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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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囚われの森



 城という建物がこんなにも薄暗いとは思っていなかった。
 こちらへ移って三日、一度も十分に寝つけてはいない。自分のいる場所を見慣れることもない。寝台に寝転がり、見慣れない天井を見つめ、冬二は深く深く息をついた。目を閉じて、思い浮かぶのは焼けた故郷。右の肩の痛みが怒りを呼び起こす。大事なものを何一つ守ることができなかった。あの土地の人間が代々神木として大事にしてきた大きなモミの木も、自分が心を尽くして仕えてきた家も、その家の大事な大事な一人娘も。
 あの日、みのりを地下室に押し込むと、冬二はいち早く屋敷へと向かった。無論、みのりの祖父であるファルーナの首長を守るためだ。降伏するとはいえ、潰される気はない。話し合いで済ませられるならそれがベストだと誰もが考えていた。実際はそう上手く事は運ばず、ヴァルトハイムはファルーナごとき小さな領土はどうでもいいのか、銃弾や爆薬の限りを尽くして土地を焼いていった。爆撃が酷く、不安に駆られた冬二が一度様子を見に行った時にはもう、冬二の家の目の前に砲弾が落とされ、地下が存在するのを見越しているかのように攻撃が加えられていた。冬二の目の前で大きな家が火に包まれ、ゆっくりと崩れていった。地下の人間を助け出そうと飛び出したが、屋敷に残っていた男たちに止められてしまった。何一つ守ることが出来ずに、ただ見ていることしかできない自分が歯痒かった。家のためにもみのりのためにも、わざわざ最前線に出てきた、あの国王を撃ち殺すことしかできることはなかったはずなのに、結局それも叶わず、右肩を負傷して、今ここにいる。
 冬二をヴァルトハイムへと連れ帰ったのは他の誰でもない、ヴァルトハイムの国王だった。何かファルーナの情報を聞き出すためかと思えばそうでもなく、ただ王城に部屋を与えられ放り込まれた。ただひとつ言われたことと言えば、「お前が生きている限りあの地域にこれ以上損害を与えることはしない」という一言だけで、つまり自分は人質としてここにいるらしいと冬二は理解した。自殺をしようものならファルーナは名前すら残さずヴァルトハイムのものになる。まだ名前が残っているのなら、十分再生のチャンスはあるのだ。
 ――正統な後継者がいないだけで、再生する余地はある。
 唇を噛み締める。あの時自分から離すべきではなかった。みのりの言うことを聞き入れて、側に置いて屋敷に一緒にいれば、みのりを守ることくらいはできたのではないか。危ない目に遭わせたくなくて、見せたくなくて、けれどそれで失ってしまうのでは何の意味もない――!
 唇の端を噛み切って拳を硬く握り締めると、控えめにノックの音がした。上体を起こし、「どうぞ」と扉に声を掛ける。

「――失礼する」

 開いた扉の向こうから一歩部屋の中に足を踏み入れたのは、元第一王子、あの国王の腹違いの弟である大和だった。予想外の人物ではあったが、こちらに来てようやく動きがあるらしい。連れられてきてから一切の音沙汰がなく不安に思っていたところだ。

「肩の傷はどうだ?」
「あ? ああ、貫通してたからな、普通に消毒しときゃ治る」
「そうか、ならいい」

 大和は安心したように息をつき、それから真っ直ぐな瞳で冬二を見つめた。

「お前にはこれから国防軍を城の意志の下に取りまとめてもらう。国として戦争をするのに城と軍ですれ違いが起こるのは困る。城と軍との間に入り、城の総意として軍を纏めてくれ」
「……は?」

 その一文字だけしか口から出てきそうになかった。
 意味がわからない。いや、でも確かに、それならこの待遇も理解できそうな、いや、できるわけがない。

「……正気か? 俺はいわば人質だろ、そんな奴にでかい軍任せるなんてどれだけ危険か分かってんのか」
「ああ、俺もどうかしてると思う。だが陛下からお前の処遇は一任されてるんでな。正直軍の面倒を誰かに見てもらわないと俺の身が保たん」
「お前の苦労なんか知るかよ」
「そうだろうな。だが、お前は城に攻撃なんてできない。だから任せるんだ」

 疲れきった顔をしているくせに、王子は勝ち誇ったような顔でこちらを見る。
 実際勝っているのだからその表情に間違いはないのだが、腑に落ちない。
 どちらにしても要求を呑まなければ、ただでさえ焦土と化した故郷がどうなるかわからない。
 一瞬の逡巡の後、冬二はゆっくりと頷き、「わかった」と答えた。

「その返事を聞けて安心した。……では本日より城内を自由に歩いて回るといい。自分の陣地を知っておかなくては話にならないからな」
「窮屈で死にそうだったんでありがたいな。お前のことは何て呼べばいい。殿下とでも?」
「いや、大和でいい。王子らしい仕事なんてしてないもんで」
「じゃあ大和。俺のことは冬二でいい」
 
 握手を交わすこともなく、ただ淡々と名乗りを交わすと、それだけが用事だったとでも言うかのように今後の予定など告げることもなく大和は部屋を出て行った。
 重い音を立てて閉まる扉を見つめ、冬二はひとり拳を固く握った。




『お前は城に攻撃なんてできない』

 故郷を滅ぼされ、こうして敵国に囚われている以上、今ヴァルトハイムにおいて自分以上の爆弾めいた存在はいないだろう。それを、大和はできないと断言したのだ。土地を盾にとれば動けないだろうと踏んでの挑発か、何にせよ冬二は反抗することなどできずに大和の要求を呑んだ。自分の意思より故郷を大切に思うのは仕方ない。守りきれなかったのだから、あの場所のこれからくらいは守らせてくれなければ困る。
 大和が部屋を出て行ってすぐ、冬二も部屋を出た。やっと部屋を出ることを許可されたのだから見て回らないわけにはいかない。ここにいる以上確かに自陣を知っておかなければ話にならない。
 薄暗いのは冬二の部屋だけではなく、城全体だった。どこへ行っても明るい場所には出られない。ここで働く人間はいつか体を壊すのではないかと危惧してしまうほどだ。
 メイドや近衛兵の姿もそう多くはない。王が身近に人を置きたがらないらしい、と廊下を掃除していたメイドは呟いていた。
 つまり、王は代替わりしたが、結局実質の一位権力者として動くのは大和だということだ。内政はもちろん、外交、軍事にいたるまですべての政務を大和が行なっている。国王である拓海はつまり、『鶴の一声』を具現化したようなものなのだろう。どれだけ大和の政治的実力が高くとも、拓海の一言の前には逆らえない。それが、王であるか王子であるかの違いだ。
 しかし本来ならば国王であってもここまでの政務を抱えることはない。仕事は大臣に振り分け、国王の仕事と言えば挨拶くらいのものだろう。これでは確かに大和の身がもたないかもしれない。
 大和の部屋、大和の実の妹である椿の部屋、謁見の間、時間は有り余っているので隅々城の中を歩く。国王の部屋は城の中でも一番不便な三階の奥にあった。昔から使っている部屋なのだろうが、部屋の前には守衛の一人もいない。国王が国王の扱いを受けていないなんておかしな話もあるものだ。
 たっぷり数時間をかけて城の内部を回ると、外周を回ってみることにした。森の国と謳われるだけあって、確かに緑は多い。この城で一番明るいのは庭なのではないかと思うほどたくさんの種類の花が咲き、たくさんの木々が植えられている。

「……お?」

 城の真裏、地下に通じる細い階段がある。そのまま城の地下につながっているらしいその階段はかなりの段数がある。
 地下にあるものなんていうのはいざという時の食料だとか、備蓄用の武器だとか、牢であるとか、大抵決まっている。出入りが禁止されているわけでもなさそうだったので、そのまま一段ずつ階段を下りてみることにした。
 一段一段、足を進めるごとに光が遠ざかる。
 ただでさえ暗い城の中で、一際暗い空間。階段を降りきると、そこはやはり牢だった。しかしあまり使われている空気はない。この国は軍と城が直結しているわけではないから、城が悪人を捕らえるということがないのだろう。粗末なベッドだけが置かれている牢が六区画。そこそこの広さがある牢のフロアを眺めて歩く。

「……?」

 中ほどまで歩くと、一番奥の牢が怪しいことに気づく。
 誰かがいる。城に捕らえられるなんて、一体何者なのだろう。
 近づく。余程の極悪人なのかと思えば、隅でうずくまるその背は子供のように小さい。
 更に近づけば、すすり泣きのような声も聞こえてきた。

「おいお前――」

 格子越しに声をかければ小さな背中がびくりと震え、更に小さく縮こまった。同時に上げた小さな悲鳴はどう聞いても女のもので――

「みの、り?」

 どう聞いても聞き覚えのある声で、
 どう聞いても忘れられない声で、
 ゆっくり振り向いたその顔が、もう失ったはずの少女の存在を強く冬二に知らしめる。
 
「みのり!? みのりか!?」

 もう誰が聞いていても構わない。大声で名前を呼び、格子にしがみ付いて中の様子を窺う。
 牢の中の少女は驚いたように目を大きく見開き、それから心底安心したようににこりと笑って大粒の涙を両の瞳から零した。

「あ、会いたかったぁ、よかった、ほんとに、会えてよかった、とーじさま……」

 小刻みに震える体を細い両腕で抱き締めながら、牢の少女は何度も「冬二様」と名を呼んだ。
 それがいつもの響きと違っていて、どれだけ彼女がこの時を迎えるまで怖い思いをしてきたのかを察することができる。今すぐこの格子をブチ破って抱き締めてやりたいのにそれができない自分がとても歯痒い。どうすれば彼女を牢の中から出せるのか、それすらこの城をよく知らない自分には分からないのだ。
 分かったことはひとつだけ。

『お前は城に攻撃なんてできない』

 その言葉の意味。
 いざとなれば彼女を盾にするつもりだということ。

「ッそ……!!!」

 今日何度目かになる握り拳をつくる。ただ今回は、強く握りすぎて爪が手のひらに刺さり、手首にむけて紅い筋を流させた。



「冬二様」ってみのりに呼ばれてちょっときゅんとする冬二くんとかいいなと思ってますサーセンwwww
こっからぐんぐん仲良くなればいいと思うんだ。みのりなんか特にこれまでお兄ちゃんみたいにしか見えてなかったけど見る目が変わってきて、一緒にいてくれないと嫌だー、とか言い出せばいい。
いやなんかもう冬二くんてひたすらストイックでもいいけどタガが外れてもいいなとか思ったりして、どれにしろ私はおいしくいただけるので公式見解(点呼どん)を待つのみです。
一応恋人同士みたいになった後に、「……冬二ってずっとあたしのこと好きだったとか言う割に女の子の扱い慣れてるよね」とか言われて以下略みたいの妄想してにやりとしましたもう寝ます!!!


裏切りが大嫌いな三成が異様に可愛いです。元親が「俺はアンタを裏切らねぇ」みたいな台詞の後の「絶対だな!?」には妹と吹きだしました。
そういえば今日妹とカラオケ行って、クロッソでアフレコやりました。超楽しかったです。
マクロスやったんですが、私上手すぎwwwwwww ランカとかやべぇwwwwwww


もう寝ますサーセンwwww
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2010.08.04(Wed) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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