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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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まだいける! と思った朝です(笑)



「……こういうのはあいつに頼めよお前……」
「仕方ありませんわ。サークル活動なさっているんですから、私がご迷惑かけるわけにはいきませんもの。それに、有能な荷物持ちは欲しいところですわ」
「口調だけお嬢様してんじゃねぇよ、目上の人間は敬いやがれ」
「目上だと思ったことなんてありませんから」
「こちとら本家の長男でお前より二つも上なんですけどねえ」
「あらそうだったんですか? 精神は実年齢よりずっと劣ってらっしゃいますから、大和様」

 俺、デート中です。………すいません嘘です勘弁してください。
 椿の買い物に一日付き合わされている俺。朝十時に屋敷に椿が来襲、それからすぐ出てきて百貨店の中で昼食を取り、こうして服を選ぶのに付き合ってやっている。つーかまあ、ただの荷物持ちなんだが。
 椿が買い物に付き合って欲しいと言い出して、一応ルミに連絡を取った。俺なんかよりそっちのが適任だと思ったからだ。しかし奴の返事は、『荷物持ちくらい付き合ってあげなさいよ、暇でしょ?』というもので、分かっちゃいたが嫉妬の欠片もありません、いっそ清清しい。

「大和様はどのような服がお好みですか?」
「俺が言った奴着る気あんのかよお前」
「いえ、大和様が仰ったものを除けて考えようかと」
「いっぺん首締めるぞクソガキ……」

 何着たって大体似合うんだ、そんな凝った考えしなくてもいいだろうと思う。親の遺伝子がいいのか椿は和服だろうが洋服だろうが何だって着こなしている。と最初に気付いたのはもちろん俺じゃなくてルミだったわけだが。椿を見かける度にあいつは『椿ちゃんって何でも似合って羨ましい……』と零すのだ。
 何店舗か回り、紙袋の数も増えてきたところで最後に立ち寄ったのは、見たことのある店だった。

「? どうかなさいました?」
「あ? いや、ここあいつがよく使う店だなって」
「言われて見ればそうですわね。見たことのある服もありますし」

 展示されている服の中には最近買ったとルミが言っていたものもちらほら見えた。
 服まで事細かに覚えてる俺って偉くねぇか、そうでもないのか? そんなくだらない事を考えながら、今回は椿の後ろについて店の中を見て回る。
 ああ、あった、あいつが好みそうなデザインだ。

「おい、椿」
「はい」

 並ぶスカートを眺めていた椿の背に声を掛けて、一着の黒いワンピースを差し出す。

「ここで何か買うなら俺のカードで払っとけ。これだけ袋別にしてもらって」

 椿はそれを受け取るときょとんとして一度小首を傾げたが、間違いなく自分のではないという確信はあるのか、少しの間の後ふっと鼻で笑って見せた。……いちいちイラつく反応をとる天才かこいつは。

「ルミさんにですか? 毎度毎度貢物なんて忙しないことこの上ないですわね」
「うるせえよ、俺は愛情表現は惜しまないんだ」
「暑苦しいだけですわ」
「てめぇにゃ関係ないだろが……!」

 とにかく俺はそれを買ってやりたいと思ったのだ。
 ワンピースとカードを椿に手渡すとすぐに店を出る。手もいい加減疲れてきたし、次はその辺の喫茶店で休憩でも入れるか、と考え、椿に視線を戻すと、さっき俺が手渡したのと色違いの白いワンピースをもう一着手にしてレジへと向かっていた。……同じの二着貰っても喜ばないだろ。俺が言った奴は着ないってさっき明言してたことだし。





「ルミさんとお揃いということであれば構いませんわ。大和様のセンスがどうにも信じがたいだけで、ルミさんを貶すつもりは露ほどもありませんから」
「あーはいはい然様でございますか」

 そうですか、あいつと揃いの服着たいだけですか。そりゃあ結構なことで。
 イライラするからコーヒーに角砂糖をひとつ余計に落として口をつける。椿はアイスティーに静かにストローを沈めていた。
 色違いで揃いの服なんて、万一ルミとこいつが並んでシーマスに会ったりしたらルミが嫌味の対象になるのは間違いないな、うん。

「………なあ」
「はい?」
「俺じゃなくてシーマスと来た方がよかったんじゃないのか。アドバイス的確だぞ絶対」
「シーマスさま、あ、いえ、シーマスさんはあまり服装に拘らない方なのかと思いまして」
「は? ……ていうか何、お前呼び方矯正されてんの? 似合わねえ」
「放っておいてくださいっ」

 基本的に年上の奴なら誰に対してでも様をつけて呼ぶ椿だ、矯正されても簡単には直らないだろう。この俺相手にでも一応様をつけて呼んでるんだから、これから何回も間違えてその度に矯正されるのかと思うとざまあみろって感じだ。
 ルミ相手に様を外すのだって大分苦労したのだ。男相手なんてもっと苦労するに違いない。

「あー、まあ、拘んないかもな。何でも可愛いとか言いそう」
「大和様よりは的確なアドバイスを下さるとは思いますけれど、やはりご迷惑おかけするのは気が引けます」
「お前は俺に対して気を引いてくれ」
「遠慮せずに済む関係というのは素敵ですわね、大和様」
「少しは遠慮してくれ頼むから」
「まあ、芹沢の次期当主ともあろう方が私如き小娘に頼みごとなんて、情けないですわ」
「お前は俺に一体何を求めているんだ……」

 椿とシーマスの関係ってのは正直何て言うのかわからない。シーマスからすれば友人の妹分みたいなところがあるんだろう。友達と明言していたから、付き合っているわけではないし、遊んでいる遊ばれているという空気もない。
 ……いや、コレ腐ってもお嬢様だから遊ばれてても気付かない可能性は高いわけだが。

「シーマスと遊んでてどうなんだよ」

 手っ取り早く実際を聞き出そうと問いかけてみる。ストローを咥えた椿は、少し考えた様子で、ストローから口を離す。

「面白い方ですわ。気分を害されることもありませんし」
「そりゃよかった。何かあったらルミとお前の親父にどやされんの俺なんだから簡単に食われてくれるなよ」
「くわれる?」
「はいはいこっちの話ですすいませんでしたー」

 まあ、……まあまあ、うん、今はまだ平気だろう。何かあれば流石にこいつでも誰かに泣きつくだろうし。そもそも俺には関係ないし。
 一応これは俺の妹分だ。性格最悪で改善の余地ゼロだが俺以外にはお嬢様で通る。お嬢様のくせに虫が平気とかいうのも俺しか知らんだろうが、寧ろ知らなくてもいいことかもしれないが、ともかく。はとこってのは普通遠いもんだろうにこんな家だからいろいろと人となりを知る機会も多いわけで、一応婚約の話が持ち上がるほどではあったわけだから、俺の友人がこいつと遊んでるとなれば俺に取り合えず監督責任みたいなものがくっついてくるんだろう。限りなく面倒だが。

「大和様のお友達にしては随分面白くて素敵な方が多いようですわね。驚きました」
「あれは全部ろくでもねぇぞ」
「大和様に言われてしまったら皆様が可哀想です」
「あの中じゃ俺が一番まともなんだけどな」
「大和様のようなお金持ちの使えないおぼっちゃまがまともなんて誰に言っても信じられるわけありません」
「そんなに俺が嫌いなら一緒に買い物しようとか思ってんじゃねぇよ」

 その理由は分かりきっている、俺とルミ以外にいないからだ。ルミが近くにいなかったら俺もきっとこうなっていたんだろう。内向的で、家に自分を埋めることが未来であると信じて、そんな俺なら椿と上手くやれて、何の問題もなく結婚もできたに違いない。
 
「シーマスならいくらでも呼び出されてくれるだろ、そっち使えよ、俺じゃなくて」
「あまり外の方と仲良くしても仕方ありませんわ。大和様とのお話がなくなった私には新しいお話がきっとすぐにでも来ますもの。本家の次期当主が一般の女性に現を抜かしているんですから、分家を継ぐ私がしっかりと芹沢の将来を見据えるのは当然でしょう」
「お前は現実肯定しすぎだろ。父様だって、お前の親父さんだってこれくらいの交友関係はある」
「男性と女性では受け止められ方が全然違います」

 ――これだ。
 現実肯定。俺が嫌だと突っぱねたことを、椿は受け入れる準備が出来ている。ここ数年はよりそれが顕著になったような気がする。俺との婚約話が根本からなかったことになった頃から。俺はそんなの本気で嫌だったから後悔はしていない。でも、椿は違うのかもしれない。狭い世界に唯一いた俺ならまだ安心できると考えていたのかもしれない(おぞましい話ではあるが)。その俺が椿を突っぱねたから、椿は自分の全く知らない誰かを受け入れなければならなくなった。
 視野が狭い、でも意地だけは張る奴だ。

「男尊女卑だろ、それは」

 甘いコーヒーに口をつけると、椿は小首を傾げてみせる。

「女性が言う分には男性を持ち上げているんですから構わないのでは?」
「そう言う問題じゃない。少し大人になれって言いたいんだ」
「私は大和様より余程大人の思考をしていると思っていますけれど」

 そう強く言われてしまうと、そこから先は何も言えなくなる。椿の視線は、お前が先に逃げたのだと俺を非難しているように見えるのだ。悪いことをしたつもりは少しもない、でも、椿が納得するようには返せない。不甲斐ない自分がたまに情けなくなる。

「一生芹沢で生きていく身です。一般の方との馴れ合いは消極的なくらいが普通ですわ」
「頑固娘が」
「変わり者に言われたくはありませんわ。悪しからず」

 何も知らないくせに、要らんところでは自分を持っている、厄介な女だ。
 そんなこいつは、何のために白いワンピースを買ったのだろう。意図がさっぱり理解できないまま、俺はカップの底に沈む甘ったるいだけの黒い液体を喉に流し込んだ。





すいません適当です。いつもオールは8時までだから風呂上がって7時前で、まだいける! と思ってがーっと書きました。適当です。


やっぱり椿は大和を気に入ってた、っていうか、自分の世界にいる男性が大和だけだったからその人となら安心できると思ってたんだろうと思う。それを、「俺はこいつとじゃなきゃ結婚なんてしない!!」と根本からひっくり返されて、椿の価値観はもっと閉鎖的なものになっちゃったんじゃなかろうかと思う。この人なら許せそうな気がする、と思ってたのにひっくり返されて、全然知らないところから来る人を受け入れなきゃいけない、大和があんなフリーダムなことやらかしたから自分はちゃんとしなきゃいけない、って思ってるんじゃなかろうか。
同じワンピース買うのは絶対あてつけだと思うんだ。呼び方もなかなか変わらないと思います。だってそうやって生きるのが当然で、そうやって生きるんだって自分でも思ってるから。目上の人は様をつけて呼ぶ、敬う。っていうのが当たり前の世界で生きているので。
こっちの椿は男遊びっていうんじゃないけど、無知なくせに世界を広げようとしないところは確かに厄介なのかな。そういうところはリベリオンのツバキとは真逆だと思います。
男に限らず友達作らないのも、結局離れるからいても仕方ない人、みたいな感じなんじゃなかろうかと思います。そんな感じ。ご近所の椿ってそういう子。何も知らなくて鵜呑みにはしてくれるんだけど、根本的に相手のことを知る気が全くない。知らなくて良いと思ってる。

じゃあ合宿でばっさり斬られたらどうなるんでしょうね。多分今までより2段階くらい暗くなります。
どうしてあんな風に言われなきゃいけないんだろう、それの何が悪いんだろう、だってそもそも生きる世界が全然違う、とか思ってる。暗くなったついでに大和にちょっかい出しそうです。自棄になってるってんじゃないけど、ちょっと迫ってみたり。やっぱり私と結婚した方が家の看板守れるんじゃないですか、とか言って。大和って椿にとって、家柄も釣り合ってるし唯一認められる異性ってことですな。
でもそれで、「愛無しでいいなら押し倒すことも結婚もできる。どうする?」って逆に言われて困る。
それってそんなに重要なもの? 愛情云々なんて言ってたら家なんていちいち守れない、それなのに愛なんて悠長なことどうして言ってられるんだろう? みたいな、ね。
どうしてこのままじゃいけないの? って思う点では紗央と似通ってるのかもしれない。

まあそんな椿さんですが、シーマスさんにいろんなとこに連れてってもらって、みのりが冬二くんとくっついたりして周囲にも変化があって、本当に少しずつ見えてきたらいいなと思います。
スピッツの曲って穏やかなのばっかりで、個人的には長い目で椿を待っててくれてるシーマスさんなイメージがしてきました。
芹沢しか知らない椿にはいろんなものがきらきらして見えてそうです。結局恋愛云々って、世界でいちばん綺麗なものを見る時誰と一緒に見たいか、みたいな感じだと思ってます。椿の場合、家云々じゃなくて、次にどこか出かける時にもシーマスさんが連れ出してくれたらいいな、くらいにはきっと思えるようになってるはず。椿は自分からはなかなか動き出せないので、「見たい」と思うよりは「見せて欲しい」と思うタイプ、きっと。シーマスさんに見せてもらえるものはみんな綺麗に見えたらいい。でもって、それがどういうことなのかはわかってなくていいと思います。それはきっとシーマスお兄さんが手取り足取り教えてくれるって信じてる!

ということで、そう思える椿は最後にはシーマスさんの手を取ると思います。恋愛云々じゃないって自分では思ってるだろうけど、それは(略)
でもって、ロンドンブーツ(笑)でシーマスさんが乱入して、「俺的に1号希望!」とか言ってその後いろんな口上のあと手差し出してくれたら、そりゃあ最初はびっくりするけど、「私は2号さんの方が誠実そうで好きですわ」って手取ってくれたら私が萌える。
椿がロンブーの話とか絶対しないじゃない! きっといろんなところにデートに行ったり、いろんな話聞いてるから椿も学んできてるんだと思う。そういう返答ができたら椿もすごく成長したってことにならないだろうか。
そこまで来たらあとは椿でもなるようになれと思っちゃうんだろうな。
「私を悲しませると大和様が黙ってはいないと思いますから、大事にしてくださいね」とか言いそう。
それこそシーマスさんなら「Yes,my princess」って言ってくれそうです。
ちょっと世界に目を向けだしたお嬢様にいろんなこと教えるのはすごく楽しいだろうな。鵜呑みにしてくれるし。
深夜テンション継続中なので私今かなり楽しいです!!(笑)


と、まあざっとこんな感じでどうだろうか秋臼さん及び点呼どん。
椿はタチ悪いぜ。
やっぱり追記楽しい。追記が一番楽しい。ロンブー云々の流れは電車乗ってて思いついて自分神なんじゃないかと思ったけど、寝て起きたら全然そんなことなかったと自覚するのが怖いです。賛同が欲しい。(笑)


最後に、帰宅してすぐ妹が私に言い放った言葉。
「お前何で先週もオールしたのに今週もいきなりオールしてんの? バカじゃないの?」
私が、「就活生だからいろいろ喋ることあるんだよ!」と言うと、
「は? ひとつも決まってないのに何でオールとかすんの? 決まってからやれよ!」
と言われ、へこみました。ごもっともです。
そんな妹は寝癖のついた髪に水をつけすぎて温水氏のようになったと騒いでいました。ざまあみろ。
ハゲ! ハゲ! とからかってきました。
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2009.03.17(Tue) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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