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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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うるわしきひと  3



 夏です、夏なんです、別荘です白い浜辺です、そして海です!
 ええ、瀬川家は水を見ると飛び込みたくなる習性を持っているもので、海なんて大きな水たまり(しかも波付き)はいてもたってもいられないわけで!
 ビーチに着いてすぐみんなでひと泳ぎしてから、ビーチバレーをした。あたしと冬二が組んで、相手は大和さんとルミさん。スポーツにかけては負けられないのでかなり頑張ってしまった。とはいえ、ほとんどは背が高くて手足が長い冬二のおかげで勝てたようなものだけど。ビーチバレーが終わってすぐは、椿のちょっとした事件で騒然とした感じはあったけど、シーマスさんがイケメンっぷりを発揮して何事もなかったので一安心。
 今はそんなドタバタも一段落して、あたしはもう一回遠泳に出ようかと思っているところだった。さっきも行った場所だけど、沖の方に小島があって、そこまで行って戻ってくるだけ。こう言ってはなんだけど、あたしは一応スポーツに関してはある程度自信もあるし、準備運動だってきっちりしてる。体もそこまで疲れてない。うん、平気そう。みんなはパラソルの下に集合してトーク中だ。うーん、何も言わないで出て行くのは何かあった時困るし、一応椿に「泳いでくるから」と声をかけると、わかりました、と返された。報告は以上、ということで、ゴーグルをすると夏の海にあたしは再び飛び込んだのだった。


 カモシカのような足、という言葉をご存知か。あたしはよくそれを褒め言葉として言われるのだけれども、……いや、まあ世間一般には褒め言葉なんだろうけど、ある日あたしはカモシカの写真を見てしまったのだ。そしてもちろんこう思った。「これが褒め言葉ってどういう神経しとるんじゃい」と。
 なのであの女性陣の中にいるとあたしはどうしてもいたたまれなくなってしまう。それは足の問題だけじゃないんだけどね、スタイルとかいろいろね。年齢の違いがあるのはもちろんだけど、紗央さんなんか年はひとつしか違わないのになあ。あたしはスポーツしてることもあって、そこまで自分が女らしい体型をしているとは思わないけど、目の肥えた男性陣からすればおそらく頭に「ド」のつくほど幼児体型だと思われてるんだろうなあ、と思うとこれまた悲しくなるわけで。
 あたしの思考も問題だけどね。ビキニだとかワンピースタイプだとか、そんな見られるの重視の水着で泳げるかい、と思ってしまう。ああダメだ、女子大生はそんなんじゃダメなのよね、と気づいたのがルミさんの水着姿を見た後だったのだ。時既に遅しとはこのことだったのか。あたしにとって海ってのは遊ぶところじゃなくて泳ぐところなのよ。プールもそうなの。ばしゃばしゃ水遊びとか「え、それの何が楽しいの? 泳がないの?」って思っちゃう。世の女子大生は水の掛け合いで十分面白がれるのね、いい勉強になった。
 泳ぎ始めて二十分ほど。ようやく目的の小島にたどり着いて、その岸で一休みする。向こうの浜辺には小さくパラソルが見える。波打ち際にも何人かいるみたいで、きっと水遊びとやらをしているんだろうと思う。競泳用の水着のまま、軽く体をほぐしておいて、もうちょっと休んだら戻ろう、と思ったところで、波の中から近づく影に気がついた。サメか、サメなんですか、生でサメ見るの初めてなんだけど!! とちょっとだけハリウッド映画の展開を期待してしまっていたけど、実際水の中から顔を出したのは、冬二だった。ほっとしたのが一割、ちょっと残念なのが九割。なんて、冗談です。

「冬二も泳ぎ足りなかったの?」
「一人じゃ危ねぇだろ。なんかあったらどーすんだよ」
「あたしこれでも泳ぎには自信あってですね」
「それは知ってる。けど、みのりの水着って葉山とかのと違って目立ちにくいし、こんな遠くちゃ向こうから見てても気づけねぇよ」

 群青色の競泳水着を着ているあたしに、冬二はそう言った。
 地味、じゃなくて、目立ちにくいって言葉をあたしはすごく好ましく思う。
 あたしの隣に腰を下ろしてふかぁく息をつく冬二をじいっと見る。あたしの水着を『目立ちにくい』と言った冬二も、着いてすぐはルネさんの水着姿にびっくりしていた。まあ、あんなの同じ女だって驚いちゃうけど。あれは女に対する視覚的暴力だとルミさんと肩を組んで相談したんだから。要するに、大和さんだって冬二だってあのスタイルの良さには弱いと。あれ見て平気だった紗央さんと椿が逆にすごいと思う。椿はともかく、紗央さんは「あたしだって脱いだらすごいんだから!」という意思表示なのかもしれないけど。
 無言のあたしを不思議に思ったのか、どうした? と冬二が声をかけてくる。あたしが何考えてるか、教えたら冬二は笑うんだろうか。……笑うでしょ普通。あたしなら笑う。絶対笑う。

「冬二は彼女と海に来たら、あんな感じ?」

 そう言って浜辺を指差す。波打ち際で遊んでいるのはルミさんと、ずっとパラソルの下にいた紗央さん、かな。
 冬二は少し困ったような顔であたしが指差す方向を見て、うーん、と唸った。

「少なくとも遠泳はしねぇなあ」
「そりゃそうでしょうよ……」

 デートで海に来て遠泳してるカップルなんて見かけたら引くわよあたし。
 つまり普通の女子大生っていうかこの年頃の女の子は、泳ぐためでなく見せるための水着を着て、波打ち際できゃあきゃあ水を掛け合って遊ぶのが当然なのだ。あたしは少女漫画に夢見ていながら、王道とは全く逆を行っているらしい。

「けどあたしがあんな水着着たら水着が可哀想で」
「は? なんで」
「それはカモシカさんに聞いてあげて……。あたしは競泳用の水着が一番似合うんだって、楽だし」
「カモシカ?」

 ああ、と冬二は何かに気づいたように声を上げると、それから笑い出した。ぎょっとしてあたしがその表情を見れば、冬二は姿勢を正して、いいか? と諭すように言う。

「あの言葉は本来カモシカのことを言ったもんじゃないんだ」
「え、そうなの?」
「まあ確かに俊足の比喩なら間違ってないのかもしれないけど」

 自分が振った話だし、不愉快な話題のはずだけど新事実に「へええええ」と声を漏らさざるを得ない。

「本来あれはレイヨウって動物のことで、カモシカと同じ漢字でさ。日本にはレイヨウがいないもんだから、同じ漢字あててるカモシカって読み替えたんだな。誤読だ、誤読」
「レイヨウって言われても全然ピンと来ないんだけど、カモシカとは全然違うの?」
「動物番組でよく出てくんだろ、サバンナ特集とかでさ。インパラとかガゼルとか、あんなん」
「ああ、それなら分かる!」

 確かにそれなら足も細いことになるし速いイメージもあるけど、……動物特集って言われると食べられてるイメージがなくもない。でもこれを言うと雰囲気がぶち壊しになるから言わないでおく。話の中心は、カモシカのような足が太いのかそうでないのかというところにあったわけで。

「まあ、みのりはそういう水着の方がいいのかもな。すぐ海飛び込めるし」
「ちょっと、そこは“ああいう可愛いのも似合うんじゃないか”とか肯定的な発言しとくとこだと思うっ」
「だって言ったって着る気ないだろ?」
「そうかもしれないけど言われたいもんなのよ女の子なんだから!」
「女の子だけど、みのりだろ」
「う、……そ、そうだけど」
「ならいいじゃねぇか。その水着だってみのりなら俺はすぐ見つけられるし」

 軽く足を伸ばしてから、冬二が海に飛び込む。そろそろ戻るということなんだろう。
 続いてあたしも飛び込もうと立ち上がってから、浜辺から見るよりもずっと海の色が深いことに今更気づいた。
 ――みのりなら俺はすぐ見つけられるし。
 そう言った。冬二はそう言った。今頃あたしはその言葉のあまりの恥ずかしさに気がついて、復路は冬二のずうっと後ろを泳いで帰ったのだった。



冬二くんは直接的アピールは全然してないつもりでいると思う。あとは全部無自覚とか無意識とか。そっちの方がみのりには響くんじゃないだろうか。
あと藍子さんとの関係云々を使ってワンクッション置いたら告白シーンのみのり視点かなあと思ってみる。


いきなりカモシカの話を思い出したので無理矢理使う。なんで突然思い出したんだか。
時系列確認で秋臼さんが書いてたシーマスさんが椿を助けに行くのを読んでて、これ助けるのがみのりだったらすっごい王子様だなとか思いました。みのりならやりかねない(笑) しかし少女漫画なので自重。
瀬川さんちはきっと、「レーザーレーサー欲しい!」「わかる、欲しい!!」「すっげー欲しい!!」と世界水泳見ててはしゃいでるんだろうなあと思います。特に空がな。
一緒に手持ち花火してみる話とかでもよかったんだろうけど、みのりはアホいくらいがちょうどいいなと思うので。
そういえば「椿はああやって助けてもらうのが絵になっていいなあ」という台詞を言わせたかったはずなのですが忘れてました。だってお前必要ないじゃないか。分かってるから言ってるんでしょー!! という叫びが聞こえそうな気がします。
冬二くんの台詞が意識してるものじゃなくて無意識なんだろうな、って思うから余計にやきもきするんだと思います。藍子さんのこととかね。綺麗で女らしくて、お互いのことずっとよく知ってて、そんなの勝ち目ないなあ、って思うんだろうな。やっぱり相談相手はルミなのか、いや前考えた通りシーマスさんか。


譲治のキャラソン早くカラオケで歌いたいな……。中毒だアレ。台詞まで完璧にやり遂げたい。
そして化物語のひたぎさんのキャラソンはご近所紗央かなと思う。
スアラの「星座」は本筋紗央だな。
お風呂に入ってこよう。

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2009.11.12(Thu) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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