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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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花散る風





 梅の花咲き誇る三月。春一番が吹いて、数日前までの寒さが嘘のように消える初春の日。
 椿は例のごとくシーマスに連れ出され、数駅離れたところにある大きな公園に来ていた。梅の木が何本も植わっていて、梅の花見をする人たちで賑わっている。

「桜はまだなのに賑やかだねぇ」
「皆さん梅のお花見にいらしているみたいですわね」

 小さなベンチに並んで腰掛け、花見を兼ねて花見をする人々の見物をする。
 桜の花見では開放的に大胆になる人が多いが、梅が対象ではそういう人は見当たらない。枝について咲く梅の花をのんびりと眺める人がほとんどだ。椿にとって、こうして外に出て梅の花を見ることはそう多くない。枝にくっつくように咲く梅は、この時期になるとよく枝を切って生けるのだ。
 毎日のように手元で見ている枝の全体像をこうして見るというのは、普段とは違う感慨がある。桜より地味だけれど、色合いも味わいも申し分ない。椿としては梅の方が好みなくらいだった。
 しかしこうも風が強くてはすぐに散ってしまうだろう。それは少しばかり残念だ。春にはせっかくこうして咲き零れる花を見ることができるのに、他のどの季節とくらべても早く過ぎ去ってしまうのがほんの少し悔しい。

「私、あちらの自販機で飲み物を買ってまいりますわ。何をお飲みになりますか?」

 風に吹かれて強く揺れる髪を軽く押さえながら立ち上がる。白いフレアスカートも風にはためく。
 椿の申し出にシーマスは言葉を返すことなく立ち上がった。

「じゃあ一緒に行こっか?」

 彼は女性に何かを頼むということがほとんどない。自分からやってくれるか、「一緒に」と申し出てくれるか、大抵はそのどちらかだ。それはこちらの申し出を断っていると解釈できないこともないのだけれど、シーマスのそれは不快にはさせない力があるらしい。
 背の高いシーマスに手を引かれて歩き出す。彼は椿よりずっと足が長いけれど、その違いで椿が隣を歩くことに困ったことは一度もない。大和の隣を歩く時は大体小走りに近かったのに、と椿は思う。
 ――不思議な人。
 会う回数を重ねるごとに、そう感じる気持ちが強くなっていく。




 私が言い出したんですから私が払います、と言ったのに、結局自販機に先に小銭を入れたのはシーマスだった。女性に奢らせるなんて男じゃないね、とシーマスは笑顔で言う。男性ではまた違うのかと聞けば、当然じゃない! との返答。
 椿が指差したホットのミルクティーのボタンを押し、出てきた缶を取り出してから、シーマスはしばし自分の飲み物で悩んでいるようだった。

「缶コーヒーって甘かったり中途半端だったりで好きじゃないんだよねー」
「私が無理にお誘いしてしまったから……、すみません」
「うん? なーに言ってんの」

 しゅんとして謝ってみれば、彼はすぐにブラックコーヒーのボタンを押して缶を取り出す。
 それから、お馬鹿さん、と椿の頭に手を乗せて笑った。
 自分の分は自分で持つと主張したが、そこも丁重に断られる。そうして元来た道をまた歩いて戻っていく。

「ひゃ、っ」

 元いたベンチに向けて歩いている最中、一際強い風が吹いた。髪がばさばさ揺れて、スカートもふわりと空気を入れられてふくらむ。
 散った梅の花びらが青い空に舞い上げられて、それはどこか幻想的な光景のようにも思えた。
 あまりに強い風だったので、握っていたシーマスの手をそれまでよりほんの少し強く握る。
 風がやんですぐ、シーマスは右手に缶二本を持ち、椿と繋いでいた左手を離して、ツバキちゃん、と呼びかけた。

「右手、ひらいて」
「? はい」

 髪を軽く手で押さえて直してから、言われたように右のてのひらを広げる。
 その上に乗せられるシーマスの左手は椿の手よりずっと大きい。
 それからどうするのか、椿はじっとその手を見ていたが、シーマスの左手は椿の右手を指を交差させてぎゅっと握りこむ。さっきよりずっと距離が近い気がした。

「このつなぎ方知ってる?」
「いえ、初めてですわ」

 それを聞くとシーマスは繋いだ手を椿の顔の前まで持ち上げ、

「恋人繋ぎ」

 優しくそう言うと繋いだ椿の手に軽く口付けた。

「恋人ではありませんけれど、よろしいんですか?」
「もちろん。カップルがよくしてる手のつなぎ方ってだけだからさ」
「でも、どうして突然?」

 小首を傾げて問いかけると、やはりシーマスはにこりと微笑んで、それから空を見上げる。

「ツバキちゃんは春が似合うね」
「? そうでしょうか?」
「そうだよ。やわらかくってふわふわしてて」 

 椿は二月の冬生まれで、名前だって椿だ。どこか重いようなイメージは持たれるかもしれないけれど、シーマスが言うような春のイメージを口にされたことはない。
 言われてもあまり実感が持てそうにない。疑問符がぽんぽん浮かぶ椿の手を、シーマスは軽く力を入れて握る。

「だから、俺がちゃんと繋いでなきゃ飛んで行きそう」
「そんなに軽くありませんわ」
「軽いよ。じゃなきゃ羽が生えてるんだ」

 そんなことを彼は大真面目に言ってのけるけれど、それが似合わないと感じたことは一度もない。 
 言われる椿も、そんなのキャラじゃない、と不快になることがない。
 ――やっぱり不思議な人。


 それから、指を絡めて握ったまま、花の散る風の中を歩いた。







ごっめん調子乗った☆>秋臼さん



シーマスさんなら恥ずかしい台詞も難なく言ってくれる!
椿ならそれをほぼスルーに近い受け答えで返してくれる!
と思って、ついでに「こいつら春似合うな、うん」と思ってやらかした。ごめんなさい、偽者とか本物とか以前にすいませんでした。
一応旅行前の春、くらいなイメージで。


ここで書きたかったのは、歩くスピードの問題でした。
いや、書き出してから思ったんだよね。シーマスさんは足長いけどスタスタ歩く人じゃないなって。
引っ張るみたいに歩くとか、待っててあげるとかそういうんじゃなくて、手繋いで自然に隣歩いてくれそう。足の長さに違いがあっても椿は苦労しないで隣歩けるんじゃないかな。
と思ったら、大和がそこまでの気遣いできるかってできるわけがない
ルミは慣れてるんでもう平気です。それでも何回も「あんた人と一緒に歩く気あるの!?」って怒られてると思う。でもシーマスさんはルミと歩く時すたすた歩くと思うんだ! そういうの素敵!!
それと、三木眞声で「お馬鹿さん」って言わせてみたかった。ごめん、そんなの死ぬほど萌える。
自分で考えて天才なんじゃないかと思った。ごめん自分死ねばいいのに。
この二人は桃色がすごく似合うと思うんだ。やっぱり春だなあ。
要君とルネさんは間違いなく秋だと思ってる。冬二くんとみのりはやっぱり夏かな。
あとの二組は冬っぽいと思ってます。


こんなの相手に普段より長いゲームよく頑張りますね、シーマスさん。
本筋の椿以上にこの子のいいところが見出せません。(爽)
でもって秋臼さんのこの前の追記見てて、シーマスさんの「椿ちゃんのこと好きだから、俺と付き合って?」って告白台詞、椿って漢字になってるよこれ誤植じゃなかったら秋臼さんゼウス並に神なんだけどどうしようどうしよう、と超絶どうでもいいところで悶絶してました。(笑)
揚げ足取ってるんじゃないんですよ、最初これ見て「あ」って思って、秋臼さんすげえなあと思いましたから!


つまり椿のシーマスさんに対する印象って、「不思議な人」が一番で、その次くらいが「大和と違う人」ってな感じなのかなと思ってます。ロンドンブーツ事件があったら、積もり積もった「この人不思議だなあ」ってのが一気にいろんな気持ちに変わってくんだろうな。
確かにそういう子を見ているのとか誘導してあげるのは楽しいかもしれないですね。
ルミに大和、紗央にケレスさん、みのりに冬二くん、ってそれぞれこの人じゃなきゃダメなんだろうなあとは思うけど、でも「この人じゃなきゃ!」って一番強く思うのは椿だったりして。
シーマスさんじゃなかったらご近所椿は絶対こうならなかっただろうなー、と思うとロンドンブーツ事件も感慨深いです。それでもシーマスさんは「この人だけ」ってなかなか思えないらしいので、それがわかるとちょっと寂しくなるんじゃないかな。まあしかし、元々がすごく無知な上にシーマスさんしか見てなかったらすごくシーマスさん好みの女になるんじゃなかろうかと思っていたりする。


春イメージなので心もちひらがな多めでお送りしました。
「てのひら」「いちばん」「きれい」「かわいい」「あたたかい」「やわらかい」とかひらがなが大好きです。
「やわらかい」は特にかな。「柔らかい」って漢字にするとなんか気持ち悪くなります。(笑)
「いちばんさいしょ」とか可愛いですよね。


みのりみたいな子ってどっかのアニメにいたよな、と思ったらビジュアルはルナマリアっぽいという結論に達しました。CV坂本真綾ではないと思うんだけど。

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2009.03.22(Sun) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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