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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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箱庭の恋人


「いよっす、ルミちんっ」

 今日はお弁当誰と食べようかなあ、なんて考えていたら、珍しい人が近づいてきた。いや、別に珍しくはないけどね。照井瑶子という人は、誰とだって仲が良い。他のクラスの人とも異様に仲がいい。でもまあ、結構男子といることが多いから普段あたしの近くになんて寄ってこない。同じクラスなんだからいつでも喋れるし、みたいな感じ? だから他のクラスに遊びに行ってることが多い気がする。
 となると別にお弁当食べるのが目的じゃなくて、何か用事なのかと勘ぐってみる。しかし瑶子さんの手にはコンビニのビニール袋があって、ああ、あたしとお弁当食べるんだ、と他人事のように理解。

「珍しい、瑶子さんがあたしとお弁当なんて」
「んー、タっくんと食べようかと思ってたんだけどね、タっくんってば剣道部のミーティングなんだってー! 普段そんなの参加しないくせに、たまーに律儀に出るんだよねー。そりゃあもう人が変わったかのようにっ」

 そう言うと瑶子さんは、にひひひっ、と極めて怪しい声で笑った。怪しい、怪しすぎる。
 あたしはお母さんに作ってもらったお弁当を机に広げ、瑶子さんはあたしの一つ前の席に陣取り、コンビニの袋の中身をあける。
 瑶子さんは紙パックのミルクティーにストローを挿すと、惣菜パンの袋を開けて中身に齧りついた。それはなんていうか、すごく異様なパンで、結構コンビニに行くあたしも初めて見るパンだ。

「……何、そのパン」
「うー? やきそばおにぎりパン」
「朝ごはん抜いてきたの?」
「やっだなあルミちん、朝ごはん抜くと頭動かないよ? 学校来るなら朝は食べないと」

 ……で、その炭水化物オンパレードなチョイス。あたしに瑶子さんは理解できない。明るくって可愛くって、おまけに勉強もできる、しかも努力を隠したりしない。やってるからできるんだよ、と胸を張って言える人はそう多くない。それに、やっても頑張ってもできないあたしみたいな人も確かに存在するわけで。……なのであたしは瑶子さんは少し苦手だったりする。あたしには少し眩しすぎる気がする。
 瑶子さんが目の前で美味しそうにパンを食べるから、あたしもお弁当に箸をつけた。お母さんお手製のお弁当、おいしい。

「……瑶子さんって、」
「うん?」
「付き合ってるの?」
「だれと?」
「芹沢と」
「うんにゃ」

 むぎゅむぎゅ口を動かして、中のものを飲み込むと、瑶子さんはきょとんとした顔で首を横に振った。それから大笑い。

「だぁってタっくんってさあ! あの子、えーと、紗央ちんにLOVEずっきゅんって感じじゃん? 私が介入する余地ありませーん」
「でも仲いいじゃない? 紗央さんと芹沢付き合ってるわけじゃないんだし、瑶子さんとならアリなのかなー、とか」
「ないない。タっくんも私は無いんじゃないかなー。ま、私はフランクな付き合いならウェルカムですけどねっ」

 そう自信を持って言う通り、瑶子さんは入学当初から噂の絶えない人だ。フランクすぎるくらいフランクで、いろんな人に話しかけるから『瑶子さんはあいつと付き合ってる』なんて噂は毎日のように聞いていた。しかも毎回相手の名前が違うっていう。当人はしれっとしたもので、事の真相を聞かれると「違うよー?」とあっさりしている。
 芹沢拓海と瑶子さんは去年も同じクラスで、キャラが近いのか話しやすいらしく、学年が上がっても続けて噂が流れている。見た目はともかく、学力面ではそう釣り合っている感じはしない。瑶子さんは努力家の才女、芹沢は態度は大きいけど成績自体は可も無く不可も無くといったところで、ぱっとしない感じ。
 まあとにかく、ふたりは付き合っているわけではないらしいということがわかった。それは収穫だ。噂が流れ、本人は否定してても、普段噂を聞いているだけの人間からすれば真偽を自分で確かめない限り納得することは不可能だ。
 焼きそばパン部分を食べ終えた瑶子さんは続けておにぎりパン部分を齧ろうとしていたが、かぶりつく動作を途中で止めると、にやにやしながら口を開いた。

「そういうルミちんは? 彼氏いんの? それとも彼女? もしやエンコー?」
「その選択肢絶対おかしいからね瑶子さんっ」
「いいじゃんいいじゃん、答えなよー! 彼氏いんの?」

 あたしは卵焼きに箸をぷつりと刺した。
 お母さんが作ってくれただし巻き玉子だ。

「…………うーん」

 どうなんだろう、あれは、どう言ったらいいんだろうなあ。

「その顔は、いますよー、って顔だな。いいなー、羨ましいっ」

 瑶子さんがそう言っても、あたしは素直に頷くことができなかった。
 好きな人なら、いる。
 あたしと付き合って欲しいって言った。断られなかった。
 けどそれは週に一日、二日あるかないかだし、時間にして三時間あれば長い方。
 会える場所も決まっている。
 隠れるようにしか会うことができない、あたしの好きな人。
 その人が、

(………芹沢だなんて、言えるわけないよね)

 件の芹沢拓海なのだった。







続く、けどもう眠い。
瑶子さんはうちのキャラを変な呼び方してたらいい。流風は流風きゅん、慎吾は慎ちゃん、拓海はタっくん、とかな。
千鶴さんがちーちゃんで、千咲さんがちさちゃんかな。


点呼どんが素敵なの書いてくれたのでこっち視点ていうか紗央を書きたいんだけど、また明日で。明日の夜なら時間取れる、多分。



月末本当に連休になってました。
誰も捕まらなかったら日帰りで奈良行こうかなとか結構本気で思ってます。どうしようかな。
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2010.05.25(Tue) | パロディ | cm(0) | tb(0) |

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