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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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勇猛果敢  2


「……え、おじさんて俺のこと嫌い? もしかして」
「かもなあ」
「かもなあじゃないわよ! あなた息子でしょ! 親戚の子にこの微妙な仕打ちってどういうことよ! 説明なさいな!」
「何キャラだよ」

 登校してすぐ、朝練を終えて教室へやって来た琴に、父さんから託された水のボトルを渡してやって、そんな会話をした。あの親父がどんな思考回路してんのかなんて知ったことじゃない。俺が知りたいくらいだ。琴は「お前も何かくれてもいーんじゃねぇのー」などとぶつくさ文句を言いつつ水を飲んでいた。結局飲むんじゃねぇか。
 始業までまだ三十分近くある。三年にもなると早く来たっていい事はないと悟っているのか、教室に人はまばらで、大体決まった面子。琴がいるのが浮いているくらいだ。
 琴は鞄を無造作に机に置き、俺のすぐ後ろの、つまり自分の席についた。俺は珍しく体を捻って後ろの琴と向かい合う。いつもは琴が俺の前の席を陣取るからこんなことするなんて滅多とないが、たまにはいいだろう。

「そういやお前、毎日朝練してんのに声嗄れねぇな」

 琴は三年間部活のバンドでボーカルを務めている。ライブの回数も少ないわけではないし、それ以外にもいつも大声だしカラオケにもしょっちゅう行く。声が嗄れないのが不思議だ。
 もしかして影で努力してたりするのか。俺は見たことないがあの部屋のどっかに加湿器とか置いてあったりするんだろうか。奴の家は高級マンションの最上階だから、親の財産的に有り得ない話ではない。
 しかし、琴の返答は思ったものとはだいぶ違った。

「だあって俺大して歌ってねぇもん」
「はぁ!?」

 そういう問題なのか。ていうか朝練してんのに歌わないって、お前ただうるさい置物じゃねぇか。

「や、ちっとさ、メンバーに無理な注文つけたから練習厳しくなって。けど俺だけサボるわけにいかねーじゃん? そこはやはりボーカルとしてというか、メンバーの一員としての責任をね?」
「そして引退と同時に解散、と。おつかれ」
「勝手に解散させんな!!」

 琴の我が侭で仕事が増えたとあれば解散が近くなるのも無くはない話だとは思うのだが、琴としてはどうも違うらしい。

「今回のライブの練習を通じて一層結びつきが強くなったような感じかねえ。どうよ、羨ましいだろ」

 少人数で集まってやりたいことやって、楽しそうだなあと思うこともそりゃあ無くはない。でもそれを素直に伝えてやるほど俺は大人でもないわけだ。
 鼻高々で偉そうな琴から目を逸らす。

「別に。俺ひとつのことに打ち込むの苦手だし」
「ちげーだろ真紘、お前は単にドが付くほど音痴なだけだろー? 恥ずかしがんなよぉ、誰だって得手不得手はあるさ☆」
「お前が相手だと事実ひとつ言われるのも不愉快だ」
「きぃいいい!! なんだってあんたはそう俺のこと嫌うのよ! 世界にたった一人のはとこじゃない!」
「悪い、黎と櫂も俺にははとこなんだ」
「俺もお前も世界にたったひとりでしょ! ゆーあーじおんりーわんでしょうが!!」

 英語が得意な割に普段英語はまったく日本語読みなあたり、よくわからない。これが英語の教科書音読やらカラオケやらになると途端に流暢になるのだから人間変わるものだと毎回感心してしまう。
 琴はガキの頃から両親に英会話も読み書きも仕込まれてたから、英語だけは抜群に成績がいい。国語よりいい。想像に漏れず、英語の試験返却の時や実力テストの結果発表のときなんかは「俺の微モテ期がまた来るか……?」と不敵に笑うのだが、大抵他の教科が足を引っ張り、素晴らしい評価を周囲から貰うには至っていない。黙って歌ってりゃいいのに、というのは最早俺だけでなく学年中の共通認識かもしれない。
 俺がシカトを決め込むと、琴も諦めて机に突っ伏したがやがてはたと顔を上げた。

「うわ、俺今日当番だわ」
「あー、クラス委員か」
「職員会議始まると職員室入れなくなるもんなー、めんどくせー」
「普段会議終わってから取りに行くもんなお前」
「うっせえよ押し付けたくせに!」

 そんなこと言われても、クラス委員なんてやりたがる奴まずいないし、去年も一昨年もやってたんだから勝手が分かってるし、最適な人材なだけだ。入学したての春、「クラス委員って目立ちますよねモテますよね!」とケレス先生に飛び掛らん勢いで質問したお前が悪い。もちろんケレス先生は回答はうやむやにして琴をクラス委員に任命した。最初の一年の仕事で懲りたのか、去年は「ぜってーやんねぇからな!」と言っていたが、「新しいクラスになってまた注目される方が人気集まるかもよ」と周囲に持ち上げられ、簡単に委員に就任した。一言で言って、鈴城琴也という男は単なる馬鹿なのだ。
 クラス委員の仕事、といっても三年になってからはそう多くない。毎朝学級日誌と出席簿を職員室に取りに行って、今日の日直を黒板に書き入れる程度。だから琴も黙って仕事をしているのだろう。いつも女子の委員と交代で仕事をしているようで、今日は琴の当番らしい。八時二十分から職員会議が始まるから、それまでに仕事を完遂しなければならないということだ。だが普段琴はこんな早くに登校していないので、自然と職員会議が終わるタイミングで職員室に物を取りに行き、担任と競争して教室に来るというサイクルを繰り返していた。早く登校したときくらいちゃんと仕事しろ。

「ま、いいわ。ついでに職員室で宣伝してくる」
「理央せんせーの迷惑そうな顔が目に浮かぶようだ」
「バンド活動について両親の承認は得ております」
「違う、お前音量でけえんだよ」
「初期仕様です」
「じゃあ仕方ねぇな」

 琴の声のでかさは初期仕様の上変更不可なのだろう。100%母親譲りだと思うが、それじゃあ仕方ない。
 隠すことなくでかい欠伸をしつつ、だらしないの一言で片付きそうな服装のまま教室を出て行く琴を見送って、俺は古文のノートを取り出した。今日は古文の小テストがある。俺はそれなりに昨日やったけれど、奴は勉強したんだろうか、いや、……してるわけねぇよなぁ。
 そもそも古文の板書、桜井家の家系じゃ解読不能だから俺なんかが勉強したって成果はたかが知れてんだけど。




 昼食は琴と一緒に教室でとった。バンドのメンバーと一緒に食わなくていいのかと聞いたら、「わざわざ俺の魂の歌を聴くために残ってくれてる真紘クンに一人でメシ食わせるわけにいかねッスよー」とのことで、ウザいから放っておいた。琴は俺が朝渡した水のボトルと、多分母親手製の弁当、それからコンビニのでかい袋を机に置いて食事を楽しんでいた。袋の中身は確認しなくてもわかる、例のコッペパンだ。
 俺も朝母さんから受け取った弁当を食う。残り物を使うことが少ないのがうちの弁当の特長だと琴が言っていた。確かに、母さんが前日の夕飯の残り物をそのまま入れているところは見たことがない。大体何らかの手を加えてから入れている。頑固な母さんのことだ、聞けばきっとそれがポリシーだとか言い出すんだろう。互いの弁当の中身を奪い合いつつ昼食を終えると、一時ちょい過ぎくらいに琴はコッペパンを加えたまま鞄を肩にかけ、「先行くわー」と会場に向かった。俺も弁当箱を片付ける。
 古文のテストはそりゃあ酷かった。一応対策してみたところは多少できたけれど、点数を考えると恐ろしい。琴に至ってはほぼやる気なしで最初に適当に回答すると机に突っ伏して寝ていたようだ。これだけ怖いもの知らずな奴も珍しいよな、とクラスの連中は言う。俺も同感だ。
 粗方片付け終わって机も綺麗にすると、誰もいない教室の電気を消した。やることないし開始まで一時間近くある。最前列で聞きたいわけでもないから少し遅れて行くくらいでちょうどいい。余った時間、しばらく校内をうろつくことにする。
 ぶらぶらと歩き回っていると、職員室の近くでよく知っていたくない人に出くわした。

「よう真紘」
「校舎にいるなんて珍しい」
「まあな。バレー部の顧問に話があったんだ」

 ジャージ姿の大和叔父さんだった。もう何年もここの男子バレー部のコーチを務めていて、もちろんこの学校の教師ではない。仕事は日本を代表する華道のお家元だが性格はうちの親父並みに最悪だ。なんでもこの学校の卒業生で、バレー部の主将も務めたことがあるとかで、家も近いしまあ納得だ。今日もバレー部の練習があるのだろう。

「今日土曜だろ、帰んねぇのか?」
「琴のライブ聴いてから帰ろうと思って、それまで暇つぶし」
「あー、理央先生のとこのな。そういや女子も何か騒いでたな、それでか」

 血は繋がらないが関係だけなら叔父さんと琴も親戚にあたる。つくづくこの学校は世界が狭い。
 女子バレー部だかマネージャーだか知らないがミーハーな奴がいるんだろう、多少話題に上ることがあったのかもしれない。納得したような表情で叔父さんは頷くと、何かに気づいたように、ああ、と声を上げた。

「暇ならお前、時間まで練習付き合え」
「は!? やだよ、俺今日ジャージ持ってねぇし」
「上着脱いでシャツの袖まくるだけで十分だ。トス上げ手伝ってくれりゃいい」
「んなこと言って、新入生のー……何つったっけ、お気に入りの奴にスパルタすんだろ」
「都筑炎而。可愛さ余って憎さ百倍という奴だな」
「意味分かんねぇよ」

 そうそう、都筑炎而。今年の新入生で、早々とバレー部に入部を決めたらしい。なんでも都筑の親父さんが叔父さんの後輩だったとかで、そういう縁もあって可愛がっているんだろうとは思うが、できるだけ俺を巻き込まないで欲しい。
 俺は高校三年間、特定の部活に入ることはなかった。運動なら大体なんでも好きだからヘルプが入れば大体どこにでも助っ人に入っていた。父さんの影響で柔道と剣道は部活とは別に道場に通ってたりもするが、別に師範になりたいわけでもないし、将来警官になるのに何かしら役立てばと思っていただけだ。この叔父さんはそんな、人並み以上にできるのは武道だけ、バレーに関しては背が高いのみ、の俺によく部活を手伝わせる。それは俺が入学してからずっとで、つい最近も入部を決めたばかりの都筑の相手を俺にさせた。あいつ上手いから相手するの疲れんだよなあ。将来の主将間違いなしといったところか。

「暇なんだろ。彼女いるわけでもなし、勉強もしねぇなら体動かす方がいい」
「彼女とか関係ねぇだろ!!」
「ある。俺が高三の頃なんてお前みてぇに土曜遅くまで学校残ったりしなかった」
「へー、女遊びスか」
「遊んでねぇよ、今の女房だ」
「……うわ」
 
 これをずばりと言ってしまうからこの人と父さんは兄弟なわけだ。当然のことを言うのに恥など関係ないし、事実以外のことは言わない。二人とも、自分のパートナーについて語るときは一切の装飾がない。それは第三者として客観的に見れば羨ましいくらいに素敵なことなのだろうが、その結果として生まれている俺みたいな子供の立場からすれば多少の気色悪さは否めない。つーか、恥ずかしい。子供の年考えろよ、思春期という奴だぞ一応。いや、そろそろ思春期なんて卒業していいくらいの年だとは思うが、生憎俺はそっちの経験に疎いもんで(自分で言うのも悔しい感じはあるが)。

「よし、決まりだな。三十分くらいありゃ十分だろ」
「……まあ、いいけどさあ」

 いつも通り、叔父さんに強引に押し切られる形で俺は頷いた。
 軽い腹ごなし程度と思えば、いいか……? いつもこのパターンでいいのかどうかちょっと不安な部分もあるが、……いいか、別に。



暇だったので刀語の1話を見てみた。
絵が挿絵のままだからなあ。あれがもっと違うキャラデザだったらすごく綺麗な話だと思うんだけど。
演出はいいよな。化物語のがもちろん綺麗だと思ったけど、そこまで悪くないかなと思う。シャフトの演出と比べちゃダメだよな。七花は新しいタイプの主人公だなあと思いました。


琴也のライブ話。黎とか櫂も聞きに来てる。
琴也はしょっちゅう「何よ! なんなのよ!」みたいな口調にチェンジする子です。ウザい(笑)
入学直後から英語以外の教科はほぼ寝てます。1年の時とかケレス先生に黒板消し投げられればいい。
「ちょ、先生!! 黒いブレザーに黒板消し投げるとか!! 俺のモテ期が短くなったらどう責任とるつもりですか!!」
と授業中に憚ることなく抗議すると思う。ケレス先生はそういう奴はシカトするに限ると分かっていると思うので華麗にスルーしてくれるはず。
理央は空とかにちくちく言われてりゃいいなあ。琴が俺の授業でまた寝てたー!!とか言って。理央はちゃんとしてるんです、瑶子さんがフリーダムなだけなんです。
アンドゥーはそれを遠くで聞いて、俺の授業じゃそんなことないけどなあ、と思ってればいい。
英語は好きだし、音読とか指名されたら目立つチャンスだからね! 頑張っちゃうよ!
琴は大分瑶子さん似だからオープンでフリーダムでいろんな人と知り合いたいしいろんな女の子と付き合ってみたいと思ってる。でもついさっき、クラス委員の女子も三年間一緒とかだといいなあと思ったりした。考えてみる。


パラノーマル・アクティビティをちょっと見てみたい。
低予算の映画のが趣向を凝らすことができるってだけで、低予算の映画=質のいいものとは限らない。
ていうか、予算かけていいもの作れない方がおかしいんだから、ちょっと体制とか発想見直した方がいいんじゃないだろうか。
しかし低予算でいい映画ができるのはホラーとかサスペンスがほとんどなんだろうな。予算がないからたくさんセットつくったり場面転換できないから、自然とシチュエーションていうか場面が固定されて、より密室的になるから怖さが際立つ。
SAWの1作目にしろ、cubeにしろ、やっぱり閉鎖的だよね。場面ていうか舞台が変わるってことは、それだけ作中での世界が広がるってことで、世界が広がるってことは逃げ場があるってことだ。ホラー映画で逃げ場がたくさんあるのはちょっとね。やはり密室。
SAWの2作目は過去の出来事という点で時間軸が閉鎖的だと思います。あれもあれで発想。
今日の昼間に日テレでDEROとかいう脱出系のゲーム番組やってましたが、あれはまんまSAWだと思いましたww
そして南キャンの山ちゃんはナレーターとか声優の仕事に手出したらいいんじゃないかな。ナレーターなんかはかなり向いてると思うんだけど。面白いし。


はい、眠いです。

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2010.02.06(Sat) | 未来話 | cm(0) | tb(0) |

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