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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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そのまたつづき


「――椿はどうしてる、って、言ったよ」

 椿と入れ替わりに樹理が風呂に入った。ふわふわの桃色のタオルで髪の水滴をとりながら、椿は少し驚いたように目を見開いて流風を見た。
 薄いオレンジのパジャマに身を包んだ椿は、そのまますたすたと流風のいるソファーに近づくと、流風の右隣に遠慮なく腰を下ろす。ふわりとシャンプーの香りが漂った。

「父様が?」
「そう」

 驚きとその他諸々の気持ちが入り混じった複雑な表情で、椿は髪を拭く。
 実際本当に複雑なのだろう。椿だって父親に会いたくないわけではあるまい。

「……お前が会いに行ったら、少しは何か変わるのかもしれない。ここまで母親に似て育ったんだから」
「おじさまの育て方が良かったのですわ」
「んなことないって。お前も樹理も勝手に育ってくれて俺はありがたかったよ」
「おじさまの手を煩わせずに済んだのなら、それは嬉しいことです」
「煩わす、なんて言葉小五が使うもんじゃないぞ、椿」

 右手の人差し指で、椿の頭をつんと突いてやると、うう、と椿がじとりと流風を見る。
 流風も金持ちというわけではない、お嬢様らしい育て方などできなかったから、椿は口調だけがお嬢様じみているがその他の反応は一般家庭の女の子と変わらない。そこがまた、外見と相まって母親を思わせるのだ。

「……だって、卑怯ではありませんか。父様はおじさまと同い年で、おじさまだって生涯の伴侶を失われて、なのに樹理さんと私を一人で育ててくださいました。なのに父様だけがああして一人でいつまでも悲しみに暮れて、私は五歳で一人でこちらに来たというのに、戻る時もまた私からなんて。それではいつまでも父様は戻ってこないような気がして」
「……そりゃ、ごもっとも」

 そして正直、椿の考えの深さにも驚かされてばかりだ。
 確かにここで椿が会いに行っても、何も変わらないのかもしれない。一時的な変化は訪れても、芹沢大和という男はきっと、椿の中にどこまでも自分の妻を見出すだろう。それではいけない。それでは、誰よりも椿が可哀想だ。

「父様には長い長い時間が必要なのだと思います。……私は父様を見捨てる気は毛頭ありませんわ。離れていても生みの親ですもの。もちろん、おじさまに寄せる気持ちが大きいのは致し方ないこととしても。ですから、私は今の生活に何の不満も抱いておりません。父様がいつか、“私”を必要としてくださるなら、父様がきっと迎えに来てくださると信じています」

 ほんの少し照れくさそうな表情で椿は微笑むと、軽く首を傾げた。純粋にこの子は可愛いと思う。こうして一般の家庭に育てられてなお、いつか芹沢に戻るためと自分でたくさん勉強をしていることも、流風は気付いている。年齢に見合わない言葉遣いを頑張ってしているのも、おそらくはそのためだろう。いつか戻ったときには、全力で父の手伝いをするつもりなのだ。

「……手放すには惜しい、いい娘だよ」
「愛するおじさまにそう言っていただけて光栄ですわ。父様が戻られた際には、行かないでくれ! と泣いて縋っていただけるようにこれからも精進いたします」
「今大和が戻ってきても俺は泣けるね。俺の娘持ってくな、って」
「まあ。楽しみですわ」

 くすくすと上品に笑う椿の、まだ湿った髪をくしゃくしゃ撫でてやると、椿は嬉しそうに身を捩った。
 樹理が風呂から上がったのはその直後で、椿や流風と揃いのライムグリーンのパジャマ姿で大きな叫び声をあげると、急いで二人の間に割って入った。

「なんだよお前、ちゃんと髪拭けよ樹理」
「うるさいっ、何お父さん娘に手ぇ出してんだよ!」
「血繋がってないし」
「カンケーない!!」
「樹理さん、私がお母さんになるのがそんなに嫌ですか?」
「とーぜんだろ!!!」

 これはこれで随分ひねくれて育ったもんだと苦笑していると、不意に携帯の味気ない着信音が響いた。流風のものだ。
 じゃれあっている椿と樹理はそのままに、電話に出て自室へ向かう。ディスプレイに映った名前は、

『流風先輩! 俺です!!』
「わかってるよ」

 高校時代からの後輩、野島慎吾であった。





 その週の土曜、慎吾は自分の息子であるルカを連れて水城家へ遊びに来た。椿が一番下、その一つ上がルカ、椿の二つ上、ルカの一つ上が樹理で年も近く、こうして会うことも少なくない子供たちは話に遊びに盛り上がってしまい、結局慎吾もルカも宿泊する運びとなった。こういう時だから子供は風呂に入ったら二階で好きにすればいいと二階を開放し、今はどこかの部屋でゲームでもして遊んでいるのだろう。椿の部屋は散乱しすぎておそらく入れないからそれ以外の部屋で。

「樹理君の中学入学祝い! と思って来たんですけどね。泊めてもらっちゃってすいません」
「いいよ別に。たまにはいいだろ」
「先輩が寂しいってんなら毎週でも!」
「たまには、っつっただろ! た・ま・に・は!」

 流風は慎吾と向かい合って缶ビールを手に近況を語り合っていた。子供は子供、大人は大人の時間というわけだ。体育会系だけど酒あんま好きじゃないんですよねー、と笑いながら慎吾は缶を口に寄せる。でも大学時代に相当鍛えられたのだろう、高校時代の慎吾のままなら酒も強くなかっただろうが、現在の慎吾は酔っている素振りさえ見せない。

「樹理君、もう中学生ですか」
「ああ」
「なんか、だんだん先輩に顔似てきますね」
「そうか? 俺はお前の子供の方が自分に顔似てて不気味だ」
「それは俺と先輩が前世からの縁で結ばr」
「はい黙れよお前」

 慎吾の中身は相変わらずで、これだから昔からうざったい部分も当然あるのだが、これ故に救われている部分もある。
 帰国当初は樹理の存在を誰にも知らせるつもりはなかった流風だ。こうして今樹理の話題を慎吾とできているのも、不思議な感じがする。

「……葉山先輩が亡くなって、お葬式で初めて樹理君見て、あれからもう六年くらいですか。早いですね」
「……ああ」

 樹理を知り合いの目に晒すことになったのは、椿の母が亡くなったことがきっかけだった。流風自身動揺していたこともあって、樹理を隠すなどという選択肢が頭の中から消えうせたのだ。葬式で樹理の手を引く流風を見て、慎吾はひどく驚いていた。

「先輩が金髪の子連れてんですもん。そりゃあビビりますって! 独身だからいい人いないかなー、とか軽口叩いてたし余計に」
「独身なのは事実だ」
「そりゃないですよ。強がりにも程があります」

 流風が馬鹿ではないことを一番知っているのが野島慎吾で、だからこそ慎吾は樹理の存在をただの“若気の至り”などという言葉で片付けようとはしなかった。大和と同じように、樹理を自分の子供のように可愛がってくれる。慎吾は仕事柄休みが不規則で、平日家にいたりすることがたまにある。樹理がまだ幼い頃はそういう日に構ってもらったりもしていた。使い勝手のいい後輩という言い方もできるのかもしれない。

「……ヤマト先輩は、まだ?」
「何か動きがあればお前に一番に報告してるよ」
「……俺たちはともかく、椿ちゃんだけでもどうにかしてあげられたらいいんスけど」
「いいんだよ、いざとなったら俺の愛娘だ」
「あは、お父さん板についちゃったんですね。でも先輩が父親、って、高校の頃は全然考えられなかったけど意外と似合ってます」
「そりゃどーも」
「どこぞの事務所のアイドルみたいな生き方すんのかと思ったら、あそこの一流タレントみたいな人生送っちゃって」
「自分の子供はいても養女はないだろ。俺の方が賢いしスポーツもできる、格上だな」
「否定しません」

 そう言う慎吾の表情は、どこか子供の自慢話をうまくスルーする親のようで、お前の方が余程板についてんじゃねぇの、という気持ちを流風はビールと一緒に飲み込んだ。






もうこっから先思いつきません。
ただ、流風を「嬢ちゃん」と呼ぶ暫定中井ボイスのタっくんはいつかまた書きたい。すいません最近流行のウイルスに頭やられてんです。

大好きなサイトさんがメインジャンルの他に絵描いてるー、と思ったらロマンチカww
しかも野分とヒロさんだと……? なんだそれ釣りか。

昼間にアニマックスでバサラ3話やってて食い入るように見てしまった。3話の筆頭は今期アニメで一番美しいと思ってます。下手な萌えアニメの女よりあの袴姿のが余程美しいじゃないか。
あれが歴史キャラじゃなくて何か別の和風ファンタジーで名前も全然違うキャラだったら私100%二次創作に走ってると思います。かすがより筆頭の方が断然エロいとか、やはり色艶は露出度で決まるもんじゃないんだな、と思いました。露出度で決まるならあの世界の1位はどこぞの利家さんですかね、光秀さんですかね。ごめんなさい3話は大好きな声の森田がいらっしゃるので更に神がかってます。
取りあえずタっくんの声を暫定的に中井氏にすることで落ち着いてます。けどタっくんは変な英語使ったりマヨラーだったりしないです。筆頭の性格と、マヨラーの職業をちょっと拝借します。
ぜひどこかにガオモンを入れたい。イエスマスター!

そして話は正直先に進まない。
流風とその周囲の人々のifストーリーを書きたいのであって、大和が復活する瞬間を書きたいわけじゃない。椿は書きたいけど大和はどうでもいい。
最近伊藤健太郎に触れる機会が少ないからかテンションが上がりません。6月にはコルダの続きがあるはず。頑張ろう。土浦とか好きです。
中井氏と伊藤氏の兄弟とか考えるだけで滾るんですけど!(爽)
滾った結果、どうでしょうの安田さんのように鼻から牛乳を大リバースしそうです。私の場合牛乳でなく血になりそうですが。

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2009.05.28(Thu) | ほんとうのさいわい | cm(0) | tb(0) |

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