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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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melting point



「いらっしゃいま、」

 店に一歩足を踏み入れた次の瞬間、ウェイトレスの声は続かなかった。ミルクティー色の長い髪を頭の下の方でふたつに結って、意外と制服姿がサマになっているその人はもちろん、瑶子さん。
 丸いトレーを腕に抱えたまま、ぱくぱくと口を動かしている。何なんだその反応、と思いながら俺はポケットからハンカチを取り出して額の汗を拭いた。

「り、りりっ、り、理央ちゃんっ」
「はあ、……どうも、こんにちは」
「なっ、なんで!? どうして!? え!? わかんないっ」

 ――自分が招待したくせに。
 ジーンズの後ろポケットに入れていた財布から、二週間ほど前に瑶子さんにもらった券を取り出して、見せる。
 それは俺が本を運ぶのを手伝った時に、お礼だと言って押し付けてきたものだ。暇だったから来てみたけれど、この時間にご本人がいるとは思っていなかった。
 券を見せてすぐ、彼女も気がついたらしく「あ」と声をあげる。

「使わなきゃ悪いじゃないですか」
「わ、っ、悪くない、悪くないよ全然っ! 私が押し付けたんだし!」
「けど瑶子さん一人暮らしですし、食事一回分パアにするなんて申し訳ないんで」

 そう、瑶子さんは一人暮らしなのだ。これが研究室の友人から貰ったものなら特に考えもせず足を運ぶこともなかったかもしれない。けれど一人暮らしの身に食事一回分というのはかなり価値あるもののような気がする。経験がないのでなんとも言えないが、瑶子さんが使えばそれなりの価値になるものを、俺の独断でただの紙切れにするのは躊躇われた。瑶子さんはやっと落ち着いた様子で、「理央ちゃんって律儀だねえ……」と感心したように言う。ほっとけ。

「じゃあ、お席に案内しますので! 着いてきてくださいっ」

 少しだけ上機嫌でそう言う彼女の背を追った。
 ……知り合いに制服姿とか見られても全然平気なんだな、この人。




 とは言うものの、昼食と夕食のちょうど間の時間に来てしまったこともあって、空腹とはとても言えない。一食頼むのも無駄になってしまう気がして、結局ホットコーヒーだけを頼んだ。考えが浅すぎたな、と軽く後悔もあるが、来ただけ自分は偉いだろうと言い聞かせる。案の定瑶子さんには「それだけでいいの?」と聞かれてしまったが、本を読んで暇を潰すにはそれくらいで十分だろうと思う。瑶子さんが使うのと俺が使うのとじゃかなり価値に落差ができてしまっているとは思うけれど。
 運ばれてきたコーヒーを啜りながら、読みかけの本を読む。夏休みの教職の課題をこなすために読まなければならない児童書をまだ読み終えていないのだ。いや、俺が読むのが遅いとか理解が追いついていないとかではなく、単に面白くないから読む気にならず、放っておいたらこうなった。文庫サイズであるだけありがたいが、正直あくびのとまらない展開ではある。世の子供たちはこんなの読んで楽しんでるのかと思うと首を傾げざるを得ない。もしくは教授の趣味が悪いかどっちかだ。
 まあ、課題の対象となっている三冊のうち、他の二冊についてはもう読み終わっているので、どうにかなるだろうとは思う。難しい課題でもないし、レポートをやるだけで試験がなくなるのだから安いものだ。しかし、それにしても面白くない。天才的に面白くない。欠伸を噛み殺して、一度本を閉じる。コーヒーを一口飲んで、店内に視線を向ければ、瑶子さんがぱたぱたとオーダーを取るために走り回っているのが見えた。……走っていいのか、従業員。怒られてないんだからいいんだろう、と思っていたら、オーダーを取って戻る途中、社員らしき人に「走るな」と指導を受けているようだった。……なんだかなあ。瑶子さんらしいけど。
 このファミレスは学校から近いわけでもなく、俺の家から近いわけでもない。隣の市にある店舗だ。券の裏側に書いてある店名をわざわざインターネットで検索までした。前に図書館で会って、うちに襲撃した時に確か隣の市に住んでるって言ってたから、自宅最寄りの店舗ということなんだろう。そう思えば、よくここまで来る気になったものだと改めて感心してしまう。もちろん、自分自身にだ。わざわざ来なくたってよかったはずだけれど、瑶子さんなら後期の授業が始まってから「なんで来てくれなかったのー!?」と騒ぎそうな気がした。あの人、そういうところ細かくチェックしてそうだし。
 ……いや、別に後期もそうやって会う機会があるのかはわからないけど。後期にもなればいい加減瑶子さんにも友達なり彼氏なりできるだろうし。ふたつ年下の、学部も全然違う男なんて覚えているのは携帯のメモリーだけになるかもしれない。それならわざわざ来てやることもなかったんじゃないか。……いやいや、何でそうなる。そういうことじゃないだろ、俺。俺がそうした方がいいと思ったから来てる。無視しておくのは人としてどうかと思ったからだ。
 わけのわからなくなった思考を振り払うように本をまた開く。けれど展開のつまらなさは相変わらずで、眉間に皺が寄ってしまう。

「そんなに難しい本読んでるの?」
「うわ」

 本に熱中していたわけではないが、周りに意識を向けていなかったのも事実で、突然かけられた声に驚く。まだウェイトレス姿のままの瑶子さんが俺の顔をじっと覗き込む。それから、「うわ、って酷いなあ」と笑う。
 また本を閉じてよく見れば、彼女の手にはコーヒーのポットが握られていた。

「コーヒーのおかわりはいかがですか?」
「あー、……じゃあ、お願いします」

 カップの中に二口分ほど残っていたコーヒーを飲み干してからカップを差し出すと、失礼します、と新しくコーヒーが注がれる。
 ……バイト中だからだろうけど、カチューシャをしてないのは新鮮だな。
 いつもしているからトレードマークのように思っていたそれが、今は見えなかった。まあ、だからどうするってわけでもないけれど。

「何の本?」
「この前借りた児童書です」
「え、まだ読み終わってなかったの? よっぽどつまんないんだねー」
「えーっと、まあ、はい」

 それは図星だ。図星だが、つまらないという理由まで当てられるとは思っていなかった。論文なんかを読み慣れている瑶子さんだから、読むの遅いんだー、と笑われるかと思っていたのに。
 ……という疑問までお見通しだったのか、瑶子さんは俺の顔を見てにこりと笑った。

「だって理央ちゃんって律儀にこつこつやるタイプだもん。その理央ちゃんがまだ読めてないんだから、作家が悪い! ね?」

 彼女はびしっと指をさして言い切ってみせる。……まあ、間違ってはいない、けれども。

「……そこまで言いませんよ」
「え!? じゃあ教授の趣味が悪い!」
「それはちょっと思いました」
「やった、当てたっ」

 小さくガッツポーズをする瑶子さんに苦笑を漏らすと、奥から声がかかって瑶子さんはどうやら呼ばれているらしかった。もしかすると、客の俺と話しこんでいるからお叱りなのかもしれない。
 あちゃー、と瑶子さんが言っているところを見ると、後者の可能性が高そうだ。

「僕に構ってないで仕事してくださいよ。邪魔でしょうし、これ飲んだら帰りますんで」

 知り合いがいるとやはり気を遣ってしまうのかもしれない。特に俺なんかはそこまで仲がいいわけでもないから、放っておくのも忍びないと思わせてしまったのだろう。それで仕事に影響が出るなら俺はとっとと退散するべきだということになる。元々、ここに来ただけで目的は達成されたようなものだし、迷惑になる前に帰るべきだろう。
 すると瑶子さんは途端に困った表情になった。

「や、理央ちゃん、全然迷惑とかじゃなくてね?」
「その台詞迷惑な人に言うテンプレートじゃないですか」
「そんなことないの! ……私、五時で上がりなんだ。時間あったら待っててもらえないかなあ」
「……は?」

 耳元で言われた言葉に短すぎる疑問文を返せば、忙しかったら全然構わないから、との返答。
 別に忙しいわけでも急いでいるわけでもない。時計を見れば四時二十分頃なので、あと三十分四十分くらい待つのは難しいことでもなんでもない。そうしろというならこのまま待っていることもできる。

「……僕はいいですけど」
「ほ、ほんとっ?」
「けど、わざわざ僕なんか待たせてないでさっさと帰った方がいいんじゃないですか? 仕事終わりでお疲れでしょうし」
「ううん、理央ちゃんがわざわざ来てくれたからそういうのぜーんぶ吹っ飛んじゃったの!」

 元々バイト好きだしね、と言う瑶子さんを呼ぶ声が再び聞こえた。今度こそ瑶子さんは俺のいるテーブルを離れて奥へ向かう。

「ちゃんと待っててね! 黙って帰ったらおしおきだぞー!」

 ……俺はどこのガキだよ。
 その“お姉さん振り”に苦笑しながら俺はまたカップに口をつけた。






もうちょい続くはず。
なんか、フットワークの軽さはルミと同じ感じなんだけど、瑶子さんは愛される側というよりも愛してやる側なのでルミよりちょっと動かしやすい。
ルミはどんなに格好つけても愛する側ってイメージがあんまりない。かっこ悪くても大和がそこだけ譲らないからかな。ルミは大和がああいう風に気持ちぶつけてこなかったらあんな性格になってないし、だからやっぱりルミは愛される側。


そいで、理央はもう瑶子さんに一番最初に会ったときから、「この人は無い!」って思ってるんだ。
強引さが紗央っぽくて、見た目のやわらかさが奈央っぽくて、両方を彷彿とさせる女なんかごめんだと思ってる。会う度に思ってる。この人に嵌ることだけは絶対無い、と思ってるから呼び出されてもすぐに行く気になるんです。券もらってファミレス行くのも、行かないのは人としてどうなのか、って思ったから行ったんです。
でも絶対理央はこういう人に弱いと思うんだ……! 気がついたらドがつくほどハマってると思うんだ。瑶子さんの強引さは紗央のとはわけが違うんだよね! 瑶子さんのが断然可愛いよね!! 紗央のは強引じゃなくただの脅迫なんだと理央は言いそうです。
だから、結局「……いや、全然似てない。瑶子さんのが可愛いな」ってひとりで納得して呟いてそうです。病気だお前ww
瑶子さんは理央が好きだけど、理央にその気がないのも分かってる。なのにわざわざ構ってくれる意味がわからなくてドキドキしてる。気が無いなら断ってよー!! って内心すごく思ってる。
はい、そういう展開が好物です。ありがとうございました。
ちなみに瑶子さんのバイト先のイメージはデニーズです。制服が可愛いから。


うん、幼馴染で大学も一緒でそれだけ仲良かったら勘繰らない方が馬鹿だよね!(爽)
特に、みのりの近くには幼馴染から恋人格上げになった見本として大和とルミがいるので尚更だと思います。ついでに言えば大和が馬鹿みたいにルミのこと好きなので、もしかしたら冬二も? って思うのは道理だと思います。みのり、お前は間違ってないよ大丈夫!(何)
みのりは紗央のようなメンヘル女とは違うので、好きってちゃんと言われたらそれ以上は疑ったりしない子だと思う。まあ付き合い始めても仲良すぎたりしたら餅のひとつも焼くかもしれませんが、基本的には疑わない。はっきり言われないから疑れるんじゃないか。なんとなく、この人きっとあたしのこと気に入ってくれてるんだろうなあ、とは思うのに、幼馴染といちゃこらしてるのを見かけるから複雑なんだ。(一部語弊があるような気が)(気にしません)
みのりが藍子さんに冬二くんのことで相談もちかけて、冬二くんが藍子さんにお叱り受けたりするのはいいと思います。そういう展開も好みなんですありがとうございました。


先月買ったのと同じ雑誌を今月も買ったところ、「自分が何の参考にもしないのに雑誌買うとか有り得ない」とおかんに言われました。
ネタにしかしなくてサーセンwwww 外人の綺麗なお姉さんが綺麗な服着てる写真がいっぱいで目の保養になるんだよ! 妹も同意してくれたよ!!
そして私は森ガールという言葉は、なんか無理矢理カテゴリ化してる感じで好きじゃないんですが、ああいうセンスは大好きなので眺めるのは悪くない。動物モチーフの指輪とかネックレスとか眺めるの好きだしな。
無印のペン買おうと思ってたのに忘れてた。薬も買うの忘れた。何しに行ったんだ、マジアカか……。声優検定自己ベスト更新したくらいしか覚えてねぇよ……。


うみねこ見た。
天草の声が磯くさいwwww
しかしよくまとめましたね。時系列ごっちゃになるけど、長い話をあと何話かにおさめなきゃならないわけで、それを思うとやっぱり脚本の勝利。志茂さん上手すぎだろ……。
マモン可愛いよマモン。
原作ファンって原作通りになってないことに対して文句垂れるけど、じゃあお前らやってみろと思うわけです。いや私も文句言うけどな。次回予告削ってまで本編やってもうまくは収まらないものなんだからある程度の妥協は当然だと思うし、いやあ脚本の勝利だろ。
あとは上手い声優を起用したところかな。ろざさまの声とか小清水上手いと思うよ私。
けど肉体言語と「改心なんてしませぇん☆」は外しちゃいけないと思うんだよ……!!!!


とりあえずもう寝ます。
明日バイトかー。明後日は魔の開店から5時までバイトっていう……。
いいんだけどさ。自分で入れるって言ったからいいんだけどさ……。

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2009.11.13(Fri) | Always I Need | cm(0) | tb(0) |

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