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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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月と共に満ちてゆく  1



 照井瑶子という女性は、これで意外と家庭的なのだと気づいたのは最近のこと。
 俺のシャツのボタンが取れかかっていればそれを目ざとく見つけて、

『おねーさんが直したげる! ほら脱いでっ』

 と、バッグから小さいソーイングセットを取り出して縫い付ける。最初はただやりたがりなだけなのかと思っていたが、その手つきがとても手馴れたものだったからすぐに考えを改めた。奈央ちんに任せっぱなしじゃダメだぞ、と俺に釘を刺しながらも彼女は手際よくボタンを縫い付けていた。
 料理も実は上手い。彼女から昼食に誘ってきたから、てっきりどこか出かけたいところでもあるのかと思いきや、彼女は弁当を持参していた。聞けば給料日前で苦しい時はいつもこうして自分で弁当を作るのだという。学食で一緒に食べよう、と言われたけれど、師走に入って寒いこの時期に自分だけ温かいものを食べるというのも気が引けたので購買で適当にパンを買って、空き教室で食べた。そんなに気を使ってくれなくてよかったのに、と彼女は言った。逆に気を使わせてしまっただろうか。僕がしたいからそうしたんです、と言えば、瑶子さんは嬉しそうに顔を綻ばせ、それからすぐに眉間に皺を寄せて、口説き文句は禁止です! と言う。そんなつもりは1mmもないです、と返事してやった。そうだよねえ、と納得の声音が返ってくる。

『わざわざ私に合わせてくれた理央ちゃんにおねーさんの手料理を食べさせてあげる』

 丁重に断ったが、そんなものを簡単に聞き入れてくれるような人なら半年以上もずるずると変な友人関係を続けたりしていない。彼女お手製のおかずをいくつか試食させてもらうことになったが、どれも素朴な味で純粋に美味しいと思った。奈央や紗央が作るものとはまたベクトルが違う。あいつらは料理っていうか家事に関してはプライドがあるし極める気もあるからアマチュアの中のプロみたいなもんなんだろう。とても家庭的な味だと思う。奈央や紗央の作るものに慣れているからか、すごく新鮮な気がした。

『どお? 奈央ちん紗央ちんが作るのとはまた違うでしょ?』

 否定するところでもないので頷くと、彼女はとても満足そうだった。
 とにかく、彼女は単に世話を焼きたいだけなのだろうと思っていた。そうとわかっているなら俺も付き合っていられる。会話の中にほんの少しの冗談を挟みながら、姉気取りの彼女と、振り回される弟みたいな関係でいいじゃないかと思う。何かの罪滅ぼしのように、俺はこうして日々を過ごしていくのだろう。俺と関わりながらもひとりでいなければならない奈央や紗央に対してのささやかな贖罪のためには、誰かを受け入れて、否定しないでいくしか方法がないような気がしていた。




 後期の授業もあと数回で終わろうかという師走の初め。その日俺は、同じ研究室の女子に「話があるから」と四限終わりにいつもの実験室に呼び出されていた。試験勉強のためのノートならもう数部出回ってる気がするのだが、女子なら男子と違ってしっかり返ってくるような気がしているので貸し渋る気にもならない。頼まれれば貸す気ではいる。今日持ってきているノートで大丈夫なのだろうかと鞄の中身を確認しながら三限の授業を終えて、四限の教室へと移動する。大教室の扉に手をかけると、ちょうど上着のポケットの中で携帯が震えるのが分かって、仕方なく扉から離れた。

「はい」
『理央ちゃんやっほー! 元気?』
「切りますよ」
『冷たいこと言わないでよっ、せっかく電話したのに!』

 ディスプレイで誰からの電話かはわかっていたけれど、この人の電話はイタズラ染みているから、大事な用件なのかそうじゃないのか読み取りづらい。理解するには話を聞くしかないわけで。

「で? 用件は何です?」
『うんっ、お給料入ったしね、買い物付き合ってくれないかなあって思って』
「荷物持ちですか」
『そうとも言うかもね』
「その辺はもうちょっと隠した方がいいと思いますよ」
『だってどう言ったって理央ちゃん“結局荷物持ちなんでしょう”とか言うでしょ? 最初からお願いした方が早い!』

 その可能性を否定できない辺り、俺もだいぶ彼女にパターンを読まれているようだ。

「……別にいいですけど、彼氏に渡すプレゼント選ばせるのとかはやめてくださいよ」
『へっ、嫌味かねそれは』
「ですよねえ。彼氏いたら俺なんかに声かけませんからね」
『理央ちゃんのそれは自嘲気味のギャグか何なのか、おねーさんには見当がつかないわ……。とにかくっ、じゃあ今日暇なんだね?』
「といってもこれから四限ありますけど」
『それは私も一緒。その後図書館に本返しに行かないといけないんだけど、待っててもらってもいい?』

 俺も研究室にちょっと用事あるんで、と当初の用件を告げると、忙しいなら別にいいよ、と少し慌てた声が電話越しに聞こえた。振り回すくせに、こういうところ変に謙虚なんだよな。

「すぐ終わると思うんで、図書館で待っててくれれば行きますよ」
『あ、でもこっちの図書館よりも理学部棟のが正門に近いよね。私がそっち行くよ、学内屈指のイケメンであらせられる理央ちゃんの時間をいただくんだもん、それくらいしないと』
「いい加減その恥ずかしい誇張表現やめてもらえますか」
『私が気に入ってるからダメです、やめられません』

 やけに威張る彼女の顔が見えるようで、苦笑する。
 結局、四限が終わって各自用事を済ませたら理学部棟で、と約束を交わして通話を切った。
 年末の買い物ってやたら長いんだよなあ、重いし。
 奈央と紗央に付き合わされた時のことを思い返しながら今度こそ教室の扉を開いた。





書きたいから書いてしまうよ。
理央の考えることはいまいち理解できません。
振り回し振り回されてる関係が好きです。一方通行じゃなくて、互いに弱い面と強い面を知ってる感じ。
瑶子さんと理央は明らかに瑶子さんばっかり振り回してるようで、意外と理央も引っ張り回してるといいなと思ってる。空奈央なんかは本当にお互い様な感じだろうなあと思ってる。
タっくんと紗央はね、ほら、どっちも馬鹿だからね。どっちも頭弱いからね、うん、仕方ないよ。


瑶子さんは理央に対して何でもダメ元なんだろうなと思う。
ダメ元で声かけて、誘って、少し強引に見えるくらいじゃないと断られたとき笑って茶化せない。でも理央は大抵のことは「仕方ないですね」って受け入れちゃうので、それで勘違いしない女がいないとお思いか!! と瑶子さんは言いたいと思う。
理央はきっとどんな女の子にそんな風に接してると思うんだ。だから年下に好かれるんだと思う。年上のお姉さんなら博愛主義者ぽくて気持ち悪いとか思っててくれてるはず。あれ、瑶子さんも確か年上のお姉さんでは。
瑶子さんだけが特別なわけじゃないはずなんだけど、瑶子さんが理央にとって普通のポジションにいるかっていうとそれは違うわけで云々。その辺こっから詰める。それが楽しい。
私の力量の問題で文章にならない部分は頭の中で詰める。ものすごく細かいとこまで詰まってるのに文にならないっていう。


そういえば部活メンバーのみなさんが夢に出てきました。
三階建てくらいの日本家屋の屋根裏部屋みたいな、すごい小さい部屋に5人(同い年組ですな)が終結してて、屋根裏みたいなとこなのに掘りごたつがあって、テーブルの上には飲みかけのコーラ(1.5リットルペット)があって、古い小さいテレビで、よくわからんがすごく古いワンピースの映画を皆で見てました。
ワンピの映画なんて観たことないんでわかんないけど取りあえずワンピースだった。
で、コーラをグラスに人数分注ぐんですが、注いでいる誰かが誰かに「それは平等じゃない」と怒られてました。
関連がわかんないし謎が多いですが、寒かったのでもうちょい続きが見たかった。父上に起こされたのでそこで中断しました。


寝ます。思えば朝からバイトです。

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2009.12.05(Sat) | Always I Need | cm(0) | tb(0) |

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