プロフィール

軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--) | スポンサー広告 |

あの青い薔薇は今日も咲く 3



 とある日を境に、陸はぱったりと姿を現さなくなった。
 単に部室に来ないだけかと思っていたが、たまにキャンパスで見かける千鶴がいつも一人でいるところを見る限り、そういうわけではないらしい。学校そのものにあまり顔を出していないようだ。
 仕事が忙しくなったのか、はたまたそのせいで体を壊したのか。妥当な理由をケレスは頭の中で列挙してみたが、どれもがそぐわない気がした。体を壊したなら千鶴が普通に学校に来るわけはないし、仕事が忙しくなっただけなら千鶴があんな表情をしている理由にならない。
 陸の不在についてどの可能性もが整合性を持たない理由は、千鶴の表情のせいだった。あそこまで陸に執着していた千鶴に今、表情がないのだ。それには誰もが気づいていた。校内一の美女が沈んでいる。そんなことわかっていても、誰が簡単に声を掛けられるだろう。
 二人の間に何があったかは知らないが、サークルの活動に顔を出さない以上はケレスとも関係の持ちようがない。会えなくなればそれまで。これで下手に授業をサボらされることも、変に感傷に浸る必要も、なくなった。
 そう、そりゃあ美人だったわけだし、男なら全く気にしないでいる方が無理という存在ではあった。付き合えば手のかかりそうな女だったし、考えてることはわからないし、わかりたくもないし、厄介そうだし、口も挟まず手も出さなかったのは傍に男がいたからだ。
 千鶴にも陸にも会わなくなって二週間ほどが経った頃、ケレスは彼女の存在をそう結論付けて、一応の蓋をした。
 


 携帯にメールが入ったのは、その日の夜だった。



「陸が、ね……」

 単純に言えば、陸が千鶴を捨てたということらしい。水城 陸という男は何を考えているかさっぱりわからないから、簡単にそう結論付けることもできないだろう。だが、そう思っているのは今の時点ではケレスだけであって、今ケレスの目の前でグラスを傾けている女は少しもそう思ってはいないのだ。
 
「……私何か悪いこと、したのかなぁ……?」

 しかしここまで究極的に居酒屋という場所が似合わない人間もいないだろう。千鶴くらいの年の女が居酒屋に来ることは少なからずあるだろうが、この女に限っては店の雰囲気や何から何まで全てが似合わない。
 つまるところ失恋話のついでにやけ酒に来たわけだ。ケレスは何故かそれに付き合わされている。普段なら居酒屋に来て酒を飲まない方が妙な話だが、こんな話に付き合うのにアルコールを摂る気にならなかった。何が悲しくて、多少気になっていたかもしれない女の失恋話とやけ酒に付き合わねばならないのか。千鶴のことだ、人選にも何か計算が入っているのかもしれない。

「……陸のことだ、お前が悪いとか悪くないとかとは違う次元なんだろうよ」

 それは事実だ。
 陸は他人に影響されることがない。いつまでもひとりで生きている感じのする人間だ。誰かに影響されることを許さないかのように。
 だから、千鶴の行動が悪くてこの結果があったわけではなく、おそらく陸の中では最初から決まっていたことなのだ。千鶴がどんなにいい恋人であろうとなかろうと、言ってしまえば相手が千鶴であろうとなかろうと。
 そんなことを説明して、何だそれじゃあ私は悪くないじゃない、と思えるほど失恋した女は強くないものだ。案の定千鶴はそれでは納得できずに、あらゆる可能性を列挙する。彼女としては初めての挫折なのだろう。
 一頻り彼女の話を聞いて、話がひと段落したところでケレスも切り出す。

「どうして俺なんだ」

 もっと他に男はいるだろう。今必要なのは特に慰め方の上手い男じゃないのか。間違っても自分は慰め上手ではないという自負がケレスにはある。だから、自分がここにいるのは全く妥当でない。

「えへへ、……優しそうだから?」
「馬鹿言うな」

 その優しそうな男とやらを好きになれないと1年前言い出したのはどの口か。
 
「だって、私は悪くないって言ってくれてる。違う?」

 陸には陸の理由があってこうしたのだ、ということは、千鶴には直接非はなかったのだ、と言っていることと同義だ。もちろん、さっきまで自分の悪かったかもしれない点を列挙していたところを考えても、そう言われて納得したわけではないだろうが、つまりはそう言ってくれる男がよかったわけか。 

「面と向かって“お前が悪かった”って言える奴の方が珍しい」
「わかってる。でもケレス君は、他の人と違うもの。私も悪くない、けど、陸君だって悪くない、って、そう言ってる」

 すっかり紅潮した顔で、いつもの凛とした表情ではなく、気の抜けきった笑顔を見せながら千鶴は言う。ケレスは烏龍茶の入ったグラスを傾けた。
 陸が悪くないと言っているのではない。千鶴が良い恋人だったかそうでなかったかとは違う次元だろうと言っただけだ。別にどちらを庇って言ったつもりもない。

「陸君はいつも勝手だから、あんまり付き合って遊んでくれる人とか多くないの。仕事も仕事だからね。私はいつも付き合わされてたけど、あとは本当に限られた人だけ。ケレス君も、その内のひとり」

 それは、単に陸が喋りやすい相手だったというだけだ。
 口調に気を遣わずに済むし、陸は先輩面をするということが一切無い。陸の方もおそらく似たような理由だったのだろう。普通の後輩相手じゃ気を遣われる。日本という国はそもそも年がひとつ違うだけで言葉遣いを気にするのだ。その上、陸はこの近くでは人気らしいし、普通の学生が相手では同い年でも態度を変えられてしまうことが少なくないのかもしれない。

「けどね、多分、陸君のことも私のことも今みたいに言ってくれるのはケレス君だけだと思うの」
「だから何だ」
「うん? ……ふふ、安心する」

 嘘くさい。
 緩く巻いた髪を揺らして、ふにゃりと首を傾げて千鶴は笑っていた。多分、酔っているのだろう。
 安心する、なんてどの口が言うのか。そこまで気分を害されたわけではないが、酒が入ると何でも言えるようになるのか、あるいはそこまで計算なのか。
 彼女は笑っていたが、それでもその後何杯か新しく酒をオーダーしていた。洗面所に向かうにも足がふらついていたのにまだ飲もうとするのでそこは流石に制止する。千鶴は不機嫌そうな顔をしていたが、それじゃあ帰れないだろうと言ってやると渋々納得したようだった。そもそも、今の時点で真っ直ぐ歩けるのかも怪しい。巷を賑わす人気モデルが電柱に凭れて酔いつぶれる、なんて三流雑誌の見出しになりかねない。
 とりあえず、もう少しは面倒を見ることになりそうだ。手のかかる女なのか、手をかけさせる方法を知っている女なのか判断は難しいところだが、どちらにしても厄介な女だ、とケレスは嘆息して思った。







問題は次なんだけど、次は時間軸的にはこれのすぐ後なんだけど、問題は次なのであって、つまり、良心の呵責と「この女死ねばいいのに」の観点からもう書かない可能性が。
いや、きっと書くんだろうけどね。楽しいんだよ私!!!
私こういうちょっと嫌な女を書くのがどうもものすっっっごく楽しいらしい。や、千鶴さんちょっとどこじゃなく嫌な女ですけど。
アンドゥーアンソロの紗央さんとかな。あれも楽しかった。やりたいことやったから楽しかった。


恋愛観の関わる問題は人格破壊に繋がるんだけども。
でも何か秋臼さんがいろいろ放棄しているようなので、黒いの以下になるの必至ということを覚悟して妄想で設定を立てたいと思う。
惚れた弱みとか面倒だけどつい構っちゃうとか、そういうの全部置いといても、利用されてる状況なら「この女泣かす!!」とまでは行かなくても、それなりに分かってんだろ覚悟しろよクソアマ、くらいは思ってて欲しい。(設定と書いて願望と読みます)
え、何でこんなに楽しいかって、ケレス先生と一般女性の絡み書くとかあまりにも普段ない設定だから一から考えなきゃいけないのでフリーダム、というのが理由です。
ああ、でも絶対陸さんから千鶴さんを奪いたいとかいうんじゃなくて、面倒な相手がいいということなので、多分、陸さんに執着しすぎてどうしようもなくなってるダメダメな千鶴さんがいいんだろうな、ってことでそんなスタンスでいきたいと思います。


二次創作すぎてすみません。
ていうか書いてて思ったけどどう見てもケレス先生、二次創作以前に何か別物なんですけど!(爽)


スポンサーサイト

2008.03.26(Wed) | Title | cm(0) | tb(0) |

この記事へのトラックバックURL
http://hechima1222.blog88.fc2.com/tb.php/101-bce586d0
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
Name
E-Mail
URL
Title

password
管理者にだけ表示を許可
/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。