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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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あの青い薔薇は今日も咲く 9



 陸はまるで何事もなかったかのように学校に復帰して、部活にも顔を出したりしていた。前期の試験を受ければ卒業単位はクリアするらしく、いつも通りそれは心配ないようだ。肝心の二次試験はもうスタートしているのに、気にしないでー、とへらへらしている。ここは遊ばないと、と少しずれた発言を部員の前で堂々として、笑いを誘う様は以前と何ら変わらない水城 陸の姿だった。
 ――千鶴は、やはり姿を現さない。
 前期の試験は受験必須だから、学校には来ているのかもしれないが、ケレスはここ最近見かけることはなかった。それも、仕方の無い話だろう。
 騒がしい部室に長居する気にもなれなかったので、帰宅することにした。大したものは入れていない薄い鞄を持って部室を後にすると、足音が小走りに着いてくるのがわかった。振り返らなくてもわかる。陸だ。

「部活してくんじゃねぇのか」
「それはこっちの台詞。帰んの?」
「かったるい」

 やがて陸はケレスの隣に並ぶと、締まりのない笑顔を浮かべてこちらを向く。

「ちぃに会いたい?」
「しばらく見ねぇ間に頭おかしくなったか? 誰がんな事言ったんだよ」
「いっやあ、思春期真っ盛りって顔してるからさぁ、先輩としては気になるんだよな」
「思春期真っ盛りはてめぇらだろうが」
「褒められると照れるなあ」
「褒めてねぇよ」 

 部室棟を出て、校門に向かって足を進める。
 陸は相変わらずへらへらと笑いながら、鞄を肩に掛けなおした。

「この間さ、ちぃに“キス上手くなったね”って言ってみたんだ。すっげー気まずそうにしてたから、“可哀想に、仕方ないよ人間って慣れる生き物だから”って慰めたのに泣いてた。ごめんなさい、とか突然謝り始めるし? 俺は謝って欲しいなんて思ったことないのにさあ」

 もう葉桜になっている桜の並木道を歩く。
 そろそろ暑くなってくる頃だ。
 陸の声は低くもなければ高くもなく、自慢する風でもなく淡々としている。

「ちぃが謝り始めると止まらなくてさ、気がすむまで俺は言わせてやるの。そーすると今度は泣きそうな可愛い声で、俺のこと好きって言うわけ。でさ、あんまり可愛いから、嘘だろ、って冗談で言ったのにもっと泣くんだよな。ほんと、どーしろっつーの、って感じ?」
「それを俺に言ってどうしたいんだ、お前」
「お前、あいつのこと好きだろ?」

 陸が足を止める。
 仕方ないのでケレスも足を止めた。


 私のこと、好きでしょう?


 そうほざいたのはどこの誰だったか。
 あっさり言ってくれる。誰もがその女に心奪われると思ったら大間違いだ。
 全てが曖昧だから彼女は泣くのだ。
 全てが曖昧だからこうして陸が漬け入ってくる。
 なら、彼女もこの男も両手を挙げて喜ぶような言葉で終わらせてやろうと思う。


「――ああ」

 
 もう一度問われても同じ答えを返すより他は無い。
 下手に繕えば陸はもっともっと漬け入ってくるだろう。そんな面倒は御免だった。

「だが、だからお前の話を聞いて腹が立つわけでもない。てめぇの女が今どうしていようと興味ねぇよ」

 今彼女がどうだろうと、知った話ではないのだ。
 それは陸自身が先日ケレスに告げたこと。返せ、と陸は言った。最初から彼女は陸のもので、彼女もそうあることを望んでいた。最初から、ケレスが舞台に上がる余地はない。
 だから陸から千鶴のどんな話を聞かされたところで、腹を立てるなど筋違いな話だ。
 陸は少し驚いたような目でケレスを見ると、薄く笑った。

「参ったな。あっさり認めると思わなかった。す、好きなんかじゃないんだからね! みたいの想像してただけに、ここまであっさりしてるとつまんねー」
「悪かったな」

 これ以上下らない話題に付き合わされてたまるものか。そう思って校門を潜ると、どこかで見た緩い巻き毛がふわりと靡いて、校門の前からどこかへ走っていくのが見えた。
 かつかつとヒールの音が速い。

「なあケレス、俺さ、卒業したらちぃと結婚しようと思うんだけど」

 ――だから何だというのか。
 わざわざ校門の前で待ち合わせて、この会話を聞かせたかったのか。
 二人揃ってどこまでも下らない。

「そりゃよかったな」

 





ラストに不満が残りまくります。



正直に頷かせるか、そこは取り繕ってわざわざ嘘言って「性欲処理だった」とか言わせるかどっちにしようかギリギリまで悩んで、最初は後者で書いてたんだけど。
千鶴さんがこの会話を聞いてるってのはセオリーだろ、と思ったので、どっちが陸さんにとって誤算かなって。もしくは、一瞬でもケレス先生が返答を考えたなら、どっちを取るのかなあと。
結果、ケレス先生は相手に追及されるの面倒で好きそうじゃないので少女漫画らしくこっちになった。
大体、性欲処理云々って言わせるとツッコミどころ満載でして、それなら他に女は星の数ほどいるだろう、とか、面倒が嫌いならわざわざ彼氏持ち(仮)に手出すことないんじゃないの、とか、そういうところから陸さん切り込んでいきそう。
どっちにしたって陸さんの都合のいいように進むとしても、まだこっちの方が……!
ケレス先生なら、一時でも好きだって認めてたなら下手に取り繕わないでくれそう、という願望。
ていうか私ケレス先生をどうしたいんだ。千鶴さんは別にどうでもいいが。使い捨てる!!


他人にいろいろとやかく言われるのは大嫌いだけど、好きな女は喜ばせたいというより泣かせたいのか。なんか青薔薇書いてるとそんなイメージなんだけど文字にしてみると酷いキャッチですこと!
これ書くのに今までの青薔薇読み返して、うわあイタイイタイとか思いながらも、ドSなケレス先生が毎度毎度傷に塩を塗りこむ真似して、応じて泣いてる千鶴さんはもうドMとしか言いようがない。最初から気付いてましたけどね……!
うん、なんかやっぱりケレス先生は、変な境遇なんだけど今時っぽい女が似合うと思います。
なので結構千鶴さんとケレス先生(偽者)を書くのは楽しかったりする。


この後僕妹とか昼ドラまがいの展開が起きたら面白いなあとは本気で思うのですが、流風がケレス先生の子供とかあるあr…ねーよwwという設定な上に、その後を考える楽しさはありそうですが、いい子いい子な流風が書きたいので全力でやめときます。(笑)
陸の遺伝子だからあの流風なんでしょうが! 全力でツッコミ入れるぜ!

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2008.10.19(Sun) | Title | cm(0) | tb(0) |

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