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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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とちゅうでおわった



「こんにちは、お義兄さん」

 母屋の扉を開いて出迎えたのが、使用人ではなく家元の妻であることに、拓海は一瞬息を呑んだ。それから慎重に丁重に、頭を下げて挨拶をする。

「家元に呼ばれて来たのですが、今はどちらに?」

 本当は違うんだけどな、と心の中で付け足しておく。大和に会ったら一言二言怒鳴りつけてやろうと思っていただけだ。
 大和の妻、拓海の義妹に当たるルミは、深い緑の着物を美しく着こなして、離れで待ちましょうか、と提案した。元長男であるとはいえ、芹沢を抜けた身である拓海がそれに反論できるわけもなく、草履で砂利の上を歩くルミの後に続く。

「再来月の展覧会の打ち合わせで今は外に出てしまっていて。お義兄さん呼んだならあたしに言付けでもしてくれてたらよかったんですけど。予定ならそろそろ帰って来る頃ですから、お茶でも飲みながら待ってもらえれば」

 ルミが離れの扉を開ける。芹沢を名乗っていた頃にもこの離れはあったが、拓海は一切出入りをしたことがなかった。離れなど拓海にとっては物置に近かった。一応戸建てではあるが狭いし、家事の一切できない自分がいるような場所ではない、と考えていた。
 開け放された離れの扉。ふわりと漂うのは、生活の香り。

「大和さんは学生時代ずっとここに住んでいましたから、馴染みの人が来るといつもこちらに案内するんです。高校以来の友人とか、椿の友達とか。未だに母屋は慣れないってこっちに逃げてきたりするんですよ」
「……そうなんですか」

 拓海がこの家を捨てた時、大和はまだ二歳だったか三歳だったか。まともに話をしたこともなかったし、元々子供は大嫌いだったのだ。妹の夕霧が生まれた時でさえ嫌だったのに、もっと年下の大和に好意を持てるはずがなかった。よく庭で夕霧と遊んでいたような記憶もあるが、目が合えば睨み返していた。大和がもっと小さい頃から接触しておくべきだったかもしれない、とは思っているが、それは関係を前向きにやり直したいなどという綺麗事などでは決してなく、大和が幼かった時点でもっと自分への恐怖を植えつけて、芽が出ないようにしておけばよかった、そういう類の後悔である。
 睨みを利かせる程度ではダメだったのだ。末っ子といえど芹沢だ、自己顕示欲が強い。大和の行動に今こうして機嫌を左右される度に、ツメが甘かったな、と拓海は思うのだ。

「待っていてくださいね、今お茶を淹れますから」

 義妹は微笑むとキッチンへ消え、拓海は縁側のある部屋に通された。冬だから縁側の窓は閉められているが、その向こうには椿の花が咲き誇っている。拓海の記憶に、椿の木などひとつもなかった。成長した大和がここを使うようになって、それから自分で植えたのだろう。
 ここの使用頻度はかなり高いのか、急騰式のポットがあるらしかった。ルミは数分でこちらに戻ってくると、拓海の目の前に湯のみと饅頭の箱を出して、自分も畳の上に正座をした。

「椿の花、びっくりしました?」

 ずっと窓の外に目を向けていたからだろうか、ルミがそんなことを問いかけてくる。ええ、まあ。曖昧に返事をすると、そうでしょう、と返事が来る。

「季節になると、着流しの上に半纏着て、ずうっと縁側で眺めてるんですよ、椿。あたしが知ってる限り、高校の頃からずっと。それで風邪引くことなんかもあったりして」
「そんなに椿がお好きだったんですか、家元は。……娘さんはさぞかし幸せに育つんでしょうね」
「だといいんですけど。結局大和さんは、お義兄さんに負けないために手にした地位で子育てに苦労してますよ。あたし、思ってました。お義兄さんってなんて賢い人なんだろうって」

 ず、とルミが緑茶を啜る音が響いた。

「……それは、どうして」

 問いかければ、こげ茶色の前髪がふわりと揺れる。

「あなたがすごく幸せそうだから」

 聞いた瞬間、拓海は目を見開いた。 
 幸せなのはてめぇの旦那だろう、地位も名誉も財産も手に入れて、その上恋愛結婚もして、授かった娘には一番好きな花の名前を。そうして生きている大和の方こそ幸せなはずだ。

「お義兄さんがどんな人か、あたし大和さんに逐一聞いてますから」
「それはお恥ずかしい。過去の話なんてされたら顔から火が出そうです」
「現在のお話もですよ」
「語るほどのことなんてないでしょうに」
「十分なネタをお持ちじゃないですか、お義兄さんは。本気で怒鳴られたら多分俺でも萎縮するって大和さん言ってましたから」

 嫁と情報共有するとは、なんて、

「大和さんが弱いのはあたしの前だけで十分です。お義兄さんの前で弱くなってる大和さんなんて見たらあたし妬いちゃいます」

 なんて弱い男だろう。芹沢の恥ではないか。
 自分がこの家に残ったままだったのなら、嫁となる女がこうしてのさばることなど許さなかったはずだ。家の主とはそういうものだ。父相手ならともかく、嫁に弱みを握られるなどあってはならない。この家に根付いた男尊女卑の精神はそう簡単に剥がれるものではないのだ。
 こんな当主など生き恥を晒しているだけ。生まれてから高校を出るまでの間、次期当主として育てられた拓海は、それが末っ子ゆえの甘さであると判断した。またひとつからかう要素が増えたことを密かに喜ぶ。それは、この義妹に気取られてはならない喜びだ。

「弱いのは私の方ですよ。本来ならば私はこの家の敷居を跨ぐことは許されないはず。またこうして芹沢に迎え入れてもらえるだけで、家元の心の広さに深く感謝しています」

 義妹はすべて大和から打ち明けられているらしい。弱さを曝け出すこと、縋りつくこと、芹沢で生きる者としてそれらは嫌悪して生きてきたはずだ。それほどの女か? と拓海は勘繰りたくなる。見た目も中身も普通の女。芹沢に嫁に来てから多少は鍛えられたのだろうが、それだって元々こうした旧家の嫁になるために教育された女とは根本が違う。
 
「あたしは小さい頃の大和さんを全然知りません。お義兄さんの姿に怯えてる様子も、お義姉さんに懐いている様子も、内気な子供だったということも、話に聞いているだけ。あたしにとっては高校からの大和さんが大和さんそのものだとしか思えない」
「私は家元がまだほんの二歳三歳だった頃に家を出たものですから、その後家元がどのような成長を辿ったのか知る由もありませんでした」

 大和のどんな過去を主張されても、拓海はそう答えるしかない。知るものか。意識の中に大和の存在があったことなど一度もない。

「だからあたしは想像するしかないんです。大和さんが真実だとあたしに伝えてくれることを頼りに、大和さんが今までどんな気持ちで、これからどんな気持ちで芹沢大和として生きていくのか。あなたが知ろうとさえしなかった大和さんのこれまでを、あたしは想像するしかない。あなたと違ってあたしには大和さんという人が必要ですから」

 これから義妹が並べる御託を聞かされるのかと思うと拓海はうんざりした。そんなもの大人しく聞いてやれるほど心が広くないのだ。大和の言う事ならばひとつひとつ丁寧に聞いて、ひとつずつ確実に折っていけるのに、相手が芹沢の嫁で、しかも元は一般の家の娘となれば拓海がある程度ルミを見下すのも致し方ないことではある。
 ただ、それを阻止する言葉が出てこない。
 ――なるほどね。
 鼻で部屋の空気をいっぱい吸い込んで、ちらりと縁側の向こうの椿を見る。
 ここは相手の陣地なのだ。母屋ならば確実に拓海に分がある戦も、ここでは簡単にはいかないだろう。

「といっても、長いことごちゃごちゃ言うつもりないんです。お義兄さんが要らないと言って捨てたもの全部、それを幼い大和さんはひとつひとつ全部拾って大事にしてたんだなって。家も花もお義姉さんも、あなたが捨てたものを自分は捨てないように、だから自然と家の主人にならなきゃいけないと思ったんだろう、って」
「お言葉ですが、意味が分かりかねます。家元が家元となる決意をしなければ、家元は貴女とは出会えない。こうして結婚し、娘さんが生まれるような今は訪れない」
「ええ、ですからあたしは家元になった大和さんを否定するつもりは少しもありません。自分は大和さんの持つたくさんの歯車のうちのひとつでいいと思ってます。あたしがいなくても大和さんは生きていける、けど絶対に正しい方向には進めない」

 大した自信だ。
 この離れが大和やルミのホームグラウンドで、その上拓海が本性を少しも現す気がないとしても、義兄相手にここまで言えれば大したものだろう。次の一言は予想がついた。

「言ったじゃないですか、お義兄さんってなんて賢いんだろう、って」

 ルミは、それ以上は語らなかった。
 しかしそこから全ての意味を汲み取ることができる。
 家元になる大和をルミは否定しない。そうでなければ現在が有り得ないからだ。
 彼女が言いたいのはただひとつだけ、大和を動揺させるような真似をするな、ということ。現在芹沢の籍を持たない拓海が、芹沢時代の本性むき出しに大和に接することは、過去からタイムスリップしてきたトラブルメイカーそのもの。その拓海相手に大和が震え上がっているようでは、大和が人生のすべてをかけて築いてきたものが台無しになる。 
 ルミの言いたいことはよく分かった。
 分かるけれど大きな穴がある。
 
「私自身、家元に楯突くことができるような人間ではないのですが、今お話を伺った限りでは、……」


 俺に勝てないこと前提になってねぇか?


 声には出さず、心の中でそう呟く。
 離れでこの程度じゃ、母屋に行った時どうなるかは目に見えている。
 大和は家元のくせに女に弱みを見せるなんて堕落しきっているし、肝心の嫁ももう少し強いのかと思いきやこの程度、今の芹沢をひっくり返すことなど簡単だ。
 一度俯いてから堪えきれない笑みを浮かべて、それから至極真面目な顔でルミを見た。

「……いえ、何でもありません」






途中で終わった。
タっくんが屋敷に来たのは、今度やる展覧会のチケットが大和から送られてきたかと思ったらパンフレットに自分の名前が載ってて「なんじゃこりゃぁああああ」的理由からなのですが、疲れたのでそこまで入れませんでした。


タっくんは大和相手にだけ本性見せてビビってるのを面白がってるだけなので、他人には絶対腰を低くしてるんだと思います。まあ警察官なんで芹沢関係でなければ普通の態度だろうなあ。
でもって大和はタっくんが本気で芹沢乗っ取りに来たらまず勝てないだろうと思います。今のタっくんは過去からのトラブルメイカー。だいぶ言い得て妙なりだと自分で思ってます。
芹沢の恥云々の話ですが、大和はきっとこれでいいと思ってます。旧家の主らしくなくても、ルミがいてくれなきゃ自分は真っ当に生きていけない、的なことを結婚の許し貰うときに言ってたと思うので。
大和が弱さを見せる事、縋ってくることっていうのは、ルミが想像するしかなかった大和の部分を目の当たりにできるってことなのでそういう意味もあって?


秋臼さんの書いた話を、どん底にいる大和が聞いたらそりゃあ焦るだろうと思います。これまで作ってきたはずの軸が急になくなって怖くて仕方が無い感じ。
大和は自分で思っている以上に家に縛られてるな。結構自由人かと思ってたんだけど。
家から離れることはできないんだけど、ルミと一緒に離れることができたらそれって最強。いい旦那にいい父親フラグ……!
椿に兄弟作らなかったのって自分が兄弟でいやな目に遭ってるからですかね。椿は弟とか妹いてもそんな酷いことしないと思うんだけど。

風呂に入ってて思ったんですが、流風と大和がつるんでるのって互いに憧れてる部分が強いからだなあと。だって普通に考えてああいう性格の流風とああいう性格の大和が親友っていうのはちょっとおかしい。流風は普通の家に生まれたのに特別な地位にすごく憧れてて、大和は本当にその真逆で、だから互いを観察することが楽しいんだと思う。主におちょくられてるのは流風だけども。


そうだ、めちゃめちゃ気になってたんですが、大和が風哉くんの家ってのを知るところが知りたい。
出会いは私書いた覚えあるんだけど、私の記憶のままだと大和は風哉くん一般人だと思ってる。(笑)
キャラ語り倒したら止まらんな。




点呼どんの話にも滾ったのでなんか書きたい。
とりあえずあれですよ、ミナトのイメージって、なんていうか、某夏目みたいな感じなので、落ち着いた神谷ボイスがいいなとか思ったり思わなかったりユキヒトだと思ったらまた滾ってしまったり、やっべえヤマトと絡んだらトウヤとユキヒトで完璧じゃねぇか畜生、と思ったりしています。
ミナトを夏目声にすると、

光くん、ミナト、壱郎くん、叡一くん、至貴くん、冬二くん、シーマスさん、アニメ版入れればケレスさんも……!!

とか声だけ使ってものすごいことができる。そりゃあもう、ものっそいことが。
しかしごめんなさい、ヤマトとミナトのトウヤ+ユキヒトほどテンション上がるものが見当たらない……!
誰か森川ボイスキャラ作らないかな!(爽) あと本気の緑川キャラ、檜山キャラ及び鳥海キャラ。個人的に裕次くんは鳥海でもいいんじゃないかなとか思ったり思わなかったり! そしたらいろんなキャラと絡ませてボイスを私が楽しみます。すごく邪な楽しみ方ですが。
D3の新しい乙女ゲーで藤原啓治声のおっさんキャラが攻略対象なのを知ったときちょっと心が揺れました。緑川もいたのでなんつーすげえゲームだ、と思いました。
だが私は放課後は白銀の調べが欲しいんだ、イトケンで陰陽師でおっさんで先生なんてそんなの私を殺す気に決まってる。


この感じでいくと裕次くんは流風と仲良くなれそうな気がするんだ。
更に言うと、ルミと茅ちゃんは裕次くんの苗字初めて見た時、「「……いっこ?」」って絶対言ってると思うんだ。
ということで、起きたらA組編を書いてみたい。もちろんバレーなんかするわけありませんが。(笑)
中井和哉声のキャラとかも誰か作らないですかね。別に刀持ってなくたっていいんだ、「マスタァアアアアアア!!!」みたいなキャラでも大いに結構。とか言ってるとセイバーズ見たくなるから困る。
天縁の同人誌出たらコレ絶対買ってしまうなあ、とか思いながらもう寝ます。
エンジェみたいなツンデレヒロインが好きです。大好物です。

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2009.02.26(Thu) | 大和中心 | cm(0) | tb(0) |

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