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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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スノウメモリー 18



「よっす、ルカ。中間どうだった?」
「普通」
「普通って言われてもなー。まさか平均点ってこたないだろ? 俺じゃあるまいし」

 渚がへらへら笑いながら俺の目の前の座席に腰掛けた。ついさっき、数学の中間試験が返されたばかりだ。高校入って初めてのちゃんとした試験だから、先生も加減してそこまで難しい問題は出ていなかったように思う。まあ、それでも全てを簡単にすることはできないのか、最後の方にちょっと捻った問題が混じっていた。そこを落としたくらいで、あとは、まあ、勉強したし。

「何、渚は平均だったんだ?」
「おうよ、これ見てみ?」

 渚は持っていた紙を、恥ずかしがることもなくぺらりと俺に見せた。
 紙の一番上には、赤いペンで大きく書かれた72の文字。ばっちり平均点ジャストだ。

「いっやあ、やっぱり高校入ったんだし自分の実力を知ったな」

 少しだけほっとしている自分のことは、無視することにした。

「実力って。勉強して平均点ならもうちょい頑張れよ」
「いやいや、実力ってーのは何も仕込まないからこそ測れるってもんだろ? 俺はこの最初の中間、ノー勉で挑むことを決めたわけよ。しかも数学のテストの前日ちょっと携帯で遊びすぎて寝るの遅くなってさー。眠くなきゃもうちょい取れてるかなあと思ってたんだけど。ナメすぎか、てへっ☆」
「見せて」

 渚の手から答案用紙を引っ張り、その中身を見る。
 答案用紙には、明らかに試験中寝てただろうことを思わせる、みみずの這ったような跡が鉛筆で残されている。ナメてるとかいう問題じゃない。
 肝心の回答は、数学の試験なのに途中式一切省いてそのまま最後の答えを書いている。先生は途中式も書けって言ってたから、そこで減点されている部分もあるだろう。あとはすごく単純なケアレスミスだ。途中式書いてれば間違えないだろ、ってところを直接解答に持ち込んでるからミスったみたいな。

「……あ」

 でも、最後の問題はちゃんと解けてる。途中式ついてるし。

「あ、最後のそれ? 最初に問題全部見た時に、そこだけ捻ってあったからそこだけ真面目に解いて満足したんだよなー。ま、入学して最初の試験だし、大したことなかったけど」

 相変わらずのへらへらした笑み。俺はこいつのこういう所がものすごく苦手で、羨ましい。
 入学してすぐ、初めて言葉を交わしたあたりから、こいつはこうだったのだ。

『俺は伊賀奇 渚。よろしくな。俺授業中って寝てるか携帯いじってるかだから、ノート見せてくれたりすると超ありがたい』
『……俺、そういうのあんまり好きじゃない』
『うわ、真面目だな。だぁってさー、せっかく久々に真面目に試験受けてここ入ったんだし、あと進学はエスカレーターだろ? なら遊ばない手はないってな。損だけはしたくないのよ、俺』

 真面目に勉強した、んじゃなくて、真面目に試験を受けた。それが渚だ。
 突出した部分が何も無い俺は、ちゃんとこつこつ勉強して積み上げて、それで何とかこの学校に入ったのに、こいつは俺がいつもしている“真面目に試験を受ける”ということをするだけで、その他のプロセスはほとんど意味を持たないのだ。
 俺が毎日していることが、こいつにとってどれだけ無駄な行為なのか。
 そういう人間もいるのだと俺は絶望する。俺がしなければならないことを、しなくてもいい人間がいる。俺がしなければならないことをどれだけやっても、そういう奴にはきっと本質的には届かない。そいつらに努力されたら、俺はどうやって追いつけばいいんだろう?
 俺は、どうやったら野島流風になれるんだろう。





「ルカー!! 今帰りかー?」

 授業が終わって、放課後。部活は今日は休みだけど、自主練しようと思って部室に向かうところだった。昇降口に向かう廊下で、背中越しに声を掛けられた。

「あ、櫂さん」

 声の主は櫂さん。俺に追いつくために走ったのか、軽く肩で息をしている。

「すいません、これから自主練しようと思って。部室行くんです」
「あ、そーなのか。けど俺も一緒に帰ろうと思ってたんじゃなくてさ」

 首を傾げると、櫂さんは嬉しそうににやりと笑って、胸ポケットから小さな紙を取り出した。
 差し出されるままにそれを受け取って、まじまじと見ると、それは軽音楽部のライブのチケットのようだった。
 ――ああ、まただ。
 すとん、と綺麗に気持ちが暗くなっていく。また俺の卑屈な癖が出た。

「春ライブ! もち俺達一番人気だからさ、早く来ねーと見れなくなるぜー? 去年文化祭のライブは見に来たよな?」

 頷く。
 去年、学校見学も兼ねてツキ高の文化祭にハルと来て、その時に櫂さんと黎さんが出たライブも見た。この人たちも、俺とは違う人だ。そう強く意識したきっかけでもある。

「文化祭ほどでかくないけど、定期ライブもいいもんなんだよ。暇あったら来いよな。何ならステージに上げてやってもいいし!」
「遠慮します。俺そんな目立ちたがり屋ってわけでもないし」
「目立つ見た目してんのになー。羨ましいぜ、ほんと」

 だから困ってるのに。自分の悩みなんて結局、誰も理解してくれるはずがないんだ。
 それにそもそも、櫂さんだって黎さんといつも一緒で無駄に目立ってるじゃないか。単体でも十分目立ってるけど。
 そこで違和感に気付く。

「そういえば、黎さん一緒じゃないんですね。珍しい。クラスは同じなんでしょう?」
「あ、黎?」

 その名前を聞くと、櫂さんは寂しげに目を伏せた。
 見慣れない表情。櫂さんには似合わない顔。子犬の耳がしゅんと垂れている様が見える。

「最近ちょーっと調子悪いみたいでさ。ほっときゃ治ると思うんだけど」
「あ、……確かに朝一緒に登校する時もいつもの調子じゃなかったかも」
「だろ? ま、つーわけでこうして客集めも俺一人で頑張るわけよ。俺まで暗くなるとどん底まで落ちちゃうんだよなー。その分這い上がった時のテンションの高さは異常だけどな!」
「ちょっと落ちといてくださいよ、って校内の人ほとんど思ってますよ、多分」
「どーゆー意味だよお前っ!」

 どういう意味も何も、そのままの意味だ。
 俺は一番そう思ってる、多分。
 櫂さんと黎さんも、俺とは違う、そういう人間だ。生まれた時から持ってる才能。生かす術を知っている。それを最大限に生かして、輝くことを知っている。だから俺には眩しい。
 ただ地面を這っていなきゃいけない俺には、眩しすぎて羨ましすぎて、時に憎いくらいだ。二人が歌をうたう。櫂さんの指が音色を奏でる。それが一番楽しいことだと、知っている顔で。
 俺は、大好きなバスケをするにも、時に、痛い。
 俺にとっては避けて通れない痛み。でも、他の誰にも理解されない痛み。






 基礎体力作りは、やってもやっても底が無い。
 どれだけやろうと無駄にはならないと思ってる。多分、これが無駄だって言われたら俺は人生の半分くらい無駄な時間で過ごしてることになるだろう。
 誰もいないバスケコートを、ひとりでぐるぐると、何周も何周も飽き足らず走り続ける。適当な頃合を見て一休みして、次は全速力で走る。もっと持久力を付けたい。もっと瞬発力も付けたい。もっと速く走りたい。もっとバスケが上手くなりたい。
 我が侭なんだろうか。そう思うことは、果たして我が侭なのだろうか。望みを言うだけじゃない、俺はちゃんと努力してる自信があるのに。努力なら誰にも負ける気がしない。俺ほど地を這って爪から血を流している人間はいないようにも思う。だからもう少し、俺に優しくしてくれてもいいのに、神様。
 一人でいるときの練習メニュー。相手がいることを想定して、ゴールに向かう。
 その時だった。

「――ッ」

 もう陽が落ちて、真っ暗なフェンスの向こう側に、金色の髪が見えた。くるりと巻いた毛先、あの身長、そしてあの、緑色の瞳。
 あいつだ、水城樹理だ。そう思うだけで、そいつがいると思うだけではらわたが煮えくり返りそうで、全然バスケに集中できない。
 あの目が俺を見下す。何も知らないくせに、俺がどれだけ時間をかけてここまで来たのか、何も知らないくせに!!
 お前はあっち側の人間なのか。お前は俺が持ってないものを持ってる人間なのか。だからそうやって見下すのか、ああそうか、なら渚も黎さんも櫂さんも野島慎吾も、みんなみんな俺をいつもそうやって見ているんだ。力も無いくせに足掻いてる、無様な奴だって思ってるんだ。だからって、俺にないものをあんたが持ってるからって、俺は負ける気なんて全然ないんだ。俺の時間は無駄にはなってない。だから十年以上、頑張れたんだ。
 俺はドリブルをやめて、ボールを抱えるとフェンスに向かって歩いた。 
 フェンスの向こうにはやっぱり、あの水城樹理がいて、俺が近づいてくることに少し驚いたようではあったけど、逃げる様子はなかった。

「なんで俺のこといっつもそんな睨むんですか! 俺が何したって言うんですかっ!!」

 渚のこと、黎さん櫂さんのこと、すべて思い出すと俺はまた暗くなってしまいそうで、苛立つ気持ちをすべて声に乗せて水城樹理に向かって怒鳴った。
 水城樹理は、少しも目を逸らさなかった。
 俺は、更に続けた。睨み睨まれ、憎み憎まれるような関係。お互いちゃんと名乗ったこともないし、何の覚えもないこの関係に終止符を打つには、やっぱり、

「腹立つんで勝負してもらえませんか。バスケ、するんでしょう? 俺が勝ったら睨むのもうやめてください。不愉快です」

 バスケしか、ないと思った。
 水城樹理は逃げないだろう、と思った。それと同時に、逃げて欲しい、とも思った。
 水城樹理は、かしゃ、と音を立ててフェンスの金網を握ると、いつものあの目で俺を見下すように睨む。

「……いいよ。勝負、してやる」

 不機嫌さを伴った声の響き。
 緑色の瞳は、ぎらぎらと怒りで光っているようにも見える。

 ――俺も今、こんな顔してんだろうな。

 絶対にぶっ潰してやる。
 エンジさんに話を聞いて、殺意にも似た感情が芽生えたあの瞬間を、思い出していた。





私が真面目に書いてみたところで渚くんはこんな感じにしかならなかった。
けど私が書くと理想をつめこんだ感じになっちゃうからこれくらいがちょうどいいのかもしれない。
ルカは軽く殺意抱いてればいいと思います。才能のある人みんなが羨ましい。親から継いでるものならより羨ましい。
でもルカってそこまでダメダメな子なのかと心配になります。
卑屈なところはあんまり似てないけど、度胸あるし勝負強さとかも多分慎吾に似てそう。
いや、樹理には負けるんですが。
スノウはここからちょっと方向転換で、ストックから出します。試合シーン? 書けないので朝チュン状態です。


聞くものがないので、ロマンチカのWEBラジオ聴いてました。
何の制服が好きか云々って話をしてる時に、伊藤健太郎が「チャイナ服」って言ったので大和の趣味がばっちりそれになりました。さっき決まりました。(笑)
高3の文化祭でルミのクラスがチャイナ喫茶とかやってて、その時ちょっとときめけばいいよ。
バイト先じゃメイド服だし、大和は自前で着物プレゼントしてるし、これで和洋中全部制覇したね!
まあ、大和のことなんで結局は「俺はお前なら和洋中どれでもいける」とかしれっと言いそうです。
殴られろ!(笑)
ちょっとそんな話書きたい気が。椿がルミの箪笥からチャイナドレス見つけて「?」ってなるとか。
母親に聞いてみたら、「椿、男って馬鹿な生き物なのよ」ってしみじみ言われて「??」ってなりそう。
エンジ君は絶対ならないと思うから大丈夫です。ああいう家で、お世辞にもアウトドアな感じで育ってるわけじゃないから着せ替えとか好きなのかな、気持ち悪い!
しかし即決だったので声の力は偉大ですね。コルダもラジオやってたりしたらきっと創兵くん妄想とかもできたんだろうに。いや無理か。谷山、素でグンジできるもんな。目つきとか似てる気がする。大人しい役の方が気持ち悪いし。(笑)
ちなみに、みんな大好き井上和彦は「うさぎ系」の制服がお好きらしい。吹いた。吹いたよ私。
井上和彦って、声だけ聞いてればものすっごくいいのはよっくわかるんだけど、頭の中大抵ドピンクな気がするからそれを知ってるとなんていうか、貴久先生……! と何故か私が悔しく思う。(何)
もうちょっと誰かいるんじゃないかどうなんだどっかにいるだろぴったりな声の人!! とか思ってしまう私です。いちいち「今酒入ってないからなあ」とか言うのやめて。(笑)


不器用キャラ1位は断然弘樹だろうと思ってたのに、パーソナリティが深読みしすぎ。
『「実は」不器用なキャラ』ってテーマなのは分かるけど、やっぱりメインでいこうよ、メインで! と思った。
どう考えたってヒロさんしかいない。野分はまあ、うん、器用なんだけどそれゆえに空回りしてる感じですかね。
忍さんは物理的不器用という言葉が激しく似合います。大好きです、ごちそうさまですありがとうございます。
美咲? え、それ誰ですか?(爽)
私ロマンチカ組いなくても生きていけるよ……! エゴイスト7割テロリスト3割あれば生きていけるよ……!
コルダのアニメ2期を激しく希望している私です。ヒロさん好きなんだけど、あんな可愛いヒロさんが大和の声なんだと思うとだんだん寂しくなってきます。
かといって芳賀ほどアホでもないんだよね……!!!!
やっぱりトウヤですよ、トウヤ。トウヤはばっちり大和でいいと思ってますよ私。



「妖精と伯爵」だと思ってたら逆だった!(笑)
ていうかDVDのCMに吹いた! 緑川気持ち悪いなあ!(褒め言葉)
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2008.10.15(Wed) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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