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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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白昼を拡げていくように



「それで? どちらへご案内致しましょう、マドモアゼル?」
「そうね、まずはホームを知りたいから、軍本部から案内してもらおうかなあ。自分の執務室も知らない上官なんて嫌でしょう?」
「それならそれで毎回ご案内差し上げますよ」

 頼もしいのね、と褒めると彼は「いえいえ」と謙遜して見せた。プライベートではきっともっと紳士的な人なんだろう。優しい笑顔がとても板についている。
 彼の隣を歩いて、まずは王城を後にする。ついさっきまで私と彼は王城にいて、簡単な任命式を終えた。他の国から来た私はこの土地には不慣れだ。不慣れな私がいきなり少佐の地位に就いては業務に支障があろうということで、王城付きの仕官たちが補佐官を用意してくれたのだ。それが隣を歩く彼、シーマス君。優しそうだし賢そうだし、いざという時はやってくれそうな雰囲気を感じる。少数精鋭というだけあって、ローテブルクはなかなかいい軍人を揃えているように思う。
 ヴァルトハイムから来たということはあまり公にするべきでないという考えから、とりあえずのところ私はシュヴァルツシルトからの出向という形をとることになった。まあ、元々ヴァルトハイムを出てここまで来た経路も、シュヴァルツシルト側の土地と鉄道を使ったのだからそこまで不審ではないかと思う。これがバレることがあるとすればシュヴァルツシルトと戦闘になる時だろう。ローテブルクとシュヴァルツシルトは同盟関係だし、その心配はあまりしなくていいかな。だから、私の出身を知っているのは王族付き仕官の三人組と、私が従軍することを容認してくださった王族の方々くらいなもので、勿論シーマス君も知らないことだ。
 王城から軍本部の建物までは少し距離があるらしい。それでもヴァルトハイムの立地と比べれば隣接していると言っていい距離だ。ローテブルクの軍は王城に従属している。文字通りの国軍で、給料も国から支払われる。有事の際に王族をすぐに守護できるようになっているのだろう。

「歩けない距離じゃないですけど、車呼びましょうか?」
「いいよそれくらい。お姫様じゃないんだし、歩く歩く」

 城は町よりほんの少し高い場所に作られている。町が一望できる、というほどではないけれど、十分町の様子は窺える。
 工場だらけのヴァルトハイムとはまるで違う町。白い壁に色とりどりの屋根。童話に出てくるような可愛らしい町並み。誰かが弾いているんだろうバイオリンの音色が時折耳に届いて、町からはおいしそうな匂いも漂ってくる。

「すごいねえ、お城まで食べ物の匂いがする」
「ここの城下を侮っちゃいけないんですよ。パスタにパン、野菜も肉も魚もデザートも大抵美味い」
「へえ。けど軍にいたらなかなか町で食事なんかしてられないんじゃない?」

 ヴァルトハイムじゃ大抵軍人は軍の食堂で食事取って、休みの日って言ってもどこか遠出する人なんかほとんどいなかった。実家出て軍にいる人が多かったから、似たもの同士集まって宿舎で喋ったりすることはあったけど、遊びに行くって言っても夜一緒に飲みに行く程度だったし。その他は自主練してたり、図書館にいたり。そういう意味ではあの国、勤勉ではあったのかもしれない。
 私の言葉に、シーマス君は笑って首を横に振った。

「そんなことないですよ。昼から午後まで空きが長いこととかたまにあるんで、そういう時は皆大体城下まで来ますし、俺なんかは休みの日に軍になんかいませんしねぇ」
「ははあ、女の子と遊ぶんだ?」
「遊びなんて失礼な。俺は女性に対してはいつも真剣なんです」

 って言ってるけど、どうなんだろうなあ?
 その辺はこれから要チェックってやつなんだろうか。隊員の好みのタイプだとか交友関係とかさして興味はないけど、上官としてはチェックしておくべき項目だろう、……たぶん。シーマス君イケメンだから、どういう女の子と付き合ってるのかなっていうのはちょっとだけ見てみたい気もするけどね。それはそれはハードルが高そうな予感がしますが。
 
「軍を見たら城下も回りますよね。俺の行き着けにもご案内しますよ」
「え、シーマス君の奢り? わあ、嬉しい! 持つべきものは気の利く部下よねー」
「うわあ、ヨーコ少佐がそんなに強引な人だったとは思いませんでした」
「強引なおねーさんは嫌い?」
「まさか」

 今や国王陛下となった人と同格、っていうか上司部下の関係してた私を甘く見ちゃいけないってことです。態度はでかくてナンボって感じでしょ?
 にっこり満面の笑みを見せると、シーマス君も極上のスマイルを返してくれた。





「こちらが少佐の執務室です。小隊長以上になると本部に部屋を与えられます」
「結構広いね。見晴らしもいいし」

 執務室として与えられた部屋は思っていたよりもずっと広かった。
 ヴァルトハイムの軍の何か暗い空気とは比べ物にならないくらい明るいし、大きな窓からは訓練場が一望できる。軍の人数は多くないのに訓練場がすごく広いのもいいところだと思う。窓を開け放つと、強い風と一緒に訓練場から練習中の銃声も聞こえてくる。

「訓練場しか見えませんけど、お気に召したのなら幸いです」
「うん、自主練してる子とかいたらすぐ駆けつけてあげられるでしょ?」
「中隊長のお仕事とは思えないですけど?」
「お仕事だよ」

 確か私と二つくらいしか変わらないと思うけど、それでも彼の経歴を知らないからなんともいえない。
 ただ、やっぱり上に立つ者としては下をしっかり見なきゃいけないってことで、そういうのも大事だと思う。いや私ヴァルトハイムにいたときも小隊しか任されたことないからわかんないけどね。

「違いますよ、少佐」
「うん?」

 シーマス君は部屋の壁に寄りかかって腕組みをしている。綺麗な茶色い髪がさらさらと鳴るように揺れる。

「中隊の人間覚えるなんてできるわけないじゃないですか。中隊長の仕事はいくつもの小隊をまとめあげることで、小隊のことは小隊長に任せるのが筋です。貴女が小隊にまで関与することは、小隊長への侮辱に他ならない」
「う、……」

 仰るとおり、です……。
 私の詰まった表情はシーマス君にバレバレで、いやはやなんとも、面目ない。

「中隊を持つのは初めて、って感じですか?」
「勉強だけはしてきたんだけどねー。実際に持つとなると勝手が違うじゃない? なぁんか初日から不安になっちゃった」

 まだ何もない部屋を見渡して、シーマス君の正面の壁に私も背を預ける。
 任命初日から補佐官に叱られてしまうようでは本当に後先不安だ。不安すぎる。
 
「そういう上官のために補佐官がいるのでご安心を。不安な時は手取り足取りお手伝い致しますよ」
「シーマス君みたいな爽やか青年が言うと、ハマりすぎてて逆にやらしい……」
「輪をかけて失礼ですね、ヨーコ少佐」
「いやいや、素直な感想よ」
「それが失礼なんですよ」

 シーマス君的には上司に恵まれなかったのかもしれないけど、私は大変部下に恵まれたみたいだ。国境を二つも越えてきた割に、待遇がよくて私も驚いているところです、まったく。
 ――ただ、大変申し訳ないのは、私がここにいるのがこの国のためでないことだ。私はヴァルトハイムをこれ以上大きくさせないために、あの人を止めるためにここにいる。この国に命をかけているわけじゃない。でもそれは絶対に気取られてはいけない。それが知れたら私はスパイと何ら変わらない存在になってしまう。本当に人のいい国だから、壊させたくないという気持ちだってある。シーマス君もいい部下だし、うまくやっていきたいと思う。

「……うん、これからよろしくねシーマス君。手取り足取り手伝ってもらっちゃうんだからね」
「それはもう、喜んで」
「さしあたっては、おいしいランチといろいろ小物が必要なんだけど。案内お願いできる?」
「勿論です」

 すっからかんの本棚。広いだけで何も乗ってないデスク。
 白いカーテンだけが存在感を放ってぱたぱたと揺れる中、シーマス君に続いて部屋を後にした。
 




翌日には超仲良くなってる二人がいればいいと思ってる。
休みの日でも、出かける時は絶対軍服な瑶子さんと、完全に自分のペースなシーマスさんとで、ぱっと見食い違ってても喋りはすごい盛り上がってそう。
ケレスさんとか空とかが本部戻りになるまではかなり遊んでそうだなとか思ったり。
仲いいけど、実際は故郷を滅ぼされた人と滅ぼした軍の最前線にいた人っていう意味のわからない危うさがいい。
この二人に関しては理央が死んだ後とか超見たいんですがどうしたら……!!
あんまり仲いいから周りに「付き合ってるんじゃないの?」とか聞かれて、「え、そう見える!? どうするシーマス君っ、おねーさん困っちゃうよー!」とか騒いでりゃいい。年を考えてくれ瑶子さん。


私のパソコンは無事にセブンさんに進化しました。
毎日チェスしてますがレベル1に勝てません。チェスってどうやったら勝てるんですか?
よくて引き分けです。一回だけステイルメイトになりました。喜んだらいいのか悔しがったらいいのかわかりません。
咎狗のアニメ見ましたがどうもクソアニメな感じがしてきました。ケイスケルートになることを心から願って(多分なると思うけど)、気長に見て行きたいと思います。
東大寺の大仏展、前売り券買ってしまったよ……! 11月に正倉院展やるみたいなんでそのときに行こうと思います。にやにや。


近代戦パロの瑶子さんは、ヴァルトハイム出身って言うのはマズいんで、シュヴァルツシルトからの出向って形がベストかなと思ってたりする。だからシュヴァルツシルトとの国交が切れた時に、「そういえば出向だったんじゃなかった?」みたいな話になればいいなとか思ってます。
タっくんと瑶子さんは他の話じゃ絡まないからもっと喋らせたかったんだけど、あとは回想シーンですね。
空と奈央とか、なあ。近代戦の空のポジションはいつもなら慎吾がいたようなところなので、今回はいい役どころにつけたなって感じか。リベリオンに近いかなあ。


コルダの最新刊買いました。にやにやしました。月森そんなに好きじゃないけど、いいよね、ああいうの、いいよね……! そして私はやはり土浦が好きだ。
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2010.10.13(Wed) | 近代戦パロ | cm(0) | tb(0) |

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