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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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月の眩暈と光源体 1




 その日、世界が一瞬のひかりを喪った。





 最初からこうなることは分かっていた。
 この子が片親を喪うことになること。俺が連れ帰ったとしても、周囲とは違う容姿で苦労するかもしれないこと。すべて分かっていた。
 ――それでもいいと思った。俺と彼女の単なるエゴだったとしても、それでこの子が苦しい思いをするかもしれなくても、その時はそれでもいいと思ってしまった。
 半日弱のフライトを終え、実家に帰国の連絡もせず、大きなスーツケースをタクシーのトランクに押し込んで、雪の降る夜道を通り抜ける。見慣れているはずの景色はやたらと懐かしくて、俺の膝に頭を預けて眠る子供の頭を撫でる手を思わず止めてしまうくらいだった。

「可愛いですねえ。弟さんですか?」

 ルームミラー越しに運転手がそう訊ねる。夜だからこの子の髪の色も見て取れないのだろう。兄弟、と聞いたのは俺が童顔だからかもしれない。

「どう見えます?」
「いやあ、どうだろう。お客さんまだ高校生くらいにしか見えないから」
「これでも大学生ですよ。もう卒業です。アメリカに留学してたんですけど、今回はとりあえず一時帰国って感じで」
「なるほど。で、そちらの小さいお客さんは?」

 ん、と膝の上で小さく身じろぎ。
 寒かっただろうかと、今更思う。こういう時男親ってのは気が利かなくてダメなんだろうな。脇に置いていた黒いコートを子供の上にそっとかけてやってから、運転手に答えることにした。

「息子です」

 空港から実家の方向へ近づいてくるにつれて、見知った景色も増えてくる。
 実家には連絡を入れていないのでそのままその地区は素通り。目的地は学校のもっと向こうだ。




 スーツケースをトランクから下ろし、子供をおぶって傘を差す。
 もう良い時間だ。タクシーがいなくなったのを見届けてから、大きな門の脇にある小さな門に手をかけた。こちらの鍵は開けてあると連絡を受けていたのだ。
 それから、母屋ではなく通いなれた離れへ。さすがに子供を背負って、手荷物とスーツケースを運びつつ傘も差すという芸当は難しい。門から離れまでがそこまで遠くなくてよかったと思う。
 離れの扉を叩くと、はあいっ、と聞きなれた声がする。どたどたと二人分の足音。とりあえず傘を閉じて、それからすぐ、扉が開いた。

「――遅いんだよ、流風」
「うるさい。雪で出発が遅れたんだよ」

 いいけどな、と離れから現れたヤマトは俺の荷物を持って奥へと消えていく。
 ヤマトの隣にいた葉山は、俺が来ることを教えられていなかったのか目を丸くして突っ立っている。

「……葉山、悪い。こいつ頼めるか」
「え? あ、う、うん! 椿と同じ部屋で大丈夫かな……」
「しばらく起きないから平気だと思う」
「そっか」

 ヤマトとも葉山とも会うのは空先生の結婚式以来だ。
 どっちも随分大人びた気がする。
 葉山は俺の背中から子供を下ろして抱きかかえると、椿より重い重いー! と騒ぎながら中へ。俺もその後を追った。






どこまで書くのか知らんが流風帰国直後からのが書いてみたくなった。
引っ越しはもう終わります。もう終わらせたいです。
ただ大和に椿の話をさせたかっただけかもしれない。
そして年齢設定をちゃんと考えてたんだけど、深く考えたら負けだということに気付きました。


流風は学生よりもシングルファザーやってる方が私好きな気がする。
やっぱりお弁当流風が作ってたら私大層ときめきます。手提げにワッペンつけてたら指さして笑うんですけど。
樹理は小さい頃はそれを無条件に受け入れるんだけど、段々成長して、父親はものすごく若いのにひとりで樹理を育ててることに違和感を覚えはじめるんだと思う。流風が優しいのが嘘っぽく思えてきて、樹理の方からすれ違ってるのに、それを愛されてないと履き違えてる樹理と私は中二病。
流風も流風で、こういう境遇だからそういう風に感じちゃうのも仕方ないと思って少し引いちゃうっていう。
月並みだけど「僕がいるから結婚できないんじゃ」とか考えてると思う。
流風はもともと結婚考えてないんだけど。でも職場で子供がいるって言わないのは、やっぱりどっかで変に後ろめたい気持ちがあるからかもしれない。留学したのに帰ってくる時子供連れてるってあんた。
誰に聞かれても樹理のことをはっきり説明するだけの覚悟はあるだろうし、後悔も全然してないんだけど、流風さんケレス先生だけにはきっと触れて欲しくないんだ。何のために留学したんだとか聞かれたくないんだと思う。


臨海学校とかで突然失踪したりして、大勢の前で流風に叱られればいいのに。
何そのカミングアウト。笑うんですけど。
まあしかし、今まで見栄のために生きてきた流風だから、職場では昔と同じように見栄優先しちゃうけど、結構重いものを下ろした感じで樹理と生きてきたんだろうなあとは思う。
陸さんとか千鶴さん相手にも人見知りする樹理さんとか不覚にもときめいた。何その設定。暇人だね私って! 引っ越し仕上げろよ!!



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2008.09.02(Tue) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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