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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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interlude-Ⅲ――his tears, he tears



「……言わなきゃわかんねぇ、っつったの、お前だろ……」

 次の日の夕方、ルカさんは俺の姿を見て、呆れた風でもなく、そう言った。
 それをとてもありがたいと思った。今ルカさんに責められたら、俺はすごく痛がってしまう。体の痛みならどうにでもなる。そりゃあ普通に怪我するよりは何倍も何倍も痛いけど、耐えられない程ではないし、自分で招いたものだから納得もできる。
 今満身創痍の俺ができることは、ただ、ルカさんの手をぎゅっと握って、ルカさんが間違ってもあいつのところに行かないように、その白い手首が折れるんじゃないかと思うほどに、力を込めることだけだった。

「……分かってんだからな、あいつだろ」

 返事の代わりに力を込める。痛いって、とルカさんは訴えたけど、俺は力を緩める気なんてこれっぽっちもなかった。
 殺せばよかったと思う、あの時。あの時、俺が殺していればよかった。そうすればここまで痛い思いなんてしなくてよかったんじゃないか? 俺がガキだなんて、俺が一番分かってる。分かってて、どうしようもなくて、俺はこういう形でしかここにいられなくて、俺があいつを否定したのと同じように、あいつだって俺の存在を否定したのと同じようなものだ。
 そんなこと言うなら、いい方法を教えて欲しい。どうすればいい? どうすればよかった? あのまま町に残ればよかった? ルカさんを放って? 無理だ、そんな選択肢、どこにもなかった。その代わりに、ルカさんを助ける以外の選択肢もやっぱり、なかった。
 
「っ、言わなきゃわかんねぇだろ!! 何でお前ばっか痛い思いしなきゃいけないんだよ! お前が吐かないなら、俺は喧嘩売ってくるからな!」

 怒っているルカさんのそのひとことにはっとする。
 俺はルカさんの手首を放して、今度は肩を掴んだ。あらん限りの力で。やっぱりルカさんは顔を顰めた。

「それだけはやめてください!!」
「……っ、何でだよ……。あいつ殺そうとしてたのも、あいつに因縁あんのも俺だ。シンゴは、だって、あいつを助けたじゃないか……」

 助けた?
 バカ言うなよ、誰があんな外道生かしたいと思うんだよ。
 誰のためだよ。あんたのためだろ?
 あんたはあいつを殺す気で行くと言った。その決意は気高くて、俺はそれを心底カッコいいと思った。そう決意することはきっとあんたを強くするから。あんたを生かしてくれるから。あんたが国に帰るための糧になるから。
 けど、決意することと実際にやってしまうことは違う。俺は、弟も妹もいるとわかっていて国を捨てたから、進むことをあまり怖いと思わない。一番怖い峠を最初に越えてしまったから。でも、あんたは、その手を血に染めたらきっと揺れるだろう。きっと後悔するだろう。根本的には、俺は、あんたが人を殺すとか殺さないとか、そんなところじゃなく、あんたの心が穢れることが一番怖いんだ。
 だから俺は、あんたの心がいつまでも気高くあるように、いつまでも真っ直ぐいられるように、できるかぎりのことをしてやろうと思っている。
 

 だって俺は、それ以外の理由では旅に必要ないじゃないか?


「ルカさんがあいつのところに行ったら、俺はもっと、もっと痛くなる、だから、絶対、行かせない。何されるかわかったもんじゃない。あんた気ぃ短いから、絶対怒らせる」
「な、んだよ、それ、っ、お前がそんな痛そうにしてんのに! 何で俺一人だけ、そうやって、お前は、遠ざけるんだよ……」

 ああ、この人、今泣く、多分。
 でも変えられないんだ。これはルカさんのためで、俺のためだから。
 ルカさんが帰るためだから。国を捨てた俺のためだから。
 心配してくれてすごく嬉しい。少し前の俺なら、無条件にルカさんを慕っていた頃の俺なら、手放しで喜んでいただろう。今だって嬉しい気持ちは変わらない。
 あんたが国に帰るためなら、あんたがあんたの一番大切なものを取り返すためなら、俺はどんな踏み台にだってなる。どんな痛みにも耐える。あんたが帰るまでは絶対に死なないし死ねない。だから、俺がどうしようもないこと、あんたが痛くなることだけは、どうしても避けたいんだ。
 俺の上着の裾を握ったかと思うと、ルカさんは俺の胸を軽く叩き始めた。文字通り俺は満身創痍だから勘弁してほしかったけど、でも、止めることなんてできなかった。俺より年上なんだから、そんな簡単に泣かないでほしい。
 いつも平気で無茶するんだから、他人の無茶は大目に見て欲しいもんだ。ほんと、やっぱり俺がいなきゃどうしようもないかもな、この人。

「俺は大丈夫ですから。ルカさんがここにいてくれれば、俺は大丈夫です。傷なんて治ります。だから、絶対あいつのとこ行ったりしないでください。俺にこれ以上痛い思いさせないでください」
「……自分で勝手に痛くなったくせに……」
「そういうこと言いますか。いいですけどね、そういう口叩けるくらい元気なら」
「そういう台詞言うのは俺だろっ」

 だんだんと空が暗くなっていっても、ルカさんの顔はしっかり見えた。よし、もう泣いてない。元気だ。それでいい。
 まだ体中痛いけど、それでも、ルカさんが元気でいればそれでよかった。拗ねたような口を利くルカさんの腕を軽く引っ張ると、簡単に俺の胸に頭を預けてくれる形になった。うわ、本当にこの人小さいんだな、そう思うと自然と口元が笑ってしまう。

「何笑ってんだよ、つーか気持ち悪いんだよっ」
「はは、すいません。ルカさんて、何か年上って感じしないんですよね。ほっとけないし。弟みたいで。だから何でも手伝ってやりたいなって、思うんです。兄貴心というか、わかってください」

 そう言えば、ルカさんがそれ以上突っ込まないのをわかっていて言う俺は、とても卑怯だと思う。こう言えば、ルカさんは納得する。俺の突然の行動も、受け入れてくれる。弟や妹を国に置いてきた俺だから、ルカさん自身、誰かのフォローがないとどうしようもない行動をとったりする。
 俺は、すごく卑怯だ。こんだけ傷だらけにされても仕方ないかな、なんて自虐的なことも思えてしまうから不思議だ。もちろんあいつは殺してやりたいくらい憎いわけだけど。

「……わかったから、もう、無茶すんなよ……」
「わかってます。誰が好きこのんでこんな痛い思いしたがるんですか」
「んなの、知らねぇよ、お前だろ……」

 ふい、とやっぱり拗ねたようにルカさんが顔を背けた。やっぱり年上って感じはしなくて、ルカさんが嫌がって腕を跳ね除けるまでしばらく、ルカさんのさらさらで軽い髪に指を入れて頭を撫で続けた。





extraよりもinterludeの方がきっと収まりがいい。(本編でそこまで進んでないのにinterlude扱いですよ)(バカじゃないですか)(いいんですよ好きなんだから)


シンゴの行動は全部全部不自然なくらいがちょうどいい。
だって自分でそうしようと思ってそうしてるんだから。
酷い自己犠牲心の塊です。どうしようもないです。
できれば自分だって帰りたいけど、ルカ優先。守らなきゃいけないものが町にあるのもわかっていてルカに着いていった自分には帰る資格があまりない、くらいは考えているんじゃなかろうか。
もうとりあえずシンゴは、ほとんど最初から、頭の中はルカよりもぐちゃぐちゃでどうしようもなくて、それでもどうにかルカを国に帰さなきゃって気持ちだけで前を歩いてきた感じです。
そいでもってケレスせんせーにあんなこと言われてフルボッコタイムに突入した日にはもうどんな状況なんでしょうね!
ということでヤマト編に入るんですよ。
けどリベリオンのシンゴは意味不明で不自然で辻褄が合ってない感じが好きなんだ。あー、こいつ強い子だなあ。とか思えるから好きなんだ。
自分はどんだけ否定されてもいいし、ルカを罵倒するのも構わない。けどルカの前でそれを言うのだけは許さない。もう別人です。
ルカには心だけは綺麗でいてほしいんだと思うよ。ルカを守るために自分がいくら汚れてもいいとか思ってるお前の方が私は好きだと言ってやりたい。
俺はお前が好きだよー!!(かの名言(キモ)を汚してみる)


いやあしかしケレス先生素敵でした。
素敵なフルボッコでした。
シンゴがこんだけ言っても多分聞き分けるルカじゃありません。
なのできっと直に問い詰めてキレられてしまえばいいと思うよ、ケレスせんせーにもシンゴにも。
そんなことあったら余計シンゴは揺れるんだろうな。俺がもっと頑張るべきなんじゃないかとか思っちゃうんだろうな。


さて、椿さんやって秋臼さんの負担を増やそうと思います!(最悪)
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2007.09.02(Sun) | rebellion | cm(0) | tb(0) |

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