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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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あの青い薔薇は今日も咲く 5



『今、どこ?』
 
 それだけの文面の彼女からのメールに、部室、という二文字を返す。
 その後返事が来ないということは、多分こっちに来るのだろう。陸が学校に顔を出さなくなってからは千鶴も部室に来るのが憚られるらしく、こうしてケレスがひとりで部室にいる時以外には来ることもなくなっていた。
 そう、四限という真昼間、部室にはケレス一人だった。椅子に凭れてのんびりしながら、優雅なサボりタイムを楽しんでいた。
 ほどなくして部屋の扉が開く。見なくてもそれが誰かは分かっているから特に目を向けたりはしなかったが、彼女はそれが気に障ったらしい。
 
「……もう少し嬉しそうにするとかできないの?」
「思ってもないことできるか」
「あーそうですかー。ほんっと、後輩なのに全然可愛くない」

 可愛くないのはどっちだ。そんな問答も飽きるほどやった。気がつくとしているやり取りなので、今は意識的に止めたが、明日には同じことをしているのかもしれない。食事の席で、車の中で、或いはベッドの中で、いつも同じやり取りをする。
 とにかく彼女は可愛くない、というのが結論だった。あれはいつの日のことだったか、ケレスの友人がバイト中に千鶴を『見てくれだけの女』と評したのは、かなり当たっている。周りに完璧と思われていたいのなら、せめてケレス相手にも完璧を装っていてほしい。彼女が完璧でないことなど分かりきっているが、こう欠点ばかり露にされても困る。最近の千鶴はまるで手のかかる子供だった。

「今日、部屋行ってもいい?」

 そんなことを考えていると、いつの間にか千鶴はケレスの膝の上に座っていた。相変わらず軽い。……とは思ってもそんなことは言ってやらないのがお約束で、重い、と漏らせば強い力で頬を抓られた。

「来るなっつっても来るんだろうが。……つーかお前、仕事は」
「日付変わる前には終わるから。それに、来るななんて照れ隠しでしょ?」
「頭沸いてんじゃねぇのか? ちっと冷やしてこい」
「あ、酷い。……でもいいわ。そんな私を突き放さないケレス君の方が余程頭沸いてると思うもの。違う?」

 それには即座に否定することができなくて黙ってしまった。黙れば向こうの思う壺だというのに。
 やっぱり訂正。ケレス君は可愛い。
 そう言って千鶴はケレスの首に腕を回した。
 こっちは絶対訂正なんかしてやらない、と思いながら、ケレスも千鶴の腰を抱いて軽く寄せる。


 彼女は少し、キスが上手くなった、と思う。




 
 何のつもりでこんなことをずるずる続けているのか。
 そんなこと、ケレスが一番聞きたいと思っていた。
 彼女を本当に自分のものにできるなどとは思ってもいないし、したくもない。かと言って、陸が帰ってくるまでこうしている、と決めているわけでもない。そもそも、こんなことをしても陸は帰ってこない、と感じているのは他でもないケレス自身だ。
 そうなると、自分の意思で、ということになる。その可能性だけは頭から否定したかった。頭の沸いている彼女を突き放せない自分。彼女が言うように十分自分の頭も沸騰しているのかもしれない。
 
「今度の日曜、暇?」

 宣言通り日付が変わる前に仕事を終わらせたらしい千鶴は、ケレスのアパートの近くにある、二十四時間営業のスーパーの袋をぶら下げて、部屋を訪れてきた。夕飯ろくなの食べてないでしょう? と、そのまま台所で手早く作ってみせたのはボンゴレビアンコだった。それも、レトルトのソースなどは一切使わずに、白ワインもそれなりのものを使って、アサリの調理も完璧だった。
 自分が作ったパスタを口に運びながら、千鶴が発したのが先刻の台詞だ。

「日曜はバイトだ」
「あ、引っ越しの? 日当いいもんねー、お疲れ様」

 稼いでいる売れっ子のモデルが言うとどんなに善意からだったとしても嫌味にしか聞こえない。というより、千鶴が言うのだから嫌味なのだろう。

「買い物付き合ってもらおうと思ってたのに、残念」
「お前の買い物には二度と付き合わないっつっただろ」
「いいじゃない。私が見立てた服、気に入らなかった?」

 そういう問題ではないのだ。そういった場所がまず得意ではないし、そんな得意でない場所に女といるということも苦手というよりは変だろうと思うし、その女はそういった街では特に知られているような人間な訳だし、多少変装しているとはいえ目立つ何かがある。隣にいるケレス自身が目立つ容姿をしているというのもあるが。

「それともペアルックがよかった?」

 千鶴はパスタを巻いたフォークを、あーん、とケレスの口許に寄せる。
 もちろんそんなものは受け入れるはずがない。

「寝言は寝て言え」

 千鶴の差し出すフォークは無視して自分の皿に盛られた分を食べきると、ご馳走様、と小さく告げた。
 彼女は拒まれたことに少し不機嫌そうではあったけれど、ねえ、とケレスに声をかけて笑った。

「そういうとこ、律儀よね」
「は? 何が」
「うん、そういうとこ、結構好きなのかもなあ、私」

 まだ皿に残るパスタをゆっくり食べながら、千鶴は満足そうに笑う。
 そんな納得した顔をされても、ケレスには何が律儀なのかさっぱり分からなかった。








すいませんでした……!!!




バカップルすいませんでした、ちょっと楽しいなあとか思った私死ねばいいのに。(←語尾)
ごめん、なんか、こういう妄想楽しくて仕方ないんだよ私!
千鶴さん料理も上手いから、バイト先に差し入れしてシーマスさんと出くわすとかそんな妄想してないよ!?(落ち着け)




本当にすみませんでした。そしてまだ続くのか。続けるのか私。



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2008.04.03(Thu) | Title | cm(0) | tb(0) |

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