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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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無理無理無理無理m



「うわ、めずらしー。こっちいたの」

 時刻は午後七時を回った頃。
 理科教員室の扉を開けて、流風は開口一番そう言った。
 理科の教員というのは各々が専門とする教科の部屋がそれぞれ用意されているために、わざわざこの部屋に来て仕事をすることは少ない。特別全体で集まるようなことが必要とされる機会が少ないのだ。そのためか、他の部屋よりもこちらの部屋は日当たりも悪く、校舎の中では明らかにハズレな場所に位置している。
 流風は部屋に入ると、一番手前の机に荷物を置いた。大きな紙袋が二つ。その中身は大体が生徒からもらったお菓子やら何やら、手作りの品が多い。中学あたりから毎年のことだったから慣れてはいるが、この母校に就職してからはやたらと貰う量が増えた気がしていた。

「誰のせいで入れなかったと思ってる」
「化学室? 入りゃよかったのに」
「あんなうるせぇところで仕事できるか」
「えー、残念。俺にプレゼント渡したくて待ってたのかと」
「寝言は寝て言え」

 毎日のように繰り返す、同じような問答。高校時代からなら慣れたものだった。
 白衣の上から肩を鳴らす。いつもより早く家を出たから疲れもいつもより酷い気がする。自分の恩師と同じ職場だから、普段一緒にいる時はそこまで気にしないけれど、体が軋めば嫌でも年齢を実感するのだ。子供が高校生になったのだから当然の話ではある。
 置いた紙袋をもう一度持って、流風は自分の机へと向かう。もう来週には文化祭が始まる。それが終わったら個人面談でもしようかと思っていたのだ。その用意を、本当は化学室か職員室でやろうとしていたのだが、今日が自分の誕生日だとうっかり忘れていた。誕生日の宿命で生徒に押しかけられ、仕事はできないしそもそも身動きがとれないし、部活の指導もあるしで居場所がなかなか定まらなかったのだが、ここならゆっくり仕事ができるだろうと思ったのだ。もうこの時刻になってしまえばどこにいたって大差はなかったろうが、せっかく宛がわれている部屋だ、思ったらたまには使ってやらなければ可哀想だ。

「……あれ?」

 半分だけ散らかった机の上を見て、違和感に気付く。
 紙袋は取り合えず床に置いて、机の上の違和感の正体に触れる。
 綺麗な包装だった。箱に書かれたロゴは、流風が普段使っている香水の銘柄と同じもの。
 自分で置いたものではないのだから、誰かが置いたものだということはわかる。こんなじめじめした暗い部屋に生徒が来るとは思えない。
 流風はぎこちなく首を回した。

「……せんせー、ついに血迷った?」
「殺すぞお前」
「……そーですよねー、老いたからってまだボケちゃいないもんな、あんた。ボケたら絶対笑えんのにな」

 そのまま席に着くと隣の席から拳が飛んできそうだったので、少し椅子を離して座る。それから細長い箱を眺めた。ペンにしては大きそうだし、ちょうどいい大きさのものがなかなか思い浮かばない。
 取り合えず開けてみることにした。丁寧に包みを開くと、上等なライトブルーのネクタイが見えた。そうか、ネクタイか。と見てから納得する。

「……ネクタイってブランドだと結構するよなー……。流石にこんなのくれる奴に心当たりは、」

 ない、と続けようとしたところで、ケレスと目が合って言葉に詰まる。目が合った、というよりは軽く睨まれているのに近い感覚だ。
 わけもなく気まずくなってもう一度箱を見る。――ネクタイだ。
 それからまたケレスに視線を戻すと、今まで選択肢に入れていなかった存在が突然姿を現した。

「あ、え、……ああ、……そっか」

 そういえば高校生になったんだった。
 そういえば最近バイトを始めたんだ。
 母親に似て、価値観がめちゃめちゃな子だ。物を欲しがることも、自分で買うこともほとんどないから、こういう時どうしたらいいかわからずに、高いかどうかも判断のつかないものを買ってしまったんだろう。

「……高校生の一回の買い物にしちゃ、使いすぎ、だよな……」
「明らかにな」

 高校生のくせに、こんな馬鹿みたいに高いものを買って、いつ見つけるかわからない場所に置いて、怒らなければいけないところがある気はしていた。
 けれど怒れるはずがない。どうしても怒れない。
 
「………保育園の頃の似顔絵以来だな……」

 ケレスには聞こえないように呟く。
 もちろん毎年貰っていたものも嬉しかったが、自分のために何かしてくれたことが嬉しいのだ。そうじゃなくても、樹理という子は流風という父親のためにたくさんのものを犠牲にしてくれただろう。それだけでもありがたいというのに。
 箱を閉じて、包みを戻して、床の紙袋の中、一番上においた。
 仕事をする気はなくなった。少しでも早く帰りたい。話さないにしても、ちゃんと顔を見たい。

「あーあ、あんたには一生わかんねぇだろうなー、この愛の重さ」
「見てるだけで肩が凝りそうだ」
「持ってみる?」
「遠慮する」
「だよな」

 愛ばかり詰まって重くなった紙袋を二つ引っさげて、職員室へ戻ることにする。立ち上がって扉へ。

「お前、何しに来たんだ」

 確かにそれは疑問かもしれない。最初は、ここが静かだろうから仕事をしようと思っていたのだが、今思えば。

「――呼ばれたんだよ」

 それが、一番しっくりくる理由だった。







同じ職場で働いてるあの二人なんてダメですね、ときめきません。(何の話)



空相手とかだとまた全然違いそうだけど、この二人の場合どこまで言っても教師と生徒以外になりえない気がする。同業者とかすごい違和感あるんじゃなかろうか。
けど生徒には自分の方が賢いとか言いふらしてそうです、流風。
「50年前の広辞苑と今の広辞苑、どっちが載ってる言葉多いと思うよ? 今のだろ?」とか全く理解できない論理を持ち出しそうです。馬鹿だったのか、あいつ。
そんでもってごめん! やっぱり偽者だった☆
あれの続きって、流風と樹理がなんたらー、ってよりも流風とケレス先生の掛け合いが書きたかっただけかも。
やっぱり生徒してる方が書きやすい。猪突猛進な子は書きやすいな、うん。


まあ楽しいんですけどね。何やっても。
慎吾と千咲さんとかも書きたい。ルカと樹理はもっと楽しそう。いやルカとか変態だからあんまり書きたくないんだが。慎吾の子供なんて底が知れてるわ!!!

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2008.09.09(Tue) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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