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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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つい反動で、や、って、しまった……!

でもあんまり後悔してないっていう図々しさ……!!
ごめん秋臼さん、掲示板で君のスレ上がってて帰郷話のあとがき見たらケレスせんせーの部屋で専門書の宝庫が云々(何)で結局日本と変わらない的なエンドになるっていうから、日本と変わらないなら日本でいいじゃないみたいな。(待て)


流風が「ケレス先生」って呼んだこと、あったっけかなあ、と思って。
「先生」とは呼ぶけど、名前付けて呼んだことないんじゃないかな。
空先生とかは名前つけるだろうし、アンドゥーはアンドゥーだろうし。
だからちょっと呼ばせてみたくなった。
流風に限って名前忘れるなんてことはないだろうから、結構呼んでみたかったりするんじゃないかなあとも思う。
壱郎くんとか羨ましかったりするんじゃないかなあ。
学校でとか恥ずかしくて呼べないしでもやもやしてるところに大和あたりがやってきて、
「思春期かっ」
とか言って頭はたけばいいと思う。
「……思春期だけどそれが何か……!?」
「お、その切り替えしは新しいな」
とか言いつつ、
「ケレスせんせーい!! こいつ思春期ですってー!!」
とか特に意味もなく大声で先生に向かって言うんだと思う。
内容よりも、あっさり呼んじゃうのが流風はきっと気に食わないと思う。
ってこんな内容を書いてると、やっぱり流風はガチなんじゃないかと。(笑)


ツキ高の流風は、何かかなりストレートに気持ち言っちゃう子なんじゃないだろうか。相手ケレス先生に限るけど。
迷惑なくらい懐いてるなあ。ごめんなさい。
けど絶対流風は大人の指に憧れてると思うんだ。


寝ます。



 キリのいいところでペンを置く。
 それから思いっきり伸びをして、後ろに倒れる。
 一呼吸置いてから立ち上がって本棚に向かった。
 後ろでは盛大なため息とプルタブを開ける音。飲むのはいいけど片付けろよな、俺の部屋じゃないんだけど。

「なー、読まないのに何で日本に本持ってきたわけ?」
「こっちの大学で必要だったもんだけだ」
「なるほど」

 カバーは汚いのに中身は新品同様なくらい綺麗な本ばっかりだ。どう使ったらこうなるんだか。
 本棚は前に整理した。どんなに綺麗に並べようと思っても、冊数が多くて綺麗にならない。棚を増やせばいいんだろうけど、そんなスペースないだろうし、おそらくこの部屋の主はそうする気もないんだろう。
 当然ほとんどが外書。3年に上がる前ならタイトルだけでも意味不明だったと思うけど、最近論文にあたることが多くなったから、それなりに興味深いものもある。

「俺に読ませるとしたらどれ?」
「てめぇが読みたいもん読みゃいいだろうが」
「全部がいい本だとは限らないっしょ」
「よくない本なんかわざわざ持って来ねぇよ」

 と言われても。大半の本がめちゃめちゃ綺麗なんだから俺がそう思うのも無理はないと思う。わざわざ海越えるのに無駄なものなんて持ってこないってのは理屈として通ってるけど。
 
「……あ」

 際立って汚い背表紙に惹かれて、中央の一番右端から分厚い本を一冊取り出す。表紙に息を吹きかけ、軽くはたいて埃を落としてから、再びせんせーの元へと戻る。

「これは?」
「あ?」

 ずいっと本を差し出すと、せんせーはそれを横目で見て、それから手にとって、ゆっくりページを開いた。
 最初はゆっくり、徐々にスピードをあげてぱらぱらと本を眺めるその目が、さっきより少し細まった気がして、俺は顔を覗き込む。

「……懐かしい?」
「別に」
「ふうん? ……その本は悪くなさそうな気がするんだけど」

 たまに、せんせーが字列を指でなぞる。多分、読んでるわけじゃないんだと思う。
 骨ばった大人の指だ。俺は実は密かにそれに憧れてて、バスケでも手は結構酷使していると思うのに、なかなかこんな指になれない。だから、授業中でも、こういう時でも、なんとなく、触れたいと、

「……読みたきゃ読めよ」

 アルファベットの羅列をなぞる指に、俺が自分の指を絡めても、せんせーは別に何も言わない。そういう人だと分かってるから、俺も何も思わない。
 せんせーの指に絡む自分の指が、女みたいに細くて、嫌になってしまう。
 なりたいと思うものはいつも遠くて、こうしてすぐ触れられるところにあったらいいのに、と思う。そんなに都合よくないのはわかっている。だからいつも、忘れた頃に思い出して、後悔する。苦笑して、絡めた指を離した。

「そう? じゃあ借りてく」
「ちゃんと返せよ」
「そんな図々しくねえよ。あ、けど読めっかな……。古そうだし、結構厚いし」
「読めんだろ、それなら」

 せんせーが本から目を外して、またビールの缶を口に当てたので、俺は本を手繰り寄せて一ページずつ捲っていく。せんせーがそう言ったって、俺は日本人だし、ネイティブほど英語できるわけじゃないし。専門用語は大分覚えたと思うけど、古い本なら言い回しとかも難そうだし、……あ。

「……あんたも学生だったんだ、一応」
「悪いか」
「いーえ、全然? 寧ろ好みデス」
「嬉しくねぇよ」

 まだ届きそうにないけれど、この人はなんだか、俺が見失わないように、ゆっくり先を歩いていてくれている気がして、

「ケレスせんせー」
「気色悪ぃからやめろ」
「うるさいな、呼んでみただけですー」

 けど、こういう奴なんだよな。
 少しも抵抗しない指先に、また自分の指を絡めて、相手が逃げないことに満足して、

「……あんたの見てきたもんが見たい、な」

 それが見れたら、この指も少しは大人になるのだろうか。
 膝の上に本を置いて、ほんの少しだけ、繋ぐ手に力を込めた。

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2007.06.27(Wed) | 未分類 | cm(0) | tb(0) |

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