プロフィール

軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.--(--) | スポンサー広告 |

勇猛果敢



「今日、琴のライブなんだって?」

 4月19日、土曜日。ニュース番組を眺めながら朝食を取っていると、昼から夜勤のある父さんが起きてリビングへ来て、開口一番そう言った。そういやそうだった、言われなきゃすっかり忘れていたところだ。
 トーストをコーヒーで流し込んで顔を上げると、父さんは俺の後ろを通って浄水器の水をグラスに入れて、ごくごくと一気に飲み干した。

「そうだけど、何で知ってんの」
「この前コンビニの袋を重そうにぶら下げた理央と鉢合わせてな」
「おじさんと? しかもコンビニって、似合わん……」
「つぶあんとマーガリンのコッペパンを大人買いしたらしい」
「100%琴の仕業じゃねぇか、可哀想に」

 琴は親の作る飯も好きだが、つぶあんとマーガリンの入ったコッペパンがいやにお気に入りだ。間食しているところを見ると大体それを食っている。俺にはそのおいしさという奴がよくわからんのだが、琴によれば「トラディショナルを理解せずに警官になろうたぁいい度胸じゃねぇか」とのことらしいので放っておく。確かに長いこと売ってるってことは昔から一定の支持を得ているということだろう。俺は普通にジャムとマーガリンの方が美味い気がするんだけどな。
 そのパンを琴が好んでよく食べていることは俺だけじゃなく、琴の両親ももちろん知っているだろう。琴の親父さんである理央おじさんは、あのパンを琴のためにたくさん買ったということだ。思い当たる節は、……ある。

「ライブあるからって最近朝早いし。愛ある差し入れってとこなんだろうな」

 この前チケットを貰った時は、「朝練やったから放課後はナシ」なんて言っていたが、その次の日から昨日までは朝もがっつり放課後もがっつり練習を積んでいるらしい。授業中真後ろの席から寝息という可愛らしい言葉では収まらない、いびきという轟音が聞こえてきていた。扇谷先生の授業とかビビってる生徒が多いのに琴は爆睡をかまし、その割に担任――冴えない英語教師として名高い安藤先生の授業だけは真面目に起きてる。英語が好きっつっても寝る時間は考えた方がいいように思う。

「理央はどっからどう見ても親馬鹿だしな。瑶子もエリートなだけあって教育熱心なんだろ。おまけに琴は一人息子だしなあ、過保護になるのも頷けると」
「なんだかんだでいい教育受けてっからなあ。親が賢いと羨ましいもんだ」

 ちらりと父さんを横目で見れば、いやーな笑顔を浮かべて仁王立ちしている。なんで馬鹿にされてんのに自信満々でいられるのか、その神経俺には分かんねぇわ。

「お前な、人間は生活力で決まるんだ。賢さじゃねぇんだぞ」
「へえへえ、部屋を散らかすしか能の無い血筋のお陰で親父は生活力満ち溢れてるな」
「わかってんじゃねぇか」
「褒めてねぇんだよ!」

 その血筋のおかげで俺がどんだけ迷惑してるか考えたこともないだろう。みのりだって多分迷惑してる。勉強してると夜中に突然隣の部屋から「崩れるー!!!」だとか「埋もれるー!!」という叫び声が聞こえるのを知らないわけじゃあるまい。知らないっつったら怒る。
 父さんは片付け、というか家事が苦手な血筋らしい。父さんの弟の大和さんも壊滅的に家事ができない。大和さんの場合は金持ちだし自分でやんなくてもいいんだろうが、桜井家は至って普通の道のど真ん中をひた走る一般家庭だ。よって、家事ができないということは生活できないということを表す。この事実を思い返すと、ババア、もとい母さんの存在は偉大だと思ってしまうわけだ。母さんがいなかったら父さんは警官のくせに野垂れ死んでいたに違いない。

「ま、とにかく。今日は琴の門出の日ってこったな」

 父さんは仕切り直すようにそう言うと、中を洗った空のペットボトルに浄水器の水をいっぱいに入れて、キャップを締めると俺に寄越した。意味がわからずボトルを手に首を傾げると、父さんは水周りから離れて俺の向かいの席に腰を下ろした。

「俺が心を込めて注いだ水だ、味わって飲めよと言っておけ」
「午前中暇なんだろ、てめぇで行って来いよ」
「大事ないとこだろ、お前が伝えておけって」
「いとこじゃねぇよ、はとこ! いとこは椿! 何回言ったら覚えんだよ!!」

 店で買ったミネラルウォーターとかならともかく、自宅の浄水器の水貰って嬉しがる奴なんているんだろうか。そして父さんはいつになったらいとことはとこの違いを理解するのだろうか。つーか自分の兄弟関係すらも理解できてないのか。知能の欠如具合に驚くばかりだ。そりゃあ椿よりも琴との方が関わる機会は多いけど、それにしたって自分の兄弟くらい把握してるもんだろう。母さんにはきょうだいいないわけだし。
 軽くキレる俺と、馬鹿っぽく笑いながらあしらう父さん。そのうち、洗濯をしていた母さんがリビングにやってきた。今朝ごはん作るから、なんて、母さんはどこまでも父さんに甘い、甘すぎる。
 席を立って食器を片付け、鞄を手にすると、「ガッコ行く」とだけ両親に声を掛けた。ちょっと早いくらいだけど、早いに越したことは無い。仕方ないので父さんが寄越した水のボトルも鞄に突っ込んでおいた。

「あ、真紘。今日帰りは?」

 母さんの声に止まって振り向く。

「午後琴のライブあるっつーから、聞いてくる」
「あら、じゃあお弁当必要だったんじゃないの?」
「いーよ別に。購買で何か買うし」
「いいから、ほらっ、持って行きなさい」

 母さんがてきぱきと弁当を包んで、フローリングの床をぱたぱたとスリッパで叩きながら俺に近づくと、ずいっと包みを差し出した。
 大きさは俺の弁当箱と大差ないけど、多分それは俺のじゃなくて父さんのだろう。いいのか、と聞く代わりに母さんの目を見る。

「今日は喫茶店で奈央と新作の開発するの。それで早めに家出るから、時間ある朝のうちにお父さんのお弁当作っておいたんだけどね。いいわ、まだ時間あるし作り直すから」
「ふーん、じゃあ持ってく」

 土曜だから教科数も少ない。そのおかげでスカスカな鞄の中に弁当の包みも突っ込んだ。高三だし、男だし、間違っても小食じゃないから購買で買うにも量がいる。量が必要ってことは金がかかるってことで、無駄に金を使うよりは弁当がある方がありがたいのは事実だ。鞄を肩にかけ直して、じゃあ行くから、と告げれば、「待って」とまた母さんに止められる。なんだよ次々と……。

「ネクタイ曲がってる! まったく、なんで親子揃ってガサツなの?」

 そう言って母さんは俺のネクタイを軽く直した。自分じゃちゃんとやってるつもりなんだが、……この年にもなって親にネクタイ直されるとか恥ずかしいにも限度があるっての。
 父さんもよく曲がったネクタイを母さんに直してもらってるけど、あれはガサツな性格三割、母さんに直してもらいたい打算が七割ってとこじゃなかろうか。一緒にしないで貰いたい。母さんはついでに俺のブレザーの肩についたほこりなんかも手で払い始めて、こんなのずっと付き合ってたらキリがない。無視して行こうかと迷い始めたときに父さんから声がかかった。

「お前、紗央が甲斐甲斐しくて美人だからって惚れんじゃねぇぞ」
「黙れ!! てめェと一緒にすんじゃねぇよ!!!」

 正直、マジでこの両親御免なんだが。父さんの言葉で俺はリビングを出た。
 靴を履いていると二階でばたばた騒がしい音がする。……どうせみのりが寝坊したんだろう。市立の中学は土曜は休みのはずだから、朝練か。琴といいみのりといいご苦労なことだ。俺はそーゆーの絶対無理。ばたばたばたばたっ、と階段を駆け下りる世界大会があれば上位記録を獲得できそうな勢いでみのりが下りて来る。ピンクのパジャマ姿、頭はいつも通り寝癖でひっでーことになっている。

「朝練遅刻するううう!!!」
「お前目覚ましくらいまともにかけとけよ、毎朝毎朝よく飽きねぇな」
「うるさい! そう思うなら起こしてくれたっていいじゃん!」
「いーやーだ」
「そんな優しくないから彼女できないんだよー」
「るせェよ、お前に心配されることじゃねぇっつの」

 その前に、爆発したような頭で言われても説得力がない。顔を洗うためか洗面所にダッシュするみのりの背を眺めてから、玄関の扉を開いた。




桜井さんちは可愛い家族だなあ多分。真紘とみのりは一緒に歩いてたら絶対兄妹だなって分かる感じだといい。目の色の問題もあるけど、がみがみ言い合ったり、みのりが「マック奢って!」とか真紘にねだってみたり、そんな感じ。
小さい頃みのりがいじめられてたら真紘が庇ってそうだし、真紘がいじめられてたら紗央が出てきそう。でも紗央出なくても真紘もみのりも十分強いよなきっと。
タっくんが小さい真紘を肩車して、みのりを抱っこして散歩するとか絵になるなあ。補助輪ナシの自転車の練習とか、いいなあ。
琴は歌だけはしょうもないくらい上手い。あと英語の成績だけいつもトップクラス。やればできるけどできるだけやらない子。真紘は琴也のライブを見る度に、ボーカリスト目指す方が総理大臣より簡単そうだけど、とか思ってる。
そういえば理央と瑶子さんと琴也はどこに住んでんだろう。ずっとマンションなのかな。改装とかあって綺麗になったマンションに住んでる、となるともしかして慎吾の家とか近いんじゃ?


ヴァルキュリアのテーマソングがあまりにもヴァルキュリアの世界観すぎて泣けてくる。
ウォーリーを捕らえないと全員死ぬコピペをニコ動で見たけど酷すぎるwwwww なんだあれwwww


ご近所の瑶子さんは完全にただの面食いだと思うんだ。だって理央にしたって写真見て一目惚れだからなあ。
ご近所の世界なら割とこだわらないで付き合ってそうな感じがする。理央には一目惚れしてるけどまだどうこうってわけじゃないからフリーだよー、とか言いそう。考え方はシーマスさんに近いのかも。
バイトとかしたら年下の子に絡みそうです。「え、年上がタイプなの? じゃあおねーさんと付き合っちゃおっか?」くらいは言いそうである。なにそれこわい。
けど留学するまでは勉強一筋だったんだよね。飛行機乗ったらはじけちゃったのかな! もしくは留学先で大規模な失恋をしたとかでもいい。ああ、そっちのがいいかもな。留学も元々好きな人追いかけてったとかな。で、玉砕して、一途って損してるんじゃない? とか思ってればいい。あれ、割と砕けた人になったぞ? まあいいや。
その方が後々理央のこと理解しやすくなるよな。間違えちゃいけないのはもう開き直ってることだ。暗い過去キャラにはしたくない。


そういやメモに琴也はファストフードでバイトしてるって書いてあった。客をナンパしそうで怖い。
空も疑問に思うよなきっと。「琴ってさー、理央の血入ってないよなあ」とか。
「それとも瑶子サンてああいう感じなの?」
「……いや、俺が知る限りあそこまで極端ではないはずだけど」
「……突然変異?」
そんなこと言い出したら黎と櫂だって奈央の要素があんまりない。才能面は継いでる感じあるけどね。
紗央とかは琴を見て「親の教育を疑うわ」とか言ってればいい。
真紘なんて紗央の要素目しかないのにな。こう考えると、椿がいかにルミと大和の子供なのかというのがよく分かる。
ルカにしても樹理にしても似てるなあとか思います。樹理は似せようと私が頑張ってるんですが。父親の努力気質と母親の天然をうまいこと受け継いでるんだが、努力家で天然ってなんか可哀想だ。


父上に作ってもらった家族カードがキャッシングできると判明したのでいざという時安心。(笑)
わざわざコンビニで試してきた。まだ私はキャッシング機能つけられないからなー。ありがたい。
部屋でパソコンするだけでもかゆくなってくるなあ。しばらくすれば治ると思うけど、やっぱりカイロ買い込まなきゃダメか……。

スポンサーサイト

2010.02.03(Wed) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

この記事へのトラックバックURL
http://hechima1222.blog88.fc2.com/tb.php/707-56b2bd64
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
Name
E-Mail
URL
Title

password
管理者にだけ表示を許可
/
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。