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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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ホワイトメイズ  4




 どうやら芹沢大和は本当にもう帰ってこないらしかった。イタズラとしか思えない連絡を受けてから一日、腹部に深い傷を負った大和の遺体と対面した。
 悲しい気持ちはゼロじゃないけど、でも大和は、どこにいたって同じ気持ちだ。大和は生きていたって死んでいたって絶対にあたしだけを愛している。それが分かるから、一時の悲しみで泣いても、一晩経てば一応の気持ちの整理くらいはついた。
 おそらく大和の死を目の前にしたのだろう椿はとても疲れきった顔をしていたけれど、毎日都筑の息子が付き添ってくれている。付き合ってるんだかそうじゃないんだかあたしにはわからないけど、椿がしたいようにさせてあげるのがあたしの仕事だし、大和だってそれを望んでいる。
 大和は椿を跡継ぎとして育てたいなんて一言も言ってない。子供がそうしたいというならそうすればいい。家の都合上、そして家元としての立場上、花は教えるけれど、嫌いなら続ける必要はないとすら考えていた。椿はそれがわからなくて、こんな家だから自分はこの家を継がなければならないのだろうと自分を押し殺した。大和はそれをさせるのが一番嫌だったのに。大和自身家のために自分を何度も押し殺してきたから、椿にはそんな経験をさせたくなかった。子供は子供らしくわがままに育てばいいと思っていた。けれど、それを口にして言うことはできない。大和は父親になるよりもずっと前に、家元としてこの家を引っ張っていくと決めていたのだ。不器用だけどそれが大和なりの愛情だったことを、あたしだけはちゃんとわかっている。
 このまま椿が都筑炎而のところに嫁に行きたいと言い出したとして、あたしはそれを引き留めることなんてしない。いいんじゃないの、と言って送り出してやるのがあたしの仕事。都筑炎而は椿をきっとしっかり支えてやれる男だから心配もない。早くそう言い出して欲しいくらいだ。
 だから、あたしが今一番心配しているのは椿ではない。椿と同じくらい、そして父親と同じくらい不器用にしか生きられない、可哀想な男の子。その子が、あたしは一番気にかかる。



「……樹理くん」

 あまりにも気にかかるから、あれから一週間ほどしてから、あたしは樹理くんの、というよりは彼の父親の所有するマンションまでやってきていた。二人で住むにも広すぎるだろうと感じていたこの部屋は、一人で暮らすにもやっぱり広すぎる。玄関のカメラであたしの姿を確認した彼は、黙って部屋の中に通してくれた。
 広いリビングの、大きなテーブル。樹理くんはあたしの目の前に緑茶を一杯淹れて差し出した。彼も自分の湯呑みに一杯お茶を注ぐと、あたしの目の前に座る。
 何と声をかけるべきなのか。
 あたしには椿がいる。千咲さんのところにも、まだ野島流風がいる。紗央さんには真紘くんとみのりちゃんがいる。でも、樹理くんには、誰もいない。もう誰もいない。樹理くんの父親である水城流風が実の親と何となく疎遠だったために、樹理くんも祖父母を頼ることができないのだ。この子を救ってあげられるのは、これまで水城と同じように目をかけてきた芹沢家だけ。つまり、あたしだけだ。
 樹理くんの綺麗な緑色の瞳は暗く沈んで淀んでいるように見える。それはすごく、すごく、悲しみと苦しみと痛みを湛えている色なのだろう。全てを失った少年の心なんて、あたしには推し量ることだって難しい。

「……聞かないんですか」

 樹理くんの第一声はそれだった。
 少し上目遣いにあたしを見て、不敵ににやりと笑う。

「椿には都筑くんがつきっきりなんでしょう? 帰りのバスでもそうだったんですから。だから大和さんのこと何も聞けない。大和さんのこと聞きに、僕のところまで来たんじゃないんですか?」
「聞いて教えてくれるの? 話すのだって辛いんじゃない?」
「言いますよ、いくらでもね」
 
 少し、大人になった?
 こんな物言いをする子だっただろうか。確かに元々クールな面もあっただろうけど、根は本当に優しい子だったから。……こんな、自嘲めいた発言をするなんて。
 樹理くんは湯呑みの中身を少し飲んで、わざわざ音を立てて食器を置いた。

「親が子供守るのなんて当たり前じゃないですか。それ見越して、親同士殺し合わせたんですよ」
「そんな、……酷い」
「酷いですよね。酷いゲームだったんで、大和さん殺したのが僕のお父さんでも許してください」
「水城が、………そっか、そう、なんだ」

 あたしが激昂すると思っていたのか、樹理くんが拍子抜けしたような顔をする。
 ……そりゃあ、驚かないわけじゃないけど、そういう状況下なら納得はできる。大和と水城じゃ、気合いの入り方が違う。水城は元々一人で樹理くんを育てる気で日本に連れ帰ってきた。元から母親がいない、この子には自分しかいないと強く思っていたはずだ。樹理くんを一人にさせないためならなんだってするだろう。誰を殺したって自分が生き残って、樹理くんを一人になんてさせない覚悟だったはずだ。
 大和はそうじゃない。大和は不器用だけど、普通の親だ。椿を生かして帰すためなら自分の命は犠牲にできる。その差が明暗を分けたのだろうと思う。死ぬわけにいかないと思っている人間と、死んだっていいと思っている人間が戦えば、結果なんて見えている。

「……もう何十年にもなる親友を殺すだけの覚悟があった水城は、誰に?」

 それが、問題だろう。
 水城が一緒に帰って来れなかったということは、水城もまた誰かにやられてしまったということ。でも、大和を殺すだけの覚悟ができている水城が簡単に誰かにやられるなんて考えられない。きっと水城は、誰よりも強い。最初から親としての気合いが段違いだったはずだ。
 樹理くんは苦虫を噛み潰したような顔をした。綺麗な顔が醜く歪む。

「僕は絶対そいつを殺すんです、絶対、お父さんが殺された時よりもっと無惨に、でも生かす余地なく殺します」
「……そんなの、お父さんは望んでないよ」
「望んでなくとも僕たちはそうしなきゃいけない」

 僕たち?

「今すぐにでも殺してやりたいんです、どこに逃げても、僕らは絶対に見つけだして殺します。もう僕たちの生きていく理由は、あいつを殺すことにしか見出せない」
「……水城は、誰に?」
「――ケレス先生です」
「――――!!」
 
 樹理くんがぎりっと歯を食いしばる。
 そんな、樹理くんと生きるためにあれだけの覚悟をしたのに、その水城を、あの先生が!? あの先生が、あの水城を殺すなんて簡単には考えられない。
 けど、だからって、どんな理由があったってその相手が誰であれ、あたしは樹理くんに人殺しをさせるわけにはいかない。

「……水城も大和もいないからね、あたしが樹理くんの親代わりさせてもらうよ。あたしは保護者として、どんな理由があったって樹理くんにそんなことさせられない」
「どうして? 悔しくないんですか? 理由なく大和さんはお父さんに殺されて、お父さんはあの男に殺された。誰も帰ってこないのに、あの男だけは悠々と帰ってきた!! そんなの許せるわけない、お父さんと野島慎吾を、無惨に斬り捨てたんだ、それでもあの男は声一つかけなかった!! 絶対に僕と生きるって言ってくれたお父さんを、流風を守るって約束した野島慎吾を殺した! 僕と流風に壁だけ残して、死んだらどうしたって越えられないのに、そんな壁だけ残して、消したんです……!!」

 テーブルに強く拳を叩きつける。
 痛そうだった。なのに樹理くんは、一粒も涙は流さなかった。多分もう流し尽くしたんだろう。
 叫ぶ中で出た、流風というのは水城じゃなくて野島流風。野島慎吾の子供だ。けど、名前で呼ぶような関係だったっけ――?

「……それでもだよ。それでもあたしは、あなたがそんなことするのを黙って見てるわけにはいかないの。樹理くんを芹沢の屋敷に縛り付けてでも、あたしはあなたが無事に大人になるのを水城の代わりに見届けないと」
「僕にはもう失うものなんてない、守るものもない、逮捕されても死刑になっても、反撃にあって死んだって誰もいない何もない!」
「馬鹿言わないで!! あたしだって椿だっている! 世界に自分一人しか生きてないみたいな言い方しないでよ!」
「……そんなに言うなら、なら、ルミさんがなってくださいよ」

 突然の発言に何と返したらいいのかわからない。
 樹理くんは樹理くんで切羽詰まった様子だ。

「僕を止めたいなら、僕と結婚してくださいルミさん」
「……へ?」

 ――樹理くんがそんな言葉を言うなんて、一体誰が想像しただろう。実の親である水城だって、まさか樹理くんがあたしにこんなこと言い出すなんて少しも思わなかっただろう。

「ルミさんが僕と結婚してくれたら、僕はルミさんを守っていくためにどんなことだってします。ルミさんを泣かせるような真似はしません。親子ほど年が離れてるから結婚しちゃいけないなんて法律ありませんよね」
「……どうして、いきなりそんなこと」

 あたしが問いかけると、樹理くんは今日初めて、やっとやわらかく笑ってくれた。
 樹理くんはやっぱり、そういう表情の方が似合うと思うから、少しだけだけど安心できた。

「僕、ルミさんのこと好きだったんですよ。子供の頃からずっと」
「……母親代わりとして、でしょ?」
「そりゃあ最初は。けどルミさんは僕のお母さんなんかじゃないんです。ルミさんといる時はリラックスできるし、……普段の自分よりずっと素直になれてる気がするんです。それに僕、根暗ですし。女子となんてほとんど喋ったことない。そんな僕がルミさんを特別視するのは不自然なことではないと思います」

 樹理くんの淡々とした説明に、思わず納得して頷きそうになる。確かに樹理くんは昔から友達はそう多くなかった。家で本を読んでいることが好きな子だったし、親の都合上外出する機会にも多くは恵まれなかったから、自然と家で過ごすことが多くなってしまったようだった。外で遊ぶ時と言えば、水城にバスケを教えてもらったり、大和相手にバスケしてみたり、……とにかくバスケか勉強かって感じの子だった。小学校の頃、絵日記に書くことがないから夏休みは嫌いだと言っていたのがまるで昨日のことのよう。
 ……そうね、そうかも。樹理くんなら、あたしのこと好きになったとか、言っちゃいそうな気がする。水城はどう思う? 大和は? あたしは素直に嬉しいよ、こんな状況で、樹理くんの心の大事な部分が壊れてなければ、この言葉は最高に嬉しい。女冥利、母親冥利に尽きるってものよ。
 嬉しいから、あたしの答えは決まっている。
 もうあたししかいないんだよね、樹理くん。たったひとりの、本当に大事な人を失って、それでもあたしの前でなら正気を保てるというのなら、あたしは。

「……いいよ、樹理くん。結婚してあげる」
「は……?」
「だから、いいよって言ったの。水城ルミになってあげるよ」

 自分で言い出したのに樹理くんは目を丸くしている。あたしのことおかしいって思った? 狂ってるって思った? どうなんだろう、そこはあたしにはわからない。

「そんな、芹沢はどうするんです」

 だから、どうして樹理くんが言い出したのに樹理くんが芹沢の心配をしちゃうのかな?

「芹沢なんていいわよ別に。あたし芹沢と血が繋がってるわけじゃないし。ものすごーく華が巧いわけでもない。大和がいなきゃあたしは芹沢名乗るの難しいのよ。未亡人ってやつだしね、芹沢の籍抜けるにはちょうどいいのかも。芹沢の家自体はね、心配してないの。椿が継いでくれるから」
「……椿、今都筑くんに随分支えてもらってるみたいですけど。嫁入りするなんて言い出すかもしれませんよ」
「なら、あたしの肩の荷はより下りるわね。……平気よ、椿はどこかの家にお嫁に行っても芹沢を捨てることは絶対にない。戸籍で名前が書き換わっても、あの子は絶対に芹沢を継いでくれる。家元を一番近くで見てたのは椿だから、大和が伝えたかったことを全く汲み取れないほど椿も馬鹿な子じゃないでしょ」

 あたしは椿を生み育てた親として、大和と誰よりも濃い時間を過ごした妻として、芹沢のことを見据えることができる。椿は芹沢を捨てたりしない。大和を失って、ぼろぼろで倒れそうでも椿の瞳はしっかりしていた。あたしと結婚するって芹沢のみんなに宣言した時の大和の瞳によく似ているように思う。

「あたしが大和だけを大事に思ってこの先も生きていくとでも? ごめんね樹理くん、悪いけどあたし死んだ旦那よりも生きてる樹理くんの方が大事なの」

 それだけじゃない、あたしにとっての大和のポジションは大和がいなくなった時点で永久欠番。もうその位置には誰も来ることがない。あたしの中の一番は、絶対に、永遠に、大和だけのものだ。大和の代わりなんて誰にもできない。あんな大馬鹿な男の代わりになれる人なんて、いるわけないじゃない。
 大和だってきっと、あたしのこと怒ったりしないはずだ。嫉妬はするかもしれないけど、でも、大和だって樹理くんのことは息子みたいに大事に思っていたはずだから。もちろん大和の思い出は何にも代え難いし大事に思ってこれからも生きていく。でも、樹理くんを守って生きることも、あたしには必要なことなんだと思うから。

「いいよ、今日から一緒に暮らす? あたしは全然構わないよ? だから樹理くんは当然、あたしとこれからずっと生きていく約束をしてくれなきゃ。貧乏だって何だって構わないから、真っ当に幸せな暮らしを送るって誓って」

 もういない大和に、水城に誓って。
 あたしと真っ当に生きるんだと誓って。
 そんなことできるわけない、と言われると思っていたのだろう樹理くんは、あたしの予想外の返答に反応しかねている様子だ。
 あたしとは目を合わせようとしない樹理くんを見ながら、お茶を一口。

「……あたしが本気っぽいからどう返したらいいかわかんないんだ?」
「っ、そんなこと」
「いいんだよ、困っちゃうよね、当然だよそんなの。もっとちゃんと考えなきゃ、って思ったよね樹理くん」

 それは人として当然の葛藤。
 これからの人生がかかっているんだから、考えたいのは当然だ。樹理くんが元々あたしをそれなりに好いていたというのは事実なんだろうけど、それとこれから一緒に暮らせるかどうかというのは別問題。

「でもね、自分のこれからについてもそうやってちょっとしたことで迷っちゃう樹理くんが、他人の人生終わらせることなんてできるわけないよ。そんな権利もない」

 樹理くんが歯軋りをした。
 本当に悔しそうな瞳で、テーブルを睨みつけている。
 追いうちをかけるようで悪いんだけど、樹理くんにはどうしたってケレス先生を殺すことができないってあたしは確信してる。野島流風はあまり接点がないからわかんないけど、樹理くんに関してなら、あたしは母親代わりだ。
 
「……それに、樹理くんのお母さん、言ってたじゃない」

 ――それが呪いだとあたしは知っている。
 その言葉に縛られて、樹理くんはずうっといい子でい続けた。
 お父さんのためにいい子でいて、お父さんを殺した奴に復讐したいなんて、本当に本当にお父さん思いなんだろう。この戒めは、解くべきじゃない。まだこれからもずっと、樹理くんを縛っていてくれないと。

「お父さんを困らせることしちゃダメ、って言われたでしょう?」

 樹理くんの目が、憎しみに彩られていく。あたしを睨みつける。
 樹理くんのお母さんが、亡くなる前に樹理くんに告げた魔法の言葉。この言葉がどんな呪いなのか、そしてどれだけ綺麗な気持ちが詰まった言葉なのか、きっと樹理くんはわかっている。
 だからあたしを睨むのだ。反論の余地がないから。

「それを言うのは卑怯です……!!」

 ペリドットの瞳が潤んで、ぼろぼろと涙を零した。
 彼の父親が困るかどうかなんて、もう存在しない人のことなんてわかるはずないのに樹理くんは大きな声を上げて泣いた。わかってるから泣いた。ケレス先生を、水城の恩師を殺すことは、水城をこの上なく悲しませることだってわかっている。樹理くんと生きなきゃいけなかった水城をもってしても、倒すことなんてできなかった人。その時の水城の気持ちに迷いが少しもなかった、なんて誰も思ってない。ずっとずっと追いかけ続けた人を自分の手にかけて超えることなんて水城は望んでないし、できるはずもなかった。
 樹理くんには見えてるはずなんだ、水城がすごく哀しそうに、困っている表情。
 小さな頃から変わらない、そのふわふわの金髪を撫でようと手を伸ばした時、

「……樹理さんに触んのやめてもらえますか」

 嘘みたいに、よく似た声を聞いた気がして振り向いた。
 在りし日の水城の姿。違うの身長くらいで、声も、表情も、今あたしの目の前で泣いている少年の父親にとてもよく、似ている。前に見たときは髪も黒かったはずなのに、今は学生時代の水城みたいに明るい茶髪になっている。

「……あなた、」
「こんなところで子供誑かしてる暇あったらあんたも少しは悲しんだらどうなんですか。何か随分余裕こいてたみたいですけど、そんなんじゃ家も潰れますよ」

 でも中身は違う。
 慕うものをとことん大事にする、それ以外はまるで蚊帳の外。そういう部分は野島慎吾にそっくりだ。もっとも、本来はもっと似ていたのだろうけれど、今はそれが負の方向に発現してしまっている。

「……仲良くなるのはいい事だけど、共謀して良からぬことを考えるのは見過ごせないわね」
「仇を討ちたいっていうのがそんなに悪いことですか? その神経こそ俺にはわからない。俺からすればあんたの方が狂ってる、大恋愛だったんだろ? 旦那が死んで、自分の子供でもない、親戚でもないガキを心配できるなんておかしい以外のどういう言葉で説明できるんだ」
「あたしの精神状態を簡単な四文字で済ませないで頂戴。人並みに悲しんで人並みに泣いたわよ。人並みに娘の心配もしてる。それ以上に気にかかるからこうして様子を見に来てるの」

 樹理くんはまだまだ悲しみから抜け切れていない。あたしがああやって突いただけですぐに悲しくなって、後悔して、泣き出してしまう。でも、野島流風は別だ。この子は悲しいとかを全部どこかに置いてきてしまったみたいだ。全部が怒りでできている。多分、樹理くんや、野島慎吾が目指した水城流風の像を自分に映し出すことでしか立っていられないんだろう。
 ――なんで、この子たちがこんなに悲しい決意をしなきゃいけないのか。何も悪いことなんてしてないのに。

「……今日は帰るわ。流風くん、あとお願いね。また様子見に来るから」

 不意に泣き出したくなって、あたしは席を立った。あんな顔をした子供たちを見ていることが、あたしには辛すぎた。あたし一人で何ができるって言うんだろう。
 部屋を出て、エレベーターに乗り込む。
 狭い鉄の箱の中、びっくりするくらい大声で、あたしは泣いた。





ルミは椿より樹理のが心配。
椿には炎而くんいてくれるからそんなに心配してない。結婚云々ってなっても「すればいいじゃない?」って言うだけだと思うんだ。
樹理は親に似ていろいろ壊れやすいし壊れちゃうと思うので心配。ルカは壊れる方向性がリベリオンのシンゴぽいなと思ってる。もうとりあえず守りたいもの以外は殺すしかないとか思ってそう。
紗央もルミくらい強くいられたらいいんだけど、あの子にそういうのを求めるのは無理です。


さて、研修でまた柏まで行かなきゃいけないんだけどCD入れてたらこんな時間に。
Fateの桜ルートやってて、おかんと慎二の小物っぷりを愛でていました。愛すべき負け犬。
寝ます。風邪引いたし。明日何時起きだよ……。


次は瑶子さんと真紘かなあ。
瑶子さんは普通の人の普通の感情で接して欲しい。
真紘はもう鬱で鬱で鬱すぎていろいろガタがきてるといい。みのりがツンデレなら真紘はヤンデレだと思うんだ。


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2010.07.13(Tue) | ホワイトメイズ | cm(0) | tb(0) |

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