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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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鏡の世界


「陸ちょん見っけー」

 流風が野島に突っかかっていたので、その流風にちょっかいを出し、即屋上へと授業をサボりにきた俺を瑶子がわざわざ追いかけてきた。
 旧校舎の屋上は一部が新校舎の陰になっていて日陰、一部は陽が当たるような構造になっている。どちらも十分広いスペースがあるため、夏は日陰に避難すりゃいいし冬は日当たりのいいところでのんびりすればいい。最高の場所だ。何よりも旧校舎は新校舎から多少離れてるモンだから人が来ない。なので俺や瑶子など、普段からがっつりサボりたい人間はよくこっちに集合している。
 今日は暑いが、それなりに風がある。日陰にいればかなり過ごしやすい。瑶子の白いセーラーがぱたぱたとはためく。

「瑶子またサボったんだ」
「私は陸ちょんと違って勉強できるっていうか自己補完可能なので出る必要を感じないんです!」
「俺もやる気を出したら宇宙一賢いんで出る必要を感じません」
「ちぃちゃんがノート全部取ってくれてるからって偉そうに!」
「恋人の協力も実力のうち、ってね。まあフラれ三昧の誰かさんに言うのは酷なことかもしれないけど?」
「うわっ、性格悪い! そんなだから教室で堂々兄弟喧嘩するんだっ」

 ――兄弟喧嘩、ね。
 確かにそうだ、傍から見りゃただの兄弟喧嘩。チャラい兄の俺が、クソ真面目な弟にちょっかい出してキレられて、そういうシーンだ。

「なあ瑶子、俺さあ」

 けど俺は、そう思いたくない。思われたくない。
 瑶子が、なあに? と首を傾げて俺を見る。

「流風と双子でいんの、ヤなんだよな」
「へ? 陸ちょんだけはいつも無意味に楽しそうじゃん」
「んー、双子ってーとゴヘイがあるかな。兄弟でいんのが嫌なの」

 俺はよく思うんだ、どうして流風は俺のことそんなに意識すんだろう。
 どうしてそんなに対抗意識燃やすんだろう。ただの競争ならいいけど、流風の俺への態度はなんだかいつも切羽詰ってる感じで、俺も息が詰まってしまいそうだ。

「俺は流風のこと好きなんだよな。確かに生まれた時からずっと一緒だからさ、差が出るの嫌で、勉強もスポーツも流風と同じくらいには頑張ってきた。そりゃあ成長すりゃ得意分野とかも出てくるし、それなりに勉強すれば流風よりいい点とれることだってあるわけだよ。けどそれって当然じゃん? 流風は俺なんかよりよっぽど努力してて、俺よりずっとできるくせに、俺の得意分野に関してはすげー落ち込んじゃうんだよな」

 流風は俺よりずっとできる奴だ。努力するのは大変だって知ってるし、それでも全部頑張れる奴。何回も挫折して、それでも前向いてるすげー奴だ。俺は流風のそういうところは尊敬してる。俺なんかじゃ絶対真似できねぇ、すごいことしてるんだって思う。

「流風はさ、弟って思われるの嫌なくせに、自分が一番そうやって意識してんだ。少しでも努力怠ったら自分が消えるような気がしてるんだよ」
「けど兄弟なのは事実なわけじゃない? なら陸ちょんはどうだったら納得するの?」

 日陰の中、壁に寄りかかる俺の隣に瑶子が腰掛ける。
 
「俺はさあ、流風とは親友でいたいんだよ。だって俺は流風のことすげえ好きだし。見た目もそっくりで、同じ血が流れてて、何でもいつでも分かり合えて、けど俺は俺、流風は流風だから、別の人間だから、考えることは違ってさ、それでいいんだし、だから親友がいい。兄とか弟とか、ほんの数時間で上下なんかつけられたくないし、対等でいたいんだ。ま、流風って根っからのMだから“お前の方が俺より下だ”って言われると燃えちゃうんだと思うんだけど」

 本当は、あの日ひとりで出かけて、俺だけが声をかけられて、そんなのは嫌だったんだ。流風と一緒の方がいい、なんて思っていた。けど流風が好むようなものとも思えないし、俺自身は興味があったからそのままこうしてモデルの仕事始めて、それで、やっと俺は俺の好きなようにやっていこうって思った。流風が俺を気にするみたいに、それまでは俺だって流風のこと気にしてきたわけで。ひとりで踏み出せたから俺には今ちぃがいてくれるし、これでいいと思ってる。
 だから、流風にも早いとこそういうきっかけができればいいのに。ちぃみたいないい女はいなくても、他に何か、流風にとって大事にできる出会いがあればいい。
 ……とまあ、俺がどんなに流風のこと考えて、流風のこと好きだからって、こーゆー俺は流風は好きでないみたいだからいいんだけどさ。

「ふうん、陸ちょんのが大人なんだ?」
「そこだけは兄さんなのかもなあ」
「考え方もオトナで、ちぃちゃんみたいな理解ある彼女がいて、それだけで十分流風きゅんにとって陸ちょんは自分より上だって意識せざるを得ないと思うけど。私の考えすぎ?」
「けど生まれついてのものじゃない。考え方も人間関係も、成長するし変わってくだろ。俺はもっと肩並べて流風と喋りたいよ」
「流風きゅんがちぃちゃんより可愛くて聡明な彼女連れてきたらどうする?」
「ちぃより可愛くて聡明な女なんているわけないだろ」

 断言してやると、私だって可愛くて聡明ですけどー? としょうもない台詞が返ってきた。残念なことに俺はちぃ以外はアウトオブなんとやらだ。

「遊びならいくらでも相手するけど?」
「……陸ちょんってさあ、断っ然シーマス君よりチャラいよね」
「何それ? 褒めてんの?」
「うん、心の底から褒めてる」

 比較対象がシーマスってのは引っかかるけど、シーマスより不真面目なのは確かだろうと思う。真面目に授業なんか出てらんないし、したいことしたいようにできればそれでいいかな、とか思ってるし。社会ナメてんだろ、と言われれば、その通りです、と答えるしかないわけだ。でも今はこれでいいんだ、いつか反省して考え方変わるかもしれない、変わらないかもしれない、全部そのターニングポイント待ちってことで。だって今の俺を受け入れてくれる奴がいるんだから、そのままでいいやって思うの当然じゃん。まあ確かに、流風の爪の垢煎じて飲んだ方がいいかなと思ったりもするけどさ。
 瑶子は立ち上がってスカートの埃をぱんぱん払って落とすと、扉へ向かった。

「まだ授業中でしょ、戻んの?」
「新校舎の屋上行く。暇だし放課後栄ちんとデートしたげよっかなと思って。多分あやつなら向こうで授業サボってるはず」
「いつも足蹴にしてんのにめっずらしー」
「盛大な惚気とブラコン話聞かされたらむしゃくしゃしたんですー」

 なんだ、ただのアッシーか。うわ今の死語だな。
 扉が閉まる。日陰に寝そべって目を閉じる。
 ブラコン、ねえ。だから俺は兄弟は嫌だって言ってんじゃん。
 



 甘い香りがして目を開く。いつもの香りだ。

「おはよう、陸君」
「んー……、おはよ、ちぃ。今何時?」
「昼休み」

 そうか。四限まるまるサボって、今昼休みってわけだな。
 体を起こしてちぃの隣に座る。こっちの屋上に二人でいるのなんて珍しいので、取りあえずちぃの体を引き寄せて額に軽いキスを贈る。
 甘い香りがする。これがちぃの香りで、俺はいつも安心する。

「また喧嘩してたね、流風君と」
「流風が突っかかってくるだけだって」
「気持ち、通じないものだね」
「肝心なところでは言葉が一番効くんだよ。双子同士でも」

 以心伝心なんて、いつでも完璧じゃなきゃ意味が無い。通じる時と通じない時があるんじゃ使えたもんじゃないし。双子はよく意思疎通ができるみたいに言われるけど、そんなの時と場合による。普段はやっぱり言葉が一番効くって俺も分かってるんだ。
 お前そんなんで辛くねぇの? って、それだけ言やいいってわかってる。それを言わないのは、言ったらきっと流風は怒るからだ。

「あ、そういや俺さっきまでここで瑶子と二人っきりだったんだけど」
「だから?」
「一応報告」
「そうなんだ」

 ちぃは賢い女だ。本当は嫌で仕方ないのに、俺にそんな素振り見せない。俺の前では一番いい女でいようとする。嫉妬するのはマイナスだと思ってる。俺にマイナスイメージを与えないように、完璧な女を演じているちぃが、俺はとても好きだ。その可愛さと賢さと狡さと汚さが、すげえ人間じみてて。金切り声を上げてぎゃあぎゃあ騒いで泣いたら、多分俺はその場所がどこだろうと衝動的に押し倒してしまいそうなくらいなのに、ちぃはそれをわかってない。わかってないちぃが、俺は好きだ。
 ……なんて、そんな歪んだこと考え始めたのはつい最近であって、それまでは普通にちぃの包容力に惹かれてただけなんだけどさ。俺が俺でいるのに、相川千鶴って女は必要なんだ。俺のいいとこ悪いとこ、全部最大に引き出してくれるんだよ。

「妬かないの?」
「だって陸君、絶対私のところに戻ってくるから。嫉妬するだけ無駄でしょう?」
「けど瑶子はちぃと同じくらい成績よくて、適度にサボるから俺といる時間も長いし、ちぃほどじゃなくてもそれなりに可愛いし、小柄だけどスタイルまあまあいいし、下ネタもガンガン乗ってくるしさ、俺あいつ嫌いじゃないよ」

 瑶子を褒める言葉を羅列させてみれば、カリ、とちぃの爪が床のコンクリートを小さく引っ掻いた。でも表情は変わらない。
 そういう面倒なところ、本当に好きだ。最高に美人で、賢くて、男なら一度はお相手願いたいと思うような女なのに、俺は大声で言って回りたいんだ、中身は普通に嫌な女なんだぞ、って。
 俺の前で必死で自分を覆い隠す彼女は愛おしいと思う。当然だろ? 俺の前で最高の自分であろうって頑張ってんだ。俺は何も隠すことなくそのままなのにさ。

「……冗談。ちぃ以上に可愛い声で俺の名前呼んでくれる女なんかいないよ」

 俺みたいに歪めとは言わないからさ、流風もこうやって心乱されるような誰かと出会えればいいのに。そしたら肩並べて、女ってほんっと面倒臭いよなー、とかバカみたいに笑いながら喋れんじゃね?
 ちぃの白くて小さい手の上に自分の手を乗せて軽く握ってやる。嬉しそうに、最高に可愛い顔ではにかむ彼女を見て、俺もにこりと笑顔を返した。





すっごく忘れてたんだけど、千鶴さんってナルシストで、陸さんはその上を行くナルシストなんですよね。
だから、どういう人がタイプ? って聞かれたら陸さんは多分自分って言うか流風って言うかどっちかだと思う。
正直陸さんは流風となら付き合えると本気で思ってそうな気がします。弟だから気になるんじゃなくて、うーん、いろいろあってわかりません。
絶対モデルやりはじめてから陸さんはぐにゃっと歪んだ人になったんだと思う。怖い怖い!
そして陸さんはどう考えてもシーマスさんより不真面目です。やる時はやる、しかし競争心はほとんどない。相対評価より絶対評価です。
環境が整えば陸さんてば青薔薇と同じことやらかしそうです。まあこっちの陸さんはもう手出してるが。
しかし流風と親友でいたいっていうのも本当です。上下の差を作りたくない。ナルシストだからかもしれないけど、自分と同じ見た目で同じ血が流れてる相手を上だとか下だとか思いたくないのかもしれない。


バトロワに続くような、幸せな空奈央シーンを想像してます。結婚してから先、双子が生まれるまでくらいの話。その数年間すごく幸せだろうなと思うので書くの躊躇してるくらいです。私じゃあの幸せオーラはきっと表現できない……!!
結婚してすぐ子供がいる生活もいいだろうなとは思っただろうけど、やっぱりちょっとは二人きりの生活も楽しみたい。理央抜きっていうのは楽しそうですね!
ついでに言うと空は奈央がいて初めて一人前になれる感じの人なので、奈央の気持ちも傍においてる空ってどんどん自信ついてくるしかっこよくなってくるんだと思う。そういう相手を間近で見てたらいくら奈央でも惚れ直すよ。
慎吾の話も書きたい。慎吾視点だと慎吾全然かっこよくないのに、千咲さん視点だと千咲さんが慎吾に惚れ込みすぎてるので異様にかっこよく感じる。なにそれこわい。


学パロの紗央の相手は今のところそのままタっくんで考えてるんだけど、上手い展開が見当たらない。
いっそ理央とかでもいんじゃね、とか思ってみる。
こっちの紗央って見た目にもどん底って感じだから、引っ張り上げるのもインパクトある奴じゃなきゃ無理っぽい。となるとやはり重宝される俺様タイプ。
いじめられてたから自分の容姿を過剰に気にしてるけど、タっくんってそういうのは「俺が綺麗っつってんだから綺麗に決まってんだろ」ってさらっと言える。俺がルールブック。
他のもんは気にしないで俺の目だけ気にしてりゃいいとか言える人。周りが全然怖くない人。
絶対分かり合えないけど、タっくんに怖いものはないから、だったら全部預けてみたらうまくいく気がする。
ただタっくんが本気になってちゃんと学校行き始めたら大和の行き場がなくなるなあ。


明日はカウンターにひとり置き去りにされるんだ☆ 不安だぞ☆


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2010.06.24(Thu) | パロディ | cm(0) | tb(0) |

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