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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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綺麗なものは宝石箱へ



 とある休日。珍しくあたしは紗央さんの部屋に招かれて、恐れ多くもおうちにお邪魔させてもらっていた。

「うっわあ、すごい!! これ紗央さん何日くらいで編んじゃうんですか?」
「うーん、普通なら一週間くらい、でもこの間風邪引いたからもうちょっとかかったかも。十日くらい?」
「十分早いですよ……」

 案内された紗央さんの部屋で、編み上がったばかりのセーターをあたしはしげしげと眺める。こんなの自分で編めちゃうもんなんだ……。上等な黒の毛糸で編まれたセーターは、売り物みたいに綺麗。もう編むのは慣れてしまって、教本もたまに開くだけなのだと言う。あたしには絶対無理だ。毎年やってんのにあたしには進歩が全くない。編み物に関しては、あたしの下手くそな完成品をちゃんと貰ってくれる大和を本当にありがたいと思う。

「お店に置いてあるセーターみたい。着て外出歩けますよ」
「やめてよ。手編みのセーター着て外歩く奴なんて見たことないわ」
「けど手編みなんて絶対わかんないですよ! 毛糸もやわらかくてあったかくて高そうだし!」
「金かければいいってもんじゃないわよ。……第一、貰ってくれるかもまだわかんないし」

 不安そうに目を伏せる紗央さんに、あたしは首を傾げてしまう。
 ケレスはまさか日常的に紗央さんがくれるものを拒否ったりしているんだろうか? それなら紗央さんの妹さんに殺意を抱かれるのもわかるってもんだけど、……そうじゃないだろう、多分。紗央さんは本気で心配しているのだ、貰ってくれるか分からない、と。あれだけ毎日一緒にいて、食事だって作ったりしてるのに、それでも不安を覚えるってどういうことなんだろう。あたしにはちょっと分からない感覚だ。
 紗央さんは、問題を感じるポイントが人と少しずれている。全世界の平均なんて知ったこっちゃないのだろう。こうなると、気持ちが後ろ向きになった時には「料理も嫌がられてるのかも」なんて考えるのかもしれない。ああ、なんていうかそれは、すごく、面倒くさい。

「紗央さんはちょっと自分以外を信用した方がいいですよ」

 じゃなきゃ紗央さんも可哀想だ。
 「これしかできないから」と紗央さんは言う。本当にそうなのだろうと思う。これしかできないから、これしかできない、と自分が思ったものをとことん伸ばしたんだろう。それは褒められていいことだと思うし、紗央さんはそれで楽しそうだ。だから、自分が「これだけ」と思うものについては紗央さんはとても自信を持っている。誰かを好きだと思う気持ちもそうなんだろう。こうしてケレスと出会って初めて掴んだ感情を、紗央さんなりに頑張って頑張って暖めたのだろうと思う。でも、紗央さんは自信はあるのに他人に認められるとは思っていない。そこがあたしにはわからない。つまり、信じられるのが自分しかいないのだ。確かなものは自分の感情だけ。傍にいて毎秒毎秒愛を囁かれたとしても、不安はきっと拭えないんだろう。紗央さん自身、自分がそんなこと考えてるなんて思ってもいないだろうけど、多分、そうだ。
 好きで好きで仕方ないのに相手に伝わってなくてもいいと思うなんて、ドキドキするような言葉をもらっても不安が心から消えないなんて、そんな馬鹿らしいことってない。
 紗央さんがどうしていろんなことを不安に思うのかって、本当に単純だ。閉じこもってたから、受け入れられることに慣れてない。それだけ。でも厄介なのは、そのくせ拒絶される経験には慣れてるから、なんでもかんでも不安を感じやすいということ。自分がどんなに好きでも、どんなに好きだと言われても、受け入れられることに実感が伴わないからすんなり信じることができない。自分は好きで仕方ないくせに、拒絶されるかもしれない、なんて杞憂をいつも抱いているのはどんなに苦しいだろう。もとい、――ちょっと馬鹿らしい。

「してるわよ。じゃなきゃルミだって部屋になんか呼ばないわ」
「そういうことじゃなくって。他人も人間だって思った方がいいと思います。自分と同じように他人も案外単純にできてるものですよ」
「大和限定じゃないの、それ」
「う、……それを言われると否定しきれない……!」

 でも、大和が毎回大したこと考えてないのと同じように、単純で真っ直ぐなのと同じように、そんなにくねくねした思考回路を持ってる人間なんていないはず。自分が性善説信者ってわけではないけど、紗央さんみたいにいつも不安を感じなければならないほど、人間は悪意に満ちていたりしないと思うのだ。大和だけがそうだなんて思わない。いや、会ったばっかりの頃はぶっ飛びすぎててこの人たち本当に人間らしい感覚持ち合わせてるんだろうかと心配になったこともあったけど、付き合いが長くなって一緒に旅行もしたし、そういうのでだんだん人間らしさが見えてきたっていうか。紗央さんも時間が経てばそうなるっていうならいいんだけど、この人の場合根が深そうだから、ちょっと心配だ。
 
「あたしも毎年毎年毛糸買って頑張って違うデザインで何かしら編んだりするんですけど、紗央さんみたいに綺麗にはできなくて。一番最初にマフラーか何か編んだ時なんて編み目も全部ぐちゃぐちゃで、なんだコレ、って顔されました。でも貰ってくれないなんてこと絶対ないんですよ。料理だってそうでした。やり始めの頃は焦がすし形も崩れるし塩入れ過ぎたり醤油入れ過ぎたり、砂糖入れ過ぎたり、いっぱい失敗したけど拒否されることは一度もない。紗央さんは料理も編み物も上手くできる人だからあんまり実感ないのかもしれないですけど、そういうものってただの“モノ”じゃないんですよ、自分にとっても相手にとっても」

 作るものだけじゃない、誰かから貰うものはいつだって特別だ。ケレスが頬を腫らしたあの事件、仲直りにもらったユリの話を思い出話として語るとき、紗央さんの表情はとても嬉しそうに綻ぶから。誰かの気持ちが入るだけで特別で、特別な人から貰えるものは言うなれば超特別。大和の場合はちょっと頻度が高すぎる気がするけど、それだって何の気なしにやってるわけじゃないのがわかるから、あたしは嫌がることなんてできない。同じ分だけ何かで返さなきゃ、って義務感とも違う、ちょっとわくわくした気分になる。

「……ルミの話って説教くさい」
「お説教ですから」
「開き直られるとは思わなかったわ。……けど、叱られてる気分にはならないのよね。惚気られてる感じ」
「半分惚気ですから」
「そこも開き直られると思ってなかった」

 実際あたしはなんというか、……紗央さんにケレスは似合うと思うけど、大和がケレスに劣るとはちっとも思ってない、っていう。だから惚気だと言われても別に否定する気はない。もう否定するようなポイントはとうに過ぎてしまった。まだ誰も知らなくても、あたしは大和に結婚してくださいと言ったんだから。

「だからね、紗央さん。特別な人にあげるプレゼントは気持ちの物々交換なんですよ。あげた分絶対どこかで返ってくる。加えて、ケレスはそんなに複雑な構造をしてないと思うので、紗央さんがそれを編むのにかけた時間も気持ちも全部ストレートに伝わると思うんですよ」

 ていうか紗央さんが頑張って作ったもの拒否なんてしたら女子メンバー全員にフルボッコにされるわよ、ケレスが。ついでに言えばシーマスあたりも黙ってないに違いない。
 どうしたら紗央さんってもうちょっと安心していられるようになるんだろう。こんな面倒な思考回路してたらいつか不安で潰れちゃいそうだ。それなのに今まで一応円満でやってきてるってことはケレスは相当この思考回路の扱いに長けてるってことなんだろうか。……この面倒くさいところが好きとかあの男なら言い出しそうな気がしてきた。

「よし! じゃあ紗央さんケーキ食べに行きましょう! たまには年上らしくあたしが奢ります!」
「あら珍しい。いいの? っていうか、“じゃあ”って意味分かんないんだけど」
「細かいこと気にしない! 大学からはちょっと離れてるんですけどね、美味しいケーキのある喫茶店があって。今度一緒に行きたいなーって思ってたんですよ」

 そこまで言うんだから本当に美味しいんでしょうね、と紗央さんに念を押され、あたしは自信満々で頷いた。なら行きましょうかとセーターをたたんでから立ち上がる紗央さんにあたしも続く。
 もちろん、姉貴分でも妹分でもある紗央さんに、たくさんの頑張れを込めたあたしからのプレゼントのつもり。いつか同じだけの何かを返してくれることを期待して。






マジで昨日のじんましんはヤバかった。手ぇ寒いなー、と思いながら帰ったら久々にぶつぶつしてた。慌ててお湯につけたけどなかなか治らなくてビビりました。
教訓:よし、手袋買おう。


なんとなく、編んだセーターを渡す直前みたいのを書きたいなと思ったらこうなった。
紗央は付き合っててもいつも片想い気分。嫌われたり拒絶されることに慣れてるからいつもびくびくしてる。近くで言葉を聞いてるその時しか安心できない。っていう。
普段の紗央なら編んだもの渡すにしても、押し付けて渡して「要らないなら捨てたらいいじゃない!」って言うけど、こうやってちょっとずつ周りの人に諭されたら、「……受け取ってほしいんだけど」って多少ストレートに言えると思う。
まあしかし絶対その後、「あ、で、でも、必要ないなら、圭一と理央、じゃサイズ合わないから、……大和とか、シーマスにあげるから!!」って必要ないのに付け足すと思うんだ。ケレスさんなら貰ってくれるはず! そしたら心底ほっとすると思うんだこの子。
ちなみにどうやってサイズを測ったかというと、目測と腕を回したときの感じで判断するらしいです紗央は。ケレスさんにだけじゃなくてアンドゥーとか理央もそれやって測ったのかと思うと理央がすごく不憫。


紗央は踏み込ませてくれる人じゃなきゃダメなんだな。それで世話を焼かせてくれないと。自分が必要とされてるって実感が欲しい。基本的に、「こんなのもできないの? まったく、あたしがいなきゃダメね!」っていう態度だから。
タっくんの場合、本当にできないことばっかりだから、「これもしてあげたわよ!」「おう、ありがとな」っていう感じでポンポン進むんだろうな。どっちからしても押し付けがましくない感じ。してあげた、させてあげてる、って感じじゃないんだな。


ルミから貰うものは大和は何だって嬉しい。こいつはマジで手編みのセーターを外に着ていく男だと思う。編み目がぐちゃぐちゃでも関係ない。寧ろルミの方から「すいませんお願いですやめてください」って頭下げるレベル。特に編み物なんて自分は絶対できないから尊敬の気持ちもあるし嬉しいしで毎年舞い上がってそうです。
ルミは大和はケレスさんに劣らないと言ったみたいですが、はっきり言おう、劣ると思う!(笑)
立場弱いしな! けど絶対引かないラインも持ってる。ルミとか椿とか家とかに何かあったら相手がどんな存在でもブチ殺すくらいのことはするよ大和。それくらいしないとね!
基本的に大和は流風と同じレベルで普通の人代表なので、トップとかあんまり向かないんだよ多分。だから弱いしタっくんにも突っ込まれる。撃っていいのは以下略じゃないが、失う覚悟だけあっても仕方ない。奪い取る気持ちももってこそ責任ある地位につく人間だろう、ってな感じで。


秋臼さんと二人で喋るとノンストップなのでとんでもないことになりますね!
しかし私はああいう集まりは楽しいので平日も暇だし全然構わないのであった。
取り合えずレジェンドは、理科教員室で恋愛話を切り出すとこから始めて、ケレスさんサイドは回想シーンに持ち込むのがいいと思ってる。
仲良しいいなあ。楽しいなあ。
未来話ならたまには流風も混じったらいいなと思ってる。一応独身だからね!!


早いとこご近所でも瑶子さん出したいんだけど慎吾とかを書く気にならないww
瑶子さんはアンドゥーに見せてもらった家族写真かなんかで理央に一目惚れってフラグを立てようと思ってるんですが、どうやって近づくつもりだろう。F5に近づくのも面白いかなと思うけど面倒くさい!
だって理央に関係あんのって明らかにケレスさんだからです。


どうしても宝石箱って単語が好きなんだな私。イメージワードだ。色の対比だけで言うなら月と地球っていうのもそうなのかもしれない。
空と奈央は「鈍行列車」がイメージ。
ああああ、磁石終わったらやっぱり「ゴールデンタイムラバー」で何か書くかな!!!
3話完結くらいならいけそうな気がしないでもない。私の中の空のイメージは「ゴールデンタイムラバー」で固まりました。よくやった大橋。


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2009.11.03(Tue) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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