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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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ケレスさんは理央の家庭教師的なノリで。



 夏を間近に控えた六月。最近は雨というよりはからからに晴れる日が多くて、流石に学ランはもう着ないけれど長袖のシャツも暑苦しいな、とよく思う。そんな六月の夕方の道を、俺は走っていた。
 受験前の最初の個人面談。俺はそう問題がなく二十分以内に終わったが、ずっと前の奴が長引いたらしく、元々伝えられていた終了予定時刻を大幅に過ぎてしまっていた。普段ならそんなハプニングも別に気にしないのだが、今日は不味い。

「っそ、面談他の日にしてもらえばよかった……っ」

 肩からずり落ちてきた鞄を掛けなおし、律儀に留めていた第二ボタンを外して走る。急いでもここからは五分くらいか。
 高三になってすぐの五月から、俺には家庭教師がついてくれている。家庭教師なんて最初は全然考えてなかったから行っても予備校かな、と思っていたのだが、俺には予備校の雰囲気は合わないような気は薄々していたから、なら独学でどうにかするっきゃないなと自分でも納得していた。そんな矢先に兄さんが紹介してくれたのがその人。兄さんがサークル(兄さんはミス研所属だ)で、弟が独学で受験勉強するらしいってことを一つ上の理学部の先輩にしたところ、その先輩が自分の友人に話を持ちかけたらしい。家庭教師なんて高そうだけど大丈夫なのか? と思って、両親に国際電話をかけたら「いいんじゃない?」なんて能天気な返答があった。両親は三ヶ月に一度くらいは帰ってくることもあって、基本的にでかい金の管理は親がしている(当然だけど)。これからは俺と兄さんへの仕送りと別に家庭教師の代金それ相応の分を上乗せして振り込むということで合意した。気持ち悪いくらいあっさりしていた。
 まあ、そんなわけで毎週二回、その先生は来てくれることになっている。俺は部活も入っていないから、もちろん予定は先生の方に合わせるわけだけど、それにしたって三十分以上の遅刻じゃ遅れすぎだ。面談の場所が職員室に近かったお陰で、見つかったら不味いと思って迂闊に携帯に触ることもできなかった。俺が家にいないなんて思ってないだろうから、きっともう待ってるな。久々に全速力で走って、最後の角を曲がって直進五十メートル程。見覚えのある色の髪をした人が、玄関の前に立っている。急いで近寄ると、……どうもただ待っているわけではなさそうだ。ものすごく嫌な予感がするのは気のせいか。

「あんたが先生なんて信じられるわけないでしょうが!!」
「学生証見せてんだろうが! いい加減その外国人差別やめろ!!」
「お生憎様! あたしも見ての通り多少外国の血が入ってるもんだから人種差別はしないのがポリシーなの。問題は人相よ、に・ん・そ・う!! あんたみたいのが閑静な住宅街でうろうろしてたら勤務中なら絶対職質かけてるわよ!」

 ……学生証と警察手帳を見せ合う謎の展開が繰り広げられている。
 ……ものすっごく近寄りがたい。何だ、この構図。

「あ!! 生意気にも圭一と同じ大学!? けどそんな学生証、いっくらでも偽造できるじゃない!」
「警察手帳だって今時いくらでも偽造できるだろうがっ」
「何ですって!? あんた国家権力に楯突くの!?」
「国家権力は警察であってお前じゃねぇだろうが! それに、そんなタテ社会にいて一応年上相手に不躾すぎるだろお前!」
「ひとつくらい年上だからっていい気にならないでよね!! その学生証が本物だったとしても、かたやモラトリアム期間真っ盛りの学生、あたしは日々身を粉にして公に尽す社会人。社会の先輩として敬われて然るべきだわ」
「偉そうに言う前に憲法の条文の勉強やり直してこい!」

 ……止めなかったらこれずっとこのままなんだろうか。いや別にもう何だって構わないけど、……でも勉強はしなきゃいけないわけだし。何よりこのままだと会話の内容が学問的な方向にシフトして、完璧に学のない姉さんにはどう考えたって不利だ。

「はい、ストップ」

 黒髪と金髪の間に割って入って会話を制止する。二人ともぎょっとした目で俺を見ているようだったが、最初に二人を見かけた俺の方がぎょっとしたっての。
 
「取りあえず、姉さん。この人ほんとに俺の先生だから。で、これから勉強なんで下らないことで邪魔しないように」

 ちょっと冷たすぎるくらいにそう言って、玄関の鍵を開けると先生を中に招き入れる。ドアを閉めるときに、恨めしそうに俺を見る姉さんとばっちり目が合った。どうするのかと思ったら姉さんは、べ、と舌を出して早足で家へ戻っていく。……まったく、とんでもなく子供だな。



 部屋に入って窓を全開にして空気を入れる。夕方の空気は少しずつ冷たくなっているから、この蒸し暑い部屋もその内涼しくなるだろう。
 
「何かすいません。遅刻した上にあんな目に遭わせちゃって」
「とんでもないのと付き合いがあるんだな」
「ずっと隣の家なんで。家事とか世話焼いてくれるんですけど、自分が警官なのと元々世話焼きすぎるところが災いしてるっていうか」
「黙ってりゃ美人なのに」
「そんなお約束、俺も兄さんも口にしたことありませんよ」

 元々俺が姉さんや奈央に家庭教師がいるなんてこと言ってなかったのが問題だったんだけど。来てもらうのはこれが三回目だからいつ言うべきなのか、言わなくてもいいのか迷ってたところは確かにある。こんなことになるなら最初から話しておいたのに。……まあ、あの調子だと最初に言っておいたところでいつか口論発生してそうな気はするな。

「姉さんうちにしょっちゅう出入りするんで、覚えといてください。姉さん、口論が続く人って好きなんですよ。あの人相手だとうちの兄さんみたくすぐ萎縮する人多くて」
「光栄なこった」
「紗央っていいます。あれでも本当に警官なんで、駅前行く時注意してください、絡まれます」
「警察が一般市民に絡んでどうすんだよ」
「さあ? けどここら辺って凶悪事件何一つないじゃないですか。警察が暇なのはいいことですよ。姉さんに絡まれると厄介ですけど」

 暑い中走ってべたついた制服のシャツを脱いで、私服のシャツに着替える。脱いだシャツは適当に畳んでベッドに放置。この辺は男同士なんだし別に気にしないだろう。
 待たせてすみません、と声をかけてから椅子に座る。

「今日どこからですか?」
「先週の続きだろ」
「続きちょっと解いたんで採点してもらえますか」

 渡した化学の問題集を眺める先生、をじっと見る。
 俺も背はかなりある方だと思ってたけど、根本的に人種が違うから先生はもっと高い。ていうか足が長い。それに、四分の一外国人の姉さんや奈央とも違う、くすんだような金髪。

「……何だ」
「いえ、見慣れるにはもうちょっとかかるな、と思っただけです」
「は?」

 しかし慣れる日も近いだろう。 
 うちがまた少し賑やかになりそうだ、と思った。







独断と偏見だけども、ケレスさんと紗央はほんっとうに馬鹿みたいにガキっぽい喧嘩をしててほしいと思ってます。よくそんな下らないことで言い合えるなあ、とアンドゥーと理央が遠い目をしてしまうほど仲が悪いといい。だけど妙なところで意見が合ったりするのはお約束だと思います。
紗央のお約束設定として、こっちでもやっぱり微妙に外人だからいじめられてたりして、妹庇って余計にいじめられてたりとかして、だから身近に外国人いるとちょっと安心したりするんじゃないだろうか。
またお約束なやりとりとして、

「あんたあたしの妹に手ぇ出したら殺すからね!!」
「会ったこともないのに手なんか出せるか!!」

というのもあると思います。(何)
ケレスさんと奈央の会話なんて想像できません。前書いてみようと思って途中まで頑張ったけどやっぱりわからなかった。
理央の口調については、石田に喋らせたらしっくりきそうな感じ、をモットーに頑張ってます。
安藤家と鈴城家書いてたら死に僕を終わらせたくなったのでちょっといつか頑張りたいなあ。

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2008.04.26(Sat) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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