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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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ステアリングウィズレイン  1


 あれ? なんかおかしいぞ?
 と思ったのは、遡って考えてみれば結構前からだった。
 最初はあれです、私が理央くんの働いてる学校に突撃した時。でも突撃自体は初めてじゃなかったから、ある程度私もこの学校に慣れてしまった頃。
 放課後は理科教員室で待ってれば理央くんが来るってわかってたから、その時もその部屋にお邪魔して、理央くんよりいつも早くここに来るケレス君といつも通りくだらない話とか、学者同士(専攻は違いすぎるけどね)くだらなくもない話とかして時間を潰していた。ケレス君は私と話をしながらノートパソコンに向かっていて、試験問題だったら怒られるかなあ、とか思いつつひょっこり覗いてみても怒られなかったので、そのままじっと眺めていた。チラ見した限りでは何に使うものかわからなかったけど、全部英語で、体裁は論文チックだった。ふうん、と思いつつ視線を外す。文章って書かないと書けなくなるもんだから、たまに書いてるのかもしれない。高校の先生なんて一番時間取りにくそうなのにこういうことできてるって、やっぱりケレス君には一目二目くらい置いとくべきなのかも。

「ケレス君、手おっきいねえ」

 ノートパソコンのキーボードを覆う手を見て、私はそう言った。書きかけの文章についてとやかく突っ込むのは野暮ってもんだし、何よりも専門外だから多少訳せても専門用語のとことか意味不明だし。化学は齧った程度だから聞いたってわかんないし。でも私が沈黙に耐えられるのってそんな長くないし。だから自然とそんなどうでもいい話を振るしかなかった。

「お前が小せぇんだろ。コビトサイズ」
「私が可愛いってことですね、わかります。かの嫌な女であらせられる清少納言も言ってましたものね、ちいさきものみなうつくし、って。やだぁもうケレス君ってばぁ、ホントのこと言うの上手なんだからぁ」

 軽くケレス君の腕を叩くと、ケレス君は私の手を払うように腕を動かした。その手首を掴んで、自分の手のひらを重ねてみる。やっぱり外人さんは大きいんだよなあ。ケレス君はこれで箸とか使えちゃうんだからすごい。

「うちのダイ兄より大きいな、うん」

 ダイ兄は照井家の長男でもって畑を継いだでっかい兄ちゃんだ。私が四人兄弟の末っ子とかいう話はこの場に何も関係ないのでケレス君も深くは突っ込まない。私も細かい説明を避ける。
 理科教員室の扉が開いていたことと、そこに理央くんがいることに気づいたのはその直後だった。私とケレス君が手の大きさ比べをしている光景を見て、理央くんは驚いたような、よくわからない不思議な表情をして、それからいつものように困ったみたいに笑った。眉を下げて、仕方ないなあ、って顔。私に甘い、理央くんの顔だ。

「すいませんケレス先生。また瑶子さんが仕事の邪魔したみたいで」
「ああ、やかましいから早く持って帰れ」
「そうしたいのは山々なんですが、俺も多少雑務が残ってて」

 理央くんがケレス君の真向かいの席に座る。私はケレス君のとなりの席に腰かけたまま、ケレス君がキーボードを叩く様子と、理央くんが雑務とやらをこなす様子を見ていた。うふふふふ、眼福ってやつですね。疲れ目にイケメンですよね、わかります。

「瑶子さん、仕事はいいんですか?」
「ん? いいのいいの。院生の論文添削も面談も終わったしー、逆に今ひと段落ってとこなの。だから直帰じゃなくてデートがいいなあ、って思って、じゃあこっちで待ってた方がいいかなー、とか」
「メールくれればいいだけの話じゃないですか」
「ついでにケレス君が常々私としたがっていたドクター同士の高尚な会話とやらに付き合ってあげようかなって」
「さりげなく人巻き込んでんじゃねぇよ」
「さりげなく会話に耳を傾けてくれてるところがなんとも憎めないよねぇ、ケレス君って」

 
 私がそう言うとケレス君は下らないものを見るかのような視線を私に向けて、それからまた画面を見つめた。

「ねえねえ理央くん、今度ケレス君とことダブルデートしようよー! 博物館とかばっかりじゃなくって、たまにはみんなで遊園地行くのもいいと思います!」
「遊園地って……、明らかにケレス先生キャラじゃないじゃないですか」
「行かねぇから安心しろ」
「なんと奇遇なことにこれからチケットを4枚手に入れますので」
「ただの計画的犯行って言うんですよ、それ」
「だぁいじょうぶよ理央くん。ケレス君みたいなタイプはねー、チケットがそこにあって、あと可愛い彼女の一押しがあれば8割方折れるから」
「どっから来るんですかその確率は」

 私の経験的判断です、と言ったら理央くんはどんな顔するんだろう。どれだけ男性の意思折らせてきたんですかー、とか言うんだろうか。うん、多分言うね。
 その後は平和だった。日取り決まったら連絡するから空ける準備しといてよね、とケレス君に言ったけどスルーされた。ま、でもこの手のタイプってどうでもいい話も結構ちゃんと聞いちゃってるんだよね。
 椅子に腰かけたまま、二人が仕事をこなす音をぼんやり聞いていた。




 私が帰国してからもう半年近い。戻ってきたのは今年の4月。なるべく早く理央くんに会いたかったから、私の処理能力限界いっぱい使って残務を片づけた。晴れてドクターの肩書きを背負って空港に降り立った私を出迎えた理央くんは、真っ白なバラの花束を抱えていた。ほんと、王子様みたいなことをさらっとやってしまうのだ。理央くんのそういう妙に真っ直ぐな部分に、おねーさんはきゅんとしてしまうのでした。はい、惚気です。そしてその場で正式なプロポーズ。留学前にそれとなーく、帰ってきたら結婚を前提に、的なことは言われてたけどその時の私はすっかり忘れてたもんだから本当に驚いてしまって。
 そこからはもう、とんとん拍子。ただいまわたくしの左手の薬指に光っておりますのは、エンゲージリングでありまして、帰国してすぐ一緒にホテルでディナーを楽しんでいた時に頂いたものであります。帰国してどれくらいすぐかというと、翌日でした。翌日の夜。だからつまり彼は、指輪を注文した上で私の帰国を待っていたことになる。なのにリングのサイズもぴったりで、しかもしかも前に一緒に直営店を覗きに行った時に呟いた、ハートのデザインが可愛いなあ、って言葉を覚えててくれたみたいで、まさに私が欲しかったリングそのものだったのです。
 しかもバンドリングまでセットで、それだけでも相当したはずなのに、理央くんはすまなそうに笑っていた。

『結婚指輪は、その、うちの指輪を贈ることになると思うので、せめて婚約指輪だけは瑶子さんの欲しがってたものを、と』

 そういえば理央くんのおうちは宝飾会社さんなんだった。その会社のジュエリーを贈らないというのはかなり体裁が悪いのかもしれない。……ま、私は何貰ったって嬉しいんですけどね。
 私は、理央くんが私の欲しがってるものをちゃんと覚えててくれたこと、それがとっても嬉しい。いつもいつも人任せで、自分の感情では動かなくて、妹や従姉のことばっかりで、たくさん女の子を傷つけてきたであろう理央くんが、私のためにこれを用意してくれた。一緒にお店見に行ったのなんてこっちの大学にいた頃だから、かなり前だ。そんな些細な事でも覚えていてくれて、本当に嬉しい。

『……もう。断られたときのこと考えてなかったんだ? 私がブロンズのイケメンとでき婚してたらどうするつもりだったの?』
『……それは、ない、って思ってましたから』

 意外なほど穏やかな表情で理央くんはそう言った。
 私は、テーブルの上のグラス、その中で揺れるロゼを一口飲んだ。

『どうして?』
『……瑶子さんが、要らないものを持ったまま留学なんてするはずないですから。近くにいないからこそ、俺は信じて待ってることしかできなかったんです』

 これですよ、これ。純粋というより寧ろピュアという三文字の方が似合うだろうこの台詞ですよ。
 理央くんといい奈央ちんといい、この子たち無菌室で育ったんじゃない? ってくらい、なんにも混じってない綺麗な心をしてる。
 理央くんが可愛いことを言ってくれる度に、私はきゅんとして、そして、ほんの少しだけ物足りない。理央くんの心に、一滴でも黒いインクが落ちたら、どうなっちゃうんだろう、って思ってる。
 私はそんなに信用されるほど綺麗な人間じゃないし、疑ることもたくさんある。何回か浮気もされてるし、したことだってある。そんなに私のこと信用して大丈夫? そんなに私のこと好きで大丈夫? って、婚約してるのに思ってしまう。
 確かに、要らないものを持って留学なんてしないタイプだ、私は。重荷になると思ったら理央くんとだって別れてから出発しただろう。自分の心が安らげるように、私には理央くんが必要だった。




もう面倒だから最初に言っておく。ヤンデレの話です。
こっからどんどん病んでいく話です。でも終わるかどうかわかりません。


瑶子さんの扱いやすさは異常。
アンドゥーとの話の盛り上がり方異常。多分こいつら同い年なんだよね。
でも瑶子さんだけタメ口でアンドゥーは丁寧語っていうのが萌える。
なんかちぐはぐな感じだけど話は盛り上がってるのがいい。
そして瑶子さんはもちろんだけど、アンドゥーも瑶子さんみたいなタイプは恋愛感情で見れないと思うから、その辺の軽い感じもいい。
というのは次書きます。アンドゥーが好きです。


ヤンデレはタイバニに影響されています。
キャラ的にバーナビーみたいなちょっと潔癖っぽい性格で、根っこが弱くて、誰かに頼らざるを得ない感じってまさしく理央だよなと思って。タイバニって瑶子さんと理央だもんほんと……。
本編バニーはまだまだヘタレでイラッとしていますが、ここからイケバニになってくれると信じて。ヤンバニも可。
理央はそういうどす黒い感情とは自分は縁がないと思ってるっていうか、そんなものの存在すら知らないような子だと思うので、実際どうしたらいいのかわからなくて延々悩めばいい。そいでそのうち瑶子さん泣かせてマジ後悔すればいい。そんな性格で石田ボイスの理央が好きです。


婚約指輪はティファニーです。ゆずれない。
瑶子さんは毎日ティファニーをねだれるレベルの女だと思っています。
紗央はそういう瑶子さんが本当はすごく羨ましいと思ってればいいです。紗央は高くても安くても花で作ったような奴でもストロー入ってた紙で作られたやつでも、好きな人からなら大満足してしまう、頭の弱い子なのできっと羨ましいだろう。
素直じゃないだけじゃなくてそんなところも変態じみてるから紗央は紗央なんですね。まあそこが楽しいです。



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2011.08.03(Wed) | 触発されました | cm(0) | tb(0) |

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