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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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月の眩暈と光源体 3



 ぱしん!
 これまでの人生でもそう何度も聞かない音だった。ほんと、ガキの時以来だな。

「ってぇ……」
「ま、これは殴られなきゃ嘘だろ? 喜べよ流風」

 そりゃそうだ。
 帰国したのに連絡寄越さず、突然実家訪問して数年ぶりの再会だってのに子連れなんだから殴られない方がおかしい。母さんはまだまだ複雑そうな顔をしていたけれど、父さんは明るいもんだ。ていうか絶対こいつ深く考えてない。
 母さんにリビングで樹理を見てもらって、何も考えてなさそうな父さんに事情を説明した。……説明もへったくれもなかったけどな。もう過去のことだし、説明しようにも論理的に説明はできないように思う。

「何でもいいけどさ、母親の写真くらい持ってんだろ? お父さんに見せなさい」
「誰がお父さんだよ。言っとくけど、あんたもうじいさんなんだからな」
「あー、俺は構わないけどさ。絶対それちぃ傷つくよなあ」
「……その辺は旦那の力量だろ」

 手帳から、まだまだ新しい写真を取り出す。彼女が亡くなる前、ぎりぎりで三人で撮れた写真。ほんの数ヶ月前のことなのにそれすらもう懐かしい。

「母親似だなあ」
「だよな。目とか輪郭とか似すぎなんだよ」
「成長したら多分お前に似るぞ」
「三世代とか恐怖だからそういうこと言うのやめてほしいんですけど」

 同じ顔にはならないだろうけど、見てすぐわかる親子とかもう俺いらないんで。数年経っても老けることを知らない父さんは俺と同じ顔でからから笑っていた。
 そのまま父さんの部屋で、今後のことについて簡単に話をして、きっと保育園の送り迎えとかは頼むことになるだろうからそのことも頼んでおく。実際に行くのは母さんだろうから頼みなおさなきゃいけないけど。
 しばらくして階下が騒がしくなる。軽い足音が階段を上って部屋の前までやってきた。かちゃりと扉が開くと、樹理と、その後ろに母さんの姿。

「いっつもしばらくは大人しいんだけどな。泣きはしないんだけどすげー人見知りすんの。人いないところで育ったからなー」

 母親の状況も、俺のことも幼いながらわかっていたのかもしれない。だから知らない人と一緒にいてもしばらくは大人しくいられるのだが、声をかけられたりすると不安になるようで、いつも俺か彼女の姿を探していた。

「俺もこいつがもっと小さい頃毎回人見知りされてたし」

 樹理を抱き上げる俺を、父さんと母さんが不思議な目で見つめる。

「毎回?」

 ああ、そこが疑問だったのか。
 なんてことはない、そのままの意味だ。
 
「俺週一くらいでしか会えてなかったからさ。勉強も論文もあったし。それで今日本語でお父さんって呼べてんだから大したもんだよ」

 そう、この子は感情の整理の仕方も賢さも俺なんかよりずっと優れている。
 俺を父親として呼ぶことができて、俺しかいないこともわかってて、俺についてきてくれる。週に一度しか会うことのなかった俺を、重要な人物だと認めている。可愛いとか感情よりも感謝ばかりが先行してしまう。

「……ちょっと外出てくる。散歩ついでに部屋でも探してくるよ」

 結局どこまで行っても、この子を守ってやるのは俺の仕事だ。
 病を患っていながら、三年間もひとりでこの子を育てた彼女に対してできるたったひとつの恩返し。
 樹理に靴を履かせて家を出ると、道の端にはまだ先日の雪が残っていた。向こうでも雪はかなり見ていたけれど、子供は見るたび嬉しいらしい。けれど日本の雪は水っぽくて固まりやすい。軽く駆け出した樹理を止めようと後を追ったが、案の定すぐに滑って転んでいた。

「あーあ、転んじゃったな。痛くないか?」
「う、……だいじょうぶ」

 だいぶ派手に転んだように見えたのだが、まったくこの子は母親の前でしか泣かなかった。彼女がそこまで良いしつけをできたとはあまり考えられないのだけれど、俺はこれでかなり助かっている。
 固い雪に顔をぶつけて赤くなった鼻の頭や頬の水滴を払ってやって、雪に触れた小さな手を握って温める。

「滑るから抱っこにするか?」

 一応聞いて見ると、樹理は小さく横に首を振った。
 その代わりに、俺が少し前かがみになって、その小さな手を握る。次転んだら共倒れになりそうだ。大通りでだけは避けたいな。
 なんか、腰が痛くなりそうだ。
 子供の早足にゆっくりついていきながら、しみじみそんなことを思った。






そろそろ終わります。(ブームが)(笑)



父親してる流風は予想以上に好きなんだけど、父親してる流風の台詞を書くのが恥ずかしくて仕方ない私。(笑)
でもってお前3年子供の世話してなかったくせに、彼女じゃ良いしつけなんかできないだろうとか偉そうに!! この男誰か殴ってやってください。
まあしかし樹理ママは絶対アホの子だと思うので、頭いい流風から見れば毎日ハラハラもんだったかと思う。ちなみに流風の4つ下。犯罪の匂いがしてきました。
素で何も無いところで転べるような子です。自分視力いいから流風の眼鏡がものめずらしくてかけて遊んでてくらくらして転ぶ子です。(結局転ぶ)
そんな光景見て珍しく流風さんが「あーちくしょうあいつ可愛いなあ!!」とか思ってりゃいいと思います。はいはい楽しそうですね。(流します)


自キャラでブームが起こると、段々愛が怖くなってくるので(笑)。
アンドゥーも大好きですが何か……?
もう樹理とか小さいまま時が止まったらいいんじゃないの。


追記。
点呼どんのご近所話見た後これ書いてると違和感で死にそうになります。(笑)
流風がやんちゃだ……!!(涙)
あー、でもご近所書きたいなあ! 途中で止まってる兄弟姉妹話の続きとか。

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2008.09.04(Thu) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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