


昔のを読み返して吐き気を覚えたのですが、大和とルミが付き合い始めるまでの話を書きたくなりました。プロポーズまでの話も書きたいんだけど、ご近所のあんな展開書いた後は大和の心情メインで何か書きたいんです。
ルミが大和を知る過程はどっかで挿入しようかなと思ってるんですが、1年ぶりか……。しかし最初かただいぶ大和さんルミのこと気に入ってるよなあと思いました。本筋の大和はどう告白するんだろうか。支配欲に襲われて人を殴るような男です、欲の対象がひとりに向かったら吐き出さずにはいられないような気がします。だから告白とかはすごくあっさりしてそうです。そのためにはもっと惹かれてもらわないと困る。なので次は祭に行く話です。プレゼント癖が始まりました。


……なんだ、まさかちゃんと喋るようになって半年足らずで告白したんじゃあるまいな、大和よ。
それが大和か……。仕方ない。

2009.08.18(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

dq9うshg9いw



あああああああああああああああああああ



なんだあの萌え展開はぁああああああああああ!!!!
ここに来てファルディオの脆さとかうわあうわあうわあ萌えポイント……!!!!
どうせこんなこったろうとは思いましたが、ここでか……。ウェルキンが自分を取り戻したとたんにこれは、うわああああ!!!
みんないなくなって、自分だけが生き残って、気が動転してるのもあるし、結局アリシアが自分のものにならないことも察してるだろうし、そういういろんな気持ちがごちゃ混ぜになって以下略。ファルディオの光のない瞳、ごちそうさまでした。イケメンの自我喪失って楽しいですよね。
櫻井はまた上手いですよね! 何だよもう!
アリシアがテントに来たシーン、18禁ゲーならどう考えても押し倒してます。(笑)
頭がそうだと思ったら、個人じゃなくカテゴリでしか物を考えられなくなる。アリシアじゃなくてヴァルキュリア人。だから殺すんだと思ったら、それはダルクス人を強制的に従わせてた帝国の人間とやってること変わらない。

ということで、真のヒーローはラマール。
ラマールが「隊長!!」って突き飛ばした時声の限り叫んでしまった……。ラマール……。
ファルディオが風が来てる云々で明るい顔をした時にはもう死亡フラグばしばしだったけどね。
しかし予告でファルディオ普通っぽかった。なんだ? ファルディオじゃないのか、撃ったの。
ファルディオは辛いこととか苦しいことにちょっとずつ慣らされていって、麻痺してたとかだと萌える。体の問題ではなく、除隊者が3名出てるとか、そういう規模でちょっとずつ経験して、ウェルキンよりずっと慣れてるつもりでいたけど実際はそうじゃなかった。
ウェルキンにとってのイサラと、ファルディオにとっての隊は同じ重さを持つものなんだよね。そう思うとファルディオぉおおおお……、って泣きたくなる。


私自分のところのキャラは誰も嫁にしたくないんですが。(笑)
まあでも、一番マシなのはルミかな……。普通の子だし。ルミってツキ高もご近所もスタンス変わらないな。聖櫃戦争はちょっと違うけど、リベリオンは同じ立ち位置です。リベリオンはちょっと脆いところがあるから毛色が違うかもしれないけど。
大和とはどんな世界でも身分差があるから、自分から動き出すのは難しい。でも大和ひとりを支える覚悟はいつでも持ってる。だけど大和は自分は重すぎるからってルミには絶対寄りかからない。寄りかからないで一人で歩いてくれるならルミも心配しながら側を歩けばいいんだけど、ご近所の場合大和は椿に寄りかかってるのでそれが、ね!
それでも理由があるなら理解しよう、って思ってるのがルミ。ルミが嫉妬してるところを想像できません。そりゃ旅行の時に男メンバーの視線がルネさんに釘付けになったら一応セオリーとして言う事は言うと思うけど、「あたしのこと好きじゃないの!?」とか絶対言わないよあの子。「だって大和あたしのこと好きだし」って思ってる。紗央もちょっと学んでくれwwwww
となるとルミが嫉妬する話は想像しがいがありそうです。椿に嫉妬しないんだから無理だと思うんだけど。
え、貰ってくれるなら貰ってやってください。点呼どんのが幸せにしてくれそうな気がする!(笑)


目の話をされたら不機嫌フラグ立つけど、「見た目」とか「顔」でぼやかされたら気付かないと思う。まああの子も一応大人だし、ブチ切れてしまうようなことはないと思いますが保証はできません。
自嘲気味な感じになるのかもしれない。よくわかんないです。
親しい人間は紗央の目の話には基本的に触れないし、初対面の人に「綺麗ですね」って言われたら表面上取り繕って返すはずだからな。内心もやもやしてそうだけど、怒ることはないのかも? どうなんだよ紗央……。


そしてみのりと冬二くんはあんな喧嘩絶対しないし(まずシチュエーションが有り得ない)、安心です。万が一、冬二君が資料室とか図書館にいる時に藍子さんと会って、そこででかい地震が来て、図らずも押し倒しているかのような体勢になって、そこをみのりが目撃して、まあまずそんなのを見て勘違いしたりする子ではないけれども、何故かこじれて喧嘩になったとしても、どう頑張ったってラブコメです。
大真面目にやったらね、大和とルミほど繋がりが深くない分、別れに直結しそうです。みのりはわかんないことは疑うからね。普通の子だし。
ルミはわかんなくても「信じろ」って言われてるから信じてるだけ。いやもうルミってあの子あれですよ、多分魔法使えますよ。心に刻まれた片翼の鷲が(ry



アナザーは是非聞いてください。うきうきしてきます。
書きたいものを今日書き上げてしまったのでまた沈没します。うう、どうしよう。
紗央の暗い話はもう飽きたので、本筋の大和とルミでも書こうかな。
本筋の大和も負けず劣らず酷いんだけどね! 酷いんだけど、本筋のルミはご近所のルミよりももっと肝が据わっているらしい。何者なんだあいつ。


2009.08.18(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

風見鶏


 大和とルミが喧嘩をしたらしいとの噂を聞いて、あたしは取り合えず、休みの日に大和を訪ねてみることにした。
 学生や一般の企業と違って平日に休みがあるから、学校をサボっている奴を訪問するには持って来いだ。何度か訪れているからもう門を潜るのも慣れてしまった。正面の門を潜って、最初に出迎えてくれたお手伝いさんに挨拶をして、大和が離れに篭りきりだという話を聞く。家族とも顔を合わせたくないということなのだろう。
 離れは大和が子供を相手に教室を開くときに使っている場所だ。小さな建物ではなく、ぱっと見普通に一軒家。場所を間違えるわけがないので、すたすたそこまで辿りつくと、一応ドアに手を掛ける。鍵が掛かっている。そりゃそうだろう、家族にも会いたくないのに鍵を開けておくはずがない。
 なのであたしは縁側に向かった。窓の鍵は開いていないだろうが、一番広い畳の部屋にいるんじゃないだろうかと思ったのだ。離れに自分しかいないならわざわざ二階まで上がって篭る必要もないわけだし。
 窓はやっぱり締め切られていて、窓の向こうの障子も閉まったまま。
 仕方ないから窓を叩く。最初はコンコンと弱めに、それから段々強く。するとガラスの向こうの障子が少しだけ開いた。冴えてるじゃないあたし。大和はこの部屋にいる。
 大和はやって来たのがあたしであることに多少驚いたのか、障子を開ける。自宅だからか着流し姿だ。そして、ガラスの前に胡坐をかいて、お前何やってんだ、とでも言いそうな顔をした。そんなことしてないで開けなさいよねこの独活!!

「ここ開けるか玄関開けるかどっちかにしてもらえる? じゃないと割るわよ」

 ガラスの向こうまで聞こえるように大きな声で言うと、しょうがねぇな、とばかりにガラス戸が開いた。

「……何しに来たんだよ」
「その前に入れてくれる? 外でする話じゃないでしょ」
「暇人」
「暇じゃないわよ、あんたと違ってね」

 大和は、入れ、とはひとことも言わなかったけれど、帰れと言われたとしても退くつもりは一切無い。大和の顔にいつもの豪快さがない。やっぱり変だと思う。
 あたしは、あたしを助けてくれたルミを見捨てるわけにいかない。自分だけが幸せであればいいなんて思わないし、あれだけのことを大和と一緒にいて察しているルミが失言なんてするわけがない。大和と一緒にいるのがどういうことなのか、一番長く理解しているのはルミだ。わかっているからこそ、均衡を壊すことなんて自分からするわけない。なら大和が何かどうしようもないことをやらかしたに違いないのだ。
 ショートブーツを脱いで縁側の外で揃え、中に入る。広い和室はそんなに物なんてないはずなのに何故か散らかっている。この特殊能力を見てルミは育った。片付けながら育った。そういう人なんだと理解しながら。

「……喧嘩?」
「……違う」
「じゃあ何なの」
「俺が嫌だと言った。俺のどんな問題もお前には関係ない、偉そうに俺に指図するな、目障りだから帰れってな」
「それが本当ならあんたを殺したいくらいだけど、残念ながらあんたがそんなこと言うとは思わないのよ」

 だから、動けないのだろうと、思う。
 事情はよく分からない。何があったのかも、わからない。ただ、ルミが自分から大和から離れるとは思えないから、それなら、何か理由があって大和がルミを拒絶したとしか考えられない。でも大和だってルミを手放したいと思うわけがないから、偉そう、だとか、目障り、だとか、ルミと傷つける直接的表現は絶対に使わないはずだ。シーマスがルミに逐一言う嫌味なんかを大和は肯定するばっかりでフォローナシだけど、あれは大和は悪口を言いたいんじゃなく、事実を容認しているだけだ。そういうルミが好きだと遠まわしに言っているだけ。だからルミだって目くじら立てて怒ることはない。……怒ってもいいと思うけどね、あたしなら怒る。
 特殊な環境で、付き合いが長い二人だからこそ、相手に直接響く『言葉』は慎重に選ぶ。慎重に選んだ先で、ルミが傷ついてしまったのだ。

「……あんたって、バカみたいにルミばっかり好きなのかと思ってたけど、違うのね」

 いつもより小さく見える大和を眺めて、あたしはそう思う。
 駆け落ちさえ覚悟している二人だと思っていた。でも、そうじゃないみたい。心はいつも相手のものだけど、大和のこの体は芹沢から動く気がない。大和がわかっていること、ルミがわからないはずないだろう。だからこそ一層大和の力になろうとしていた。大和がそこから動けないのなら、ルミが側にいてあげるしかない。大和は生まれもあるし、自分の意思で決めたこと。一方でルミは、まだまだ自由が残されている。

「――ルミはあたしに、家族としか思えないならケレスと別れろ、って言ってた」
「……何だそりゃ」

 壁に背をつけてあたしを見る大和は何か妙なものでも見るような眼であたしを見ている。

「恋人は、家族より遠くて家族より分かり合えなくて、でも家族より近づきたいし分かってあげたいものなんだって」
「…………」
「でもね、付き合いが長すぎるから、ルミにとってあんたは半分家族なんだって。それってどういうこと?」

 難しいと思う。そんなのわからない。ただの抽象論に終わらない。

「恋人は家族より遠くて分かり合えないのに、あんたの恋人のルミは半分家族なのよ。家族であり恋人であるって何なの? どういうこと? 家族ならすごく近くて分かり合ってるんでしょ? なのに遠いの? 分からないの? 側にいて分かり合ってるのに近づきたくて分かってあげたいなんておかしいじゃない。家族である以上に何を理解しろっていうの? 恋人同士が最後に行き着くのが家族なら今以上に理解なんて要らないでしょう? わけがわからないの、大体半分って何よ、イチかゼロかは紙切れが決めるの? あたしは思うのよ、体がわかってるもの、恋人同士は別れられるけど、家族は絶対に別れないの、待っててくれるの。だって近くて分かり合ってるんだもの。それじゃあ何、半分恋人半分家族のあんたとルミは、別れても別れられないってこと?」

 たとえあたしに何があっても、圭一は、理央は、奈央は、あたしを待っててくれるだろう。あたしとケレスがもし別れたとしても、あたしはあの場所に帰れる。無条件で信頼して受け入れてくれるのが家族だ。あたしはあの灯りの暖かさを知っているから、家族がどんなものかわかっているから、半分家族、だなんて言葉はよくよく考えれば理解の外にある。半分家族なんて有り得ない。圭一があたしを恋愛の勘定に入れなかったのがいい例だ。

「……いい加減気づきなさいよ、付き合い長いから家族みたいなもんだって甘えてるんでしょう? 時間が解決してくれるって、思ってるんでしょう?」

 この二人は、それがダメだったんだろう。
 家族みたいなもんだと甘えている。肝心な言葉は言い合わない関係。何があっても時間が解決すると思っている。
 それは家族じゃない。

「家族なら家族なの、恋人なら恋人なのよ! 両立できないの、絶対両立なんてできないの!! 最後に行き着く先がそこでも、その途中で両立なんて絶対できないんだから! 大体ね、庶民のルミが、こんな家で暮らしてるあんたをね、家族だなんて本気で思えるわけないじゃない!」

 無条件で信頼して受け入れてくれるのが家族だ。ルミだってきっと、何度も夢見たのだろうと思う。家族であればどんなに幸せだろうと。
 でもきっと無理だ。庶民のルミが、こんな大金持ちと付き合えるだけですごいのに、無条件で信頼「され」受け入れ「られ」ているなんて思えるわけがない。受け入れられていないなんて思う時点で家族なんかじゃない。

「理解できないわ。家族でありえるわけないのに、家族だと思い込んで、家族じゃなければ拒絶の言葉は普通別れを意味するものだと思うけど」
「………なら、あいつには俺よりもっといいのがいるだろ、俺みたいに家から離れられないような男より」
「へえ、学校であんだけくっついて宣伝してたくせにそういうこと言う? ルミに恥かかせたいって言うならあたしは今すぐあんたをぶん殴るわ。別の大学に編入してもらう? あんたの家がお金積めばどうにかなるわよね。でも噂って変に流れるもんだから、怖いわよ?」

 日本男児のくせにはっきりしないのね。
 まあ、大和だってただルミに拒絶されることが怖かっただけだろうと思う。あたしもそうだった、いつも肝心な一言は言えずに勝手に傷ついた。今は遠く感じられる思い出。
 それにしても、こんな大和を見てると自分が出会ったのがケレスで心底ほっとする。部屋に篭って鬱になるような男でもなければ、先を勝手に予想して足が竦むこともない。もうちょっとそういう部分あってもいいんじゃないの、とは思うけど。……うん、事実よ事実、あたしに大和なんて手に負えないわ。

「ルミが傷ついた以上、あんたたちが恋人同士であることは明白。なら、すぱっと別れるか結婚するか、決断なさい。半分なんて生温いこと言ってるからこうなるのよ」

 こんな台詞をあたしが言ってるのを聞いたらケレスは怒るだろうか、それとも馬鹿にしたみたいに笑うだろうか。ほんと、偉そうに。
 言いたいことを言いたいだけ言って、あたしは再び縁側から外に出て、ブーツを履く。
 長々と話を聞かされた大和はひとつ大きく息をついてから、あたしを見送る。

「自分がされた説教を人にする気分は?」
「最高よ。これ以上ない説得力でしょ?」
「確かにな」
「あんたに感謝するわ。ケレスがどれだけいい男かわかったから」
「今惚気られると本気でブチ殺したくなるんだが」
「そんなことしたらあんたが殺されるわよ。ま、それもいいかもね。やってみる?」

 言えば大和は薄く笑って、遠慮しとく、と返した。暇潰しはここまで。あたしだってこんなところに何時間もいられるほど暇じゃないし、やりたいことだってたくさんある。こんな男に関わる時間なんて本来ないくらいなのだ。
 別れの挨拶も特にせず大和に背を向ける。正門を出る直前に振り返って離れを見れば、大和は縁側に腰を下ろしていた。そうして、まだ花の時期には早い、椿の葉をじっと眺めていた。






2009.08.17(Mon) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

やっぱり騒ぎます


超絶どうでもいいんですが吐き出したくて仕方ないので吐き出します。


「ロミオとシンデレラ」と「アナザー:ロミオとシンデレラ」って個人的にシーマスさんと椿でドツボなんですが誰か同意してくれ。テンション上がって養命酒が必要になるwwww


2つとも続けてエンドレスループしてると私何でも書ける気がしてくるっていうのは嘘ですが、土台がしっかりすればこれ聞いてれば書ける気がしてきた。
どう考えてもパパ=大和ですありがとうございましたwwww いやパパで合ってるが、いやいやご近所じゃ合ってないが。


「これで僕ら晴れて喜劇だ」ってヤバいだろ絶対。なんだあの歌詞神がかってるwww

2009.08.15(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

いい買い物をした。

葉月かなえの「好きっていいなよ。」の新刊が10日あたりに出たのですが、今日古本屋行ったら200円で売ってた。そりゃあ買うぜ買っちまうぜ!! 普通に買わなくてよかった。
内容ですが、相変わらずめいさんの可愛さは異常。
他の漫画の男キャラと比べると黒沢大和さんのカッコよさも異常なわけですが、もちろんうちの大和さんとは比べ物にならないほど素敵なわけですが。
いやあああああ、ああいう男は高校みたいに閉鎖的なところにいたらそりゃあモテるよなあ……!
素敵な人は素敵な振る舞いをナチュラルにできるから素敵なんだと思います。
うちの大和さんと恐れ多くも似通っていると感じるのは一途さと名前のみでありまして、名前においては一文字違いという快挙を成し遂げております。さすが、名前を見て衝動買いしただけある。
大和さんの一途さ、いいですよね……!! 「めちゃくちゃになってしまえっ」でときめき度が急上昇した。カッコイイ奴はそういうちょっとアホっぽい言動が時折混じるのもいいと思う。
愛子さんはもっと粘る人かと思ってたんですが意外とあっさり退場されまして、引き際も綺麗だったのでいい奴だなと思いました。寧ろ愛子さんとももっと仲良くなればいいのに。そいで大和さんおちょくり倒してほしいんですがめいさんそんなことできる子じゃないよね!!
つまり4巻以降はもっと感情をむき出しにする大和さんが見れるわけですねごちそうさまです。
こういう人の軸ってぶれないから、自分を信じてくれない相手よりも、信じさせることができない自分にイライラするんだと思う。なんだその精神的イケメンは!! 大和さんが、なんで安心させてやれないんだろう、って思ってたら悶絶する。その一方で大和さんにはオトメン的要素もあると信じているのでそういう展開も期待。
言葉にしなきゃ伝わらないけど、言葉にできないのが持ち味じゃないかめいさん!!
DQNな名前もほぼ出てこないし安心して読める少女漫画です。いやあ、いいなあ。


凪たんは苺ましまろの世界に入ったらいいと思うよ。あそこなら貴重なツッコミ役として歓迎してくr(ry

2009.08.15(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

ええっと


騒いでもいいのか? いいのか?
ランティス祭りに堀江氏参戦とか諸手を挙げて喜んでいいのか……!?
堀江氏は落ち着いた役柄が多いですね。はっちゃけてるようなキャラは確かにあまりお見かけしない。蒼にーさんくらいぶっとんでてもいいよ!! 騎士団という言葉だけでときめくのに堀江氏とかどうしよう超絶イケメン……!
何をしたいのかよくわからん企画ユニットだけど、騎士団に聖杯ときたらときめかずにはいられないww 堀江氏が好きです。


花火大会ぽい何かを書きたいんだけど、どうしたらいいのかわからずにいろんなキャラを動かしてみてます。「君の知らない物語」はかなりご近所紗央→アンドゥーな気がするのですが、あそこまで紗央がはっきりしてても嫌だなと思ってしまう。しかしひたぎさんの見た目と紗央の容姿のかぶり具合といったらないですね。
ひたぎさんは自他共に認めるツンデレですが、紗央は自分がツンデレだなんて認めないと思います。まず言葉の意味がわからなくて人に聞いて、「はぁ? あたし言いたいことははっきり言ってるじゃない」とか言う。自分のツンデレらしい行動は覚えてないんですかあなた。
花火大会とかに限らず、どっか行きたいって場合、ルミとかみのりってストレートに「行きたい!」って頼むと思うんだけど、紗央って友達いないから、アンドゥーとか理央以外の人にストレートに頼むのすごく苦手そう。
「だからっ、今度、暇なら、い、一緒に、花火、(以下デクレッシェンド)」って感じで、相手が要領得なくて「は?」とか聞き直したらそこで恥ずかしさが爆発して、「もういい、知らないっ! 仕事先の人誘うから!!」って拗ねる。花火大会とか警官なら警戒だろ普通www ちょっと離れたところでやるってことでww 椿は素ですよ絶対。ああしたいこうしたいってあんまり思わない子だからなあ。よく言えば謙虚、悪く言えば主体性がないってことで、その辺椿が動くようになったら面白いんだけど、シチュエーションが思いつかないので秋臼さんが話を進めてくれるのを待つことにします。


イヤホンがもう限界くさい……。
来月金入ったら新調するか……。音質いいからって同じもの買う気は無い。高い。


リベリオンのシンゴがすごくまっすぐ成長したら、多分聖櫃戦争の慎吾になるんだと思います。
ゲーム開始直前とか超見たい。私の頭の中のを全部アニメにして鑑賞したい。(笑) 
どんな理由があっても慎吾は大和を殺せないといいな。悪魔に体乗っ取られても、殺せって命令されても殺せないのがいい。騎士と武士の中間とかいいとこどり……! どっかの漫画とかでそういう階級作らないかな、精神的なものだけど。リベリオンのアンドゥーも似たようなもんなんだけど、アンドゥーは武士寄りなのかな、結局。契約に命をかけるんじゃなくて、一人の主君に捧げるってのは騎士よりも武士だよな。
なんつー萌えポジションなんだ、騎士と武士の中間……!!!


お風呂に入ります。うん。


2009.08.14(Fri) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

絶対に相手にしたくない女



「ご結婚おめでとうございます」

 ドアを薄く開いた相手は、ここに俺が来たことに若干の驚きを隠せないようだったが、すぐにドアを全開にすると、ありがとうございます、と満面の笑みを浮かべた。やわらかそうな栗色の髪、まだずっと幼く見える顔立ち。これで先日ウェディングドレスを身に纏ったというのだから信じられないという気持ちもある。が、そもそも俺は彼女のことをよく知っているわけではない。 
 彼女は快く部屋に案内してくれた。元よりそのつもりだった。遠慮なく上がると、元々男の一人暮らしだったとは思えない、整頓された部屋があった。いや、それは俺を基準に考えたからか、もしかすると、これくらい整頓できるのが普通なのかもしれない。

「今冷たい麦茶入れますね」
「どうも」

 これまでは自分だってこういう狭苦しい部屋に住んでいたはずなのに、不思議と自分が部屋に不似合いな気がしてきた。整頓された部屋にいる自分はこうも不自然なものか。

「結婚式、いらしてくださいましたよね。ありがとうございます」
「せっかく受けた招待ですから。お綺麗でしたよ」
「どうもありがとうございます。でも紗央ちゃんの方が絶対綺麗ですよ」
「そりゃあ当然です。貴女と紗央じゃつくりが違いますから」

 ソファーに腰掛け、彼女が持って来てくれたグラスの麦茶を一口飲んでそう言うと、彼女は目を見開いた。それから、面白い人ですね、と笑う。当然のことを言って何が悪いというのだろう。彼女も確かに綺麗だと思ったが、紗央とは別物だ。
 彼女の結婚式に出た。だが、彼女を見るためではなく、紗央に会うためだった。目的は果たされたが、この町でしばらく働く以上は彼女に挨拶しておくのも悪いことではないだろうと思って足を運んだまでだ。紗央にこの家の場所を聞いた時は、「け、結婚式で奈央見て可愛くて一目惚れしたとか!?」と大層動揺していた。それはそれで面白いのでしばらく放置したらしゅんとして黙り込んでいた。どうも紗央は、自分は彼女に比べて遥かに劣ると思い込んでいるようだ。……杞憂だと思うんだがな。

「それで、えっと、桜井さん、でしたよね。私にどんなご用事で?」
「いえ、こちらで勤務することになりましたので、是非ご挨拶をと」
「もう旦那さんみたいな挨拶なさるんですね。再会しただけでもう自分のものですか?」
「貴女は自分が結婚なさったから一段上に登ったとでも? 結婚がそんなにすごいものとは知りませんでした」
「何を仰ってるのかよくわかりません。私はただ、貴方よりも紗央ちゃんといる時間が長いだけです」

 彼女が笑顔で吐き出すので、俺も笑顔で吐き出してやる。大和くらいならこれで大人しくなるのだろうが、この子はどうも肝が据わっている。一筋縄ではいかないらしい。これは認識を改める必要がありそうだ。

「……確かに桜井さんは紗央ちゃんの運命の人なのかもしれません。ちゃんと考えて、紗央ちゃんを生かしてくれた。そういう人は多分いなかったと思います」

 ポストカードに殴り書きだけを置いて、片手で持てる程度の荷物だけ持ってあの場所を後にした冬の日を思い出す。
 あれを見て、どんな顔をするだろう、どんな気持ちになるだろう、珍しく頭をフル回転させた若い自分だ。

「貴方のことは兄から聞いてます。……来週いなくなるから、と紗央ちゃんに告げていたら、きっと紗央ちゃんは寂しさで死んでしまったと思います。減っていく時間が惜しくて仕方なくて、眠らないで貴方の所へ入り浸ったかもしれません。いなくなったらいなくなったで、紗央ちゃんは喪失に耐えられない。自殺を図ってでも貴方を引き戻したかもしれない。だから、何も言わないでいなくなった方が、紗央ちゃんにはよかった。悲しくなるだけじゃなくて、何も言ってくれなかったことに対する怒りが紗央ちゃんを生かしてくれた。貴方がああしてくれなければ、今の紗央ちゃんは有り得ない」
「……分かったように話すじゃねぇか、お嬢ちゃん」
「ええ、でもそれで得意にならないで下さい。それでも貴方が紗央ちゃんをどん底に突き落としたのは間違いない。貴方が紗央ちゃんを傷つけたことには変わりないんです」

 明らかに敵意を持っている。もしかしたら紗央よりもきつい眼差しかもしれない。
 ――紗央を傷つけた。わかっている。紗央は傷ついた。傷つくだろうと思ってそうした。それ以外に方法がなかった。俺がいなくなれば、間違いなく紗央は自分の体を傷つけるだろうと、思った。俺にはそれを止める手段などないだろう。だから、ああするしかなかった。

「……じゃあ聞くが、あんたが俺ならどうした。何か他に策があったとでも?」

 訊ねれば彼女は俺の目を見て、極上の笑みを作った。

「本気なら、婚姻届に判を押します。異動する時に紗央ちゃんも連れて行きます」
「あんたはどこの中学生だ。んな事実際にできる大人がいるわきゃねぇだろうが」
「でも、紗央ちゃんは傷つきません。学校があるとか仰います? そんなの紗央ちゃんには要らないんですよ。……紗央ちゃんはいつも自分がひとりだと思ってた。学校にいて強くそう感じてるんです、貴方もご存知でしょう? 貴方が大人として世間体がどうとか傷つくのはどうでもいいんです、ただ、この方法なら紗央ちゃんは少しも傷つくことはなかった」

 今度は薄く笑う。人を馬鹿にするときの笑い方だ。
 このお嬢ちゃんはとことん俺をコケにしたいらしい。

「でも、貴方はそんなことできなかった。若かかったから、それだけの覚悟をすることができなかった。紗央ちゃんの未来云々なんてのは言い訳ですよね? 紗央ちゃんの未来を本当に考えるなら、貴方の方法ひとつ取っても思い出の品なんて残すべきじゃないんです。貴方は紗央ちゃんを本当は手放したくなかった。でも結婚に踏み切るほどの覚悟はできなかった。だから紗央ちゃんに自分を焼き付けることを選んだ。いい迷惑です。貴方がそんな余計なことしてくれたから、紗央ちゃんは別の誰かに対しても一歩が踏み出せずに悲しい思いをたくさんしてきたんです。紗央ちゃんが今まで幸せになれなかったのは貴方のせいです」
「自分が結婚すると達観して、他人事だからって偉そうなこった、……どうしてあんたにそこまで言う権利がある。紗央の人生だ、あんたが口挟むことじゃねぇだろ」
「わかってます。でも、紗央ちゃんを最初に突き放したのは私ですから、紗央ちゃんには本当に幸せになって欲しいと」

 ああ、そろそろ限界だ。この女の言う事は理解できねぇ。
 俺が人生で一番考えに考え抜いたことを否定するばかりか解せないことばかり言いやがる。不幸を知らずに育ったお嬢様はこれだからどうしようもない。この女と結婚した男の苦労を思うだけでざまあみろと言ってやりたくなる。我慢の限界というものなので、女の言葉を遠慮なしに遮ることにする。

「それはあんたのエゴだろう。それに、傷ついたことのない人間の台詞だ。そういうの鼻持ちならねぇんだよな、イライラする。あんたは紗央を含め周りの人間にこれでもかってほど支えられて、そうして幸せになったんだろうよ。紗央だってあんたの結婚喜んでる、それはそれでいい。俺は他人の幸せにとやかく言うつもりはねぇよ。だがあんたは何が言いたい? 自分が紗央を突き放したから何だ? じゃああんたが紗央を嫁に貰ってやるとでも言うのか? 違うだろ? あんたが俺のことをどう言おうと、紗央がこれまでどんな恋愛で失敗してきたかもどうだっていい、あんたより数十倍美人で可愛げのある鈴城紗央って女は馬鹿みたいに俺に夢中で且つ俺の女なんだって事実は変わんねぇんだよ」

 疲れたので麦茶を一気に飲み干すと、女は次の言葉が出ない様子で俺を睨むように見ていた。
 自分が幸せだから、幸せじゃない誰かを見下したいだけだ。それは、随分昔の俺によく似ている気がする。まあ、今でもその性分が直ったとは言いがたいんだが。

「――で? 何か文句があるなら聞くぜ、お嬢ちゃん」
「……随分身も蓋もない言い方をなさるんですね。驚きました」
「そういう性分なんだ。それに、はっきり言わなきゃあんたには通じないだろう。……あんたは紗央のことなんて考えてないで新婚生活謳歌してりゃいいんだよ、幸せな奴に心配される方が余程あいつが気にする」

 俺がそう言えば、女は、ほう、と息をついた。

「大事なもののために一生懸命になるの、大和くんに似てらっしゃいますね。さすがお兄さん」
「そこまで知ってりゃ俺に喧嘩売る必要なんてなかったろうが。あんまりうざってぇからブチ切れなきゃ分かんねぇのかと思ったぜ」
「だって覚悟を見せてもらわないと許せないじゃないですか。いくら美人だからって高校生に手出すなんて、ただの変態さんかと思ってましたから」

 その言葉には今度は俺が唖然とする番だった。まさかそんな言葉を使われる日が来るとは思わなんだ。
 一応警官だぞ俺。世間から見りゃそう思われるのかもしれないが、まさか紗央の身内にそれを言われるとは。

「身も蓋もねぇのはあんたじゃねぇか」

 紗央が一目置く理由は分からないが、……なるほど食えない女だ。
 とんでもねぇのが身内にいたもんだ。紗央よりもこの手のタイプは厄介かもしれない。
 どっと疲れた気がしてソファーの背もたれに体を預ければ、おかわり持ってきますね、とグラスを手に彼女が立ち上がった。さっきまでの敵意はまったく感じられない。

(役者だねぇ……)

 やっぱりどこか俺と似た匂いがする。最悪だ、そう思った。




2009.08.13(Thu) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

夢見る金環日食



 多分それは、見てはいけないものだったのだろうと、思う。
 
「――ぁ、ルミ、さん」

 相変わらず汚い部屋の中、不安定な体勢で男に押し倒されているのが椿ちゃん。普段見ない着物姿。赤い布地の上に椿ちゃんの綺麗な黒髪が波打っている。
 椿ちゃんはあたしの顔を見ると最初はひどく驚いた顔で、それから段々と困惑した表情になった。悲しげで、寂しそうで、可哀想な。あたしよりも椿ちゃんの方が状況に傷ついているみたいだ。それはなんというか、本当に申し訳ない。あたしはまだ何も思ってはいないのだ。大和が何か言うまでは、あたしは何があっても傷ついたりしない。
 あたしが来たことで多少男も驚いていたのか、緩んだ腕の戒めの間から椿ちゃんが逃げ出す。あたしのすぐ脇を、素早く走りぬけていった。泣いていたのかもしれない。でも、それはあたしには分からない。

「……なんで、椿ちゃんにあんなこと?」

 あたしは部屋に踏み入って襖を閉めると、大和の側に膝をついた。
 いつもは日の光がたくさん入って明るいはずの部屋は妙に暗い。夜以外でこんなに暗く感じられること、あっただろうか。多分ないんじゃないかな。
 大和は体勢を整えるとその場に胡坐をかいた。でもあたしの顔は見ようとしない。どうしてそうなんだろう。あたしは、大和なりに筋の通った理由があるなら、それで構わないと思っているのに。

「泣いてたのかも」
「言い出したのはあいつだ」
「なんて?」

 大和の全部を理解することなんてできるわけがないって分かってる。あたしたちは、生まれた世界が違いすぎるから。それでも大和があたしのことを好きだと思ってくれて、あたしも大和に同じ気持ちを抱くのなら、理解する努力だけは精一杯するつもりだ。大和に理由があるなら、それで納得してるなら構わない。後悔しているならその気持ちをわけてほしい。自分ひとりで抱え込まないでほしい。

「……私と結婚した方が家の看板守れますよ、家が本当に大事なら私と結婚するべきです、ってな」
「……それで、大和はなんて返したの?」

 椿ちゃんの言う事は筋が通っている。そうだろう。血を守るには椿ちゃんと結婚する方がいいに決まってる。大和だって家が大事だ。あたしにはわかってあげられなくても、あたしさえ知らないところできっと大和はいろいろ考えてきただろうと思う。あたしはそれが知りたくて仕方ないのに。野次馬根性と言われてしまうのかもしれないけれど、あたしは大和を信じてるから、大和の負担が少しでも軽くなればいいと思っている。そのためにあたしを使ってくれて構わないのに。
 あたしが尋ねても、大和は拳を強く握って歯を食いしばるばかりで、口を開こうとはしなかった。

「……言ってくれなきゃわかんないよ」

 ずっと大和の近くにいるけど、言葉にしてくれなきゃわからないことがたくさんある。
 大和は、言わなくたってもう分かってることばかり言葉にしたがる。大事なことは言葉にしてくれない。自分の中にしまったままだ。それじゃダメなんだと思う。それじゃあダメになる。しまいこむことがカッコイイなんて間違いだと思うし、ひとりで背負うべきことじゃないと思う。
 あなたがあたしを好きだと言うのなら、尚更あたしだって背負うべき痛みだ。

「……出てってくれないか」

 しばらくの沈黙の後、口を開いた大和はそう言った。
 大和の声は可哀想に思えてしまうほど低くて、暗くて、どうしてこの人はひとりでそこまで思いつめてしまうのか心配になってしまう。
 あたしはちょっとだけ悲しくなる。今は話せないということだろうか。でも、気持ちを整理する時間が必要ならそれでもいい。いつか大和が打ち明けて――

「これは芹沢の問題だ、……首、突っ込まないでくれ」

 

 その一言で、生まれてきてこれまで、大和と一緒にいた時間すべて使ってあたしが築いてきたものが、がらがらと音を立てて崩れた気がした。



 次の瞬間には、あたしは右の手のひらで、渾身の力で大和の頬を引っぱたいていた。
 すごい音がした。手がじんじんと痛む。熱い。ぼろぼろと涙が零れる。

「……そうよね、芹沢の問題よね、あたしがしつこく聞くべきことじゃないわよね……」

 芹沢の問題なんだ。
 あんたが頭を悩ませていたものはすべて芹沢の問題だったってこと。だからあたしには話す価値も何もないということだ。
 馬鹿じゃないの。そう突き放されたらあたしは何も言えなくなってしまう。
 だってあたしは芹沢の人間ではないのだ。芹沢大和とほんの少し親しいだけの、葉山ルミだ。芹沢じゃない。芹沢の人間じゃない。
 でも、酷いじゃない。あれだけ好きだとか何だとか言っておいて、芹沢の問題だからとあたしを突き放すなんて、――芹沢に入れてくれる気が少しもないってことじゃない。
 芹沢の一員になれるなんて本気で思っていたのはあたしだけだったのだろうか。それじゃあ馬鹿みたいだ。玉の輿に乗りたかったわけじゃないのに。ただ、あたしを好きだと本気で言ってくれてる大和を、あたしだってそれなりに本気で好きなだけなのに。少しでも力になりたいと思っただけなのに。大和は、夢見ることさえ許してくれないのか。

「……何なのよ、そうやってひとりで抱え込んで、自分ひとりが辛いみたいに」

 大和があたしのことを好きじゃないなんて思うわけではない。大和はきっと、あたしのことが好きだ。それでたくさん辛い思いもしたのかもしれない。椿ちゃんのこともある、家のこともある。年齢が年齢だ、ちゃんと考えて当然だと思う。でもね、大和ほどじゃなくてもあたしだって辛い思いはたくさんしてきた。何度も身分違いを思い知らされて泣きたくなって、それでも大和が好きだと言ってくれるから頑張って背伸びを続けてこられた。

「家とか気にするなとか、偉そうに言って、結局あんたが一番あたしとの間に線引いてるじゃない!! そうよ、あんたは芹沢大和様よ、大和ぼっちゃまよ!! 庶民のあたしじゃ対等に話すことも許されない雲の上の人よ!! ぼっちゃまに言われたら仕方ないわ、首突っ込むなんて恐れ多いことしないわよ! 芹沢のことは芹沢の中で処理したらいいじゃない!」

 もう何を言ったらいいのかわからない。これ以上、どんな言葉であなたを傷つけたらあたしの心は満足するんだろう。今も、あたしなんかより大和の方がずっと痛い思いをしているはずなのに。あたしは庶民だから、そういう耐性持ってないの。自分が苦しかったらすぐ吐き出しちゃうの。

「そういう風に突き放すなら、最初から夢なんて見させないでよ!!」

 大和が好きだと言ってくれるから、馬鹿みたいに、いつかずっと隣を歩く日が来るんじゃないかと夢見ていた。あたしなんかを、好きだと言ってくれるから。大和がいたからあたしはどれだけ背伸びしても平気で歩いていられたの。でもこうなった今では、背伸びもただ滑稽なだけ。魔法が解けるみたいに、あたしは普通の人間に戻ってしまう。
 あたしのことも、家のことも、たくさんたくさん考えて、だから頑なにあたしに触れようとしなかった大和の気持ちを知っている。家も椿ちゃんもどっちも大事な大和の気持ちも分かる。
 だからこそ、好きだと言うならあたしを頼ってほしかったのに。本気で好きだと言うならもっともっとあたしに寄りかかってほしかったのに。大和ひとり支える覚悟くらい、もう何年も前からあったのに。






 おじさまやおばさまに挨拶もせずに芹沢の屋敷を飛び出して、全速力で自分の部屋に帰った。
 みっともないくらい涙が出た。周りに何を言われようと、気にするなと大和が言っていた。だから気にする必要なんてなかったし、泣くこともなかった。大和が信じろと言うから最初から最後まで何があっても信じようと思ったのに、拒絶の言葉まで信じろってこと?
 これは、謝ってどうにかなる問題じゃない。大和は、誤解を招くような言い回しはしない。冗談は言うけど嘘は言わない人だから、あれはきっと、大和が本当にそう思っているということだ。
 大和自身が一番、自分を芹沢だと特別視しているなんて、言われるまで気付かなかっただろう。それだけ、あたしにとって芹沢という単語は重い。
 ……あたしも、いろいろ甘えて自分が辛いと思ってきたのかもしれない。口にはしなかったけど、大和にそれが伝わっていたのかもしれない。あれは大和の本心だったのかも、しれない。
 考えれば考えるほどわからなくなって、心がぎゅっと強く締め付けられる感じがして、それ以上深く考えるのをやめた。
 ――しばらく休んでゆっくりしよう。
 これからあたしは多分、普通の女子大生になるのだから。






2009.08.12(Wed) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

何故私の部屋には漫画が少ないのか。


暇でも読むものが無いっていう。
全部妹の部屋で朽ちてます。やっぱDCGSの稜平さんでも落とすべきかな。あいつだけだし残ってるの……。ひぐらしデイブレイクの新しいのが出るらしく、美代子たんと小此木さんと悟史が出るらしいので気になってます。ゲーム版キャストなので小此木さんの声が成田剣www
レナと死闘させたい。声的に。(笑)
ニコ動でサザン聞いて和んでます。サザンいいよサザン……!


で、聖櫃戦争の設定をいろいろ考えていたんですが。
叡一くんと紗央のところって、どのコンビよりも仲が良さそうに見えて実は一番距離があったりして。相手のことを理解したいんだけど理解しきれない部分があって、加えて「自分は理解されないだろう」って少なくとも紗央は思ってる。
叡一くんと紗央で恋愛関係が一切想像できないのは、紗央視点で言わせてもらうと「ワケ分かんないから」だと思ってます。ツキ高の設定でもね。他の人は会話したりすれば大体「あーこんな人なのか」ってわかるもんだけど、叡一くんとか仙太郎先生とかぴんとくるところがないんだと思います。(笑)
話を戻します。そうなるとコンビ間の距離的に言えば一番強いのって要くんと風哉くんのところだったりして。うわあ大和とか死ねばいいのに……! 

紗央は死んでから首飾りに宿った魔力を使えるようになったので、叡一くんと会うまでに人を殺したりしてたのは首飾りの力で、契約の恩恵はその力を増強させることとかでいいやもう面倒だから。
だから大和にやられる時は首飾りを壊されると力が半減っていうかほぼ使えなくなったりして。
紗央を守るものだから、攻撃を外さない剣に紗央が斬られた代わりに壊れるとかでもいい。
したらどうなるんだろうなあ。パーツひとつひとつには意味を持たせているはずですがよくわかんないまま首飾りを手に入れた紗央がそこまで知ってるとは思えないし。
大和ってどんだけ悪役なんだろう!(爽)
まあ大和だけは死んでなくて生きてるので何が何でも勝たなきゃならないし、このまま負けたら力を取り戻してる奈央のところに国を奪われる。加えて、奈央は組織の中でイレギュラーな魔的な存在だから悪魔を封印させることももしかしたらできるのかもしれない。大和は一番人でなしですが、立場を弁えた行動はできてると思います。
ゲーム参加前から大和がルミに本気だったりして恋人同士だったら大和は流風を殺したりできないだろうし、やっぱ最後までルミは放っておくことにしよう。


7時過ぎたー!

2009.08.11(Tue) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

祈りに似て非なるもの 2


 馬車は一番地味なものを使っているから、外の装飾はあまり豪華でない。代わりに、内部装飾として王家を連想させるものがそれとなくちりばめられている。壁面に描かれている二羽の烏がいい例だろう。王族が公式の外出で出かける際に乗る馬車には屋根の上に烏の装飾がある。そんなのも特に気付くことなくこれまで生きてきたわけだが、今こんな状況に置かれて、あれだけ本を読み漁ればなるほどと思える部分も多々出てきていた。信じちゃいないが、俺を取り巻く環境がそれを肯定する。
 
「……お前、御前試合は何のために行われてるか分かるか?」
「は? そりゃあ、……すごい人を騎士団に入団させるため、じゃないんスか」
「そうだ」

 簡潔に言えばそういうことなのだろう。それは自然な流れだろうし、国にとって必要なことだ。この国にとって、御前試合は欠かすことができないもの。
 剣を振るって戦う人間が、この王国には必要だったのだ。その為の御前試合、その為の優勝特典。優勝者が王国にとっての特典と言っていいものかもしれない。毎年莫大な予算を割いて開催するに足るイベント、だからこそ廃れることがない。ただのチャンバラごっこと王族やその側近達が笑わないのも頷けるというもの。

「王が真に力を持つ者なら、騎士団への志願者ってのは自然増えるもんだ。騎士は仕事だからな、勝てる見込みのある国としか契約はしないだろう」
「王子が何言いたいんだかさっぱり……。俺、この国の騎士団だってすごいと思いますけど」
「すごいのは優勝特典と、歴代の優勝者だけだ。入ってみたら部隊長から団長から腐った奴ばっかだっただろう、違うか?」

 訊ねれば慎吾は返答に困っていた。そりゃそうだ、俺は騎士団を率いているトップの存在で、慎吾は辞めたとはいえ一応元は騎士団の一員だった。
 しかし、俺が聞いていることに答えないわけにはいかないらしく、意を決したように口を開く。

「俺はもう騎士団辞めた身なんで安易に肯定はできないっスけど、……それでも、この国の騎士団には王子がいるじゃないスか。俺だって、……俺だって一応、騎士団は王子が率いてるってんで御前試合出たんだし」

 それだ。
 『歴代の王族の中でただ一人剣を振るう英傑』
 市民からはそう持ち上げられ、城に仕える者もそんな言葉を口にしていたが、どれだけの皮肉が篭っているのか分かったものではない。
 歴代の王族が何故剣を振るわなかったのか。それは剣に代わる力を持っていたからだ。そして、その力とやらを俺は知らない。

「――だから俺は異端なんだよ」

 飛びぬけて俺が素晴らしいのではない。勿論剣の腕前に自信は持っているが、問題はそういうことではないのだ。これまで王族が必要としていなかったものを俺が持っていて、これまで当たり前に王族に備わっていたものを、俺は持っていない。
 これまで王族が手にしなくてもやってこれた力、それが武の力だ。馬に跨り、兵を率い、剣を振るって敵を殺すこと。

「……この血筋は元々剣を取るのに向かないんだろう。それに時代の流れもある。戦の回数が増えるにつれて、王族の力だけではどうにもならないってことに気付いて、騎士団を作らざるを得なくなった。領地の関係でゴマ擂りしやがる貴族連中のおかげで人数には困らないにしても、実力者がいなければ話にならない。やむを得ず開催してるのが御前試合だ」
「ちょっと、待ってくださいよ。王子はそれで分かったつもりなのかもしれないスけど、俺にはわかりません! 独り言じゃないなら俺に理解できるように話して下さい!」
「何が分からない。……御前試合の優勝者を除いた騎士団なんてのは数だけ揃えた雑魚ばっかだ、今は俺がいるからいいようなものの、俺みたいにイレギュラーな奴がいなければお前一人減っただけでも大打撃だったろうよ」

 俺にもまだよく分からない。正しいのか、正しくないのか、正しくていいのか、正しくなくていいのか、信じるべきなのか目を背けるべきなのか。

「……剣を取るのに向かない血筋、だから王子が異端なんだって言うのは何となくわかりました。けど、じゃあこれまで王族はどうやって力を示してたって言うんスか? 力がなければ国は治められないでしょう」

 ――どちらにしても、俺が父親を始め、城のご老体にとって厄介な存在であったことは確かだ。知るべきことを知らされていなかった。この年になっても、だ。
 父である現国王はきっと、俺が生まれた時から、俺がこれまでの王族と違うことに気付いていて、国王向きの血が流れた子供でもまた生まれればそいつに継がせようと考えたのではないだろうか。でも国王となるには正妻と王との直系の子供である必要がある。運が悪い、国王の正妻、つまり俺の母親は俺を生んでしばらくして亡くなった。国王になれる資格を持つのは俺しか存在しないわけだ。それなのにここまで隠蔽されちゃあ国が滅ぶ覚悟でもしてたっつーことか。冗談キツいぜ。
 これまで当たり前に王族が持っていた力、それは、俺が持たない力、縁の無い力。

「魔術だろ、多分」

 魔の力だ。





「南の町の奥に金山があるのは知ってるだろう」
「あ、はい。盗賊の撃退なんかも任務でありましたし」
「そこの黄金がそもそも発端なんだと」
「発端?」

 窓の外についさっきまで見えていた町並みはない。どんどん人気がなくなり、すぐ側に山が見える。この辺まで来てしまうと、あとは山の回りをぐるりと回って北の町に着くまで何も無い道が続くだろう。
 きちんと舗装されているわけでもない道はがたがたと町中以上に揺れる。

「――元はあの金山のあたりは別の国が治めてて、うちとずっと領地争いをしてたらしい。金山の地下には悪魔が眠っていて、ある時侵入者によって黄金が盗まれたんだ。それで悪魔が目覚めてしまう」
「それは、……童話とかでありそうな話ですね」
「だろ? 王は国を挙げて悪魔を封じようとしたが、その国の連中じゃ歯が立たなかった。それどころか逆にやられて国は壊滅状態、そこで、長いこと勢力争いをしていたうちの国が悪魔を封印することを買って出た。国はぶっ壊れてる、どうせ自分のものになる領地ならトラブルは排除しておくべきだからな。――悪魔に負けた王族は、ひとつ条件を出して領地を手放すことを了承した」
「条件?」
 
 慎吾が首を傾げる。
 
「伝家の宝刀ってやつをうちに差し出したんだ。これに封印しろと」
「は? 何でそんなこと、すごい剣を悪魔封じるために使うなんて」
「魔術師の王族が悪魔を自由に操って自分達を滅ぼすことを食い止めようとしたんだろう。封印できるってことは、ある程度自由にできるってことだ。差し出した剣は、真に腕の立つ者しか握ることができない、神の力を宿した剣。剣を握ることに向いてない魔術師に突きつけるものとしては妥当だな。結局こっちもその要求を呑んで、剣に悪魔を封印した。ひとつの国が滅んで、こっちの領地が増えた。以来金山はうちの国の管理下におかれ、剣の封印は国王が継続させていくことになっている」

 だがそれは、魔術師の王が、だ。
 俺は相応しくないと言われているようで腹が立つ。これだから伝承の類は嫌いなんだ。

「……なんでそんな話、俺にするんスか? 家臣にぺらぺら喋っていいこととは思えないんスけど」
「重いか」
「いえ、……なんていうか、王子が話すことなら俺は聞きますけど、聞いていいのかな、と思うだけで」

 確かにこんな話、普通は家臣にしたりしないだろう。俺には隠されていた話だ。その上資料を集めるのに学者を訪ね回らなければならないような話。
 そうだな、と俺は口を開いてから馬車の天井を見上げ、考えた。

「お前が俺付きの使用人だからだろ。逃げねぇしな、お前」
「そりゃ逃げるなんてことしませんよ、当然っス」
「国王の側の爺さんも知ってる話だ、俺にもそういう奴がいたっていいだろ。……それに、眉唾モンだが続きがある」

 どちらかというと、こちらを慎吾に伝えたかったのかもしれない。
 背もたれに体重を預け、足を組みかえる。

「滅んでしまった王族は直系がほんの一握り生き残る程度。そいつらは元々宗教の力で国民を統治していたが、国が滅んだことによって一から伝道する流浪の民となった。悪魔を封印する触媒になった剣は、一度鞘から離れれば決して攻撃を外すことがなく、その剣によって作られた傷は一生癒えることがないっつー代物だ。そいつは腕の立つ奴しか握れなくて、それまで持ってたのは国王だろ? つーことは、国全体が戦うことに長けていたんだろう。神の力云々とか抜かして、平気で挙兵する奴らだ。自分が正しいと思う道に反するものに容赦なく切りかかるような」
「……それって、……例の、あの、姫君がいる!? でも、あの組織は流浪の民なんて小さなモンじゃないです! 大挙して攻めて来る、そして殺していく! おかしいじゃないスか、悪魔を封じることで領土を手放したんでしょう? なら何で今ああやって逆らうような真似するんスか!?」

 珍しく慎吾が激昂する。
 父と母を奪い、自分と弟妹を孤独にした元凶だ。あんなことさえなければ、慎吾は騎士団に志願したりしなかっただろう。のどかな村で平和に一生を終えたに違いない。

「――追いうちをかけるような真似を、魔術師の王族がやらかしたんだろう。武に長けている一族だ、きっと魔術師と相性が悪い。鬱憤もあったろうし、国が滅んでからも諍いが絶えなかった。最近そいつらは信者を増やし、一丁前に組織立って攻めて来るようになった。っていうことになってるが、どうだか」

 認めていない。だが、ここまで話して話さないわけにいかなかった。ただ、俺は信じていない。話すほどに真実味を帯びたとしても、それでも俺は信じない。
 信じてしまったら、慎吾の境遇を作り出したのが俺であることになってしまう。そうじゃない。俺は認めない。

「……でも、王子は信じてないんスね」
「当たり前だ。信じてたらわざわざ東西南北回るかよ」
「王子が信じないこと、俺が信じるわけにいかないっスから。……もし本当にそうでも、俺が王子にお仕えする限り、俺は信じちゃいけない」

 壁に飛ぶ二羽のカラスが見える。塗りつぶしてやりたい気分だ。
 俺はそんなものを信じるわけにはいかない。自分の腕の力、足の力でしか勝利を得ることはできないと信じている。

「……だから、嘘八百だってことを調べに行くんだ。有名な話なら宝石商にでも聞けばわかるだろう」
「宝石商って。何を聞きに」
「そもそも奪われた黄金なんてのが存在したのかどうか」

 揺れる馬車は、何も無い道をひた走った。






2009.08.11(Tue) | 聖櫃戦争 | cm(0) | tb(0) |

厭わない揺れ


 言ってくれなきゃわからない、とあたしは叫んでしまった。
 理不尽だと思った。自分で言って自分が嫌になった。いっそ世界中に拒絶されてしまえばひとりになれるのに。それを望んでいながらも、やっぱりひとりになることを怖がっている自分もいる。意味わかんない。わがままもいい加減にしなさいよ、――もう子供じゃないんだから。
 でもあたしの足は自然と動いてしまって、どう見たって衝動的に、怒ったみたいに、その家を飛び出していた。ぼたぼたと涙が止まらない。自分の浅はかさがもう嫌になってしまう。
 あたしを分かってくれない圭一と一緒にいるのが辛くて家を出て、そうして転がり込んだケレスの家を、今度は「言ってくれなきゃ分からない」なんてどうしようもない台詞と一緒に後にしてしまった。
 これ以上、あたしはどこへ行けばいいというのだろう。





 あたしのことわかってほしい。気付いてほしい。考えて欲しい。でも言葉になんてできないの。馬鹿みたいに高いプライドの高さが邪魔をして、後で傷つくのは自分だって分かっていても、自分にできないことを相手に求めてしまう。
 その果てに、言ってくれなきゃわからない、と叫んでしまった。でもそれはあたしだって同じだったのに。
 あたしだって何も言わなかった。気付いて欲しいと思っていただけ。圭一なら気付いてくれるんじゃないかって、期待して、甘えていただけ。圭一は神様じゃないんだから、ましてあたしの家族でも何でもないんだから、あたしの気持ち全部を分かってくれなくて当然なのに。そんな当たり前の感覚が麻痺してしまう程に、圭一はあたしの心の深いところまで入り込んでいたということなんだろう。奈央に思うのと同じくらい、圭一のことが大好きで、誰にも取られたくなくて、ずっとあたしたちと一緒にいてほしくて、……あたしはいつも、そう思っていただけ。圭一ならわかってくれると勝手に考えていただけ。今のあたしは、……現実を教えられたにすぎないのに、嫌だ嫌だと泣き喚いているただの子供。サンタさんなんていないのよ、と言われた子供と同じ。
 どこにも行くあてのないあたしは、ぐしゃぐしゃの顔を抱えてどうしようもなくとぼとぼと歩いていた。街灯にぼんやり照らされる暗い道路。夜にひとりでこうして出歩くことなんてほとんどなかったからちょっとした恐怖は消えることがない。いつもなら、誰か、……あたしの隣に、――いてくれた、はずなのに。

「………っ」

 思考の合間に、嫌々あたしに付き合ってくれていたのだろうケレスの顔と、さっき怒鳴られた時の言葉が介入してくる。おかげで何を思い出そうとしたのかもわからない。ひとりにするならひとりにして。もう関わらないで。要らないなら要らないって言って。迷惑なら迷惑って言って。何度も何度も痛い思いをするのは嫌なんだから。
 誘拐犯でもナンパ男でも何でも、今なら楽にあたしを攫えるのに。日本中世界中にどうしようもない事件がたくさん起こっていても、こういう時一番どうでもいい人間のところには来ないんだ。そういう人間にすら、あたしは選ばれない。いつも誰があたしの隣にいてくれたというのか。本当は、あたしが必死で圭一に着いていっていただけで、誰も、あたしの隣になんかいなかったんじゃないか。最初から迷惑なだけの存在で、最初から邪魔者で、他の人が「これくらい察せるだろう」ということをあたしは察することができない。 
 圭一が? 理央が? 奈央が? いてくれたんだろうか、いなかったんじゃない? あたしいつもひとりだったのかな。頭の中がぐちゃぐちゃになって、段々暗闇と孤独とが恐怖を大きくして、腕を摩ってみても寒気が消えることはない。それだけで十分嫌なのに、あたしを拒絶するケレスの声が、まだ響いている。怒った瞳が、瞼の裏から離れない。止まらない涙がどこからか嗚咽を引きずってくる。子供みたいに肩が震える。ひっく、としゃくって上ずる声が本当にガキみたいで嫌になる。子供ならこの後に会いたい人の名前を叫ぶのだろうが、あたしは呼んでもいい人がいない。
 最後に辿りついたのは、小さな公園だった。幼い頃はよくこの辺で遊んだ覚えがある。当時大きく見えた遊具は今ではかなり小さく感じられて、それでもドームの側面についているトンネルには大人になった今でも十分入れる大きさだった。中に入ると、すすり泣きの声が響く。
 小さい頃、理央と喧嘩するとよくここに来て篭城戦を展開した。謝らない理央が悪いんだからね! と、すべてを理央に押し付けて、理央が謝るまであたしはここにいた。最初に理央が来て、でも理央は謝りたくなんかなくて、ここで膠着状態になる。あたしは段々寒くなってきて、おなかも空いてきて、理央が声をかけてくれなくなると、もう理央は呆れて帰っちゃったんじゃないかと寂しくなって。理央はずっとそこにいるのに、意地で外に出たくないあたしは勝手に泣き始めて理央を困らせて。最後はいつも圭一と奈央が駆けつけて、「紗央ちゃん、もうごはんだから帰ろう」と優しく諭してくれる。それでも意地を張り続けるあたしに、理央が折れる。ごめんね紗央ちゃん、寒いからもう帰ろう。って。
 そういう方法でしか、他人の注意を引けない人間だったんだ、昔から。
 秋口の寒さに身を小さくしながら考える。


 嫌なら言ってくれればいいのに


 言ってくれなきゃ何一つわかんないわよ


 けどあたしだって言わないんだからおあいこじゃない

 
 嫌だと思ったことなんてひとつもないのにどうして引き下がらなきゃいけないの?


 嫌だと思ってるのはみんな向こうじゃない



 暗闇がどんどんあたしの思考を狭くする。ダメだ、ここにいちゃダメ。
 でも、あたしは自分の意思でここから出られたことなんてない。誰かが迎えに来てくれなきゃ立ち上がれない。
 あたしの記憶は夕暮れしか知らない。夜のこの場所なんて見たこと無い。このままもっともっと暗くなって、自分さえ見えなくなるくらいの暗闇が訪れたらどうしよう。そのまま溶けて飲み込まれてしまうかもしれない。それでも、あたしは自分ではここを去ることができないのだ。
 そうして膝を抱えて、どれくらいの時が過ぎたのだろう。真っ暗な中、砂利を踏む足音が聞こえた。理央じゃない。だって理央はいつも全速力で走ってここまできてたから。圭一とも奈央とも違う足音は、あたしに不安しか齎さない。誰? ――警察官のくせに、こういう時心が幼いままだ。変な人だったらどうしよう、なんて泣きそうな自分がどこかにいるみたい。

「――おい」

 少しの間の後、声が聞こえた。ぶっきらぼうなその声は、ここにいるはずない人のものだ。こんなところに、来るわけがない。
 小さく息を呑む。おかしい。どうしてここにいるの? まだ言い足りないの? あたしはもう、十分すぎるくらい考えたっていうのに。

「警察官が不審行動してんじゃねぇよ」
「……うるさい」

 自然と反論が出た。でもまだ声が震えてしまう。じゃあどうすれば不審じゃないっていうのよ。首括って死ねばよかったとでも言うのかもしれない。

「んなとこで何してる」

 何をしているように見えるのか。いちいち聞かないでほしい。
 何で来たの。あたしのこと嫌なんでしょう? あたしみたいな女に近くにいられたらうざったくて仕方ないんでしょう? なら放っておいてくれればいいのに!

「……あんたこそ」

 冷静になるよう努めて声を出す。でも、あたしの質問に返答はこなかった。

「この寒い中こんなところで泣くなんざ変人以外の何者でもないな」

 見下すみたいな口調がまたあたしをイライラさせる。泣いてない。泣いてないわよ、なんであんたに泣いてるとか言われなきゃいけないわけ!? 見てもいないくせに、あたしのこと分かってくれないくせに、あたしのこと嫌なのにずっと溜め込んでたくせに、嫌ならもう放っておいて欲しい。目尻をぐいっと服の袖で拭うと、泣いてないわよ! と返事をした。さっきよりも大きな声が出た。
 ほんの少し間があって、緊張を解くために深呼吸をしたときだった。

「俺は、謝らねぇぞ」

 声が聞こえる。
 あやまるの?
 だれがわるいの?
 どうして、あんたは『自分には一般的に考えて謝るべき点がある』『にも関わらず、あえて自分はそうしない』なんて、妙な言葉を使うのか。
 だれがわるいの?
 
 ――でも、理央はいつも謝ったじゃない。

 謝る。謝らない。ごめんなさいの一言をあたしはいつも言えずに理央に押し付けていた。それで言った気になっていた。
 今回もそうなるとでも? この人は理央ではないのに。

「不満がありゃ言う。当然だ。俺にとってお前の態度は不満だった。なぜなら、意味がねぇことをお前がしてたからだ。お前が勝手に俺を推し量るな。何があったかお前から聞く気はねぇが、お前に何かした奴と俺を一緒にするな。お前がいることを認めた時点で、お前の気付かないなんざ意味がねぇんだよ」

 どうして。
 理央は謝ったのに。
 不満があっても、理央は言わなかったのに。圭一は言わなかったのに。理央は謝ったのに。圭一は、気付いてくれなかったけれど。

「お前だって普段文句ばっかりつけてきやがるだろうが、一緒に住んでる以上お互い様なんだよ」

 ――どうして、あたしを嫌がったのに、あたしに居場所をくれるのか。
 あたしが何かを怖がっているのが、こいつには滑稽に見えたのか。でも時が経って段々イライラしてきたんだろう。同じことを思っていたわけじゃない。こいつが圭一と一緒だなんて思ってないし、同じように思っているわけでもない。あたしがあの時一緒にいたのがケレスだっただけで、あたしはきっと、世界中どんな人に対してもあんな反応をしてしまっただろうと思う。

 拒絶するならしてほしいと望みながら、世界から切り離されることが怖くて仕方なかった。

 嫌だ。あたしのこと分かってよ。気付いてよ。あたしは言えないんだから気付いてよ。でもいずれ拒絶されるなら受け入れてくれなくたっていい。最初から拒絶してほしい。ちがう、誰かに近くにいて欲しい。
 あの時の喪失感が刷り込まれてなかなか消えない。すべて抜け落ちて失う感覚。血をすべて抜かれたらあんな感じになるのかもしれない。抜け落ちたものを埋めなおすのは大変で、あたしみたいに馬鹿みたいに頑固だとそもそも埋めなおすことなんて不可能なのかもしれない。その上、またあの感覚を味わったら今度こそあたしは壊れてしまう。怖い。ひとりになりたくない。いつかひとりになるのなら最初からひとりにしておいてほしい。なんて矛盾した望みだろう。

 自分の考えてることも、ケレスの言う事も全然整理できない。よくわからないままだ。
 分かるのは、あたしがとても矛盾しているということと、
 ――言わなくちゃ分からない、だからケレスは言葉にしたのだ。ということ。
 ケレスが地面に片膝をついてトンネルの中を覗く。その瞳にみっともないあたしが映っているんだろう。ケレスがこんなあたしを見て、ふざけた女だと怒っているのか、汚い顔だと笑っているのかはわからない。だからただあたしは膝を抱えるだけ。引っ込みがつかなくて、なかなか出て行く決心がつけられないでいる。蹲ったまましばらくすると、ケレスの声があたしを急かした。

「とっとと出て来い、紗央」

 ――紗央ちゃん、もうごはんだから帰ろう。

「寒ぃんだよ」

 ――ごめんね紗央ちゃん、寒いからもう帰ろう。

 あたしの名前、知ってたんだ。
 ……ひとこと名前呼ばれただけで、仕方ないなあ、って出て行きたくなってしまうのはどうしてなんだろう。その名前があたしのものだからだろうか。あたしを呼んでいることが、わかるからだろうか。ぐちゃぐちゃしてよくわかんない。でも、寒いから帰りたいってことと、あたしを呼んでることは、分かる。圭一とも理央とも違う声が、あたしの名前を呼んでいる。なんだか変な気分だ。

「……あたしだって、寒いわよ」

 それがあたしの中でのスイッチだった。もう出よう。今日はこれで終わりだ。
 あたしが動いたのが見えたのか、ケレスは立ち上がって膝の砂を払っている。あたしもトンネルの出口で立ち上がると服の埃を払う。
 あんなに真っ暗に見えたのに、公園は意外と明るく見える。暗いのに慣れたということなのか、違うのか、今のあたしにははっきりしない。
 ぼんやりしていたあたしに、ケレスは「行くぞ」と声をかけて先を歩き出した。行く、といっても、あたしには居場所がないのに。

「ど、どこによ」

 一応聞けば、何を今更、とでも言いたそうな表情をケレスが作る。

「は? 家に決まってるだろ」

 ――そこは、あたしの行く場所ではない。
 上手く反応できなくて、困った表情になってしまった。ケレスにとって決まっていても、あたしにとってはそうじゃないから。
 ケレスはあたしを見てどう感じたのだろう、ため息まじりで面倒そうに口を開いたところからすると、面倒な奴、とでも思っているのかもしれない。

「鍵かけてきてねぇ。俺が将来相続するはずの財産が減ってたらお前の所為だぞ」
「なっ何よそれ! 鍵かけないのが悪いんでしょ!?」

 意味が分からない。何で鍵をかけなかったのか。鍵をかけないで外出するなんて強盗に入られたい願望でもあるのかもしれない。
 ともかく、ケレスが鍵をかけずに家を空けたことと、あたしとは、……全然関係ないんじゃないかと思う。

「この地域の平和とやらを守るのがお前の仕事だろうが。いいからとっとと来い」

 それも関係ない。自分で掛け忘れた、もしくは掛けなかったなら過失じゃない。泥棒が悪いにしたって自分にだって非はある。警察にそんなこと言われたって困るし。
 そんなことをぶつぶつ考えていたけれど、ケレスは言いたいだけ言うと前を向いてさっさと歩き出してしまった。最初はどうしようか迷っていたけれど、ひとりで置いていかれるのは嫌だから公園を出ようとする背中を小走りで追う。それから、ケレスの数歩後ろをあたしも同じペースで歩く。……着いてっていいのかな、とか、どうしよう、とか、いろんな気持ちがまだまだ混ざっているけれど、見慣れすぎた家並みはすぐに視界に入ってきた。ケレスの家。中には誰もいないはずなのに、門が開いたままで、電気もつけっぱなし。馬鹿じゃないの、意味わかんない。小さく呟いたけれどケレスには届かなかったらしい。よかった。
 ケレスは先に門を潜ると、ドアの前まで歩いて、それからあたしを振り返った。

「言っておくが、俺は他人をいつまでも家に置いておく趣味はねぇ」

 今度こそ拒絶の言葉が。
 あたしのような他人は家に置けないと。生活するスペースに割り込んで欲しくない、と。今度こそ拒絶される。でも、それでいい。後で痛くなるなら、最初から拒否してくれた方が幾らかましだ。加えて、今は覚悟ができてるから、尚更。
 この男は思ったよりも優しい奴なのかもしれない。でも、これ以上は無理だと告げるのだ。早く。早く言ってしまって欲しい。辛いのは早く済ませたいから。あのトンネルから引っ張り出したんだから、もうあの場所に帰さないで欲しい。鼓動が早くなる。怖い、でも、これでいい。早く。いろんな感情がまたぐちゃぐちゃに混ざって、それでもあたしはじっとケレスを見ていた。
 ケレスの唇が、ゆっくりと動く。

「――だから、俺と付き合え」

 

 ずるい。




 それは、逃げ道だ。




2009.08.10(Mon) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

ウエスター……
ウエスターイケメンすぎ吹いたwww

若林強すぎ吹いたwww

春日はモンスターをもってしても謎ということですねwww

つーかたむけんよりもオードリー声当てるの上手いな。春日とか普通に声優のオファー来てもおかしくないんじゃなかろうか。

鈴村さんは今六軒島にいるからプリキュアの世界は松本さんに任せてるんですね、わかりますwww


さて、もうちょい寝ます。

2009.08.09(Sun) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

恋する赤い鳥



「はい、三秒以内に起きないとおでこに“ハゲてください”って書くわよ」
「……誰に頼んでんだそれは……」

 煎餅布団の上でタクはごろりと寝そべったまま、眠そうに瞼を持ち上げてあたしを見る。枕をしっかり抱きかかえて、両足で掛け布団を挟みこんでる。
 一応目は覚めたみたいだから良しとして、吹き零れる前に鍋の火を止める。起き上がったような音が聞こえないってことはまだごろごろやってるんだろう。地域の大人がこんなんで本当にいいわけ? よくないわよ、仮にもおまわりさんだっていうなら尚更!

「……つーかお前、まだ七時前じゃねぇか……。行き過ぎた早起きなんて、あー、老けてんなぁお前」
「うるさいわね、高校生が日曜に早起きなんて褒められこそすれ老けてるなんて言われることじゃないわよ!」
「常識外れな時間に訪ねてくるのはボケ始めた婆さんのすることだぞ。ついでに言えば、俺まで老けさせようというのかお前は」
「三十路前のオッサンの方が余程老けてるじゃない!」
「黙れ俺はまだ現役バリバリでぶいぶい言わしてんだよ」
「何その古臭い言い回し!!」

 ていうか、タクは警察官だから日曜が休みってわけじゃない。駐在さんだから変則的な部分はあるのかもしれないけど、それでも仕事のある日にこの体たらくって。誰か徹底的にこの男を管理してくれる心の広い女性はいないのかしら。いたらこの部屋がこんな大惨事になってるわけがないから、考えるだけ無駄ってやつかもしれない。
 そんな会話をしてもまだタクが布団から起き上がる気配はない。流石にタイムリミットだ。朝ごはんはもうできあがりそうだから、ポニーテールにしていた髪を下ろして、それまで使っていたゴムを手首にかけ、スタンバイしてあった油性ペンを手に取ると台所からタクの布団へと再び向かう。顔に影ができて、タクもあたしが近づいたことに気付いたらしい。

「別バージョンとして“肉刺”ってのもあるけどどっちがいい?」
「わかった、起きる。起きるから不定休の公務員にその罰ゲームはやめてくれ」
「定休の公務員には罰ゲームしてもいいってこと? それって自分卑下? それとも持ち上げてるの?」
「人の揚げ足を取るな、ガキが」

 そう言ってタクは起き上がると、あたしに軽く頭突きを食らわせた。地味に痛い。第一揚げ足取らせるようなことしてる方が悪いんじゃない。
 タクが着替えるというので、あたしはそそくさと台所へ戻った。駐在って交番と家がくっついてるようなものだから、ここの他にも部屋はあるんだけどタクの居住スペースは台所と繋がっているこの部屋だけなのだ。他の部屋を何故使わないかって、……汚くするくせに片付けられないからだと思う、多分。だから着替えるっていう時はあたしが逃げるかタクが自分で移動するかどっちかだ。あたしが逃げるのが立場的に正しいんだろうとは思うけど。

「で? 今日は何作ってんだよ」

 それが着替え終了の合図。まだ時間に余裕があるからだろう、ネクタイは緩く締めてあるだけ。制服の白いシャツは、さっきタクが寝ている間にあたしが軽くアイロンをかけておいたものだ。だってよく腕まくりとかするし、自分で洗濯したって干す時ろくにしわ伸ばししないからいつもシャツが皺になっている。そういうのあたしは気になって仕方ない性質なのだから仕方ない。
 居間のちゃぶ台にカリカリに焼いたベーコンと目玉焼き、付け合せに作ったサラダ、オニオンスープを並べ、それから台所に大事に置いておいたバスケットを中央に置く。バスケットには赤いギンガムチェックのマットを被せてある。その端を摘んで、中身を大公開してやった。

「手作りバターロール! たまには洋食ってのもいいでしょ?」
「へー、こんなの手作りできるもんなのか」
「あたしにかかればちょろいもんよ」
「ふーん」

 ふーん、って、今のはちょっと突っ込みどころだと思うんだけど。いつもの調子だからスルーされたのかも? バスケット一杯に入ったバターロールをひとつ手に取ると、何事もなかったかのように味見を始めている。……えっと、これは何か、自分が視界に入れてもらえてないみたいで変に不安になる。
 タクがあたしを横目で見る。静かになったのを不思議に思ってるみたい。

「……なんかコレにヤバいもんでも入れたのか、お前」
「自分の料理を汚すはずないでしょ」
「なら妙な顔してんなよ。こんなん職人しか作れねぇもんだと思ってた。意外とやるな」
「い、」

 ――なんだ、普通に感心してくれてただけだったのか。
 変に不安になった自分が馬鹿みたいだ。……別に、そんな、気にするほど不安だったわけじゃないけど。そもそもそんなに不安なんかじゃなかったわよ、ぴったり当てはまる言葉があんまり思いつかなかっただけで!

「意外じゃないわよ。あたしだもの、当然よ」
「さいですか。……手作りの洋食なんて食う機会なかったからな」
「手作りってほどじゃないでしょ、こんなの……。あ、も、もしかして洋食あんまり好きじゃない? 和食のが好き?」

 突然変なこと言い出すから気になってそう声を上げるあたしを、タクは不思議そうな目で見ながらバスケットの中のバターロールに再び手を伸ばす。いちいちやかましいんだよ、とお叱りの言葉付きだ。

「実家にいた頃は親がガチガチの古代人だったからな。就職してからはずっとこんな調子だから、まともな洋食なんて食ったことほとんどねぇんだよ」
「古代人って……。いいじゃない和食。あたし好きよ? ていうか、今のタクの食生活のがおかしいんだから! 和食でも洋食でもいいからちゃんとしたもの食べなさいよ!」
「食ってるよ、お前が来た時は」
「あたしだって毎日来れるわけじゃ、」
「ほとんど毎日来てんだろうが。律儀に冷蔵庫におかず入れて帰るし」
「あ、余ったからよ、勿体無いじゃない!」
「そーですか」

 別に、別にっ、タクの食生活が心配だからそんなことしてるんじゃないしっ、ただ夕飯作ってあげて、材料が余ったから、タクじゃまともに使えないだろうしと思って、エコよエコ、地球のためにしてるのよ、最終的にそれをタクが食べて食生活が安泰っていうなら、まあ本意ではなかったにしてもよかったんじゃない、そういう感じよ!! 
 自分じゃ家事とか何もできないくせに彼女もいなくて、それなのにあたしに対して上目線なんて偉そうなのよ、ばかっ!

「うし、じゃあ行くかな」

 朝食を食べ終えた後の食器を片付けてそのまま流しで顔を洗うと、タクはぱしんと両手で頬を軽く叩いた。乾いたタオルを差し出すと、悪いな、という言葉と一緒に顔をわしゃわしゃ拭いて、それをそのまま首にかける。……おまわりさんっていうよりも、どっかの土木工作員だ。

「タオルなんか巻いて、そんなに汗っかきなの?」

 バスケット一杯に持ってきたバターロールは、勿体無いからとタクが全部食べた。育ち盛り……とは違うと思うけど、体力をつけなきゃいけない年齢ではありそうだ。食べてくれるのはあたしとしても嬉しい、もとい、持ってきたんだから食べてくれなきゃ困る!
 
「いやあ、山田のじーさんが芋掘り手伝えっつーもんだから。これから行かねぇとな」
「はぁ!? それ警察官の仕事!?」
「さあな。でも、こういうとこは人間同士の繋がりが深い。ひとり分かれば全体が分かる。事件事故よりも爺さん婆さんが寂しくしてる方が余程俺の仕事が増える、ってな」

 ……かっこつけてるつもりなのかしら。
 ……でも、タクはかっこつけてても、本気でそう思っていそうな気がする。人の繋がりを大事に守ろうとしているような気がしている。かっこつけててもあんまりかっこよくないのが玉に瑕かもね。
 そう思っていても、どうしたってあたしはこの人を好ましく思うのを止められないだろう。この人があたしを助けてくれたから。世界の青さに膝をついて泣いていたあたしを、助けてくれたから。

「ね、あたしも行っていい?」

 バスケットの中にマットを畳んで入れて、純粋に好奇心から訊ねると、またどこか見下したような目で見られた。……ムカつく。

「そんなピラピラした服着て何するってんだよ」
「タクの服着ていくから平気よ」
「俺とお前じゃ一応サイズが違うわけだが、……いくら田舎とは言え道の真ん中で脱げたら恥ずかしいぞ? 俺ぜってー他人の振りするからな」
「そしたら“この人に服剥ぎ取られたんです!”って大泣きしてやるわ」
「……お前ってほんとにえげつないな」
「お褒めに預かり光栄ね」
「褒め言葉に聞こえるってんだからおめでたい頭だよ」

 ぶつぶつ言いながらタクはろくに整頓もしてない箪笥から、適当にシャツとズボンを引っ張り出して、ついでにその二つのアイテムにベルトをプラスしてあたしに寄越す。うわ、ほんとに大きい。
 
「五分で着替えなきゃ置いてくからな」
「言うのはいいけどっ、そう言うなら早く出てってよね!!」
「誰もガキの着替えなんざ見たかねぇよ」
「誰がガキよ、ガキじゃないわよ!」
「さてどうだかな」
「~~~っ、オジサン!! セクハラっ! 鈍感! タクのばかっ!!」
「鈍感は関係な、どわッ」

 手近にあったアイロンを勢いよく投げつけるとようやくタクは退散した。……誰がガキよ、誰が。十分育ってるわよ!! そこらへんの女子高生と一緒にしないで欲しいわ!!
 とは思っていても、言われてしまえばちょっと気になってしまったり。

「っ、ガキじゃないわよ、……多分」

 ひとりで呟いた声は誰に届くことも無い。なんか、乗せられた気がする。
 着ていたワンピースを脱いで、上に大きすぎるシャツを着て、ズボンを履いたらベルトでめいっぱい絞って、裾は何回も折り返して、どうにか普通に動ける程度に落ち着いた。
 芋掘りなんて幼稚園以来かもしれない。芋っていろいろ幅利かせられるからありがたかったりして。
 服がぶかぶかだから変にがに股になってしまう。これは可愛くないな、そう思いながらタクの元へ向かうことにする。
 ――五分、経ってないといいけど。


2009.08.09(Sun) | Title | cm(0) | tb(0) |

はちがつようか!



「いらっしゃい! 暑かったよね?」

 俺たちがインターホンを押してすぐ。中から扉を開けたのは、エプロンを身に纏った奈央だった。その姿も、なんだか久しぶりに見る気がする。暇があればよくこの部屋には顔を出しているというのに、こんなにも離れた気がするとは、別々の家で暮らすということがどれだけ距離をもたらすものなのか今更ながら実感した。
 紗央は今日は仕事が休みらしいし、俺は学校が夏休みの上に夏期講習ともかぶってない、奈央は元々この日は休みを取るだろうと踏んで連絡をし、こうして押しかけたわけだ。紗央は暑い暑いと騒ぎながらサンダルを脱ぎ、部屋へと上がっていく。それに俺も続いた。
 瀬川の部屋だ。俺や奈央と地元が同じ瀬川は、大学に入る時に一人でこっちに来て、以来ずっとこのアパートに住んでいる。稼げるようになったんだから引っ越せばいいのに、と俺も紗央もよく言うけれど、何か離れがたくてさあ、とのことだ。

「相変わらずせっまい部屋よねー。一人の部屋じゃないんだからいい加減引っ越せばいいのに」
「あはは。ちゃんと籍入れて式挙げたら別の部屋探そうって。夢はマイホームだからそれまでの仮住まいだ! って言ってた」
「式挙げてから探してんじゃ遅いでしょうが……。ほんっと、そういうとこ計画性がないのよね」

 小さなリビングのソファーに俺と紗央が腰掛け、麦茶の入ったグラスを三つ運んだ奈央がカーペットの上に腰を下ろす。奈央のセンスで選んだのだろうグラスは、少し歪で不思議な形をしていたが、透き通る緑色が光をよく吸い込んでとても綺麗だ。
 先月の奈央の誕生日(俺の誕生日でもあるわけだが)に、瀬川と奈央は正式に婚約した、ということらしい。厳密な意味での婚約は結納をもってするものなのだろうが、生憎とうちの両親は海外住まいでそう簡単にこちらには帰ってこない。当事者が納得してるし、親にも連絡が行けばそれでいいだろうってことで、指輪を渡しただけだ。俺も紗央も立ち会ったわけじゃないが、それ以上することもないだろうし、そういうことなんだと思う。婚約してから奈央は俺と住んでいたマンションを一応出て、瀬川の部屋で一緒に暮らしている。一緒に暮らし始めてまだ二週間ほどだが、これまでもしょっちゅう出入りはしていたし、随分板についているように見えた。
 俺は休みだが、瀬川は出勤日だ。夏期講習が入っているらしい。紗央はきょろきょろと部屋を見回して、瀬川がいないことを確認してから口を開いた。

「でさ、今日なんだけど。奈央、ケーキ以外に何か準備してる?」
「ううん。夏休み始まってクリニックにお客さん増えちゃって。ばたばたしてたら用意できなかったの」

 ケーキだけはちゃんと焼いたんだけどね。そう言って奈央が台所に目を向ける。そこにはなるほど、確かにちゃんとケーキが準備されていた。しかし。

「……ちょっと気合い入れすぎだろ、奈央」
「え? そうかなあ、空君なら食べてくれると思うんだけど」

 ……それはウェディングケーキか何かか。
 と思わずツッコミを入れてしまうほど高さがあった。そりゃ瀬川は食べるだろう。どんなにでかかろうと、不味かろうと、奈央が作ったものなら。食べてる途中に倒壊しないのを願うばかりだ。
 
「ま、あれだけのケーキがあれば他にプレゼントなくても文句ないわよね、普通。ていうかあたしの奈央に文句なんかつけたら即ブチ殺すわけなんだけど」
「空君は文句なんかつけないから大丈夫大丈夫。それに、今日誕生日って絶対忘れてるもん」
「それは好都合ね」

 グラスの中の麦茶を一気に飲み干し、うふふ、と大層物騒な笑みを浮かべると、紗央は奈央にこれでもかというほど顔を近づける。

「一回やってみたいことあったのよ。自分じゃできないから奈央にやってもらおうと思ってv」
「な、なに……?」

 流石の奈央もこの近距離でたじろぐだろう。顔近い、顔。
 紗央が何を企んでいるのか俺も聞いていないが、どうせろくでもないことだろう。俺に飛び火しなければ何でもいいんだが、……取り合えず瀬川早く帰って来い。




「いっや、そーいやそうだったんだよな! 生徒に言われて初めて気がついたんだよ俺!」

 奈央と紗央がタッグを組んで腕を振るった料理の数々が狭いテーブルに、くどくなるが所狭しと並べられ、瀬川はそのひとつひとつを味見して舌鼓を打っていた。これは紗央が作ったな、愛情が感じられない! などとのたまい、当然紗央に殴られていた。これが見事当たっているのだから、瀬川の味覚はすごいと思う。俺じゃ奈央と紗央の料理の違いなんてわからない。同じ料理を出されたとしても分かるかどうか怪しいのに、これだけ品数が豊富な中で奈央の料理だけを見分けられるのは、……色々通り越して気持ち悪い気もしてきた。
 奈央が言っていたように、瀬川はすっかり自分の誕生日など忘れていたらしい。休憩時間に生徒にプレゼントを貰って初めて気付いたのだそうだ。非常勤の俺にもプレゼントくれたりする生徒がいるくらいだ、生徒って意外とそういうどうでもいい記憶力はいいのかもしれない。その記憶力を是非試験で使って欲しいと思うわけだが。

「けどさ、仕方ねぇよなー。これまでは誕生日なら奈央と会える日だしそりゃあ楽しみにしてるから忘れないんだけど、今は目が覚めても仕事行って帰ってきてもいつも奈央いるんだぜ!? 毎日誕生日みたいなもんだろマジで!!」

 瀬川はいやに機嫌がいい。酒も飲んでないのにフル回転しているらしい。
 奈央はこの熱弁にもう慣れたらしく、はいはい、と簡単に聞き流している。

「この前安藤さんと六津さんが来たんだけど、その時も似たようなこと言ってたから。慣れちゃった」

 この様子では新学期始まってからがすごく心配だ。今は二年の担任だけど、それでも一応それなりに勉強のできる学校だ。締まりの無い顔で授業するんじゃなかろうか。いやそもそも夏期講習だってまともにできてるのかこいつ。惚気て終わりな気がしてきた。……だからって怒るような上司がいないのがあの学校の悪いところだ。
 ケーキとお茶の準備するね、と奈央と紗央が空になった皿を手に立ち上がり、台所へ向かう。それを見計らったかのように、瀬川は俺の隣にそそくさと腰を下ろした。

「奈央いなくて寂しい?」
「別に」
「……奈央が側にいると、お前も紗央も前、向かないだろ。奈央のいないとこにいた方がいいんだよ、お前ら。奈央には俺がいんだからさ、気兼ねなく部屋に女連れ込めばいいじゃん」

 紗央がこの言葉を聞いていたら、もしかしたら、怒ったのかもしれない。
 あたしが前向いて生きてないって言いたいの!? と、瀬川を殴ったかもしれない。
 ――瀬川にこんな台詞を言われた時でさえ、俺の頭の中に浮かぶのは紗央のことで、俺自身のことではない。もう何年もこうして、自分を勘定に入れてこない生き方をしてきたのだ。簡単に変わるとは思えない。

「俺は、奈央のこと心配してるお前らのが心配」
「……ほっとけ」
「ばぁか! ほっとくかよ、俺の義兄さんだぞお前」
「うわ、寒気するから二度と言うなその単語!」

 しまった忘れていた、奈央と結婚するってことはこいつが俺の義弟になるってことで、即ち鳥肌。 
 ぞわぞわきた寒気を腕を擦って暖めることで振り払うと、いつの間にか台所から奈央と紗央が消えていることに気付いた。そういえばそうだ、ケーキの準備って、あいつらがロウソク吹き消すイベントを忘れるはずがない。ということは、下らないプレゼントのアイディアを今まさに実行中といったところだろうか。

「うわっ」

 瀬川が声を上げる。そりゃ当然だ。後ろから、……奈央、に手で目を塞がれたのだ。そして奈央の後ろには黒幕たる紗央がにやにやしながら仁王立ちしている。

「だ、だーれだっ」

 そしてこの前時代的な文句。

「な、奈央だろ?」

 紗央がこんなことするはずないのでどう考えても100%奈央なのだが、瀬川の目を塞ぐ奈央は戸惑いがちに「ぶー」とハズレの意を示す。
 それから瀬川の目を覆っていた手を外すと、ゆっくりと瀬川の首が振り向く。

「こ、今年はっ、あたしがプレゼントっ」

 ……明言を避けていたが、瀬川の真後ろに立つ奈央は、白いワンピースの上から全身を赤いリボンで巻かれている。どんだけ前時代的なんだ。こんなこと言い出す奴が現代にまだ生きていたとは。
 主犯の女、もとい紗央は仁王立ちのまま「どうだ面食らっただろう」とでも言い出しそうな勝ち誇った表情で瀬川を見ていたが、瀬川は割りと俊敏な反応を見せ、すっくと立ち上がると奈央の両肩に手を置き、ぐいと自分に引き寄せた。
 あまりのくだらなさに俺は座ったまま麦茶を啜ることにする。

「奈央がプレゼントだと!? 笑止! 奈央はもう俺のもんだ、新たにもらう必要なんざねぇんd」

 勢いよく言いきろうとした瀬川の言葉は不意に終わりを見せた。顔面に耐熱ボウルがめり込んでいる。ものすごく痛そうだ。

「……さ、紗央ちゃん、やりたかったことってこれ?」
「ううん、“あたしがプレゼントv”って奈央が言ったら凄まじく可愛いだろうな、と思って。空の反応は想像してたけど、実際に聞いたら想像よりずっとウザかったからつい手が」

 想像してたくせに聞いてみたらウザかったからってあんな重みのあるものを顔面に投げつけられたらたまったものではない。と瀬川を擁護すると同時に、奈央を引き寄せていたにも関わらず奈央を少しも傷つけることなく瀬川の顔面にクリーンヒットさせることのできる紗央の能力にも感心してしまった。

「何だよこの暴力女!! そんなだから永遠に男できねぇんだよ!!」
「あんたにあたしの永遠を語られる謂れはない!」
「あーあ、どうせお前の家雛人形年中飾ってたんだろ、行き遅れるわけだぜ」
「うるさいわね、そんなわけないでしょ!?」

 睨みあいながら瀬川と紗央はそんな口論を繰り広げている。奈央がきょとんとした顔で俺の顔を見やって、くすりと笑った。俺も口角を上げることで返してやる。
 ――俺たちの実家は雛人形も五月人形も飾りっぱなしだ。
 多分、奈央が笑ったのはそういうことだろう。変に水を差すのも面倒なことになるし、放っておくことにする。
 こうして地味に祝う誕生日会もこれが最後だ。来年の今頃には、奈央の苗字はもう変わっている。だからって本質的に何が変わるわけでもないけれど、漠然とした空虚な感じはしばらく拭えそうになかった。





2009.08.08(Sat) | 触発されました | cm(0) | tb(0) |

はなだん

韓国版だと台湾版とまた吹き替えキャスト違うんですよね。
台湾版だと道明寺が小西、花沢類が谷山で、つくしが遠藤綾だった気がします。
韓国版は道明寺が高橋広樹でどう聞いてもレイン君ww 花沢類が遊佐でもうドSな人にしか聞こえないww 西門が福山とかもはや何事。
どうして道明寺ってこんなに死ぬほど馬鹿可愛いんですかね。日本版2の序盤の道明寺は大和っぽくもあったけど、大和はどう考えても松潤ではない。
……花沢類って役者がどうも好きになれない……。藤木直人のがよかったかも。


うわああああ道明寺泣くのか可愛いなあちくしょう!!!
自分の大事なもののために馬鹿みたいに真っ直ぐになれるのがこの手のキャラのすごくいいところ。
ご近所のルミも、道明寺なら文句ないんだろうなあ。
「いや、自分で言うのも何だが性格といい設定といいまんま俺だろこれ、よかったな」
「あー、今久々に本気で死ねばいいのにと思ったわ」
「はぁ!? お前な、あんなのと俺とどっちがいいかキャンパスで調査してみろ、ぜってー俺が勝つぞ!?」
「そりゃドラマの人間は実在しませんからねえ」

どうみょうじ可愛いな……!(何回言うんですか)

道明寺と大和の違う点は、自分の好きな女が誰かと抱き合ってるのを目撃した場合、相手がどんだけ親友であろうと大和はブチ殺すってところだと思います。親友とか関係ないよ!
ごめん、韓国版も随分ラディカルなんですね道明寺。学園追放ですか。
あれですよ、好きだからこそ目に入るところにいられちゃ困るっていう。
大和はそんなことしないよ! 追放どころか独占欲丸出しで自宅軟禁だよきっと。
まあ、そんなことにはならないんですけども。大和よりもルミの方が余程芯がしっかりしてるし。

PS2wwwwww



鞘から抜かないことにはやっぱり切れないから、あの剣で切るしかないという結論に達しました。
でもそうすると大和が戻る前に慎吾死んでるんじゃないかなあ。
ギリギリで間に合うってのもアリだけど、それでも死ぬよな傷塞がらないと。
ゲーム開始直前あたりを書きたいんだけど、そこにまだ至らない。
多分ルミを書きたいだけだと思うんですが。



今日バイトしてて、有線でZONEの「secret base」が流れた時に、こういう話誰か書かないかなあと思いました。ケレスさんと貴久さんで。
いや別にキャラ指定しなくてもいいんだけど、何かストーリー性のある曲を数曲ピックアップして、それに沿って何か書くとか、すげえ罰ゲームっぽくていいと思う!!
今思いつく限りでは、ZONEの「secret base」、修二と彰の「青春アミーゴ」、Whiteberryの「夏祭り」とか。


土曜日は空の誕生日なので、仕方ない、何か書いてみようと思うことをしようかな。

2009.08.08(Sat) | しゃべり隊 | cm(0) | tb(0) |

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