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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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終わらなかったので



「どうして流風にばっかり背負わせようとするのよ」

 家に帰ると、ソファーに腰掛けた紗央がじとりと俺を見て言った。
 紗央はずっと椿はうちで引き取ればいいと主張していたのだ。それを却下して、俺は水城流風に話を持ちかけている。それが今でもまだ気に食わないのだろう。

「……流風の人生めちゃめちゃにしちゃうのよ? 子供ひとりいるだけで大変なのに、男手ひとつで、その上他人の子供まで育てさせるなんて」
「案外楽しそうに見えるけどな」
「そういう問題じゃないのよ。大和はもう、新しいことなんて考えられないだろうけど、……流風はまだ結婚とか考えるかもしれないし」
「……それは、嬢ちゃんは薄情だっつってるみたいに聞こえるぞ、紗央」
「そうじゃないわ。そんなこと思ってない。流風、帰ってきた頃からずっと言ってたもの、今は結婚とか考えられないけど樹理に母親が必要なら考えるって。考える余裕をなくしたのは椿も育てなきゃいけなかったからでしょ?」

 紗央の隣に座ると、紗央がふっと軽く俯いたのがわかる。

「こういう言葉は使っちゃいけないのかもしれない。でも、樹理のため椿のため大和のためルミのため、って、疲れる時間も恋する時間もなく生きてる流風が可哀想じゃない。樹理のために生きるのは当然よ、けど、結局大和と流風は他人同士なんだからそんなに背負わなくてもいいじゃない。流風の人生は大和のためのものじゃないのよ?」

 ともだち、なんて軽い言葉で人生をめちゃめちゃにされる流風は可哀想だと紗央は言う。
 ……確かに、俺と紗央が互いにまたいつか出会えることを期待して人生を送っていたのとは、訳が違うだろう。手がかからないといっても子供がふたりだ。楽なわけではあるまい。それはうちにも真紘とみのりがいるからよく分かる。もっとも、うちの二人は手がかかる子供だったが。

「これは流風が選んだんじゃない、あたしたちが押し付けたのよ。可哀想なのは盥回しにされる椿だけじゃない、受け入れなければ友情を否定される流風も一緒。……流風だって、今は両親もなく暮らしてるのと一緒なんだから。失ったものが多いのは大和や椿だけじゃないわ」

 水城流風は、子供を連れて帰国した時から勘当を覚悟していたという。そりゃあそうだろう、反対を押し切って留学しただけでなく子供を連れて帰国、その上母親は他界となれば縁を切られても仕方がない。実際勘当されているわけではないが、なんとなく疎遠らしい。幼い樹理を育てるのにはルミに話を聞いたりすることが多かったと聞く。頼る親がいない、そして孤独な自分を受け入れてくれた大和やルミも今はどこか遠くに居る。奴は孤独に見える。だからこそ、樹理や椿が必要なんじゃないか、とも俺には思える。

「……そんなに嬢ちゃんのことばっか心配されると妬けるな。俺だって元長男、頑張ってんだけどなあ」
「何よ、大したことしてないくせに。第一大和のこと可愛いわけでもないくせにどうしてそんなに躍起になるのよ」

 それは単純だ。ソファーの背もたれに深く寄りかかり、腕を伸ばして紗央の肩を引き寄せる。

「嫁に死なれたら俺もああなるから」

 大和を弟だと認識することは少ない。寧ろ今だって自分は第三者の位置にいる。弟だからどうにかしてやりたいんじゃない、単に気持ちがわかるからだ。大和に対して家族愛を抱くことなどこれまでもこれからも一切ない。ただ、映画の登場人物に共感するように、本を読んで涙するように、俺には奴の気持ちが痛いくらいにわかる。多分、同じことが起きれば俺も大和のように日々を過ごすのだろう。
 焦がれて、焦がれて、何度も諦めて、それでもずるずる引きずった。相手のことをどうしても忘れられなかったのは俺も大和も同じだ。何でも手に入る世界で、すべて捨ててでもそれだけ欲しいと願ったもの。何でも手に入る世界を捨ててただひとつ求めたのだから、求めたそれは俺や大和にとって、世界そのものだ。大和の世界には今、必要のないものばかりで溢れかえって、たったひとつあればいい、そのひとつだけが欠けている。その痛みは、想像することも恐ろしい。俺が今、突然、隣にあるこの温度を失って、それでも前を向いていけるだろうか。否だ。恋人を失った水城流風を薄情だと思うつもりは少しもない。ただ、流風と俺らとじゃやはりバックグラウンドが違うのだ。失う覚悟があった人間と、ない人間とでは、向かい方もそれからも段違いになる。

「……真紘とみのりが許さないわよ、そんなの」
「知ったこっちゃねぇな」

 紗央がふと口元を綻ばせる。それから、最低、と嬉しそうに呟いた。

「……どーでもいいけどそういうのリビングでやるのだけはやめて欲しいんだけど? 一応思春期なもんで」

 すると背後から呆れた声音が届く。紗央はびくっと体を震わせて俺を突き飛ばす勢いで離れる。振り向いてみれば風呂上りの真紘だった。紗央と同じアイスブルーの右目と、日本人らしい黒い瞳が一緒になって何か汚いものでも見るかのような視線を送ってくる。貴重な時間を邪魔しといて何だその態度は。

「おい真紘、その空気読めねぇ能力どっかに捨てて来ねぇと締め出すぞ」
「はぁ!? 何だよその無茶振り!! やるなっつってんじゃねぇよ、場所考えろっつってんの!」
「お前が出てくるタイミング考えりゃ何てことねぇだろうが」
「無茶言ってんじゃねぇよ、ドア閉めたら見えねぇのにどうやって確認しろっつーんだ!」
「家族だろ雰囲気読め」
「ざけんな親父てめぇさっき俺もみのりも知ったこっちゃねぇとか言っといていきなり家族扱いか!!」

 俺に牙を剥く真紘に、紗央が苦笑して「やめなさいよ」と声をかけると、怒られるべきなのは親父だろ! と猛反発。
 可愛げのないガキだ。紗央に似て性格がこれでもかってほど捻くれている。みのりにはこう育ってほしくないもんだ。
 隣に心底愛する女がいて、可愛くないがガキもいて、この温度の中で弟のことを思うと、そりゃあ第三者的に同情しかできない。この温度を失うことは、さすがに俺でも耐えられそうに無い。

「……俺もいよいよ人間染みてきたな」

 呟くと、はぁああああ? と明らかに馬鹿にしたような息子の声。
 青と黒の瞳はさっきより嫌悪感を露にしていた。 

「馬鹿親父、喋るなら日本語喋れよな。理解できねぇ」
「うっせぇ黙れ油売ってる暇あったら勉強でもしてろ」
「残念ながらあんたらより勉強してるし賢いんで。オアイニクサマ」
「いやに勉強できるよりも紗央みてぇに馬鹿で性格悪いけど家事だけは完璧、くらいの方が人間的にいいぞ」
「さっきと言ってること食い違ってるけど!?」
「しかもさり気なくあたしを侮辱するのやめなさいよ、怒るわよ?」

 そこで二階からみのりが騒ぎを聞きつけて下りてくる。どうやら仲間はずれにされたように感じたらしく、紗央に良く似た顔で頬を膨らませている。

「なんでみんなで仲良くしてんのー!? あたしだけ除け者なんてずるいっ」
「違ぇよ馬鹿、親父が意味不明な言語で絡んできたんだ!」
「え、お父さん日本語以外も喋れるの?」
「おう、敬意を込めてバイリンガルパパって呼んでもいいぞ」
「タク、それ言ってて恥ずかしくないの……?」
「うおおおお、聞いてる俺の方が恥ずかしくなってきた……! マジで親父もう外出んな!」

 家なんつーモンにこれ以上縛られてたまるか、と思っていた。今でもまだ家に縛られている大和はご苦労なことだ。実体の無い肩書きに縛られることほどくだらないことはねぇだろうが。人間そのものに嫌気が差した時期もあったが、死にそうになりながら生きていた紗央がいて、親に良く似た馬鹿なガキが二人、俺はこいつらにだけなら縛られていいと思えている。
 水城 流風は失う覚悟のあった人間だ。だから、今ある幸せを掴んで絶対に離さないだろう。樹理と椿と、絶対にその手を離さない。それ以上はもう求めないに違いない。

 
 なあ大和、羨ましいだろう?






ついでにマイガール見たし、ってことで。


お前ラスボスかよ、な人が人間らしくなる展開が好きです。
どうしても肉体的・精神的に人間らしい弱さを求めてしまう私。
ああ、だから私ジャンプ系の漫画にあんまり手出さないのかも。王道少年漫画って絶対主人公強いもん。ドラゴンボールとか駄目だよね! チートだチート(笑)
挫折させたいし、一匹狼には大事なものを作ってやりたいと思う。弱みがあるからそれを補うために強くならなきゃいけない部分が絶対あると思うので、そういうのが好き。
タっくんもこんなはずじゃなかったのにな。当初の予定ではもっとアンドゥー的なキャラになるはずだったんだけど。
肉体的はともかくとして、精神的な弱みはほんとに好きだな私。トラウマとかいいよね。(いいよねって何)
それを突かれたら本当にどうしようもないんだ膝を折るしかないんだー!! っていう部分をひとつは作ってやりたいと思う。大和とかタっくんはそれがピンポイントすぎるんだよね。流風はもっとたくさんのことで膝を折ってくれるはず。やっぱり慎吾はジャンプ向きだ、膝を折る気がしない。


魔王ポジションは、人々が酔っていくさまを自分ひとりが素面で眺めることのできる特権的ポジションです。(笑)
酔った紗央はその辺に打ち捨てて行っても構わないし、要君のクリニックにお世話になるでも、誰かがアパートまで送ったらちょうど悲愴感組もお開きになるところでアンドゥーに押し付けるとかでも可。
「夏のあらし!」の杉田キャラが、どうもアンドゥーな気がします。海で女の子と番号交換www
話はよくわからないが杉田なので眺めているだけです。どんだけ杉田好きなんだ私。
ミラクルトレインおもしろいから、と宣伝します。大江戸線好きは見るべき(笑)
新宿×都庁前はガチだよね。新宿は都庁おちょくるのが楽しくて仕方ないはず。ダメリーダーな都庁が好きです。一番好きなのは両国です。六本木さんがハッキング得意らしいんですけどどこから浮上した設定だろう?


さて、そろそろ寝ます!!!!

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2009.10.10(Sat) | ほんとうのさいわい | cm(0) | tb(0) |

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