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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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自重できなかった


「よっす真紘、おはー」
「あ? お前にしちゃ早ぇな」
「ブ・カ・ツ。朝練!」
「へえ、めずらしー」

 始業三十分前。いつもは遅刻ギリギリで、廊下を担任と競争しながら登校するくせに、今日は一般的な時間に教室にやってきた。
 ああ眠い眠い、と隠すことなく大口開けて欠伸しながら、奴は俺の後ろの席に座る。声をかけてくるクラスメイトにも挨拶。見た目も中身もある程度チャラいのだが、授業の用意はちゃんとしているらしく鞄の中から教科書を出すと机に仕舞い始めた。
 こいつは鈴城 琴也。一応俺のはとこにあたる。俺の母さんと琴の父さんがいとこ同士で、その上両親同士がいやに仲が良いので長いこと家族ぐるみの付き合いがある。血縁的には琴よりも近いはずの椿の家――芹沢家の方が疎遠かもしれない。まあ、それは父さんの色んな事情で仕方ないのだろうが。家族でもないのに休日会ったりするのに、何で高校三年間クラスが一緒なんだと学校側に訴えたい気分だ。俺の苗字が桜井、琴の苗字が鈴城で、一年の時と今年は連番になった。去年だけ間に「し」で始まる奴が入ったことがあるが、まあ大抵そいつの机を琴が占拠していたので、そいつとしては肩身の狭いことこの上なかっただろう。
 三年に上がってまだ間もない。二年までは文系理系関係なくシャッフルされていたクラスが、この学校では三年になってようやく分かれる。まだまだ仲良くなるには時間がかかりそうな空気だ。

「あ、そうそう真紘ー」

 声を掛けられて振り向けば、琴がブレザーの内ポケットから何かを取り出した。……紙切れ、か?
 どうせゴミでも押し付けんだろうな、と思って手を出さないでいると無理矢理押し付けられる。なんだよ、と声に出して言いながら、渡されたものをよく見れば、それは。

「あ? さよならライブ?」
「そう。大盛況間違いナシだからチケット渡しとくわ。聞きたいだろ俺の魂込めたメッセージソング」
「お前らカバーしてるだけじゃねぇか」
「俺が歌うと新しく魂が宿るんだな、これが!」
「恥ずかしいから外で言うなよ」

 父親譲りの真っ黒な髪をカッコつけてかき上げながら琴はそう言う。歌がすげえ上手いのは認めるが、性格がこれじゃあ歌が可哀想だと思うのは俺だけか。俺くらい思ってやらなきゃ校内を始め騙されてる奴らが全員可哀想だ。
 握らされた紙はルーズリーフの切れ端で、男のきったねぇ字で『4月19日 ボールド さよならライブ!!』と油性マジックで書いてある。筆圧高い上に油性マジック使ってるおかげで裏面からも読めてしまうという有難い代物だ。端に小さく『NOT FOR SALE』とも書いてある。そりゃそうだ、校内のライブで金なんて取ったら空先生飛んでくるぞ、もれなく。19日というと今週の土曜だ。多分、新歓の一環としてやるものなんだろう。

「つかお前ら解散すんの?」
「しねぇよ。けど引退すんの」
「引退? 早いだろ、まだ」
「今年さ、黎と櫂が入ってきただろ? あいつらツインボーカルやったらそっちのが面白ぇだろうなって。ほら俺がいると話題掻っ攫っちまうし」
「そいつはともかくとして、ライブハウスとかでもやってなかったっけか。あっちも?」
「校内で始めたんだから、校内で引退するなら外も休業すべきだろ。みんな付属に上がるつもりなんだしさ、大学入ったらまたやろうぜ、って話になって」
「ふーん」

 たまにはまともな考え方もできるらしい。
 琴は歌は上手いが楽器はやったことがない。部活入る気ないけど歌は好きだし、と飛び込んだ軽音楽部で同学年の面子と組んだバンドが、ボールドだ。何でもカタカナにすりゃいいってもんじゃない。俺の記憶が正しければ、なかなかバンド名が決まらずにメンバーと口論になって、悪口の言い合いをしている間に決まったらしい。類音はあるが、勇気がある方の意味ではなく、「ハゲ」という意味の方を採用したらしい。決まった後で似た音の単語があることに気づき、含みを持たせるために英語表記は避けてカタカナ表記にしているのだそうだ。メンバーは琴と同レベルの馬鹿が揃っているので、類音の単語を見つけたときのテンションは半端なものではなかった。琴の父親の理央おじさんは、思いっきし肩を落としていた。そりゃそうだ、ご愁傷様。
 仕方が無いのでもらったチケット(まず間違いなく無価値だが)を生徒手帳に挟んで、ブレザーのポケットに仕舞った。
  
「お、来てくれんの?」
「検討しとく」
「またまたぁ、好きなくせにぃ」
「何がだ!!」

 ……ライブ中とライブ直後のこいつの人気は絶大すぎてウザいものがあるからな。行かないのも手かもしれない。
 教室正面に掛けられた時計を見れば、まだ朝のホームルームまでしばし時間があって、こいつのテンションに付き合わなければならないのかと思うとため息が出た。





「うしっ、じゃあどっか寄って帰ろーぜ」
「お前部活は? 練習しねえの?」
「朝したもん」
「んな簡単でいいのかよ……」

 帰りのホームルームを終えると、背中から琴が声を掛けてきた。どうやらそんな適当な理由で放課後の部活はないらしい。俺は入学した頃から部活には入っていない。叔父さんがバレー部でコーチしてるからそこに駆り出されることが多いけど、話が来ればバレー部にも野球部にも顔を出したりする。背の高い奴はどの部でも重宝するってこった。
 教科書だのノートだのを全部詰め終えた鞄を肩に掛け、琴と連れ立って教室を出る。

「どっか寄るってどこだよ」
「あそこの喫茶店でいいじゃん」
「あぁ? 嫌だよ、今日ババアいるし」
「お前ね、紗央おばさんがババアなら、ババアって言葉は世界でも有数の美しい単語になるんだぞ?」

 あそこの喫茶店――琴がそう言うのはババア、もというちの母さんがパティシエ、……女はパティシエールっていうのか、それをやってる喫茶店だ。料理くらいしかとりえが無いから、結婚して退職してからは料理人の真似事ばっかりしてやがる。家にいないでくれるのはありがたいが、琴はよくあの喫茶店に行きたがるのだ。ババアに懐いてるっつーか、なんつーか。若い頃は美人だったんだろうが、今でもそれを保っているとは思わないし。

「俺おばさんの焼くパイ好きだしさー、行こうぜ」
「物好きめ」
「うっせ! うちの母さんあんな凝ったモン作れねぇぞ! お前もっと自分がどれくらい恵まれてるのか考え直せ!!」
「家でまで凝ってるとうぜぇんだぞ、マジで」

 ぎゃあぎゃあと騒がしく俺の隣を歩く琴は、騒ぎながらも廊下で他の連中に声を掛けられると律儀に反応している。
 バンドが次のライブで一旦休止となることを知っているのだろう。ライブ頑張れよー、観に行くぞー、との声が多い。良くも悪くも人気者であることには違いない。
 階段を降り、昇降口で靴を履き、門に向かって歩く。まだ四月の半ばだが、桜の花は大体散ってしまっている。散った花びらが足元で茶色くなっていた。校門が目の前に差し掛かると、少し離れたところを歩く、見覚えのある金髪が通り過ぎた。

「おい、樹理」

 立ち止まって声を掛けると、後ろを歩いていた琴は前方不注意で(常にどこにも注意は向いていない気がするが)俺の背中に激突した。何やらまた騒いでいるが放っておく。

「真紘さん」

 やたらとくるくると毛先の巻いている金髪の新入生。背丈は琴と変わらないくらいで、肌の色は当然だが日本人にしちゃ白い。両の瞳は若草色。ま、どっからどう見たって人目を引く容姿をしているわけだ。この高校の制服は真っ黒だから、余計に金髪は目立つ。

「今帰りか?」
「これから大和さんのところにでも行こうかと思って」
「へえ、暇だなお前も」
「暇なのは大和さんだけですよ」
「まあそうかもな」

 水城樹理。女みたいな名前をしたこいつは、この学校の教師の中でもトップを争う顔のいい男、水城流風先生の息子さんだ。その事実を知ってる人は俺を含め本当にごくわずかで、一応隠しているらしい。生まれが生まれだからあんまり大っぴらにしたくないのかもしれないが、それなら同じ学校にいるってどうなんだ、と思ったりもする。しかもこいつ、流風先生のクラスなんだよな、確か。
 俺と樹理が話していると、琴がひょっこり脇から顔を出した。

「何真紘、このちっこいの知り合い?」
「お前とそう背丈変わんねぇと思うぞ」
「人としての器が俺の方がでかい」
「そりゃ二年分くらいはでかくなきゃ困るだろ」
「いや、二億光年くらい!!」
「おーい、光年は距離ですよー?」

 高三にもなって光年を時間だと思っているのはどうなんだ、常識人として。理央おじさんに報告してやりたい気分だ。
 本来なら穴を掘って隠れてもいいくらいの恥ずかしい発言だったはずだが、琴はそんなことはお構いなしで目の前の樹理の品定めをし、三十秒ほど全身を眺めてから、「気に入らね」と吐き捨てた。

「俺さあ、ハーフ設定ってダメなんだわ、だってぜってー俺より目立つもん」

 腕を組んでそうしみじみ言う。樹理は思いっきり「この人僕と絶対合いません」オーラを出している。こいつら、共に自重しないよな……。思ったことが言葉に表情にモロに出てしまう、社会不適合者まっしぐらな性格をしている。

「……僕、もう失礼します。また今度」
「おー、引き止めて悪かったな」
「ええ、本当に悪いです」

 ……あのクソガキ、口の利き方を今度教育してやる……!
 すたすたと校門を潜り、他の生徒がみんなして向かう坂の下とは反対方向に向かう樹理の背を見送る。叔父さんの屋敷は坂とは反対の方向にあるからな。

「でー? あのガキ誰なわけ?」

 俺たちは坂の下に向かうので、他の生徒に紛れて坂を下る。
 誰、と聞かれても。流風先生の息子、といえば話は早いが、当人らが隠しているようだしあまり触れない方がいいんだろう。

「父さんと母さんの知り合いの子供。主に母さんかな」
「へー、紗央おばさん外人と知り合いだったりすんだな」

 琴は勝手に母親の方と知り合いだと勘違いしている。その方が後々面倒がなさそうだから訂正するのはやめておいた。

「そいで? お前の叔父さんとも知り合いなわけ?」
「叔父さんの親友の子供だからな」
「へええええ、あの叔父さん外人の女と親友だったわけだ!? へー、そんじゃ今の奥さんは体を使って篭絡した、と」
「……お前ってほんと頭めでたいよな」
「あ? よく言われる」

 それで済ませていいのか。褒められているとでも思っているのだろうか、まさか。
 叔父さんにこの話をしたら殺されるだろうな、こいつ。それもそれで面白そうだが。

「あ!! あのガキまさか椿ちゃんの彼氏じゃないでしょうね!!」
「なんだよその口調……。知らねえよ」
「そこは否定してよお兄ちゃん!!」
「誰がお兄ちゃんだ」

 樹理が椿と? まず有り得ないだろう。
 幼馴染だし、椿といる時間は俺よりも長いだろうから嫌なところも知ってるだろうし、妹みたいな感じなんじゃないだろうか。
 それを伝えると、琴は不快感を露にする。

「幼馴染って信用なんねぇよなー。どこぞのたっちゃんもどこぞのみなみちゃんを世界一愛すると誓ったわけだし」
「事例に二次元を持ち出すのはどうかと思うけどな」
「大体さあ、幼馴染って言ってるくせに馴染みきってねぇからそれ以上の関係に発展するわけで、いでっ」

 発言の途中で琴の後頭部をグーで殴ってやる。こいつ、口縫いとめた方がいいんじゃねぇのか。琴の辞書に自重の二文字は存在しない。わかってたけれど、ガキはお前だ、って感じだ。

「殴ったね……? 親父にも」
「ああ待て、その台詞は二回目に殴られなきゃ言っちゃいけない決まりがあるんだ」

 例の名台詞を吐こうとする琴の頭をもう一度殴ると、今度こそ正しい台詞が飛び出した。

「二度もぶった! 親父にもぶt」
「あーはいはい、ぶちましたよ。お前のギャグに付き合ってらんねぇから行くならとっとと行くぞー」
「は!? 何だよそれ、二回目じゃなきゃ言っちゃいけないっつったのお前だろ!! 俺の我慢を返せ!!」

 俺が先に坂を下ると、後ろから蹴りを食らったのでお返しに足払いをしてやると見事に琴はずっこけてみせた。同じように坂を下る下級生の視線が刺さる。

「あ、土曜にライブやるんでみんな聞きにこいよー!!」

 倒れた琴をちらちら見ながら通り過ぎる女子生徒に、琴は自重することなく声を掛けていた。ゴキブリ並みの図太さだ。

「……お前さあ、総理とか言ってないで芸人目指せば? 歌上手い芸人って増えてるだろ」
「芸人から政治家に転向? 知事レベルならともかく、総理になったら諸外国に笑われると思うけどなあ」
「芸人経験してなくてもお前みたいのが国背負ってたらアメリカ中抱腹絶倒だろうよ」
「あまりに若いから?」
「そのポジティブさは芸人の素質のひとつだと思う」
「ああ、政治家もパフォーマーだもんな、そういった意味で?」

 単に前向きというには前向きという言葉に申し訳ないほどのポジティブシンキングで、俺は次に返すべき言葉をなくした。もう何も言うまい。
 こいつの前向きさはどう考えてもおばさんの血だよな……。
 理央おじさんの肩を落とす姿が見えた気がした。



真紘はまず名前で呼ばない。呼ぶ時は「琴」で、たいていの人は最初の一文字だけ呼ぶ。
理央紗央奈央は名前でちゃんと呼びそう。
いや、こういう男キャラ今までいない感じだから考えてたら楽しくなってきた。
馬鹿だけど、英語と家庭科は真紘より成績いいよ!
いろいろ突き詰めて考えたら真紘はドSな気がするんだ、さすがタっくんの子供だよお前……。
卒業しても大学の学部一緒だから同じ講義とってたりして。
タっくん一人暮らしだから確実に居座るよ。
その前に椿が炎而君と仲良くしだしたら、「お兄ちゃんそれでいいの!?」とか言い出すよ。
「俺ね、幼馴染よりもね、すげえ優しそうなイケメンのが信用なんねぇの!」とか言い出すよ。
別に好きとかではないんだ、見た目可愛いなあと思ってるだけ。清楚そう、大人しそう、賢そう、可愛い、いいなあ。と思ってるだけ。
究極的には真紘が炎而君の妹と出会ったら発狂するんじゃないか。
この子本当に政治家になるんだろうか。なんか、真紘と一緒に試験受けて琴也は総務省に行きそうなイメージがある。「地デジカー」とか言ってシカの着ぐるみでも着そうな勢いである。


琴也はライブの直後だけ異様にモテる。
「俺のモテ期キタァアアアアア!!」とライブの度に言ってそうです。
その度に真紘は、一生歌ってりゃ永遠にモテ期なのに、と思ってます。
真紘は歌下手そうだな……! 基本的に紗央似な気がしてきました。みのりはタっくん似かな。
オッドアイでキレると性格がタっくんとか何その私ホイホイ(笑) まるで別人!
考えるのも楽しいんだけど、瑶子さんと一緒で考えるだけでも疲れるっていう。


そろそろ磁石終わらせたいなあ。
もうタっくんは大抵の道を踏み外してるが、本筋の紗央への態度は真っ直ぐすぎて「無理しなくていいんだよ? ぶん殴ったりしてもおk」と心配になってしまう私。(私が終わっている)
ドレミファドン見てて、カラオケにイントロクイズとか入れたら絶対面白いのになと思った。楽しいよなあ、そしたら。
妹と古泉の新キャラソンを聞いたのですが、小野Dマジで自重wwwwww あはーん自重wwww
やはり一癖二癖なきゃダメだよなと思いました。キョンと谷口に期待。


両親と一緒にカーナビの声優版についていろいろ話し合ったのですが、おとんがワンピのボン・クレー押しすぎて吹いたwww キモイwww フランキーじゃなくてボン・クレーって矢尾的にどうなのwww
ゾロは方向音痴だからカーナビに適さないといわれた。私もゾロはただの中井和哉だと思うので、それなら奥州筆頭がいいな。今「おうしゅうひっとう」って打ったら欧州筆頭って出てびびった。いつヨーロッパ征服したお前ww

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2009.11.18(Wed) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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