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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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それでいいの



 すう、と深呼吸。ドアの向こうには多分男がひとりきり。
 覚悟を決めると、ルミはノックもせずに扉を開けた。ベッドの端に腰掛けていた男、大和は突然部屋を訪問したルミに目を見開いている。

「よっ、おにーさんおひとり?」
「何だよいきなり」

 ルミの想像通り、大和は少し困ったように笑って言った。なので、押し通さんばかりの明るさで、ルミは両手を顔の前に上げた。

「ふたりで飲もうかと思って」

 その手には、階下から奪ってきた缶ビールが二本。






 二泊三日の予定の旅行、その初日だ。朝早くに出発して、昼過ぎには要の家の所有する別荘に辿り着いた。
 それから水着に着替えて泳いだり遊んだり。みのりとの接点があまりなかったルミにとってはビーチバレーでかなり距離が縮まったと感じたし、普段会うことのできないルネからも声援をもらえて嬉しかった。
 
「それでさ、あの時の鳥尾のスパイクすごかった!」
「あのガタイだからな。へなちょこのがすげえよ」
「あれちゃんと拾ったし、あんたも割とやるわよね」
「俺が綺麗に上げたのにお前がスカったんだろ」
「うるさいっ」

 大和の隣に腰掛け、今日の思い出話をする。話の合間に缶に口を付けるが、ルミがちらりと横目で見る限り大和の缶の中身はそう減っていないだろう。
 なのでルミは更に思い出話を進める。あの時ボール拾おうとして転んで痛かった、シーマスの野次が逐一うるさかった、その全てを大和が微妙にフォローしてくれていた、と思い出話は大体大和への褒め言葉で締めくくられる。最初こそ上機嫌だった大和も、この不自然さに気付いたらしい。缶を口に運ぶ手を止めて、じっとルミを凝視し、それから息をつく。

「俺を持ち上げたいわけじゃねぇんだろ。何の用だよ」

 今、階下ではリビングで残りのメンバーが騒いでいるだろう。大和のいる部屋には他に冬二とシーマスが寝ることになっている。逆に、ルミは椿とみのりと同室だ。リビングに全員が集まるから、わざわざルミがビールなどを持ってここまで来ることには何かあるとわかっているようだった。
 缶を両手で弄びながら、うん、とルミは小さくうなずく。

「ちょっとヘコんでんのかな、って思って」

 大和の目が、少しだけ大きくなる。

「俺が? なんで」

 うん、とルミはまたひとつ頷いた。

「椿ちゃん、一番に気付けなくて」

 浮き輪に乗って波に揺られ、気付けば沖合いまで流されてしまっていた椿。ビーチバレーで遊んでいた大和は、それに気づくのが遅れた。気付いた時には既にシーマスが海へ飛び込んだ後だったのだ。
 それから大和は少しだけ調子を落としているようにルミには見えた。だからこうして今も部屋にひとりでいるのかもしれない。
 今度は大和は何も言わなかった。

「家を大事にするってことはさ、人を大事にするってことよね。人がいなくちゃ、名前だけじゃ家は続いていかない。椿ちゃんもあんたも、芹沢が大事だからお互いを大事に思ってる。それはあたしも分かってるよ。それに椿ちゃんは大和の妹分で、ずっと近くにいたし」

 椿の変化に気付いてやれるのは自分だけなんじゃないかときっと大和は思っていたのだろう。それが、大和よりも先にシーマスが気付いたから、そのショックもあるのかもしれない。
 
「ゲームは負けちゃったけど、結構いいとこまで張り合えたと思うし、あたしは楽しかったんだよね。で、椿ちゃんはシーマスが助けてくれて円満解決! って思ってる。なのにあんたがちょっと浮かない顔してるから、それは何か、あたしだけ空回りしてる気分になるの」
「何で俺が椿のことでそんなしょげなきゃなんねぇんだよ」
「それは大和もよく分かってないんじゃない?」

 はぁ? と大和は眉根を寄せたが、これは言い得ていることだとルミは思っている。
 どんなに頑張っても理解の外にあること。自分はほんの二十年ほどしか生きていないのに、芹沢というふたりのバックグラウンドだけは何百年と続いている。それを守ることへの義務感が、互いの関係を曖昧なものにしてしまっているのだろう。

「恋愛感情じゃないのは分かるのに、単に家族って割り切るのも難しい。だから先越されるとちょっと複雑になっちゃったりして。あたしは外の人間だから、あんたと椿ちゃんはそういう風にこれからも生きてくんだろうなって見えるの。あたしと椿ちゃんどっちが大事なんだろうなあ、なんて変な心配もしたりしない」
「当然だろ、俺が好きなのは、」
「あたしでしょ? 分かってるもの」

 大和が信じろと言うから信じている。嘘など言わない男だから、疑ることも面倒だし必要が無い。だから今日のような出来事があったとしても、不必要に不安に駆られることはないのだけれど、ルミが何よりも嫌だと思うのは、信じろと言った大和が自ら芹沢としての線引きをしてしまうことだ。そうなってはその先にルミが踏み込むことなどできなくなってしまう。大和が自分と椿の関係性についてよくわかっていないままでも構わない。未だに許婚のように振舞っても気にしたりはしない。ただ、芹沢大和としてオープンであってほしい。閉ざさないでほしい。それだけだ。

「あたしのこと好きって言ってくれて、家のことも椿ちゃんのことも大事に思ってて、今日みたいなことでちょっとショック受けてるあんたは、スパイク決めたりブロックしたりするより、正直すごくかっこいいと思う。それがあたしが好きな、芹沢背負ってる大和、って感じするし。あんたが芹沢大和ならずっとそのままでいいから、閉じこもる方がらしくないわよ」

 とは言え、大勢の前でこんな台詞を言える気もしないから、リビングで落ち込まれるよりは都合がよかったのだが。そんな心の声は仕舞っておくことにする。
 ルミの言葉をすべて聞き終えると、大和は黙って缶に再び口をつけ、何口か中身を飲んでからルミに向き直った。しかし口は開かない。ただ黙っているというよりは、何を口にするべきか迷っているように見えた。ルミも急くつもりは毛頭ない。何を言うだろうか、頭の中で粗方の見当をつけながら、大和が口を開くのを待った。

「……やっぱりお前が好きだわ」

 一分ほど経ってから、絞るように大和はそう言った。その言葉にルミは顔を綻ばせる。今までで一番気持ちが篭っているかもしれない。

「言うと思った」
「エスパーか」
「大和って会話のパターン少ないんだもん」
「庶民に合わせてんだよ」
「さいですか、ありがたいですねえ」 

 気持ちが篭ってねぇんだよ、と大和は笑って言い捨て、缶の中身を今度は一気に飲み干す。調子が戻ったらしい。
 飲み終えて中が空になった缶を少し強く握ればべこりとすぐにへこむ。べこべこと音をさせる缶を手に、大和は立ち上がり、戻るぞ、とルミに声を掛けた。ルミはまだだいぶ缶の中身が残っていたが、階下ではドンちゃん騒ぎが続いているだろうから心配はなかった。続いて立ち上がる。

「明日も楽しくなるといいね」
「それよりも俺は二日酔いが心配だ」
「あんたらは自制って言葉を覚えるべきよ」

 大和の背中に向かってルミは声を掛ける。冬二やケレス、シーマス、要、みんな同じように大柄で背中も広いけれど、これほど押してやりたくなる背中はない。まだ縋るには早いような、そんな気がしている。そんな自分の思考にくすりと笑いを漏らしつつ、ドアノブに手をかける大和の背中を押して急かした。








大和の背中はしがみ付きたくなるとか縋りたくなるようなのじゃなくて、押してあげたくなる背中。
ケレスさんは縋りたくなる背中をしてるんだと思います譲れません。


ルミはかなり強かな子で、大和の弱い部分をめいっぱい打ち出してるからすごく強い子に見えるけど、大和がいなかったらすごく普通な子なんだと思います。背伸びしてるのかもしれない。大和って特別な家に生まれた普通の子だから、ルミの背伸びにもなかなか気付いてあげられない。自分ばっかり辛いような気がして、ルミに甘えてばっかりで、それが大喧嘩の理由になっちゃうのかもしれない。ルミは自分が背伸びしてるのも、大和がそれに気づいてないのも分かってて、それでも大和が自分の好きな「芹沢大和」でいてくれるなら頑張れる、と思ってる。
だから大和がルミとの間に芹沢としての線引きをしてしまったらルミは背伸びもできなくなる。シーマスさんのからかいひとつでも潰れちゃうかもしれない。だって勉強も出来てカッコイイ人たちの中に見た目も何もかも普通な自分がいて、大和がいるから頑張れるのに、大和ナシで何か言われたらいろいろ挫かれちゃいそうです。
大和がかなり依存してるけど、実質的には相互依存なのかなあという感じです。
椿のことに一番に気付けなかったことでちょっとショック受けてる大和はカッコイイ、というのは私が思ったことなのでそのまま言わせてみた。「何ショック受けてんのよ、らしくない!」って言うのはちょっと違うな、と思って。椿を大事にすることは家を大事にすること。家だけのためではないけど、いつか一番上に立つ者として、変化に気付けないことを悔いるってのはいいな、と思ってしまった。
書いてて思ったけど、大和がルミ好きなのもそうだけど、逆もすごいなあ。芹沢を背負ってる大和が好き、って本気だなあと思った。他人事です。
書くかわからんがどでかい喧嘩して、ちょっと疎遠になって、で、ルミが今までどれくらい頑張ってたのか気付いてあげられる男になってくれ、大和。いつまでも押してやりたい背中じゃダメだぞお前。ケレスさん見習って縋られてみろ!!
それと、ルミは大和じゃなかったらアンドゥーなんかぴったりだと思います。(笑) ご近所ね。
普通同士でなかなかいいんじゃなかろうか。年の差あるけどひとつだし。


そいで何故か本筋のアンドゥー妄想をしたんですけど。(何いきなり)
部長が書いてる紗央ルートの話で、アンドゥーがいろいろ頑張ってくれちゃったりしてたけど、ああいうのがアンドゥー的には「ああ、空回りしてるなあ」って自分で思っちゃうものだったらいい。
多分ツキ高設定の紗央って場慣れしてて、今まで言い寄ってきた男とかみんな紗央を喜ばせるためにちょっと凝った演出とかしてたりしたんだ。アンドゥーもそれを目指したいんだけど無理、と。
紗央はそういうの欲しくない。当たり前に近くにいてくれる人が欲しい。当たり前のことを当たり前にできる人がいい。約束を守ってくれる人がいい。慢心しないで精一杯自分だけ見てくれる人がいい。
だから空回ったアンドゥーって紗央にとってはどストライクなんだろうな。とか思った。
ご近所とはえらい違いだ。


夜だったら大丈夫だから、って別荘出て浅瀬歩いてみたりする紗央も書いてみたかったんだけど、どうしても大和とルミがよかったもんで。
居間では大騒ぎしてたけど、「そういえばヤマトとルミちゃんはー?」みたいにシーマスさんあたり言い出して、部屋で何かいい空気になってんのかも、そういやビール持ってってたぞ、えー遂にルミちゃん夜這いかけちゃうとか!? みたいなくだらない流れになってて、大和がドア開けたら勢ぞろいしてたりしたら楽しい。「どう考えてもあの流れはキスの流れでしょ普通!! これ以上廃るところのない男が更に廃れてくよヤマト!!」とかシーマスさんに言われたら楽しい。
もうね、大和とルミはね、気分は熟年なんでそういう初々しいの要らないんです。本筋の空奈央くらい以心伝心が標準装備なんです。


起きてからいつきのストーリーモードやったら、ノーマルは取りあえず筆頭といつきが脳内公式になった。(笑) 小十郎が好きすぎてどうしよう私! いつきストーリーの伊達戦は未来の姐さんの品定めしてるようにしか見えない、と妹と騒ぎました。ていうか東北地方が好きだ。松茸に命かけるかすがとかも好きだ。いつきストーリーで、これまで細すぎるだのエロいだのばっかり言ってた筆頭が初めてカッコよく見えました。あ、この前のアニメはカッコよかったですよ。蘭丸くん戦。
そしてサンデーに出会いましたがあまりに弱くてお話をいろいろ聞く前に撃破してしまった次第。ちくしょう、せっかくのサンデーが!!!! 日輪のくせに!
まつねえちゃん可愛い美しい……!! 元親さんのところはインスタントラーメンが似合うね、と妹と合意。種類豊富そうです。だから家庭の味に餓えてるんだと適当判断。料理教わりたいって言ったいつきに感動しました。あおいおさむらいに何あげるのかな? うふふあははと思ったのは私だけではないはず。
そして二次創作サイトさんでのサンデー→ザビーのフラグの多さに感動した。まあ確かに恋してそうですよねサンデー。


今度はアメリカ旅行直前の紗央とか書きたい。真性ヤンデレのあの子とかな。
なんか、ケレスさんの実家までタクシーで行って、家入って実際に会うまで親云々が頭に無いのも紗央っぽいかなと思った。で、「ちょ、ちょちょちょ!!」とか騒いで一旦外に出て、「あんたいつから親いたのよ!!」とか意味不明な抗議受けるっていうのもひとつ。(何) より可哀想な感じになりますね!
夜は緊張して寝れなくて「眠れないんだけどっ」でケレスさんの部屋乱入は当然だと思ってます。


さて、もう寝ようかな☆

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2009.06.15(Mon) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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