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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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ちょっとした遊び心です。



 背後から迫る足音に不吉なものを感じて樹理はマンションの廊下を歩く足を止めた。自宅はすぐそこだ。大体不吉なものと言っても正体は知れているのだから、走って逃げ込めば済む話。足の速さは大して変わらないが、間合いがこれだけあれば逃げ切れるだろう。
 ――そうは言っても、それはスタートダッシュが同時だった場合だけだ。
 だから、いつ踏み出すかが重要。首を大きくは動かさないようにして、目だけで後ろを確認すると、樹理は最初の一歩を、

「先手必勝ッ!! 逃がしません!!」

 踏み出す前に相手に踏み込まれた。ちッと舌打ちをして樹理は駆け出す。無駄に長い廊下を恨めしく思った。
 こういう時の相手はいつもより身体能力が高かったりする。今だっていつもより足が速い気もするし。こんなことにやる気出さないで練習に気合い入れればいいのに。だから僕からカットの一本もできないんだ、と樹理は悪態をついた。
 樹理が迫る相手に手首を握られたのは、自宅のドアの目前だった。非常に惜しい。

「……何だよ、このストーカーめ」
「う、……ちょっと傷つくけど甘んじて受けることにします」

 振り向いて見ればやはり相手は予想したとおり野島 流風だった。制服姿のまま、肩に指定鞄を掛けている。
 ノブに鍵を差し込んで回し、扉を開ける。こちらは流風に用などないのだから特別話すこともない。第一毎日学校で会っているのだ。
 じゃあ僕帰るよ、と言い残して扉の内側に滑り込むと、閉まるドアに流風が足を挟む。一刻も早く締め出したかったためにガッ、と痛そうな音がした。

「な、何だよお前!! 帰れよ!!」
「じ、実は水城先輩にお願いがあって来たんですけどっ」
「僕はお前にお願いされるようなことなんてない!」
「俺にはあるんです!! 聞いてくれるまで帰りませんからね!!」
「近所迷惑だ!!」
「じゃあ大人しく話聞いてくださいよ!」
「なんでお前が偉そうなんだよ!」

 ドアの内側と外側での攻防。
 野島 流風は外見こそ樹理の父親とよく似ているが、内面は父親にそっくりだということを樹理は嫌だと思うくらいに知っている。要するに、とてつもなく諦めが悪い。その上悪気がない。最悪だ。

「~~~っ、分かったよ、入れよ……」

 そうしていつも折れてしまう。だから漬け込まれるんだ、と思っても近所迷惑をやらかされたら折れる以外にどんな選択肢があるというのだろう。
 やっりい、とドアの外で嬉しそうな声がして、それが余計に樹理を落胆させる。ドアを開けば無邪気な笑顔。そういう顔はここじゃなくて好きな女の前でしていたらいいのにと樹理は毎回心から思うのだった。



「……で? わざわざ付け回して上がりこんで、そこまでする用事って何。大したことじゃなかったら怒るよ」

 湯のみを流風に差し出して、テーブルの中央に煎餅の盛られた皿を置く。一応客人としての扱いをしてやっている自分はとことん偉いと思う樹理である。
 流風もその辺の礼儀はきちんとしているので、ちゃんと「いただきます」と告げてから湯のみに口をつけた。一口お茶を飲んで喉を潤してから発言するのだろう。しばらく待った末に樹理が聞いた言葉は、

「俺っ、水城先輩のこともっと知りたいんです!!」

 という大したことじゃないどころかとてつもなくどうでもいい台詞だった。

「帰れ」
「え、何でですか」
「いーから帰れ! 何だそれ!! もっと重要なことかと思っただろ!!」
「もっと重要なことって具体的に何ですか! 俺がそんな用事持ってくると思います!?」
「……そんなこと自分で言うなよ……」

 そう言われれば確かにそうなのだが。勘ぐりすぎた自分が馬鹿だったのだと思わざるを得ない。
 それ以上怒る気もなくしてしまった。だからと言って用事を聞いてやるほど心が広いわけでもないのだが。

「部屋荒されるのとか嫌だからな」
「そんなことしませんよ。ごくごく身近な人に、先輩に何聞きたいかアンケート取ってきたんで、それに答えてもらえれば!」
「なんだよそれ。お前の身近な人って都筑くん除いて変なのばっかだろ」
「エンジさんは基本的に黎さんと櫂さんの暴走を止める役割でした」
「可哀想に、……って、そんなとんでもない質問する気?」
「あ、いえ、あまりにもおかしいのは俺も聞く気ないですから」

 と言われても、あまり面白い答え方を自分ができるとも思えず、湯のみを手にしばらく考えて見たが、きっとそれに答えなければ流風は帰らないだろう。父親の帰りは遅いだろうが、このまま放置していたら出くわすことだって十分考えられる。父親と流風のツーショットはなるべくなら見たくない。まったくの別人なのだとちゃんと認識して割り切っても、心が曇る。

「……わかったから、手短に」
「え、受けてくれるんですか!? てっきり断られるとばっかり!」
「な、何だよ!! 断っていいなら断る!」
「あー! ダメですダメです! 一回OK出したんですから! じゃ、質問しますよー!!」

 ……最近振り回される頻度が高くなってる気がする、と樹理はひとり頭を押さえるのであった。



01.貴方のお名前とその由来は?
「えーっと、じゃあまず基本データってことで、名前とその由来をどうぞ!」
「どうぞ、って……。名前なんてみんな知ってるだろ」
「それじゃあ始まらないじゃないですか!! ほらほら!」
「……水城 樹理。由来は、そういえば聞いたことないな」
「え、そうなんですか? じゃあこれを機に親子の対話を!」
「お前が帰ったらちょっとは考えるよ」

02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
「次、性別と生年月日教えてください」
「性別聞くとか馬鹿にしてるとしか思えないんだけど」
「してないですよ、俺は! 黎さん櫂さんがどうしても聞きたいって」
「何様だあいつら……! どう見ても男だろ、誕生日は12月25日」
「クリスマスじゃないですか!! お祝いだらけですねー! つーか今度の誕生日俺も祝いますから、全力で!!」
「遠慮しておくよ」
「えええ、何でですか……。機嫌直すついでに年齢と血液型お願いします」
「ついでって何だよ……。今16。血液型はAB」
「天才肌って奴ですね! 先輩らしい」
「い、いちいちうるさいんだよお前っ」

03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
「えーと、次は出身と家族構成。職業、は……割愛でいいですよね」
「生まれはアメリカ、3歳からこっち来たからほとんど日本人。お母さんは向こうで亡くなったからお父さんと二人」
「何か触れたら気まずくなりそうなんであんまり突っ込まないでおきますね。えーと、……バイトしてませんでしたっけ」
「お父さんが昔バイトしてたっていう喫茶店で」
「いいなー。俺も先輩とバイトしたいです!」
「絶対嫌だ。そんなことされたら即辞めてやる。ただでさえやかましいのがいるのに」

04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
「次! 身長と見た目の特徴、好きな服装教えてください!」
「身長なんて覚えてないよ……。175くらいだったかな」
「あれ、俺よりちょっと低い? 俺この前保健室で測ったら176くらいあったんですけど」
「うるさいよお前は!! 父親みたいに馬鹿でかくなるんだろ!」
「な、何怒ってんですか!」
「怒ってない! ……外見の特徴は、金髪に緑の目が一番分かりやすいかな。服は黒とかよく着る。お父さんが昔着てた服とかひっぱりだしたりするから、そういうのもよく着てる」
「何でまだ機嫌悪いんですかー! 俺焦るじゃないですかー!!」

05.長所・短所は?
「き、機嫌直してくださいよ……。長所と短所、聞いてもいいですか?」
「別に機嫌悪くない。……長所とか短所とか、自分じゃよくわかんないと思うんだけど」
「はいはいはーい!! じゃあ俺答えていいですか! 長所は綺麗でカッコよくてバスケ上手くて賢くて可愛いとこで、短所は超絶無愛想なとこだと思います!」
「い、っ、いい加減にしないと本当に怒るよ!? そりゃあ無愛想だけどっ」
「無愛想だけど俺にちゃんとお茶出してくれて優しいとこも長所だと思います! あと今照れてるし可愛いとこもやっぱり長所!」
「うるさい照れてない!! もう帰れっ!!」
「あはは、やっぱ照れてるー」

06.趣味・特技などは?
(前の質問の直後、不機嫌度MAXの樹理は部屋に篭って30分くらい出てきませんでした。)
「……質問半分終わってないのに引きこもるとかありえないですよ先輩……」
「誰のせいだよっ」
「先輩が勝手に照れたんじゃないですかー! 長所短所わかんないって言うから! ああもう、長くなるから次行きますよ! 趣味と特技は?」
「勝手に話進めてるし……。……まあいいか。趣味はひとりでいること。特技、は……野島をバスケで打ち負かすことかな」
「な、何ですかそれ! 感じ悪い!!」
「これでおあいこだろ」
「そう言うからには明日練習付き合ってもらいますからね……!」

07.好き・嫌いな食べ物は?
「次は、えーっと、好きな食べ物と嫌いな食べ物! これ俺知りたかったんですよねー」
「お前が知ったところで何のメリットもないと思うけど? 差し入れでもしてくれんの?」
「したら受け取ってくれます?」
「いや、都筑くんあたりに流す」
「ちょ、酷くないですか!? 俺愛情込めて作りますよ!?」
「(スルー) 食事は和洋中どれが好きとか苦手とか特にないけど、和菓子は好きかな。洋菓子も嫌いじゃない」
「いつも眉間に皺寄せてるくせに甘いもの好きなんですねー」
「一言余計だ! 嫌いなのは塩分過多な感じの。煎餅は好きなんだけど」
「煎餅好きで食べるから顎が強くなって俺への風当たりが強くなるんですね」
「お前はマグロの目玉でも食べてもうちょっと賢くなる努力すべきだと思うけど?」

08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ。
「あ、えーっと、……次、聞いてもいいですか?」
「なんだよ今更」
「聞いても怒んないでくださいよ!? ていうかちゃんと答えてくださいよ!?」
「これまでちゃんと答えてないみたいな言い方するなよ」
「う、それもそうですね……。……先輩って、こ、ここ、こ、恋人とか、い、いるんですか!?」
「はぁ? 家にいるか学校にいるかバスケしてるかなのに、いるように見えるわけ?」
「だ、だって先輩綺麗でカッコよくて賢くて可愛いし、バスケ部入ってから女子の人気上がってるし」
「知らないよそんなの……。彼女なんかいないし、考えたこともない」
「じ、じゃあ好きな人は!? 気になる人とかいるんですか!?」
「な、何でお前がそんなに気合い入れて質問してんだよ、気色悪い……」
「先輩が好きになる人ってどんな人か興味あるんですよ。これ、アンケート結果の共通項目です」
「彼女とかそういうの考えたことないって言っただろ。第一女子と喋らないし、教室でも窓の外ばっかり見てるから正直クラスの女子の顔も覚えてないし。だからって近いところにいる人って、椿とか本気で有り得ないし」
「椿さんそんなに悪いとは思えないんですけど……」
「都筑くん見て余計に付き合うとか考えられなくなったよ」
「なら聞きますけど、先輩の好きなタイプってどんな人なんですか?」
「考えたことない」
「じゃ一つずつ聞きますね。あえて選ぶならどっちか、って感じで。髪はロングかショートか」
「……長い方、かな」
「背は高めか低めか」
「別にどっちでも、あ、けど、高め、かなあ」
「年上か同い年か年下か」
「え、……どうだろう、年上……?」
「ていうか先輩ってそもそも白人の女の人に興味あったりするんですか?」
「白人の人を同族意識したりすることはあんまりない。日本の方がずっと長いから」
「てことは日本人でロングヘアーで背は高めで年上で。先輩好みの人見かけたら俺ひとりでほくそ笑んでればいいわけですね!」
「別に。好きなようにどうぞ」

09.自由問題(1) 友人関係は?
「収穫を得たところで、次。先輩の友人関係教えてください」
「数えるほどしかいないのに?」
「手短で助かります」
「馬鹿にされてる気がする……」
「先輩がそもそも手短にって言ったんじゃないですか。ほらほら、教えてくださいよ。俺メモりますから」
「えっと、……最初は椿、かな。一番付き合い長い。幼馴染みたいな感じ」
「親同士が仲良いとそういう繋がりになるんですねー。水城先生も早くうちの父さんにカミングアウトしてくれてたら俺と先輩も幼馴染になれたのに!」
「絶対嫌だ。お断りだね」
「うう、手厳しいんですよ先輩はー……」
「次、は、真紘さんかな。2つ年上の」
「椿さんのはとこの人ですよね。俺まだ会ったことなくて。エンジさんはよくお世話になったって言ってましたけど」
「真紘さん、オールラウンダーだからスポーツなんでもできるんだけど、バレー部への貢献度は異常だったから」
「な、何かもう卒業できてよかったですね。今在学してたら水城先輩の相手させられてそう」
「最近まで相手してもらってたよ。話にならないけどね」
「うわ、きたよ先輩の余裕……! 次はなんとなくですけどエンジさんじゃないですか?」
「そう、かな。1年の時クラス一緒だった。今も英語と数学のクラスは同じ。ああいう性格だからいちいち話しかけてくれるんだよね」
「けどエンジさんって、多分先輩が孤立してるから話しかけるんじゃないですよね」
「だから無視もできないし、ある意味一番厄介かもね」
「あ、そういうこと言っちゃダメですよ、数少ない友達なんですから! で、あとは黎さんと櫂さん?」
「あれは友達、かなあ……」
「少なくとも向こうはカウントしてると思いますよ。同じ空気吸ってたら皆友達、の次元で生きてますから」
「あそこまでポジティブになれるのが羨ましいよ」
「ほんとですよね。やかましいったらありゃしないですけど。身近なところはこんなとこですかね」
「え? え、あ、……」
「? 何ですか?」
「な、何でもない……」
「何か言おうとしてたじゃないですかー。俺の知らない人ですか? もしかして女の人ですか!? さっき彼女とかいないって言ったのに!」
「ち、違う!! ……お前、は、入れなくていいのかと、思って、」
「へ、……俺、ですか。あー、……え、お、俺入れてくれるんですか!?」
「い、嫌ならいい!! 先輩後輩だし、嫌なら、」
「やじゃないです!! ていうかすげえ嬉しいです!! 俺のことそういう風に思っててくれたってのが、あーもう、不登校の生徒登校させた先生ってこういう気分なんでしょうね!!」
「その次元で争われると腹立つな……」

10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
「えへへへへー、俺が上機嫌なところで次いきますよー。先輩が癒されるなあって時とか、幸せだなあって思う時っていつですか? やっぱ俺といる時ですか? ちなみに俺は今一番幸せです!!」
「なんか人生で一番選択を誤った気がする……。別にお前といても癒されないし幸せじゃないしそれどころか今不幸さえ感じてる。癒されるのは、……芹沢の離れでひとりでお茶飲んでる時かな。数学の問題集とかあるともっといいかも」
「何ですかそれー。つまんないですよー」
「勝手に言ってろ!」

11.何かこだわりは?
「先輩、何かこだわりとかってありますか?」
「こだわり? 例えば?」
「服はきっちり着なきゃ嫌、とか。俺結構そういうタイプなんですけど。あと、目玉焼きには絶対醤油、とかソース、とかマヨネーズ、とか」
「ああ、そういうことか。服装は別に気にしない。けど、朝食は和食じゃなきゃ嫌だな」
「あー、それ分かります。パンだと力出ないですよねー」
「朝練とかすると特に」
「まあ、朝練する時は何か食べるもの別に持っていきますけどね。授業中腹が鳴る先輩とか見てみたいとは思いますけど、サマになんないですね!」
「それは僕だけに当てはまる話じゃないだろ!!」

12.自由問題(2) 得意教科は?
「あ、そうだそうだ、今思いついたんですけど、先輩って得意教科何ですか?」
「これといって特には」
「……それってどういう意味ですか? どれも秀でてないってことですか? それともどれもできすぎてどれが特別ってわけじゃないってことですか? 後者ですねちくしょうっ」
「何自己完結してるんだよ……。できすぎてるわけじゃないけど、特別どれが得意とかどれが苦手って思ったことはないな」
「お父さん化学の先生じゃないですか。そういうの関係ないんですか?」
「別に。父親が化学分野で博士号持ってるからって、家で毎日実験してるわけでもないし、してたとしても僕には関係ないし」
「えーと、じゃあ英語とかは?」
「嫌いじゃないよ。けど日本の方がずっと長いから、会話より受験英語の方が身についてる。英字新聞読むので精一杯、って感じかな」
「英字新聞読めれば十分じゃないですか……。贅沢すぎます」

13.今一番欲しいものは?
「もうそろそろ後半の後半って感じですね。次いきますよ。今一番欲しいものは何ですか?」
「特にない」
「え、ええええ、何でそんなに面白みないんですかー! もうちょっと、こう、スニーカーが欲しい、とかウォークマンが、とか!」
「昔から物欲がなくって」
「そんな淡々と言わないでくださいよ! 俺自分が汚い人間みたいに思えてきちゃったじゃないですか……」
「実際そうなんじゃ」
「せんぱーい? 何か言いましたかー?」

14.悩み事はありますか?
「気を取り直して次。悩み事とか、あります? あったら俺に相談してくださいよ?」
「ないよ、別に。……大体解消したから、もう気にしない」
「……俺と一緒。ですね」
「……うん」

15.自由問題(3) 将来の夢は?
「じゃ、雰囲気に乗せて聞いちゃいますけど、将来の夢は?」
「え、べ、別にそんなの教えなくても」
「俺が聞きたいんです!! 先輩ってすげえ気まぐれだから時々確認しないとどっか行きそうで怖いです」
「何言ってんだか……。……僕は、お父さんとは違う道に進む、って、ちゃんと言っただろ、前」
「俺と完全無欠のコンビ組んで世界制覇、までちゃんと言ってくださいよ!」
「それ言ったのお前だろ!! ……まあ、無理な気しないよ、お前となら」
「俺以外の人に言ったら怒りますからね!! 先輩と俺が組むのは前世から決まってたんですから!!」
「お前こそ、僕以外の前でそんな下らないこと言ったら精神病院送りになるからな」

16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
「あ、これ椿さんが言い出した質問だ。過去に失敗した恥ずかしい思い出教えてください」
「なんでわざわざそんなこと教えなきゃならないんだよ……。特にないし」
「えー、あるでしょう絶対ー! 最近分かりましたけど先輩ってそんなにパーフェクトじゃないし!」
「お前、僕相手にしてる時生意気の域超えてるんだよ……。……中学の時マークシートひとつずつずらして回答したことはあったな」
「そんなカッコイイことばっか言って、この前運動公園の最寄り駅で待ち合わせした時逆方向の電車乗って遅刻したじゃないですか」
「あ、あれはその、案内板がわかりにくいのがいけないんだよ」
「はいはい。そーゆーことにしといてあげますよ」

17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
「じゃあ先輩、あと数日で死んじゃうとしたら何します?」
「いきなりぶっとんだ質問だな……」
「いや、これ櫂さんが考えたんですけど、正確には『明日死ぬとしたら何食いたい?』でした。先輩が呆れるって目に見えてたんでちょっと加工して」
「うーん……、……アメリカ行きたい、かな。お父さんと一緒に。お母さんの墓参りしたい」
「あ、……そうですよね、なるほど。俺しゃしゃり出ようと思ったんですけど、さすがにご両親には勝てる気しないです」
「当然だろ」

18.この世で一番大切なものは?
「そんな先輩の一番大事なものは何ですか? 特にない禁止ですよ!」
「う、そう言われても……。……写真かな、三人で写ってる。あれしかお母さん写ってるのないし」
「じゃあ今度みんなで集合写真でも撮って、写真立てに入れて大事な物に追加してくださいよ」
「お前が撮るなら」
「え、何ですかそれ。俺入れないじゃないですかっ」

19.自分を生み出した作者に一言!
「質問はさっきので終わりですね。お疲れさまです」
「やっとか……。じゃあとっとと帰ってよ」
「あー、ちょっと待ってくださいよ! あと二つ! 先輩を作った人に一言!!」
「作ったって、……両親?」
「じゃなくて、……もっと事務的な感じの」
「? ……ああ、なるほど。愛が気色悪い」
「あ、それ俺も思います! 俺なんか全然書かれないのに!」
「それは構わないけど、もっと他にやることあるだろって」
「構わなくないですよ、俺もっと先輩と接点持ちたいですし!」
「家に押しかけられるくらい接点ある設定で今やってんだからいいだろ!!」

20.最後に、読者の皆様へ!
「今度こそ最後! あー、これ黎さんが言い出したんですけど、付き合ってあげてくださいね」
「どんな? ……ろくでもないような感じするけど」
「視聴者の皆さんに何か弁解することはありますか、って」
「視聴者って、何媒体だよこれ……。しかも弁解ってスキャンダルじゃあるまいし」
「あの人たち頭弱いから仕方ないじゃないですか……。この質問作り終わるまでにあの二人暴走しすぎてエンジさんもツッコミ疲れしてたんです」
「ああ、それは可哀想だ……。けど、特に言う事もないし。そんな話聞いた後じゃ都筑くんお疲れ様としか」
「ですよね。よし、ちゃんと全部メモしたし、全部終わりましたよ先輩! 俺頑張りました!」






「……そんな頑張るようなことじゃないと思うんだけど」
「ここ頑張らないでどこ頑張るんですか! 先輩の好みのタイプもわかったことですし、俺友達に入れてもらえましたし、収穫収穫ですよ!」

 決して少ない数ではない質問を受けながらだったためか、皿に盛った煎餅は姿を消していた。お茶も二杯目を飲み干そうとしている。
 メモとペンを片付けながら、流風は非常に上機嫌だ。そんなに嬉しがらせるような発言をした覚えは、……あまりないのだが。

「こういうことしないと先輩、自分のこと教えてくれないから。普通に聞いたって『別に』とか『特にない』とか『考えてない』とか。そんなわけないじゃないですか。先輩だってたくさんのこと考えてるはずなんですよ。俺先輩のこと気に入ってるし尊敬してるから、もっと教えて欲しいなあと思ってます」
「……馬鹿だろ、喋らないんだから聞かなきゃいいのに」
「聞きたいんですー! 先輩ひとりで生きてんじゃないんですからね、少なくとも俺は先輩の人生に一枚噛んだ人間になりたいです」

 こういうことを真顔で言うから、樹理は流風が苦手なのだ。
 自分の父親とよく似た顔をしていながら、どこまでも無邪気にくっついてくる。今まで友達らしい友達を作らなかったからか、それがくすぐったくて仕方ない。流風にとってこの行動は当然なのだろうと思ってしまうから、余計に。
 誰かを知りたいと思うことは当然なのだろうか。恥ずかしいことじゃないのだろうか。今までそう思ったことがないからわからない。

「えーと、じゃあ、長居してすみませんでした。お茶もご馳走様でした。帰りますね!」

 学校の指定鞄を肩に掛けて、流風が立ち上がる。礼儀正しく、小さくお辞儀して玄関へ向かう流風を樹理は追いかけ、流風の制服の袖を摘んで引き止めた。

「あれ? 何か忘れ物してました?」

 流風は突然のことに多少驚いたようで、鞄のファスナーを開けたりジャケットのポケットを探って見たりして忘れ物はないかと確かめている。

「……時間、あるなら、夕飯、うちで、食べない、か」

 気持ち悪いくらいにぎこちない。流風が、へ? と素っ頓狂な声を上げる。そんな声出すことじゃないじゃないか。こっちはかなり頑張って伝えたのに。

「えっと、……いいんですか?」

 言葉のぎこちなさから、樹理が冗談で言っているわけではないことを流風も察したのだろう。バスケするにも何でも、誘うのはいつも流風の方で、樹理は仕方なしに付き合うという形が普通だった。だからこんなことは、極めて珍しい。

「お父さん、帰り、遅いし。……僕だけ質問攻めって、何か割に合わない」

 流風は明るいから、さっき樹理が受けた質問など普通に答えてしまうのだろうし、黎や櫂などもその回答におよその見当をつけることができるのだろう。
 でも、今まで知りたいなんて思わなかったから、流風が聞き出すばかりだったから、樹理の方としても流風がどういう人間なのかいまいち把握できずにいる。

「……そうですよね。あ、けど途中で聞き飽きたから帰れとかなしですよ」
「それはお前次第だろ」
「うわ酷い」
「それより、夕飯作るの手伝えよ」
「何作るんですか?」
「グラタン」
「そんなの俺分かんないですよ……!?」
「家庭科くらい真面目に受けろよお前……」

 流風の袖を引っ張ってリビングまで引き戻す。
 今まで頑なに崩すまいとしていた距離が、少し縮まった気がした。



___________________________________


長かったー。けどちょっと楽しかった。
普通に100の質問を樹理にさせても喋らないし「別に」「考えたことない」「特にない」ばっかりで面白くないので、インタビュー形式のを使ってみた。
ルカが樹理に完璧懐いた時期で。9月10月くらいかな。
ルカの台詞がなんか大体慎吾です。こいつ性格変わりすぎだろ……。

樹理の好きなタイプ、日本人でロングヘアーで背が高めで年上、あれルミです。自分じゃ分かってないけど多分樹理がいいなあと思う女の人の基準ってルミだと思う。
そして友達関係のところに渚君入れよう入れようと思ってたのに忘れてしまった。まあいいや、友達って感じじゃないし?
こいつの超絶ツンデレなところは書いてて楽しかったです。お前だって気色悪いぞ十分!

でもってこの頃樹理はバスケ部入ってると思うので、高校時代の慎吾と流風みたいにコンビ組んでバスケなのに完全試合とか目指してそうです。
全日本、日本代表狙っていきます。まずはインターハイ!
多分現役時代の慎吾と流風より強いんじゃないかなと思う。天才肌と努力型で似てるっちゃ似てるけど、精神的にこいつら同調率ものすごいと思う。慎吾と流風みたいに本気の大喧嘩することもないんじゃないかな。相手がどういう人間で、何が嫌なのかわかっちゃうぜみたいな。他人に触れられたくない部分でも、一番理解してくれる相手だから許せるみたいな。双子かお前ら。って感じのこいつらが好きです。あんま書く機会なさそうだけど。


流風サイドやる気はないです。疲れた。
質問提供はこちら→「オリキャラさんに突撃取材!

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2008.09.18(Thu) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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