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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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きれいな女の子

「――……」

 シーツにくるまった白い体が小さく上下しているのを見る。僕は結構、枕が変わると眠れないタイプみたいで、ホテルなんか入るとあんまり寝付けない。まあ今のところホテルに睡眠とりに入るなんてことは多くないわけで、女の子と部屋に入ってやることやったら少し休んで自分は携帯いじってるかテレビ見てるかだ。今日もその例に漏れない。今の時刻は七時少し前。ついさっき、寝起きの一戦という奴を交えたばかりのところだ。品のない言い方だって言われるかもしれないけど、それじゃあ逆にどう表現すればいいってのさ。
 下着だけを身に着けたまま、グラスに水道水を一杯汲み、飲み干す。乾きはそれだけでは満たされなくて、もう一杯汲むと、グラスを手にしたままベッドの端へ腰かけた。付き合ってるわけじゃないから恋愛感情はこれっぽっちもないけど、さすがに起こすことには抵抗がある。チェックアウトの時間まで寝かせてやるくらいの心の広さは持ち合わせている。備え付けのテレビの電源をつけ、音を消す。見るのはニュースばかりだから、字幕でも十分情報は得られるものだ。あとで部屋に帰ったら新聞チェックしないとな、などと思う。僕は経済紙と全国紙の二紙を契約してとっているから、きっとあの狭いポストに詰まって入っているはずだ。普段部屋にいる時は寝るのが遅いから、一紙部屋に取ってから寝ることが多い。全国紙はチラシが入るから、その分厚みがある。ああ、そういえば古紙回収にも出さないと。古紙の回収というのはいいシステムだと思う。あの新聞の束がトイレットペーパーになって帰ってくるのだから、この発想はすごい。
 あまり動きのない国内政治。与党が変わって少しだけ経済にも動きが出始めたが、それもどれだけ続くのやらといった感じだ。外国は外国で不穏なニュースに事欠かない。この下向きのスパイラルを観察するのが面白い。それが僕が大学に進学した理由だ。この理由だけ聞けば、なんて立派な学生だろうと感動する大人もいるだろう。NHKのニュースをこうしてラブホテルの一室で見てたりしなければ、だ。
 政治にも興味はあるし、世界の動きにもとても関心がある。大学を出たら、絶対にイギリスの大学に留学する。外側からも世界を見たい。外側から日本を見てみたい。そんな崇高な志もあるけれど、でもやっぱり僕は若い男なのだ。さすがに性欲すべてを知識欲に変換できるほど変態ではない。僕はとても柔軟に、自分の知識欲を阻害しない程度の相手と、適度に仲良くすることを覚えた。もちろん、僕の学問への姿勢を理解してくれる相手がいれば素敵だ。それも僕が認める中身を持ち合わせた女の子ならなおさら。

「!? うおっと」

 静かな部屋に、音の消えたテレビが流れ続け、そこに買ったばかりのスマートフォンが震える音が響けば、いくら持ち主が僕だからって驚くのは仕方のないことだと思う。
 慌ててディスプレイを確認すると、『鈴城 紗央』の文字。なんだ、紗央ちんか。
 鈴城 紗央というのは、女の子みたいな字面だけど完璧に男の子です。背がすらっと高くて、さらさらの黒髪に、母親譲りだというアイスブルーの瞳。そりゃもう毎回会うたびぶん殴りたくなるくらいのイケメンです。しかも警察官で理央ちゃんのいとこ。そんな見た目の奴公務員にしといていいのかよとか思うけど。人類のためにモデルとかにしといてやんなよ、と思ったけど、警察官のくせにコミュ障っぷりは異常で、こりゃ芸能界なんてぜってー無理だ、と思ったのは秘密だ。彼は僕がバイトしてる喫茶店の常連さんだ。その喫茶店は夜はバーになるお店で、紗央ちんはよく夜に足を運んでいた。料理はマスターお手製でもって自慢の逸品。結構それが人気で口コミの評価はいいんだけど、紗央ちんは大体毎回同じものを頼んでは眉間に皺を寄せていたので、五回目にはマスターが痺れを切らして、何か文句があるならどうぞ、と聞いたわけだ。そしたら「厨房を貸せ」ととんでもない発言を頂き、閉店後に厨房を貸してみるとマスターご自慢のチキングリルにひとつ手間を加えて更においしくなった一皿が出来上がった。だからってこんな奴普通出禁にしたっていいと思うけど、マスターは紗央ちんをいたく気に入った様子でたまに新作を振る舞っている。紗央ちんは紗央ちんで、アドバイスの代わりにたまに厨房を貸してほしいと言う。料理が趣味だけど、自分の一人暮らしの部屋じゃ満足な調理ができないかららしい。まあ、そんな感じでそれなりに親しい相手だ。ただ、こんな朝っぱらから電話もらうほどは親しくなかったと思いますけどね。

「はいはい、おはよー紗央ちん。どったの? 僕今取り込み中なんだけど」
『あ、あの、』

 仕方なしにスマホを耳に当てると、想像と違う声が聞こえた気がした。あれ、紗央ちんこんな声高かったっけ?
 ちょっと悪い予感がするけど、いやいやそんなはずないと頭を軽く振った。あれだ、ちょっと僕も疲れてるし寝不足なんだ。

「えーと、紗央ちーん?」
『あの、照井さん、おはようございます。理央です。すずしろ りおです』
「は!?」

 寝てる女の子を起こすわけにもいかないのでそれ以上のボリュームの声は出せなかったけど珍しく僕の頭の中のテンパり具合がヤバい。
 なんで紗央ちんの携帯から理央ちゃんが電話!? しかもこんな朝っぱらから!? なに、もしやあのイケメン、理央ちゃんに手ぇ出してたとかないよな新手のプレイだったりしたら確実に殺す。
 つーか何で好きでもない女抱いた直後に本命から電話もらうとかおかしいでしょこの状況!!!

「あ、あー、うん、そっか、理央ちゃんか。おはよ。なんでまた紗央ちんの電話から?」
『電話を手違いで水没させてしまって……。昨日新しいものに変えたんですけど、メモリがすべてダメになってしまったので、その』

 うん、それはよくある理由だからわかる。メモリがダメになって、だから僕の番号を知っている人の電話からかけてきたのもわかる。だが何故この時間に。

「番号とアドレスならまた送ってあげられるけど?」
『いえ、全部変わることになったので、送ってもらっても見られないんです』
「そっか、なるほどね。この電話はアドレス移してもいいかって僕に許可とりにきたわけだ」
『ええ、そういうことです。この時間ならもう起きていらっしゃるかな、と』

 ……すっかり忘れていた。相手は超絶優等生お嬢様だったということを。
 毎日の規則正しい生活。栄養に配慮した食事。一挙一動に漂う優雅さ。周りの女の子と違って、理央ちゃんはほとんど化粧っ気がない。それでも肌はきめ細かくて白くて綺麗だ。なんか特別に手入れでもしてるの? と以前聞いたら、特には何も、と答える。それなら生活習慣だろうと思って、何時に寝起きしてるの? と聞いた時、彼女はなんと答えたか。

(確か六時前には起きるって言ってたっけ)

 それならこの時間は十分活動時間になるだろう、彼女にとっては。お嬢様の扱いというのはこれだからむずかしい。

「いいよ。理央ちゃんと連絡取れなくなったら僕困るし、紗央ちんから赤外線とかで送ってもらってよ」
『ありがとうございます』
「でも、こーんな朝早くに電話されちゃあ驚いちゃうよ。僕じゃなかったら出なかったかもよ、理央ちゃん?」
『それは、……すみません。照井さんならきっと出て頂けると思って』

 僕なら、ね。
 ひらりひらりと僕の誘いをかわすのも上手ければ、無意識に男を翻弄するのも上手い。こんな子、男所帯の理学部にほっといたらすぐ食われちゃうでしょ。純真無垢な女の子を汚してみたいという男は少なくない。彼女みたいに特別美人ならなおさらだ。この僕だってそうなんだから。

「すみません、は要らないから、今度デートしようよ。次の日曜は空いてる?」
『デートならお受けできません』
「なら、君に謝罪の機会をあげる、というのはどう? すみませんは要らないけどね。新しい携帯見せてよ。スマホ?」
『あ、はい、今替えるならそっちの方がいい、って奈央――妹にも言われて。……でも、そうですね、日曜日お会いします』

 少しの逡巡の後の彼女の言葉に、僕は口角を上げる。この子は本当に真面目だ。今だって電話の向こうで、彼の言うことも一理あると言わんばかりに神妙にうなずいてるに違いない。
 こうして話している間に、ベッドで眠っていた女が目を覚ました。電話口に声でも出されたらたまったものではないので、必要なことを端的に理央ちゃんに告げる。

「じゃあ日曜ね。場所今考えるのも難しいから、11時に大学の正門前にしようか。どう?」
『はい、大丈夫です』
「ん、楽しみにしてる。……それじゃあ、君の近くに今いる紗央ちんと電話代わってくれないかな?」

 はい、という返事の後、向こうでがさがさ音がする。紗央ちんが席を外してたとかそんなところだろうか。

「よーじぃ、どこの女と喋ってんの?」

 こっちはこっちで、起き上がった女が少し掠れた甘ったるい声で僕を呼ぶ。僕が返事をしないままでいると、後ろから僕の首に腕を回してきた。
 うん、なんていうか、勘違いされるのはやっぱり我慢がならないよね。

「――本命と」

 君なんかと違って優しくて綺麗で透き通っている、僕がまだキスもできない本当にきれいな女の子だよ。
 







たまに青薔薇ルートを書きたくなる。
多分瑶司さんってこの世界観のケレスさんやシーマスさんだとかほっちゃんと比べてもトップレベルの下種だと思う。ほんっとしょうもない。この人絶対過去に何かあっただろう感があるのに考えるの面倒だから何もないことにしようかなとか思ってる。
ただ学問への情熱は人一倍だし、自分の興味あることに関しては本当に一生懸命。絶対日本を出てイギリスで学ぶんだ!っていう気持ちは本筋の瑶子さんよりずっと強いと思う。

ただ、理央が好きだなんだって言っといてあれだけど、ただの面食いだろ? と思っている私。
これで本当に理央がそのうち絆されて瑶司さんのことを好きになった時に、この人は理央になんて言い訳をするんだろうなとか思う。
理央があんまり純粋すぎて、追っかけてるのが楽しかっただけなんだろうなとも思う。
そんな下種いくせにイケメンな瑶司さんが最低で楽しいです。奈央にこれでもかってほど詰られたらいい。
私はこの世界の紗央がタっくんと再会するところが見たい。
なんか兄弟みたいに蹴りあいしそうだ。



いろんなの読んでいて疑似親子書きたいのが再燃してきた。
ケレスさんが宿泊行事に引率で行かなきゃいけなくて、樹理が数日扇谷家に預けられる的な。
これまでも一日だけとかならあっただろうけど、何日もいないことなんてなくって、もう預けられるときからびくびくしっぱなしの樹理が見たい。
親子揃ってコミュ障とかもう救いようがないよね!



点呼どんが巨人読んだら巨人パロしたいですね。
私はガイドブックと巨人中学校まで取りあえず揃えようかと思ったけど、書店でもアニメイトでも粗方原作が駆逐されていたので今度にします。
それよりも、ゲーム化ってどういうことだ、何をするんだ……!
黒バスゲームみたいなクソゲーか、海賊無双みたいな感じかどっちだろうねという話を妹としております。
訓練兵団104期のみんなと毎日訓練に励め! 週末は巨人退治だ! みたいな謎のシミュレーションゲームだったら笑います。でも買っちゃいそう。
でも何か、好きにチーム編成して戦うものっぽいな。アルミンとかハンジ入れると知力上がるとか。ミケ入れると索敵能力上がるとか。ジャン入れると落ち着くとか(私が)。


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2013.05.10(Fri) | 青薔薇 | cm(0) | tb(0) |

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