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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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春色ソナタ



 夏が近い。
 中間試験が終わって、答案が続々と返却される。俺は野島と席近いから奴の成績も見えたり見えなかったりするわけで、……まあ、点数なんか見えなくたって顔見ればどんな結果だったかは一目瞭然だし、それにそもそも授業態度だとかで大体見当はつく。もうすぐ三年が引退する。俺と野島は二年でレギュラー張ってんだ、成績もそれなりに取ってなきゃ、部活だけだと思われちまう。それじゃ本末転倒だ、学校ってバスケするだけの場所じゃないし。
 数学の試験の返却が終わって、休憩時間。やっと悪夢の時間が終わったとばかりに伸びをする野島に近づいて、頭を軽く小突く。

「お前、いい加減自分の成績見直せよ。補習の常連になるような成績だとレギュラー外されんぞ」

 野島は、俺のことが嫌いだ。見てりゃわかる。
 入学してすぐ、仮入部で一緒になった時なんて俺のこと女子と勘違いしてたくせに。
 俺は間違ったことなんて言ってない。なのに野島はいつだって俺を心底嫌って、すげえ目で睨んでくる。

「お前に言われなくても分かってる!」
「嘘つけ。去年から変わり映えしない成績のくせに」
「うるせぇよ!! 俺はマジでバスケで生きてくつもりだからいいんだよ!!」

 夢物語。

 夢物語。

 俺にはとても考えられない。

 そんなこと口が裂けたって言えない。

 まだまだガキのくせに、勉強すらろくにできない、俺のガードだってろくろく抜けないくせに、身長でかいだけがとりえのくせに、なんでそんなデカい口叩けるんだ。

「―――ッ」

 ぎりぎりと拳を握り締めて、何と返してやろうかと考えていると、

「流風ぁ、んな怖いカオしてんなって」

 俺が一番嫌いな能天気極まりない声が聞こえた。

「いーじゃん勉強できなくたってさあ。できなくて困んのお前じゃなくて野島だし? レギュラーだって実力さえありゃ簡単には外されないだろ? 俺と同じ顔が怖ぁい顔してんのがヤなの、女の子寄って来なくなるって、そんなんじゃ」
「俺はお前と違ってそんなのに興味無い!」
「あらそお? ならいーけどさ、俺の席の目の前でごちゃごちゃすんのやめて。喧嘩なら他所でやれよ」

 俺と同じ顔をしている男は、そう言い捨てると欠伸交じりに席を立った。次の授業はもうすぐ始まるのに教室を出て行く。どうせサボるつもりなのだろう。
 ――そういうところが嫌いだ。大嫌いだ。
 努力しないくせに適当にうまく生きている奴が嫌いだ。野島もそうだ、夢に実力が見合ってないくせに、理想だけは高い、イライラする、そんな奴ら、大嫌いだ。




 陸は元々真面目な奴だった。俺もそうだけど、髪の色を変えるまでは俺達の見分けなんてほとんど誰もつかなくて、成績だって大体同じくらいで。
 普段は休日でも一緒にいることが多かったけど、たまたま陸がひとりで出かけた日にモデルにスカウトされて、そっから、何か変わった気がする。勉強もスポーツも、いつも以上に手を抜くようになったし、それでいいやって言うようになった。ちゃんとやれば俺よりいい成績とか取れるくせに。千鶴に出会ったのもその頃だ。同じ場所に立ってたのに、陸は勝手に一歩下がった。まるで、俺に場所を譲るかのように。それが気に食わない。陸がそんなことするから、俺はここにいなきゃいけない気がして、維持することばっか考えてる。

「水城」
「……んだよ」

 今日は部活も定休日だ。けど悶々とした気持ちを抱えてどうしようもなかった俺は汗臭い部室で一人でぼーっとしていた。
 いつもなら自主練でもしてる。そうでなきゃ帰って勉強するとか。でも今日は、ぼーっとしたままだ。
 俺の居場所を突き止めたのかたまたまなのかやって来たのはマネージャーの桜だった。いつも無愛想で、不機嫌そうな顔をしている。

「先生が探してた」
「誰」
「鳥尾先生」
「ふうん」

 俺は机に突っ伏す。
 桜は扉に寄りかかった。

「いないだろうなと思って屋上行ったら陸がいた」
「あいつはいつものことだろ」
「……怒ってる?」
「何に対して」
「昼間、野島と陸と言い争ってた」
「別に、それもいつものことだし」

 いつものことだ。
 俺がイライラしてんのも、俺が野島みたいに馬鹿みたいに理想ばかり語れないのも、陸みたいに手を抜いて満足できないのも、いつものこと。
 
「陸が言ってた」
「なんて」
「流風は理想すら語らない。今しか生きるつもりがない。今をどう生きるかで必死すぎて俺からすれば滑稽だって」
「…………」
「バスケにしたってどこかの一位になるわけでもない、勉強はできるけど学年一位ってわけでもない。中途半端だって」
「…………それを俺に報告するってことは、桜もそう思ってるってことだ」
「思ってる」

 桜は思ったことはしっかり言う奴だ。マネージャーとしても、ダメ出しを先輩相手にでもずばずばするから重宝される一方、同性からは距離を置かれているらしい。見た目の所為もあるだろう。不憫な奴だと俺はよく思っているけど、本人はそんなこと意に介さないらしい。

「水城がどうなりたくてどうしたいのか私にはわからない」
「それじゃあお前は」
「私は一生バスケしたい。だから野島がバスケ諦めない限りサポートする」
「殊勝だなあ」
「もちろん、水城もバスケちゃんとやるなら、同じようにサポートする」

 その言葉に、俺の心は動かない。
 だから中途半端って言われる。反論できないのは自覚しているからだ。
 俺はバスケを一生やるつもりはない。かといって学者を目指したいかというとそうでもない。なら俺は、どうしたいんだろう。
 一歩先の見えない俺を、陸は少し後ろから眺めて笑ってるんだろう。がむしゃらにひた走ろうとする野島は、一寸先がどうなっていようと関係ないんだろう。
 俺は足場がなきゃ何も出来ない。
 桜の言葉に俺は返事をすることなんてできないから、軽く頭を振ると顔を上げて桜と目を合わせた。

「で? 冬二センセイは何で呼んでんの?」
「大事な用事なんだって」
「何、大事な用って」
「そこまで聞かなかった」

 わざとらしくため息をついて立ち上がる。桜の横を通って部室を出るために扉に手を掛けたが、桜は部室から動く様子はないようだった。

「……お前さ、野島好きならもーちょい優しくしてやれよ」
「甘い。ああいうタイプは優しくするとつけ上がる」
「……ま、否定はしないけど」

 桜が少しだけ笑った。こいつ、野島の母親じゃあるまいしどうしてそういう表情するかな。
 そんな桜に俺は苦笑を返した。野島は何よりもこいつに苦労すりゃいいんだ。そう思いながら、職員室へと向かった。




根暗じゃなきゃ流風じゃないやい!
樹理のお母ちゃんことローラたんと会うところとかさっき書いてて、本筋で書きたくなりました。
お母ちゃん生きてるルート。したら樹理とかあんなひねくれなかったのになあ。


それはそうと、宝井理人作画の少女漫画を買ったんです。「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち」です。
キズナとユキちゃんの関係がね、なんかもうまんまご近所ルミとシーマスさんでドキドキします。ああいうのいいよねええええええ……!!! いやシーマスさんは女装とかしないが。でもあの展開っていうか距離感っていうかがなんかもう!!
ニヤニヤします。ものすごく。
私自分のキャラのキャラデザは全部宝井氏にやってほしい……! したら流風とか理央とか陸さんとかきっとかっこよくなるのに!
あと我慢できずに新紀元社の図説北欧神話を買いました。すいませんでした。


陸さんの声は釣られてみる的な遊佐か、薄桜鬼の沖田的な森久保とかいいなあと思いました。
うわあ、本当に悪そう!
陸さんは悪そうな道を突き進むけど流風はローラたんと一緒に真っ当な道を進んで欲しいと思うよ。この流風は先生になりそうな気がするんだよね。空が奈央に言われて先生になったみたいに、「ルカは教えるのが上手ね。わたしルカが先生だったらお勉強も好きになれる気がする」とか言われたらころっとその気になっちゃう気がします。
こっちの世界の慎吾は本筋より人間らしいなと思いました。本筋はどっちかというとストイックな方なので。


あとは大和とルミ書きたいなあ。
瑶子さんって四人兄弟の末っ子だから、三番目の兄ちゃんが2個上で1年の時に3年にいるとかいいかもしれない。
兄ちゃんいるからあんなに開けっぴろげな人になったんだろうな。うん。
そしてすっかり忘れてたが梓を入れてない。点呼どんのクラスに入れるといろいろ普通な感じになるのかなとか思いつつお風呂に入ろうと思います!

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2010.06.01(Tue) | パロディ | cm(0) | tb(0) |

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