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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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森の守護者



 件の総力戦を翌日に控えた日、瑶子は肩を落として訓練場の敷地を歩いていた。現在時刻は午前九時。ついさっき、隊長会議を終えたばかりだ。そもそも今回の作戦そのものに同意できないのだから会議ひとつにしても苦痛にしかならない。その上、今終わったばかりの会議で伝えられた隊の配置を思えば肩を落とすのが当然なのだ。
 自分の監督する隊の保有する戦車に近づけば、これから訓練を開始しようとしていた隊員たちが整列して出迎えてくれた。肩を落としたくとも、隊員の前では隊長であらねばならない。朝に似合う爽やかな笑顔で「おはよう」と挨拶すれば、年齢のまちまちな隊員たちはそこだけしっかり合わせて挨拶を返した。

「みんなよく眠れた?」

 その問いかけには大体の隊員が満足そうに頷いた。朝練は無くして正解だったかもしれない。残念なお知らせもあることだし、と心の中で呟く。
 入隊したばかりの隊員もいるのだから、あまり詰め込みすぎてもよくない。本来ならば、実戦に向けてはもう少し時間をかけるものだ。勿論いつ実戦が起きるかわからないから軍があるのだが、間違っても入隊して一週間の人間をこき使おうなどという考えはあまりにも非効率的だ。

「みんな揃ってるみたいだから、さっき決定した明日の行動予定について伝えておきます」
「うっしゃ、初の実戦!! 隊長っ、俺頑張りますよー!!」

 二列に並んだ隊員たちの中でも前列にいた慎吾が嬉しそうに拳を握って声を張り上げる。隊員たちの中からはくすくすと笑いが漏れていた。前から瑶子自身、きっと後方支援になるだろうからと隊員たちには話してあったからだろう。総力戦なのだから後方支援としての仕事すらないかもしれない。ただの遠足のようなものだとみんな思っている。しかしその考えは撤回しなければならなかった。

「ええ、そうね慎吾君。初めての実戦よ。この朝礼が終わったら密度の高い訓練をしてちょうだい」
「はい!!」
 
 よくわかっていないのだろう慎吾は元気よく返事をしたが、他の隊員の中には瑶子の言葉が以前聞かされていた予想とは違ったものを意味していることに気づいた者もいるようだ。
 脇に抱えたファイルを開いて、決定した辞令に今一度目を落とす。何度見たところで、紙面の命令が変わっているはずもない。

「後方支援だと思ってた皆、ごめんなさい。この第一小隊には先陣を切って敵地突入の命が下りました」

 予想通りざわつき始めた隊の声も聞かず、機械的に先を続ける。

「出国は〇六〇〇、各員輸送車及び戦車に搭乗して敵地に向かいます。到着後、作戦開始予定時刻は〇九〇〇、作戦終了予定は一二〇〇」
「ディナーはゆっくりこっちで勝利の宴ってことっスか!」
「そういうこと、だと思うわ……」

 当初は問題なくこの隊も後方支援に決まっていたはずなのだが、朝の会議で突然先頭を走るよう上官たちに話を持ちかけられた。今回の作戦、基本的に戦車は威嚇のために使うものであって攻撃手段ではない。そのため、歩兵の使い方が非常に重要になってくる。民間人を傷つけるわけにはいかないし、首長一族だからといって殺害するというのも、国に帰ってきてから詰られかねない。上官たちが挙って保身に走ったために、士官学校生に先頭を任せるという選択肢が出てきたのだろう。瑶子の周りの士官学校生が小隊長を務める隊も、この隊と同じく先頭に配置換えが行なわれていた。瑶子の隊が集団の中でも最も先に配置されたのは、上官との問答の最中に国王直々に辞令が下ったからだ。本来軍と国は別個のもので、国王が軍に対して命令を下せることなどなかったのだが、拓海は従軍経験者だ。それにこの無謀な作戦を実行しようとする強い力を持つ人物でもある。その国王陛下からの命令に軍が逆らえるはずがない。迂闊に慎吾のことなどを喋ったから面白がっているのかもしれない、と瑶子は先日の自分の発言を悔いた。
 大勝利を収めるに違いない戦闘になる。しかし、謂れの無い攻撃を黙って受けているほど向こうも馬鹿ではないだろう。進軍すればまず降伏の準備はするだろうが、こちらが下手に動けば応戦の姿勢をとるかもしれない。向こうが武器を持ち出せば、その銃弾なり何なりを一番に浴びるのはこの隊ということになる。納得した上での戦闘であれば多少の犠牲は仕方の無いものと思えるが、犬死だけはさせたくない。

「作戦は敵地の占拠、及び首長一族の殺害、ということなんだけど、……あまり手荒なことはしない方が無難ね。あちらは確実に降伏の姿勢を取るでしょうから、」
「それってどういうことスか」

 さっきはテンション高く嬉しそうにしていた慎吾の声が急に低くなる。

「陛下の命令に背いて適当な仕事するんスか!? そんなの、目の前の任務から逃げてるだけだと思います!!」
「そうじゃないわ、……ただ、奇襲をかけて無抵抗の人を傷つけるのは道徳に反していると思うだけ」
「軍人は命令に生かされてるんです、だから、陛下の命令を無視するくらいなら退役するべきだと俺は思います。城直属の軍じゃないからって、陛下の命令に背くのは国民として如何かと思いますし」

 隊がざわついた。
 慎吾の言うことは間違っているだろうか。いや、正しいのだろう。国民としてはトップの言うことに従い、国のために尽くすのが当然。この軍は志願兵だけでできているのだから尚更だ。やりたくてやっているのだから、言うことを聞くのは当たり前。だからといって非人道的な行為までが許されるのか。国王のためなら人格を捨てろと? それは間違っている、そう瑶子は思うのだが、慎吾の力強い言葉の前には返しても跳ね返されそうな気がしてしまった。
 ――こんなんで隊長なんて情けない。
 小さく息をついて、そう思う。本当に慎吾はすぐ隊長まで昇進するかもしれない。尽くしてくれる人間は軍は有難いと使ってくれるだろう。
 朝礼は適当にはぐらかして解散させた。




「隊長」

 射撃場でライフルの調子を確かめていると、近寄って声をかけてくる影に気づいた。顔を上げれば、少し申し訳なさそうな顔をした慎吾がマシンガンを片手に立っていた。
 
「さっきの元気はどこいったの? しゃきっとしなきゃ」
「あ、や、……なんか、すいません」

 慎吾は瑶子の隣に陣取ると腰を下ろして、的に向かってマシンガンを構えた。引き金を引いてすぐ、ががががが、と連続した音が響く。標的を見れば、ほとんどの弾は中心にほど近い部分を貫通していた。なかなか狙いがいいらしい。

「軍人カッコイイな、って思って、志願して。入ってすぐこんな、陛下までいらっしゃるような戦闘に先陣で参加できるなんて夢みたいで、テンション上がって、ちょっと口が滑りすぎちゃいました」
「……ううん、慎吾くんは軍人向きな考え方してると思う。間違ってないもの」

 瑶子がライフルのリロードを行なえば、慎吾も隣でリロードをする。再び銃を構えたのは慎吾が先だった。またマシンガン特有の射撃音が響く。マシンガンは弾が一箇所に集中せず散ることが多いが、慎吾は的の中央付近から大きく外れることがほとんどない。瑶子もライフルを構え、的を狙ったが専門的に練習してきているわけではないため、新人の慎吾よりも狙いが甘いようで時折中心を外した。

「隊長ってもしかしてライフル慣れてないんスか?」

 瑶子の的の様子を見て慎吾が驚いたように言う。

「まあ慎吾くんよりは慣れてるつもりだけどね。私はライフルよりも戦車火器使ってたから」
「へえ、女の人でもロケットランチャー担ぐんスね」
「やっぱり現代戦の主役は戦車だもの。なら歩兵として戦車を倒せたらカッコイイじゃない?」
「確かに。あー、なんかそういうのもいいっスね! 転向したくなってきました」

 屈託の無い笑顔で慎吾は言うが、その爽やかさとは裏腹に彼の命中率は良すぎる。弾が散ってしまう武器を持たせておくには惜しい人材だ。
 
「転向するなら狙撃手なんていいんじゃない? かなり命中率いいみたいだから、向いてるのかもよ」

 そう声を掛けると、慎吾は「俺?」と驚いた様子で自分を指差し、それから的とマシンガンを交互に眺める。短い期間でそれなりに練習は積んだのだろう、その結果があの的なのだろうが、それにしても命中させることについては筋がいいのだと思う。

「失敗はできないけど、腕が良ければ必ず仕留められる。この前陛下にお会いしたときに君の話をしたら、将来有望だって仰ってたことだし、頑張ってみたら?」
「陛下が!? ま、っ、マジすか!? ほんとに陛下が!?」
「本当よ。俺に憧れるなんて将来有望だって」
「うわ、俺今すげー嬉しいっス! 今度の戦闘終わったら試しに撃ってみようと思います!」
「そうしてみて。優秀な狙撃手も軍には必要だから」

 向上心のある若者も必要な人材だ。 
 ……昇進にも興味のなかった軍人が国王になるなど、今でも瑶子は信じられていない。残虐で無謀な作戦にも心から尽くして参加しようという気になれない。それでも今の自分は慎吾たちからすれば情感だから、隊長としての責務は全うしなければ。慎吾の言葉を間違ってはいないと思うからこそ、この国の軍人として戦わなければならない。
 ライフルを構えて引き金を引く。今度こそはすべて中心を射抜いた。





論文1時間くらいで終えたwwww
まあ消してちょっと足して、箇条書きを文に直すくらいだったからな。


慎吾は「隊長ってもしかして陛下とかなり仲が良いっていうか、あの、男女関係だったりするんスか!?」と質問して、「はい次それ言ったらロケットランチャーで狙撃します!」と返されてればいい。
あくまでも同僚。しかもこの世界のタっくんは機械にしか興味なさそうです。同僚として休日は一緒に町歩いたりご飯食べたり、仕事一緒にしたりメンテナンスを並んでやったりってことはあると思うけど。

紗央がタっくんに引っ張り出されて城下見学して、その頃から地下牢出されてタっくんの部屋に閉じ込められたら今度どうなるかなと考える。タっくんの部屋の汚さを考える。
多分いろんな工具とか、銃とか散らばってる。寝る前とか暇な時間はそうやって銃いじって改良したりしてる。自己満足。
紗央が部屋に来たら、天体望遠鏡を改良して扱いやすい望遠鏡作ってればいいなとちょっと思った。
紗央は第三者的に、気持ちを入れないでタっくんのことを肯定できる人。やってることは無茶苦茶だけど、止めなかった大和にも責任はあるからちゃんと協力しろっていえる人。
機械にしか興味なかったタっくんでも手放したくないとちょっと思っちゃえばいい。国に帰すこと以外なら結構わがまま聞いてくれそう。でも残念なことに紗央は帰りたくて仕方ないといい。


もう寒いです寝ます。

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2010.01.25(Mon) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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