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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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ワールズエンドワルツ 1



「突然城に戻って次は何するっつーんですか……」

 数日間の旅を終え、城についたのは翌日の昼頃。俺が部屋に入ると慎吾は荷物を床に置き、大きくため息をついた。俺は真っ先に机に向かうと、これまでメモしてきた資料に目を通す。
 次は鍵の在り処で、と拓海は言った。もし鍵が実在するのなら、そこに奴がいるのなら、俺はどうでもいい存在を信じなければならない。それは心底癪だ。
 皮肉なことに、「存在しない」ことの証明は難しい。ないことを証明するために、あることの痕跡を探すなんて滑稽だ。でも、ないことを証明するために可能性のある場所を探るのは当然だろう。俺は夢なんか見ていない。あの時、あの石碑の前にあの男は実在した。

「慎吾、しばらく部屋に出入りするな」
「はぁ!? あそこまで引っ張っていって次はそれっスか!?」
「悪いな。一段落したらまたコキ使ってやる」

 はあ、と慎吾は納得できない表情で曖昧に頷いた。
 それから、扉に手を掛ける。

「いいっスけどね。王子より人使い荒い人はいませんし」
「束の間の休息って奴だ。ありがたく休んでおけ」
「そーさせてもらいます。でも、ご用があればいつでも参じますので」
「当然だろ、それが従者だ」
「ちぇ、やっぱ性格悪いっスね」

 言い残して慎吾は部屋を出て行く。その背を見送ってから、俺はまた膨大な量のメモに目を落とした。
 隠された歴史。どこかに安置されているらしい、封印の核となる剣。そしてその歴史とは別次元にある、ゲームの話。全く結びつかない。
 しばらくの間何度も何度もメモを見直したが、それらしい記述があったようには思えず、作業は中座する。作業しないのに机に向かっているのも何だか腹立たしく、立ち上がるとベッドへ向かい、そのまま倒れこんだ。
 話が万が一本当なら、慎吾をそこまで巻き込むことはできないのだ。王族に仕える者にある程度心を許すのは必要なことだが、引っ張り込んではならない。それはこちらが最低限引かなければならないライン。仕える者がいつでも身を引ける程度の距離を置くのは、雇い主として当然の役目だ。
 枕に頭を預け、ごろりと寝返りを打つと、ズボンのポケットに違和感を覚える。起き上がって右のポケットに手を突っ込み、取り出してみれば、なるほどそんなものも持っていたな、と思い出す。随分前のことのような気がして、すっかり忘れてしまっていた。

「……一段落してから、だな」

 からかうのはその後でもいい。
 取り出したものをまたポケットに突っ込む。今のを見たら何となくやる気が戻ってきた気がしないでもない。
 だがやる気云々で進捗は左右されない。俺は起き上がると着替えもせずにそのまま部屋を出た。気晴らしに庭を散歩するというのもアリだろう。
 部屋を出ると、ちょうど掃除道具を持ったルミがこちらへ歩いて来ていた。声をかけると、わ、と驚いた声をあげる。

「お、お戻りになってたんですか」
「ついさっきな」
「いつもと服装が違うので、雰囲気も違いますね」
「惚れ直したか?」

 俺の言葉にルミは掃除道具を手にしたまま、え、と固まった。
 ……世辞というのを知らんのかこいつは。俺だって傷つくぞ一応。

「……まあいい。それと、俺の部屋の掃除なら今は要らない」
「あ、で、でも毎日のことですので、」
「今はちょっと見られちゃマズいもんが散らばってんだ。上に何か言われたらそう言え。直筆で何か書いた方がいいか?」
「い、いえ! そういう理由でしたら平気です、ちゃんと報告しますので」
「ならいいんだが、……つーか、掃除したってすぐ散らかるんだ、一日くらいサボったって罰は当たんねぇだろ」 
「それはダメですよ。あたしこれでお金貰ってるんですから。庶民は王子とは違うものさしで動いてるんですからね」
「ふうん」

 何にでも手を抜くところは必要だと思うのだが。手を抜くことは怠けることではなく合理化すること、となれば上手く手を抜ける人間は上手く生きるコツを知っているということなのだろう。まあ、俺の場合は手を抜きすぎている感がある。こんなだから機密事項を機密のままにされるのか、それじゃ仕方ねぇな。

「王子はどちらへ? 騎士団に?」

 ルミの言葉で、そういやそんなモンもあったな、と思い出す。出て行く直前と外出中は割と城を心配していたものだったが、何もなかった、という今の結果を見りゃそれまでの懸念が杞憂だったことは明白なわけだ。俺が城を出れば攻めるチャンスではあっただろうに、情報網甘いんじゃねぇのか、あいつら。
 いいや、と首を振ると、それではどちらへ、との言葉。

「庭に空気吸いに行くんだよ。サボりついでに逢引するか?」

 吹っかけてみたがルミは頑として首を縦には振らない。

「王子のお部屋の掃除が要らないなら、お隣の部屋を二倍掃除しますので!」
「いつも大層な時間かかるのに二倍なんてご苦労なこって」
「い、いいじゃないですか! 仕事は丁寧にする派なんです!」
「ものは言いようだな」

 それ以上反論できないルミの顔の面白さったらない。俺には掃除の大変さはまるで分からないが、まあ、丁寧にされることに越したことはないんだろう。すぐ散らかすから理解の低さも人一倍なのだ、俺は。あまり長話をしても後でこいつが叱られるだろうし、無駄話はその辺で切り上げて俺は庭に向かうことにした。
 じゃあな、とルミに手を上げて挨拶して、そのすぐ横を通り過ぎると、王子、と何か気づいたようなルミの声に呼び止められる。

「? どうした?」

 首だけを声のする方向に向けると、ほうきを手にしたルミが、いえ、と自分でも驚いたような表情を見せている。

「胸騒ぎがしたので、つい」
「庭レベルで心配されるなんて愛されてるねぇ、俺も」
「茶化さないでください! ……お気をつけて」

 庭に出るだけで胸騒ぎなんて茶化す以外にどうしろと。忠告だけはありがたくいただいておくが、庭にまで神経を張り巡らせるつもりは毛頭ない。第一気分転換しに行くのに神経使ってどうするんだ。
 欠伸をかみ殺しながら、庭へと向かう道をのんびり歩いた。




 夕暮れの庭は薄暗く、昼間の明るさはどこへやら、といった感じだ。普段色とりどりの花が咲き乱れているだだっ広い庭は、夕暮れの橙と夜の藍色が入り混じった光のおかげでどことなく不気味なものになっている。芝生の上を歩き、裏庭まで出てから腰を下ろす。裏庭は広いだけで大した物はない。もちろん木や花は植わっているが、表の華やかさとは段違いだ。
 明るい間は騎士団やら城下町やら音源がたくさんあるものだが、この時間帯はぞっとするほど静かで、芝の上に寝転ぶと燃えるような空を眺めた。風もどこか生ぬるい。部屋で寝た方が気分転換としては相応しかったかもしれない。そのまましばらく空の色が変わっていくのを視界にいれていたが、やがて、ぎゃあ、と特有の鳴き声が聞こえた。――カラスか。
 体を起こせば視界の隅に二羽のカラス。俺がそちらを向いたことに気づけばそいつらは鳴くのをやめてじっと俺の方を見ていた。……カラスに見つめられるってのも不気味な話だ。
 ここからカラスのいる場所までは少し距離がある。暇つぶしに、と立ち上がるとそちらへ向かう。カラスがまた、ぎゃあ、と鳴いた。
 カラスの目の前まで来ると、二羽のカラスは、ぎゃあ、ぎゃあ、と交互に鳴いて飛び跳ねながら移動する。どこかの童話のような展開だが、これも面白い。黙ってカラスの後に着いていけば、奴らは飛び跳ねながら、掃除の手も行き届いていないような隙間に身を投じた。そこは構造上、国王の寝室に一番近い場所。じっと目を凝らせば、地面には何かで蓋をした跡がある。意外と簡単に外れそうだった。 

「この先で愛人でも囲ってたら笑い話なんだけどなー……」

 地面に膝をつけ、木枠を外せばおあつらえむきの細い階段が長く地下に延びている。
 ぎゃあ、と鳴いたカラスは二羽とも何を思ったか俺の肩に止まった。うざいから降りろと払い除けてもまた止まるので最後には面倒になってそのままにしておいた。目突いたりしないならどうでもいい。
 こういう怪しい場所は探検するに限るだろう。後でなんだかんだと言われるのも面倒だから、木枠は内側からまたはめこんでおいた。暗くなっては足元が見えないかと思いきや、ご丁寧にランプが点いている。今点いているということはいつも点いているということか。誰かが毎日のように歩く場所なのだろう。長居すれば厄介に巻き込まれるかもしれない。
 カラスを肩に、長い階段を下りきり、そこからまた長い廊下を歩けば突き当たりにどうも頑丈そうな扉と黒い人影が見えた。まずい、と思ってもこの一本道では隠れる場所もない。

「……やっと来たか、遅ぇんだよガキが」

 こちらが様子を窺っているというのに相手はその砕けた口調で声を掛けてきた。黒いマントの影、間違いなく拓海だ。

「お前、ご主人様に向かってなんつー口の利き方だよ」
「遅ぇっつったら遅ぇんだよ。ここまで来るのに何年かかってんだ」
「お前と別れてから一日しか経ってねぇだろうが!」

 やれやれ、と相変わらず拓海はこちらを苛つかせる表情で扉に背中を預けた。
 拓海は、鍵の在り処で、と言った。ということは、この先が。

「この先にあの剣があると?」

 訊ねればやはり拓海は頷いた。

「この先だ。かなり大掛かりな結界が張られているようだが、まあてめェの馬鹿力と反魔力性ならその腰のザコ剣でも十分破壊できる」
「いちいち侮辱ワード挟むのどうにかなんねぇのかお前」
「将来のために慣れておいた方が為かと思ってな」
「国王様にんな無礼な口利く奴があるかよ」
「……それは失礼した、我が主」

 扉には鎖、そしてでかい鍵。そんなものはフェイクに過ぎないらしい。本当の意味でこの扉を閉じているものは結界とやらのようだが、もちろん俺には見えないし感じないからそれがどんなものなのかは全くわからない。

「……この地下、マメに出入りしてる奴がいるな。長居すると面倒だ」
「次期国王が無能となればマメに封印をかけ直すのも当然だろうな」

 この暴言は真に受けずにスルーすべきなんだろうな、うん。

「……ま、やることは早い方がいいだろ。今夜にでも忍び込むさ」

 俺が言えばカラスが相変わらずぎゃあと鳴き、目の前の拓海は目を細めた。

「本当に行くつもりか?」
「あぁ? 俺がここ入んねぇと、お前はお仕事になんねぇんじゃねぇのかよ」
「………」

 拓海が目を閉じた。何を考えてるのかは読めない。
 わかるのは、俺をこの先へ向かわせることへの躊躇。俺のことを心配しているようには見えないから、奴なりの事情があるのだろうとは思う。
 でも、俺は、信じるかどうかも決めていない存在の決心を待ってやることはできない。奴もそれを把握しているのか、目を開いた。

「分かった。……ならば今夜この先で待つ」
「扉の近くに立つなよ。馬鹿力で粉砕するからな」

 カラスが俺の言葉に反応するように、ぎゃあ、と鳴いた。
 拓海は口元を歪ませてどこか諦めたような笑みを作ったが、すぐにマントを翻して消えた。
 狭い通路に残されたのは俺と二羽のカラスだけだ。

「……戻るか」

 誰に言うでもなく呟けば、賢いカラスは揃って、ぎゃあ、と返事をした。




うわあああ、がっこういきたくないよおおおおお



面倒です、すごく面倒です。課題終わってるけど面倒です。
家で印刷できないから学校で、っていうのも面倒。……けど仕方ない、単位のために行くか……。
聖櫃戦争の大和を書いてるとうみねこ思い出します。「我が主」はまんまパクったからいいんだけど、反魔力とか存在しないもの信じないとかいちいちバトラっぽい。わかりました、そのうち「あぁ駄目だ、全然駄目だぜ!」って言わせりゃいいんですね。あと「復唱要求!」って言わせればいいんですね。何を復唱させるんだwwwww
ルミは別に伏線とかじゃなくて、単に胸騒ぎ。城にいる誰もが何かぞくっとしてればいい。それすら感づかない王子様、いいじゃないですか、無能っぽくて! カラスとお城探検する王子様、いいじゃないですか無能っぽくて!


契約云々については、ケレスさんが自分のところまで来たらそれはたまたまじゃなくてある程度事情知ってる奴だってその場で大和が推測しそうだなと思ってました、当初は。
でも今タっくんいるんでそこから聞いてもいいかなとか思ったり思わなかったり。タっくんはこのどたばた騒ぎを「あー始まったー」ってぼんやり眺める係で、苦しんでる大和の傍である程度情報くれるんじゃないかなとか。
大和はゲームの話を聞かされた時、自分は使役する側だと思ってる。まあ王子様だから仕方ない。でもこのまま自分が死んだら黄金の継承云々の辻褄が合わない。で、どういうことだ、って訊ねて、「すぐ分かる」って返答でいいんじゃないかな。それで現れたのがケレスさんなら、ああなるほど、って一応納得はするだろうし、自分がどういう形でゲームに参加するのかも分かる。
実際契約する時の大和の状態は秋臼さんに一任しようかな! 私の中で適当に納得いったのでこれでいいや☆


黄金郷でフレイヤに覚醒した紗央は全部の記憶持ってたら楽しいな! 紗央に戻ると全部忘れてるけど、フレイヤ状態では全部覚えてたりして、「あんた前のゲームじゃうざいくらいあたしに言い寄ってたじゃない!」とかどうでもいいこと言い出したりして。
ほんとにどうでもいいな……。
それを「子供が見てるんだからやめなさい」と首根っこ掴むタっくん。いなくなった旦那との間の娘ってなんだ、ぴったりじゃないか。フレイヤ娘いるもんね。


どうでもいいですが北欧神話読んでるといちいちFF7思い出します。
地名とかいろいろ引っ張ってきてるよね、あれ。

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2009.09.14(Mon) | 聖櫃戦争 | cm(0) | tb(0) |

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