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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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後日談風味だよよろしくね!!!



 吐く息がもう白く浮き上がる季節。駅の出口の階段を下りながら、拓海は自分の体を包むコートの存在に感謝した。外出する前、十月の事件以来、しばらくデスクワークに集中するようになった所長のケレスに今日の業務の内容を確認し、例の事件の報酬で新調したダークグレーのスーツのまま出かけようとしたところで、新入りの猫を構う新入りの事務員に声を掛けられたのだ。薄い茶色の体毛の子猫を撫でながら、新入り事務員に上から下まで全身を眺められた。

『……うるせェ』
『まだ何も言ってないでしょうが!!』
『視線がうるせェ』
『ちくしょう、新入りいびりが露骨だ!』

 ぷんすか怒りながら事務員――安藤圭一は子猫を床に下ろすと事務所の隅のロッカーへと大股で歩いて行き、がたんと扉を開けて中身を物色した。今にも壊れそうな錆びた蝶番がきいきいと悲鳴をあげる。ロッカーから取り出されたものに子猫が飛びついた。「こら、きなこ」と窘めながら圭一はバサバサとその黒い布を数度大きく振ってほこりを落とす。どう見てもそれは黒いトレンチコートだった。ほこりを払ったところで裾にはきなこがじゃれついているのだが、そこはあまり気にしていない様子だった。

『何だそれ』
『ケレスさんのお古です。新調したから捨てとけって預かったんですけど、まだ着れそうなんで』

 思わず拓海が「貧乏性」と呟くと、察しのいい子猫は拓海の足元でじゃれつくと靴下の上から足首に噛みついた。きなこによるこの手の嫌がらせは、この猫がここに来た時からずっと続いている。拾ってくれた圭一や、この事務所の所長であるケレス、たまに顔を出すオーナーの息子の炎而には懐いている様子なのだが、拓海にはさっぱり懐く気配がない。丸くなって寝ている時にたまの気まぐれで撫でてやろうと思っても、拓海が手を伸ばした瞬間に気配を察して飛び起きるのだ。運が悪いと引っかかれることすらある。
 「こら」と圭一がまた声をかけると、きなこはころりと態度を変え、圭一に歩み寄った。右手で猫の首根っこを掴んだ圭一は、残った左手でコートを掴んで差し出してくる。差し出されたから受け取ったが、正直、窓の外の陽気を見るに、邪魔である。

『かさばる』
『帰りは着るんですからいいじゃないですか』
『木刀持ってくんだが』
『いつものデフォルトの装備なんですからわざわざ考慮するもんでもないでしょう。とにかく、帰りはそれ着てくださいよ。まあ暴力団関係者にしか見えないのはいつものことなんで今更ですし』

 同意するようにきなこが圭一の腕の中でにゃあと鳴いた。わざわざ突っ返したり置いていくのも面倒で、結局コートは腕に掛けたまま出かけた。日中は日差しのおかげで十分暖かかったのだ。木刀を隠すための図面ケースも肩にかけ、そのほかに軽いとはいえビジネスバッグを持って歩くのだからそこそこ荷物があって、かさばるというのは冗談ではなく本音だったのだが、今こうして防寒に役立っているのだから圭一のまめさに地味に感謝をしなければならないかもしれない。多分しないだろうが。
 初冬の風吹きすさぶ中を、駅を出て数分川沿いの道を歩くとある、寂れたバーの扉の前で拓海は立ち止まった。腕時計で時間を確認すると、その扉を開く。

「おう、よく来たな」

 カウンターでいつものようにグラスを磨きながら、店主が声を掛けてきた。薄暗い店内には店主の他は誰もいない。
 風で随分冷えたコートを脱ぎながらカウンターテーブルに着き、隣の席に荷物とコートをまとめて置いた。

「相変わらず閑古鳥だな、商売する気あんのか?」
「うるせえな、いいんだよ道楽だから」
「そのうち道楽で破産しそうだな」
「そしたら情報のツケでお前から金もぎ取ってやるさ」
「何だ情報のツケって。人でなし」
「人のトラウマ抉って情報引き出した男に言われてもなあ」

 薄く笑いながら男が手際よく差し出したハイボールのグラスに口を付ける。ほどよい苦みと炭酸の刺激が口の中に広がる。
 このバー『無礼』は最近の拓海の行きつけとなっている。それまではどこへ行くにも車移動が多かった拓海だが、仕事帰りにここへ寄るために電車移動をすることも増えてきていた。今では気安く話せる店主の坂場は元刑事ということもあり、何かと共通の話題も多い。一杯目が注文無しで出てくる程度には親交を深めていた。

「で、なんだ今日は。仕事だったのか? 変な服着て」
「どう見てもやり手の外交官だろ?」
「俺が交番勤務なら確実に職質だな」
「……そりゃ俺も否定しないが、白金の交番が平和ボケしてたからか何のお咎めもなかった」
「白金? また何でそんな場違いな場所に」
「分かってたが、いちいち失礼だなあんた」

 拓海がため息をついて肩を落とすと、坂場はがははと笑って見せた。悪気は一切ないらしい。
 
「シロガネーゼのババアの護衛」
「ほう、んな仕事もやってんのか」
「まあ触手の異形と戦うよりはこっちのが本業に近いな。でも結局ババアの護衛じゃなくて、ババアが数時間留守にする間ババアの猫をお守りする仕事だった」
「猫!?」
「ああ。白くて毛が長い、いかにも高そうで性格悪そうな猫だった」
「はあ、まあ、それで払うモン払ってもらえんなら儲けもんだろ。少なくとも命の危機はない。今んとこお前しか頭数いねえんだろ。動けるうちに働きな」
「へいへい、先人の言葉には重みがあらァ」

 先日の事件があってから数度、拓海はここに足を運んでいる。その足が義足であることを知ったのもつい先日のことだ。動けるうちに働けというのは、坂場からすれば本当に文字通りの意味なのだろう。警察に在籍しているとかいないとか、そういう次元の話でないことは拓海もよくわかっていた。拓海自身、自分の性格上、単に捜査上に上がっただけの重要人物に、事件後も関わるなんてことは珍しいのはわかっている。それでもここに赴いたのは、坂場が自分と同じ境遇に過去あったことを知っていたからだ。
 あの気味の悪い本を読んでからというもの、ケレスは精神的に疲弊している。医者は静養するしかないと言っているようだが、実際その中身が何だったのかは拓海にはよくわからないでいる。わからなかったのはケレスが内容をぼやかして伝えたからではあるが、それゆえその忌まわしさの本質を、彼はひとりで引き受けることになってしまった。聞けば、幻聴の類に悩まされているらしい。あまり大きく動けないとなれば彼は事務所でデスクワークにしばらく専念するしかない。本部機能のように安楽椅子探偵をすることはできるかもしれないが、日常的にそんな必要性のある仕事が舞い込むかと言えばそうではない。動ける自分が力仕事を任されるのは問題ないが、拓海の気がかりはひとえに所長の精神状態なのであった。つまり、柄にもなく相談相手を求めてここに来たということになる。
 坂場の境遇は本人から聞いた通り、把握している。“相棒”のことはきっと蒸し返されたくないだろうということもわかっていた。お互い元警察官だったということ以外の共通項を持たなくても、拓海のような人間が相談めいた話をするのは余程のことだと気付いたらしい坂場は自分の経験を交えて拓海の話を聞いた。


『あの類のものは一般人が触るべきじゃねえよ。できるなら今すぐ焼いちまう方がいい。人ひとり自殺に追い込むような本が必要な奴なんてロクな奴じゃねえ』


『だが、危険だからこそできねえのも分かる。だからな拓海、今更手放せねえなら抱えさせるな。お前ができるのが一番なんだろうが、お前も俺と一緒で学はさっぱりねえだろう。お前にできるのは、金髪のあんちゃんにそれを触らせねえことだ』


『あのあんちゃんみたいな論理型の奴は、病状に目途がついたらまたチャレンジするからな。それもなまじ頭が回るから、“支障のないペースで”進めようとする。俺は中身のことはよくわからんが、人を死に追い込む内容にペースもクソもねえってことくらいはわかる。言い方は悪いが、あんちゃんが消耗してんなら今しかねえ』


『ここまでしてやったお前に同じ轍踏まれちゃ困るからな。無い頭使って賢く動けよ』


 これまであまり他人を信用してこなかった拓海ではあるが、この回答にはとにかく救われた気分になった。見抜きの仙、とはよく言われたものだ。ネーミングセンスは若干アレだが、と思わないではないし口に出すには恥ずかしい通り名なので、茶化すときにしか言いはしないが、まったくもって洞察に長けているオヤジだ、と思う。
 拓海が学のない頭を使って作った場が今日のこの場である。坂場にも伝えてはいないが、一応ここで待ち合わせをしているのだ。待ち合わせは午後七時半。拓海が店に入ったのが七時半少し前、今再び拓海が腕時計を確認すると時刻は八時になろうとしていた。連絡もないのはおかしい、とスマートフォンの画面を確認すると。

「……あ」
「どうした」
「いや」

 画面には拓海が店に入った直後くらいから現在に至るまで、一分間隔で電話があったことを知らせる履歴が実に三十件ほど。業務に支障が出ると困るのでサイレントモードにしていた上、時間の確認はすべて腕時計でしていたから気づくのが大幅に遅れてしまった。バーのドアベルが、ドアの開かれる音とともにけたたましく鳴ったのは、折り返しの電話をしようと拓海がスマートフォンを耳に当てた直後だった。高いヒールをいっそガツガツと聞こえそうなほど強く鳴らして歩く彼女の羽織ったコートから、おそらく電話の着信音がピロリロと響いている。無事に着けたのならそれで、と拓海が自分の通話を切ると彼女の着信音も消えた。
 肩より少し短く切り揃えられた髪はきつめのパーマがかかっており、彼女の少しきつめの眼差しによく似合っている。彼女がベージュのトレンチコートを脱げば、黒のスーツ姿が露になった。体のラインを強調するような開襟の白いシャツに、少し短めのスカートが性格やらスタイルへの自信やら何やらをすべて物語っている。

「拓海、あんたねえ、あんな説明でわかるわけないだろうがっ!! 何だ“川沿いのバー”って!!」
「俺に聞きゃいいだろ」
「だから電話したのに出ねえのはどこのどいつだ? ああ?」
「着けたんだからいいだろ、細かいこと気にすると白髪増えんぞ」
「死ねこの馬鹿熊がッ」
「痛えッ、ヒールで蹴るんじゃねえよ暴力女!」

 他に客がいないとはいえ、入店直後からのドタバタに坂場が息をついた。いらっしゃい姉ちゃん、と坂場が声を掛けると、女――佐伯 みやびは我に返って拓海の隣のカウンターチェアに腰掛ける。

「姉ちゃんは何にする」
「んー、こういうとこ詳しくないんだよな。こいつがバーなんて入り浸ってんのも初めて聞いたし。ま、いいや。こいつと同じので」
「あいよ。飲める姉ちゃんなんだな」
「伊達に男社会で働いてないってことで!」

 にかっと笑ってみやびがピースをしてみせると、大体の人となりが読めたらしい。害はないという判断だ。
 拓海に渡したものと同じグラスをみやびに渡すと、一応二人は乾杯の真似事をした。

「で? この気が強くて綺麗な姉ちゃんはなんだ? 彼女か?」
「「近くて遠いものです」」
「……ああ、なるほどな。彼女ってほど甲斐甲斐しくは見えねえからな……」
「心外だなマスター、あたしはこれでも“ちゃんとした”恋人には尽くすタイプなんだ」
「それを拓海が拝んだことはないってこった。まあ確かに尽くしてやりたくなる男ではないわな」
「だろ? わかってるねー、いいじゃん拓海、あたしこの店気に入ったよ」

 上機嫌でハイボールを飲み下すみやびを見ながら、坂場がにやにやしながら拓海に顔を近づけ、小声で話し始める。

「同僚か」
「同い年の後輩だ。俺は高卒、こいつは大卒。俺が4期上」
「なるほどな。……しっかし、わかりやすい好みしてんなお前も。俺もこういうタイプは嫌いじゃねえよ」
「有馬祥子が最初に着任した署で先輩だったのがこいつだ。じゃなきゃ呼ばねえ」
「なら、聞いてて気分のいいもんじゃねえな。俺は外すぞ、拓海」
「ああ、構わねェ」

 坂場がもうああいった事件に関わりたくないという認識は変わっていないことは拓海もわかっている。場所を変えればよかったのかもしれないが、気兼ねせず話せると言う面ではここが最適だと考えたのだ。
 出ていけと言われないのだから十分だ、と拓海は思う。しかし席を外すというのは、他に客が来ると言う想定を一切していないのだろうか。

「それじゃ、俺は少し外すから、ゆっくり話せ。注文があったら呼べば聞こえるから」
「あ、じゃあマスター、もう一杯少し濃いめでお願い」
「居酒屋じゃねえんだからあんま飛ばすなよ、姉ちゃん」

 坂場は手早く次のハイボールを作るとみやびに手渡し、勝手口の向こうへと消える。その背を確認してから、拓海は改めてみやびに向き直った。
 みやびもその空気を察して、グラスに口を付けながら横目で拓海の様子を確認している様子だ。

「……有馬の話聞いただけで驚いたってのに、辞めたあんたが関わってるってどーゆーこと?」
「探偵稼業だ、何に巻き込まれるかわかんねェな。“見抜きの仙”って聞いたことねえか? さっきのマスターだ」
「あー、都市伝説みたいなもんだと思ってたけどほんとにいたのか。残ってる逸話がファンタジーすぎてついてけなかったんだよなあ」

 そう言われてみれば確かに、と拓海は思う。やり手の刑事が、盟友であった精神科医が爆発事故をきっかけに引退なんてストーリーはドラマチックではあるが現実味には欠けている。
 それで? と今度は拓海が切り出す。元々有馬祥子の話を改まってするつもりはなかったのだ。品川の署に勤めていた後輩を酷使して、みやびが有馬と先輩後輩の関係にあることは事件後突き止めたが、だからといって終わった事件がどうなるというわけでもない。世間話のひとつとして有馬の話と、訳あってプレアデス劇場の爆発事故について調べているから当時回収された遺留品で何か特徴的なものがあれば教えてほしいとみやびに電話してみたところ、したい話もあるから久々に会って飲まないかと持ち掛けたのは実のところ彼女の方だった。拓海は落ち着いて話せる場所を提案したにすぎない。プレアデス劇場の話は突っ込むべきではないとは分かっているが、自分であの資料を読み解けない以上は他の切り口から劇のことを知るよりほかなかったためだ。口実ではあるが、収穫があれば儲けもの、程度の認識だった。

「ああ、まあ大した話じゃないんだけどね。引っかかるから、誰かに話したいだけだったんだ」
「何に引っかかった?」
「プレアデス劇場の爆発事故」

 みやびの指がつう、とグラスの縁をなぞる。

「あたし、大学の後輩にすげえアクティブな奴がいんだよ。あ、女だよ女」
「お前にそんな賢そうな後輩がいたとはな」
「うるせえ! それでまあ、そいつ大学出てからイギリスの院に留学して博士号とってさ、帰国したのが去年。分野的にそこまで関わりはなかったんだけど、去年そいつから連絡があって会うことになって、会ってみたらびっくりなんだけど、帰国したその足でスーツケース転がしてきたわけ。普通じゃないだろ?」
「私留学してたんですイギリスの風に当たってきたんです自慢するにはいいんじゃねえか?」
「……まあ、そういう節がないわけじゃない奴だから深くはつっこまなかったけどさ」

 しかし、みやびは後輩を確実に“普通ではない”と感じたという。雰囲気自体はそう変わっていなかったが、どこか凛と張り詰めたような印象があったと言うのだ。

「それでさ、思い出話もそこそこにいきなり切り出されたのがプレアデス劇場の話だよ。しかも事故そのものの話じゃなくて、事故当時上演されていた演目が知りたいってピンポイント具合で」
「……それで? お前はなんて答えた」
「あいつもあたしが警察だから頼ってきたんだろうけど、所管の署でもないしさ、でもでかい事故だったから調べれば演目くらいわかるかなとは思って、調べてみるって答えた。……ま、なんにも出てこなかったんだけどさ。わかんなかったって連絡した時の落ち込みようったらなかったな。“こういのおう、っていう劇のはずなんですけど”とか呟いてたけど、そんな言葉欠片も出てこなかったし」

 久しく聞いていなかったその単語に鼓膜が震えた。おぞましいその文字の羅列。
 そんなものを自分たちや坂場のほかに知っている一般人がいるなんて考えたこともなかった。

「……そいつ、こういのおう、って言ったのか。それが劇ってことまで知って、そう言ったんだな」
「? ああ、劇場で演じられてたって流れだから劇だってことは知ってるだろうな。そいつが連絡してきたのは去年のことだけど、あんたも劇場のこと嗅ぎまわってるみたいだし、何かあるのかなと思って」
「……イギリスに留学してたって言ったな。なら英語はできるんだな」
「そりゃあもう。日本語・英語・ドイツ語の読み書き日常会話には不自由しないって触れ回ってたよ。あとは学問上ラテン語も勉強してたみたいだったな、あたしにはさっぱりだけど」

 ――ラテン語。
 拓海は事務所の金庫の奥で眠る二冊の古びた本のことを思った。一冊は英語だと言っていたが、ケレスには読む時間がなかった。別の本を読み解くのでかなりの時間を消費したからだ。もう一冊は確かラテン語。それは時間的にも能力的にもケレスには難しいものだっただろう。手つかずの二冊の本。内容はわからなくても、ろくでもないものだとは坂場も言っていた。拓海自身もそう思う。あれは、ろくでもないものだ。一般人が手にするべきでないものだ。関わるべきではないものだ。
 ……それでも。

「……みやび、そいつの連絡先教えてくれ」

 みやびが目を見開いた。余程今の話の流れが異様だったのだろう。

「才女ってあんたの嫌いなタイプじゃない? 見てくれは結構いい奴だけど。それともラテン語教わりたいわけ?」
「似たようなもんだ」
「ふうん。まあいいけど。あたしも繋がりが気になって喋りにきたわけだし。んー、そうだなあ、いい店教えてもらったし、ちょうど切らしてるから煙草一箱でいいや」
「その文脈なら普通一本とかだろうが……」

 鞄をごそごそ漁ると、昼間依頼人の家へ行く前に三箱まとめて買った煙草があった。そのうち二箱を手に取ると、みやびの目の前に置く。

「お? 気前がいいな。さんきゅー」
「貸しだ貸し。警察に恩売っとくと仕事が楽になるもんでな」
「あたしに売っても何も出ねえぞ、品川のアイツがポンコツなんだよ」
「否定はしねェ」

 酷いっス先輩!!!と嘆くポンコツ巡査の声が聞こえたような気がしたが気のせいにすることにした。
 みやびは早速箱を開けると中身を一本咥え、お裾分け、と拓海に箱を差し出す。そこから一本を抜き取ると、それぞれ自分のライターで先端に火を点けた。ライターをジャケットのポケットにしまったみやびはスマートフォンを操作して電話帳の番号を表示させる。その名前と番号が、みやびの言う後輩のものなのだろう。

「――照井 瑶子。今は空木大学で古代西洋史の講師をしてる奴だ」






アンドゥーときなこが幸せならそれでいいだけの人生だった。
坂場さんこのあとカルトに襲撃されて死んだらおいしいとか考えてごめんなさいごめんなさい。


坂場さんごめんなさい熊とこんなに仲良くさせてごめんなさい。
すごく一般人みたいになってごめんなさいごめんなさい。


瑶子さんはなんか全部のチェックをすごく成功してるので、「黄衣の王」も「ラテン語版ネクロノミコン」もどっちも1D5で3減少しただけだったのでした。「黄衣の王」は知りたかった内容だし英語で書かれてるから先に読むよね。その後ネクロノミコンだね。
返さなきゃいけないならPDFにするよ!


ハスター関わるならもう「セラエノ断章」が出てくるネタをぜひ点呼どんに書いていただきたいです。よろしくお願いします!!!
続きません!!!!!
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2015.11.05(Thu) | IF世界 | cm(0) | tb(0) |

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