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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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魔法の溶ける瞬間をいま


 旅行に行きたい、とルミが言った。
 それならば春休みで合わせてみんなで行くか、と俺が言った。
 ルミは首を横に振った。二人だけで行きたい、と。
 車は使わない。移動は新幹線と在来線と、あと必要に応じてタクシーとか。とにかく二人だけで出かけたいと言う。
 宿は高すぎないところならどこでもいい。できれば折半できるところがいい、と言うので、宿はいろいろホームページなどを見てふたりで決めた。
 もちろん料金は俺が持つが、ルミがここなら大丈夫、と言ってくれる場所に決めたかった。
 出発は平日だった。ちょうど後期の試験がルミと同じ日に終わって、次の日の早朝に出ることにした。家族にはもちろん行先は伝えたが、いつもつるんでいる奴らに何を伝えておくわけでもなかった。
 ルミも、紗央やルネ、椿、みのりには特に何も伝えなかったらしい。奴らが電話で妨害してきたりすることも、まあ可能性は少ないだろう。
 二泊三日分の旅支度をした。ルミが何を思って旅行したいと言い出したのかはよくわからないが、男の俺はそう大荷物にはならなかった。
 小さいボストンバッグに着替えと必要最低限のものだけ詰めて、朝、うちの門の前でルミが出てくるのを待つ。



「なんで女ってのはたった二泊でこんな大荷物になるのかねえ」
「仕方ないでしょ、いろいろ要り様のものがあるんだから」
「国内だぞ? 向こうで調達しようと思えばいくらでもできんだろ」
「いつも自分が使ってるのがいいの! もう、なんで男ってそういうのわかんないかなあ」

 ルミはといえば小さいキャリーケースにいっぱいの荷物でやってきた。俺がいつも通りそのキャリーを引いて駅へ向かい、朝一番の新幹線に飛び乗った。
 車内販売の弁当を食いながら他愛もない会話をする。行先は北の方、何が見たいってわけでもないから行く先で適当に観光できりゃいいだろ、と思っている。
 ルミは最近買ったブランド物の白いベレー帽を被っている。いつも落ち着いた色でまとまっている。似合うもんを選ぶのがうまいよな、と思う。きっと淡い色や鮮やかな色だって似合うとは思うのだが、きっとそれを言えば「彼氏補正が入ってるから信用ならない!」と言うのだろう。付き合い始めた頃からよく言われていたことだ。蒸し返すような野暮なことはしない。
 化粧はいつも控えめだ。本人はよくわからんともぼやいていたから、単に勝手がわからないだけなのかもしれない。そんなことを俺に相談されたって困るから、そのスタンスが変わらないならそれはそれでいい。薄化粧なくらいが引き立つと思うし、何もしなくたって目を見張るような見た目の紗央やただでさえ美人なのに外人だから余計に綺麗に見えるルネとは違うのだ。少しだけ目元に色が乗っていて、頬が綺麗に見える程度で十分だろうと思う。まあ、化粧で女は化けるとも言うし、どんだけ化けるのかはいつか見てみたい気も、する。
 身長は女子の平均からするとやや高い方らしい。椿と同じくらいだ。それでも小さく見えんのは単に俺や周りがでかすぎるだけなんだろうが。冬二なんかはみのりばっか追っかけてるから、あれくらいのサイズも可愛いと言うが、やっぱり俺はこいつくらいがちょうどいい。
 俺の好みに合うようにできてんじゃないだろうか、なんて思うが。そんなことも言おうものなら「あんたの彼氏フィルターはどんだけ分厚いのよ」と苦笑するんだろう。
 弁当を食い終わってしばらくして、俺の肩に頭を預けて眠るルミを横目でちらちら見ながら、そんなことを思う。窓の外の景色は都会からは離れ、やや田舎らしさが見えてきた。普段考えないような、服装やら化粧やらのことをこんなにも考えてしまうのは多分、ふたりきりで長く過ごしたことがないからだ。改めて思うことも、あるもんなんだ。付き合い始めたのは高校の頃だが、高校生で泊りがけの旅行なんてできるわけがないし、日帰りでどっか出かける程度。家が近いから結局、遠出しなくてもいつでもいられるだろって結論になってしまう。大学に入ってからは言わずもがな、あいつらと一緒の旅行。結婚するまで絶対手は出さないって決めてるから、他の奴が彼女と一緒に寝てたって関係なかった。いつでもルミがどこへでも行けるように。家のしがらみが面倒な男なんていつでも見限れるように。その考え方自体がこいつを苦しめているなんて考えもしなかった。辛いことを考えているのは自分だけだと最初から決めつけていた。

「……ん、あ、寝ちゃってた」

 うっすらと目を開いて、ルミがはにかむ。

「早かったんだから寝てろよ、まだ着かないし」
「寝顔見られてると思ったら落ち着かないって」
「今さら何言ってんだ」

 起きても頭の位置は変えようとしない。それはそれで嬉しいので、放っておくことにする。黙ってりゃそのうち寝るだろうし。
 ルミがこんな表情を見せるのが俺相手だけだということが、嬉しい。普段あれだけ男らしく立ち回ってるくせに、弱みを見せてくれることが嬉しい。こんな俺に、全幅の信頼を寄せてくれていることが嬉しい。だから俺も、そうやって俺に接してくれるこいつに相応しい人間になれるようにと思っている。きっとそうじゃなきゃ、プロポーズも受けてくれないんだろう。俺が求婚されてる今の状態がおかしい。少しくらいかっこつけさせてくれよ、なんて思ったりもする。
 思ってることは何でも伝える。壁を作って囲っても、俺とルミの間じゃいつかバレんのはわかりきってる。それなら、不安も苦しいことも全部二人で共有していく。少しの隠し事がスパイスになる奴らもいるんだろうが、俺たちにはそいつは逆効果だとわかっている。破局寸前までいったあの一件以来、それを念頭に置くようになった。

「……はじめてだよね、ふたりっきりででかけるの」
「そうだな」
「実は初デートレベルで緊張しています」
「お前初デートって体調崩して映画途中退室して戻ってこなかったじゃねえか」
「そういう細かいことよく覚えてるよね、大和って」
「初デートは細かいことじゃねえだろ、覚えてる」

 ルミが俺の肩に頭を乗せて、くすくすと笑う。
 そん時どんだけ心配したかも覚えている。一度退室して、戻ってきて、また出ていこうとしたので、俺も出ると言ったのに「二人一緒に出ると迷惑だから」とか言ってひとりでまた出て、それきり戻ってこなかった。俺は俺でひとりで見るには退屈な恋愛映画をぼんやり見ていた、そんな思い出だ。初デートで緊張しすぎてた、という話を聞いたのは一年後のことだった。初デート記念日にまた出かけた時に、暴露された。俺の心配を返せ、とも思ったが、今までずっと一緒にいたのに改めて緊張するというのは、何やら思うところもあった。

「なんか、やーっと誰にも邪魔されないで大和とおんなじ景色見てのーんびりできるんだなって。シーマスの目とか、ルネさんのナイスバディとか気にしないでべたべたできるんだなって」
「なんだよ、べたべたしたかったんならすりゃいいだろいつでも」
「あたしの立ち位置でそんなの無理に決まってるでしょ」
 
 それはまあ、俺も一応わかってはいる。
 俺が良くてもこいつはダメなんだってこともわかっている。俺が思う以上にこいつは“普通の女子”で、些細なことにもよく傷つく。俺のことで耐えられるのは、こいつが言うところの『彼女補正』というやつなんだろうと思う。
 
「一緒においしいもの食べてー、綺麗な景色見てー、どうでもいいことだらだら話したい」
「……殺し文句禁止」
「たまには普通に可愛い彼女でいたいんだけど。ダメ?」

 ダメなわけがあるか、阿呆。
 いろいろ言いたい気持ちを全部拳に込めて、ルミの頭を軽く小突いた。
 言わなくてもまあ、これくらいは伝わんだろ。見れば案の定ルミは締まりのない顔でえへへと笑っていた。
 列車がトンネルを抜けた。窓の外を見ると、雪の似合う田舎の景色だった。





たまにはご近所。なんか最近大和とルミが好きらしい。
ご近所のルミは男らしくてしっかりしてて頼もしいけど、大和にだけは弱いところ見せたいし甘えたいし構ってほしい。と思ってたらいいなと思ってる。
破局危機を乗り切ったら二人だけで旅行してほしい。でも別にただべたべたしたいだけなんじゃなくって、大和とルミって一緒にいることが当たり前すぎる感じになってて、そこにF5との絡みが入ってきてるから、二人でいる時間をもっともっと大事にしてあげた方がいいと思うんだよな。
ルミはルミのことを好きでいてくれる相手にだけ最高に可愛い女の子であればいい。相手が慎吾とか流風ならそいつらで。第三者から見たら他に美人もいるし、気立てのいい子もいる。大和だって流風だってそんなのわかってるけど、でもやっぱりルミがいい子だよな、って思うのがおいしいです。


流風反転で新キャラ後輩君書こうとずっと思ってたんだけど、なかなかできない。
代わりにいろいろ反転で考えたら、ユリ高のほっちゃんと晴佳がおいしそう。
真面目で一本気で勉強もできて人望もある生徒会副会長男子がちょっとスレてる元お嬢様の先生に片想いしていろいろ地道にアピールしてるとかな。
TARITARIの設定資料集買った。学校周りの設定図がすごい……。校舎内もすごい……。
声優の対談も面白いし、永久保存版だな。


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2013.02.01(Fri) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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