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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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interlude-Ⅳ――report


「ヤーマトはんっ」

 突然陽気な声が耳元で聞こえた。が、いつものことなのでヤマトは別に驚きもせずに上体を起こす。寝台が音を立てて軋んだ。音からして外は吹雪いている。今着ている部屋着も厚手なのだがそれでは足りないだろうと寝台を下りて上着を羽織った。それから、同じ寝台の隅で丸くなっている影を確認してから、声の主を連れて部屋の外へ出た。 

「寝てるところに黙って入るなっつっただろ、仮にも男女だぞ」
「何を仰いますの、どうせ何もしとらんくせにぃ」
「俺の機嫌が悪くなったことないのを光栄に思えよ、ツヅキ」

 ヤマトは部屋の扉に寄りかかると、軽く髪をかき上げながら目線だけで部下であるツヅキに本題に入るよう促す。ツヅキの笑顔はいつも陽気というか、深刻さを感じられない。深刻でない場合がほとんどというせいもあるかもしれないし、その鮮やかな髪の色が影響しているのかもしれないが。

「今日明日中にお迎えする予」
「もういい」

 ツヅキが言い終わる前にヤマトはそう制止の言葉を掛ける。予想はしていたが実際に聞くと腹が立つのだ。こちらに分が悪い時には大体吹雪く。今日もそれが当たってしまった。
 ヤマトは組んだ腕に自身の爪を食い込ませながら怒りを抑えていたが、ツヅキは不満そうな表情を隠さない。

「部下の話をちゃんと聞かへんなんて上司失格や、ヤマトはん?」
「虫が籠から2匹逃げ出したって話だろ」
「ええまあ、最初は」
「最初?」

 不思議そうなヤマトに気を良くしたのか、ツヅキは嬉しそうに話を進めた。
 虫が2匹逃げ出したのが本質だ。おそらく結論としてはそれ以上でもそれ以下でもない。その結論だけでヤマトは十分不愉快なのだ。だから、隣国からその虫を譲り受けて、生態をきっちり調べてから死に様まで記録しようと意気込んでいた。これはこちらの企画倒れではない、向こうの管理責任に問題がある。

「逃亡の手伝いなぞしおった悪ガキがおるとかおらんとかゆー話なんやけど」
「ほう? じゃああのイカレた国王様はあの虫けらが俺のもんになるまでちゃんと捕まえてるつもりだったと?」
「実際はどうだったか分からへんけども、話に聞く限りじゃあ抜かった様子はない。しっかり毒も盛ったみたいやし、枷かて自分ひとりではどうすることもできんものかと」
「手伝い、ね……」

 流石にあの国も被害を受けていることだし、そう簡単に逃げられるようにはしていないだろう。となれば手伝う人間がいるというのは一番考えやすい線なのだが、どうも納得がいかない。

「……商人の兄弟が云々って前にお前調べてきただろ? あいつらか」
「いやあ、あれはわざわざ赴くタイプやないですよ。自分が万一捕まって殺されでもしたらおじゃんやないですか。リスクが大きすぎる」
「委託する方がよほどリスクが大きいと思うのは俺だけか?」
「そんなこと言うたって、仲間がおったっちゅうんがこっちと向こうの共通見解やし」
「そもそも、逃げられたなら仲間とか目撃しててもいいだろ、向こうの兵士。まさか牢の前に見張り置かないでちゃんと拘束してたとか主張すんならどういう死体にすんのかも若干変わってくる」

 どんな事情であれ生命活動停止してもらいますケド。
 欠伸交じりにヤマトは呟いた。

「それが兵士ほとんど残っとらんのですよ」
「逃げられた上に皆殺しときたか。笑い話にもならないな」
「いやいやあ、面白いのはここからで! ……最終的に虫を逃がす指示を出したお方があの国の執政官や言うやないですか。これはおもろい話ちゃいますか?」
「執、………っはは、あの人痛い目見ないと権力ってもん分かんないのかね。それとも損得の価値判断ができないと? 精神科でも勧めないとな……!」

 ぐっと拳を握って、手の動作だけは壁を叩こうとしていたが、実際はそうしなかった。下手に大きな音を出せば彼女を起こしてしまう。ただでさえ疲れる生活を強いているのだ、眠っている時くらいは体も心もしっかり休ませてやりたい。
 怒りを流すように腹からふうとため息をつく。予想できなかったとは言わないが、こうなる確率は高くなかったはずだ。この国でヤマトのすぐ下にいるツヅキはこの事態を憂うべきポジションにいるが、その表情は余裕あるものだ。起こるはずのないどんでん返しに、というよりは、トップとしてのヤマトの表情が苦痛に歪む様を見ているのが面白いらしい。

「……その悪ガキっつーのは、結局何者だ」
「さあ? まあ、あの商人と何かあることは確かやろうけど。あの盗賊と繋がりがあるとは考えられへんし。命担保に金でも借りてるとか……。今入ってる情報やと、2人とも俺らとそう年変わらへんらしいし、ご愁傷様としか言いようがあらへんなぁ」
「……2人とも、年が変わらない?」
 
 盗賊2人を助け出せる力があって、ガキと形容されるなら確かに自分たちと年はそう変わらないだろう。それに、2人? 2人って。
 そう思うと、ヤマトの中で引っかかる映像が何度も流される。

『……動けるの俺だけだし、俺がどうにかしなきゃ、あの人も死んじゃう。あの人も俺も、こんなわけわかんないところで死ぬわけにはいかないから』

 自分と同じくらいの年齢で、身長で、どうしようもなく固い決意をしていた目の。
 『あの人』と指すのだから、その相手は1人だ。そいつが回復すれば、人数は2人で合っている。でも理由がわからない。何かとてつもない事情で、全く知らないこの土地に来たのだろうことは分かる。だからって盗賊と通じる理由なんてないはずだ。
 
「……さ、どーします? ちなみにヤマトはん、今日は昼から副議長はんとこのご令嬢と会食なんつー面倒なもんもありますなぁ。若くて人気あるなんて羨ましいわぁ」
「黙れよ馬鹿。……お前、地下で待ってろ。着替えたら行く」
「野暮なことやと思いますけど、オシゴトは?」
「んな気分じゃない。付き合えよ」
「おー怖。これやから権力者サマは」
 
 呆れたように、茶化すようにツヅキは言い、にっと口角を上げると、お待ちしてます、と告げて長い廊下を歩いていった。向かう方向は、地下へと続く階段のある場所。
 ヤマトも再び寝室の扉を開いて、これからどうしてくれようかと思案するのであった。





記事消えた。


なのでリベリオンだけ上げ直し。
他のは何上げてたかよくわかんないからもういいや。
ご近所物語のカテゴリが0になってるから多分あれが消えてんだろうなと思いつつ、恥さらしだし……!!
書きたいけどね!!
いや、リベリオンもかなり恥さらしなのですが、まあここまで続いてるんだし上げておこうと。
マジでFC2ふざけんな。記事データ消えるっておかしいだろうがと言いたい。

各話のゲストの皆さんとキャラの親御さんには大変失礼をしています。
偽者警報随時発令中ですが寛大な心で許してやってください。
あー面倒だった。
interludeはタイトルメモってるんだけど、本編のタイトルはメモってないもんだから。
メモるか。ちゃんとバックアップはとっといた方がいいですね。
私リベリオン画面直打ちで記事データ消えたらもう書く気なくすもん。

ヤマトのとこ入る前に入れたい話があるのでそれも書きたいんだけど、どうやって砂漠出るかが(略)
もう何気に10話越したので、そろそろちょこっとナオのエピソード入れたいなあとか。
お風呂入ろう。
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2007.10.02(Tue) | rebellion | cm(0) | tb(0) |

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