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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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気が置けない




 作戦会議は連日深夜まで続く。小隊長レベルが召集される会議など作戦直前であることが多く、中隊長に呼び出されて初めて作戦が伝達される。その中隊長は大隊長に招集される、大隊長は一番上の会議に出席する、という連鎖がある。しかし今回の作戦は瑶子たち小隊長と中隊長が一緒になって大隊長に指示を受けるのだ。時間がなくて細々と会議の時間を取ることができないのだろう。そのくせ総力戦だから伝えるべき内容・考えるべき内容は多い。夕飯時から始まった会議は日付が変わるまで続くのだ。今日もその例に漏れない。
 長時間に及ぶ会議を終えて、欠伸を噛み殺しながら瑶子は司令部を出た。瑶子の住まいは士官学校の寮である。他にも士官学校から召集されている仲間はいるけれど、瑶子は女性のために寮の方角が男性とは少し違う。加えて同じ寮に住む女性は大半が士官学校に併設されている看護士養成学校の生徒であるため、作戦会議に出席することがなく、自然と帰りは一人になってしまうのだ。
 ブーツで地面を踏みしめながら歩く。司令部から寮までは疲れた状態で歩いて十分程度。学校の敷地の端にあるので学校の門についてからがやけに遠く感じるのがネックだった。大量の書類の入ったファイルを腕に抱え歩くことしばらく。どうも後ろから足音がつけてきているような気がして振り返る。軍人になるのだからこれしきのことで恐怖を抱いているわけにはいかない、とは前々から思っていたため、襲われるかもしれない、という普通女の子なら考えそうなところは一切考えない。

「……あ? 瑶子か」
「その声は拓海く、違う違う、陛下ですか」

 外灯の明かりにその身を投じたのは、紛れも無くこの国を統べる王――拓海だった。瑶子が従軍していた時以来なので、三年近く会っていないことになる。
 国王になったというのにその身に纏っているのは、おそらくオイルの匂いのする軍服だ。王族なら、もとい国王ならもう少しまともな服装をするべきだと瑶子は思う。というか、こんな時間に出歩くべきでないと思う。

「暗殺されますよ?」
「こんな服着てんのが国王なんて誰が思うんだ? 俺は思わないね」
「そりゃそうですよ、普通国王陛下は護衛ナシで深夜に外うろつかないです」
「じゃあお前がやりゃいいだろ、護衛」
「はぁ!? なんで私が!」
「士官学校のエリート、中尉クラスで陛下の護衛なんざ普通鼻水垂らして喜ぶモンだろ。出世の足がかりになるかもしれねェぞ」
「それはそれはありがたいですねえ」

 そんなことするつもりもないくせに。出世に興味が無いから長いこと車庫の隅で戦車をいじっていたのではなかったのか。
 国王陛下にゴマをすりたい人間ならそうするかもしれないが、中尉クラスで陛下の護衛につくことなどまず無い。有り得ないので鼻水を垂らす想像すらできない。
 しかしここは着いていかなければならない空気だ。別れた後万が一のことがあっては収拾がつかなくなる。

「……それで、陛下はどちらへ?」
「工場。今は二十四時間体制なんだとよ」
「軍需産業潰す気ですか? 死にますよ作業員」
「死なねぇよ、とんでもねぇ額の援助金つけたからな」
「それは陛下の発案で?」
「もちろん」
「ああ、……そーですか」

 言いたいことはしこたまあったがあえて言わないでおく。過労死の噂が囁かれている王子様もこれが相手では大変だ。
 勉強不足だから兄が緊急で継いだのだとご本人からの弁明はあったが、大和王子の方が余程賢いだろう。勉強不足は経験で補えそうなものだ。
 国王に必要なのは座学ではないだろう。もちろんそういった部分も人として必要な場面は出てくるかもしれないが、机に向かって勉強すればどうにかなるものは後からでも補える。実践部分はどうしたって実際に動いて見なければわからないだろう。その点において、拓海は大和と同じくらい経験に乏しいはずだ。指揮していたといってもせいぜい数十人の小隊程度。国を動かせるほどの力量があるとは思えない。
 ……だが、総力戦に向けて軍が機能しているのも事実だ。こんな無謀な作戦、普通は頓挫する。まだ若い王子が奔走しているという話も聞くけれど、それにしたって普通は止めるはず。これまで王になるための教育を受けていた大和がこの無謀さがわからないわけはない。ということは、どうしても成さねばならない事情があるということだ。
 ――何がある? 何があればこんな無謀な作戦を国ぐるみで行うことになる?
 まずおかしいのは国王の代替わりだ。前国王の死については病気というだけで国葬もなく、細かな説明すらされなかった。そこがまず、おかしい。そして新国王は即位式すらせず、国民の前には姿を現さない。そのくせこうしてひとりで深夜に出歩く。

「……私の隊に新しく入ってきた子で陛下に憧れてる奴がいますよ」
「そいつは将来有望だな」
「銃の調子が悪いからって銃口覗き込む馬鹿ですけどね」
「それで軍人になろうってのか? 上官の顔が見たいねぇ」
「ああそういう言い方します? なら陛下の黒歴史とか黒歴史とか黒歴史話しちゃいますよ」
「お前全然陛下とか思ってねぇだろ!! 自重しやがれ!!」
「だって陛下は私の元部下ですよ? しかも直属ですぐ下の。いきなり国王陛下ですって言われて納得できるかってんですよ、丁寧語が精一杯なんですー!」

 瑶子が軍曹だった頃の伍長が拓海だ。いくつか作戦も共にこなしたし、訓練などでもそれなりの期間行動を共にした。将来は指揮官を目指すつもりではいるものの、歩兵としては拓海と同じく後方からの戦車整備や援護を主に行なっていた瑶子だからこそ、拓海の人となりもある程度は理解しているつもりなのだ。政治家に向いているタイプではない。根っからの技術者だ。そう思っている。
 だからこそ総力戦などという馬鹿げたことをするなんてまだ瑶子には信じられない。何者かの入れ知恵があるのかもしれない。国王がGOサインを出さなければこんな作戦が実行されるはずがない。傀儡となっている? この人が? だからこそ深夜にこうして出歩けるのだろうか?

「………ここまででいい、もう帰れ」

 学校のすぐ近くに建っている工場が見えてくると、拓海は立ち止まってそう言った。ここから寮はそう遠くない。

「ご一緒しなくて平気ですか」
「平気じゃねぇと思うなら着いてくりゃいいだろうが」
「なら帰らせていただきます。メカオタクにはついていけませんので」
「あーそうかよ、早く帰って寝やがれ。雑魚兵どもは明日も早くから訓練だろうからな、国王陛下の慈悲深さに感謝しろ」
「残念でした、うちの隊、明日の朝訓練は中止なんです。連日早朝から深夜までなんて、当日まで身が持ちませんからね。誰かさんの無謀な作戦のおかげで」
「ふん」

 ……これで何か吐き出すだろうか。
 そんな思惑もある。かつての同僚に遠まわしに嫌味を言われて、本当に傀儡なのだとしたら愚痴のひとつ零してもいいはずだ。
 じっと次の言葉を待つ。


「殊勝な心がけだ。お前は上官向きだよ」


 ――え。
 拓海の声に心がざわつく。
 わかっている声だ、何をやろうとしているのか、理解している声。
 命令は、おそらく本当に、“国王陛下”から発されているものだ。国王陛下から。すべてを知り、力を握る国王陛下から。

「じゃあな、おやすみ」
「お、……おやすみなさい」

 ひらひらと手を振る拓海の背が小さくなって工場の中へ消えていくまで瑶子はその場に立ち尽くして見送った。





タっくんと瑶子はお互い同僚としての意識の方が強そう。タっくんも瑶子にはそこまで国王ヅラするつもりはないらしい。
タっくんは自然体でいるだけです。豹変はしたけど以前から抱えてたものを吐き出したにすぎないので、別段すごいことを言ってるつもりはない。
でも瑶子にはそれがとんでもない豹変に見えて、着いていけない、と思うんだろう。この時点ではまだそうでもないかもしれないけど、実際みのりの一族皆殺しにするところとかを目撃して、もう別人なんだな、と思って、国を出る。そんな感じ。


図書室に篭る理央と、図書室に資料読みに行く瑶子さんとか見たい。
地下に王族の許可がないと入れない資料室とかがあって、「お願いっ、王族の許可がないと入れないんだもんあの部屋!」って言って、「俺もひとりじゃ入りづらいと思ってたし」ってんで入るとか。
この世界の理央は、ご近所の要君→ルネさんみたいに瑶子さんのことずっと見てたらいいなと思ってる。10個も年下だけどな!! 
紗央とケレスさんも書いてみたい気はするんだけど全然反応が想像できないのでやはり保留です。
ケレスさんと奈央が結婚してタっくんが攻め込んできて、撤退条件提示された時あたりはアンドゥーと紗央の絡みを見たい。紗央が人質みたいにならなくても他に方法あるんじゃないか、とかいろいろ模索するアンドゥー。
「理央が死んで、奈央は結婚しちゃって、国を継ぐのは圭一で、……ならあたしのできることなんてほとんどないじゃない。政治ってこういうもんなのよ、多分」って紗央は出て行きそう。
絶対最後までツンツンしてるけど、いざ向こうに行くってなったら、「奈央にあたし相手みたいな口利いたら許さないんだから! 泣かせたら化けて出てやるんだから!!」ってケレスさんに叫んでたらいい。化けて出るって死ぬつもりかお前www
それまでが馬鹿みたいに平和だった分、そこからの落差っていうか緊迫感は半端じゃないと思う。
誰よりもアンドゥーに火がついてると思うんだ。弟殺されて妹奪われて国民が危険に晒されて、そういうのはこの世界のアンドゥーは許さない人だといい。


取りあえずもう寝た方がいいよね私!!!
秋臼さんのwktkして待ってる!

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2009.11.23(Mon) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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