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軽石へちま

Author:軽石へちま
基本自キャラで凄まじく妄想してみる。
隠れ家なのでBLとか黒とか暗とか主。
キャラ崩壊必至。何とも思わないけども。
妄想についてこれる人だけどうぞ。

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夏祭り前哨戦




 季節は真夏ですが、

「……葉山、もし暇だったら、夏祭り、行かないか? ……ふたりで」

 もしかしてもしかしてもしかするとっ、春が来るやもしれません。





「えええええええええっ、夏祭り!? ふたりだけで!? 野島先輩と!?」
「こ、っ、声が大きいよみのり!!」

 昼休み、机をくっつけて一緒にお弁当を食べるのは、隣のクラスの林葉みのり。体育は二クラス合同だから一緒になるし、英語数学は習熟度別で隣のクラスと成績順に二クラスに分けられる。もちろんあたしは下のクラスで、みのりも同じクラス。葉山と林葉で音が近いから、自然と話す機会も多かった。お弁当の時間は大概みのりがうちのクラスに来る。みのりはミーハーで、うちのクラスにいる水城 流風がかっこいい、ってそれを拝みに来ているのだ。確かに彼はすごくかっこいい、というか、アイドルみたいなオーラをばしばし出している。笑顔がきらきらしてて、爽やかで、勉強もスポーツもできるなんて漫画の登場人物みたい。これが実在するんだから現実って残酷だと思う。水城はきっと、うちのアニキと同じタイプの人間なんだろうな。みのりのクラスには、その水城流風の双子の弟と自称する男子がいるらしい。あたしもちらっと見たけど、全然似てない。アイドルって感じではないけど、図書館で静かに本読んでたら見とれちゃうタイプの男子。けどこっちも英語数学上のクラスにいる。あたしのような馬鹿とは違うんだ。うちはなあ、あたし馬鹿だし美人でもないけど、アニキはかっこよくて頭いいもんなあ。血繋がってないからまあ似てないのは当たり前だけど。
 みのりはお弁当の卵焼きに箸を刺したままわなわなと震えている。この手の話題はみのりにはするんじゃなかった。

「……いつの間にそんな親密になってんの」
「いつの間に、って、あたしもそんなつもりなかったし、びっくりしてるんだってば」
「体育祭の委員とか地雷だと思ってたのに超役得じゃんっ、野島先輩っていえば、まだ二年になりたてなのに次期キャップほぼ確定って言われてるバスケ部のエースよ!? ホープよ!? 天っ才だよ!?」
「し、知ってるって……」

 それは体育祭の委員になったばかりの頃、情報収集に長けていたみのりがわざわざ教えてくれたこと。
 たまたまじゃんけんで負けて体育祭委員になってしまって、委員会の集まりの時にいたのが同じく委員になった野島先輩だ。あたしが当日出る種目と先輩の種目は、学年も性別も違うから全くかぶらない。だから誘導とかを一緒にすることになっていて、体育祭の前から一緒に行動する機会は少なくなかった。野島先輩は、背がすっごく高くて、体もがっちりしてて、校内でも割と有名な人らしい。みのりの話聞くまではあたしも知らなかったけど、去年の新人戦ですごく活躍したみたいで、男子バスケ部の次期キャプテンという話が出ているみたい。最初はあたしも、人並みにはかっこいいなと思ってたけど、最初は本当にそれだけで、一緒にいろんな準備をして過ごすうちに、犬みたいな人懐っこさとか、優しいところとか、結構テンパっちゃったりするところとかを見て、かっこいいというよりもこの人可愛いなあと思ったりして。
 なので、昨日野島先輩に呼び止められて、夏祭りのお誘いを受けた時は、うれしいやらはずかしいやらで、もう、なんて言ったらいいか。嬉しかったけど恥ずかしいのもあったから、アニキになんて言えるわけなかった。アニキに言うのは、うん、本当に進んだらにした方がいい。今言うと後でなんでもなかったときに笑われるのはあたしだ。

「あーあ、いいなあ先輩と夏祭りー。あたしも浴衣着たい! 誰か誘ってみよっかなあ」

 そうぼやくみのりを実はちらちら見ている視線にあたしだけは気付いている。
 同じクラスの鳥尾 冬二。でっかくて顔つきもいかついけど、話してみると結構気さくないい奴で、入学して早々みのりに一目惚れしたとかで、みのりと仲のいいあたしは何かと話すことが増えた。
 機会さえあれば一緒に出掛けたいとか考えているみたいだけど、毎回うまく行かない。みのりはこれで結構鈍感だから、スルーされることもしばしばだ。
 一応、話、振ってみようかな……?

「鳥尾はお祭り行かないの? ここの先の神社の」
「は!? 俺!?」

 口では驚いているけど、「でかした葉山!」という視線で鳥尾がウインクしてくる。テンションの高さは十分伝わりました。
 みのりは残念なことに鳥尾が近くにいたことに今気づいたらしく、鳥尾いたんだー、なんて言ってる。その辺は慣れているのか鳥尾も傷ついてはいない様子。

「お、俺も誰か誘ってみようかと思ってたとこなんだ」
「あ、じゃあみのり鳥尾と一緒に行ったらいいじゃん。鳥尾体格いいし、隣歩いてもらうにはちょうどいいと思うよ?」
「鳥尾がいいならあたしは別にいいよ? 一緒に行く?」

 おっとこれは想定外。誰よりも鳥尾が一番狼狽えている。
 首を左右に振って、自分が話しかけられていることを再度確認してから、今度はぶんぶんと縦に振る。

「お、おう!!」
「ん、じゃあそうしよ。あたしも他に女子誘ってみるから、バランスおかしくならない程度に男子誘ってみてね」

 今度はあたしもきょとんとしてしまった。鳥尾も一瞬目が点になっている。
 ああ、まあ、そうだよね。みのりには自分が誘われてるなんて選択肢、ないよねえ。その辺の察しが良すぎるみのりなんてみのりじゃないと思うからこれでいいんだろうけど。
 鳥尾にとってはそれでも十分前進だろう。ただでさえクラス違うんだし、本人と合意でどっか出かけられるってポイント高いはずだ。少なくとも、偶然を装って合流するよりずっと効率的だし。
 
「あ、あたし次教室移動あるんだった。鳥尾、赤外線使える? メアドと番号教えるね」
「え!? マジで!? いいのか!?」
「なんで? だって連絡とれなかったら面倒じゃん。人数も調整しないと、あんま大人数になっても動きづらいし」
「だ、だよな!! ちょい待ち、今準備するから」

 明らかにテンパった手つきで鳥尾はスマホを操作して、あたしたちの机に近づく。その表情の浮かれ具合に気づいてないみのりは可愛いというか、面白いというか。
 お互いに通信してアドレスを交換し合うみのりと鳥尾を横目で見ながら、浴衣新しくしよう、髪型どうしよう、なんてあたしはぼんやり考えるのだった。





 先週の週末にアニキと買い物に行って、選んだ浴衣は青地にあやめ柄のもの。紺や黒の生地に桜や椿の柄というのも綺麗だったけれど、青地ってあんまりいなさそうだし、涼しそうで綺麗だったからそれにした。
 流行りのフリルやレースがついたようなオリジナリティ溢れる浴衣もあったけれど、これはないよねー、とそこだけアニキと意見が一致した。代わりに買った髪飾りは青とクリアのカットガラスを使ったきらきらしたもので、あたし付け方わかんないよ、と言ったのに、アニキが「俺がやってあげよっか」なんてあっさり言うから、……結局それに乗せられてしまったんだけど。
 やってきた夏祭り当日。『夕方5時に学校の裏門で』という先輩からのメールを何度も見返して、間に合うように準備をする。これまではお母さんに着付けてもらってたけど、今回は自分で、と思ってやり方を聞いて何回か練習した。単にお母さんが出掛けていていないっていうのもあるけど、でも大丈夫、なんとか見られるくらいには着れているはずだ。慣れてないけど派手になりすぎないくらいにメイクをして、部屋を出ると、カールアイロンとヘアピンを持ってスタンバイしているアニキがにこにことこっちを見ていた。

「ほらルミ、早くしないと遅れるんでしょ」
「……それはそうなんだけど、スタイリスト気取りはキモいよアニキ」
「ほー、なら自分でやれば?」
「すいませんでしたやってくださいお兄様っ」
「よろしい」

 お母さんのドレッサーの前に座って、後ろからアニキがあたしの髪を梳かす。昔からすごく癖のある髪で、太かったり固かったりってことはないんだけど、みつあみをほどいたあとみたいな変なウエーブがついている。昔は嫌だったけど、今やカーラー要らずのふわふわヘアではないかとポジティブに考えるようになった。実際、周りの人はあたしはパーマかけてるもんだと思ってるし、先輩だってそうだった。あ、先輩は毎朝巻いてると思い込んでたんだっけ。毎日その髪大変じゃね? って言われたし。
 鏡の前でにやにやしていると、アニキが変なものでも見るみたいに鏡越しに視線を向けてくる。

「ルミちゃん、今日はもしや男とお祭りで?」
「アニキにはかんけーないでしょ」
「可愛い可愛い妹ちゃんがめかしこんでどっか出かけるってなれば、兄としては気になりますとも」
「思ってもないこと言わなーい」

 いつも通りのくだらない話をしながら、アニキがあたしの髪をいくつかにブロッキングして、巻いていく。あたしと全く血の繋がってない、しかも外国人のアニキは、妹のあたしから見ても半端じゃなくかっこよくて、頭もよくて、その上ものすごく手先が器用だ。
 料理とかお菓子作りもすごく得意で、昔からあたしの髪を結ってくれたりして、未だにこんなスタイリストまがいのことをしてくれる。編み込みとか、ちょっと凝ったお団子頭とかにしてくれるから、友達からよく羨ましがられたなあ。
 今回はサイドでハーフアップにしてくれるみたいだ。いつもはもっとごちゃごちゃ凝ったのにしてくれるけど、今日はやり方まで教えてくれてる。面倒なのは最初に髪を巻いたところくらいで、ハーフアップにしてピンで留めて、ピンが隠れるように髪飾りをつける。構造がわかってればあたしでもできそうだ。最後に軽くラメのスプレーをひと吹きして、できた、とアニキは言う。

「浴衣で恥かくとか、自分だけ恥ずかしいならともかく、俺の面子まで潰されちゃ敵わないし。いくらルミでも、これくらいなら崩れても直せるでしょ」
「アニキは一言多いの!」
「さすが俺のスタイリングに俺の見立てた浴衣。モデルはともかく装飾品は抜群」
「ええいうるさあいっ、アニキの馬鹿!!」

 巾着の中に、スマホやら財布やらポーチやらを突っ込んで、時計を見るとまだまだ時間には余裕がある。電車使って歩いてもこれなら十分だ。
 それまでテレビでも見てゆっくりしてよう、とソファーに腰かけると、「混むからもう出るよ」とアニキから声がかかる。何故アニキに声をかけてもらわねばならないのか。あたしは別にアニキと出かける予定はない。

「なに? どっか行くの?」
「はあ? もしかしてそのカッコで電車使って歩くつもりだったわけ?」

 そうですとも、と頷けば、馬ッ鹿だねえ、ともう慣れっこな見下し口調をお見舞いされる。

「自分じゃ着慣れてないし直し慣れてもいないくせに電車で、しかも駅から歩くの? 後で足痛くて動けなくなるに一万賭けてもいいね」
「う、……じゃあどうしろってのよう……」

 まさか家から学校までタクシーを使うわけにもいかない。大した距離でなくても、学生には厳しい金額だ。
 アニキは、何を当たり前のことを、とでも言いたげな表情でため息をつくと、右手を挙げて人差し指に引っかかったキーを見せつけた。

「待ち合わせ場所まで送るっつってんの。要らないならいいけど」
「ありがとうございます助かりますお兄様っ」
「わかったんならもう行くよ。道混まないうちに」

 アニキはそう言いながら、お気に入りの太いフレームの眼鏡(視力はいいから伊達だ)をかける。悔しいくらいそれはサマになっててかっこいい。性格に難あるけど補って余りあるくらいかっこいい。
 先を歩くアニキの後を追いかけて、家を出る直前に「帯曲がってる」とため息交じりに直されて、本当にこのアニキはよくできたアニキですよねと深くふかーく実感した。アニキほどできた人間じゃないけど、先輩、浴衣喜んでくれるかなあ。先輩は浴衣かな。動きづらいから普段着かな。
 憧れの先輩とふたりでお祭りなんて、有り得ないくらい緊張するけどっ、楽しみです。








シーマスお兄さんはガチでかっこいいと私の中でハードルむっちゃ上がってて書けない。
妹にはシスコンと気づかれないレベルに過保護ってどういうことなの……。
帰りも遅くならないうちに連絡しろよ、とか言ってくれるんだろうちくしょうかっこいい。


みんなでリゾートホテル遊びに行ってるルミが逐一慎吾にメールしてんの可愛いです。
本当は慎吾も誘ったんだけど、部活絡みでどうしても抜けられないからごめんな、って断られてる。1年は自主練期間だから流風は問題ないんだけど。
「けど俺もルミと遊びに行きたい! 今度絶対行こうな!!」とか言われてる。さみしいので水着姿とか、みのりと一緒に遊んでるとことかいちいち写メして慎吾に送ってる。
そもそも、そんな大人数で誰と同じ部屋なの? って聞かれて「アニキだけど」っつって、慎吾が要らぬジェラシーを抱いていると私がおいしい。
兄貴なのはわかるんだけど、血繋がってなくてそんなめちゃくちゃ大事にしてくれてる男と同じ部屋とか、すげえ悶々としそう。ルミに言ったらきっと気色悪がられるから言わないけど、ルミの兄ちゃんってすげえルミのこと大事にしてるよな自分のお眼鏡にかなわない男とか絶対抹殺するよな俺の妹世界一可愛いとか絶対思ってるよな実際可愛いし、とかぐだぐだ部活中に考えてるのがダダ漏れで、流風に「センパイ、気色悪いっス」とか言われてるといい。


椿を「芹沢さん」とか呼んでる炎而くんかわいいですください。
パロディだと間違いなく椿が炎而くんに片想いなので大変おいしいです。
椿は腐っても椿だから最初はどの人にも様付けで呼びそう。桜井様、とか呼んでて、他の人はともかく俺は様付けやめてくれっつって、一生懸命矯正するといい。
初めて君付けになって「桜井くん」って呼んだ時に恥ずかしくて顔真っ赤になってるといい。
シャルじゃなくて椿が貰われっこだったらそれもそれでいいかなとちょっと思ってる。だからひとりだけツッコミ。


秋臼さん発信の月9パロですが。
よしおかさん+タっくん+穂積+みやびさん(+陸さん)→月9組という括りにすることにしました。
みやびさんとタっくんでも書くか今度。
タっくんとみやびさんが2つ違い、タっくんと穂積が5個違いらしい。するとみやびさんと穂積は3つ違いか。
タっくんと紗央が9個違い、穂積と紗央は4つ違いで同期。うわめんどくせえ。
タっくんが紗央の前からいなくなったのが、紗央が高2の冬。そのタイミングでよしおかさんのところに異動したとすると、穂積が入ってくるまでの間はそこにいたってことだから、もうかなり二人はお互いのことわかってきてるくらいなのかなと思う。
タっくんとみやびさんがくっついて、北斗と昴が生まれるのも私嫌いじゃない。
何よりもアンドゥーが幸せそうだからそれでいいんだ……! 真紘はやっぱり奇跡的な確率っていう方がおいしい。


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2013.08.16(Fri) | ご近所物語 | cm(0) | tb(0) |

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