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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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きづき 1




「ええええッ、A組も喫茶店なの!?」
「なんだ、C組もか」

 屋上で昼飯を食う俺と流風に乱入してきたのが葉山だった。とはいっても、夏休みが明けてからというものこのパターンは結構多くなっていた。まだちゃんと話すようになって三ヶ月程度だが、流風という共通の人間がいることで、時間の短さはカバーできているようだ。最初は貸し借りから始まり、祭に誘ってみたり乗ってきたり。葉山ルミという女は馬鹿には違いないが、変に抜けているところや変に優しい部分があり、単なる馬鹿と捨て置くのが惜しい。つまり、なんとなく、面白い人間なのだ。同級生ぶん殴って遊んでるような俺だ、どこから聞きつけたんだか知らないが、その話を知っているなら俺になんて近づかなければいいのに。

「三年はラストだしな、希望通りやすいんだろ」

 流風は冷静にそう言いながら、男子としてはありえないほど可愛らしい弁当を食っている。このタイプの弁当は母親のお手製だろう。流風はなんてったって流風だから、下級生から同級生まで幅広く弁当をもらう機会はあるのだけれど、あの整った弁当は母親の手作りとみて間違いない。三年付き合ってる俺が言うんだ、間違いない。

「だからってさあ、AとCじゃこっち勝ち目ないじゃないっ」
「ま、そうだよな。俺のいるクラスが見た目で負けるはずがない」
「そうよ! 水城いるだけでAは百人力じゃない! 水城いるだけで羨ましいのにっ、その上伊賀奇もいるし、少々頼りないけど芹沢さんちの大和クンもいるわけですし!」
 
 なんで喫茶店やるのに見た目で競おうとしてんだか……。そっちの方が断然面白いからあえて口は挟まないが、最初からそんな前提で出店しようとしてたのかこいつら。
 葉山は慣れた様子で流風の隣に腰を下ろすと、購買で買ってきたのだろうミルクフランスにかぶりついた。
 俺はその様子を横目で見て、流風と同じように弁当を口に運びながら、口を開く。

「んな肩肘張らなくても、お前いんだろ」

 ごくごく自然に発した言葉のつもりだったのだが、一瞬時が止まって流風と葉山が俺を凝視した。そして氷解。

「っはははは、ほら、ヤマトがそう言ってんだから自信持てよ葉山」
「あたしじゃなかったら女の子は傷つくポイントだって覚えなさいよね芹沢……!」

 別に冗談のつもりじゃなかったんだが、多数決で冗談にされたらしい。それでもまあ別にいいか、と空になった弁当を仕舞いながら「重々承知ですよ」と答えた。するとまた葉山は頬を膨らませた。百面相かお前。寧ろ流風の言葉にこそ傷つくべきじゃないのか。本当に傷つくべきポイントで傷つかない、それに気づかない葉山を見ていると複雑な気分だ。……変に拳が疼く。

「空先生のことだから、A組も喫茶店だなんて知ったら勝手に燃え上がるんだろうなあ」
「ミクロマン無駄に熱いからな」
「何であれだけ熱いのに焼失しないのか不思議だよな」

 『ミクロマン、焼失!』なんて子供が喜びそうなタイトルだ。最後の文化祭なことだし、先生方にも頑張ってもらいたいところだな。
 最後の文化祭。C組と同じものをうちもやるなんて結構な偶然じゃないか。





「つっても、やるもん決まってるだけで細かいことは全然だよな、俺ら」
「別に何を凝らずとも、定番メニューを代金と引き換えに提供するだけのこと、難しく考える必要もないと思うけどね僕は」
「お前は何か面白おかしくしようとする気皆無だよな、ドラちゃん」

 駅前のファミレスの一角、ボックス席。そこで俺たちは文化祭実行委員会を開いていた。
 即席の文化祭実行委員は何故か俺と流風と伊賀奇。面子から分かるように、そもそも喫茶店と決まったのだって適当、これからどうするかも適当、つまり決める気皆無な実行委員だ。実に頼りない。俺がクラスの人間なら今年の文化祭に協力なんて絶対しないところだ。それは流風も伊賀奇もおそらく同じだろう。

「けど空先生のクラスに負けるのは癪だよな」

 注文した品を待ちながら俺が言うと流風が大きく頷く。

「つっても、空先生のクラスだからなんでも凝ってかかると思うんだよな」
「流風君の人気がどれほどのものかは知らないけれど、確かにあのクラスに勝つのは至難の業だろうね」
「球技大会とか合唱コンとかいやに団結するもんな」

 団結。それはうちのクラスに最も欠けている、というか欠けさせられているものだ。何しろクラスのトップ、担任の時点で協力姿勢が一切見えない。そのクラスで二年間生きてきた流風はすっかり毒されてしまっているらしい。まあ、確かにうちのクラスは個人プレー向きなんだろう。球技やってる俺や流風まで個人プレー向きってのはどうなのかと思うが、その点空先生のクラスはチームプレー向きということか。……つーか何でこんな勝敗に拘ってるんだ俺ら。

「葉山君は確か流風君と同じ喫茶店でアルバイトをしていなかったかい?」
「そうだけど? どぎついメイド服」
「なら、経験上その方向で攻めてくるかもしれないね」
「メイド喫茶ねぇ……。男には背広でも着せるってか」

 C組の面子じゃ映えねぇ、と吐き捨てて流風は水を飲み干す。おいおい、そりゃ言いすぎだろうが。
 そこでウェイトレスがアイスコーヒーを二つと、赤と白のコントラストがうざったいイチゴのパフェをトレーに乗せて持ってきた。言わずとも分かるだろうが、パフェは伊賀奇の注文した品だ。
 うげー、と今にも吐きそうな顔をする俺と流風を横目に、何事も無いかのように伊賀奇はパフェにスプーンを挿す。なんか、すげえなこいつ。俺には無理。

「……とにかく、流行りはもう終わっただろうが衣装で人引っ張れるよな、そういうの」

 ガムシロップを入れながら流風が言う。

「流風君は衣装で引っ張るつもり、と」
「じゃあ何だよ、全員語尾に“にゃ”って付けるか? 衣装が一番分かりやすいだろうが」
「流風君がやりたいならその案でも反対はしないけどね」
「ざけんな、自分もやるってこと考えろよお前」

 そしてお前らはまるでクラスに自分達しかいないみたいな口ぶりで話してるが、少なくとも俺だっているんだぞ。見てる分には楽しいが自分がやるなんて絶対御免だ。ブラックのままのコーヒーにストローをさし、一口二口啜ってから、背もたれに体を預けた。その間も伊賀奇は黙々と塔のようなパフェを頬張っている。口にはしないが、男三人でファミレス来てパフェ食べるってどうなんだ。

「まあ、服で引っ張る、メイド服背広に対抗する、となったら残りは中華か和装しかないだろうね。制服に特化するだとか着ぐるみだとかいう選択肢もあるけれど」
「担任化学担当だし、全員理科の先生コスプレって手も」
「それもそれで客取れそうだけど、色彩に欠けんだろ。現実的に和装じゃね? それなら俺がどうにかできるし」
「でも九月半ばに浴衣となると少し寒い気がするんだけれど、その辺はどうだろう?」

 伊賀奇の言うことももっともだ。熱気があるとはいえおそらく校舎は冷房が入るだろうし、人ごみに入って崩れることも十分考えられる。俺みたいに着慣れてる奴なんてそうそう多くないし、もうちょっと面倒が少ないものにしたいところだ。……ああ。

「じゃあ袴とかどうだ? うちは家が家だから、呉服屋が俺用にってサンプル腐るほど持ってくるんだよな。取っておいてあるからそれ使えばいいし、浴衣よりありきたりな感じしないだろ。休憩の間とかそのまま外に出して、衣装で宣伝してもらえ」
「男子はそれでいいにしても、女子はどーすんだよ」
「うちは姉がいるからな。選べるくらい持ってるよ、あの人なら」

 理科の先生コスプレよりはましだろうということで意見が一致した。というよりも、それ以上考えるのが面倒だった。なら後は俺に任せろ、と告げれば、それが当然だろ、と流風が返した。流風は女子用がデフォルトだな、うん。覚えておこう。
 それから、中間に向けて下らない話をぐだぐだとしていたらあっという間に時間が過ぎた。試験の話っつっても俺と目の前の二人とじゃ差がありすぎるわけだが。かたや努力の人、かたや天才君、次の試験はどうなることやら、だ。
 陽が落ちてから、俺たちは店を出る。ここは駅前だから、伊賀奇は商店街にある自宅まですぐ近くだ。なのでそこで別れて、俺は流風と二人で途中まで学校方面の道を歩いた。

「ヤマト、いやに乗り気だな」
「何だよ、C組に負けんの嫌なんだろ?」
「そりゃあ売り上げいい方が気分いいだろうけど、なんかそういうんじゃなくてさ」
「意味わかんねぇよ」
「なんてーか、……悪い。俺も説明できねぇわ」
「自分も分かってないこと言うんじゃねぇよ」

 流風の視線は何考えてんだかわからない、意味深なものだ。
 
「……ヤマトがあんなこと言うなんて意外だったからさ、動揺したのかも」
「俺が? 何か言ったか?」
「え、や、あー、覚えてないならいいや、別に。俺が勝手に勘違いしてるだけだろうしさ」

 本当に動揺したように流風はそれだけ言って、じゃあ、と自分の家の方向へ走り去って行く。言いたいことあるなら言えばいいのに変な奴。
 ――帰ったら袴がどんなもんか調べてみないとな。
 ここから学校はまだそれなりに距離がある。薄暗い道を、ひとり歩いた。





こんなものより先に聖櫃戦争のを終わらせないと、と思うんだけど、途中からどうしても手が動かなくなりました。いくら遠い話とは言っても、奈央と血が繋がってるのは大和としては絶対許せないらしいです。
えっ
なにそれこわい(笑)


かなり前に途中まで書いたのを終わったことにして新しく書き出したんですが、ゲーム期間が短すぎて話が進まない。おま、こんな短くて私にどうしろと!!
なので大和が最初から最後までかなり痛い子になりそうです。すでに冒頭から痛いんですが。
大和とルミと視点を交互にしながら進める予定なのですが、聖櫃戦争とかご近所の影響で大和が最初からルミ好きすぎてどうしたら。寧ろ無自覚でそれ言ってるお前のが気色悪い。今ルミ視点打ってて、こいつらちゃんと話すようになったの最近なのに大和のアピールがパネェwww
えっ
なにそれこわい
(笑)


ついさっき思いました、EP5のバトベアはアニメ終盤のアルシェリに近いのではないかと。
そう思ったら俄然テンション上がってきました。いえ、アンチのいう事もものっそいよくわかるんですけどね……!!! とりあえずEP5は早くアニメにしてください、なっぴー見たいよなっぴー!!


明日はプラネタリウム行きます。夏の星座!
しかし2日に1度出かけるってのは結構きついなあ……。
余談ですが大和とか流風のクラスで和装の喫茶店やって、後夜祭のバンドはケレス先生にもそれ着せて出場しようという魂胆らしいです。空はクラスがあるからタキシードでいいんじゃないかな!(爽)
ケレス先生とか創兵君とか袴でバンドとかそんなの絶対見に行くんですが何か。
写真とか普通のより断然売れそうな気がします。何よりも和装でグラロデってwwww

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2009.08.20(Thu) | きづき/ゆらぎ | cm(0) | tb(0) |

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