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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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美しく燃える森



 ――時刻は午後九時、森では梟が鳴き始めている。
 ヴァルトハイムへと帰ってすぐに拓海は隊に今日の任務の終了を告げると解散させ、自らは城へと戻った。部屋に戻って王族の正装を纏い、玉座へと赴く。
 拓海が国王に直々に話を持ちかけることは珍しい。王族であることを辞退するかのような生活をしているからだろう。拓海の顔を見ることも少ないからか、腹違いの弟、しかし王位継承順位は一位の大和と、その妹で二位の椿も玉座の間へとやってきていた。国王の側室だった拓海の実母は既に死去しているため、この面子に囲まれると普段は肩身の狭い思いをしていたのだが、今日ばかりはそんな戯言を言っている場合ではない。重要な話があるから、と番をしている兵士たちも一時的にこの部屋から遠ざけておいた。外交問題だ。

「久しいな、拓海よ」
「――お久しぶりです、父上」
「もう遅い、手短に話せ」

 玉座の前に跪き、はい、とひとつ頷いてから、言葉を選んで話し始める。
 今日の任務、現地で見たもの。それは見てはいけなかったものだ。

「……一人の尉官の進言としてお聞きください」

 狂っていた。
 狂った人間同士が銃や刀を手に殺し合う。撃たれても、斬りかかられても、痛みを行動力へ変換しているかのように殺し合うことをやめない。
 それを観察する、殺し合う人間以上に非情な人間たち。
 あの国が医療大国と呼ばれる所以も、自分たちの隊が任務として運んだあの植物も何にこれから使われるのかも、大方察することができた。
 生きた人間を使った臨床実験。動物ではなく、実際に人間を使うのだからそこから取れるデータは非常に価値のあるものだろう。戦争に身を置く国ならばどこだって欲しい情報だ。しかし普通は手に入れることも、実験することも有り得ない。普通なら倫理が働くのだ。そんな実験は非人道的だとどこかが訴える。それを、あの国は、国ぐるみで当然のように行っているのだ。――属国となってしまったあの国も、どのような経緯を経て属国となったのかは想像に難くない。
 自分が見てきたことを、拓海は簡潔に父である国王に伝え、そしてこう締めくくる。

「シュヴァルツシルトへの物資供給は今すぐに打ち切るべきかと思います。今は良い顔をしていても、いずれ牙を剥いてこちらに襲い掛かりましょう。加えて、王城と国防軍の間の命令系統は複雑で有事の際に迅速に対処できるかどうかは疑わしい。……父上、あのような腐りきった国に我が国が侵されるなど私には耐えられません。どうかご決断を」

 跪き、言葉のほとんどは床に落ちたが、それでも国王には届いただろう。
 後ろでは弟と妹が静かに見守っている。話を聞いただけでは何のことかわからないかもしれない。
 どくどくと心臓が脈打っているのがわかる。どうも、柄にも無く緊張しているらしい。あんな光景を見た後だ、誰だって真に冷静でいられるはずなどない。
 国王は王妃と顔を見合わせ、しばらくしてから口を開いた。

「――何を今更」

 は? という声は拓海の声帯からではなく、後ろに控えていた大和から聞こえた。同意だ。理解できるはずがない。

「あれだけの薬草の輸送をしておいて少しも察するところがなかったと? それにだ拓海、お前は我が国がシュヴァルツシルトから医療面でどれだけの恩恵を受けているか分かっていないのか? なら書庫で統計でも見てみるんだな」
「………ほう、父上は既にあちらの属国となる覚悟を固めた、いや、もう実質そうだと仰るんですね」
「お前は少し口の利き方を学んだ方が良いな、それでは王位を継承させるわけにはいかん」
「ああ、てめェみてぇな腑抜けたジジイから貰う王位なんざ御免だ。あー足が痛ぇ」

 ――これ以上話しても無駄だ。
 この国王は、あの国が何をやっているかを知っていて供給させていたのだ。代わりに輸入される薬がその代価、いや、薬はそれ以上のものと認識しているからこそ『恩恵』という言葉を使った。根が腐っている。話にならない。
 拓海は立ち上がると首を回す。ごきごきと軽く音を鳴らすと、それから腰の剣に手をかけた。

「――ならば父上、お覚悟を」

 剣など取り合えず腰に提げているだけの飾りでしかない。が、全く使えないというわけでもない。
 鈍く光る刀身を振り上げて、その場から玉座へと駆ける。王は瞬時に今何をされるところなのか理解したようだが、声も出ないらしい。人払いはしてあるのだ、もう遅い。
 切れ味の悪い剣で力任せに王の喉を右側を叩きつけるように斬る。切れ味が悪くともそれだけ力を込めれば肉は裂け、傷口から夥しい量の血液が噴き出す。王妃は口をぱくぱくさせて物を言わない。どこかから小さく悲鳴が聞こえた気がして振り向けば、真っ青になっている椿の口を大和が必死で押さえつけていた。血に濡れた剣を喉から離し、最後にとどめとばかりに王の胸、その中央に剣を突き刺し、ゆっくりと引き抜く。椅子に座っていたはずの国王は前に倒れてぴくりとも動かなかった。血液だけが生き物のように流れ出している。倒れた拍子に床に転がった王冠を手に取り自らの頭に乗せてから、拓海は国王の血液をもろに浴びて、恐怖から椅子から動けないでいる王妃の胸にも赤い剣を突き刺した。

「……あの腐った国とは戦争するから面白ぇんだろうが、あァ?」

 事切れた国王の頭をブーツで踏みつけ、拓海はそう言い放つ。
 そうだ、この世の地獄だ。狂った者同士を戦わせ、死ぬまで、死んでも、殺し合わせる。なんて愉快な発想だろうか。この立場でなければ危うくあちらに傾倒しているかもしれない。しかし、発想は愉快だがデータを取ることに意味があるとは思わない。殺し合う暇があるのなら戦って死ね、と思う。データなど取ったところで人間の活動をすべて把握できるはずもない。それが例え薬を投与した人間であったとしても、だ。銃や戦車でさえメンテナンスをしていても攻撃を外すことがある。それなら狂った人間などなおさらデータ通りには動かない。
 とは思うが、着眼点は恐ろしく自分と似ているな、と拓海は思ったのだ。

「銃だ戦車だのメンテナンスを俺が本気で楽しんでるとでも思ったか? あぁ大和、どうだ?」

 遠くで椿を押さえつつこちらを凝視している大和に声を掛ければ、大和は一瞬ぎくりとした様子でぽつりぽつりと呟き始めた。

「っ、……俺は、そう、聞かされてました」
「っは、馬ッ鹿じゃねェのかこの国は! やっぱりトップは血から腑抜けてやがる! 銃だ戦車だ、確かに面白ェよ、……凶悪な兵器の前にはどんな人間も無力だからだ。金持ちだろうが貧乏だろうが、直系だろうがそうじゃなかろうが、……国王だろうが何だろうが、な。ガキん時からドライバー片手に俺が何思ってたか教えてやろうか大和、あああのうざってェ親父と香水臭ぇババアをいつかブチ殺して俺が王になってやるって殊勝にも思ってたんだなァこの俺は」

 人を傷つけてこその武器だ。メンテナンスを欠かせば自分が傷つくかもしれない。本末転倒だ。
 そういった面から武器兵器の類が好みだったのは認めても、断じて細かい作業をしたかったわけではない。
 元々赤い絨毯が血の色で更に深みを増す。拓海の服も、二人分の返り血で真っ赤に染まっていた。

「……今何が起きたのか、帝王学叩き込まれて国を継ぐ気満々だったお前なら分かるな、大和」
「…………はい、……陛、下」
「よし。明日朝イチで軍のトップと会議をする。お前も来い。シュヴァルツシルトへの補給ラインは本日を以って遮断する」
「……わかりました」

 赤く濡れた剣を手にしたままつかつかと大和に近づくと、大和の腕の中の椿がぶるぶると震えているのがわかった。腹違いの妹など、何歳かも拓海には関係のない話。どれだけ震えていようと、可哀想だとは思わない。

「大和、あのゴミはお前が片付けておけ。大事な両親だろ」
「………はい」

 弟の従順な返事に満足して頷くと、拓海は玉座の間を後にした。
 剣を鞘に収めるのはしっかりこの汚い血を洗い流してからだ。ぽつぽつと剣から垂れる赤い雫が絨毯をぽつぽつと等間隔で深く染めた。





何故最後だけタイトルが東京スカパラダイスオーケストラなのか、と。


タっくんがいい人なわけがない。
ただのメンテ好きとかじゃない。圧倒的な暴力とか権力とかが好きなんですこの子。
そしてこのポジションの大和は意外と好きかもしれない私。


紗央と瑶子さんは最近よく書いて飽和状態だし、奈央はちょお前自重ww って感じだし、何気に秋臼さんにルミを可愛がってもらえているので、そろそろみのりを書くかな。
頻度としては椿がずば抜けて低いんだけどどうしたもんかっていう、ね!
そしてさっきちょっと気になったんだけどF5の身長差ってどんなもんなの? あんま変わらないとは思うんだけど、私の想像だと
ケレスさん>シーマスさん>冬二くん>要君>大和
って感じなんだが。この5人だと大和はあんまりでかい気しないから、大和がミニマムでいいよもう。
多分F5の子供の中でも、同い年の男子の中じゃ葵が一番小さいんじゃないかなと思ってる。
別にその設定使って何するわけでもないんだけどね!! 男物のアウターをホームページでいろいろ見てたらふと気になった。


さて眠いです。
寝ようかな。うん、そうしよう。

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2009.11.06(Fri) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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