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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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[sinful knight] 1――position



「司教様」

 教会の敷地に足を踏み入れたケイは、真っ先に畑の方へと歩を進めた。目当ての人物はそこにいることが多い。もう何度も訪れている場所だから、相手の行動はなんとなく分かっていた。
 ケイの予想通り、目当ての人物は藁で編んだ帽子で直射日光を防ぎ、土いじりをしていた。その手を止めないまま、その人物、センタリア司教は顔だけをケイに向けた。眼鏡の奥の眼差しが、やわらかく微笑んだ。

「久しぶりですね、ケイ君」
「ええ、本当に」

 とはいっても、ここ三週間程度のことだ。それでも、毎週ここを訪れていたのだから、そのブランクはかなり長いように感じていた。

「かなり大きな騒ぎだったようですね。大変だったでしょう」
「生き残った者が少なかったもので。その数少ない兵士も恐れを成して続々と城を去っていったものですから、余計に。……それよりも、盗賊を恐れてあれからしばらく雲隠れしていた君主様がなかなか城に戻られないので、そちらの方に骨を折りましたが。まあ、なんとか一段落したのでこちらに顔を出そうと思いまして」

 ご苦労様です、とのセンタリアの言葉に、ケイは軽く礼を返す。
 ケレスとヒサの脱走――それに伴う城内の兵士の大虐殺。君主が雲隠れしてしまったあの城では、兵士たちの死体の処理を始めとする一切の指揮権が、騎士長兼執政官たるケイに握られていた。殺された分の兵士は補わなくてはならないし、あちこち壊された城の補修も行わなければならない。君主の側近として、遠方へ身を隠している君主を城に戻るよう説得するという仕事もあった。毎日膨大な量の書類と格闘したし、単に多忙というには行き過ぎたくらいの忙しさだったように思う。しかしケイは、その仕事の苦労は厭わなかった。投げ出そうと思ったことも、一度もない。
 元々、自分が引き起こしたことだ。あの時、あの手負いの盗賊相手なら確実に仕留めることができただろう。あの状況ではヤマトの元へ移送するというよりは、あの場で首を刈り取り、献上することの方が良策だったのかもしれない。そしてそれを実行するだけの状況にも恵まれ、ケイ自身、その実力くらいはあったと自負している。やろうと思えばできたのだ。そうしていれば、残りの兵士の士気も高まって、今のように続々と辞めていったりはしなかったのかもしれない。それは可能性の話だけれど、極めて高い確率だったのだろう。それは分かっている。
 けれど、――それは、どうしても、できなかった。

「……剣を、抜かなかったのですね」

 センタリアが立ち上がる。
 潮風を受けながら、ケイはゆっくりと首を横に振った。

「いえ、抜きました。流石に素手でどうにかなる相手ではありません」
「けれど、殺さなかったのでしょう」
「―――――」

 元々、センタリアには全て打ち明けている。今更自分の心情を隠す必要もなかった。

「国を守るべき立場にあるのに、……あれだけの被害を受けて、黙っていていい立場ではないのに、俺は、」

 ケイは、なんだか泣きたくなっていた。
 どうしてこんなに自分は未練がましいのか。新しく、地位のある役職についているというのに。

「俺は、あんな時でも、――騎士であろうとしてしまった。そんな資格はとうに失ったというのに」
「……君は、本当に騎士の鑑のような人ですね」

 センタリアはケイにいつもそんな言葉をかける。しかし、その言葉ほどケイを寂しくさせるものはない。ケイ自身がどんなに騎士たろうとして誓いを今更遵守したところで、――ケイはもう騎士たる資格を失っている。
 王に誓い、神に赦されて初めて剣を振るうことを許されるのが騎士だ。誓いに反した自分が人の命を奪うことなど許されるはずがない。
 騎士であろうとする限り、人を殺める宿命を背負っていることはわかっている。主君を守るため、そうして人を傷つけることが仕事であることも分かる。なら、資格云々など深く考えなければいいのかもしれない。そう思ったことも何度もあった。ただ、そう思って日々を過ごしていると、大事な局面で『自分は騎士ではない』という事実がひょっこり顔を出すのだ。騎士であると公言しておきながら結局、人を殺すことができない。無様な話だった。

「司教様のお時間が許すなら、話を聞いていただきたいのですが」

 話を打ち切るようにケイは苦笑して、告げた。
 センタリアは微笑みを崩さない。

「ええ、構いませんよ」





点呼どんが仙太郎さん出したので始めてみた。
過去話はナオとアンドゥーとツバキので3本柱になる予定。長いな。
ていうか意味不明ですいません。
ウィキペディア片手に(?)頑張ったけど無理だった。
教会とかよくわかんなかった。気がついたらちょくちょく訂正しているかもしれない。いや、やらないな。(何)


アンドゥーをこれでもかってほど高めるのが楽しくて仕方ない。
いやなんかもうお察しの通りだと思うんですけども、アンドゥーは騎士として重要な徳目両方とも破ったと思い込んでるから可哀想。何この子。
あ、この続きはまだ現在の時間軸で、もうちょいしたら回想入ります。
そんなのよりナオの続きを打ち込まないといけないんだが。さすがにそろそろソラを出してやりたいんだが。
あのシーンで、アンドゥーが完璧に騎士であったらきっとケレスさん死んでたなあと思うんだけど、アンドゥーそんな子じゃないと思ってるから! 人とか殺せないから!!
多分清浦に言われてもできないんだろうなあ。中途半端な騎士って哀れだなと思いました。
騎士話楽しいので書きたいな続き。でもヤマトとかのが先かな。


盗賊のお二人を除くと、私の中ではアンドゥーとシンゴがツートップで強い。なんていうか、精神的に。

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2008.06.19(Thu) | rebellion | cm(0) | tb(0) |

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