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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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いい加減にしなさいっ(もってけ!風)



 目を開けて、視界一杯に映りこんだ洞窟の映像にほっとして、まだ生きていることを知る。
 昨夜は大変だった。疲れて眠りたいのに、あいつに殴られて蹴られた場所が熱を持って、痛みを伴って、魘されながら目を閉じた。砂漠に来た一番最初、鞭打ち状態で暑さに晒されたルカさんはきっとこれくらい痛かったんだ、そう思った。
 もちろん、痛みはまだ全然引かない。それでも、昨夜の死にそうな痛みよりは幾分かマシだった。体、動くかな。腕を持ち上げて、手のひらを握って開いてを繰り返す。手は動く。手は動くけど、この重い感じからして、体を起こすことはままならないだろう。背中が痛くて仕方ない。

「ルカ、さん……?」

 いる。
 ちゃんと、いる。
 いつも通り、俺の隣にいる。
 けど何だかざわつくのは、俺が変なことを考えているからだ。


 ルカさんはこんな風に寝ないんじゃないか?


 なんて、妙なことを考えているから、心がざわつくんだ。
 寝るときの体勢なんて毎回違うし、自分じゃ覚えていないし、俺だってルカさんが寝てるところなんてそんなに見てないんだから、絶対これは俺の妄言なんだ。
 ちゃんと見ろよ、普通に寝てんだろ。普通に横になって、俺の方に顔向けて、寝てんだろ。なあ、納得しろよ。これ以上痛い目に遭いたいのかよ。
 もし、この人がこういう寝方をしない人だったとしても、それを追及して俺が痛がる理由がどこにある?
 けど、でも、ああ、俺は痛みを負うために来たんだ。痛いと思うために来たんだ。

「っ、ルカ、さ……」

 痛んで軋む体に鞭打って無理矢理起こして、隣で死んだように眠るルカさんの額に手を当てる。あったかい。ちゃんと生きてる。まずはその事実に安堵して、さらさらの茶色い髪を梳いて、その頬に手を当てて、
 
「………………」

 拭いた様子のない激しい涙の跡に、俺は。
 


 それ以上そこにいたら、俺は自分がどうなるかわからなくて、体の痛みなんて一瞬で忘れて駆け出した。これ以上ルカさんを見たらダメだ、俺は、あの人の息の根を止めてしまいたいと本気で思った。本気で、あんたなんか守る価値がない、死ねばいいと思った。俺が痛がる理由なんてどこにもない。あんたには俺が必要かもしれないけれど、俺にはあんたはきっと必要ない。
 違う、ダメだ、俺にはあの人がいなきゃダメなんだ。あの人が生きるなら、俺は痛いことにも苦しいことにも耐えられる。耐えられなくても壊れやしない。大丈夫、大丈夫だと思え。大丈夫、大丈夫、俺はまだ大丈夫、ルカさんだって、そんなに浅はかな人間じゃない、俺が言ったこと、きっと守ってくれた。あの涙は、きっと、国を思って、大好きな人のことを考えて、それで流した涙、だってそうとしか考えられない、そうじゃなきゃおかしい、それ以外なんてどこにも存在しない。絶対ない。




 万が一にも、俺が寝ている間に誰かに会いに行って、俺が寝ている間に何かが起こって、俺が寝ている間に気を失うだとかして、俺が寝ている間に誰かに部屋に放り込まれるだとか、部屋で倒れこむだとか、そんなことは、絶対、ない。




 この間俺があいつに酷くやられたオアシスで、俺は膝を折った。
 否定すればするほど、そうとしか考えられない気がしてくる。いいや俺の思い違いだ。涙くらい誰だって流す。いや、でも、だって、あんなに泣いたら、普通拭かないか? 無駄にプライドの高いあのルカさんだぞ? 寝ている間に流したとしても、幾筋も、あんなに流れるなんて、それじゃあ何なんだよ、何があったんだよ、『俺が寝ている間に』!!
 痛くても寝るなってのかよ、俺は自分とあの人を守るために、睡眠取るのも許されないってのか、ああそりゃあ随分な使命だなあオイ!!

「っ、……だ、大丈夫だよな、大丈夫だよな俺!! 俺大丈夫だよな!! 平気だよな!! こんだけボロボロでも動けてるもんな、平気だよな! うん、大丈夫、あと何か食ったら、全快、うん、全快!! 大丈夫、でもって、今度こそあいつをぎゃふんと言わせてやる!!」

 声に出した。

 おもってもいないこと

 だけど声に出した。
 声に出すだけでホントウになる気がした。
 そうやって、発声することに意識を集中させないと、壊れてしまいそうだった。
 今誰かに声を掛けられたら、俺はそれだけで、どうにかなってしま

「……何やってんだよ、シンゴ」

 った。

「あ、あ、はは、くうき、すいに、」

 声が出ているのかもわからない。
 空気なんて全然吸えてない。苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。

「まだ体痛むだろ? ちゃんと寝てなきゃダメだぞ」
「――そうですね、すげえ痛いですから、おかげさまで」
 
 あ、今俺、あれだ、……キレてる。

「……シンゴ?」

 こんな目ぇして、純粋そうに振舞って、実際この人はすごく純粋なんだけど、人の言う事聞きゃしねぇし、人のこと全然考えてないだけじゃなくて、自分のことにまで無頓着で。
 立ち上がってルカさんの頬に手を添える。びくんと肩が一度震えた。それと一緒に、表情がどこかぎこちなくなる。

「ルカさん」
「な、んだよ……」
「そんなに俺のこと嫌いですか? それとも単に襲われたかっただけ? 後者なら俺がいくらでも相手したのに、ああ、あれですか、ああいうの好きなんですか? そうですよね、そういう方が慣れてますからね」
「っ、シンゴ、下手なこと言うと、俺だって怒るぞ……!」
「っはは、何言ってんですか? それ、俺の台詞でしょう?」

 俺の怪我が全然治ってないからと言っても、華奢が売りのルカさんと俺とじゃ体格が違いすぎる。この人は、俺を怒らせたくて仕方ないんだ。それなら俺だって怒ってやろう。

「あ、会ってなんか、ない!! 約束っ、したから、会ってない!」
「……ねえルカさん、俺、昨夜起きてたんですよ。痛くて寝れなかったから」

 もちろんハッタリだ。痛みは確かにあったが、疲れていてとても起きてなんかいられなかった。だから、馬鹿じゃないなら否定し続ければ問題ない。部屋にいなかった=あいつと会っていた、なんて証明はできないんだから。
 でもこの人は、絶対うろたえる。後ろめたいことがあるから、普通を装っていても、絶対にうろたえる。想像通り、ルカさんは言葉に詰まって俯いた。
 今、背筋がぞくぞくしている。この人、俺には勝てない。俺の勝ちだ。 

「何の話、しました? 話にならなかったでしょう? 自分がどれだけ浅はかで馬鹿だったか、思い知っただけでしょう? それをあんたに教えてくれた点においては感謝してもいいかもしれないな、ほら、あんたは大して殴られたりしなかったんだろ? まああんた、結構勘違いしたまま突っ走るから、呆れて殴るのも面倒だっただけかもしれないけどさ。俺はかなり怒らせてこのザマだけど、あんたへの仕打ちは? あいつ結構優しいんじゃねぇの? だってあんた、慣れてるんだし? 酷くされるのが好きだから、俺があんだけ止めたのに馬鹿みたいに自分から会いに行ったんだよな? おめでたいよホント。尊敬する」

 相手の目が、俺の目を見て離れない。 
 どんだけ今、自分が、今までからは考えられないくらい冷たい瞳をしているのか。それを今、間近で見ているこの人の恐怖は、想像に難くない。
 かたかたと小さく震えだす細い体を見て、きっと、昨夜あっただろう何かより余程今の方が怖いのだろうと悟る。そりゃあそうだ、この人、すげえ慣れてるんだから。お目にかかったことはないが、少し前までは自分でさらっと言っていた。生きるためだと。
 その頃のルカさんは本当に強くて、あの子に会ってから、少し弱くなって、ああ、俺が側にいてちゃんと、前を向けるようにしてあげないと。俺はそのためにここに、……あれ?
 
「あ、……う、あ、ああ、」

 俺、さっきまでこの人に、何言ってた?
 なあ、俺、何言ってた? 激情に流されて、何言ってた? 何言ってた!?
 傷つけた!? 俺が、傷ついてほしくないとあれだけ願って、俺こそが、俺が、俺自身が、この人の心を穢した!?

「あ、あああ、ああああああ、ち、違いっ、違います!! 忘れてください、お願いします、忘れてください!! こんなこと、俺、嫌だ、違うんです!!」

 ルカさんの肩を掴んで、何度も何度も謝罪する、懇願する。許してほしいと。悪かったと。忘れて欲しいと。
 ルカさんの驚いた顔が見える。それと、どう声をかけたらいいかわからなくて、とりあえず、シンゴ、と呼んでくれる小さな声。

「あ、俺、俺っ、違うんです、忘れて、本当に、忘れてください……!! 俺、何言ってるか、もう、本当に、すいません、忘れてください!!」

 涙が溢れて止まらなくなる。声も掠れてきた。全身が痛む。何よりも心が痛む。
 そろそろ俺、ヤバいんじゃないか? もう、ヤバいんじゃないか? 膝を折って、砂を掴んで、熱い砂に何度も額を擦り付けて許しを乞う。許して、許して、もう辛いんだ、だからもう許して。俺が言ったことで負った傷を、何十倍にでもして返してくれていいから、だから忘れて、許して。
 あんたがどんな人でも着いて行くから。どんな無茶しても、俺がちゃんとフォローするから。だから、どうか傷つかないで。どうか心を曇らせないで。前だけ向いて。

「ごめんなさい、すいません、許して、ください……!! お願いします、忘れてください……!!」
「も、いいから、シンゴ、何でお前ばっか、ひとりで痛がってんだよ、なあ、忘れる、忘れるから、もう、シンゴ……! 何で、お前、だって、悪いの、俺じゃないか……!!」

 俺が、俺の気持ちに限界を感じて泣いている。
 どうしようもないこと、わかっている。俺にはこうするしかないんだって。
 身動きがとれなくて、吐き出すこともできなくて、壊れることも許されなくて、俺は、今はもう、泣くことしかできなかった。






内容が内容なのに伏せる気ゼロらしい。
や、秋臼さんとこに献上してもよかったんだけどこんなもん人様のとこ置いてけねえよ、という、ね。


黒慎吾の一人勝ちかと思ったらちゃんと理性を取り戻したらしい。
シンゴはいつもそれが辛くて辛くて仕方ないらしい。
もういっそ全部本音ぶちまけたら楽なのに、やったらやったで↑こういう風に理性取り戻して意味不明になってしまいます。
二重人格状態。とりあえずお前本編進めろよという。
いいじゃない、私まだ19だもの! モラトリアム期間だもの!
書きたいもの書きたいうちに書かないと忘れるんだよ!!
ていうか砂漠って一番最初の滞在地のはずなのに、こんなところで既にボロボロで、この子私の予想より相当早くくたばるんじゃないかしら。
簡単に言うとうつ病だよなあこいつ。リアルでやだな。
そろそろ殺してくれとか言い出しそうですよね。常に思ってはいそうだけど。


椿は根っからの性格悪お姫様だけど、みのりは多分王子様気質だな、と思う。
この子学芸会とかで王子様役頼まれるタイプだよ……!
可愛いけどカッコいいんだな、多分。タっくんの血入ってるからヒーロー系なんだな。

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2007.09.04(Tue) | rebellion | cm(0) | tb(0) |

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