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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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森の守護者  2


『――お前、何で士官学校、……いや、軍にいるんだ』

 薄暗い車庫の隅から低い声がする。聞きなれているその声の主は、今瑶子のとなりに座っている。軍でも当然有名人の拓海だ。研修期間ということで配属された小隊で、瑶子は拓海よりひとつ上の階級で、いわば上司の立場であった。拓海が有名なのは彼が王族であるからというのも理由のひとつではあるが、そんなことは軍の誰もが知っていることなのでどちらかと言えば王族とは思えないほどの機械好きという部分の占める割合の方が大きいだろう。朝は早くから、夜は遅くまで、隊の戦車や支給武器のメンテナンスを欠かさない。かくいう瑶子もそういったメンテナンスは細かくやるべきだと考えていたし、作業自体も好きだったために、夜はよく拓海と車庫で武器を手に調整を行なうことがよくあった。この会話も、その時のものだ。

『なんで? 女が軍にいちゃいけない?』

 そういう意図での質問かと思い瑶子が先手を打つように返せば、そうじゃねぇよ、と拓海は若干不機嫌そうな声を出した。

『やる気があって能力が伴えば性別なんざ問題じゃねぇ。だが、女は看護学校に入る奴の方が断然多いのも事実だろ』
『あ、そーゆーこと』

 看護学校は士官学校に併設されている。確かに女性は看護学校に入学する方が圧倒的に多い。負傷した兵士の治療などをするのが看護学校生、及びその卒業生の役割だ。前線で治療を施すことももちろんあるが、戦うか戦わないかという点で士官学校生や兵士とは異なるし、応急処置のできる兵士は別だが看護士となると非武装のため、国際的にも条約で保護されていたりする。だからといって看護士たちが全く前線に出ないわけではないし、安心というわけでもない。流れ弾が当たったり、敵国が条約に批准していなければ国際法の存在も無意味。寧ろ死ぬかもしれないと最初から分かっている分兵士の方が精神的には楽かもしれないくらいだ。それでも女性が看護学校に進むのはやはり母性本能からくる保護の気持ちが強いからなのだろうか。重い武器を手に戦うという点を考えれば、体力の問題もあるのかもしれない。しかしそういった理由があっても、瑶子は自分自身で軍人としての道を選んだ。

『うち、兄が三人いるんだけどね、上の二人が軍人で、父も軍にいたの。まあ階級も大したことないんだけどね』
『やっぱり多いな、そういう奴は』
『そうなんだろうけど。でもやっぱり身近な人が前線で戦ってたと思うと、自然と私もね。普通の志願兵でもよかったんだけど、いろいろ悩んでるうちに戦闘で三人ともいなくなっちゃった』

 瑶子がその事実を告げても、拓海はサブマシンガンの手入れをするのを止めなかった。代わりに、ふうん、という、どういった感情なのかわからない声が届けられる。
 父も軍人、三人いる兄のうち上の二人も軍人だった。兵器の製造を得意とする国柄、戦闘は絶えずあった。そのための軍だ。兵器が身近なものだから志願兵も苦労なく集まるため、徴兵制度は採られておらず、瑶子の父や兄も志願兵だった。戦闘の理由は大抵が資源の問題で、大規模な鉱山を持つファルーナ地区にはなかなか攻め込めずにいたものの、周辺の小国とは何度も小競り合いを続けていた。そんな中、小国同士が集まった連合国との戦闘で父も兄も命を落とした。国境近くにある瑶子の実家には広大な野菜畑がある。元々は戦闘により一部被害を受けたその畑を守るために父も兄も軍に志願した。戦争をなくして平和にするには戦うしかない。父も兄もそう言っていた。矛盾していると思った。でも、理解することはできた。

『……父と兄の分も私がこの国を平和にしたいって気持ちがあるの。そのためには上にいなきゃいけないから士官学校に入った。戦争は一種の政治手段でもあるわけだし、国土防衛には携わりたいと思ってたしね』

 甘いのだろう。
 甘すぎるのだろう。
 それでも瑶子は、現実だけを見据えて生きるのは嫌だった。
 父の言うように、兄の言うように、戦争をなくすには戦争しかないなんて、それが例え事実だったとしても理想くらいは持ちたかったのだ。
 夢があるから人は人でいられるのだ。父も兄も、戦争が終わりなきものだと本当に思っていたのなら、実家の畑なんてちっぽけなものを守り通せるはずもない。それでも命を落とすまで彼らが戦ったのは、そこに理想があったからだ。瑶子はそういう軍人でありたいと思っていた。現実だけを見据えた平行線の上では本当の現実なんて見えはしない。少し高いところから俯瞰するから全体がようやく見える。理想を持つことで、士官学校に入って志願兵よりも上の位からスタートすることで、現実の把握をもしたいと思っている。

『なるほどな。ファザコンでブラコンだから軍人を恋愛対象に入らねぇ、と』

 やっとマシンガンから顔を上げた拓海はにやりと笑った。明らかにからかっている。

『何よいきなり! 何の話?』

 ファザコンだブラコンだなどと突然言われる覚えはない。その上軍人を恋愛対象にできないなどと発言したことは一度だって無いのだ。第一、士官学校生と交際したことならある。士官学校生は当然軍人だろう。

『第三中隊の、どこの小隊だったかな、第五中隊六番隊の照井瑶子が落ちねぇ、って嘆いてた』
『ああ、三番隊よ。あの彼ね、だって好みじゃないんだもん、仕方ないじゃない? 小説の中じゃあるまいし、誰でもかれでもに父や兄の面影を見出したりしないの』
『どの辺が好みに合わなかったんだ?』
『うん? 顔は悪くないんだけどねー、向学心のない人って私根本的にダメなの。撃ち方がなってない、ってこの前散々注意したのに今日見たら全然直ってなかったし』

 やれやれとため息をつけば、隣に座る拓海が声をあげて笑った。

『そいつは手厳しい』
『そんなことないない。当然でしょ。死にたいの? って感じ』
『まあな。いくら微調整しても使う奴が馬鹿なんじゃあ意味がない』
『拓海くんなら話分かってくれると思ってたよー!』

 拓海についての浮いた話など瑶子は一度も聞いたことが無いが、一応共感はしてくれているらしい。恋愛のれの字も知らないようなただの王子様なのかと思っていたが、スルーされないだけよかった。

『私がたくさん話したんだから、次は拓海くん教えてよ』

 問いかけると拓海は面倒臭そうに瑶子を見て、何を、と低い声で問い返してきた。 
 瑶子にとって、隊の中で一番気楽に話せるのが拓海だった。階級がすぐ近いということもあるし、王族なのにまるで気取る様子が無い。おまけにやたらと機械が好き。妙な部分は多いが気を許せるし、好感が持てる。寧ろ瑶子のような元は一般人の女が気軽に話していいのかという問題の方が大きいだろう。

『コレみんな知りたいと思うんだよねー。拓海くんがなんで軍にいるのか』

 しかも司令官でなく、伍長。昇進にもまるで興味が無いらしい。軍にいるだけで疑問なのに昇進する気もなく、日々銃や戦車のメンテナンスといった雑務に負われている。軍服は他の兵士よりも汚れているし油臭い。こんな仕事を好きでやっているというのだから、彼は本当に王族なのかと周囲の隊士が疑問に思うのも道理だ。
 その質問の後拓海は立ち上がってマシンガンを元あった位置に戻すと、別に、と吐き出すように呟いた。

『俺は国が正常に機能してれば何だっていい。軍で下っ端やってる方が好きなこともできるしな』
『ふうん……』

 国が正常に機能していればそれでいいと拓海は言い切った。正常に機能しているとはどういうことなのだろうか。戦争をすることもまた、国としては当然の機能なのだろうか。拓海が手を差し出してきたので、瑶子は自分が調整を終えたライフルを彼に手渡した。ライフルが元の位置に戻される。その背に瑶子は自然と問いかけていた。

『国王になりたいとか、思ったことないの?』

 ライフルを戻した拓海が振り返る。そして、

『国が正常に機能してるなら、わざわざ俺が面倒な仕事やる必要もねぇだろ。そんなもん弟が一手に引き受けてくれる』

 そう言い切った。
 声は力強いのに、その時の拓海の表情は何故だか瑶子にはよくわからなかった。

『ふうん……。まあ、拓海くん政治とか疎そうだしね。メンテナンスを拓海くんが引き受けてくれれば軍も大助かりだし。ちょうどいいのかも?』
『王子サマを使うたぁいい度胸してやがるぜ、ホント』
『だぁって拓海くん、私の部下だもの。王子様といえど納得してここにいるなら容赦はしません』

 瑶子の声に、拓海もぷっと吹き出した。面白ェ女、との賛辞までいただけた。
 本当に、王子様らしい要素がどこにもない。拓海は車庫の隅にある武器保管庫の鍵を閉めると、最後に戦車の周りをぐるりと一周して最後の点検を行なっているようだった。瑶子も反対側から一周して同じように確認をする。異常はない。車庫の中にかけられた時計を眺めれば、そろそろ日付が変わる時間だった。

『おら、もう出るぞ。遅いんだから早く寮に戻れ』
『えー、ここは普通送ってくれるもんじゃないのー? 私軍人らしからぬ可愛さがあるし』
『誰がお前のためにそんな時間割いてやるかってんだよ。護身銃くらい持ってんだろ』
『拓海くんが私のこと女扱いしてないってことがよおっくわかったわ』

 ふざけ半分で言ってみただけであって、本気で期待したわけではない。予想通りの結果とも言える。
 拓海が先に車庫から出ると、瑶子を中に残したままシャッターを閉める準備を始めた。車庫の中の電気を消すと辺りが真っ暗になる。

『おい瑶子、早く出ろ』
『はーい』

 低い声を頼りに暗い車庫を出る。ガラガラガラ、とシャッターの閉められる音が耳に響いていた。




回想シーンです。
近代戦の瑶子さんは、いつでも軍人であろうとしている人。人であるよりも女であるよりも軍人。ゆるーい性格してるけど仕事に対してはシビアだといい。特に総力戦以後っていうか、ヴァルトハイムを出てからは後悔の念とかがあって、より自分に厳しくなってる。少し軍から離れるわけだけど、ローテブルクの軍に入ってからはやっぱり自分は軍人だっていろいろ落ち着けばいい。
瑶子さんはローテブルクでも軍人として頑張るけど、個人としての面は見せてないと思う。多分誰にも見せてない。理央はそういうところを不思議に思って、仲良くなってくうちに、ちょっとくらい楽すればいいのにな、って思い始める。
秋臼さんがシーマスさんが云々って言ってくだすったことを考えると、シーマスさんはやはりその辺見透かしてる感じなんですかね。瑶子さんのが2つくらい年上だから、きっと何言っても「はいはい、生意気言わないのー」とかあしらう。
理央は死ぬ前には告白してると思うんですが、理央が死んだら瑶子さんはもっと軍人でしかいられなくなるのかな。それでタっくんがあっさり刺されて死んだらどうなるんだろう。


というカッコイイ設定もつけてあげてますが、本筋はただの阿呆です。
「理央くんってパーフェクトすぎて恋愛の山とか谷とかが楽しめない!! ちょっと浮気してきていいよ理央くん!」
とか言う。理央は真面目だから浮気とか絶対考えられないし、山も谷もないほど完璧に彼氏やってくれると思います。
瑶子さんが出国するところをちょっと書きたい。瞳潤ませた瑶子さんが抱きついてくればいい。でもって、「勝手に決めてごめんね」って何回も謝る。でももう理央はそんなことどうだっていいんだ。そこで、「帰国したら結婚前提に付き合ってください」だと思うんだな。帰国したら、っていうのは、瑶子さんはひとりで外国行くから寂しくなって他の人に乗り換えてもいいよ、ってことだ。でも自分は待ってるから帰ってきてください、みたいな。
一時帰国じゃなく本当に帰国したら指輪持って空港まで行くんだろうな。何年ブランクがあろうとそういうのは覚えてる。


琴也にもちょっと可愛い設定をつけてみる。
琴也が生まれてすぐ瑶子さんは大学の仕事復帰して、琴也は小さい頃から結構ひとりでいるといい。
お母さんあんまり傍にいなくてからかわれたりしても、「おれのかあさんはすごいんだぞ! せんきょのまえとか、テレビのインタビューうけたりしてるんだぞ!!」って自慢してればいいと思う。ちゃんと親の仕事わかってる。
もしくは英語でキレるとかな。(笑) それはキモいな。
琴也はやればできる子。ただ、やらない子。バカテスの雄二と、デュラララ!!の紀田くんを足したような感じです。見た目は紀田くんぽくていいと思うんだけど。
瑶子さんと理央に育てられたら頭が幸せな子に育ってしまうのは仕方ないと思う。
こうなると真紘は本当に誰か別の人間が父親というどんでん返し(?)があってもいい気がしてくるよね!(爽)


今日の帰りはひばりが丘パルコで買い物しました。
パルコカード作ったときの500円分の買い物券を使いたくてうろうろしてたんですが、靴もいいのないし、鞄もなあ、と思ってたら可愛いバッグ見かけたので買ってきた。元値が7200円なんですが、半額だった。


さて、もう寝ます。明日バイトだー。

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2010.01.27(Wed) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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