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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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超絶失敗した気がします。




「イチ、俺今日帰り遅いから、夕飯の食材買っといてもらえるか?」
「いいけど、今日部活無いんじゃなかった?」

 部屋の扉のすぐ近くに掛けてある姿見で髪を整えてから、黒のブルゾンを羽織る。
 二つ並んだ机。右側の机に向かう壱郎に返事をするため振り向いた。

「部活じゃないよ」
「じゃあまたデートって奴?」
「そんなとこ。夕飯作れる時間には帰るからさ」
「女の子と遊びに行くならそんな無理して帰ってこなくてもいいのに」
「長い時間一緒に過ごせるほど仲良くないんだよ」

 壱郎と流風は双子だけれど、顔も違えば中身も全く違う、二卵性双生児だ。
 本人としても、双子というよりは同い年の兄弟くらいの気分の方が強い。
 壱郎は文系であまり付き合いが広い方ではないが、流風は理系で初対面の女子と出かけることがよくある程度に付き合いが広い。ほぼ正反対といってもいいかもしれない。
 自分には理解できない、といった表情をしている壱郎に流風は苦笑しつつ近づくと、食材の書かれたメモ用紙を差し出す。

「これ、頼むな」
「おっけ、買っとくよ。あんまり遅くならないように」
「わかってるって」

 最後に、財布をポケットに突っ込んで、それだけで部屋を出た。




 壱郎は多分、明日の化学の小テストと古典の小テストの勉強をしているのだろう。クラスは違えど同じ先生の授業だからわかる。流風だって、こんな予定さえなければああやって勉強していただろう。
 ゆっくり階段を下りてリビングを覗くと、キッチンの近くにひとつの影があった。

「貴にーさん?」

 その人物は棚の前で立ち尽くしていたが、流風が声をかけるとこちらに首を向けた。
 兄の貴久はそうそうキッチンに入るようなタイプではない。入ったとしても決まった行動しか取らないのだ。簡単な朝食は大抵いつも同じメニューだし、あとはお茶を淹れる時、それくらいしか思いつかない。

「あ、悪い。新しいの買っておいて棚に置いとくの忘れてた」
「そうですか、通りで」
「ん、これ新しいのだから」

 ちゃんとお茶屋さんで買う玉露だ。この家で一番拘って仕入れる食材といってもいい。いつもこれを買うから、同じ缶ばかりを消費している。消費のスピードも半端なものではなく、昔は缶を適当に貯金箱代わりに使ったりしていたが、あまりにも多いので今では回収に出している。
 値がそれなりに張るものだからきっとおいしいのだろうが、こういったものはちゃんとした淹れ方があるらしく、下手に触ると説教されそう、という理由で流風は買い足すだけで実際にこれを飲んだことは無い。

「外出ですか?」

 薬缶のお湯を湯冷ましに注ぎながら、貴久に問いかけられる。

「そう」
「壱郎は?」
「多分部屋で勉強中。何だかんだこじつけてそのうちにーさん頼りにくるだろ」
「お前が教えてやればいいでしょう」
「俺国語だけは敵わないんだなー。逆に教わってるくらいだし?」

 壱郎がこじつけて貴久を頼る教科は国語に留まらなかったりするのだが、そしてそれを流風も理解しているのだがそこにはあえて触れないことにする。触れれば多分話が長くなると判断してのことだ。

「じゃ、行ってくるから」
「行ってらっしゃい」

 兄の声と、緑茶の香りに背を押されるように流風はリビングを出た。



 黒のブーツを履いて紐を結び、玄関の鏡でまたもう一度確認してからドアを開ける。
 家を出て、自分の鍵で玄関の鍵を掛け、駅まで向かうために自転車を出すと、こちらに向かってバイクのエンジン音が近づいてきた。
 聞きなれたその音は家の前で止まり、喧しいエンジン音はやがて途絶えた。

「邪魔だ、早く退け」
「うるせぇよ、勝手に朝帰りなのはそっちだろーが」

 フルフェイスのヘルメット越しのくぐもった声での文句。その文句に文句を返しながら、流風は自分のマウンテンバイクを家の前の道路に出す。
 ヘルメットの人物はやっとその重そうなヘルメットを外す。まず日本人では有り得ない、くすんだ金髪が見えた。

「ガキの定規で社会人の生活測ってんじゃねぇよ」
「へーへー悪うございましたねえ。どうせガキには准教授サマの崇高なライフサイクルなんざ理解できませんよ」

 この家でも明らかに浮いている金髪のこの男――ケレスも、流風や壱郎と血の繋がった兄弟なのだ。 流風としては未だにこの男だけ貰われた子供なのではないかと疑っているのだが、一応戸籍はしっかりこの家の子供らしいことが判明している。

「つーか、准教授ともっともらしい肩書き持ってっけどさ、本当に研究で朝帰りなワケ? 思春期真っ只中の高校生としては疑ってかかっちゃうんですけど」

 家の隣のガレージにバイクを入れるケレスの背中を見ながら、揶揄するように流風が問いかける。こんな切り出し方でなければなかなかケレスと会話をする機会が持てない上に、兄であるにも関わらず一緒に暮らしている期間が貴久よりずっと短いということもあって、多少の苦手意識を持っていた。自分はこんな切り出し方ができるだけいいだろう、と流風は思う。まず間違いなく壱郎はこんな冗談使わないだろう。

「どっちにしろてめぇにゃ関係ねぇだろうが」

 ま、そりゃそう返すよな。
 思い通りの返答であったことに、流風は肩を竦めて「さいですか」と返す。
 多少彼の研究の方面に興味があったりなかったりするのだが、壱郎と違って兄に対して素直にそう言える流風ではないし、ケレスもそう簡単に自身のことを話したりはしないだろう。俺だけどっちの兄とも距離がある気がするな。そう感じることが流風にはよくあった。
 駅に向かう前に一応もうひとつ声をかけるべきかと思ったが、そんな流風はお構いなしに玄関の戸は開き、すぐに閉まった。普通の兄弟なら「どこ行くんだ」くらい聞くもんじゃないのか、とよくわからない不満を抱く。

「……ま、仕方ない、か」

 それがこの家なんだから仕方ない。普通を求めても、これがこの家の普通なのだからこれ以上求めようがないのだ。
 ブルゾンの前チャックを少しだけ上げて、ペダルを踏んだ。







失敗した……。
やっぱり流風→ケレスさんは「あんた」とか「お前」とかじゃないのかな、と思いました。
対外的には「兄さん」と「兄貴」で呼び分けしてると思う。
流風は壱郎くんよりもケレスに苦手意識を持っててほしいと思ってます。
小学校だか中学入ってすぐとかバスケでやんちゃしすぎて腕骨折して、病院行って家族に迎えに来てもらうってなった時に、両親はもちろんいないし貴久さんは店空けられないしで、たまたま家にいたケレスさんに連絡が行って迎えに来てもらうんだけど以下略、みたいな設定を考えました。
劣等感とか苦手意識という設定が大好きです。しかし素直が一番だと思います。


「君と生きる以下略」はもう少し長くなるんですが、段々大和が女々しくなってきて死ねばいいのに的展開になってきました。
ここから一気に飛んで二年後とかになる予定なんですが、関係に名前があれば云々という言葉は二年後に進化した答えになるんじゃなかろうかと思ってます。ルミさんが何を言い出すか私にもわかりません。
ルミが樹理ママみたいに死んでたら大和絶対頭おかしくなってたろうなあと思います。考えるだけでうきうきします。(爽)


さて、うみねこするかー!!
昨日アニマックスでよみがえる空見てたら、ザコの男役でまた鳥海氏が……。泣きたくなりました。
そんなに悪い男の声してんのかな……。そんなだからBLばっか(略)(笑)

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2009.01.04(Sun) | パロディ | cm(0) | tb(0) |

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